JP7013081B2 - 拭き具 - Google Patents

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Description

この発明は、拭き具に関するものである。
水分を吸収しやすい表布の一側に、水分を通しにくい裏布を、重ね合わせて接合し、重ね合わされた領域の周囲の少なくとも一部に開口が形成され、濡れた手を拭く際には、この開口から片手を差し込んで用いられるハンカチが提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
これにより、濡れた手を拭いた後の水分を含んだハンカチを、鞄や衣服の中に収納する時は、水分を通しにくい裏布が外側になるように折り畳めば、周囲の物や衣服を濡らさないようにできる。
特開平10-212605
ここで、上述の従来例のハンカチは、ハンカチに形成されている開口から片手を差し込み、水分を吸収しやすい表布を使って、両手に付着している水分を拭き取る。この時、表布と裏布の間に差し込んだ手の、甲に接触するハンカチの布が、水分を通しにくい布であることにより、手の甲についた水分を拭き取りにくい。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、液体の付着した手を迅速に拭くことができる拭き具を提供することにある。
上述した目的を達成するために、本発明の拭き具は、開口を有する袋状の第1の部分と、第1の部分の側面全体を覆う部分であって、第1の部分が有する開口部の縁に沿って接合されている第2の部分とを備えて構成される。
また、鞄又は衣服又は腰ベルトに取り付けられた状態で使うことができるようにするため、拭き具の、鞄又は衣服又は腰ベルトに接する側の面に、安全ピンや面ファスナーなどの着脱手段を設け、鞄又は衣服又は腰ベルトに対して着脱ができるようにしたり、あるいは、直接、鞄又は衣服又は腰ベルトに対して接着又は縫着したりすることもある。
本発明の拭き具では、一方の手を、袋状の第1の部分が有する開口に差し入れ、他方の手を、第1の部分の底部側から第1の部分と第2の部分の間に差し入れて、第1の部分越しに両方の手を擦り合わせることによって、両方の手に付着している液体を迅速に拭き取ることができる。
また、拭き具を鞄又は衣服又は腰ベルトに取り付けられた状態にしておけば、手を拭く時に、拭き具を鞄や衣服の中から取り出して広げる手間が省け、また、手を拭いた後に、拭き具を畳んで鞄や衣服の中にしまう手間も省ける。
(A)は、第1の拭き具の斜視図であり、(B)は側面図であり、(C)は、(B)を反対側から見た側面図である。 第1の拭き具を使って液体の付着した手を拭く時の、手の動かし方を示した模式図である。 第1の拭き具の作り方の一例を示した模式図である。 第1の拭き具の作り方の他の例を示した模式図である。 (A)は、第2の拭き具の斜視図であり、(B)は側面図であり、(C)は、(B)を反対側から見た側面図である。 第2の拭き具を使って液体の付着した手を拭く時の、手の動かし方を示した模式図である。 第2の拭き具の作り方の一例を示した模式図である。 (A)は、第3の拭き具の斜視図であり、(B)は側面図であり、(C)は、(B)を反対側から見た側面図である。 第3の拭き具の作り方の一例を示した模式図である。 取り付け部材用の環の構成例の模式図である。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、本発明の好適な構成例につき説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の構成の範囲を逸脱せずに本発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
(第1の拭き具)
図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る拭き具(以下、第1の拭き具と称する)について説明する。図1(A)は、第1の拭き具の斜視図であり、図1(B)は、第1の拭き具の側面図であり、図1(C)は、図1(B)を反対側から見た側面図である。
第1の拭き具は、第1の部分と第2の部分とを備えて構成される。第1の部分は、開口部を有する袋状に構成される。また、第2の部分は、第1の部分の側面全体を覆う部分であって、第1の部分が有する開口部の縁に沿って接合されている。
第1の部分は、例えば、略等しい大きさで略方形状の第1のシート10と第2のシート20を重ね合わせ、重ね合わせた第1のシート10と第2のシート20の周囲四辺のうち三辺(10a、10b、10c)を接合して、開口部を有する袋状に構成される。
第2の部分は、例えば、略等しい大きさで略方形状の第3のシート30と第4のシート40を重ね合わせ、第3のシート30と第4のシート40の、重なった領域の周囲四辺のうち対向する二辺において、第3のシート30と第4のシート40とを接合し、他の二辺では接合せずに構成される。これにより、接合された対向する一組の辺30a及び30bの領域が閉口部となり、他の接合されない組の辺30c及び30dの領域が開口部として形成される。
第1の部分が有する開口(以下、第1の開口とも称する。)の縁にあたる辺10dを、第3のシート30と第4のシート40の間に形成された開口の縁にあたる辺30dと接合することによって、第1の拭き具全体が構成される。
第3のシートと第4のシートを重ね合わせる方法としては、二枚の略方形状で略等しい大きさのシートを重ね合わせる方法や、略長方形状の一枚のシートを、長手方向を略二分する位置で折り曲げて重ね合わせる方法がある。
第1のシート及び第2のシートは単層または多層構造であって、両面がいずれも吸液層である。従って、袋状の第1の部分の内側も外側も必ず吸液層である。
拭き具の構造上、開口の内側に、手に付いている液体を拭きとる吸液層がある。これにより、手を拭くのに使う吸液層が、開口の外側にある雑菌、粉塵、くしゃみの飛沫などの汚染物質によって汚染されるリスクが低い。ひいては、手を拭く時に、衛生的な吸液層にて拭くことができる。
第3のシート及び第4のシートは、単層または多層構造であって、拭き具を構成した際に開口の内側になる層は必ず吸液層であるが、開口の外側になる層は吸液層であっても難透液層であってもどちらでも良い。
拭き具を構成する第3のシートと第4のシートの、開口の外側にある層が吸液層であると、この開口の外側にある吸液層の面を、額、目元、口元に押し当てる等の用途にも使うことができ、便利である。
拭き具の構造上、開口の内側に、手に付いている液体を拭きとる吸液層があるが、拭き具を鞄や衣服の中に収納した時に、開口の内側にある吸液層に吸収されている液体が滲み出して、拭き具の外側にある物や衣服を汚してしまうリスクを低くするためには、拭き具を構成する第3のシートと第4のシートの、開口の外側にある層が、難透液層であるとよい。
図2を参照して、第1の拭き具の使用方法を説明する。図2は、第1の拭き具を使って液体の付着した手を拭く時の、手の動かし方を示した模式図である。
本発明の拭き具では、一方の手を第1の開口に差し入れ、他方の手を、第1の部分の底部側から第2の部分が有する開口(以下、第2の開口とも称する。)に差し入れて用いられる。
第1の開口に差し入れた手は袋状の第1の部分の中に、第2の開口に差し入れた手は第1の部分と第2の部分の間に、それぞれすっぽりと収まる。これにより、手の平や甲のみならず、手の指先に付いている液体までも、開口の内側の吸液層でしっかりと拭き取れると共に、第1の開口に差し入れた手に第1の部分が密着するため、開口の中で第1の部分越しに左右の手を擦り合わせる動作も、安定して行うことができる。
シートの吸液層は、水や油などを含む液体を吸収する。吸液層には、綿、麻、竹、極細化学繊維などを中心とする素材で作られた吸液性の高い布の他に、ポリビニールアルコール、ポリエステル、ポリウレタンなどを中心とする素材で作られた、布のようにしなやかであって液体を抱え込める多孔質構造を持つ、人工セーム革などを用いる。
また、シートの吸液層が抗菌性を有する布であると、拭き具を、より衛生的な状態に保つことができる。抗菌性を有する布の例としては、元来抗菌性を備える竹などの天然繊維や銀などの抗菌物質により抗菌加工を施された綿繊維や極細化学繊維などの素材から作られた布であって、抗菌性を有する任意好適な布を用いることができる。
シートの難透液層は、水や油などを含む液体を透過しにくい。難透液層には、ナイロンやポリエステルなどを中心とする素材で作られた難透液性の高い布やポリ塩化ビニルなどを中心とする素材で作られた難透液性の高いビニールなどを用いるのが好ましい。
拭き具を構成する第3のシートと第4のシートの難透液層が、透湿性を持っていると、開口の内側にある吸液層で吸収した液体が気化した状態の湿気を、効率良く拭き具の外に逃がせる。これにより開口の内側にある吸液層が乾きやすくなるため、複数回繰り返し、拭き具を快適に使用できる。
この場合の難透液層は、液体は透過しにくいが気体は透過しやすい性質を持つ布を指しており、透湿防水布という名称で市販されている布などがこれに該当する。
第1の拭き具は、第1の開口に差し入れた手を、第2の開口に差し入れた手で、第1の部分越しに上下左右方向から握ることができるため、手に付いている液体を迅速に拭き取ることができる。
しかし、手を拭いた後、第1の開口から手を引き抜く時に、袋状の第1の部分が裏返って拭き具の外側に飛び出してくるなど、形状が乱れやすい難点がある。
これを解消するためには、辺10aと辺10cとが交わる角10eの近傍、及び、辺10bと辺10cとが交わる角10fの近傍を、それぞれ、拭き具を構成する第2の部分に対して縫着などすると良い。このようにすることで、手を第2の開口から抜き差しする時に、その手が僅かに縫着箇所に引っ掛かりはするが、形状が乱れやすい難点は、解消される。
図3を参照して、第1の拭き具の作り方を説明する。図3は、第1の拭き具の作り方の一例を示す模式図である。
先ず、略方形状のシート70を、一組の対辺が重なるように折り曲げる。さらに、その折り目70dに直交する向きに折り目70bが付くように、辺70dを略二分する位置で折り曲げることによって、シート70を四つ折りの状態にする。この結果、シート70は、略方形状のシートを4枚重ね合わせた状態となる。その後、折り目を含まない二辺のうち一辺の、重ね合わされた4枚のシートのうち上から2枚目と3枚目の辺70eを接合し、さらに、上から1枚目と4枚目の辺70aを接合する。また、折り目を含まないもう一辺の、上から2枚目と3枚目の辺70cを接合する。これによって、第1の拭き具が構成される。
この場合、重ね合わされた4枚のシートのうち、上から1枚目と4枚目のシートが、それぞれ、第3のシート及び第4のシートとなり、上から2枚目と3枚目のシートが、それぞれ、第1のシート及び第2のシートとなる。
図4を参照して、第1の拭き具の作り方の他の例を説明する。図4は、第1の拭き具の作り方の他の例を示す模式図である。
先ず、略方形状のシート80を、一組の対辺が重なるように折り曲げて重ね合わせる(図4(A)参照)。次に、重ね合わされたシート80の、折り目80bに該当する辺を除く周囲三辺のうち二辺について、1枚目と2枚目とをそれぞれ接合することによって、シート80を一つの開口部を備える袋状に構成する。ここで、接合する二辺は、折り目80bに該当する辺の対辺80aと、折り目80bに該当する辺に隣接する二辺の一方(この例では、80c)である。次に、図4(B)に示すように、この袋状の開口部にあたる辺80dを、辺80cの方向に開口より外側に折り返すことによって、第1の拭き具を構成することができる。
この場合、重ね合わされた2枚のシートのうち、外側に折り返された部分が第3のシート及び第4のシートとなり、それ以外の部分が、第1のシート及び第2のシートとなる。
(第2の拭き具)
図5を参照して、本発明の第2の実施形態に係る拭き具(以下、第2の拭き具と称する)について説明する。図5(A)は、第2の拭き具の斜視図であり、図5(B)は、第2の拭き具の側面図であり、図5(C)は、図5(B)を反対側から見た側面図である。なお、第1の拭き具と同様に構成される部分については、重複する説明を省略することがある。
第2の拭き具は、第1の拭き具を構成する第1の部分の閉口する部分の辺10aを、第2の部分の閉口する部分の辺30aに接合させて、構成される。
図6を参照して、第2の拭き具の使用方法を説明する。図6は、第2の拭き具を使って液体の付着した手を拭く時の、手の動かし方を示した模式図であり、左右の手を(A)から(B)の状態に遷移するように動かし、左右の手を、拭き具の開口の中で、第1の部分越しに擦り合わせる様子を示している。
第2の拭き具では、第1の拭き具と同様に、一方の手を第1の開口に差し入れ、他方の手を、第2の開口に差し入れて用いられる。第2の拭き具では、第1の開口に差し入れた手を、第2の開口に差し入れた手で、第1の部分越しに下左右方向から握ることができる。このとき、上方向からも握るためには、第1の部分の辺10cと辺10d、及び、第2の部分の辺30cと辺30dに、十分な長さが必要で、第1の開口と第2の開口それぞれに左右の手を差し入れた状態において、第1の開口から差し入れた手を、第2の開口から差し入れた手で、第1の部分越しに上方向からも握ることができるだけのゆとりが、第1の部分や第2の部分に必要である。
第2の拭き具は、形状に安定性があり、手を開口から抜き差しする時などに拭き具の形状が乱れにくく、この点において第1の拭き具よりも優れている。
形状の安定性をより高めるためには、辺10bと辺10cとが交わる角10fの近傍を、拭き具を構成する第2の部分に対して縫着などすると良い。このようにすることで、手を第2の開口から抜き差しする時に、その手が僅かに縫着箇所に引っ掛かりはするが、形状は、より乱れにくくなる。
図7を参照して、第2の拭き具の作り方を説明する。図7は、第2の拭き具の作り方の一例を示す模式図である。
第2の拭き具は、略方形状のシート90を、一組の対辺が重なるように折り曲げる。さらに、その折り目90dに直交する向きに折り目90bが付くように、辺90dを略二分する位置で折り曲げることによって、シート90を四つ折りの状態にする。この結果、シート90は、略方形状のシートを4枚重ね合わせた状態となる。その後、折り目を含まない二辺のうち一辺の、重ね合わされた4枚のシートのうち上から2枚目と3枚目の辺90cを接合し、さらに、折り目を含まない二辺のうち他辺の、上から1~4枚目までの辺90aを全て接合する。これによって、第2の拭き具が構成される。
この場合、重ね合わされた4枚のシートのうち、上から1枚目と4枚目のシートが、それぞれ第3のシート及び第4のシートとなり、上から2枚目と3枚目のシートが、それぞれ第1のシート及び第2のシートとなる。
(第3の拭き具)
図8を参照して、本発明の第3の実施形態に係る拭き具(以下、第3の拭き具と称する)について説明する。図8(A)は、第3の拭き具の斜視図であり、図8(B)は、第3の拭き具の側面図であり、図8(C)は、図8(B)を反対側から見た側面図である。
なお、第1の拭き具や第2の拭き具と同様に構成される部分については、重複する説明を省略することがある。
第3の拭き具は、第1の拭き具を構成する第1の部分と第2の部分の間に第3の部分を備えて、構成される。
第1の部分は、例えば、略等しい大きさで略方形状の第1のシート10と第2のシート20を重ね合わせ、重ね合わせた第1のシート10と第2のシート20の周囲四辺のうち三辺(10a、10b、10c)を接合して、開口部を有する袋状に構成される。
第2の部分は、例えば、略等しい大きさで略方形状の第3のシート30と第4のシート40を重ね合わせ、第3のシート30と第4のシート40の、重なった領域の周囲四辺のうち対向する二辺において、第3のシート30と第4のシート40とを接合し、他の二辺では接合せずに構成される。これにより、接合された対向する一組の辺30a及び30bの領域が閉口部となり、他の接合されない組の辺30c及び30dの領域が開口部として形成される。
第3の部分は、例えば、略等しい大きさで略方形状の第5のシート50と第6のシート60を重ね合わせ、重ね合わせた第5のシート50と第6のシート60の周囲四辺のうち三辺(50a、50b、50d)を接合して、開口部を有する袋状に構成される。
第1の開口の縁にあたる辺10dを、第3のシート30と第4のシート40の間に形成された開口の縁にあたる辺30dと接合し、さらに、第3の部分が有する開口(以下、第3の開口とも称する。)の縁にあたる辺50cを、第3のシート30と第4のシート40の間に形成された開口の縁にあたる辺30cと接合することによって、第3の拭き具全体が構成される。
第3の拭き具の使用方法を説明する。第3の拭き具は、一方の手を第1の開口に差し入れ、他方の手を第3の開口に差し入れて、用いられる。
第1の開口に差し入れた手は袋状の第1の部分の中に、第3の開口に差し入れた手は袋状の第3の部分の中に、それぞれすっぽりと収まる。これにより、手の平や甲のみならず、手の指先に付いている液体までも、開口の内側の吸液層でしっかりと拭き取れると共に、第1の開口に差し入れた手に第1の部分が密着し、第3の開口に差し入れた手に第3の部分が密着するため、開口の中で第1の部分及び第3の部分越しに左右の手を擦り合わせる動作も、安定して行うことができる。
しかし、手を拭いた後、第1の開口や第3の開口から手を引き抜く時に、袋状の第1の部分や第3の部分が裏返って拭き具の外側に飛び出してくるなど、形状が乱れやすい難点がある。
これを解消するためには、辺10cの近傍及び辺50dの近傍を、それぞれ、拭き具を構成する第2の部分に対して縫着などすると良い。このようにすることで、形状が乱れやすい難点は解消される。
図9を参照して、第3の拭き具の作り方を説明する。図9は、第3の拭き具の作り方の一例を示す模式図である。
先ず、略方形状のシート100を、一組の対辺が重なるように折り曲げて重ね合わせる(図9(A)参照)。次に、重ね合わされたシート100の、折り目100bに該当する辺を除く周囲三辺全てについて、1枚目と2枚目とをそれぞれ接合する。ここで、接合する三辺は、折り目100bに該当する辺の対辺100aと、折り目100bに該当する辺に隣接する二辺(100c、100d)である。
次に、図9(B)に示すように、辺100cを、辺100dの方向に内部に深く押し込み、辺100dを、辺100cを押し込んだ時と逆の方向に内部に深く押し込むことによって、第3の拭き具を構成することができる。
この場合、重ね合わされた2枚のシートのうち、内部に押し込まれた一方が第1のシート及び第2のシートとなり、内部に押し込まれた他方が第5のシート及び第6のシートとなり、それ以外の部分が、第3のシート及び第4のシートとなる。
第1のシート及び第2のシートは単層または多層構造であって両面がいずれも吸液層である、としたが、第3の拭き具に限っては、拭き具を構成した際に第1の開口の外側になる層が難透液層であっても良い。これは、第3の拭き具で手を拭く時には、第1の開口から差し入れた手、第3の開口から差し入れた手、いずれの手も、拭き具を構成した際に第1の開口の外側になる層に、直接触れないからである。
第3のシート及び第4のシートは単層または多層構造であって拭き具を構成した際に開口の内側になる層は必ず吸液層である、としたが、第3の拭き具に限っては、開口の内側になる層が難透液層であっても良い。これは、第3の拭き具で手を拭く時には、第1の開口から差し入れた手、第3の開口から差し入れた手、いずれの手も、拭き具を構成した際に開口の内側になる層に、直接触れないからである。
第5のシート及び第6のシートは、単層または多層構造であって、拭き具を構成した際に第3の開口の内側になる層は必ず吸液層であるが、第3の開口の外側になる層は吸液層であっても難透液層であってもどちらでも良い。これは、第3の拭き具で手を拭く時には、第1の開口から差し入れた手、第3の開口から差し入れた手、いずれの手も、拭き具を構成した際に第3の開口の外側になる層に、直接触れないからである。
第3の拭き具は、側面から見た時に、第1の部分が第3の部分に隠れて見えないようになっていることから、すっきりとした印象を与える見た目である。第1の拭き具及び第2の拭き具は、側面から見た時に、第1の部分が剥き出しの状態で見えるようになっている。
(拭き具の他の構成例)
第1~3の拭き具を、鞄又は衣服又は腰ベルトに取り付けられた状態で使うことができるようにするため、第1~3の拭き具の、鞄又は衣服又は腰ベルトに接する側の面に、安全ピンや面ファスナーなどの着脱手段を設け、鞄又は衣服又は腰ベルトに対して着脱ができるように構成することもある。
それ以外の鞄又は衣服又は腰ベルトへの取り付け方として、バンド付きクリップ、引っ掛けクリップ、ストラップ、カラビナ、ベルトなどの取付部材によって取り付けられるように、拭き具を構成する場合もある。この場合、拭き具で手を拭く際、この動作を妨げない箇所に、例えば図10(A)や図10(B)に示すような、取付部材用の一又は複数の環120が第2の部分の外側に備わっている。
図10(A)は、第2の部分を構成する第4のシート40に対して、ベルト110を、接合した一辺に沿う位置に両端210と中央220で固定し、両端210と中央220の間を取り付け部材用の環120として利用する例を示す図であり、図10(B)は、接合した一辺に沿う位置に、金属、樹脂、紐などにより作られた取り付け部材用の環120を備える例を示す図である。
また、上述した取り付け部材用の環120には、バンド付きクリップ、引っ掛けクリップ、ストラップ、カラビナ、ベルトなどの取付部材が取り付けられているのが良い。
なお、第1~3の拭き具は、鞄又は衣服に接着又は縫着されていてもよい。拭き具が、鞄又は衣服に接着又は縫着されていると、拭き具の携帯し忘れを防ぐことができ、また、鞄又は衣服を洗濯する際に、同時に拭き具も洗濯され、便利である。想定する接着又は縫着対象は、トートバッグ、エコバッグ、エプロン、スモック、体操着、Tシャツなど、洗濯頻度が高い製品である。例えば、革製鞄、コート、ジャケットなど洗濯不可能なものや洗濯頻度が低いものは除く。
10 第1のシート
10a 閉口する部分の辺(第1の部分)
10b 閉口する部分の辺(第1の部分)
10c 閉口する部分の辺(第1の部分)
10d 開口する部分の辺(第1の部分)
10e 辺10aと辺10cとが交わる角
10f 辺10bと辺10cとが交わる角
20 第2のシート
30 第3のシート
30a 閉口する部分の辺(第2の部分)
30b 閉口する部分の辺(第2の部分)
30c 開口する部分の辺(第2の部分)
30d 開口する部分の辺(第2の部分)
40 第4のシート
50 第5のシート
50a 閉口する部分の辺(第3の部分)
50b 閉口する部分の辺(第3の部分)
50c 開口する部分の辺(第3の部分)
50d 閉口する部分の辺(第3の部分)
60 第6のシート
70 第1の拭き具を構成するシート
70a 接合する部分の辺
70b 折り目
70c 接合する部分の辺
70d 折り目
70e 接合する部分の辺
80 第1の拭き具を構成するシート
80a 折り目に該当する辺の対辺
80b 折り目
80c 折り目に該当する辺に隣接する辺
80d 折り目に該当する辺に隣接する辺
90 第2の拭き具を構成するシート
90a 接合する部分の辺
90b 折り目
90c 接合する部分の辺
90d 折り目
100 第3の拭き具を構成するシート
100a 接合する部分の辺
100b 折り目
100c 接合する部分の辺
100d 接合する部分の辺
110 ベルト
120 取り付け部材用の環

Claims (4)

  1. 開口部を有する袋状の第1の部分と、
    前記第1の部分の側面全体を覆う部分であって、二箇所の開口部を有する中空状の第2の部分と
    を備え、前記第2の部分は、前記第1の部分を中空状の内部に含み、
    前記第1の部分が有する開口部の縁と、
    前記第2の部分が有する前記二箇所の開口部のうち一方の開口部の縁とが、
    接合されて構成された拭き具。
  2. さらに、開口部を有する袋状の第3の部分を備え、
    前記第3の部分は、前記第1の部分と前記第2の部分の間に設けられ、
    前記第3の部分が有する開口部の縁と、
    前記第2の部分が有する前記二箇所の開口部のうち他方の開口部の縁とが、
    接合されて構成された
    請求項1に記載の拭き具。
  3. 前記第1の部分は、略等しい大きさで略方形状の第1のシートと第2のシートを重ね合わせ、重ね合わせた前記第1のシートと前記第2のシートの周囲四辺のうち、三辺を接合して袋状に構成され、
    前記第2の部分は、略等しい大きさで略方形状の第3のシートと第4のシートを重ね合わせ、重ね合わせた前記第3のシートと前記第4のシートの周囲四辺のうち、対向する二辺において前記第3のシートと前記第4のシートとを接合し、他の二辺を開口部として構成され、
    前記第1のシート及び前記第2のシートの袋状の開口部を形成している辺を、
    前記第3のシートと前記第4のシートの間に形成されている二箇所の開口部のうち一方の開口部の辺と、
    接合して構成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の拭き具。
  4. さらに、前記第3の部分は、略等しい大きさで略方形状の第5のシートと第6のシートを重ね合わせ、重ね合わせた前記第5のシートと前記第6のシートの周囲四辺のうち、三辺を接合して袋状に構成され、
    前記第5のシート及び前記第6のシートの袋状の開口部を形成している辺を、
    前記第3のシートと前記第4のシートの間に形成されている前記二箇所の開口部のうち他方の開口部の辺と、
    接合して構成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の拭き具。
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