JP3051283U - キャンバスバッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】汚れが取りやすく内部乾燥性の良いキャンバス
バッグを提供すること、安定して携行できるキャンバス
バッグを提供する。 【解決手段】張りキャンバス２を収容する提げ手３及び
蓋４付きの布製のバッグに於いて、そのバッグ本体７を
形成する布地８の内面に合成樹脂シート９を重合して設
け、絵の具の汚れを落としやすくする。該合成樹脂シー
トを該バッグ本体の布地の内面に刺し子縫いにより重合
してその縫い目により該バッグ本体内外を通気する。該
バッグ本体の内部に合成樹脂シート９からなるポケット
１２を設け、該蓋の内面に合成樹脂シートを刺し子縫い
により重合し、該提げ手を、該バッグ本体の底面を介し
てその両側面に連続した布テープで構成し、提げ手の長
さを調節する調節手段１３を該布テープの途中に設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、張りキャンバスを携行するために使用されるキャンバスバッグに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、張りキャンバスに制作中の油絵等の絵画を、提げ手及び蓋付きの布製バ ッグに納めて携行することは一般に行われている。この布製バッグの布には、通 常、ナイロン生地が特別な加工を施さずに使用されており、バッグの両側面には ２本の提げ手の端部が縫着されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

布製バッグの内部は絵の具で汚れがちであるが、その汚れは布生地であるため に拭き取りにくく、その汚れが別の張りキャンバスを携行するときに移る不都合 がある。また、３０号クラスの大きなキャンバスは比較的重く、安定した保持を しなければ携行しにくい不都合もあった。該バッグの内部は乾燥状態にあること が張りキャンバスに変形を与えず、長時間収容しておく上で有利である。

【０００４】 本考案は、汚れが取りやすく内部乾燥性の良いキャンバスバッグを提供するこ と、安定して携行できるキャンバスバッグを提供することを目的とするものであ る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では、張りキャンバスを収容する提げ手及び蓋付きの布製のバッグに於 いて、そのバッグ本体を形成する布地の内面に合成樹脂シートを重合して設け、 内面の汚れを簡単に拭えるようにした。該合成樹脂シートを該バッグ本体の布地 の内面に刺し子縫いにより重合してその縫い目により該バッグ本体内外を通気し て内部乾燥状態を得る目的を達成するようにした。該バッグ本体の内部に合成樹 脂シートからなるポケットを設け、更には該布製のバッグの蓋の内面に合成樹脂 シートを刺し子縫いにより重合して該バッグ本体内外を通気する構成ことで上記 の目的を一層確実に達成できる。該提げ手を、該バッグ本体の底面を介してその 両側面に連続した布テープで構成し、提げ手の長さを調節する調節手段を該提げ 手の途中に設けることで、安定した携行を行える。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を別紙図面に基づき説明すると、図１乃至図３に於いて、 符号１は提げ手３、３及び蓋４を備えたナイロン生地等の織布製のキャンバスバ ッグで、そのバッグ本体７の内部に木枠５にキャンバス地６を張った張りキャン バス２を収容し、該提げ手３を手で持ち或いは肩に掛けて携行する。

【０００７】 こうした構成は従来のものと特に変わりがないが、油絵を描いた張りキャンバ ス２を収容すると、絵の具が該バッグ本体７の布地の内面に付着して汚れ、この 汚れが次に収容した他の張りキャンバス２に移る不都合があるので、本考案に於 いては、該バッグ本体７のナイロン生地等の布地８の内面に、図４に示したよう にビニルシートなどの合成樹脂シート９を重合して設け、絵の具の汚れが合成樹 脂シート９に付着しても簡単に拭い落とせるようにした。

【０００８】 該合成樹脂シート９は、布地８にクッション材１０を介して沿わせ、該シート ９と布地８に糸１１を貫通させた刺し子縫いにより重合した。これにより合成樹 脂シート９には糸１１の縫い目の孔が開き、この孔が該バッグ本体７内部を換気 する通気孔として機能し、該バッグ内部が温度差などで湿気がこもりにくくなっ て張りキャンバス２に木枠の変形やキャンバス地の皺の発生が防止できる。また 、張りキャンバス２のサイズによってはバッグ本体７の内部のみならず蓋４の内 面も絵の具で汚れるので、その蓋４の内面にもクッション材１０を介して該合成 樹脂シート９を沿わせ、これらを刺し子縫いして重合し、該蓋４の内面に付着し た汚れを簡単に拭き落とし、該バッグ本体７の湿気もその縫い目を介して排除で きるようにした。該蓋４の生地には、バッグ本体７と同じナイロン生地等を使用 することが製作上好ましい。１５は該蓋４をバッグ本体７に係着するベルベット ファスナーの係着手段である。

【０００９】 該バッグ本体７の内部には、該合成樹脂シート９からなるポケット１２を小物 の画材等を収容するために設け、このポケット１２が汚れたときも簡単に拭える ようにした。また、該バッグ本体７の左右側面に布テープ製の提げ手３、３が取 り付けられるが、この提げ手３、３の各端部を該バッグ本体７の底面７ａを介し て連続させて縫着し、該バッグを提げたとき各提げ手３が張りキャンバス２の下 部中間を２箇所で支え、さらに各提げ手３の途中にその長さ調節金具等の調節手 段１３を設けて張りキャンバス２の安定した携行を可能にした。１４は該バッグ 本体７の側面において両提げ手３間に張り渡して設けた支え用提げ手で、提げ手 ３、３を肩に掛けて携行するときに該支え用提げ手１４を持つことによりバッグ の姿勢が安定する。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように本考案によるときは、キャンバスバッグのバッグ本体を形成する 布地の内面に合成樹脂シートを重合したので、汚れが拭い落としやすくなり、張 りキャンバスを汚す不都合が解消され、該合成樹脂シートを布地に刺し子縫いす ることによりバッグ本体内の通気性も良好になり、こうした効果は請求項３或い は請求項４の構成とすることによっても達成でき、さらに請求項５の構成とする ことにより安定した携行を行える効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態を示す全体斜視図

【図２】図１の開蓋状態の斜視図

【図３】図１の３−３線断面図

【図４】図３の部分拡大図

【符号の説明】

１ キャンバスバッグ、２ 張りキャンバス、３ 提げ
手、４ 蓋、７ バッグ本体、７ａ 底面、８ 布地、
９ 合成樹脂シート、１２ ポケット、１３ 調節手
段、

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】張りキャンバスを収容する提げ手及び蓋付
   きの布製のバッグに於いて、そのバッグ本体を形成する
   布地の内面に合成樹脂シートを重合して設けたことを特
   徴とするキャンバスバッグ。
2. 【請求項２】上記合成樹脂シートを上記バッグ本体の布
   地の内面に刺し子縫いにより重合してその縫い目により
   該バッグ本体内外を通気することを特徴とする請求項１
   に記載のキャンパスバッグ。
3. 【請求項３】上記バッグ本体の内部に合成樹脂シートか
   らなるポケットを設けたことを特徴とする請求項１に記
   載のキャンバスバッグ。
4. 【請求項４】上記布製のバッグの蓋の内面に合成樹脂シ
   ートを刺し子縫いにより重合して上記バッグ本体内外を
   通気することを特徴とする請求項１に記載のキャンバス
   バッグ。
5. 【請求項５】上記提げ手は、上記バッグ本体の底面を介
   してその両側面に連続した布テープで構成され、提げ手
   の長さを調節する調節手段を該提げ手の途中に設けたこ
   とを特徴とする請求項１に記載のキャンバスバッグ。