JP3030798U

JP3030798U - 画材バッグ

Info

Publication number: JP3030798U
Application number: JP1996003692U
Authority: JP
Inventors: 幹雄岩崎
Original assignee: 株式会社新学社
Priority date: 1996-05-01
Filing date: 1996-05-01
Publication date: 1996-11-05
Anticipated expiration: 2002-05-01

Abstract

(57)【要約】【課題】収納した画材用具が傷むことなく、しかも、内
部に収納した画材用具を外から素早く確認できる画材バ
ッグを提供する。【解決手段】絵の具箱Ａや雑巾Ｂ，パレットＣ，絵筆
Ｄ，筆洗Ｅ等の画材用具をバッグ本体１に収納する画材
バッグであって、バッグ本体１の上面５及び両側面６・
６をダブルメッシュ材５ａで形成すると共にこの部分に
開口部を設けてこの開口部をファスナー９で開閉可能に
構成し、前面７の中央部を内部が覗けるように透明ビニ
ルシート７ａで形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、絵の具やパレット，絵筆，筆洗、スポンジ（雑巾）等の画材用具を収納する画材バッグに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

学校教育の図画工作科や美術科で用いられる画材バッグには、水洗いだけしてまだ乾いていない状態の、パレットや絵筆，筆洗、スポンジを収納しておくことが多い。また、小学生などは荒っぽく扱うことも多い。そのため、従来の画材バッグは、耐水性，耐久性のある材料を用いて作られていた。例えば、厚紙をビニルでコーティングした２つの箱状部材を組み合わせ、その下側端部同士を熱溶着して開閉可能に連結し、この２つの部材をスナップ等の留め具で係止して持ち運べるようにしたものがあった。また、緻密で丈夫なナイロン製織地を裁断，縫製し、上側開口部にファスナーを取り付けて、ボストンバッグ様にしたものもあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記の画材バッグは、いずれも通気性が悪く、濡れた状態のパレットや絵筆，筆洗、スポンジを収納しておくと、バッグ内の湿度が高くなり、気温が高いときなどは絵筆やスポンジにカビが生えたり、絵筆の付け根が腐ったりすることがあった。

【０００４】また、これらの画材バッグは、留め具やファスナーを外し開口部を大きく開けて中を覗かないと、入っているものが分からなかった。特に、１つの画材用具が他の用具の下敷きになっている場合は、中に手を入れて上の用具を動かさないとその有無が分からず、登校前などのあわただしいときに、忘れ物がないかをチェックするのは面倒であった。

【０００５】本考案は、上記の課題にかんがみて提案されたもので、収納した画材用具が傷むことなく、しかも、内部に収納した画材用具を外から素早く確認できる画材バッグを提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、絵の具やパレット，絵筆，筆洗，スポンジ，雑巾等の画材用具をバッグ本体に収納する画材バッグであって、上記課題を解決するため、バッグ本体の上面及び両側面を通気性の良い素材で形成すると共に、この部分に開口部を設けて、この開口部をファスナーで開閉可能に構成し、前面及び／又は背面の少なくとも一部を透明素材で形成するという手段を講じた。

【０００７】上記通気性の良い素材は、編み地素材であっても、網目状（ネット地）素材であっても構わない。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下に本考案を、実施例を示した図面に基づいて詳細に説明する。図１は本考案にかかる画材バッグの斜視図，図２は図１の画材バッグの底面，図３は図１の画材バッグを開けた状態の斜視図である。図１に示すように、画材バッグはバッグ本体１と、それを支える手提げひも２・２及び肩掛けべルト３とから成るものである。手提げひも２・２及び肩掛けべルト３は、共にナイロン糸で織られたものである。バッグ本体１は、底面４，上面５，両側面６・６，前面７，背面８とから構成されている。

【０００９】手提げひも２・２の両端部は、それぞれ前面７と背面８に縫着され、肩掛けべルト３の両端部は、両側面６・６下部に縫着された金具に脱着自在に取り付けられている。底面４は図２に示すように、塩化ビニル製で長手方向直角に滑り止めの凸条が形成され、更に空気及び水抜き用の孔４ａが２つ設けられている。上面５及び両側面６・６はナイロン製の編地を樹脂加工したダブルメッシュ材５ａで、通気性がよく、これにファスナー９が取り付けられて、上方に開口するようになっている。

【００１０】前面７と背面８とは、撥水性に優れたナイロン製の緻密な織地で形成されている。そして、前面７の中央部には上端から下端まで覗き窓が開けてあり、その覗き窓部分には透明な塩化ビニルシート７ａが縫着されている。また、背面８の内側下半部には、ナイロン地のポケット（図示せず）がついている。ここで、ダブルメッシュ材５ａが通気性の良い素材に，塩化ビニルシート７ａが透明シート素材に対応している。

【００１１】バッグ本体１内には、絵の具箱Ａ，雑巾Ｂ，パレットＣ，絵筆Ｄが隅に寄せて積み重ねられ、他方の隅の空間にはバケツ型の筆洗Ｅが入れられている。筆洗Ｅとその他の画材用具の配置は、図２の底面図及び図３のファスナー９を開けた状態の斜視図に示されている。図１に示すように、塩化ビニルシート７ａの覗き窓から覗くと、収納してあるこれらの画材用具が一目瞭然である。ここで、絵の具箱Ａはケースがプラスチック製で、濡れても支障がないので、最下段に積まれている。しかし、ケースが紙製の絵の具箱の場合は、濡れると形がくずれるので、背面８の内側に設けられたポケットに収納して、濡れないようにされる。このポケットには、下絵をかく鉛筆や消しゴムやその他の小物を入れておいてもよい。

【００１２】底面４には２つの孔４ａがあけられているので、絵筆や筆洗，パレットから水がしたたり落ちても、溜まることなくここから抜けていく。また、孔４ａ・４ａとダブルメッシュ材５ａで形成された上面５及び両側面６・６との間では空気の流通がよく、内部に水蒸気がこもることなく素早く抜けていくので、バッグ本体１の内部を常に乾燥した状態に保つことができる。

【００１３】本考案にかかる画材バッグは、上記の実施の形態に限定されない。例えば、前面全体を塩化ビニルシートで成形してもよく、また、背面側にも覗き窓を設けてもよい。前面と背面の両面に覗き窓を設けると、収納物及びその収納状態をより詳しく知ることができる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案の画材バッグによれば、バッグ本体の上面及び両側面を通気性の良い素材で形成したので、収納した画材用具が湿気によって傷むことがない。また、前面及び／又は背面の少なくとも一部を透明シート素材で形成したので、開口部を開けることなく、内部に収納した画材用具を外から素早く確認できるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる画材バッグの斜視図である。

【図２】図１の画材バッグの底面図である。

【図３】図１の画材バッグを開けた状態の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１バッグ本体２手提げひも３肩掛けべルト４底面５上面５ａダブルメッシュ材（通気性の良い素材）６側面７前面７ａ塩化ビニルシート（透明シート素材）８背面９ファスナー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】絵の具やパレット，絵筆，筆洗，スポン
ジ，雑巾等の画材用具をバッグ本体に収納する画材バッ
グであって、バッグ本体の上面及び両側面を通気性の良い素材で形成
すると共にこの部分に開口部を設けてこの開口部をファ
スナーで開閉可能に構成し、前面及び／又は背面の少な
くとも一部を透明シート素材で形成したことを特徴とす
る画材バッグ。