JP3053594U - モップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】清掃作業による疲れが少なく、保管も容易なモ
ップを提供する。 【解決手段】発泡樹脂のシート２と防水性シート３を重
層した複合シート４により人手の挿入可能な袋状の本体
１を形成し、該本体の周面に袋状の清掃布を着脱自在に
被せた。袋状の清掃布は、紡糸を粗いメッシュ状に編成
したワックス拭き取り用清掃布、綿タオル地からなる水
分又はワックス拭き取り用の清掃布、不織布からなる埃
取り又は窓ガラス又は車内清掃用の清掃布、又はパイル
地からなる磨き又はつや出し用の清掃布のうちのいずれ
か１つからなり、袋状の本体は、発泡樹脂のシートの外
層及び防水性シートの内層とからなる複合シートで構成
され、本体の袋状の内部に対向する防水性シートを縫着
して指係止部を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主として車両の清掃に使用されるモップに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、例えば乗用車の清掃作業には、水洗、乾燥、ワックス掛け、ワックス拭 き取り、磨きの作業の他、車室内の埃取りなどの作業が行われ、各作業に応じて 雑巾や乾布など各種のモップ類やスポンジなどが使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記作業に使用される各種のモップ類は、直接手掴みして使用するので疲れや すく、手も汚れがちで、種類も多いのでその保管が面倒で嵩張る不都合がある。

【０００４】 本考案は、清掃作業による疲れが少なく、保管も容易なモップを提供すること を目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では、ポリウレタン等の発泡樹脂のシートと防水性シートを重層した複 合シートにより人手の挿入可能な袋状の本体を形成し、該本体の周面に袋状の清 掃布を着脱自在に被せることにより、上記の目的を達成するようにした。該袋状 の清掃布を、紡糸を粗いメッシュ状に編成したワックス拭き取り用清掃布、綿タ オル地からなる水分又はワックス拭き取り用の清掃布、不織布からなる埃取り又 は窓ガラス又は車内清掃用の清掃布、パイル地からなる磨き又はつや出し用の清 掃布のうちの１つのもので構成し、該袋状の本体を、該発泡樹脂のシートの外層 と該防水性シートの内層とからなる複合シートで構成し、該本体の袋状の内部に 防水性シートの表裏を縫着して指係止部を設けておくと、上記目的は一層的確に 達成できる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を図面に基づき説明すると、図１及び図２に於いて、符号 １はポリウレタン等の発泡樹脂のシート２と薄布に樹脂をコーティングした柔軟 な防水性シート３を重層した複合シート４により袋状に形成された本体を示し、 該本体１の周面に図３乃至図６に示したような袋状に形成された清掃布５ａ〜５ ｄを着脱自在に被せるようにした。

【０００７】 該本体１は、人手よりも多少大きい略方形の防水性シート３の２枚を重ね、そ の上下にこの防水シートと同形の発泡樹脂のシート２を夫々重ね、その重合体の 一辺に手の挿入口６を残して周囲の三辺を縫着して形成した。該本体１に各種の 清掃布５を交代して被せ、該挿入口６から図示のように人手を挿入して清掃作業 を行う。人手は該本体１内で遊動しないように係合することが好ましく、そのた め２枚の防水性シート３の面同士を縫い糸で予め縫着して指係止部７を形成して おき、この指係止部７に本体１内に挿入した人手の指を係止させて指に力をこめ ることなく清掃作業を行えるようにした。

【０００８】 該メッシュ状の清掃布５ａは、紡糸を例えば２．５ｍｍ間隔で縦糸横糸に配し て編織した粗いメッシュ状の布地１５を使用して該本体１の周面に被せるための 開口部８を備えた袋状に縫製して形成されたもので、この清掃布５ａを該本体１ に被せておくことにより車体に塗布された余剰のワックスをきれいに拭き取るこ とができる。該綿タオル地からなる清掃布５ｂは、通常のタオル地９を該本体１ に被せるための開口部１０を有する袋状に縫製され、この清掃布５ｂは車両を水 洗したときの水滴の拭き取りや余分のワックスの拭き取りに使用される。また、 清掃布５ｃは、不織布１１により開口部１２を備えた袋状に形成され、埃取りや 窓ガラスの清掃、車室内の清掃に使用され、パイル地１３で開口部１４を持つ袋 状に形成した清掃布５ｄは、ワックス掛けした車体のつや出しや車体の磨きに使 用される。

【０００９】 本考案のモップは、清掃作業の種類に応じてその本体１に各種の清掃布５ａ〜 ５ｄを被せ、本体１内へ人手を挿入して清掃作業するもので、乗用車を清掃する 場合、まず水洗したのちの水滴を本体１に被せた綿タオル地の清掃布５ｂにより 拭い、ワックス掛けをして余剰のワックスを本体１にメッシュ状の清掃布５ａを 被せて拭き取る。そしてパイル地の清掃布５ｄを被せて磨きをかけ、車室内の埃 を不織布の清掃布５ｃを本体１に被せて行う。該本体１は外層が発泡樹脂の柔ら かいスポンジのシート２であるから曲面や凹面に追従してきれいに清掃でき、そ の内層は防水性シート３であるからワックスや汚水が手に付着することもなく、 不快感なく清掃作業を行え、該本体１の内部に指係止部７を設けることにより、 弱い力でもモップを移動させることができるから疲労も少なくなる。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように本考案によるときは、発泡樹脂のシートと防水性シートを重層し た複合シートにより人手の挿入可能な袋状の本体を形成し、該本体の周面に袋状 の清掃布を着脱自在に被せてモップを構成したので、清掃布を交代して本体に被 せることにより各種の清掃作業を行え、清掃作業による疲れが少なく、複合シー トの外層が柔らかいからきれいに清掃でき内層が防水シートであるから手が汚れ ず、各清掃布も袋状で嵩張らないから保管も容易になる等の効果があり、清掃布 を請求項２の複数枚で構成すると車両の清掃に好都合であり、対向する各防水シ ートを縫着して指係止部を設けることにより、モップを楽に動かせ、請求項４の 構成とすることによりこれらの効果を総合した効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態を示す要部の斜視図

【図２】図１の２−２線部分の断面図

【図３】メッシュ状に編成したワックス拭き取り用清掃
布の斜視図

【図４】綿タオル地の水分又はワックス拭き取り用の清
掃布の斜視図

【図５】不織布からなる埃取り又は窓ガラス又は車内清
掃用の清掃布の斜視図

【図６】パイル地からなる磨き又はつや出し用の清掃布
の斜視図

【符号の説明】

１ 本体、２ 発泡樹脂のシート、３ 防水性シート、
４ 複合シート、５ａ・５ｂ・５ｃ・５ｄ 清掃布、６
挿入口、７ 指係止部、９ タオル地、１１不織布、
１３ パイル地、１５ メッシュ状の布地、

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ポリウレタン等の発泡樹脂のシートと防水
   性シートを重層した複合シートにより人手の挿入可能な
   袋状の本体を形成し、該本体の周面に袋状の清掃布を着
   脱自在に被せたことを特徴とするモップ。
2. 【請求項２】上記袋状の清掃布は、紡糸を粗いメッシュ
   状に編成したワックス拭き取り用清掃布、綿タオル地か
   らなる水分又はワックス拭き取り用の清掃布、不織布か
   らなる埃取り又は窓ガラス又は車内清掃用の清掃布、パ
   イル地からなる磨き又はつや出し用の清掃布のうちのい
   ずれか１つからなることを特徴とする請求項１に記載の
   モップ。
3. 【請求項３】上記袋状の本体は、上記発泡樹脂のシート
   の外層と上記防水性シートの内層とからなる複合シート
   で構成され、該本体の袋状の内部に対向する防水性シー
   トを縫着して指係止部を設けたことを特徴とする請求項
   １に記載のモップ。
4. 【請求項４】ポリウレタン等の発泡樹脂のシートの外層
   と防水性シートの内層を重層した複合シートにより人手
   の挿入可能な袋状の本体を形成すると共に該本体の袋状
   の内部に対向する該防水性シートを縫着して指係止部を
   設け、該本体の周面に、袋状の清掃布であって紡糸を粗
   いメッシュ状に編成したワックス拭き取り用清掃布、綿
   タオル地からなる水分又はワックス拭き取り用の清掃
   布、不織布からなる埃取り又は窓ガラス又は車内清掃用
   の清掃布、パイル地からなる磨き又はつや出し用の清掃
   布のうちのいずれかの清掃布を着脱自在に被せたことを
   特徴とするモップ。