JP2003052600A

JP2003052600A - 洗車用手袋

Info

Publication number: JP2003052600A
Application number: JP2001245965A
Authority: JP
Inventors: Tetsuo Hayashi; 徹夫林
Original assignee: CHIYUUGI SHOJI KK
Current assignee: CHIYUUGI SHOJI KK
Priority date: 2001-08-14
Filing date: 2001-08-14
Publication date: 2003-02-25

Abstract

(57)【要約】【課題】洗車の際に、異物が滞留して車体を傷付ける
ことがないような洗車用手袋を提供する。【解決手段】手袋１１の掌に、長さ0.5〜2mm、太さ3
〜6デニールの短繊維１３を静電気植毛した布地１２を
装着する。あるいは、手袋１１の掌に短繊維１３を静電
気植毛する。これにより、洗車時の手の疲労を軽減する
ことができるとともに、異物が水により容易に流れ落ち
るため、車体を傷付ける恐れがない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗車の際に使用す
る手袋に関する。

【０００２】洗車を行う場合、車体を傷つけないよう水
を含ませた柔らかい布やスポンジなどを用いるのが一般
的である。しかし、このようにして洗車を行う場合、洗
車の間水を含んだ布やスポンジなどを握り締めておく必
要があるため、手が疲労する。

【０００３】そこで、直立立毛を備えた布帛を装着した
作業用手袋に関する発明が実開平6-68660に記載されて
いる。この発明は、直立立毛を備えた布帛（ネル地ある
いはベルベット地）と作業用手袋を一体化することで、
クリーナーと作業用手袋を別個に用意する手間を省くと
ともに、食器などに付着した汚れを容易に落とすことを
目的とするものである。しかし、この発明によると、布
帛に備わる繊維が直立立毛であることから、次のような
問題がある。

【０００４】上記発明によると、２枚の地組織を連結し
た連結糸をナイフで切断することにより、あるいは、地
組織に編み込んだループ状のパイルをシャーリングする
ことにより、直立立毛を備えた布帛（ネル地あるいはベ
ルベット地）を形成する。このような方法により作製し
た直立立毛には、繊維が毛羽立つという特徴が見受けら
れる。また、直立立毛ないし起毛とした場合には、上記
作製方法に拠らなくとも、仕上げの工程で起毛機により
繊維を毛羽立たるのが通常である。

【０００５】しかし、このようにして繊維を毛羽立たせ
た場合、一旦直立立毛の内部に絡み込んだ異物（砂利な
ど）は、水で洗い流しても容易に除去されない。車体に
は泥や微小な砂粒等が付着していることが多いが、この
ような従来の手袋で洗車を行っていると、これらの泥な
どの異物が直立立毛の中に入り込んで長く滞留し、却っ
て車体を傷付けてしまうおそれがある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するために成されたものであり、その目的とす
るところは、異物が滞留しにくく、車体を傷付けること
の少ない洗車を行うことが可能な洗車用手袋を提供する
ことにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る洗車用手袋は、少なくとも１つ
の面に、長さ0.5〜2mm、太さ3〜6デニールの短繊維の静
電気植毛面が備えられていることを特徴とする。なお、
少なくとも１つの面とは、掌側又は甲側、或いはそれら
の双方の面を指す。

【０００８】

【発明の実施の形態及び効果】第１の態様では、基布に
上記短繊維を静電気植毛し、その植毛基布を手袋の１面
又は両面に固定する。両面に固定すると、利き腕が左右
いずれの人にも利用可能となる。この方法では、まず、
長さ0.5〜2mm、太さ3〜6デニールの短繊維（天然繊維、
蛋白質繊維、合成繊維のいずれか１つ又は２つ以上）を
作成し、所定の面上に多数散布しておく。そして、接着
剤（バインダー）を塗布した基布を帯電させ、これを、
短繊維を散布した面に近づける。これにより、短繊維が
静電気により直立するとともに、基布に緻密に吸着さ
れ、接着剤により固定される。

【０００９】基布に植毛する短繊維について、長さ0.5
〜2mm、太さ3〜6デニールと設定するのは、本発明に係
る手袋の用途である洗車にとって、上記数値が最適であ
るとの実験結果が出願人らにより得られたことに基づ
く。

【００１０】続いて、厚めの樹脂製又は布製手袋の掌
に、上記短繊維を静電気植毛した布地を装着する。この
布地の装着方法については、接着剤を利用してもよい
し、直接手袋に縫い付けてもよい。なお、手袋は好みに
より、水が入らないように防水性のものとしてもよい
し、水が積極的に入って流れてゆくようにメッシュ状と
してもよい。防水性のものとする場合には、樹脂製又は
防水処理を施した布製手袋を使用する。

【００１１】第２の態様では、手袋自体に短繊維を直接
静電気植毛する。方法は上記と同様である。

【００１２】本発明に係る手袋を用いて洗車を行う場
合、水を含ませた布やスポンジなどを手で握りしめる必
要がないため、手の疲労を軽減することができる。ま
た、本発明に係る手袋においては、静電気植毛を利用す
るため、繊維が毛羽立つことがない。従って、繊維に絡
みついた異物は水により容易に流れ落ちるため、長く滞
留して車体を傷付ける恐れがない。

【００１３】

【実施例】本発明に係る洗車用手袋の第１の実施例を図
１、図２により説明する。

【００１４】第１実施例の洗車用手袋においては、天然
樹脂あるいは合成樹脂をコーティングしたメリヤス布地
より成る手袋１１の掌に布地１２を装着する。手袋１１
については、市販のものが利用可能である。布地１２の
装着に際しては、接着剤を利用してもよいし、手袋１１
に直接縫い付けてもよい。

【００１５】布地１２の表面には、図２に示すように、
長さ0.5〜2mm、太さ3〜6デニールの短繊維１３が、静電
気植毛により接着固定されている。

【００１６】ここで、手袋１１の下部にベルト１４を装
着すると便利である。ベルト１４によって手袋１１の下
部を締め付けることで、洗車の際に、水や洗剤が手袋１
１内に侵入するのを防ぐことができる。

【００１７】本実施例では、手袋１１の型を親指のみが
分かれたミトン型としたが、図３に示すように、五指全
てが分かれたグローブ型としてもよい。このようにすれ
ば、指先３１を利用して細かな部分も洗うことができる
ので、便利である。

【００１８】なお、本実施例の洗車用手袋が、食器洗い
や風呂場洗いといった他の洗浄作業にも用いることがで
きるのは言うまでもない。

【００１９】本発明に係る洗車用手袋の第２の実施例で
は、布地１２をマジックテープ（登録商標）を用いて着
脱自在に手袋１１に装着する。本実施例に拠った場合、
洗車を繰り返し行ったため布地１２に汚れが固着した場
合、布地１２だけを手袋１１から取り外して洗浄するこ
とができる。また、短繊維の長さ、太さ、硬さなどを変
えた布地１２を複数用意しておけば、車体の汚れの程度
などに応じて布地１２を交換することができるので、複
数の手袋１１を準備する必要がない。すなわち、本実施
例の洗車用手袋が１つあれば十分な洗車が可能になるた
め、購入費用などのコストを抑えることができる。

【００２０】本発明に係る洗車用手袋の第３の実施例と
して、図４に示すように、メッシュ地４１を含む手袋１
１を使用する。特に夏場の洗車には、本実施例の洗車用
手袋が適している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る洗車用手袋の第１実施例の斜視
図。

【図２】第１実施例の洗車用手袋を構成する布地の斜
視図(a)及び側面図(b)。

【図３】別の態様の第１実施例の洗車用手袋の斜視
図。

【図４】本発明に係る洗車用手袋の第３実施例の斜視
図。

【符号の説明】

１１…手袋１２…布地１３…短繊維１４…ベルト４１…メッシュ地

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも１つの面に、長さ0.5〜2mm、
太さ3〜6デニールの短繊維の静電気植毛面が備えられて
いることを特徴とする洗車用手袋。
【請求項２】長さ0.5〜2mm、太さ3〜6デニールの短繊
維を静電気植毛した基布を少なくとも１つの面に着脱自
在に備えることを特徴とする洗車用手袋。
【請求項３】手袋地がメッシュ状であることを特徴と
する請求項１又は２に記載の洗車用手袋。