WO2005053801A1

WO2005053801A1 - ゴルフ用手袋及びこれに用いるクリーナパッド

Info

Publication number: WO2005053801A1
Application number: PCT/JP2004/017859
Authority: WO
Inventors: Masanori Ohashi
Original assignee: Kabushiki Kaisha Kojima Sangyo
Priority date: 2003-12-02
Filing date: 2004-12-01
Publication date: 2005-06-16

Abstract

【課題】　ゴルフボールに付着した水や芝、土などを簡易にかつ素早く容易に除去できるゴルフ用手袋及びこれに用いるクリーナパッドを提供する。【解決手段】　本発明のゴルフ用手袋１０は、手の甲に直接触れる甲部１２と、甲部１２を覆うように設けた片持ち翼状の甲締め付け翼部１５とを有する。この甲締め付け翼部１５の翼部表地１５１には、吸水性の良好なパイルタオル地からなる表地６１が用いられており、この翼部表地１５１にゴルフボールをこすりつけることでボールのクリーニングができる。

Description

明細書

ゴルフ用手袋及びこれに用いるクリーナパッド

技術分野

[0001] 本発明は、ゴルフのプレイの際に、手に装着するゴルフ用手袋及びこれに用いるクリーナパッドに関する。

背景技術

[0002] 従来より、ゴルフのプレイに際しては、ゴルフクラブを適切に把持するため、ゴルフ用手袋 (以下、単に手袋ともいう）が用いられている。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] ところで、ゴルフのプレイを行うに当たっては、キャディが付き添う場合もあるが、ゴルプレイヤーのみで移動するセルフプレイも多く行われる。

しかるに、グリーン上が朝露や雨など濡れていたりすると、ゴルフボール (以下単に、ボールともいう）に、水や芝（具体的には芝の葉の切れたもの）や土などが付いてしまうことがある。このような場合に、ゴルフプレイヤー自身でゴルフボールに付着した芝などを除去することとなる力面倒である上、タオルゃノヽンカチなどを取り出していては、手早く行うのが難し力つた。

本発明は、力かる問題点に鑑みてなされたものであって、ゴルフボールに付着した水や芝、土などを簡易にかつ素早く容易に除去できるゴルフ用手袋及びこれに用いるクリーナパッドを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0004] その解決手段は、装着時に手の甲を覆う甲被覆部の少なくとも一部に、自身の周囲とは異なる材質であって、自身にゴルフボールをこすりつけることで上記ゴルフボールのクリーニングが可能な材質力なる表地を有するボールクリーナ部を備えるゴルフ用手袋である。

[0005] 本発明のゴルフ用手袋は、手の甲を覆う甲被覆部の少なくとも一部にボールタリーナ部を有している。従って、ゴルフのプレイ中に、ゴルフプレイヤ一は、既に手に装着しているゴルフ用手袋のボールクリーナ部の表地にゴルフボールをこすりつけることで、ゴルフボールに付着した水滴、芝、泥、砂等を容易に除去することが出来る。従つて、別途タオルその他を取り出す必要もなぐ素早くゴルフボールをクリーニングすることが出来る。

[0006] ここで、ボールクリーナ部は、このボールクリーナ部の表地にゴルフボールをこすりつけることで、ゴルフボールに付着した水滴、芝、泥、砂、異物等を除去し、タリー- ングするのに適した布地、皮革等の材質力なる表地を有する部分をいう。このような表地の材質としては、パイル地などの織物の布地、人工皮革、天然皮革、合成繊維、プラスチック材等から、吸水性や起毛の程度、ブラシのように用いることができるか否かなどを考慮して、適宜選択すればよい。

[0007] このボールクリーナ部は、甲被覆部の少なくとも一部に備えられていれば良い。従つて、具体的には、ボールクリーナ部が、装着者の手の甲に直接触れる甲部として手袋の一部をなすようにした形態のゴルフ用手袋、甲部にボールクリーナ部となる布地をなどを縫いつけるなどして設けたゴルフ用手袋を挙げることができる。

そのほか、装着者の手の甲に直接触れる甲部を、別途、布、天然皮革、人工皮革などで形成した上、ボールクリーナ部が、この甲部を覆うようにしたゴルフ用手袋も挙げることができる。例えば、ゴルフ用手袋の中には、これを手に着脱する際に容易に着脱できるように、装着時には、手袋の手のひら及び手の甲周りの寸法を大きくしておく。そして、装着後は、手袋を手にフィットさせるベぐ手袋の手のひら及び手の甲周りの寸法を小さくなるように、甲部を覆う片持ち翼状の甲締め付け翼部を設けたタイブのゴルフ用手袋が有る。このようなゴルフ用手袋において、この甲締め付け翼部を、ボールクリーナ部と兼用することもできる。そのほか、甲部あるいは甲締め付け翼部とは別にボールクリーナ部を設け、これで、甲部あるいは甲部及び甲締め付け翼部を覆うようにしたタイプのゴルフ用手袋を構成することもできる。

なお、ボールクリーナ部は、表地のみ力なるもののほ力、表地のほかに裏地を有するもの、さらにはこれらの間に芯材を有するものなど各種の構造を採用することができる。

[0008] さらに、請求項 1に記載のゴルフ用手袋であって、前記ボールクリーナ部は、自身の表地の少なくとも一部力吸水性のある材質力もなるゴルフ用手袋とすると良い。

[0009] 本発明のゴルフ用手袋は、表地の少なくとも一部が吸水性のある材質力もなるボールクリーナ部を有する。

早朝や雨の中、あるいは雨後にゴルフプレイを行う場合には、ボールが濡れて、芝が付着したり、泥が付着し易い。このような場合には、本発明のゴルフ用手袋のボールクリーナ部の表地のうち、吸水性のある材質力なる部分にボールをこすりつけると、水分や芝、泥などが容易に除去できるから、容易にボールをきれいにすることができる。

[0010] なお、表地に用いる吸水性のある材質としては、例えば、パイルタオル地、その他綿繊維など天然繊維を用いた布地や、天然あるいは人工のセーム革など、吸水性の良好な材質を用いることができる。

また、吸水性のある材質力もなる部分は、ボールクリーナ部の表地の少なくとも一部であればよい。即ち、ボールクリーナ部の表地全面をタオル地など吸水性のある材質で構成するようにしても良いが、ボールクリーナ部の表地の一部に、吸水性のない材質力もなる部分があっても良い。

さらに、本発明において、ボールクリーナ部のうち、少なくとも表地が吸水性のある材質力もなる部分については、この吸水性のある材質の表地よりも裏面側に、防水性の裏地を備えるのが好ましい。吸い取られた水分が、浸透して、装着者の手の甲に触れるのを防止することができ、水分の浸透による装着感の悪ィ匕を防止できる。

[0011] さらに、請求項 1または請求項 2に記載のゴルフ用手袋であって、前記ボールタリーナ部は、自身の表地の少なくとも一部が、起毛した材質力もなるゴルフ用手袋とすると良い。

[0012] 本発明のゴルフ用手袋は、表地の少なくとも一部が起毛した材質力もなるボールクリーナ部を有する。

ボールに、芝や砂、土などが付着している場合、本発明のゴルフ用手袋のボールクリーナ部のうち、表地が起毛した材質力なる部分にボールをこすりつけると、起毛した繊維によって芝、砂、土などが容易に、また細かい粒まできれいに除去することができる。 [0013] なお、表地に用いる起毛した材質としては、繊維等が起毛した材質で有ればよいが

、例えば、シャーリングタオル地や、ビロード、コールテン状の布地、フリース、スゥェード、ヌバック、人工毛皮（フェイクファー）などが挙げられる。

また、起毛した材質力成る部分は、ボールクリーナ部の表地の少なくとも一部であればよい。即ち、ボールクリーナ部の表地全面をシャーリングタオル地など起毛した材質で構成するようにしても良いが、ボールクリーナ部の表地の一部に、起毛していな、材質力なる部分が有っても良、。

[0014] さらに、請求項 1一請求項 3のいずれか 1項に記載のゴルフ用手袋であって、前記ボールクリーナ部は、自身の表地の少なくとも一部力ブラシ線材を突設したブラシ材であるゴルフ用手袋とすると良い。

[0015] 本発明のゴルフ用手袋は、表地の少なくとも一部がブラシ材であるボールクリーナ部を有している。

ゴルフボールに土や粘着性の異物などが強固に付着した場合でも、本発明のゴルフ用手袋のボールクリーナ部のうち、表地がこのブラシ材カもなる部分にボールをこすりつけることで、土や異物などが容易に美しく除去できる。

[0016] なお、ブラシ材としては、例えば、歯ブラシのように細長いナイロン (商標名）など合成繊維を基材に植設したブラシ材ゃ、ブラッシングブラシやシャンプーブラシのように、さらに太い突起状、線状、あるいは繊維状のプラスチック材を散点状に突設したブラシ材などが挙げられる。これらのように、表面から突出する突起 (繊維)の長さや直径、密集度あるいは材質を適宜選択したブラシ材を用いることができる。

また、ブラシ材の部分は、ボールクリーナ部の表地の少なくとも一部であればよい。即ち、ボールクリーナ部の表地全面をブラシ材で構成するようにしても良いが、ボールクリーナ部の表地の一部に、ブラシ材ではな、部分が形成されたものでも良、。

[0017] さらに、請求項 1一請求項 4のいずれか 1項に記載のゴルフ用手袋であって、前記ボールクリーナ部は、自身の表地が、複数種類の材質力もなるゴルフ用手袋とするのが好ましい。

本発明のゴルフ用手袋では、ボールクリーナ部の表地が、複数種類の材質からなる。前述したように、ゴルフボールのクリーニングに当たっては、付着した汚れに応じて、材質を変更するのが好ましい。従って、本発明のように、ボールクリーナ部の表地を複数種類の材質力なるようにすることで、ボールの汚れの状態に応じて、適宜、表地の材質を選択してクリーニングを行うことができるから、より適切にボールをタリーニングすることができる。

[0018] さらに、請求項 1一請求項 4のいずれか 1項に記載のゴルフ用手袋であって、装着者の手の甲に直接触れる甲部と、上記甲部を覆うように設けた片持ち翼状の甲締め付け翼部とを備え、上記甲締め付け翼部は、前記ボールクリーナ部を兼ねるゴルフ用手袋とすると良い。

[0019] 前述したように、ゴルフ用手袋の中には、着脱を容易とする一方、装着時には、適切に手にフィットさせるために、甲部のほかに甲締め付け翼部を片持ち翼状に設けたものがある。この手袋は、装着後に甲締め付け翼部を面ファスナーやホックなどを用いて適宜の位置に固定することで、手袋の手のひら及び手の甲周りの寸法を小さくするように構成されている。このタイプのゴルフ用手袋においては、甲締め付け翼部力装着時には、手の甲（手袋の甲部）の一部または全部を覆う位置に配置される。そこで、本発明のゴルフ用手袋では、甲締め付け翼部がボールクリーナ部を兼ねるようにした。これにより、従来の甲締め付け翼部がある手袋と同じ構造でありながら、簡単にボールクリーナ部を備える手袋を実現することができる。また、この甲締め付け翼部が有るタイプのゴルフ用手袋と同じ装着手順で、ボールクリーナ部を備えるゴルフ用手袋を手に装着することができる

[0020] あるいは、請求項 1一請求項 4のいずれか 1項に記載のゴルフ用手袋であって、装着者の手の甲に直接触れる甲部を備え、または、上記甲部と、この甲部を覆うように設けた片持ち翼状の甲締め付け翼部と、を備え、前記ボールクリーナ部は、取り付け手段によって、上記甲部または上記甲締め付け翼部に着脱可能に取り付けられてなるクリーナパッドであるゴルフ用手袋とすると良い。

[0021] 本発明のゴルフ用手袋では、ボールクリーナ部を着脱可能なクリーナパッドとしている。このため、クリーナパッドが汚れた場合には新しいクリーナパッドを付け替える、あるいは、天候などに応じて、吸水性の有る材質力なるクリーナパッドと、起毛している材質力なるクリーナパッドとを適宜取り替えるなどして、適切に使用することができる。

[0022] なお、クリーナパッドを、甲部または甲締め付け翼部に着脱可能に取り付ける手法としては、手袋本体側（甲部、あるいは甲締め付け翼部）とクリーナパッド側の適宜の位置を、ホックや面ファスナでそれぞれ接続するようにするのが好ましい。また、チヤック (ジツバ）を用いて、クリーナパッドを手袋本体側に装着するようにしても良、。中でも特に、面ファスナを用いるのが好ましい。クリーナパッドの付け直しや位置変更が自由にでき、ゴルフプレイヤーの手の大きさや形などに応じて、最もフィットするを適宜選択して使用することができるからである。

[0023] さらに、請求項 6に記載のゴルフ用手袋であって、前記クリーナパッドは、前記甲部または甲締め付け翼部のうち、手首に近い手首近傍部に取り付けられる一方、この手首近傍部より指先側では、上記甲部または甲締め付け翼部に取り付けられないゴルフ用手袋とすると良い。

[0024] 本発明のゴルフ用手袋では、タリーナノッドは、甲部または甲締め付け翼部のうちの手首近傍部に取り付けられる一方、それより指先側ではクリーナパッドがフリーの状態となっている。このため、本発明のクリーナパッドを含む手袋を手に装着した状態で、手を握る（クラブを握る）、手首を曲げるなどの動作をしても、クリーナパッドが甲部や甲締め付け翼部に取り付けられていることによる違和感が生じず、快適で、適切なクラブ動作を行うことができる。

[0025] なお、手首近傍部における取り付けとしては、手首近傍部の複数箇所でタリーナパッドを取り付けるようにしても良いし、手首近傍部の幅方向全体 (親指力小指に向かう方向）に亘つてクリーナパッドを取り付けるようにしても良、。

[0026] さらに、請求項 7に記載のゴルフ用手袋であって、前記クリーナパッドは、前記甲部または甲締め付け翼部の前記手首近傍部のうち、親指に近い親指側部、及び、小指に近い小指側部の 2箇所に取り付けられてなるゴルフ用手袋とすると良い。

[0027] 本発明のゴルフ用手袋では、甲部または甲締め付け翼部の手首近傍部のうち、親指側部と小指側部の 2箇所に、クリーナパッドが取り付けられてなる。

クリーナパッドは、布や革などの材質から出来ており、軽ぐ大きさも手の甲ほどの大きさなので、 2箇所の取り付けで、十分に手袋本体に固定できる。さらに、取り付け場所として、手首近傍部のうち親指側部と小指側部の 2箇所だけとしている。このため、手指を開いたり握ったりする動作を行った場合にも、クリーナパッドが親指側部と小指側部の 2箇所だけで取り付けられていることから、違和感が生じず、快適で、適切なクラブ動作を行うことができる。しかも、指先側にクリーナパッドの寸法を大きく取ることができるので、ボールのクリーニングが容易である。さらに、取り付け場所が 2箇所と少な、ので、クリーナパッドの着脱や位置調整が容易である利点もある。

[0028] さらに、請求項 7または請求項 8に記載のゴルフ用手袋であって、前記タリーナパッドのうち、指先側の端縁は、指先側に凸の円弧状をなす形態を有するゴルフ用手袋とするのが好ましい。

クリーナパッドは、甲部または甲締め付け翼部の手首近傍部、あるいはそのうちの親指側部と小指側部に取り付けられる一方、これよりも指先側は、甲部あるいは甲締め付け翼部に取り付けられないで、自由な状態となっている。ここで、クリーナパッドの指先側の端縁に角部を設けた場合、この角部は、手袋の使用により、めくれ上がるような変形が生じて、ボールのクリーニングがし難くなるなど、好ましくない変形が生じやすい。

これに対し、本発明のゴルフ用手袋のように、クリーナパッドのうち、指先側の端縁を、指先側に凸の円弧状をなす形態として、角部を無くするようにすると、このような変形が防止される。

[0029] また他の解決手段は、装着者の手の甲に直接触れる甲部を備え、または、上記甲部と、この甲部を覆うように設けた片持ち翼状の甲締め付け翼部と、を備えるゴルフ用手袋について、上記甲部または上記甲締め付け翼部に着脱可能としてなり、自身にゴルフボールをこすりつけることで上記ゴルフボールのクリーニングが可能な材質力もなる表地を有するタリーナノッドである。

[0030] 本発明のクリーナパッドは、ゴルフ用手袋の甲部または甲締め付け翼部に着脱可能である。従って、ゴルフのプレイ時に、ゴルフ手袋の装着者は、このクリーナパッドも手袋の甲部または甲締め付け翼部に取り付けておくことができる。しかも、このタリーナパッドは、自身にゴルフボールをこすりつけることでボールのクリーニングが可能な材質からなる表地を有するので、ボールに付着した芝などを容易に、かつ素早く除去することができる。し力も、タリーナノッドが汚れた場合に、新しいクリーナパッドと交換することもできる。あるいは、天候により他の種類のクリーナパッドを用いたい場合にも、他の種類のクリーナパッドと容易に交換することができる。

[0031] さらに、請求項 9に記載のクリーナパッドであって、自身の表地の少なくとも一部が、吸水性のある材質力なるクリーナパッドとするのが好ましい。

早朝や雨の中、あるいは雨後にゴルフプレイを行う場合には、ボールが濡れて、芝が付着したり、泥が付着し易い。このような場合には、本発明のクリーナパッドの表地のうち、吸水性のある材質力もなる部分にボールをこすりつけると、水分や芝、泥などが容易に除去できるから、容易にボールをきれいにすることができる。

[0032] さらに、上記いずれかに記載のクリーナパッドであって、自身の表地の少なくとも一部力起毛した材質力もなるクリーナパッドとするのが好ましい。

ボーノレに、芝や砂、土などが付着している場合、本発明のクリーナパッドの表地のうち、起毛した材質力なる部分にボールをこすりつけると、起毛によって芝、砂、土などが容易に、また細カ^、粒まできれいに除去することができる。

[0033] さらに、上記いずれか 1項に記載のクリーナパッドであって、自身の表地の少なくとも一部が、ブラシ線材部であるクリーナパッドとするのが好ま、。

ゴルフボールに土や粘着性の異物などが付着した場合、本発明のクリーナパッドの表地のうち、ブラシ材の部分にボールをこすりつけると、このブラシ材で土や異物などが容易に美しく除去できる。

[0034] さらに、上記のいずれ力 1項に記載のクリーナパッドであって、自身の表地が、複数種類の材質力もなるタリーナノッドとするのが好ましい。

本発明のクリーナパッドは、その表地が、複数種類の材質からなる。前述したように、ゴルフボールのクリーニングに当たっては、付着した汚れに応じて、材質を変更するのが好ましい。従って、本発明のように、クリーナパッドの表地を複数種類の材質からなるようにすることで、ボールの汚れの状態に応じて、適宜、表地の材質を選択してクリーニングを行うことができるから、より適切にボールをクリーニングすることができる

図面の簡単な説明 [0035] [図 1]実施例 1に係るゴルフ用手袋であり、甲締め付け翼部を閉じた状態の形態を示す説明図である。

[図 2]実施例 1に係るゴルフ用手袋であり、甲締め付け翼部を開いた状態の形態を示す説明図である。

[図 3]吸水性の良好な布地 (パイル地)を繊維形態例を示す説明図である。

[図 4]起毛した布地 (フェイクファー）の繊維形態例を示す説明図である。

[図 5]ブラシ部の形態例を示す説明図である。

[図 6]実施例 2に係るゴルフ用手袋のうち、クリーナパッドを取り付ける前の状態の形態を示す説明図である。

[図 7]実施例 2に係るゴルフ用手袋に用いるクリーナパッドの形態を示す説明図である。

[図 8]実施例 2に係るゴルフ用手袋を示し、クリーナパッドを取り付けた後の状態の形態を示す説明図である。

[図 9]実施例 3に係るゴルフ用手袋のうち、クリーナパッドを取り付ける前の状態の形態を示す説明図である。

[図 10]実施例 3に係るゴルフ用手袋に用いるクリーナパッドの形態を示す説明図である。

[図 11]実施例 3に係るゴルフ用手袋を示し、クリーナパッドを取り付けた後の状態の形態を示す説明図である。

[図 12]クリーナパッドの他の実施例を示す説明図である。

[図 13]実施例 4に係るゴルフ用手袋の形態を示す説明図である。

符号の説明

[0036] 10, 10A, 10B, 20, 30, 50 ゴルフ用手袋

21, 31 手袋本体

12, 22, 32, 52 甲部

521 甲クリーナ部（ボールクリーナ部）

522 甲クリーナ表地

323 手首近傍部 323a 親指側部

323b 小指側部

15 甲締め付け翼部（ボールクリーナ部）

25, 35 甲締め付け翼部

151 翼部表地

27, 37, 47 クリーナパッド（ボールクリーナ部）

271, 371, 471 ノッド表地

471a 第 1表地部

471b 第 2表地部

373 手首近傍固定部

373a 親指側固定部

373b 小指側固定部

374 指先側部

375 指先側端縁

28 ホック（取り付け手段）

281 第 1ホック

282 第 2ホック

38 面ファスナ（取り付け手段）

381 第 1面ファスナ

382, 482 第 2面ファスナ

61 , 71, 81 表地

611 パイル繊維

711 起毛繊維

811 ブラシ線材

812 基部

発明を実施するための最良の形態

本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。実施例 1 [0038] 本発明の第 1の実施例を、図 1一図 5を参照して説明する。本実施例のゴルフ用手袋 10は、ゴルフのプレイ時に、利き腕とは逆側の手に装着するゴルフ用手袋である。この手袋 10は、手の指が挿入される先端が閉じた筒状の指部 13と、装着時に手のひらを覆う手のひら部 14と、装着時に手の甲を覆う甲部 12とを備えている。甲部 12, 指部 13,及び手のひら部 14をなす材質は、公知の材質を用いており、例えば、ウレタンなどカゝらなる人工皮革や、天然皮革、ポリエステルなどの合成繊維や天然繊維から成る布地などを用い、あるいはこれらを適宜組み合わせて用いたものが挙げられる

[0039] さらに、この手袋 10は、甲部 12のうち小指側（図 2中、左側）に基端（図 1, 2中、下端)から指先方向（図 1, 2中、上方）に延びるスリット 122を備えている。

また、このスリット 122の小指側（図 2中、左側）には、略正方形状を有し、一方辺（図 1において左端辺）に位置する固定辺部 153を、甲部 12に縫いつけて固着した、片持ちの翼状の形状を有する甲締め付け翼部 15を備えて、る。この甲締め付け翼部 15の先端辺部 154には、面ファスナ 16の一方面部材をなす第 2面ファスナ 162が縫いつけられている。一方、甲部 122のうち親指側（図 2中、右側）には、第 2面ファスナ 162と互、に重ね合わせることで結合する第 1面ファスナ 161が縫、つけられてヽる。このため、図 1と図 2とを対比すれば容易に理解できるように、この手袋 10では、甲締め付け翼部 15の第 2面ファスナを、スリット 122を越えて、第 1面ファスナ 161に重ね合わせるようにすることで、手袋の手の甲及び手のひら周りの寸法を小さくし、手袋 10を手にフィットさせ、装着感を向上させることができる。

[0040] さらに本実施例 1の手袋 10では、この甲締め付け翼部 15を、ゴルフボール（図示しない）をクリーニングするためのボールクリーナ部としても兼用している。具体的には、この甲締め付け翼部 15の表地をなす翼部表地 151全面に、この甲締め付け翼部 15 の周囲、つまり、甲部 12をなすウレタン人工皮革などとは異なる材質であるパイルタオル地力もなる表地 61を用いている。この表地 61は、図 3に示すように、綿糸からなるパイル繊維 611を多数有しているので、吸水性が良好である。このため、朝露や雨等で濡れたり、さらには芝や泥が付着したゴルフボール（図示しない）を、この表地 61 にこすりつければ、水分を吸収し、芝や泥を容易に除去できる。し力も、ボールタリーナ部と兼用している甲締め付け翼部 15は、既に手に装着している手袋 10の一部であるから、別途、ポケットやバックから取り出す必要もなぐボールのクリーニングを手早く行うことができる。

[0041] なお、甲締め付け翼部 15の裏地をなす翼部裏地 62には、水分が浸透しにくい防水性の布地を用いると良い。翼部表地 61が吸収した水分が浸透して、甲部 12にまで移行し、装着感が劣化するのを防止するためである。また、翼部表地 61と翼部裏地 62との間に、芯材（図示しない）を介在させて、甲締め付け翼部 15の硬さ高め、装着容易をとなるようにしても良、。

また、本実施例では、甲部 12及び甲締め付け翼部 15が、装着時に手の甲を覆う甲被覆部に相当している。

[0042] (変形例 1)

上述の実施例 1では、甲締め付け翼部 15の翼部表地 151に、パイルタオル地からなる表地 61を用い、吸水性を良好とした例を示したが、他の性質を有する表地を用いることちでさる。

本変形例 1の手袋 10Aでは、甲締め付け翼部 15の翼部表地 151に、図 4に示すように、合成繊維カゝらなる長い起毛繊維 711が密集して植設された、いわゆる人工毛皮（フェイクファー）と呼ばれる起毛した布地力もなる表地 71を用いる。本変形例 1では、この表地 71を用いることにより、起毛繊維が 711が、ゴルフボールの凹凸や細かい傷などに入り込んで、付着した土などを除去するので、比較的乾いたゴルフボールの表面に付着した汚れでも、きれいに除去することができる。

なお、翼部裏地 72には、実施例 1の翼部裏地 62と同様、水分が浸透しにくい防水性の布地を用いることができる。また、防水性よりも通気性等を考慮して、通気性の良好な布地を用いるなど、他の布地を用いることもできる。

[0043] (変形例 2)

そのほか、本変形例 2の手袋 10Bでは、図 5に示すように、表地 81として、変形例 1 よりも比較的太く硬い合成繊維力もなるブラシ線材 811が、基部 812に比較的粗に植設されて、ブラシ状とされたブラシ材である表地 81を用いる。本変形例 2では、このブラシ材カもなる表地 81を用いることにより、ブラシ線材 811が、ゴルフボールに付着した土や異物などを除去することができるので、ゴルフボールの表面に強固に付着した土や異物でも、きれいに除去することができる。

実施例 2

[0044] ついで、本発明の第 2の実施例を、図 6—図 8を参照して説明する。この手袋 20も、実施例 1と同様、指部 23と、手のひら部 24と、甲部 22とを備えている。また甲部 22, 指部 23,及び手のひら部 24をなす材質は、公知の材質を用いている。また、実施例 1と同様、甲部 22には、スリット 222が形成され、甲締め付け翼部 25が片持ち状に縫 Vヽつけられ、面ファスナ 26で甲部 22に着脱可能とされて、る。

[0045] 但し、前述の実施例 1に係る手袋 10では、甲締め付け翼部 15が比較的大きぐこれを、ボールクリーナ部と兼用するタイプの手袋であった。これに対し、本実施例 2の手袋 20は、甲締め付け翼部 25が比較的小さくされ、この甲締め付け翼部 25とは別に、これを覆うようにクリーナパッド 27を、手袋本体 21に取り付ける点で異なる。そこで、異なる部分を中心に説明し、同様な部分については説明を省略あるいは簡略化する。

[0046] 図 6は、本実施例 2の手袋 20のうち、手袋本体 21を示す説明図である。この図 6から容易に理解できるように、本実施例 2の手袋 20では、その甲部 22のうち、概略、親指の付け根部分、人差し指の付け根部分、小指の付け根部分、及び手の甲のうち小指側で手首に近い部分の 4箇所、略正方形状に、ホック 28の一方部材である第 1ホック 281が設けられている。

一方、図 7は、本実施例 2の手袋本体 21に取り付け可能なクリーナパッド 27を示す説明図である。このクリーナパッド 27は、略正方形状を有しており、このクリーナパッド 27の裏面をなすパッド裏地 272のうち、四隅部分の 4つの第 1ホック 281に対応する位置に、第 2ホック 282が設けられている。

[0047] そこで、それぞれ対応する第 1ホック 281と第 2ホック 282とを結合させて、手袋本体 21の甲部 22にクリーナパッド 27を取り付ければ、図 8に示す本実施例 2の手袋 20とすることができる。

ここで、クリーナパッド 27の表地であるパッド表地 271には、実施例 1の手袋 10と同様、自身の周囲、即ち、甲部 22の材質とは異なる、パイルタオル地力もなる表地 61 を用いている（図 3参照)。従って、朝露や雨等で濡れたり、さらには芝や泥が付着したゴルフボール（図示しない）を、この表地 61にこすりつければ、水分を吸収し、芝や泥を容易に除去できる。し力も、クリーナパッド 27は、既に手に装着している手袋 20 の一部であるから、実施例 1の手袋 10と同様、別途、ポケットやバックから取り出す必要もなぐボールのクリーニングを手早く行うことができる。力べして、この手袋 20を用いれば、実施例 1の手袋 10と同様に、ゴルフのプレイが可能となる。

[0048] 但し、手袋 10においては、ボールクリーナ部と兼用している甲締め付け翼 15を手袋 10力も取り外すことはできな力つた。

これに対し、本実施例 2の手袋 20は、クリーナパッド 27は、手袋本体 21 (甲部 22) にホック 28で取り付けられているだけであり着脱可能であるから、取り替えが自由にできる。このため、クリーナパッド 27が汚れた場合には、別の新しいクリーナパッドを付け替えれば、常にきれ、なクリーナパッド 27でゴルフボールの汚れを落とすことができる。

[0049] さらに、このクリーナパッド 27のパッド表地 271として、変形例 1で説明したフェイクファーなどの起毛した布地力もなる表地 71を用いたり、変形例 2で説明したブラシ材力もなる表地 81を用いることができる。そこで、クリーナパッド 27として、互いに異なる種類の表地を用いた複数のクリーナパッド 27を所持している場合には、天候ゃゴルフコースの状態その他に応じて、ゴルフボールのクリーニングに適した種類の表地 27 1を有するクリーナパッド 27を選択して手袋本体 21に取り付けておけば、天候等に応じ適切にボールをクリーニングできる。

なお、パッド裏地 272には、実施例 1の翼部裏地 62と同様、水分が浸透しにくい防水性の布地を用いることができる。また、防水性よりも通気性等を考慮して、通気性の良好な布地を用いるなど、他の布地を用いることもできる。

また、本実施例では、甲部 22、甲締め付け翼部 25、及びクリーナパッド 27が、装着時に手の甲を覆う甲被覆部に相当して、る。

実施例 3

[0050] ついで、本発明の第 3の実施例を、図 9一図 11を参照して説明する。この手袋 30 のうち、手袋本体 31は、実施例 2の手袋 20における手袋本体 21と同一であり、指部 33、手のひら部 34、甲部 32を備えている。甲部 32には、スリット 322が形成され、甲締め付け翼部 35が片持ち状に縫いつけられ、面ファスナ 36で甲部 32に着脱可能とされている。また、クリーナパッド 37を甲部 32に着脱可能に取り付けてなる点も同様である。

[0051] 但し、前述の実施例 2に係る手袋 20では、タリーナノッド 27を、 4箇所設けたホック 28で手袋本体 21の甲部 22に取り付けた。これに対し、本実施例 3の手袋 30では、クリーナノッド 37を甲部 32の 2箇所にのみ、面ファスナ 38で取り付ける点で異なる。そこで以下では、異なる部分を中心に説明する。

[0052] 本実施例 3の手袋 30は、手袋本体 31の甲部 32のうち、手首に近い手首近傍部 32 3に、面ファスナを設けている。具体的には、この手首近傍部 323のうち、親指側の部分 (親指の付け根付近)である親指側部 323aと、小指側の部分である小指側部 323 bに、面ファスナ 38の一方面部材をなす第 1面ファスナ 381が縫いつけられている。

[0053] 一方、クリーナパッド 37は、図 10に示すように、実施例 2の正方形状のタリーナパッド 27に比し、上辺部分が半円状に盛り上がって、指先側（図中、上方)の指先側端縁 375が、指先側に凸の円弧状をなす形態を有している。そして、甲部 32の手首近傍部 323に対応する下辺付近の手首近傍固定部 373のうち、第 1面ファスナ 381の親指側部 323a及び小指側部 323bに対応する親指側固定部 373a及び小指側固定部 373bに、面ファスナ 38の他方面部材をなす第 2面ファスナ 382がそれぞれ縫いつけられている。

なお、本実施例 3において、クリーナパッド 37のうち、指先側の部分を半円状のデザインとしたのは、以下の理由による。即ち、もし、クリーナパッド 37を、実施例 2と同様に指先側に角部を設けた形態とした上で、手首近傍固定部 373を固定すると、使用しているうちに、指先側の角部が丸く反り返って、クリーニングしにくくなることがある。そこで、このような不具合を防止するためである。

[0054] そこで、それぞれ対応する第 1面ファスナ 381と第 2面ファスナ 382とを重ね合わせて結合させて、手袋本体 31の甲部 32にクリーナパッド 37を取り付ければ、図 11に示す本実施例 3の手袋 30とすることができる。

[0055] この手袋 30において、クリーナパッド 37のパッド表地 371に、実施例 1と同様に、パィルタオル地力もなる表地 61 (図 3参照）を用ることで、濡れたりさらには芝や泥が付着したゴルフボールを容易にきれいにすることができる。あるいは、ノッド表地 371として、変形例 1と同様に、フェイクファーなどの起毛した布地力もなる表地 71 (図 4参照)を用いることも、変形例 2で説明したブラシ材カもなる表地 81 (図 5参照)を使用することちでさる。

これにより、本実施例 3の手袋 30でも、クリーナパッド 37が汚れた場合には、別の新しいクリーナパッドに付け替えたり、天候等に応じて、クリーナパッド 37の種類を適宜取り替えることができる。

し力も、このクリーナパッド 37も、既に手に装着している手袋 30の一部であるから、別途、ポケットやバック力も取り出す必要もなぐボールのクリーニングを手早く行うことがでさる。

なお、パッド裏地 372には、実施例 1の翼部裏地 62と同様、水分が浸透しにくい防水性の布地を用いることができる。また、防水性よりも通気性等を考慮して、通気性の良好な布地を用いるなど、他の布地を用いることもできる。

[0056] さらに、この手袋 30においては、手袋本体 31の甲部 32のうち手首近傍部 323に、クリーナパッド 37を取り付けている。従って、クリーナパッド 37のうち、甲部 32の手首近傍部 323に重なる手首近傍固定部 373は、面ファスナ 38によってほぼ固定された状態となる。一方、これより指先側の指先側部 374は、手袋本体 31の甲部 32に直接固定されず、自由な状態となる。このため、手を握ったり指を延ばしたりするなどの動作をしても、甲部 32の変形に影響を受けない。このため、手に手袋 30を装着した状態で、手を握る（クラブを握る）、手首を曲げるなどの動作をしても、クリーナパッド 37 が甲部 22に取り付けられていることによる違和感が生じず、快適で、適切なクラブ動作を行うことができる。

[0057] さらに、本実施例 3の手袋 30では、面ファスナ 38を用い、甲部 32の手首近傍部 32 3のうち、親指に近い親指側部 323aと小指に近い小指側部 323bの 2箇所に、タリーナパッド 37の親指側固定部 373a及び小指側固定部 373bを取り付けるようにしている。

クリーナパッド 37は、前述したように、タオル地やフェイクファーなどの布や革で出来ており、軽ぐ大きさも手の甲ほどであるから、面ファスナ 38を用い、 2箇所の取り付けで、十分に手袋本体 31に固定できる。

し力も、手首近傍部 323のうち親指側部 323aと小指側部 323bの 2箇所だけとしたことにより、手指を開いたり握ったりする動作を行った場合にも、クリーナパッド 37の存在による違和感が生じず、さらに快適で、適切なクラブ動作を行うことができる。し力も、クリーナパッド 37では、指先側部 374の寸法を大きく取ることができており、ゴルフボールのクリーニングが容易である。

また、クリーナパッド 37に設けた 2箇所の第 2面ファスナ 382を、それぞれ甲部 32の第 1面ファスナに結合させるだけであるので、クリーナパッド 37の着脱や位置調整も容易である。

また、本実施例では、甲部 32、甲締め付け翼部 35、及びクリーナパッド 37が、装着時に手の甲を覆う甲被覆部に相当して、る。

[0058] (変形例 3)

実施例 2及び実施例 3の手袋 20, 30で示したクリーナパッド 27, 37では、パッド表地 271, 371力全面に亘つて、同じ材質（例えばパイルタオル地からなる表地 61) を用いた例を示した。しかし、クリーナパッドの表地を、複数種類の表地で構成することちでさる。

[0059] 本変形例 3のクリーナパッド 47は、実施例 3のクリーナパッド 37と同一の外形を有している。また、実施例 3と同様、パッド裏地 472のうち、甲部 32の第 1面ファスナ 381 に対応する位置に、第 2面ファスナ 482が縫いつけられており、この第 2面ファスナ 48 2を用いて、手袋本体 31の甲部 32に着脱可能に取り付けることができるようになっている。

[0060] 但し、実施例 3のクリーナパッド 37では、その表地全面に同一のパッド表地 371を用いていた。これに対し、図 12に示す本変形例 3のクリーナパッド 47のパッド表地 47 1は、パイルタオル地力なる表地 61 (図 3参照）を用いた第 1表地部 471aと、フェイクファーと呼ばれる起毛した表地 71 (図 4参照）を用いた第 2表地部 471bの 2つの表地の部分力成っている。

[0061] このように、クリーナパッド 47のパッド表地 471として 2種類の表地を用いることで、ボールの汚れの種類等に応じて用いる表地を使い分けることができ、より適切にボールをクリーニングすることができる。

[0062] なお、本変形例 3では、第 1表地部 471aにパイルタオル地からなる表地 61を用い、第 2表地部 471bにフェイクファー力もなる表地 71を用いた例を示した。しかし、この逆としても良ぐ表地 61あるいは表地 71に代えて、ブラシ材カもなる表地 81 (図 5参照）を用いることもできる。

また、本変形例 3では、クリーナパッド 47における第 1表地部 471aと第 2表地部 47 lbとの境界線が、図 12において左上力も右下に向力直線で示される形態となるようにした。しかし、第 1表地部 471a及び第 2表地部 471bの形態、従って、この境界線は他の形態としても良ぐ例えば、クリーナパッド 47を左右あるいは上下に二分するようにしても良い。また、境界線が曲線となる形態としても良ぐさらには、 3種類以上の表地を用いることもできる。

実施例 4

[0063] ついで、本発明の第 4の実施例を、図 13を参照して説明する。この手袋 50も、実施例 1一 3と同様、指部 53と、手のひら部 54と、甲部 52とを備えている。また、指部 53, 及び手のひら部 54をなす材質は、公知の材質を用いて！/、る。

[0064] 但し、実施例 1の手袋 10では、甲部 12のほかに、甲締め付け翼部 15を設け、ボールクリーナ部をこの甲締め付け翼部 15と兼用した。また、実施例 2, 3の手袋 20, 30 では、甲部 22, 32,及び甲締め付け翼部 25, 35のほ力に、甲部 22, 32及び甲締め付け翼部 25, 35を覆うように、ボールクリーナ部としてのタリーナノッド 27, 37を設けた。

[0065] これに対し、本実施例 4の手袋 50は、甲部 52自身〖こ、ボールクリーナ部としての甲クリーナ部 521を縫いつけたものである。この甲クリーナ部 521のうち、甲クリーナ表地 522は、甲部 52とは異なる材質の表地である。具体的には、例えば、実施例 1の手袋 10と同様、パイルタオル地力もなる表地 61 (図 3参照）を用いる。このようにしても、実施例 1等と同様、ボールを容易にクリーニングすることができる。

[0066] なお、変形例 1で説明したフェイクファーなどの起毛した布地力もなる表地 71 (図 4 参照）を用いたり、変形例 2で説明したブラシ材カもなる表地 81 (図 5参照）を用いることちでさる。

また、甲クリーナ部 521の裏地には、実施例 1の翼部裏地 62と同様、水分が浸透しにくい防水性の布地を用いることができる。また、防水性よりも通気性等を考慮して、通気性の良好な布地を用いるなど、他の布地を用いることもできる。

また、本実施例では、甲部 52及び甲クリーナ部 521が、装着時に手の甲を覆う甲被覆部に相当している。

[0067] 以上において、本発明を実施例 1一 4及び変形例 1一 3に即して説明したが、本発明は上記実施例等に限定されるものではなぐその要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。

前述の各実施例では、左手に装着するゴルフ用手袋 10, 20, 30, 50を例示した力右手に装着するゴルフ用手袋に、本発明を適用しても良いことはいうまでもない。また、ゴルフ用手袋 10は、ゴルフのプレイ時に、利き腕とは逆側の手に装着するゴルフ用手袋としたが、所望により、利き腕側の手に、あるいは両手に装着しても良い。

[0068] また、実施例 4のゴルフ用手袋 50については、手の甲及び手のひら周りを締め付けるための機構を有しない手袋を例示した力ゴム、ベルト、ジッパなどを用いた公知の手法により、手の甲及び手のひら周りや手首周りを締め付けるための機構を加えたものとしても良い。

同様に、実施例 1, 2, 3に示すゴルフ用手袋 10, 20, 30についても、さら〖こ、手の甲及び手のひら周りや手首周りを締め付けるための機構をカ卩えても良い。

[0069] また、前記した実施例及び変形例では、図 3—図 5に例示するパイルタオル地、フ工イクファー、ブラシ材（表地 61, 71, 81)を用いた例を示した力他の材質の表地を用いても良いことは明らかである。

また、甲締め付け翼部 15、クリーナパッド 27, 37, 47、甲クリーナ部 521の形状や、これらに用いる表地には、実施例に示した形状のほか、ブランド名や適宜の色柄を配した表地を用いたり、適宜の形状として、装着者の趣味感に訴える手袋のデザインとすることができる。

[0070] さらに、前述の実施例 2, 3では、クリーナパッド 27, 37を、手袋本体 21, 31の甲部 22, 32に取り付ける形態を示したが、手袋本体の甲締め付け翼部を実施例 1のように大きくしておき、この甲締め付け翼部に、クリーナパッドを取り付けるようにしても良い。

Claims

請求の範囲

[1] 装着時に手の甲を覆う甲被覆部の少なくとも一部に、

自身の周囲とは異なる材質であって、自身にゴルフボールをこすりつけることで上記ゴルフボールのクリーニングが可能な材質力なる表地を有するボールクリーナ部を備える

ゴルフ用手袋。

[2] 請求項 1に記載のゴルフ用手袋であって、

前記ボールクリーナ部は、

自身の表地の少なくとも一部力吸水性のある材質力なる

ゴルフ用手袋。

[3] 請求項 1または請求項 2に記載のゴルフ用手袋であって、

前記ボールクリーナ部は、

自身の表地の少なくとも一部が、起毛した材質からなる

ゴルフ用手袋。

[4] 請求項 1一請求項 3のいずれか 1項に記載のゴルフ用手袋であって、

前記ボールクリーナ部は、

自身の表地の少なくとも一部が、ブラシ線材を突設したブラシ材であるゴルフ用手袋。

[5] 請求項 1一請求項 4のいずれか 1項に記載のゴルフ用手袋であって、

装着者の手の甲に直接触れる甲部と、

上記甲部を覆うように設けた片持ち翼状の甲締め付け翼部とを備え、

上記甲締め付け翼部は、前記ボールクリーナ部を兼ねる

ゴルフ用手袋。

[6] 請求項 1一請求項 4のいずれか 1項に記載のゴルフ用手袋であって、

装着者の手の甲に直接触れる甲部を備え、または、

上記甲部と、この甲部を覆うように設けた片持ち翼状の甲締め付け翼部と、を備え、前記ボールクリーナ部は、取り付け手段によって、上記甲部または上記甲締め付け翼部に着脱可能に取り付けられてなるクリーナパッドであるゴルフ用手袋。

[7] 請求項 6に記載のゴルフ用手袋であって、

前記クリーナパッドは、

前記甲部または甲締め付け翼部のうち、手首に近い手首近傍部に取り付けられる一方、

この手首近傍部より指先側では、上記甲部または甲締め付け翼部に取り付けられない

ゴルフ用手袋。

[8] 請求項 7に記載のゴルフ用手袋であって、

前記クリーナパッドは、

前記甲部または甲締め付け翼部の前記手首近傍部のうち、親指に近、親指側部、及び、小指に近い小指側部の 2箇所に取り付けられてなる

ゴルフ用手袋。

[9] 装着者の手の甲に直接触れる甲部を備え、または、

上記甲部と、この甲部を覆うように設けた片持ち翼状の甲締め付け翼部と、を備えるゴルフ用手袋について、

上記甲部または上記甲締め付け翼部に着脱可能としてなり、

自身にゴルフボールをこすりつけることで上記ゴルフボールのクリーニングが可能な材質からなる表地を有する

クリーナパッド。