JP3003665U - 袋状垢擦り - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 皮膚面に対する感触の調節が容易であり、手
から抜けることのない袋状垢擦りを提供する。 【構成】 差し込み用開口（４）側端部（５）にゴムバ
ンド（６）を付着してなる袋状垢擦りにおいて、本体
（１）を粗くて硬い布地（２）と柔らかい布地（３）と
を重ねた二重布地とするとともに、ゴムバンド（６）に
隣接して側辺部に開口部（８）を形成したので、皮膚面
に対する手の感触が良く、指の運動を適切にすることが
できるとともに、強く垢擦りをしても手から袋状垢擦り
が脱落することはない。なお、側辺部の周縁には帯状片
（７，７’）を縫着することによってこの袋状垢擦りの
寿命を延ばすことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、浴室やシャワー室等で身体を清浄するために使用される袋状垢擦 りに関し、特に、差し込み用開口端部にゴムバンドを付着してなる袋状垢擦りに 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、その端部にゴムバンドを付着した差し込み用開口から手を差し込んで使 用する袋状垢擦りは、既に知られているけれども、本体が一枚の布地からなるも のは、感触の異なる複数個の垢擦りを用意する必要があり、所望の感触の得られ ない場合には、内部にタオルを入れたりして使用しているが、所要の大きさのタ オルを準備する必要があり、面倒であるという欠点があった。

【０００３】 また、本体が二重布地からなるものでは、布地間に薄いスポンジを収容してそ の感触を改善しているものも知られているが、スポンジの弾力により皮膚面に手 の力、特に指の力が充分に伝えられないような感触の場合があり、さらに、ゴム バンドの弾力のみでは差し込んだ手が抜け易いという欠点があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、このような欠点を解消するためになされたもので、皮膚面に対す る感触の調節が容易であり、手から抜けることのない袋状垢擦りを提供すること を目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案は、差し込み用開口側端部にゴムバンド を付着してなるからなる袋状垢擦りにおいて、本体を粗くて硬い布地と柔らかい 布地とを重ね合わせた二重布地とするとともに、そのゴムバンドに隣接して側辺 部に開口部を形成したものである。なお、各側辺部の周縁に帯状片を縫着する場 合には、袋状垢擦りの寿命を著しく延ばすことができる。

【０００６】

【作用】

本体を粗くて硬い布地と柔らかい布地とを重ね合わせた二重布地としたので、 皮膚面に対する手または指の感触が良く、手または指の運動を適切にすることが でき、また、皮膚に対する作用を変えるために裏返して使用することができ、例 えば、最初、粗くて硬い布地を使用した場合には、裏返して、柔らかい布地で仕 上げをすることができる。

【０００７】 ゴムバンドに隣接して側辺部に形成された開口部から一部の指、例えば親指の みを袋から外へ出すようにすれば、手から袋状垢擦りが抜け出るのを防止するこ とができる。なお、側辺部の周縁に帯状片を縫着する場合には、周縁の垢擦りに おいて最もほころび易い部分の補強となり著しく垢擦りの寿命を延ばすことがで きる。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案の実施例を図に示された袋状垢擦りについて説明する。なお、 図中、同一または相当部分には、同一符号が付されている。

【０００９】 図１に示されるように、１は袋状本体であり、この本体１には手を差し込む開 口４を有する端部５にゴムバンド６が付着されている。本体１は合成繊維フィラ メントからなる粗くて硬い布地２と木綿からなるガーゼのような柔らかい布地３ とを重ね合わせた二重布地からなり、手の差し込み用開口４を残してその周囲の 側辺部を縫い、袋状に形成されている。

【００１０】 図２には、本体１が裏返しにされた状態で示されており、図１とは逆に、表面 に柔らかい布地３、裏面に粗くて硬い布地２となっている。各側辺部の周縁は帯 状片７が縫着されて、周縁からほつれるのを防止している。なお、開口４の周縁 には、特に幅広の帯状片７’が縫着されている。

【００１１】 図３に明らかに示されているように、ゴムバンド６に隣接して、側辺部には開 口部８が両側に設けられている。この開口部８からは、袋状の本体に差し込まれ た手の親指Ｆが外へ出せる。したがって、袋状垢擦りが手から抜けることはなく 、また、強い力を皮膚面に与えることができる。

【００１２】 この垢擦りは、最初に粗くて硬い布地２側を表面にして、垢擦りをする場合に は、垢を非常に効率よく擦り落とすことができ、その後、裏返して柔らかい布地 ３を表面にして、垢擦りをする場合には、皮膚に仕上げ効果、すなわち、垢押さ え効果を与えることができる。なお、皮膚の弱い者、例えば子女の場合には、最 初から柔らかな布地３を表面として使用するものである。

【００１３】 強い力を皮膚に与える場合には、親指を開口部８から外へ出して使用するもの で、皮膚に対する感触もよく、手からこの袋状垢擦りが抜けることがない。なお 、開口部８の大きさは、親指だけが出る程度の大きさで足りる。帯状片７，７’ による縁取りは、布地２，３のほころびを防止するとともに、袋の形態の維持に 効果がある。なお、差し込み用開口４側の端部５に付着されたゴムバンドは、袋 状垢擦りが手から抜けないように、手首に密着させるためのものである。

【００１４】 この考案によれば、本体が二重布地からなるので、裏返して二様に使用するこ とができるとともに、皮膚面に対する手または指の感触がよく、手または指の運 動を適切にすることができる。また、側辺部に形成された開口部から親指を出し て使用する場合には、皮膚面に対して大きな力を伝えることができ、手から袋状 垢擦りの脱落することもない。さらに、側辺部の周縁に帯状片を縫着する場合に は、各布地のほつれを防止できるばかりでなく、形状を維持することができて、 袋状垢擦りの寿命を延ばすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１はこの考案の実施例を示す袋状垢擦りの斜
視図である。

【図２】図２は図１の袋状垢擦りを裏返した場合の斜視
図である。

【図３】図３は図１のＡ−Ａ線に沿う断面図である。

【図４】図４は図１の袋状垢擦りの使用状態における斜
視図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 粗くて硬い布地 ３ 柔らかい布地 ４ 差し込み用開口 ５ 端部 ６ ゴムバンド ７，７’ 帯状片 ８ 開口部 Ｆ 親指

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 差し込み用開口側端部にゴムバンドを付
   着してなる袋状垢擦りにおいて、本体を粗い布地と柔ら
   かい布地とを重ね合わせた二重布地とするとともに、前
   記ゴムバンドに隣接して側辺部に開口部を形成したこと
   を特徴とする袋状垢擦り。
2. 【請求項２】 各側辺部の周縁には帯状片を縫着したこ
   とを特徴とする請求項１記載の袋状垢擦り。