JPH1170203A - ゴルフクラブ洗浄具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラブヘッドにこびり着いた土などを簡単、
かつ確実に洗浄し、ゴルフクラブカーが揺れても水が溢
れ出ることのないゴルフクラブ洗浄具を提供する。 【解決手段】 バケット１には、二個の植毛ブラシ５
ａ，５ｂが、その毛先面６を垂直にして対向させ、その
背面にスポンジ７をあてがって取り出し可能に収納され
ている。バケット１の開口部８には、長手方向に重ね合
わせ部９を設けた蓋体１０が取り外し可能に被せられ、
ループファスナー１１ａ，１１ｂで不用意に外れないよ
うにしている。クラブヘッドの洗浄は、重ね合わせ部９
から差し込み上下動すると水を含んだ植毛ブラシ５ａ，
５ｂにより洗浄される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、クラブヘッドに
こびり着いた土等を確実に洗い落とし得るゴルフクラブ
洗浄具に関する。

【０００２】

【従来の技術】ゴルフプレーヤーがコースに出てプレー
をするとき、大地を叩いてクラブヘッドに土がこびり着
いてしまうことがしばしば発生する。一般的にゴルフ場
は、山間丘陵地帯を開発されたものが多く、その土壌は
粘土質が多い。一方、クラブフェイスには、飛距離を伸
ばしたり球すじをコントロールし易くするために、独特
のパターンが刻まれ、これに粘土質の土がこびり着くと
取り除くことが極めて困難である。従ってウエス等で拭
き取る程度では十分に取り除くことができず、図７に示
すようにゴルフクラブカー１４’にクラブヘッドの洗浄
用バケット１’を積み込み、これによってクラブヘッド
を洗浄するようにしていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のゴルフクラ
ブ洗浄手段では、クラブヘッドにこびり着いた土を十分
洗い落とすことができず、また、バケット１’には上部
開口に水返し片２０を設けて水が溢れ出ないようにして
いるものの、ゴルフクラブカー１４’が大きく揺れると
水返し片２０を越えて溢れ出てしまうなどの問題をもっ
ていた。

【０００４】上記問題に鑑みこの発明は、ゴルフクラブ
にこびり着いた土などを簡単、かつ確実に除去し、か
つ、ゴルフクラブカーが少々揺れたとしてもバケット内
の水が溢れ出ることがないゴルフクラブ洗浄具を提供し
ようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項１の発明は、上部を開口したバケットと、この
バケット内に、二個のブラシをその洗浄作用面を垂直に
し対向させて取り出し可能に収納してなる構成を採用し
たものである。

【０００６】請求項２の発明は、上記バケット内に収納
された二個のブラシが、多孔弾性体のブラシからなる構
成としたものである。

【０００７】上記の如く構成するこれらの発明にあって
は、水を含んだブラシがクラブヘッドにこびり着いた土
等を完全に洗い落とし、バケットに入れられた水は、バ
ケット内に収納されたブラシ（多孔弾性体を含む）に吸
い取られた状態になってゴルフクラブカーが少々揺れて
も溢れ出ることがない。また、使用後はバケットからブ
ラシを取り出して内部に溜まった土等を洗い落とすこと
が容易である。

【０００８】請求項３の発明は、上記バケット内に収納
された二個のブラシが、透水可能な植毛ブラシの毛先面
を垂直にして対向させ、その背面に多孔弾性体をあてが
ってなる構成としたものである。

【０００９】上記の如く構成するこの発明にあっては、
植毛ブラシの擦取力と、その背面にあてがわれた多孔弾
性体からの水分供給、さらには多孔弾性体の復元力によ
り植毛ブラシをバックアップされるので洗浄効果を一層
向上する。

【００１０】請求項４の発明は、上記多孔弾性体の上
面、垂直対向面および下面を植毛ブラシによって連続的
に覆い、上記植毛ブラシの両端に上記多孔弾性体の背面
に沿って帯紐を懸け渡してなる構成を採用したものであ
る。

【００１１】上記の如く構成するこの発明にあっては、
植毛ブラシの対向面の上端と下端が曲面になっているた
め、クラブの差し込み及び引き抜きがスムースになり、
効果的にクラブの洗浄を行うことができる。また、多孔
弾性体の背面に帯紐を懸け渡しているので、クラブの差
し込み、引き抜き時の抵抗によって植毛ブラシが、多孔
弾性体の表面にそって回ることがない。

【００１２】請求項５の発明は、上記バケットの開口部
に重ね合わせ目を設けた蓋を、上記重ね合わせ目とブラ
シの洗浄作用面が一致するように取り外し可能に被せて
なる構成を採用したものである。

【００１３】上記の如く構成するこの発明にあっては、
重ね合わせ部を有する蓋体をバケット上部の開口部に被
せることによって、ゴルフクラブの洗浄動作が影響され
ることなく、ゴルフクラブカーの揺れによる水の溢れだ
しを完全に抑えることができるようになる。

【００１４】請求項６の発明は、上記ブラシを構成する
多孔弾性体が、通気・通水性のある布状物によって保護
されてなる構成を採用したものである。

【００１５】上記の如く構成する発明にあっては、多孔
弾性体が保護されて、長期間の使用に耐えることができ
る。

【００１６】

【発明の実施の形態】次に、この発明の実施形態につい
て図１乃至図４を参照して説明する。図１において、防
水布を素材とするバケット１には、その前後面にかけて
ベルト２が掛け渡され、その途中には長さ調整用のバッ
クル３が取り付けられ、側面には、クラブヘッドを拭く
ためのウエス等を収納するポケット４が設けられてい
る。バケット１の内部には、二個の透水可能な植毛ブラ
シ５ａ，５ｂが、その毛先面６を垂直にして対向させ、
その背面に多孔弾性体７（以下、単にスポンジという）
をあてがって取り出し可能に収納されている。

【００１７】バケット１の開口部８には、長手方向に重
ね合わせ部９を設けた蓋体１０が取り外し可能に被せら
れている。バケット１の開口部８外周縁には、ループフ
ァスナー１１ａが縫い付けられ、蓋体１０の周縁内側１
２にもループファスナー１１ｂが縫い付けられていてバ
ケット１の開口部８に被せた蓋体１０が不用意に外れな
いようにしている。上記ベルト２が掛け渡された位置
の、バケット１と蓋体１０との間には連結帯１３が掛け
渡されて、バケット１から蓋体１０が離れないようにし
ている。

【００１８】ここで、バケット１の素材を防水布を採用
しているが、他の材料を採用することができ、モールド
成形で構成することもできる。ただ、モールド成形を採
用した場合、蓋体の重ね合わせ部は可撓性シート材料を
採用してクラブヘッドを押し込んだとき重ね合わせ部が
開くようにする必要がある。また、上記スポンジ７は、
連続気泡のものを採用することが好ましく、スポンジを
保護し、ブラシへの水の供給並びにバックアップを効果
的にするために通気・通水性のあるシートまたは織布・
不織布などで被覆し保護することが望ましい。

【００１９】また、上記実施形態では、洗浄作用面のみ
に透水可能な植毛ブラシ５ａ，５ｂを配置しているが、
図２に示すようにスポンジ７の上面、垂直対向面および
下面に亘って連続的に配置し、植毛ブラシ５ａ、５ｂの
両端に、スポンジ７の背面に沿って帯紐１９を懸け渡す
と植毛ブラシ５ａ，５ｂの上端と下端が曲面を形成して
クラブヘッドの抜き差しがスムーズになって効果的に洗
浄を行うことができ、クラブの差し込み・引き抜き時の
抵抗によって植毛ブラシ５ａ、５ｂが、スポンジ７の表
面に沿って回ることがない。また、全体をスポンジブラ
シとすることもでき、さらに、重ね合わせ部を有する蓋
体を省略して簡易ゴルフクラブ洗浄具として使用するこ
ともできる。

【００２０】次に、このゴルフクラブ洗浄具の取扱いに
ついて図４および図６により説明する。プレーする前
に、バケット１内に水を入れ、開口部８に蓋体１０を被
せループファスナー１１ａ，１１ｂで固定し、この状態
のバケット１をゴルフクラブカー１４の後部に用意され
た載せ台１５に載せ、締結帯１６を側柵１７に巻き付け
て落下しないように固定する。

【００２１】プレー中にクラブヘッドを洗浄するとき
は、クラブヘッド１８を蓋体１０の重ね合わせ部９から
バケット１内に押し込むと重ね合わせ部９はクラブヘッ
ド１８により押し広げられ、二個の植毛ブラシ５ａ，５
ｂの毛先対向部に入る。この状態でクラブヘッド１８を
上下動すると、植毛ブラシ５ａ，５ｂには水分が供給さ
れているのでクラブヘッド１８にこびり付いた土などが
洗い落とされる。クラブヘッド１８をバケット１の蓋体
１０から抜き取ると、蓋体１０の重ね合わせ部９は元の
状態に戻ってバケット１の開口部８を完全に蓋した状態
になり、ゴルフカートが少々揺れてもバケット内の水が
溢れ出ることがない。

【００２２】プレー終了後は、バケット１から蓋体１０
を外し、バケット１内に嵌め込まれた植毛ブラシ５ａ，
５ｂおよびスポンジ７を取り出し全体を洗浄・乾燥して
次のプレーヤーの使用に備える。

【００２３】

【発明の効果】以上説明した如くこの発明によれば、ク
ラブヘッドにこびり着いた土等は水を含んだブラシによ
って完全に洗い落とされ、バケットに入れられた水は、
多孔弾性体を含むブラシに吸い込まれ、重ね合わせ部を
有する蓋体が被せられることによって溢水を完全に抑え
ることができる。また、使用後はバケットからブラシを
取り出すことにより、内部に溜まった土等を簡単に洗い
落とすことができる。

【００２４】特に、植毛ブラシと多孔弾性体とを組み合
わせてブラシを構成したものは，植毛ブラシの擦取力
と、その背面にあてがわれた多孔弾性体によるバックア
ップと水分供給により洗浄効果が一層向上する。また、
透水性植毛ブラシをスポンジの上面、垂直対向面および
下面に亘って連続的に配置すると植毛ブラシの上端と下
端が曲面を形成してクラブヘッドの抜き差しがスムーズ
になって効果的に洗浄を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る実施形態の内容物を取り出した
状態の斜視図

【図２】植毛ブラシの別の配置例を示す斜視図

【図３】実施形態の斜視図

【図４】実施形態の（ａ）部分平面図、（ｂ）一部切欠
正面図

【図５】ゴルフクラブカーの斜視図

【図６】取扱い説明図

【図７】従来例の説明図

【符号の説明】

１ バケット ２ ベルト ３ バックル ４ ポケット ５ａ，５ｂ 植毛ブラシ ６ 毛先面 ７ 多孔弾性体（スポンジ） ８ 開口部 ９ 重ね合わせ部 １０ 蓋体 １１ａ，１１ｂ ループファスナー １２ 周縁内側（蓋体の） １３ 連結帯 １４ ゴルフクラブカー １５ 載せ台 １６ 締結帯 １７ 側柵 １８ クラブヘッド １９ 帯紐

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部を開口したバケットと、このバケッ
   ト内に、二個のブラシをその洗浄作用面を垂直にし対向
   させて取り出し可能に収納してなるゴルフクラブ洗浄
   具。
2. 【請求項２】 上記バケット内に収納された二個のブラ
   シが、多孔弾性体のブラシからなる請求項１に記載のゴ
   ルフクラブ洗浄具。
3. 【請求項３】 上記多孔弾性体の垂直対向面のそれぞれ
   に、透水可能な植毛ブラシの毛先が向き合うように配置
   してなる請求項２に記載のゴルフクラブ洗浄具。
4. 【請求項４】 上記多孔弾性体の上面、垂直対向面およ
   び下面を植毛ブラシによって連続的に覆い、上記植毛ブ
   ラシの両端に上記多孔弾性体の背面に沿って帯紐を懸け
   渡してなる請求項３に記載のゴルフクラブ洗浄具。
5. 【請求項５】 上記バケットの開口部に重ね合わせ目を
   設けた蓋を、上記重ね合わせ目とブラシの洗浄作用面が
   一致するように取り外し可能に被せてなる請求項１乃至
   ４のいずれかに記載のゴルフクラブ洗浄具。
6. 【請求項６】 上記ブラシを構成する多孔弾性体が、通
   気・通水性のある布状物によって保護されてなる請求項
   １乃至５のいずれかに記載のゴルフクラブ洗浄具。