JP3241713U - 多機能携帯型クリーナー - Google Patents

Abstract

【課題】ゴルフ用品の汚れを水を含ませた拭き取り材で、いつでも片手の操作で除去することができ、ティーホルダーとゴルフボールを収納できる袋状のクリーナーとを内蔵したポケットを設けて利便性を高めた多機能携帯型クリーナーを提供する。【解決手段】扇形に形成した拭き取り材６とそれより一回り大きいサイズの防水加工したカバー材３をホックで３か所係着し、カバー材の表面に縦中央に開口部を設けた被覆材を重ね合わせて逢着し、親指と四指を左右に挿入する空間を形成し、さらに被覆材の表面にゴルフボールを収納できる袋状のクリーナー１を内蔵したポケットとティーホルダーを内蔵したポケットを形成し、カバー材３の弧の縁部に吸着面を除いて強磁性体に包まれた磁石４と強磁性体の板５を取り付けて二つ折りに閉じた状態を保持できることを特徴とする。【選択図】図５

Description

本考案は、ゴルフボール、クラブ、ティー等のゴルフ用品に付着した汚れを拭く布に関するもので、汚れを拭く布を２か所に取り付けて、必要に応じて濡れた状態と乾いた状態で拭くことができ、ゴルフボール収納用とティー収納用の二つのポケットを装備して、プレイヤーが携帯し、効率よくプレーができるように形状を工夫したものである。

従来、ゴルフ用品の汚れを拭き取るのに適した材料からなる拭取用シートと防水シートとを重ね合わせ、両シートの縁部または縁部の一部を縫合糸によって縫合、または着脱可能に接合し得る手段によって一体化してなる携帯型クリーナーが知られている。

また、ゴルフボールやティーは、ズボン等のポケットに入れて携行するのが一般的であるが、開閉式の蓋を設け、ズボン等の腰の部分に装着するホルダーが提案されている。

特開２００８-２６４０８２号 実開平６-５６５７号

特許文献１の携帯型クリーナーには、拭取用シートを防水シートに1枚しか装備することができないので、水を含ませた状態か、乾いた状態かどちらか一方でしか使用できない。しかし、ボールやクラブの汚れを拭き取るのに水を含ませた状態の拭取用シートが必要な一方で、グリーン上の砂がボールに付着するのを防ぐような場合には、乾いた拭取用シートで水分を拭き取る必要がある。

特許文献１の携帯型クリーナーは、形状が長方形であるため、二つ折り以上に折り畳む場合には拭取用シートと防水シートを係着する面テープやホック等を６か所に取り付けなくてはならず、脱着に手間がかかる。また、折り畳み形状を保持する留具も面ファスナーやホックであるため、汚れを拭き取る時や開閉する時に両手で操作しなくてはならない。

特許文献２のゴルフボールのホルダーは予備のゴルフボールとティー及びマーカーを収納する蓋付の容器に取り付けた装着具をズボンやスカートの腰部に装着して携行するようになっているが、腰の前部や側部に装着するとプレーに支障を与えるので、背面に装着せざるを得ないため、ゴルフボールやティーの取り出し及び収納を速やかに行うことができない。

携帯型クリーナーとゴルフボール及びティーのホルダーを腰部にそれぞれ装着すると取り出しと収納が煩雑になりプレーに支障が生じる。

本考案は、扇形に形成したゴルフ用品の汚れを拭き取るのに適した材質からなる拭き取り材と、それより一回り大きいサイズの防水加工したカバー材の裏面とを重ね合わせて、扇形の要の部分と両端部の３か所を着脱可能な接合手段によって係着し、前記カバー材の表面に扇形の縦中央に開口部を設けた被覆材で親指と四指を挿入する空間を左右に形成し、さらにその表面に前記開口部と直交する開口部を有するポケットを左右に設け、前記カバー材と前記被覆材及び前記ポケットの外周を縁取りテープで逢着し、前記カバー材の扇形の中心角の下にハトメを打ち、その弧の両縁部に留具を装備することにより問題点を解決している。

本考案においては、ゴルフ用品の汚れを拭取るのに適した材質からなる拭き取り材で形成し、底部の内側に取り出し用のリボンテープを縫い付けた袋と、ボールを入れることができる大きさの前記ポケットの一つとを開口部分のみで縫い合わせることにより、出し入れ自在となった袋状のクリーナーを装備することができる。

本考案においては、もう一方の前記ポケットの中の前記被覆材に帯状の伸縮する素材をティーの基部の半円周寸法とほぼ同一の間隔寸法で複数箇所縫い綴じて、そのポケットの口に蓋部を取り付けることができる。

本考案においては、扇形の前記カバー材の弧の一方の縁部に吸着面以外を強磁性体で包んだ磁石を、もう一方の縁部に強磁性体の板を留具として取り付けることができる。

本考案の携帯型クリーナーによれば、開閉式フックを備えたリール式吊り下げ具（以下吊り下げ具という。）と前記ハトメとを接合し、そのフックをズボンの背面のベルト通しなどに取り付けることにより、吊り下がっている状態から引き寄せて迅速にゴルフボールやクラブ等の汚れを拭き取ることができ、手を離せば元の位置に戻るので収納に手間取ることがない。

拭き取り材とカバー材を重ねた二重構造なので、拭き取り材に水を含ませてもグローブや着衣が濡れることがない。また、カバー材とその表面に扇形の縦中央に開口部を設けた被覆材とで形成した左右の空間に親指と四指を挿入して、片手で汚れを拭き取ることができる。

扇形に形成された拭き取り材とカバー材は、扇形の要の部分と弧の両端部の３か所で脱着可能な接合手段によって係着されていて、脱着に手間がかからない。

カバー材の弧の一方の縁部には磁石と、もう一方の縁部には強磁性体の板を留具として取り付けていて、使用後に手を離して吊り下げているだけで磁力によりカバー材は拭き取り材側に扇形の縦中央から二つ折りに畳まれた形状が保たれて、拭き取り材の乾燥を防ぎ、使用する際にはカバー材と被覆材で形成した空間に手指を入れて開くだけで、迅速に片手でカバー材を開くことができる。また、この磁石の吸着面以外を強磁性体で包むことにより、ゴルフカート、クラブ及びパターのシャフトなど他の強磁性体への吸着を防ぐことができる。

被覆材の表面に形成したポケットの一つと、ゴルフ用品の汚れを拭き取るのに適した材質で形成した袋を開口部分のみで縫い合わせて、この袋の底部の内側に取り出し用リボンテープを縫い付けることにより、容易に乾いた状態の袋を外に取り出して汚れを拭き取ることができる。また、このポケットにはゴルフボールを収納することができるとともに、ゴルフボールをポケットに入れたまま外側から手で揉むようにして拭くことができる。

本考案の多目的携帯型クリーナーは、ポケットの一つの中の被覆材に帯状の伸縮する素材をティーの基部の半円周寸法とほぼ同一の間隔寸法で複数箇所縫い綴じて、そのポケットの口に蓋部を取り付けているので、手元に引き寄せて、速やかにティーを出し入れすることができるとともにティーの落下を防ぐことができる。

ａは多機能携帯型クリーナーを開いた状態の表面の平面図。ｂは多機能携帯型クリーナーを開いた状態でクリーナー内蔵ポケットを外に出した状態を示す表面の平面図。 ａは多機能携帯型クリーナーを開いた状態の裏面のカバー材と拭き取り材の接合方法を示す平面図。ｂは多機能携帯型クリーナーのカバー材の裏面と拭き取り材をホックで接合した状態を示す平面図。 ａは多機能携帯型クリーナーの留具である強磁性体に包まれた磁石を示す斜視図。ｂは強磁性体の板を示す斜視図。 吊り下げ具に多機能携帯型クリーナーを取り付けて、ズボンのベルト通しに装着した状態でティーホルダー側から見た斜視図。 多機能携帯型クリーナーに右手を差し込んで、ゴルフボールの汚れを拭き取る状態をクリーナー内蔵ポケット側から見た斜視図。 多機能携帯型クリーナーに右手を差し込んで、ゴルフボールの汚れを拭き取る状態を手指の差し込み口側から見た斜視図。

扇形に形成したカバー材は、塩化ビニール樹脂等でコーティングしたポリエステル等の合成繊維を用い、前記カバー材より一回り小さい扇形に形成した拭き取り材としては、マイクロファイバークロスのように吸水性があって、泥汚れを容易に除去できる素材を用いて、前記カバー材の裏面と重ねて扇形の要と両端部の３か所でホックにより接合する。また、吊り下げ具を取り付けられるように前記カバー材の扇の要の位置にハトメを打つ。

前記カバー材の表面と、それと同じく扇形で縦中央に開口部を設けた被覆材を重ね、さらにその表面に前記開口部と直行する開口部を有するポケットを左右に設け、前記カバー材と前記被覆材及び前記ポケットの外周を縁取りテープで縫着する。これにより前記カバー材と前記被覆材の間に親指と四指を左右に挿入する空間を形成する。

前記カバー材の弧の一方の縁部には吸着面以外に磁力が及ばないように吸着面以外を強磁性体で覆った磁石を、もう一方の縁部には強磁性体の板を取り付けて、前記縁取りテープの中に縫い込む。これにより、吊り下げ具で吊り下げた時に前記拭き取り材側に扇形の縦中央から二つに折り畳まれ、閉じた状態が保持される。

前記ポケットの一つの内側にゴルフ用品の汚れを拭き取るのに適した材質であるマイクロファイバークロス等を袋状に形成して、その内側の底部に取り出し用のリボンテープを縫い付けて、そのポケットの開口部分のみで縫い合わせる。

前記ポケットのもう一つの内側には、中の前記被覆材に帯状の伸縮する素材をティーの基部の半円周寸法とほぼ同一の間隔寸法で複数箇所縫い綴じてティーを差し込むようにし、ティーが落ちないように、そのポケットの口に蓋部を取り付ける。

以下、添付図面に従って実施例を説明する。
図１ａは多機能携帯型クリーナー１の被覆材２の表面の平面図である。扇形に形成したカバー材３の表面に縦中央に開口部を設けた被覆材２を重ね合わせて親指と四指を左右に挿入する空間を形成している。さらに被覆材３の表面にクリーナー内蔵ポケット７とティーホルダー内蔵ポケット１０を重ねて、縁取りテープ１６で外周を逢着している。

図１ｂはポケット７に内蔵した袋状のクリーナー９をリボンテープ８で取り出した状態と蓋１２を備え付けたポケット１０の内部にティーホルダー１１を縫い付けた状態の平面図である。

カバー材3と拭き取り材６はホック１５により３か所で係着し、図2ａｂのように着脱自在に形成されている。

多機能携帯型クリーナー１の扇形の弧の一方の縁部には、図３ａの吸着面を除いて強磁性体に包まれた磁石４を、もう一方の縁部には図３ｂの強磁性体の板５を縁取りテープ１６で縫い付けている。

多機能携帯型クリーナー１は図４のようにハトメ１３とクリップ付きコードリール１９を接合してベルト通し等に取り付けることにより、容易に手元に引き寄せて使用することができるとともに、手を離せば扇形の弧の縁部に取り付けた磁石１７の吸着力により、扇形の縦中央で拭き取り材６側に二つ折りの状態になって元の位置に戻り、その状態が保持される。

また、図５と図６では、カバー材３と被覆材２を重ね合わせて設けた左右の空間に親指と四指を挿入して、カバー材３にホック１４で接合した拭き取り材６でゴルフボール２０の汚れを拭き取る状態を示している。

１ 多機能携帯型クリーナー
２ 被覆材
３ カバー材
４ 吸着面を除いて強磁性体に包まれた磁石
５ 強磁性体の板
６ 拭き取り材
７ クリーナー内蔵ポケット
８ リボンテープ
９ 袋状のクリーナー
１０ ティーホルダー内蔵ポケット
１１ ティーホルダー
１２ 蓋
１３ ハトメ
１４ ホックのヘッド
１５ ホックの接合面
１６ 縁取りテープ
１７ 磁石
１８ 強磁性体
１９ クリップ付きコードリール
２０ ゴルフボール
２１ ティー

Claims (3)

1. 扇形に形成したゴルフ用品の汚れを拭き取るのに適した材質からなる拭き取り材と、それより一回り大きいサイズの防水加工したカバー材の裏面とを重ね合わせ、扇形の要の部分と弧の両端部の3か所を着脱可能な接合手段によって係着し、このカバー材の表面に扇形の縦中央に開口部を設けた被覆材で親指と四指をそれぞれ挿入する空間を左右に形成し、さらにその表面に前記開口部と直交する開口部を有するポケットを左右に設け、前記カバー材と前記被覆材及び前記ポケットの外周を逢着し、前記カバー材の扇形の中心角の下にハトメを打ち、その弧の両縁部に留具を装備した多機能携帯型クリーナー。
2. 前記ポケットの一つには、ゴルフ用品の汚れを拭き取るのに適した材質からなる拭き取り材で形成し、底部の内側に取り出し用のリボンテープを縫い付けた袋をポケットの開口部分のみで縫い合わせて内蔵し、もう一方の前記ポケットには、中の前記被覆材に帯状の伸縮する素材をゴルフティーの基部の半円周寸法とほぼ同一の間隔寸法で複数箇所縫い綴じて、そのポケットの口に蓋部を取り付けた請求項１に記載した多機能携帯型クリーナー。
3. 前記拭き取り材を内側にして扇形の縦中央から二つ折りの形状を保持するための前記留具として、前記カバー材の弧の一方の縁部に吸着面以外を強磁性体で包んだ磁石を、もう一方の縁部に強磁性体の板を取り付けた請求項１に記載の多機能携帯型クリーナー。

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