JPH061162Y2

JPH061162Y2 - 腕強化用具

Info

Publication number: JPH061162Y2
Application number: JP1986125860U
Authority: JP
Inventors: 吉伸中村
Original assignee: 株式会社日本健商
Priority date: 1986-08-20
Filing date: 1986-08-20
Publication date: 1994-01-12
Anticipated expiration: 2001-08-20
Also published as: JPS6332564U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、腕のスイングスピード、パワー、筋持久力を
強化し、例えば手首に巻いてテニスの技能を向上させる
に使用される腕強化用具に関する。

（従来の技術）従来、腕強化用具として、例えば英国特許台１３８６０
８３号明細書に見られるように、袋体内に重量粒子を収
め、ミシン等により小区画に縫合するようにしたものが
知られており、また本願出願人が提案した実公昭５９−
２５４１１号（登録第１５８７４７０号）公報に見られ
るように、長手の略扇形の表皮と裏皮とを縫合して袋状
物を形成し、その内部に裏皮の長さ方向の端部側の挿入
口から鉛板を収め、表皮と裏皮とに設けたベルベットフ
ァスナ等の止具で腕に巻付固定するものも公知である。

前記英国特許のものは重量粒子が小区画内で一方に片寄
り、袋体の膨出変形を生じて使用感が悪い不都合があ
る。また出願人の提案した前記のものは、表皮及び裏皮
は袋状物の扇形を維持すると共に内部の鉛板により破ら
れることのないような人工皮革等の丈夫な材料が使用さ
れ、該鉛板は余り薄くすると繰り返し腕に巻付け使用し
たときに破断を生ずるのでこれに耐えられる程度の厚さ
が必要となり、従って全体として比較的重く剛性を有
し、例えばテニスの練習時に手首に装着して使用し得る
ような軽便さを欠く。

鉛板の剛性と重さの問題は、実開昭５９−５９５３号公
報に見られるように、鉛板を鉛繊維に代えることで解消
できる。

（考案が解決しようとする問題点）上記の各腕強化用具は、その使用時に袋状物で汗を吸収
する機能は備えておらず、随時にその汚れを落とすため
の洗濯については配慮されていない。また、袋状物を吸
湿性の繊維とすることで吸汗性と洗濯性を持たせ得る
が、吸湿性の繊維は柔軟であり、かかる繊維の袋状物に
鉛繊維を収容して使用を試みると慣性で袋状物の挿入口
から鉛繊維が飛び出しがちとなる不都合を生じた。これ
を防止するのに係着手段を設けると製作コストが高くな
って好ましくない。

本考案は、こうした従来品の不都合等を解消し、軽便且
つ柔軟で汗取り機能と洗濯性を有し、安価に製作できる
腕強化用具を提供することを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段）本考案では、偏平な長手の袋状物の長手の側縁に沿って
該袋状物の内部への挿入口を設け、該挿入口を介してそ
の内部へ不織布等のカバーで被覆した偏平な鉛繊維を出
し入れ自在に収め、該袋状物の表側に一端部と裏側の一
端部に該袋状物を腕に巻付固定するベルベットファスナ
その他の止具を設けた腕強化用具に於いて、該袋状物を
タオル地にて形成し、且つ該挿入口に於いて該袋状物の
裏地の一部をその表地の内側へ巻き込んで重ね合わせ部
を設け、これにより前記目的を達成するようにした。

（作用）挿入口から袋状物内へ鉛繊維を収め、これを手首に巻き
付けて例えばテニスのラケットを振るとテニスの練習を
しながら腕の強化を図ることができる。該袋状物はタオ
ル地で構成されており、該タオル地の裏地をその表地の
内側へ巻き込んで重ね合わせ部の挿入口を介してカバー
された鉛板よりも柔軟で軽い鉛繊維が収められるている
ので、激しく腕を振っても鉛繊維が袋状物から飛び出す
ことがなく、手首に柔らかく巻付けることができ、重す
ぎることもなく、袋状物を汗取りとして使用してこれが
汚れたときには鉛繊維を簡単に取り出して袋状物を洗濯
して清潔さを保て、該挿入口の重ね合わせ部は縫製の際
に形成できるので安価に作製できる。

（実施例）本考案の実施例を別紙図面に基づき説明するに、第１図
乃至第３図に於いて符号(1)はタオル地(2)で形成した偏
平で長手の袋状物、(3)は該袋状物(1)の長手の側縁(1a)
に沿って設けられた該袋状物(1)の内部への挿入口、(4)
は該挿入口(3)を介して袋状物(1)の内部へ出し入れ自在
に収められる偏平な鉛繊維を示す。該鉛繊維(4)は、第
４図に見られるように、繊維素の折落を防ぐように不織
布のカバー(5)で被覆され、図示のものでは、これを更
に布(6)で覆い、ミシンで鉛繊維(4)、カバー(5)及び布
(6)を一体に縫着(7)するようにした。(8)(9)は袋状物
(1)の表側の一端と裏側の一端とに取付けたベルベット
ファスナーからなる止具である。

該袋状物(1)の挿入口(3)は、その縫製の際に第３図に明
示するように、該袋状物(1)の裏地の一部をその表地の
内側へ巻き込んで重ね合わせ部(10)に形成し、鉛繊維
(4)を袋内へ収めるときは該裏地の一部である内側地(1
1)を起こして収め、その使用中には該内側地(11)により
支えられて鉛繊維(4)が袋内から飛び出さなくなる。

その使用状態は第５図示の如であり、トレーニングの
際、手首(12)に巻き付け、トレーニング中の汗取りと腕
の強化に有効に作用する。

（考案の効果）以上のように本考案によるときは、偏平な鉛繊維を入れ
る偏平な袋状物をタオル地で作製し、その挿入口に該袋
状物の裏地の一部をその表地の内側へ巻き込んで重ね合
わせ部を設けるようにしたので、柔軟で吸湿性、洗濯性
が良く、使用感が向上し、重い鉛繊維が使用中に該重ね
合わせ部のために飛び出すことを防止でき、その防止に
特別の止具を用いる必要がないので安価に製作できる等
の効果あある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の斜視図、第２図は第１図示の
ものの裏側の斜視図、第３図は第２図のIII−III線部分
の断面斜視図、第４図は鉛繊維の斜視図、第５図は使用
状態の斜視図である。 (1)…袋状物 (2)…タオル地 (1a)…側縁 (3)…挿入口 (4)…鉛繊維 (5)…カバー (8)(9)…止具

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】偏平な長手の袋状物の長手の側縁に沿って
該袋状物の内部への挿入口を設け、該挿入口を介してそ
の内部へ不織布等のカバーで被覆した偏平な鉛繊維を出
し入れ自在に収め、該袋状物の表側の一端部と裏側の一
端部に該袋状物を腕に巻付固定するベルベットファスナ
その他の止具を設けた腕強化用具に於いて、該袋状物を
タオル地にて形成し、且つ該挿入口に於いて該袋状物の
裏地の一部をその表地の内側へ巻き込んで重ね合わせ部
を設けたことを特徴とする腕強化用具。