JPH0451617Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、カメラの携帯用ケースに関するもの
である。

（従来の技術） 従来、カメラを携帯する際には、ハードケース
或いはソフトケースに入れ、ケースに取付けたシ
ヨルダーストラツプを首又は肩から吊り下げて持
歩くもの、カメラをケースに入れると共にカメラ
に取付けたハンドストラツプを手に通して持歩く
もの、大きなバツクにカメラを入れて持運ぶもの
が知られている。

（考案が解決しようとする課題） 上記のシヨルダーストラツプを使用したもの
は、首から吊り下げると胸元で揺れ動き、肩から
吊り下げると滑り落ち易い等、違和感と共に、自
由に行動できない不便がある。又ハンドストラツ
プを使用したものは、片手が使えず、荷物の持運
びが不便であり、カメラを手から離して置き忘れ
る等のおそれがある。さらにバツクを使用したも
のも、持運び、取出し等が不便である等の種々の
問題点がある。

そこで、本考案は上記従来の問題点に鑑み、こ
れを解決すべくなされたものであつて、カメラを
収納したカメラケースを身体に密着させ、違和感
なく自由に行動でき、シヤツターチヤンスを逃す
ことなく迅速に取出して撮影できると共に、確実
に収納保管することのできる使い勝手に優れたカ
メラケースを得るにある。

（課題を解決するための手段） これを達成する手段として、本考案は、バンド
自体から延出した内壁板にカメラを収納しうる間
隔をおいて外壁板をその両側部分で縫着し、内壁
板下端より延出した受片を外壁板の下端と縫着す
ることにより上端に開口部を形成した収納室を形
成し、該受片の左右両側には収納室内のごみ落下
口が形成され、外壁板にはカメラのレンズ部受止
め用のＵ字状の切込部を形成し、その上部一側に
止め帯の基端を縫着し、該止め帯の先端に取付け
たスナツプボタンを切込部の上部他側に取付けた
スナツプボタン受具に係脱可能に係止して止め帯
を切込部の両側に掛け渡し、前記受片には太股巻
回用の結着紐を２つ折にして取付けたものであ
る。

（実施例） 本考案の具体的構成を図面に示す一実施例につ
いて以下詳細に説明する。

１が皮革、人口皮革又は帆布のような硬質布等
よりなるバンドで、周知の腰に巻回締付けるバン
ドと同様に一端にピンをもつた止め金具２と、他
端側に止孔３を有する。なお、締付手段はこれに
限定されるものではない。

４はカメラ収納体であつて、バンド１の止孔３
側寄りに下方に突出するように吊下げられてい
る。該カメラ収納体４は、バンド１自体により延
設した内壁板５にカメラＡを収納しうる間隔をお
いて外壁板６をその両側部分で縫着し、内壁板５
下端より延設した受片７を外壁板６の下端と縫着
することにより上端に開口部８を設けた収納室９
を形成する。これと共に該受片７の左右両側には
収納室９内のごみ落下口１０が形成される。又外
壁板６にはカメラのレンズ部Ｂ受止め用のＵ字状
の切込部１１を形成すると共に、その上部一側に
止め帯１２の基端を縫着し、該止め帯１２の先端
に取付けたスナツプボタン１３を切込部１１の上
部他側に取付けたスナツプボタン受け具１４に係
脱可能に係止して止め帯１２を切込部１１の両側
に掛け渡す。一方前記受片７には太股巻回用の結
着紐１５を２つ折りにして止着する。

１６はフイルム収納部であつて、バンド１に設
けられ、フイルムケースＣに入れた未使用フイル
ム或いは撮影済のフイルムを回納しうる空間を形
成し、上端より挿脱しうるように外壁板１７の左
右両側および下端をバンド１に縫着する。

１８は予備電池収納部であつて、バンド１に設
けられ、電池Ｄを収納しうる空間を形成し、上端
より挿脱しうるように外壁板１９の左右両側およ
び下端をバンド１に縫着する。

この様に構成されているので、これを使用する
時は、第３図に示すように恰もガンベルトを装着
するように、身体Ｍの腰にバンド１を巻回締付け
ると共に、結着紐１５を太股に回巻して結着す
る。次いで、カメラ収納体４の止め帯１２のスナ
ツプボタン１３を外した後、カメラＡを収納室９
に挿入する。これによりレンズ部Ｂは切込部１１
に入り下端で受止められる。再び止め帯１２のス
ナツプボタン１３をスナツプボタン受け具１４に
係止すれば、止め帯１２によりレンズＢの上動は
阻止され、収納室９よりのカメラＡの飛出しは確
実に防止される。一方フイルム収納部１６には未
使用のフイルムをフイルムケースＣに入れて収納
し、予備電収納部１８にも電池Ｄを収納する。そ
して撮影する時は止め帯１２を外してカメラ収納
体４よりカメラＡを上方に引抜けば直ちに取出さ
れて撮影することができる。又撮影の進行により
フイルム収納部１６に収納したフイルムケースＣ
内の未使用フイルムと交換する。さらに電池Ｄも
消耗した際には予備電池収納部１８の電池Ｄと交
換する。

この操作は実施例のものに限定されない。

なお、上記実施例に代えて下記に示すように構
成しても良い。

(1) カメラ収納体４はバンド１と別体に形成し
て、バンド１に取付けるようにする。

(2) カメラ収納体４の止め帯１２の係止手段にベ
ルベツト式フアスナー等の係止手段を用いる。

(3) カメラ収納体４は切込部１１および止め帯１
２のない袋状の収納室９に形成する。

（考案の効果） 以上、実施例について詳述したように、本考案
は、カメラ収納体をバンドに取付け、結着紐によ
つて身体の太股外側部に恰もガンベルトのように
密接状態に取付けたものであるから、カメラ収納
体に収納されたカメラはみだりに揺動、移動せ
ず、身体と一体となり違和感を感ずることがな
く、カメラの取出しあるいは挿入操作が迅速適確
に行なわれ、シヤツターチヤンスを逃すおそれが
ない。又置き忘れを防止できると共に、両手が自
由となるので、荷物の多い時、バイクなどの運転
時、登山、ハイキング等の持歩き、或いは道路工
事、建設現場等の作業時に邪魔とならず極めて使
い勝手に優れたカメラケースを安価に提供し得る
効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の斜視図、第２図は
同じく上面図、第３図は同じく使用状態時の斜視
図を示す。 １……バンド、４……カメラ収納体、８……開
口部、９……収納室、１５……結着紐。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バンド自体から延出した内壁板にカメラを収納
   しうる間隔をおいて外壁板をその両側部分で縫着
   し、内壁板下端より延出した受片を外壁板の下端
   と縫着することにより上端に開口部を形成した収
   納室を形成し、該受片の左右両側には収納室内の
   ごみ落下口が形成され、外壁板にはカメラのレン
   ズ部受止め用のＵ字状の切込部を形成し、その上
   部一側に止め帯の基端を縫着し、該止め帯の先端
   に取付けたスナツプボタンを切込部の上部他側に
   取付けたスナツプボタン受具に係脱可能に係止し
   て止め帯を切込部の両側に掛け渡し、前記受片に
   は太股巻回用の結着紐を２つ折にして取付けたこ
   とを特徴とするカメラケース。