JPS6232064Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、クラブが取り出し易く、且つクラブ
を保護することができるゴルフバツクに関する。

従来のゴルフバツクは上部に仕切棒が設けてあ
るだけなので、運搬する時やプレー中等に収納し
てあるクラブが入り乱れ、その結果、クラブ同士
が擦れ合つて傷付いたり、クラブ同士が絡まりク
ラブがなかなか取り出せなかつたり、使用するク
ラブを選び出し難く、間違えてクラブを取り出し
てしまう等の不都合が起きていた。一方、従来で
はクラブを保護するためにヘツドカバーや細長い
筒状のクラブプロテクターを用いていたが、これ
ではクラブヘツドにヘツドカバーをしたり、クラ
ブをクラブプロテクターに挿入するのが煩わし
く、またプレーにも支障を来していた。

本考案は、このような事情に鑑み開発されたも
ので、ゴルフバツク内側面に布等により袋部を構
成し、この袋部にクラブを収納できるようにする
ことによつて、クラブが取り出し易く、且つクラ
ブを保護することができるゴルフバツクの提供を
目的とする。

本考案に係るゴルフバツクにつき説明するに、
その構成は、ゴルフバツク本体１上部に内側に傾
く傾斜部２を設け、該傾斜部にクラブ挿脱孔４を
適宜数穿設し、該クラブ挿脱孔の下部に、前記傾
斜部２から適宜箇所まで垂直に布等の適宜のシー
ト部材を前記ゴルフバツク本体１の内側面にドレ
ープ状に固着して縦長の袋部３を構成したことを
特徴とする。

以下本考案を図面に示す一実施例に基づいて説
明する。

図中１はゴルフバツク本体であり、本実施例で
は取手５，肩掛６及び補助収納部７を設けてあ
り、ゴルフバツクの上部はカバー８を被せられる
ようになつていて、中央クラブ収納部９には布製
等の中仕切１０を設けてある。

２は傾斜部であり、ゴルフバツク本体１上部の
前後両側面に設けられていて、この材質としては
皮革や合成樹脂等が適する。

３は袋部であり、傾斜部２の上端からゴルフバ
ツク本体１の底部まで布等をゴルフバツク本体１
の前後両内側面にドレープ状に縫着することによ
つて縦長の袋部３を前後両内側面に４個宛構成し
てある。袋部の材質としては布が最適であるが、
これに限定されず、皮革，ビニール等や波状に形
成した合成樹脂製等の仕切板によつて袋部を構成
してもよい。

４はクラブ挿脱孔であり、袋部３にクラブを外
側から挿脱できるように傾斜部２に穿設してあ
る。この傾斜部２にクラブ挿脱孔４を穿設する構
成は、孔にクラブを挿脱する場合、水平面に設け
た孔に垂直方向にクラブを挿脱するより、傾斜面
に設けた孔に斜め方向からクラブを挿脱する方が
人間の動作としてより自然であり、且つ同じ投影
面積では水平面よりも傾斜面の方が孔を大きくす
ることができる利点も有するので、クラブの挿脱
を極めて容易にすることができる。

以上のような構成からなる本考案は次のような
効果を有する。

傾斜部に穿設したクラブ挿脱孔からクラブをゴ
ルフバツク内側面に設けた袋部に挿脱できるの
で、袋部に収納されたクラブは他のクラブと接す
ることが無いので傷付くことが無く、また、クラ
ブは１本１本収納されるので、クラブ同士が絡ま
ることが無くクラブをスムーズに取り出すことが
でき、且つ使用するクラブを容易に選び出すこと
ができるので、クラブを選び間違える事が無い。
さらに、従来のようにクラブを保護するためにヘ
ツドカバーやクラブプロテクターを使用する必要
が無いので、クラブの取り扱いが極めて容易であ
り、従来のようにクラブの取り扱いの煩雑さから
プレーに支障を来たすというようなことも無くな
る。

以上の如く本考案は、クラブが取り出し易く、
且つクラブを保護することができる極めて実用的
なゴルフバツクの考案である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は本考案の使用状態を示す斜視部、第２図はクラ
ブ挿脱孔の構成を示す略断面図である。 １……ゴルフバツク本体、２……傾斜部、３…
…袋部、４……クラブ挿脱孔、５……取手、６…
…肩掛、７……補助収納部、８……カバー、９…
…中央クラブ収納部、１０……中仕切。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ゴルフバツク本体１上部に内側に傾く傾斜部２
   を設け、該傾斜部にクラブ挿脱孔４を適宜数穿設
   し、該クラブ挿脱孔の下部に、前記傾斜部２から
   適宜箇所まで垂直に布等の適宜のシート部材を前
   記ゴルフバツク本体１の内側面にドレープ状に固
   着して縦長の袋部３を構成したことを特徴とする
   ゴルフバツク。