JP3038695B2 - 調理装置 - Google Patents

調理装置

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JP3038695B2
JP3038695B2 JP4021434A JP2143492A JP3038695B2 JP 3038695 B2 JP3038695 B2 JP 3038695B2 JP 4021434 A JP4021434 A JP 4021434A JP 2143492 A JP2143492 A JP 2143492A JP 3038695 B2 JP3038695 B2 JP 3038695B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば保温機能付き電
気炊飯器等の調理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】調理装置、例えば、保温機能付き電気炊
飯器は、ヒーターによる加熱を制御して、調理動作すな
わち保温を含めた炊飯動作を行う。この炊飯動作は、ひ
たし炊き行程、沸騰行程、炊き上げ行程、むらし行程、
保温行程などの複数の炊飯行程からなっている。これら
各行程は、温度と時間となどに基づいて制御される。と
ころで、例えば炊飯が正常に行われなくなったような場
合、故障原因の特定などのために、実際にどのように炊
飯動作が行われているかを知る必要がある。そして、従
来は、ユーザーサイドからメーカーサイドに戻入された
後、別途計測器を使用して温度や時間を測定して検査を
行い、実際の動作状態を分析するようにしていた。しか
し、この従来の方法では、実際にユーザーが不都合を感
じたときの動作状態そのものを分析するわけではないの
で、分析を必ずしも的確に行えない。すなわち、ユーザ
ー使用時とメーカーサイドでの検査時との条件の相違な
どから、検査時にユーザー使用時の状態が再現されると
は限らない。
【0003】そこで、公知技術ではないが、最近の炊飯
器では、制御のためにマイクロコンピューターを用いて
いることを利用して、実際の炊飯動作中に、炊飯器の容
器の温度を検出する温度検出手段による検出温度と、マ
イクロコンピューターによる測定時間とを随時マイクロ
コンピューターの記憶手段すなわちメモリーに記憶して
おき、炊飯器自体にある操作スイッチに対する特定操作
により、前記検出温度や測定時間についての記憶を呼び
出して、炊飯器自体にある表示器に表示することが提案
されている。前記操作スイッチに対する特定操作とは、
例えば、操作スイッチを10秒間以上押し続けるといった
通常の炊飯時には行わない操作である。また、表示器に
は、タイマー表示用の7セグメント液晶表示器などを利
用する。そこで、故障などの検査時には、操作スイッチ
を特定操作して、表示器に過去の炊飯動作における検出
温度や測定時間を表示させ、それに基づいて、分析を行
う。しかし、炊飯器自体が有する表示器は、製品仕様上
の制約もあって、数個の7セグメント液晶表示器などと
いった小さなものが一般的であり、一意的に判断できる
表示形態で記憶内容を表示できないことが多い。そし
て、多数の記憶データが一つずつ順次表示されることに
なるから、検査に手間がかかる。さらに、マイクロコン
ピューターが有しなけばならない機能として、記憶内容
を呼び出すために操作スイッチに与えられる特定操作を
検出する操作検出手段、表示器に記憶内容を表示させる
ための表示制御手段が必要であるが、これら操作検出手
段および表示制御手段の負荷が大きいため、表示器に表
示できる情報量がよりいっそう制限される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
調理装置では、例えば調理が正常に行われなくなったよ
うな場合に、メーカーサイドで検査を行うとき、別途計
測器を使用して温度や時間を測定して分析を行うように
しており、実際にユーザーが不都合を感じたときの制御
状態そのものを分析するわけではないので、分析を必ず
しも的確に行えない問題があった。また、調理装置にお
いて、検出温度や測定時間を調理装置自体にあるマイク
ロコンピューターのメモリーに随時記憶しておき、調理
装置自体にある操作スイッチに対する特定操作によっ
て、記憶内容を調理装置自体にある表示器に表示するも
のでも、この表示器が小さいことなどから、表示も見に
くく、検査に手間がかかるとともに、表示できる情報も
限られる問題がある。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、実際の調理動作時の検出温度や測定時間
を記憶させておいて後に呼び出すことにより、ユーザー
使用時の状態そのものを検査できるとともに、検出温度
や測定時間に関する多くの情報量を得られ、しかも、検
査を容易に行える調理装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
目的を達成するために、操作手段により複数種類の調理
動作のいずれかを選択でき、外部電源から給電されて被
調理物を加熱調理する調理装置において、調理時の温度
を検出する温度検出手段と、調理時の時間経過を計測す
る時計手段と、調理時の異常な高温度を検出する異常温
度検出手段と、調理行程の異常な長時間継続を検出する
異常継続検出手段と、過去複数回の調理動作のそれぞれ
について選択された調理動作の種類、調理開始時から調
理終了時までの間の各調理行程の開始時あるいは終了時
における前記温度検出手段の検出温度、前記時計手段の
計測時間、前記異常温度検出手段の検出した異常温度お
よび前記異常継続検出手段の検出した異常継続時間を記
憶する記憶手段と、この記憶手段の記憶を前記外部電源
からの給電がないときにも保持するバックアップ電源手
段と、前記記憶手段に記憶された選択された調理動作の
種類、各調理行程における検出温度、計測時間、異常温
度および異常継続時間を外部の検査装置に送出する記憶
送出手段とを備えたものである。
【0007】
【0008】
【作用】請求項1の発明の調理装置は、外部電源から給
電されて被調理物を加熱調理し、また、操作手段により
複数種類の調理動作のいずれかを選択できるものである
が、調理時、温度検出手段が温度を検出するとともに、
時計手段が時間経過を計測し、記憶手段が、過去複数回
の調理動作のそれぞれについて、選択された調理動作の
種類と、調理開始時から調理終了時までの間の各調理行
程の開始時あるいは終了時における温度検出手段の検出
温度および時計手段の計測時間とを記憶するとともに、
もし異常温度検出手段が異常な高温度を検出し、あるい
は、異常継続検出手段が調理行程の異常な長時間継続を
検出したならば、検出された異常温度あるいは異常継続
時間を記憶する。なお、この記憶手段の記憶は、外部電
源からの給電がないときにもバックアップ電源手段によ
り保持される。そして、例えば、調理が正常に行われな
くなったような場合には、調理装置がユーザーサイドか
らメーカーサイドに戻入されるが、記憶手段に記憶され
た前記調理動作の種類、検出温度、計測時間、異常温度
および異常継続時間を記憶送出手段により外部の検査装
置に送出し、この検査装置により調理動作を検査する。
【0009】
【0010】
【実施例】以下、本発明の調理装置の一実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。なお、この実施例の
調理装置は、保温機能付き電気炊飯器である。炊飯器の
断面図を示す図4において、1は上面を開口した器本体
で、この器本体1は、内ケース2および外ケース3など
からなっている。そして、前記内ケース2内には、上面
を開口した容器4が挿脱自在に収納されている。5は蓋
体で、この蓋体5は、器本体1の上面開口部を開閉自在
に覆う外蓋6と、この外蓋6の下側に設けられ容器4の
上面開口部を開閉自在に覆う内蓋7とからなっている。
また、前記内ケース2内の下部には、加熱手段としての
炊飯ヒーター8が設けられている。これとともに、内ケ
ース2の外周面には、加熱手段としての胴ヒーター9が
設けられている。さらに、外蓋6内の下部には、加熱手
段としての蓋ヒーター10が設けられている。また、内ケ
ース2の下部には、サーミスターなどの感温素子11が設
けられている。この感温素子11は、内ケース2内に収容
された容器4の下面に圧接するように、ばね12により上
方へ付勢されている。なお、図4には図示していない
が、前記器本体1の外面部には、複数の押しボタンスイ
ッチなどからなる操作手段と、複数の発光ダイオードや
7セグメント液晶表示器などからなる表示手段とが設け
られている。前記操作手段には、炊飯スイッチ、メニュ
ースイッチ、タイマースイッチなどがあり、表示手段に
は、行程表示ランプ、炊飯コース表示ランプ、タイマー
時間表示部などがある。
【0011】また、システムブロック図である図1にお
いて、20は炊飯器であり、この炊飯器20は、マイクロコ
ンピューター21を有している。このマイクロコンピュー
ター21は、外部電源である商用電源22を降圧、整流、平
滑する定電圧手段23により給電されて動作するものであ
り、クロック24と、リードオンリーメモリーおよびラン
ダムアクセスメモリーからなる記憶手段25とを内蔵して
いる。また、前記マイクロコンピューター21には、記憶
手段25のランダムアクセスメモリーの記憶を前記商用電
源22からの給電がないときにも保持するためのバックア
ップ電源手段26が接続されている。すなわち、このバッ
クアップ電源手段26は、商用電源22からの給電により充
電され、商用電源22の断電時、マイクロコンピューター
21に給電するものである。そして、前記マイクロコンピ
ューター21は、前記感温素子11および前記操作手段27か
らの入力などに基づいて、前記商用電源22により給電さ
れる炊飯や保温のための熱源である加熱手段28を制御す
るとともに、制御に関する設定などを表示手段29に表示
させるものである。また、前記マイクロコンピューター
21には、外部の検査装置30に着脱自在に接続される記憶
送出手段31も接続されている。また、図2に示すよう
に、前記マイクロコンピューター21は、ソフトウェア上
の機能として、感温素子11からの入力に基づいて調理時
の容器4の温度を検出する温度検出手段32と、調理時の
異常な高温度を検出する異常温度検出手段33と、クロッ
ク24の発振信号などに基づいて調理時などの時間経過を
計測する時計手段34と、調理行程の異常な長時間継続を
検出する異常継続検出手段35とを有している。
【0012】そして、前記マイクロコンピューター21
は、操作手段27に対する操作による設定とプログラム上
の設定とに基づき、温度検出手段32により検出された容
器4の温度と時計手段34により計測された時間経過とに
応じて、加熱手段28を通断電して、炊飯動作(調理動
作)を制御するものである。この炊飯動作は、ひたし炊
き行程、沸騰行程、炊き上げ行程、むらし行程、保温行
程などの複数の調理行程からなっている。なお、炊飯動
作には、白米炊き、玄米炊き、おかゆ炊きなどの複数種
類があり、操作手段27に対する操作によって複数種類の
炊飯動作のいずれかを選択可能になっている。これとと
もに、前記マイクロコンピューター21は、過去複数回の
炊飯動作のそれぞれについて、選択された炊飯動作の種
類(炊飯コース)、調理開始時から調理終了時までの間
の各調理行程における温度検出手段32の検出温度、時計
手段34の計測時間、異常温度検出手段33の検出した異常
温度および異常継続検出手段35の検出した異常継続時間
を記憶手段25に記憶させるものである。この記憶手段25
は、図3に示すように、炊飯動作の制御のためのプログ
ラムやデータを記憶した炊飯制御用記憶領域36と、前記
炊飯コース、検出温度、計測時間、異常温度および異常
継続時間の検査用データ記憶領域37とを有している。ま
た、前記記憶送出手段31は、記憶手段25の検査用データ
記憶領域37に記憶された炊飯コース、各調理行程におけ
る検出温度、計測時間、異常温度および異常継続時間を
検査装置30に送出するものである。
【0013】前記検査装置30は、例えば図5に示すよう
な汎用パーソナルコンピューター41からなっており、こ
れと炊飯器20との接続は、次のように行う。すなわち、
専用の拡張用ボード42があって、この拡張用ボード42に
接続されたコード43がICクリップやプローブ44を介し
て炊飯器20のプリント回路基板45に搭載された電子ユニ
ット46に着脱自在に接続される。そして、前記拡張用ボ
ード42は、パーソナルコンピューター41の拡張用スロッ
ト47に装着される。また、炊飯コース、各調理行程にお
ける検出温度、計測時間、異常温度および異常継続時間
などの検査用データの分析用プログラムは、フロッピー
ディスク48からパーソナルコンピューター41のメモリー
内に読み込まれるようになっている。
【0014】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。まず、炊飯動作の概略を説明する。被調理物
である米と水とを入れた容器4を器本体1内に収容し、
操作手段27の炊飯スイッチを押すと、炊飯が始まる。な
お、タイマー炊飯時には、例えば操作手段27のタイマー
スイッチを介して設定された時刻に炊き上がるように、
炊飯スイッチを押してから炊飯が始まるまでの間にタイ
マー動作行程が入る。また、炊飯に先立って、操作手段
27のメニュースイッチにより炊飯コースの選択を行える
が、図8には、白米炊飯の際の行程を例示してある。図
8のグラフは、温度検出手段32により検出される温度の
経時変化を示したものである。炊飯が始まると、まずひ
たし炊き行程が行われる。このひたし炊き行程において
は、例えば炊飯ヒーター8が3分間通電した後、8分間
断電する。ひたし炊き行程後は、沸騰行程となる。この
沸騰行程においては、ヒーター8,9,10が連続通電す
る。そして、温度検出手段32により検出される温度が 1
00℃近い温度に達して所定時間経つと、容器4内の水が
沸騰したものとして、炊き上げ行程に移行する。この炊
き上げ行程においては、炊飯ヒーター8が断続通電とな
り、加熱量が低下する。そして、温度検出手段32により
検出される温度が例えば 120℃に達すると、容器4内の
水がなくなったものとして、炊飯ヒーター8が断続し、
むらし行程に移行する。このむらし行程においては、炊
飯ヒーター8が一時的にのみ通電する。そして、むらし
行程は所定時間、例えば13分間で終了して、炊き上がり
となり、その後、保温行程に移行する。この保温行程に
おいては、温度検出手段32により検出される温度が約70
℃に保たれるように、胴ヒーター9および蓋ヒーター10
が通断電制御される。
【0015】つぎに、炊飯コース、検出温度、計測時
間、異常温度および異常継続時間などの検査用データの
記憶について、図6および図7のフローチャートを参照
しながら説明する。まず図6に示すように、マイクロコ
ンピューター21において、操作手段27が操作されて炊飯
動作が始まったかどうかが判断され(ステップS1)、炊
飯動作が始まったならば、操作手段27の選択操作に応じ
た炊飯コースの設定を行うとともに(ステップS2)、設
定された炊飯コースを記憶手段25の検査用データ記憶領
域37に記憶する(ステップS3)。ついで、図7に示すよ
うに、炊飯中であるかどうかが判断され(ステップS
4)、炊飯中であれば、例えばまず温度検出手段32によ
り検出される温度が異常な高温度であるかどうかが判断
される(ステップS5)。この判断においては、通常の炊
飯中にはあり得ない温度、例えば170℃を基準として、1
70℃未満ならば、異常温度でないとし、170℃以上なら
ば、異常温度とする。そして、異常温度ならば、この異
常温度を記憶手段25の検査用データ記憶領域37に記憶す
るとともに(ステップS6)、ヒーター8,9,10を断電
して炊飯動作を中止する(ステップS7)。また、異常温
度が検出されなかったなら、調理行程が異常に長時間継
続しているかどうかが判断される(ステップS8)。この
判断においては、炊飯の開始からの経過時間について通
常の炊飯ではあり得ない時間、例えば2時間を基準とし
て、炊飯の開始からの経過時間が2時間未満であれば、
異常継続時間でないとし、2時間以上であれば、異常継
続時間であるとする。そして、異常継続時間であれば、
この異常継続時間を記憶手段25の検査用データ記憶領域
37に記憶するとともに(ステップS9)、炊飯動作を中止
する(ステップS7)。一方、異常温度も異常継続時間も
検出されなかったならば、現在時刻が予め設定されたタ
イミングであるかどうかが判断される(ステップS1
0)。この予め設定されたタイミングとは、炊飯動作開
始時から終了時までの間のひたし炊き行程、沸騰行程、
炊き上げ行程およびむらし行程などの各行程の開始時あ
るいは終了時である。そして、予め設定されたタイミン
グになったならば、その時点で温度検出手段32が検出し
た検出温度を記憶手段25の検査用データ記憶領域37に記
憶するとともに(ステップS11)、時計手段34により計
測された炊飯の開始からの経過時間を計測時間として記
憶手段25の検査用データ記憶領域37に記憶する(ステッ
プS12)。そして、前記炊飯コース、検出温度、計測時
間、異常温度および異常継続時間などの検査用データ
は、過去複数回の炊飯動作のそれぞれについて記憶され
るが、最新の検査用データの記憶時には、最も古い検査
用データが消去されて、記憶内容が更新されることにな
る。なお、記憶可能な検査用データの量は、記憶手段25
の容量によってのみ制限され、これにより、記憶可能な
回数も制限されることになる。
【0016】そして、ユーザー使用時に、炊飯動作が途
中で停止したり、希望の炊飯結果が得られないといっ
た、炊飯動作に関する何らかの異常が生じて、炊飯器20
がユーザーサイドからメーカーサイドに戻入されたとき
には、前記記憶手段25の検査用データ記憶領域37に記憶
された炊飯コース、検出温度、計測時間、異常温度およ
び異常継続時間などの検査用データに基づいて検査を行
う。なお、このような戻入などのための炊飯器20の移動
時には、この炊飯器20は商用電源22からの給電を受けな
いが、このときでも、バックアップ電源手段26により、
前記検査用データの記憶は保持される。そして、検査時
には、検査装置30のパーソナルコンピューター41の拡張
用スロット47に装着された拡張用ボード42からのプロー
ブ44を炊飯器20の電子ユニット46に接続する。その上
で、パーソナルコンピューター41側の命令に従い、炊飯
器20側の記憶手段25から記憶送出手段31を介して前記炊
飯コース、検出温度、計測時間、異常温度および異常継
続時間などの検査用データを送出し、これをパーソナル
コンピューター41側に読み取る。そして、これら検査用
データをパーソナルコンピューター41のディスプレー49
に表示したり、各種演算を行ったりして、ユーザー使用
時の制御状態を分析し、その結果に応じて、修理などの
必要な処置を講じる。
【0017】なお、炊飯器20側から検査装置30側への検
査用データの送出は、炊飯動作終了後の炊飯動作が行わ
れていないときに行う他、商用電源22からの給電を受け
る炊飯動作中にも繰り返し順次行えるようにしてもよ
い。この場合、商用電源22からの断電時には、検査用デ
ータの送出が停止するようにする。
【0018】以上のように、前記実施例の構成によれ
ば、実際の炊飯動作時の検出温度や計測時間などの必要
な検査用データを記憶しておき、これを呼び出して検査
を行うので、ユーザー使用時の炊飯動作状態そのものを
検査でき、的確な分析を行える。また、炊飯器20内の記
憶手段25に記憶された前記検査用データを外部の検査装
置30に直接呼び出して検査を行うので、検査用データの
表示に関する制限もなくなる。すなわち、検査装置30の
パーソナルコンピューター41のディスプレー49は大きな
ものとできるので、このディスプレー49に過去複数回の
炊飯動作の炊飯コース、検出温度、計測時間、異常温度
および異常継続時間などの検査用データを一度に、か
つ、項目名などとともに分かりやすく表示でき、これら
検査用データの表示も見やすくなり、検査も容易にな
る。これとともに、炊飯器20側のマイクロコンピュータ
ー21に組むプログラムを比較的簡単なものとできること
もあって、炊飯器20側の記憶手段25に記憶し検査装置30
側に送出する情報量を多くできる。さらに、炊飯器20側
では特別な操作を必要とせずに、記憶手段25に記憶され
た検査用データを取り出せるので、炊飯器20側のマイク
ロコンピューター21の動作負荷が小さくて済む。ところ
で、ユーザーからクレームがついて、炊飯器20がメーカ
ーサイドに戻入されるときというのは、ユーザー自身が
何らかの不具合を感じたときであるが、この不具合の原
因は、ユーザー自身の誤操作である場合もある。これに
対して、前記実施例のように、炊飯コースも記憶して検
査装置30に送出することにより、ユーザーサイドでの誤
使用の有無も分析できるようになる。また、ユーザーの
クレームの分析においては、良好な炊飯結果が得られる
動作を前提とした場合の検出温度や計測時間の記憶のみ
では、より詳細な分析は不可能である。これに対して、
前記実施例のように、異常温度や異常継続時間などの異
常状態があれば、これを記憶して検査装置30に送出する
ことにより、ユーザー使用中にどんな異常が発生したの
かを的確に分析できるようになる。さらに、ユーザー使
用時における過去複数回の炊飯動作にわたって検査用デ
ータを記憶するので、これらから炊飯動作を分析するこ
とにより、異常温度や異常継続時間などの明確な異常で
はなくても、炊飯動作における多少の不具合の分析も可
能になり、分析をよりいっそう的確に行える。さらに、
検出温度は、各調理行程の開始時あるいは終了時におけ
るものを記憶するので、検査時の分析の正確さは保持し
ながら、データの記憶に必要な記憶容量は少なく抑える
ことができる。
【0019】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではない。例えば、前記実施例の調理装置は、米を
加熱調理する保温機能付き電気炊飯器であったが、他の
被調理物を加熱調理する電気オーブンなどの他の調理装
置にも、本発明を適用できる。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、被調理物を加
熱調理する調理装置において、調理時の各調理行程の開
始時あるいは終了時における検出温度および計測時間を
記憶手段に記憶し、記憶された検出温度および計測時間
を外部の検査装置に送出して、検査を行えるので、例え
ば調理が正常に行われなくなったような場合に、メーカ
ーサイドで検査を行うとき、ユーザー使用時の状態その
ものを検査でき、検査を的確に行えるとともに、検出温
度および計測時間のデータの表示などに関する制限をな
くせ、検査を容易に行えるようになる。しかも、調理時
の異常な高温度および調理行程の異常な長時間継続を検
出して、検出された異常温度および異常継続時間を記憶
するとともに、操作手段により選択された調理動作の種
類をも記憶し、これを外部の検査装置に送出するので、
ユーザーサイドでの誤使用の有無も分析できるようにな
るとともに、特に異常動作の発生に対応した検査時、ユ
ーザー使用中にどんな異常が発生したのかを的確に分析
できるようになる。また、過去複数回の調理動作のそれ
ぞれについて調理動作の種類、検出温度、計測時間、異
常温度および異常継続時間を記憶するので、分析をより
いっそう的確に行えるようになる。また、外部の検査装
置を利用することにより、調理装置側に設けられている
マイクロコンピューターなどの負荷を減らせ、検出温度
および計測時間についても、多くの情報量を得られるよ
うになる。さらに、検出温度は、各調理行程の開始時あ
るいは終了時におけるものを記憶するので、検査時の分
析の正確さは保持しながら、データの記憶に必要な記憶
容量は少なく抑えることができる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調理装置の一実施例を示すシステムブ
ロック図である。
【図2】同上マイクロコンピューターのソフトウェア上
の機能を示すブロック図である。
【図3】同上記憶手段の構成を示すメモリーチャートで
ある。
【図4】同上調理装置である炊飯器の断面図である。
【図5】同上炊飯器と検査装置との接続を示す概略図で
ある。
【図6】同上炊飯コースの記憶を示すフローチャートで
ある。
【図7】同上炊飯コース以外の検査用データの記憶を示
すフローチャートである。
【図8】同上炊飯動作の行程図である。
【符号の説明】
20 炊飯器(調理装置) 22 商用電源(外部電源) 25 記憶手段 26 バックアップ電源手段 27 操作手段 28 加熱手段 30 検査装置 32 温度検出手段 33 異常温度検出手段 34 時計手段 35 異常継続検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 109

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作手段により複数種類の調理動作のい
    ずれかを選択でき、外部電源から給電されて被調理物を
    加熱調理する調理装置において、調理時の温度を検出す
    る温度検出手段と、調理時の時間経過を計測する時計手
    段と、調理時の異常な高温度を検出する異常温度検出手
    段と、調理行程の異常な長時間継続を検出する異常継続
    検出手段と、過去複数回の調理動作のそれぞれについて
    選択された調理動作の種類、調理開始時から調理終了時
    までの間の各調理行程の開始時あるいは終了時における
    前記温度検出手段の検出温度、前記時計手段の計測時
    間、前記異常温度検出手段の検出した異常温度および前
    記異常継続検出手段の検出した異常継続時間を記憶する
    記憶手段と、この記憶手段の記憶を前記外部電源からの
    給電がないときにも保持するバックアップ電源手段と、
    前記記憶手段に記憶された選択された調理動作の種類、
    各調理行程における検出温度、計測時間、異常温度およ
    び異常継続時間を外部の検査装置に送出する記憶送出手
    段とを備えたことを特徴とする調理装置。
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