JP3038456B2 - ジデオキシプリンヌクレオシドの改良された経口投与処方物 - Google Patents

ジデオキシプリンヌクレオシドの改良された経口投与処方物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸で変化しやすいジデ
オキシプリンヌクレオシド例えば2’,3’−ジデオキ
シアジノシン、2’、3’−シデオキシイノシン、及び
2’、3’−ジテオキシグアノシンに関する都合の良い
しかも味の良い経口投与処方物を提供する製薬組成物に
関する。さらに詳細に、それは、特別な利点例えば増大
したバイオアベイラビリテイ、患者間のバイオアベイラ
ビリテイにおける低い可変性、大きな便宜、胃腸の不快
感の可能性の減少及び高い患者の受入性を与える特定の
制酸性緩衝剤を含むことに関する。
【0002】レトロウイルス感染を治療するための
2’、3’−ジデオキシアデノシン(ddA)、2’、
3’−シデオキシイノシン(ddI)及び2’、3’−
ジデオキシグアノシン(ddG)並びにそれらのトリホ
スフェートを含む組成物は、開示されている。Mits
uyaらは、米国特許第4861759号において、得
られる組成物のpHが中性(pH6−8)の範囲にある
ように、制酸性の緩衝剤を含む液体又は錠剤の形のこれ
らのジデオキシプリンヌクレオシドの経口投与を開示し
ている。特に例示され特許請求されているのは、6.8
−7.2のpHを有する0.1Nアセテート緩衝剤を含
む経口の胃管栄養処方物である。錠剤の腸溶性コーテイ
ングは、又任意のものとして開示されている。
【0003】2’、3’−ジデオキシプリンヌクレオシ
ドの酸による不安定性は、当業者において周知であり、
その理由のためそれらの経口投与は、概して制酸剤の摂
取後の空胃への投与を要する。原の医薬の酸により触媒
化される加水分解を避けることは、それらの有効な抗ウ
イルス活性がそれらの加水分解副産物で失わられるの
で、これらの剤にとり重要である。これらの酸に不安定
なヌクレオシド誘導体の酸安定性を改善するアプローチ
は、腸溶性のコーテイングをされた処方物、製薬的に投
与される形中の緩衝剤の包含、及び市販の制酸剤例えば
Maalox(商標)又はMylanta(商標)によ
る予備処理による医薬摂取直前の胃腸管の中和を含む。
McGowanらにより、Review of Inf
ectious Diseases,Vol.12,S
upp.5,5513−521(1990)において報
告された研究は、ddIに関して経口投与の優れたアプ
ローチは、粉末混合物として固定した量のクエン酸塩・
燐酸塩緩衝剤と組み合わされた選択された投与レベルで
の医薬の処方物を含むことを示している。このドライ混
合物は、フォイルに包まれて、経口摂取前に液体と混合
され希釈されなければならない小袋(sachet)
(「CPsachet」)を提供する。
【0004】腸溶性のコーテイングを含む処方物のアプ
ローチは、見込みのあるものではなかった。腸溶性コー
テイングは、ヌクレオシド医薬のバイオアベイラビリテ
イを低下し、そしてそのピーク血漿レベルを低下させ勝
ちであった。活性医薬の高いピーク血漿レベルは、その
臨床上の抗ウイルス活性に関する重要な要件である。腸
溶性コーテイングされた処方物は、又特に食物に影響さ
れやすく、さらにバイオアベイラビリテイを低下させる
ことになった。経口投与を行わせるクエン酸塩・燐酸塩
で緩衝されたddI処方物は、静脈内投与前に再溶解さ
れることか又必要な薬剤の今まで利用できる凍結乾燥さ
れた投与の形より、長期の治療に臨床的に好ましいこと
であった。再溶解のためのこれらの経口粉末処方物は、
最後の薬剤投与の効力に関係なく、同量の緩衝成分(1
日当り約10g)と組み合わされた異なるddIレベル
よりなる。全ての投与の効力の処方物は、従って同じ酸
中和能力を有する。しかし、粉末のブレンドの小袋は、
嵩高(約20g/投与)でありそして不都合なものであ
り、それらの使用は、或る患者に不都合さを生じさせ
る。再溶解は、常に投与前に必要とされ、多量の摂取さ
れるべき構成された溶液(20gの溶質による)を生じ
させる。この塩性の溶液は下痢を生じさせ、1日約10
gの可溶性の制酸緩衝剤の必要な摂取は、必要に応じ長
期にわたって投与されるとき、例えばHIV感染の治療
におけるようなとき、全身的なアルカローシスを生じさ
せる。
【0005】ddIの有効な経口処方物の比較は、最近
報告された(Hartmanら、Clin.Pharm
acol.Ther.1991、50、278−8
5)。全ての緩衝された製剤の最大のバイオアベイラビ
リテイが40%以下と報告され、文献は、「最適な製剤
が見いだされならないままである」と結論している。存
在する処方物の内、「CP小袋」は、その使用が或る患
者に報告された下痢及び/又は低カリウム血症を生じさ
せたが、最良の経口製剤であるように思われる。
【0006】
【発明の概要】噛みそして飲み込むか、又は摂取のため
の液体に容易に分散される錠剤のような大きさの小さく
なった投与処方物を好都合に経口投与せしめる、これら
の酸による不安定なヌクレオシド誘導体に関する改良さ
れた製薬組成物を提供することが本発明の目的である。
これらの組成物は、又大きさの小さい小袋の投与の形の
処方物をもたらすこともできる。他の目的は、下痢及び
/又は電解質及びpHの平衡異常が最低になるようなや
り方で選択された制酸緩衝剤を組み合せることである。
本発明の他の目的は、高いレベルの患者の許容性及び受
容性を有する好ましい味の組成物を提供することであ
る。これらの目的の実現のための鍵は、クエン酸塩・燐
酸塩緩衝剤の小袋にもたらされた嵩高の乾燥粉末ブレン
ドにより伝達される同量のバイオアベイラブル薬剤を、
大きさの低下した形で提供することにある。驚いたこと
に、水不溶性のマグネシウム制酸剤と組み合わされた或
る水不溶性炭酸アルミニウム又はカルシウムを含む改良
された緩衝系は、薬剤のバイオアベイラビリテイを約2
0−25%増加させることが分った。改良された薬剤・
緩衝剤組成物中へ配合されるための互いに存在しうる甘
味剤及びフレーバーの開発は、又本発明の目的を達成す
るのに役立つ。
【0007】大きさの小さい粉末の小袋の形でそして好
ましくは好都合な味のよい噛むことのできる錠剤とし
て、酸により不安定なジデオキシプリンヌクレオシド誘
導体の経口投与を行うことのできる改良された製薬組成
物が見いだされた。これらの錠剤は、又摂取の任意の経
路を提供するように液体に容易に分散可能である。成功
した錠剤の処方物は、互いに存在しうる水不溶性の制酸
緩衝系の選択及び開発から生じ、それは、甘味剤、香味
剤(フレーバー)、及び他の任意の佐薬と組み合わされ
たとき、従来の経口処方物で実現されるよりも高いバイ
オアベイラビリテイで薬剤を伝達し、それにより小袋又
は噛むことの可能な又は分散可能な錠剤のより好都合な
しかも許容可能な減少した大きさの形で提供できる。本
発明は、酸により不安定なジデオキシプリンヌクレオシ
ド誘導体例えばddA、ddI及びddGの経口投与処
方物における改良に関する。この処方の改良は、噛まれ
そして飲み込まれるか、又は適切な非酸性の液体に容易
に分散されそして摂取される好都合な味の良い錠剤とし
て提供できる、大きさの小さい酸緩衝処方物中に活性薬
剤成分を配合することに関する。小袋の形の大きさの小
さい粉末処方物も又目的とされる。
【0008】都合の良い大きさの好都合な噛むことの可
能な又は分散可能な錠剤としてこれらの酸で安定しない
薬剤を処方するために、味は良いがしかし嵩高ではない
形の充分にバイオアベイラブル薬剤を提供する製薬組成
物が要求される。組み合わせた或る不溶性の制酸緩衝剤
の使用は、従来の経口処方物に比べて、ヒトの患者間の
薬剤レベルの可溶性の低下とともに、薬剤のバイオアベ
イラビリテイの増加を実際にもたらす緩衝系を与えるこ
とが見いだされた。さらに、新しい組み合わせの制酸緩
衝系は、改良された味の良さ、並びに多くの制酸剤の慢
性の投与から通常生ずる下痢又は便秘の可能性の減少を
有する。本発明の緩衝系で使用できる制酸剤に適用され
るとき、水不溶性の緩衝剤は、一般に不溶性のものとと
もに、僅かに水溶性を有する制酸剤を含む。本発明の組
み合わせた緩衝系は、一般に、ジヒドロキシアルミニウ
ムアルカリ金属炭酸塩又は炭酸カルシウムと水不溶性制
酸マグネシウム化合物との混合物を含む。好ましい混合
物は、約2−4部のジヒドロキシアルミニウムアルカリ
金属炭酸塩又は最も好ましい約1.5−3部の炭酸カル
シウムと組み合わされた約1部の水不溶性の制酸マグネ
シウム化合物を含む。水不溶性の制酸マグネシウム化合
物は、炭酸マグネシウム、水酸化炭酸マグネシウム、水
酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、燐酸マグネシウ
ム(三塩基性)、及び三珪酸マグネシウム、又はマグネ
シウム制酸成分を含むこれらの組み合せから選択でき
る。酸化マグネシウム及び水酸化マグネシウムが好まし
く、水酸化マグネシウムが、最も好ましい化合物であ
る。ジヒドロキシアルミニウムアルカリ金属炭酸塩は、
主に、ジヒドロキシアルミニウム炭酸カリウム及びジヒ
ドロキシアルミニウム炭酸ナトリウム(好ましい)に関
する。
【0009】本発明の処方物の或るものにおいて、水溶
性制酸緩衝剤例えば燐酸塩又はクエン酸塩例えばクエン
酸ナトリウムも又加えることができる。これらの可溶性
の制酸緩衝剤は、より少ない量で提供され、一般に緩衝
剤の全量の約1/4よりも少ない。不溶性のアルミニウ
ム及びカルシウム制酸緩衝剤例えばジヒドロキシアルミ
ニウムアルカリ金属炭酸塩及び炭酸カルシウム対不溶性
のマグネシウム制酸緩衝剤の比の範囲は、マグネシウム
成分の下痢促進特性及びアルミニウム及びカルシウム成
分の便秘起因特性の間のバランスを反映している。さら
に、本発明の組み合せは、大きさの小さい処方物に関す
る重量制限により使用できる制限された量の緩衝剤が与
えられると、非常に重要な優れた酸の中和性をもたら
す。改良された組み合せの制酸緩衝系の他の特徴は、投
与後の得られる胃の酸性に関する。ジデオキシプリンヌ
クレオシドについて、約5のpHは、薬剤が急速な酸触
媒加水分解を行うより低い制限であると思われる。所望
の緩衝系は、それ故少なくとも半時間好ましくは約1時
間5より高い胃のpHを維持する。胃のpHが、胃腸管
の生理学的pH不均衡(アルカローシス)の可能性を制
限するために、5よりかなり上昇しないことが、これら
の新しい緩衝系におけるように、望ましい。本発明の組
み合せ制酸緩衝系は、以下に詳述される酸中和速度テス
トの結果に基づいて最初に選択される。
【0010】新しい組み合せ緩衝系の選択された不溶性
のアルミニウム及び/又は炭酸カルシウム化合物の独特
な相乗的特性は、広く使用されている制酸剤である水酸
化アルミニウムが、新しい緩衝剤の組み合わせの選択さ
れたアルミニウム/カルシウム成分により置換されたと
き、得られた結果を比べることにより示される。水酸化
アルミニウム含有緩衝系は、それが、たとえ追加の水酸
化アルミニウム懸濁液が加えられても、生体外の胃の分
泌テストで研究されるとき増加した酸性pH値を与える
ので、本発明の緩衝系より劣っている。対照的に、不溶
性のマグネシウム化合物と組み合わされたジヒドロキシ
アルミニウム炭酸ナトリウム又は炭酸カルシウムの使用
は、そのさらに有効な酸の中和を示す、生体外の胃の分
泌系でテストされたとき、所望の範囲(pH5より高
い)に時間が延長したpH値を与える。最後に、新しい
改良された組み合せ緩衝系の重要さは、改良された味の
良さで評価できる。これらの新規な製薬組成物を含む不
溶性の制酸緩衝剤の選択は、味の良さの為に要求される
甘味剤及びフレーバーの量を最小にする特殊感覚器に印
象を与える性質を有する一方、優れた酸の中和能力をも
たらす。
【0011】同様なやり方で、従来のクエン酸塩・燐酸
塩緩衝乾燥粉末小袋処方物におけるように、水不溶性の
制酸緩衝剤は、本発明の製薬組成物に配合される薬剤投
与量に関係なく、一定のレベルでもたらされる。新しい
処方物の改良された緩衝系は、推薦される投与量レベル
で小袋又は噛むことのできる分散可能な錠剤の何れか
の、大きさの小さい処方物で1日当り約3−8gに、従
来の臨床上の処方物で1日当り摂取される制酸剤の全量
(約10g)を減少させる。これらの新しい製薬組成物
で達成された薬剤の増大したバイオアベイラビリテイに
より、従来の「CP小袋」投与の形に等しい効力を与え
るのに少ない薬剤で済む。ddIについて臨床上、改良
された製薬組成物から処方された2種の錠剤は、表1に
示されるように小袋の投与物の代りに与えられる。
【0012】
【表1】 クエン酸塩/燐酸塩緩衝剤小袋対ddIの噛むことの可能な又は分散可能な錠剤 の投与量の同等性 2個の150mgのddI錠剤(300mg)は、375mgの小袋に等しい。 2個の100mgのddI錠剤(200mg)は、250mgの小袋に等しい。 2個の50mgのddI錠剤(100mg)は、167mgの小袋に等しい。 2個の25mgのddI錠剤(75mg)は、100mgの小袋に等しい。
【0013】表1に示されるように、ddIの投与重量
は、従来の「CP」小袋の形に比べて新しい噛むことの
可能な又は分散可能な錠剤処方物で与えられるとき、約
20−25%減少できる。本発明の改良された経口製薬
組成物は、錠剤1個当たり約5−150mgそして小袋
ユニット1個当たり約10−300mgの2’,3’−
ジデオキシプリンヌクレオシド誘導体を含む。ジヒドロ
キシアルミニウムアルカリ金属炭酸塩又は炭酸カルシウ
ムと組み合わされた水不溶性制酸マグネシウム化合物を
含む充分な制酸緩衝剤がこれらの組成物に又提供され、
適切な制酸能力が、投与物として2個の錠剤又は1個の
大きさの小さい小袋の摂取により達成される。所望の甘
味剤、香味剤及び打錠用の佐薬並びに水溶性の制酸緩衝
剤が配合される。混合される水不溶性の制酸緩衝系並び
にこれらの新規なジデオキシヌクレオシド製薬組成物中
に配合できる他の成分のさらに詳しい明細は、以下の特
定の態様で示される。
【0014】本発明の他の態様は、経口錠剤処方物の味
の良さに関する。本発明で使用されるために選択された
水不溶性制酸緩衝剤の味の特性は、本発明の製薬組成物
中へのそれらの配合が緩衝系の味それ自体をつくるため
に成分の要求を減少させることにより錠剤の味の良さの
目的を助ける。最終の組成物について選択される特定の
制酸化合物に従って味の良さを増加させるために蔗糖又
はソルビトールが任意に加えられる、アスパルタームを
含む甘味剤成分が選ばれる。一般に、炭酸カルシウムが
制酸緩衝成分として選ばれるとき、もしあるならば少量
の蔗糖が加えられる。ジヒドロキシアルミニウム炭酸ナ
トリウムが成分であるとき、アルパルターム1部当り約
−5部の蔗糖が好ましい。フレーバーの選択も又使用さ
れる特定の制酸化合物に応じて変化できる。味のテスト
は、最良の味及び匂いのする組成物を得る為に使用され
る。冬緑油、オレンジ及びマンダリンオレンジフレーバ
ーが好ましい。
【0015】他の製薬上の添加物も又配合できる。伝統
的な噛むことのできる錠剤は、崩壊剤を要しないが、経
口投与後の酸の中和の急速な速度とともに、分散物とし
て投与されることを目的とするとき、急速な崩壊を確実
に行うために、これらの組成物中に配合できる。市販の
崩壊剤例えば1−ビニル−2−ピロリジノンホモポリマ
ー(商標名:Polyplasdone XL)及びE
xplotab(商標名)が使用できる。滑ベり剤例え
ば二酸化珪素及び滑沢剤例えばステアリン酸マグネシウ
ムも又本発明の製薬組成物中に任意に配合できる。これ
ら及び他の製薬上の佐薬は、当業者に周知である。同様
に、処方の方法及び打錠の操作は、製薬技術における標
準の実施と考えられる。臨床上の使用では、在籍し又は
処方を書く医療従事者により適切と思われる1錠当たり
薬剤の選択された効力を有する2種の噛むことの可能な
又は分散可能な錠剤は、ともに又は急速な連続の何れか
で充分に噛まれる。約4オンス(120mL)の非酸性
の液体例えば水のすすぎも与えられる。一方、2種の錠
剤は、少なくとも1オンスの水に充分に分散され、そし
て分散液は、経口で摂取される。味の良さを改良し及び
/又は味の変化を提供するために、水性の分散液は、他
の液体例えば牛乳、香味剤入り牛乳又は果汁の添加によ
り容積を2倍又は3倍にできる。これらの混合した分散
液は、摂取前に室温で1時間以内貯蔵できる。
【0016】錠剤又は分散液は、好ましくは空腹時に1
日2回摂取されねばならない。これは、食事の少なくと
も30分前又は食事の少なくとも2時間後を意味する。
この投与のやり方は、医療の実際が個別化され、そして
医療の従事者が個々の患者に関する彼らの治療の実際に
従ってこの一般的なガイドから離れることができるとい
う理解とともに、臨床上の使用のガイドとして提供され
る。同様に、投与されるべき薬剤のレベルは、疾患の程
度、患者の年齢及び状態並びに他の関連のある医学上の
パラメーターを考慮に入れて、医療従事者が治療される
患者にとり適切と思うものであろう。要するに、酸によ
り不安定なジデオキシプリンヌクレオシドの経口投与の
ために開発された改良した製薬組成物は、予想されなか
ったほど改良された薬剤のバイオアベイラビリテイ、患
者間の薬剤レベルの可変性の低下を与え、そして従来の
処方物に比べてさらに良い味の良さを有する。これらの
特徴は、それら都合の良さが増しそして患者が好む大き
さの小さい小袋の処方物及び噛むことの可能な又は分散
可能な錠剤処方物を生じさせる。経口錠剤の使用にとも
なう患者のより大きな都合の良さは、彼らの薬剤の処方
に関する患者のコンプライアンスに有利な効果を有する
と思われる。噛むこと又は飲み込むことに問題のある患
者にとり、錠剤の分散可能性は、上記以外の利点であ
る。
【0017】
【実施例】以下の実施例は、本発明の製薬組成物及び処
方物の製造及び使用に関するテスト方法及びやり方を詳
しく記述している。方法及び材料及び量のそれぞれにつ
いて多くの修飾が、この記述の目的及び趣旨から離れる
ことなく、実施できることは当業者にとり明かであろ
う。前述及び以下の実施例から、当業者は、本発明を充
分に使用できるものと信じられる。
【0018】実施例 1 酸中和速度−テスト方法 このテストは、酸の中和の速度及び時間を求め、そして
所望のpHに維持するための処方物の能率を測定するた
めに開発された。このテストは、USP装置II溶解ア
センブリー(バドル方法)を使用して行われた。溶解容
器中に、750mLの精製水(USP)を加え、37±
1℃に平衡した。この水に、較正されたpHプローブを
浸漬し、4.0mLの1.0N HClを加え、100
RPMに設定したパドル撹拌器を開始した。内容物を、
テストサンプルの添加の少なくとも2分前撹拌させた。
テストサンプルは、充分な容積の水中にテストサンプル
を溶解/分散することにより製造された。Harvar
d Infusion/Withdrawalポンプ
(モデル940)に、0.8214N HClを満たし
た30mLシリンジを付けた。ピストン速度を、1時間
当り28mLの溶液を伝達するように調節した(23m
Eq/時)。テストサンプルを溶解フラスコに加え、H
arvardホンプを直ちに開始した。溶液容器を精製
水(USP)によりゆすぎ、容積を972mLにした。
媒体のpHを1時間の間選択された時間間隔で記録し
た。
【0019】組成物及び処方物 製薬組成物及び処方物の以下の例は、酸により不安定な
ヌクレオシドの代表的な薬剤としてddI(ジダノシン
(Didanosine)として一般名で知られてい
る)を用いる。これは、ddIがエイズ患者を治療する
のに使用されることが承認されているからである。他の
酸により不安定なヌクレオシド薬剤例えばddA及びd
dGは、組成物及び処方物においてddIに容易に置換
できた。製薬組成物は、粉末ブレンドとして、ジダノシ
ン並びに、炭酸カルシウム又は不溶性のアルミニウム制
酸化合物例えばジヒドロキシアルミニウム炭酸ナトリウ
ムと組み合わされた不溶性のマグネシウム制酸化合物例
えば水酸化マグネシウムをそれ自体含む緩衝系を含む。
水溶性の制酸剤例えばクエン酸ナトリウムとともに、粉
末ブレンドで使用される甘味剤、フレーバー及び他の望
ましい佐薬も又成分となる。これらの製薬組成物は、次
に経口投与の形例えば経口粉末懸濁液又は噛むことの可
能な/分散可能な錠剤に処方される。
【0020】実施例 2 経口懸濁投与の形(大きさの小さい小袋) 経口懸濁投与の形に関するジダノシン粉末組成物の好ま
しい態様は、以下のようにして製造される。以下の成分
を計量する。ジダノシン7.6kg、水酸化マグネシウ
ム14.0Kg、ジヒドロキシアルミニウム炭酸ナトリ
ウム42.0Kg、クエン酸ナトリウム二水和物12.
0Kg、粉糖43.0Kg及びオレンジフレーバー1.
2Kg。全ての成分を、タンブリングタイプのVブレン
ダー中に加え、15分間ブレンドする。ブレンドを、次
に中間のチェンバー速度及び中間の供給速度で、#00
プレートを使用して前部にハンマーを付けたFitzm
illを通してミルする。ミルした材料を、20分間タ
ンブリングタイプVブレンダーで再びブレンドする。こ
のバルクブレンドを次に薬剤の効力及び内容の均一性に
ついてアッセイし(378mgジダノシン/6.0g粉
末重量及び10個のサンプルに関して0.9%のRSD
が見いだされ、369.8mg−381mg/6.0g
重量の範囲を有する),そしてBartelt粉末充填
・シーリング機(モデルIMG−9)を使用してユニッ
ト投与フォイル包装に充填する。これらのフォイル包装
は、以下の組成を有する6.0gのジダノシン経口粉末
を含む(所望の薬剤の効力に応じて)。ジダノシン0.
020g−0.375g、水酸化マクネシウム0.70
0g、ジヒドロキシアルミニウム炭酸ナトリウム2,1
00g、クエン酸ナトリウム二水和物0.600g、粉
糖 充分な量、オレンジフレーバー0.060g。全重
量6.000g(従来の小袋(「CP小袋」)は、20
gの粉末ブレンドを含む)。
【0021】実施例 3 噛むことの可能な又は分散可能な経口錠剤ジダノシンの
噛むことの可能な又は分散可能な錠剤処方物の好ましい
態様は、以下のようにして製造される。以下の成分を計
量した。ジダノシン2.083Kg、水酸化マグネシウ
ム7.500Kg、ジヒドロキシアルミニウム炭酸ナト
リウム22.500Kg、クエン酸ナトリウム二水和物
5.000Kg、アルパルターム0.667Kg、10
ミクロンの平均粒径をもつ架橋1−ビニル−2−ピロリ
ジノンホモポリマー(ポリプラスドンXL10)1.2
50Kg、粉糖2.667Kg、微結晶セルロースpH
101 6.500Kg、二酸化珪素0.625Kg、
天然冬緑油フレーバー0.375Kg、ステアリン酸マ
グネシウム(打錠のため)0.625Kg。全ての成分
を、タンブリングタイプVブレンダーに入れ、10分間
ブレンドする。ブレンドを次に中間のチェンバー速度及
び中間の供給速度で、1Bプレートを使用して前部にナ
イフを付けたFitzmillを通してミルする。ミル
した材料を再び10分間タンブリングタイプVブレンダ
ーでブレンドする。ブレンドを12本仕立てColto
n D3打錠機によりスラッグとする。スラッグを、遅
い中間のチェンバー速度及び中間の供給速度で、#4プ
レートを使用して前部にナイフを付けたFitzmil
lを通してミルする。ミルしたスラッグを、次に16メ
ッシュのワイヤースクリーンを使用して振動機に通す。
得られた顆粒を、タンブリングタイプのVブレンダーに
入れ、それに顆粒重量の2.9875g当たり0.01
25gの計算された量のステアリン酸マグネシウムを加
え、そして7分間ブレンドする。このブレンドを次いで
薬剤の効力及び内容の均一性についてアッセイした(1
26mgジダノシン/3.0g顆粒重量及び10個のサ
ンプルに関して1.0%のRSDが見いだされ、124
mg−128mg/3.0g顆粒重量の範囲を有す
る)。顆粒は、7/8”の丸い、平らな斜面の縁を有す
るパンチを用いて12本仕立てD3回転打錠機で錠剤と
する。錠剤を1錠当たり3.0gの目標重量で16−2
4Strong Cobb単位の硬度に圧縮する。
【0022】これらの錠剤処方物は、以下の組成を有す
る(所望の薬剤の効力に応じて)。ジダノシン0.01
0g−0.150g、水酸化マグネシウム0.4500
g、ジヒドロキシアルミニウム炭酸ナトリウム1.35
00g、クエン酸ナトリウム二水和物0.3000g、
アスパルターム0.0400g(0.0600gのアス
パルタームは、150mgのジダノシン錠剤に使用され
る)、ポリプラスドンXL10 0.0750g、粉糖
0.1600g、微結晶セルロースpH101充分な
量、二酸化珪素0.0375g、天然冬緑油フレーバー
0.0225g、ステアリン酸マグネシウム(圧縮のた
め)0.0375g、ステアリン酸マグネシウム(打錠
のため)0.0125g。全重量3.00g。
【0023】実施例 4 ナトリウムを含まない噛むことの可能な又は分散可能な
経口錠剤#1ナトリウムを含まない噛むことの可能な
分散可能な錠剤処方物の好ましい態様は、以下の通り
製造される。ジダノシン0.300Kg、炭酸カルシウ
ム1.100Kg、水酸化マグネシウム0.500K
g、アルパルターム0.120Kg、ポリプラスドンX
L10 0.150Kg、微結晶セルロース1.460
Kg、二酸化珪素0.040Kg、天然オレンジ香味剤
(フレーバー)0.100Kg、ステアリン酸マグネシ
ウム(スラッギングのため)0.020Kg、ステアリ
ン酸マグネシウム(打錠のため)0.010Kg。全て
の成分を、タンブリングタイプVブレンダーに入れ、1
0分間ブレンドする。ブレンドを次に中間のチェンバー
速度及び中間の供給速度で、#1プレートを使用して前
部にナイフを付けたFitzmillを通してミルす
る。ミルした材料を再び10分間タンブリングタイプV
ブレンダーでブレンドする。ブレンドを単打F打錠機で
スラッグとする。スラッグを、遅い中間のチェンバー速
度及び中間の供給速度で、#4プレートを使用して前部
にナイフを付けたFitzmillを通してミルする。
ミルしたスラッグを、次に16メッシュのワイヤースク
リーンを使用して振動機に通す。得られた顆粒を、タン
ブリングタイプのVブレンダーに入れ、それに顆粒重量
の1.89g当たり0.01gの計算された量のステア
リン酸マグネシウムを加え、そして10分間ブレンドす
る。顆粒は、3/4”の丸い、平らな斜面の縁を有する
パンチを用いて単打F打錠機で錠剤とする。錠剤を1錠
当たり1.9gの目標重量で18−21ストロング・セ
ル単位の硬度に圧縮する。例として錠剤処方物は、以下
の組成を有する。
【0024】
【表2】
【0025】実施例 5 ナトリウムを含まない噛むことの可能な又は分散可能な
経口錠剤#2ナトリウムを含まない噛むことの可能な
分散可能な錠剤処方物のより好ましい態様は、実施例
4に示されたやり方の適切な修飾により製造されて、以
下の組成を有する錠剤を提供する。
【0026】
【表3】
【0027】実施例 6 溶液、噛むことの可能な錠剤及び懸濁液としての375
mg投与量のジダノシン投与の比較バイオアベイラビリ
テイの評価 クエン酸塩/燐酸塩緩衝溶液のそれに対する2種の新し
い処方物即ち噛むことのできる錠剤及び懸濁液からのジ
ダノシンのバイオアベイラビリテイの評価は、ヒト免疫
不全ウイルス(HIV)に対して血清陽性であった18
人の男性患者で行われた。この研究は、オープンのラン
ダムな三者間のクロスオーバーデザインを使用して3箇
所の臨床医のそれぞれで6人の患者で行われた。それぞ
れの患者は、一晩の絶食の後に単一の375mgのジダ
ノシンの経口投与物を受けた。各治療の間に7日間の洗
浄(washout)期間があった。連続的な血液のサ
ンプル及び12時間にわたる全尿を集め、確認されたH
PLCアッセイにより変化していないジダノシンについ
てアッセイした。ファーマコキネテイック・パラメータ
ーを、非区画化方法を用いて計算した。平均のパラメー
ターは、以下のように示される。
【0028】
【表4】
【0029】これらの3種の処方物の吸収及び排出の速
度は、TMAX,MRT(INF),及びT−HALF
の値に基づいて、本質的に同じであった。ジダノシンの
ファーマコキネテイック的特性は、処方物における差に
かかわらず、不変のままであった。クエン酸塩/燐酸塩
緩衝剤に対する噛むことの可能な錠剤に関する90%信
頼限界でのバイオアベイラビリテイの見積もりは、CM
AXに関し124%(106−135%)であり、AU
C(INF)に関し116%(108−125%)であ
った。クエン酸塩/燐酸塩緩衝剤に対する懸濁液に関す
る90%信頼限界でのバイオアベイラビリテイの見積も
りは、CMAXに関し139%(121−154%)で
あり、AUC(INF)に関し125%(117−13
4%)であった。90%信頼間隔アプローチに基づい
て、2種の新しい処方物は、参考処方物即ちクエン酸塩
/燐酸塩緩衝剤よりさらにバイオアベイラビリテイか高
かった。
【0030】実施例 7 溶液として及び噛むことの可能な錠剤として投与後のジ
ダノシン(2’、3’−ジデオキシイノシン、ddI)
の比較バイオアベイラビリテイの評価 参考処方物即ちクエン酸塩/燐酸塩緩衝剤小袋に対する
ジダノシンの噛むことの可能な錠剤処方物のバイオアベ
イラビリテイは、ヒト免疫不全ウイルスに関して血清陽
性の24人の男性の患者で評価された。ランダムなクロ
スオバー研究デザインを使用して、クエン酸塩/燐酸塩
緩衝剤小袋の単一の375mg経口投与又は噛むことの
可能な錠剤の300mg投与(2×150mg錠剤とし
て投与される)は、絶食状態で行われた。別の治療は、
1週間後に行われた。連続的な血液サンプル及び全尿
は、各投与後12時間の間隔で集められた。血漿及び尿
のサンプルは、確認されたHPLC/UV方法を使用し
てジダノシンについて分折した。濃度テータを使用して
非区画化方法を使用してファーマコキネテイック・パラ
メーターを計算した。主要なパラメーターに関する平均
(SD)値は、以下の通りである。
【0031】
【表5】
【0032】分散の結果の分折に基づいて、全てのパラ
メーターについて観察される続計的に有意なシーケンス
又は周期効果は、存在しなかった。クエン酸塩/燐酸塩
緩衝剤に対するジダノシンの噛むことの可能な錠剤処方
物のバイオアベイラビリテイの評価は、2種の片側検定
のやり方に基づいてなされた。クエン酸塩/燐酸塩緩衝
剤に対する噛むことの可能な錠剤に関するCMAXにつ
いての点推定の推定値及び90%信頼間隔は、103%
(95%、112%)であった。AUC(INF)に関
する対応する値は、87%(81%、93%)であっ
た。クエン酸塩/燐酸塩緩衝剤として投与されるジダノ
シンの375mg投与は、噛むことの可能な錠剤の30
0mg投与に等しいと結論される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 47/32 A61K 47/38 47/38 9/14 (72)発明者 シュレラム ナラハリ アガーケア アメリカ合衆国ニューヨーク州 13066 ファイエットビル ウェークフィール ド ドライブ 7290 (72)発明者 ゲリー ジェームス ウィリー アメリカ合衆国ニューヨーク州 13135 ポエニックス ソーウッド ドライブ 2416 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/52 A61K 9/14 A61K 9/20 A61K 47/02 A61K 47/12 A61K 47/32 A61K 47/38 CA(STN)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2’,3’−ddA、2’,3’−dd
    I、2’,3’−ddG、及びその塩及び/又は水和物
    から選ばれるジデオキシプリンヌクレオシド、及びジヒ
    ドロキシアルミニウムアルカリ金属炭酸塩又は炭酸カル
    シウムと組み合わされた水不溶性制酸マグネシウム化合
    物を含む水不溶性制酸緩衝組成物の有効量を含むことを
    特徴とする、経口投与用に調製した改良バイオアベイラ
    ビリティを有するジデオキシプリンヌクレオシド製薬組
    成物。
  2. 【請求項2】 2’,3’−ddA、2’,3’−dd
    I、2’,3’−ddG、及びその塩及び/又は水和物
    から選ばれるジデオキシプリンヌクレオシド、及び2−
    4部のジヒドロキシアルミニウムアルカリ金属炭酸塩又
    は1.5−3部の炭酸カルシウムと組み合わされた1部
    水不溶性制酸マグネシウム化合物を含む水不溶性制酸
    緩衝組成物の有効量を含むことを特徴とする、経口投与
    用に調製した改良バイオアベイラビリティを有するジデ
    オキシプリンヌクレオシド製薬組成物。
  3. 【請求項3】 水不溶性制酸マグネシウム化合物は、炭
    酸マグネシウム、水酸化炭酸マグネシウム、マグネシウ
    ム水和物、酸化マグネシウム、燐酸マグネシウム(三塩
    基性)及び三珪酸マグネシウムよりなる群から選ばれる
    請求項1又は2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 水溶性制酸緩衝剤、甘味剤、香味剤、崩
    壊剤、結合剤、及び製薬上許容できる賦形剤、担体又は
    希釈剤よりなる群から選ばれる1種以上の成分をさらに
    含む請求項1〜3の何れか一つの項記載の組成物。
  5. 【請求項5】 2’,3’−ddI、炭酸カルシウム、
    水酸化マグネシウムを含み、そして甘味剤、香味剤及び
    製薬上許容できる賦形剤をさらに含む請求項1記載の組
    成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか一つの項記載の製
    薬組成物を含む、噛むことの可能な又は分散可能な経口
    錠剤処方物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5の何れか一つの項記載の製
    薬組成物を含み、さらに液体中に分散することを目的と
    する経口粉末処方物。
  8. 【請求項8】 25−150mgの2’,3’−dd
    I、1.3−1.4gのジヒドロキシアルミニウム炭酸
    ナトリウム、0.4−0.5gの水酸化マグネシウム、
    0.3gのクエン酸ナトリウム二水和物、0.06gの
    アスパルテーム及び0.16gの蔗糖、0.075gの
    10ミクロンの平均粒径をもつ架橋1−ビニル−2−ピ
    ロリジノンホモポリマー、0.04gの二酸化珪素、
    0.02gの冬緑油香味剤、0.05gのステアリン酸
    マグネシウム、及び3.0gの重量の錠剤を生ずるのに
    充分な微結晶セルロースを含むことを特徴とする、噛む
    ことの可能な又は分散可能な錠剤処方物。
  9. 【請求項9】 25−150mgの2’,3’−dd
    I、0.5−0.6gの炭酸カルシウム、0.2−0.
    3gの水酸化マグネシウム、約0.06gのアスパルテ
    ーム、0.08gの10ミクロンの平均粒径をもつ架橋
    1−ビニル−2−ピロリジノンホモポリマー、0.02
    gの二酸化珪素、0.05gのオレンジ香味剤、0.0
    2gのステアリン酸マグネシウム、及び1.9gの重量
    の錠剤を生ずるのに充分な微結晶セルロースを含むこと
    を特徴とする、噛むことの可能な又は分散可能な錠剤処
    方物。
  10. 【請求項10】 25−150mgの2’,3’−dd
    I、0.5−0.6gの炭酸カルシウム、0.2−0.
    3gの水酸化マグネシウム、0.07gのアスパルテー
    ム、0.1gの10ミクロンの平均粒径をもつ架橋1−
    ビニル−2−ピロリジノンホモポリマー、0.03gの
    ソルビトール、0.05gのマンダリンオレンジ香味
    剤、0.03gのステアリン酸マグネシウム、及び2
    1gの重量の錠剤を生ずるのに充分な微結晶セルロース
    を含むことを特徴とする、噛むことの可能な又は分散可
    能な錠剤処方物。
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