JP3038181U - 履物用の中敷 - Google Patents

履物用の中敷

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JP3038181U
JP3038181U JP1996012127U JP1212796U JP3038181U JP 3038181 U JP3038181 U JP 3038181U JP 1996012127 U JP1996012127 U JP 1996012127U JP 1212796 U JP1212796 U JP 1212796U JP 3038181 U JP3038181 U JP 3038181U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量が軽く、どんな場所を歩行する時でも中
敷内の内容物の移動をスムーズにでき、足の安定感を損
なわずかつ足裏を確実にマッサージすることができ、さ
らに破損の際靴等を汚すことがない、健康増進に寄与す
るための履物用の中敷を提供する。 【解決手段】 履物の中底の形状に相応しかつ強靱で気
密撥水性の２枚のシートをその外周で貼り合わせ袋部
４，５，６を有する中敷とし、この中敷を最先部Ａ、爪
先部Ｂ、中央部Ｃ及び踵部Ｄに区分し、最先部Ａには第
一の融着腺によって独立した袋部４，５を形成し、他の
部分には第二〜第四の融着腺を形成し、これらの融着腺
領域を連続した袋部６として形成し、この連続した袋部
６には空気が封入されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【考案の属する技術分野】
本考案は、歩行時、足の爪先及び踵に係る衝撃を空気圧により緩衝し、且つそ の時の空気の移動により足裏をマッサージする、健康増進に寄与するための靴等 の履物底用の中敷に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来この種の中敷は、靴の中底と同形状に形成された合成樹脂シートを２枚合 わせて外周が融着されたシート体内に、グリセリン等のジェル状、或いはアルコ ール等の液状の内容物を封入して形成されていた。しかし、この中敷はそれ自体 の重量が重くなるので、長時間の歩行には適さず、さらに中敷が破損した場合、 その内容物が流失して靴等を汚すことになり、結果として不快感を与え、また内 容物がジェル状である場合、長い坂道を歩行する際その内容物が一方向に集中し て固まり、足の安定感を損ない、足裏をマッサージすることができなくなるとい う欠点があった。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、重量が軽く、どんな場所を歩行する時でも中敷の内容物の移 動をスムーズにすることで、足の安定感を害さずかつ足裏を確実にマッサージす ることができ、さらに破損した場合にあっても靴等を汚すことがない、健康増進 に寄与するための靴等の履物底用の中敷を提供することを課題とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
この課題は本考案により、靴等の中底の形状に相応しかつ強靱で気密撥水性の ２枚のシートをその外周部で貼り合わせて袋部を有する中敷とし、この中敷を最 先部、爪先部、中央部及び踵部に区分し、最先部には第一の融着線によって独立 した袋部を形成し、爪先部には第二の融着線を有し、中央部には第三の融着線を 有し、さらに踵部には第四融着線を有して第二〜四の融着線領域を連続した袋部 として形成し、この連続した袋部には空気が封入されていることによって解決さ れる。
【０００５】 また、上記２枚のシートの一方を偏平になるようにし、この偏平シートに遠赤 外線処理と抗菌処理を施した布シートを貼り合わせるこにより、保温性及び抗菌 防臭性に優れた中敷となる。 また、爪先部の第二の融着線が足の指の方向に複数設けられ、足の幅方向で爪 先を均一に支えると共に甲にかかる空気圧が小さく成るように形成されているこ とにより、足の甲に与えうる刺激を軽減する。
【０００６】 また、中央部の第三の融着線が、土踏まず線に合わせて湾曲されて十分大きい 土踏まず部分を形成すると共に足の傾きを正す土踏まず外側部を形成するように なされていることにより、歩行の際、土踏まず部分に多くの空気を供給でき、効 果的にその部分を刺激でき、さらにどのような場所を歩行する場合であっても、 足の姿勢を保つ。
【０００７】 また、踵部の第四の融着線が、踵にかかる衝撃を緩和するために、踵に合わせ て中央部の方に凸に湾曲すると共にその両端が外周部の線とほぼ平行になり、空 気の流れを抑制する長い空気制止部を形成するようになされていることにより、 歩行の際、爪先から踵へ、或いはその逆の空気の急激な移動を防止する。 さらに、爪先部のそれぞれが足の複数の指を橋渡して支持し、足の幅方向で爪 先を均一に支えると共に甲にかかる空気圧が小さくなるように形成され、踵部の 第四の融着線が、踵にかかる衝撃を緩和するために、踵に合わせて中央部の方に 凸に湾曲すると共にその両端が外周線とほぼ平行になり、空気の流れを抑制する 長い空気制止部が形成され、空気流は、主として中央部と踵部との間で交互に行 われることにより、足裏を効果的にマッサージする。
【０００８】
【考案の実施の形態】
以下に添付した図面を用いて本考案の実施の形態について説明する。 第１，２に示すように中敷は、強靱で、気密性に優れかつ撥水性のビニルシー ト、例えばエチレンビニルアルコールシート（ＥＶＡシート）から成りかつ靴に 敷設されている中底の形状に相応する、２枚の底部シート１と上部シート２とを 貼り合わてそれらの外周部７が融着されて形成されており、これらのシート１， ２の融着は、例えば高周波ウエルダーにより行なわれる。
【０００９】 融着された中敷は、爪先から踵の方向に最先端部Ａ、爪先部Ｂ、中央部Ｃ及び 踵部Ｄに区分されている。 この最先端部Ａには、ほぼ足の親指から小指までを結ぶ曲線に相応して湾曲し 、かつ外周部７へ達する融着線８，９，１０が設けられている。これらの融着線 によって袋部４及び５が形成される。融着線８，９により形成された複数の袋部 ４は、この中敷を使用するに際して、いずれかの融着線で靴のサイズを合わせて 切り取られる。この袋部４を形成する融着線の間隔は靴のサイズに対応させ得る ように設けられている。
【００１０】 また、区分された爪先部Ｂ、中央部Ｃ及び踵部Ｄは、連続した袋部６として形 成されており、その内部には空気が封入されている。 爪先部Ｂには、足の指の方向にあって隣合足の指を橋渡し、甲にかかる空気圧 を抑制するために、足の内方へ湾曲した複数の融着線１１，１２，１３が設けら れている。
【００１１】 中央部Ｃには、土踏まず部Ｃ1 と土踏まず部の外側部Ｃ2 （以下、単に外側部 Ｃ2 という。）との袋部を区別するために足の土踏まず線に合わせた融着部１４ が設けられている。土踏まず部Ｃ1 には多くの空気が進入できるようにし、外側 部Ｃ2 は足が外側に傾こうとする傾向を防止するようにされている。 踵部Ｄには、足の踵の形状に合わせ、中央部Ｃと踵部Ｄとを仕切るような融着 線１５が設けられている。この融着線１５の両端は、足の後方に向けて円状に湾 曲されており、かつそれぞれの両端と外周部７の融着線との間には、ほぼ平行な 通路が形成されている。この両側の通路は、歩行の際空気の流れが急激に変化し ないように空気を誘導する。
【００１２】 また、上記各融着線８〜１５の形成は、外周部７の融着と同様に、例えば高周 波ウエルダーにより行われ、前記外周部７を融着した後に各融着線８〜１５の形 成が行われる。 第３図に示す他の実施形態では、中敷は、底部シート１が偏平になるように形 成され、そのシート１の裏側に遠赤外線処理及び抗菌処理が施された偏平のポリ エチレン布シート３が貼り合わせられており、上部シート２は、空気の封入が可 能なように底部シート１より若干大きく形成され、外周部７でそれぞれのシート １，２が融着され、融着線８〜１５がそれぞれ形成される。
【００１３】
【考案の効果】
以上に説明したように本考案の履物用の中敷は、複数の融着線を設けて、歩行 の際の足の動きに相応して踵から爪先へ或いは爪先から踵への空気の移動を抑制 することによって、歩行の際の足の安定を害さずかつ足裏を確実にマッサージす ることができ、また袋部内には空気が封入されているので、破損した場合にあっ ても靴等を汚すことがないという優れた効果を奏する。
【００１４】 また遠赤外線処理と抗菌処理を施した布シートを貼り合わせるこにより、保温 性及び抗菌防臭性に優れ、また複数の融着線を設けていることで、足の甲に与え うる刺激を軽減することができ、歩行の際、土踏まず部分に多くの空気を供給で きるので、その部分を効果的に刺激でき、どのような場所を歩行する場合であっ ても、足の姿勢を保ち、爪先から踵へ或いはその逆の空気の急激な移動を防止し 、さらに空気流が、主として中央部と踵部との間で交互に行われることにより、 足裏を効果的にマッサージするという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の中敷を示す平面図である。
【図２】第１図のＡ−Ａ線に沿った第１実施形態の断面
図である。
【図３】第１図のＡ−Ａ線に沿った第２実施形態の断面
図である。
【符号の説明】
Ａ 最先端部 Ｂ 爪先部 Ｃ 中央部 Ｃ1 土踏まず部 Ｃ2 土踏まずの外側部 Ｄ 踵部 １ 底部シート ２ 上部シート ３ 布シート ４，５，６ 袋部 ７ 外周部 ８〜１５ 融着線

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 靴等の中底の形状に相応しかつ強靱で気
    密撥水性の２枚のシート（１，２）をその外周部（７）
    で貼り合わせて袋部（４，５，６）を有する中敷とし、
    この中敷を最先部（Ａ）、爪先部（Ｂ）、中央部（Ｃ）
    及び踵部（Ｄ）に区分し、最先部（Ａ）には第一の融着
    線（８，９，１０）によって独立した袋部（４，５）を
    形成し、爪先部（Ｂ）には第二の融着線（１１，１２，
    １３）を有し、中央部（Ｃ）には第三の融着線（１４）
    を有し、さらに踵部（Ｄ）には第四融着線（１５）を有
    して第二〜四の融着線領域を連続した袋部（６）として
    形成し、この連続した袋部（６）には空気が封入されて
    いることを特徴とする中敷。
  2. 【請求項２】 靴等の中底の形状に相応しかつ強靱で気
    密撥水性の２枚のシート（１，２）をその外周部（７）
    で貼り合わせて袋部（４，５，６）を有する中敷とし、
    この中敷を最先部（Ａ）、爪先部（Ｂ）、中央部（Ｃ）
    及び踵部（Ｄ）に区分し、最先部（Ａ）には第一の融着
    線（８，９，１０）によって独立した袋部（４，５）を
    形成し、爪先部（Ｂ）には第二の融着線（１１，１２，
    １３）を有し、中央部（Ｃ）には第三の融着線（１４）
    を有し、さらに踵部（Ｄ）には第四融着線（１５）を有
    して第二〜四の融着線領域を連続した袋部（６）として
    形成し、この連続した袋部（６）には空気が封入されて
    いる中敷において、 強靱でかつ気密撥水性の２枚のシート（１，２）の一方
    を偏平になるようにし、この偏平シートに遠赤外線処理
    と抗菌処理が施された布シート（３）を貼り合わせたこ
    とを特徴とする中敷。
  3. 【請求項３】 靴等の中底の形状に相応しかつ強靱で気
    密撥水性の２枚のシート（１，２）をその外周部（７）
    で貼り合わせて袋部（４，５，６）を有する中敷とし、
    この中敷を最先部（Ａ）、爪先部（Ｂ）、中央部（Ｃ）
    及び踵部（Ｄ）に区分し、最先部（Ａ）には第一の融着
    線（８，９，１０）によって独立した袋部（４，５）を
    形成し、爪先部（Ｂ）には第二の融着線（１１，１２，
    １３）を有し、中央部（Ｃ）には第三の融着線（１４）
    を有し、さらに踵部（Ｄ）には第四融着線（１５）を有
    して第二〜四の融着線領域を連続した袋部（６）として
    形成し、この連続した袋部（６）には空気が封入されて
    いる中敷において、 爪先部（Ｂ）の第二の融着線（１１，１２，１３）が足
    の指の方向に複数設けられ、足の幅方向で爪先を均一に
    支えると共に甲にかかる空気圧が小さく成るように形成
    されていることを特徴とする中敷。
  4. 【請求項４】 靴等の中底の形状に相応しかつ強靱で気
    密撥水性の２枚のシート（１，２）をその外周部（７）
    で貼り合わせて袋部（４，５，６）を有する中敷とし、
    この中敷を最先部（Ａ）、爪先部（Ｂ）、中央部（Ｃ）
    及び踵部（Ｄ）に区分し、最先部（Ａ）には第一の融着
    線（８，９，１０）によって独立した袋部（４，５）を
    形成し、爪先部（Ｂ）には第二の融着線（１１，１２，
    １３）を有し、中央部（Ｃ）には第三の融着線（１４）
    を有し、さらに踵部（Ｄ）には第四融着線（１５）を有
    して第二〜四の融着線領域を連続した袋部（６）として
    形成し、この連続した袋部（６）には空気が封入されて
    いる中敷において、 中央部（Ｃ）の第三の融着線（１４）が、土踏まず線に
    合わせて湾曲されて十分大きい土踏まず部分（Ｃ1 ）を
    形成すると共に足の傾きを正す土踏まず外側部（Ｃ2 ）
    を形成するようになされていることを特徴とする中敷。
  5. 【請求項５】 靴等の中底の形状に相応しかつ強靱で気
    密撥水性の２枚のシート（１，２）をその外周部（７）
    で貼り合わせて袋部（４，５，６）を有する中敷とし、
    この中敷を最先部（Ａ）、爪先部（Ｂ）、中央部（Ｃ）
    及び踵部（Ｄ）に区分し、最先部（Ａ）には第一の融着
    線（８，９，１０）によって独立した袋部（４，５）を
    形成し、爪先部（Ｂ）には第二の融着線（１１，１２，
    １３）を有し、中央部（Ｃ）には第三の融着線（１４）
    を有し、さらに踵部（Ｄ）には第四融着線（１５）を有
    して第二〜四の融着線領域を連続した袋部（６）として
    形成し、この連続した袋部（６）には空気が封入されて
    いる中敷において、 踵部（Ｄ）の第四の融着線（１５）が、踵にかかる衝撃
    を緩和するために、踵に合わせて中央部（Ｃ）の方に凸
    に湾曲すると共にその両端が外周部（７）の線とほぼ平
    行になり、空気の流れを抑制する長い空気制止部（１
    ６，１７）を形成するようになされていることを特徴と
    する中敷。
  6. 【請求項６】 靴等の中底の形状に相応しかつ強靱で気
    密撥水性の２枚のシート（１，２）をその外周部（７）
    で貼り合わせて袋部（４，５，６）を有する中敷とし、
    この中敷を最先部（Ａ）、爪先部（Ｂ）、中央部（Ｃ）
    及び踵部（Ｄ）に区分し、最先部（Ａ）には第一の融着
    線（８，９，１０）によって独立した袋部（４，５）を
    形成し、爪先部（Ｂ）には第二の融着線（１１，１２，
    １３）を有し、中央部（Ｃ）には第三の融着線（１４）
    を有し、さらに踵部（Ｄ）には第四融着線（１５）を有
    して第二〜四の融着線領域を連続した袋部（６）として
    形成し、この連続した袋部（６）には空気が封入されて
    いる中敷において、 爪先部（６）のそれぞれが足の複数の指を橋渡して支持
    し、足の幅方向で爪先を均一に支えると共に甲にかかる
    空気圧が小さくなるように形成され、踵部（Ｄ）の第四
    の融着線（１５）が、踵にかかる衝撃を緩和するため
    に、踵に合わせて中央部（Ｃ）の方に凸に湾曲すると共
    にその両端が外周線（７）とほぼ平行になり、空気の流
    れを抑制する長い空気制止部（１６，１７）が形成さ
    れ、空気流は、主として中央部（Ｃ）と踵部（Ｄ）との
    間で交互に行われることを特徴とする中敷。
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