JP3038134B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP3038134B2
JP3038134B2 JP7088503A JP8850395A JP3038134B2 JP 3038134 B2 JP3038134 B2 JP 3038134B2 JP 7088503 A JP7088503 A JP 7088503A JP 8850395 A JP8850395 A JP 8850395A JP 3038134 B2 JP3038134 B2 JP 3038134B2
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徹 奥田
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/50Constructional details
    • H04N23/55Optical parts specially adapted for electronic image sensors; Mounting thereof
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/58Means for changing the camera field of view without moving the camera body, e.g. nutating or panning of optics or image sensors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/48Increasing resolution by shifting the sensor relative to the scene

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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子を用いる
撮像装置に関し、特に、固体撮像素子に入射する被写体
からの光の結像位置を、入射光軸にほぼ直交する受光面
内で、画素の配列方向にシフトさせて解像度を高める機
構部分の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CCDなどの固体撮像素子は、
複数の画素が2次元マトリクスを構成するように配列さ
れ、画像の解像度は基本的に受光面内の画素数でほぼ決
定される。したがって高い解像度を得るためには、固体
撮像素子の画素数を増加させればよいけれども、現状で
は、画素数を多くするには技術面およびコスト面で限界
がある。
【0003】図25は、特開昭60−54576号公報
や特開昭61−251380号公報などに開示されてい
る先行技術の原理を示す。被写体からの入射光の光軸1
00の途中に、平板状の屈折板100aを介在させる。
屈折板100aを、光軸100に対して垂直な2点鎖線
で示す状態から角度θだけ傾斜させると、入射光101
は光軸100に対して次の第1式で表されるシフト量Δ
だけずれる。
【0004】 Δ=t・sinθ〔1−{√(1−sin2θ)/√(n2−sin2θ)}〕 …(1) ここでtは屈折板100aの厚さ、nは屈折板100a
の材料であるガラスの屈折率をそれぞれ表す。第1式か
ら、屈折板100aの傾斜角度θを変化させれば、被写
体からの入射光101の結像位置を、固体撮像素子の受
光面に対して、画素が配列されるたとえば水平方向と垂
直方向とに、それぞれ画素の配列ピッチ未満の微小距離
だけシフトさせることが可能である。入射光101をシ
フトさせて得られる複数枚の画像を画像メモリ上で合成
すれば、見かけ上固体撮像素子の画素数が増加したこと
になり、高い解像度の画像を得ることができる。
【0005】図26および図27は、特開昭61−25
1380号公報の先行技術の構成を示し、図26は側面
断面図、図27は正面図をそれぞれ示す。ガラス等の材
料からなる透明な平板状の屈折板100aは、レンズ1
00bの光軸100を横切るように、レンズ100bと
固体撮像素子100cとの間に配置されている。屈折板
100aは矩形状であり、各辺の中央部にそれぞれ断面
がL字状である支持部材100dが取付けられ、各支持
部材100dの長辺側にコイル100eが固定されてい
る。支持部材100dの短辺側には、これを一定の間隔
をあけて挟むように移動制限器100fが配置される。
また、各コイル100eに対しては、マグネット100
mおよびヨーク100yが近傍に配置される。移動制限
器100f、マグネット100mおよびヨーク100y
は撮像装置本体のキャビネット側に固定される。コイル
100eに流す電流によって、マグネット100mとヨ
ーク100yとの間で形成される磁気回路の磁束に対し
て電磁的な駆動力が発生し、各コイル100eに対して
光軸100に沿った方向に進退移動させる推力として作
用する。
【0006】ここで、一つの角部を挟んで隣り合う一対
のコイル100eを光軸100の右方向に、残りの一対
のコイル100eを光軸100に沿う左方向にそれぞれ
駆動する場合を想定する。屈折板100aは、対向する
2つの角部のうち、一方の角部が光軸100に沿って前
進し、他方の角部が後退する。屈折板100aの各辺に
取付けられている支持部材100dの短辺は、それぞれ
移動制限器100fに当接し、その結果屈折板100a
が光軸100に対して一定角度だけ傾斜する。特開昭6
0−54576号公報の先行技術では、特開昭60−2
51380号公報のような電磁的なアクチュエータでは
なく、圧電素子をアクチュエータとして用いるけれど
も、基本的な構成は同様である。
【0007】図28は、たとえば特開平4−21121
7号公報に開示されているジンバル機構素子の構成を示
す。この先行技術では、ジンバル機構素子を利用して2
次元的な光走査を行う。第1振動子200は、枠体20
1が一対の回転支持部202,203を有し、回転支持
部202,203の中央部分に反射ミラー204を装着
する。第2振動子205は枠体206および一対の回転
支持部207,208を有し、中央部に第1振動子20
0を装着する。回転支持部202,203の回転軸と、
回転支持部207,208の回転軸とは直交する。第1
振動子200および第2振動子205は、それぞれ独立
に静電気力によって各回転軸を中心として回転振動す
る。直交する2軸について回転振動している状態で反射
ミラー204に被写体からの入射光を当てると、反射光
の角度が変化し、光路を変更することができる。この構
成を応用すれば、図25に示すような屈折を利用する場
合と同様に,固体撮像素子の解像度を高めることができ
る。
【0008】図29は、解像度を高める画面合成のため
の電気的構成を簡略化して示す。固体撮像素子の画素数
に対応する記憶容量を有するメモリ301〜304を用
意し、各メモリ301〜304には、4分割フレーム期
間T1〜T4の1期間毎に、結像位置をずらして撮像し
た画像を表す入力信号を切換えて、画像データを記憶さ
せる。メモリ305で各メモリ301〜304からの画
像データを合成すれば、横方向および縦方向に2倍ずつ
解像度を大きくした画像を、全体として1フレーム分、
得ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図26および図27に
示す先行技術では、屈折板100aの傾斜角度θは、支
持部材100dの短辺が移動制限器100fに当接する
までの移動距離によって規制されるので、傾斜角度θが
一義的に決定されてしまい、解像度を自由に選択するこ
とが困難である。また短期間に屈折板100aを複数回
にわたって傾斜させる必要があるので、高速度で駆動す
るときには、移動制限器100fと支持部材100dと
の繰返しの接触によって摩耗が生じ、傾斜角度θの精度
が劣化するとともに、耐久性も損なわれるおそれがあ
る。しかも、接触時に騒音が発生し、駆動速度が大きく
なるのに伴って無視することができなくなる。
【0010】図28に示す先行技術では、1軸の振動子
を2枚使うことになるので部品点数が増え、構成が複雑
となるので組立性が悪くなる。また第1振動子200を
第2振動子205に固定するために、第2振動子205
の重量が増し、結果的に慣性モーメント増による駆動推
力の増大を伴う。
【0011】さらに別の構成として、ジンバル機構素子
の回転軸に対して、向かい合う一対のボイスコイルモー
タを設け、偶力を発生させて屈折板を傾ける構成が考え
られる。このような構成では、一対のボイスコイルモー
タの推力差によって、屈折板の垂直方向に振動が発生す
る。この振動ゲインが大きければ、制御方向の回転軸ま
わりに対する外乱となり、サーボ制御可能な帯域が小さ
くなってしまう。
【0012】本発明は、上記の問題点を解決するために
成されたものである。本発明の目的は、比較的簡単な構
成であるにもかかわらず、解像度を自由に選定すること
ができ、高速駆動しても損傷を生じることがなく、高精
度の安定した動作を行うことができ、しかも騒音の発生
も少なくて耐久性に優れる撮像装置を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体からの
光を集光するレンズと被写体を撮像する固体撮像素子と
の間に屈折板を配置し、屈折板を傾斜させて固体撮像素
子の入射光軸Zを固体撮像素子の配列方向にシフトさせ
て解像度を高める撮像装置において、内枠部および外枠
部を有し、内枠部内に前記屈折板が装着され、内枠部は
外枠部内に、入射光軸Zの方向に直交するX方向の回転
軸を中心として回転可能に支持され、外枠部は外部か
ら、入射光軸Zの方向およびX方向に直交するY方向の
回転軸を中心として回転可能に支持されるジンバル機構
素子と、ジンバル機構素子の内枠部と外枠部との間の回
転軸、および外枠部と外部との間の回転軸を挟んで対向
するようにそれぞれ配置され、入射光軸Zの方向に進退
移動可能な可動部が内枠部の周縁部に連接される一対ず
つ2組のボイスコイルモータと、を含むことを特徴とす
る撮像装置である。また本発明は、解像度の設定に応じ
て、前記屈折板の傾斜角度の目標値をそれぞれ異ならせ
た信号を発生する目標値発生手段と、屈折板の傾斜角度
を検出する角度検出手段と、目標値発生手段からの信号
の表す目標値と角度検出手段が検出する屈折板の傾斜角
度とを比較し、両者の差に応じて前記ボイスコイルモー
タを進退移動させる推力を制御する制御手段と、を備え
ることを特徴とする。さらに本発明は、被写体からの光
を集光するレンズと被写体を撮像する固体撮像素子との
間に屈折板を配置し、屈折板を傾斜させて固体撮像素子
の入射光軸を固体撮像素子の配列方向にシフトさせる撮
像装置において、前記屈折板が装着され、互いに直交す
る2方向の回転軸を中心として屈折板を回転可能に支持
する回転支持部が、屈折板の周縁部に、それぞれ形成さ
れるジンバル機構素子と、ジンバル機構素子の各回転軸
を中心に相対するように、進退移動可能な可動部が屈折
板の周縁部にそれぞれ連接される複数のボイスコイルモ
ータとを含み、前記ジンバル機構素子の回転支持部は、
鼓形に形成されていることを特徴とする撮像装置であ
る。また本発明は、被写体からの光を集光するレンズと
被写体を撮像する固体撮像素子との間に屈折板を配置
し、屈折板を傾斜させて固体撮像素子の入射光軸を固体
撮像素子の配列方向にシフトさせる撮像装置において、
前記屈折板が装着され、互いに直交する2方向の回転軸
を中心として屈折板を回転可能に支持する回転支持部
が、屈折板の周縁部に、それぞれ形成されるジンバル機
構素子と、ジンバル機構素子の各回転軸を中心に相対す
るように、進退移動可能な可動部が屈折板の周縁部にそ
れぞれ連接される複数のボイスコイルモータとを含み、
解像度の設定に応じて、前記屈折板の傾斜角度の目標値
をそれぞれ異ならせた信号を発生する目標値発生手段
と、屈折板の傾斜角度を検出する角度検出手段と、目標
値発生手段からの信号の表す目標値と角度検出手段が検
出する屈折板の傾斜角度とを比較し、両者の差に応じて
前記ボイスコイルモータを進退移動させる推力を制御す
る制御手段とを備え、前記角度検出手段は、発光素子を
有し、発光素子から前記屈折板を透過または反射した光
が、前記固体撮像素子の被写体の撮像領域から外れた無
効領域に照射されるように設定され、無効領域に照射さ
れる光の位置から屈折板の傾斜角度を検出することを特
徴とする撮像装置である。また本発明は、被写体からの
光を集光するレンズと被写体を撮像する固体撮像素子と
の間に屈折板を配置し、屈折板を傾斜させて固体撮像素
子の入射光軸を固体撮像素子の配列方向にシフトさせる
撮像装置において、前記屈折板が装着され、互いに直交
する2方向の回転軸を中心として屈折板を回転可能に支
持する回転支持部が、屈折板の周縁部に、それぞれ形成
されるジンバル機構素子と、ジンバル機構素子の各回転
軸を中心に相対するように、進退移動可能な可動部が屈
折板の周縁部にそれぞれ連接される複数のボイスコイル
モータとを含み、解像度の設定に応じて、前記屈折板の
傾斜角度の目標値をそれぞれ異ならせた信号を発生する
目標値発生手段と、屈折板の傾斜角度を検出する角度検
出手段と、目標値発生手段からの信号の表す目標値と角
度検出手段が検出する屈折板の傾斜角度とを比較し、両
者の差に応じて前記ボイスコイルモータを進退移動させ
る推力を制御する制御手段とを備え、前記屈折板の現在
の傾斜角度の下で得られた画像データと、その変更直前
の傾斜角度の下で得られた画像データとを比較し、画像
間で移動したベクトルを演算し、この演算結果に基づい
て前記目標値発生手段で発生される目標値を補正する信
号を出力する移動ベクトル検出手段を備えることを特徴
とする撮像装置である。また本発明は、被写体からの光
を集光するレンズと被写体を撮像する固体撮像素子との
間に屈折板を配置し、屈折板を傾斜させて固体撮像素子
の入射光軸を固体撮像素子の配列方向にシフトさせる撮
像装置において、前記屈折板が装着され、互いに直交す
る2方向の回転軸を中心として屈折板を回転可能に支持
する回転支持部が、屈折板の周縁部に、それぞれ形成さ
れるジンバル機構素子と、ジンバル機構素子の各回転軸
を中心に相対するように、進退移動可能な可動部が屈折
板の周縁部にそれぞれ連接される複数のボイスコイルモ
ータとを含み、前記ジンバル機構素子の互いに直交する
2方向の回転軸の一方であるX軸方向の回転支持部の長
さをz、幅をx、およびX軸まわりの回転振動の共振周
波数をfxとし、他方の回転軸であるY軸方向の回転支
持部の長さをL、幅をa、およびY軸まわりの回転振動
の共振周波数をfyとし、周波数fxと周波数fyとのう
ちで大きい方の周波数をfmとしたとき、周波数fmは、 2≦x/(10fm2/z3≦11(m-2Hz-2)かつ 3≦a/(10fm2/L3≦15(m-2Hz-2) の範囲であることを特徴とする撮像装置である。また本
発明は、被写体からの光を集光するレンズと被写体を撮
像する固体撮像素子との間に屈折板を配置し、屈折板を
傾斜させて固体撮像素子の入射光軸を固体撮像素子の配
列方向にシフトさせる撮像装置において、前記屈折板が
装着され、互いに直交する2方向の回転軸を中心として
屈折板を回転可能に支持する回転支持部が、屈折板の周
縁部に、それぞれ形成されるジンバル機構素子と、ジン
バル機構素子の各回転軸を中心に相対するように、進退
移動可能な可動部が屈折板の周縁部にそれぞれ連接され
る複数のボイスコイルモータとを含み、前記各回転軸を
挟んで相対するボイスコイルモータのうち、少なくとも
一方の推力を可変にする調整手段を設けることを特徴と
する撮像装置である。また本発明は、被写体からの光を
集光するレンズと被写体を撮像する固体撮像素子との間
に屈折板を配置し、屈折板を傾斜させて固体撮像素子の
入射光軸を固体撮像素子の配列方向にシフトさせる撮像
装置において、前記屈折板が装着され、互いに直交する
2方向の回転軸を中心として屈折板を回転可能に支持す
る回転支持部が、屈折板の周縁部に、それぞれ形成され
るジンバル機構素子と、ジンバル機構素子の各回転軸を
中心に相対するように、進退移動可能な可動部が屈折板
の周縁部にそれぞれ連接される複数のボイスコイルモー
タとを含み、前記ボイスコイルモータは、ムービングコ
イル形であって、コイルの移動方向に垂直な断面形状が
半円状であることを特徴とする撮像装置である。
【0014】
【作用】本発明に従えば、ジンバル機構素子は、内枠部
と外枠部とを有し、屈折板は内枠部に装着され、内枠部
と外枠部との間はX方向の回転軸で、外枠部と外部との
間はY方向の回転軸で、それぞれ回転可能に支持され
る。X方向およびY方向は互いに直交し、かつ入射光軸
Zにも直交する。一対ずつ2組のボイスコイルモータが
ジンバル機構素子の互いに直交する2方向の回転軸を中
心に相対してそれぞれ配置され、各ボイスコイルモータ
の可動部が内枠部の周縁部に連接されているので、ボイ
スコイルモータを駆動して、可動部の光軸方向の進退移
動量に応じて屈折板の傾斜角度が決まる。可動部の進退
移動量を調整することによって撮像素子の受光面上の結
像位置を移動させ、結像位置を異ならせることができる
ので、解像度を自由に選択することができる。屈折板を
高速度で進退移動させても屈折板やジンバル機構素子が
他の部材に接触することがないので、耐久性が高く、傾
斜角度の精度は長期にわたって安定する。しかも騒音が
発生することもない。さらに、内枠部と外枠部とを組合
せるジンバル機構素子によって構成されるので、部品点
数が削減され、構成の簡略化が可能となる。
【0015】また本発明に従えば、解像度の設定に応じ
て屈折板の傾斜角度を制御することができるので、解像
度を可変にすることができ、ユーザの利便性が向上す
る。
【0016】さらに本発明に従えば、回転支持部は、鼓
形に形成されているので、回転性が損なわれずに、ジン
バル機構素子の光軸方向についてのばね定数を高くする
ことができる。これによって外乱の発生を抑制すること
ができ、高精度の制御が可能である。
【0017】また本発明に従えば、角度検出手段は発光
素子を有し、発光素子から角度検出用の光を照射する。
屈折板を透過または反射した光は、固体撮像素子の被写
体の撮像領域から外れた位置に、撮像用の画素としては
使用しない受光素子が配置されて形成される無効領域を
利用して受光する。角度検出手段には、発光素子からの
光を受光するための専用の受光素子を別途設ける必要が
ないので、撮像素子を小形化することができ、コストダ
ウンを図ることができる。
【0018】また本発明に従えば、移動ベクトル検出手
段によって、屈折板の現在の傾斜角度の下で得られる画
像データと、その変更直前の傾斜角度の下で得られる画
像データとを比較して、画像間で移動したベクトルを演
算し、この演算結果に基づいて目標値を補正する。これ
によって、アクチュエータの経時変化に対しても常に補
償されることとなり、長期にわたって安定した動作が可
能となる。
【0019】また本発明に従えば、回転支持部の形状
を、回転振動の共振周波数が適切な範囲になるように選
定するので、回転支持部の回転性を損なわずに、良好な
サーボ特性が得られる。
【0020】また本発明に従えば、回転軸に対して向か
い合うボイスコイルモータが偶力を発生させて屈折板を
傾斜させるので、2つのボイスコイルモータに推力差が
あれば、屈折板の垂直方向に振動が発生する。しかしな
がら、少なくとも一方のボイスコイルモータの推力を制
御して、振動の共振ゲインを低くすることができるの
で、広い帯域のサーボ特性を得ることができ、安定した
制御を行うことが可能である。
【0021】また本発明に従えば、ボイスコイルモータ
がムービングコイル形であり、コイルの移動方向に垂直
な断面形状が半円状であるので、円弧側を外側に配置し
て、ボイスコイルモータ間に充分な空間をあけることが
できる。この空間内に固体撮像素子を配置し、撮像装置
を全体として小形に形成することができる。
【0022】
【実施例】図1は、本発明の一実施例による撮像装置の
屈折板を傾斜させるアクチュエータの部分を示す斜視図
であり、図2はその分解斜視図である。屈折板1は、ガ
ラスやアクリル樹脂等の透明な素材から平板状に形成さ
れ、平面形状は矩形である。慣性モーメントなどのイナ
ーシャを小さくするために、できるだけ軽量であること
が望ましい。ジンバル機構素子2は、高弾性率の金属製
薄板にエッチング処理などを施すことによって一体的に
形成され、それぞれ矩形の枠状をした内枠部2aと外枠
部2bとを有する。内枠部2aと外枠部2bとのそれぞ
れ対向する辺の中点を通って互いに直交する仮想的な2
軸をX軸およびY軸とする。内枠部2aと外枠部2bと
の間ではX軸上の両端側の左右位置、および外枠部2b
の外側ではY軸上の両端側の前後位置に、それぞれ回転
支持部2cx,2cyが設けられる。各回転支持部2c
x,2cyは、内枠部2aおよび外枠部2bの各幅より
も充分に細く形成される。これによって、ジンバル機構
素子2は、各回転支持部2cx,2cyの各断面中心を
通るX軸およびY軸を回転中心とした2軸回転の自由度
を有することになる。
【0023】内枠部2aおよび外枠部2bには、内側補
強板3および外側補強板4がそれぞれ接着固定される。
各補強板3,4は、合成樹脂あるいは軽量な金属から成
り、内枠部2aおよび外枠部2bにそれぞれ合致した形
状を有している。各補強板3,4の厚さは、ジンバル機
構素子2の厚さよりも充分に大きく設定される。ジンバ
ル機構素子2の内枠部2aおよび内側補強板3内に、屈
折板1が嵌入されて固定される。
【0024】このようにジンバル機構素子2に各補強板
3,4を固定することによって、ジンバル機構素子2が
補強されるとともに、ジンバル機構素子2に対してX軸
およびY軸を中心とした回転以外の運動の自由度が拘束
される。このため、ジンバル機構素子2のばね性は、も
っぱら回転支持部2cx,2cyの形状と剛性によって
決定される。なお回転支持部2cx,2cyの詳細な設
計方法については後述する。
【0025】なお、X軸およびY軸の交点を通り、両軸
に直交する軸をZ軸とすると、図1および図2では、屈
折板1の上方位置に、被写体からの反射光を集光するレ
ンズがその光軸をZ軸に一致させて配置される。またZ
軸の下方側には、ボイスコイルモータ(以下、「VC
M」と略称することもある。)5が配置され、さらにそ
の下方位置には固体撮像素子が、Z軸に受光面が直交し
て横切るように、配置される。補強板3,4をできるだ
け軽量にしておけば、X軸およびY軸まわりのイナーシ
ャは小さくなり、ボイスコイルモータ5の推力が小さく
て済むので好都合である。Y軸上に形成される2つの回
転支持部2cyの両端側は、撮像装置のキャビネット6
に連結されている。
【0026】ボイスコイルモータ5は、Z軸を中心とし
てX軸方向およびY軸方向にそれぞれ一対設けられてい
る。X軸を挟んで設けられているものを5x、Y軸を挟
んで設けられているものを5yとそれぞれ表記し、総称
するときには参照番号「5」で示すこととする。各ボイ
スコイルモータ5は、本実施例では、ムービングコイル
形(MC形)のものであり、図3に示すような構成を有
する。ボイスコイルモータ5の可動部は、ボビン7とそ
の基端部の外周に巻回されるコイル8とによって構成さ
れる。各ボイスコイルモータ5のボビン7およびコイル
8は、被写体からの反射光が屈折板1を通って固体撮像
素子に入射するのを妨げないように、断面視状態が半円
状となるように形成されている。コイル8は、マグネッ
ト9およびヨーク10,11によって形成される磁気回
路内の磁気キャップ中に懸架される。マグネット9およ
びヨーク10は、ボビン7およびコイル8に対応して半
円弧状であり、ヨーク11は中心に半円柱部を有する。
ヨーク11の中心の半円柱部は、ボビン7の基端部に挿
通される。この磁気回路によって、図3中に矢印で示す
磁路が形成される。4つのボイスコイルモータ5は、半
円状の円弧側がそれぞれ外側となるように配置され、内
部に空間が形成される。
【0027】各ボイスコイルモータ5のボビン7は、内
側補強板3の各辺の中点位置に接着固定される。したが
って、X軸に沿って一対のボイスコイルモータ5yが、
Y軸に沿って一対のボイスコイルモータ5xがそれぞれ
配置される。互いに対向する一対のボイスコイルモータ
5xまたは5yのコイル8に、互いに逆向きの電流を流
して駆動する場合を想定する。一方のボビン7は、ヨー
ク11に沿って上昇し、他方のボビン7はヨーク11に
沿って下降する。この結果、内側補強板3に偶力が加わ
り、ジンバル機構素子2が各回転支持部2cxまたは2
cyを回転中心として回転し、屈折板1がX軸またはY
軸を中心としてそれぞれ傾斜される。なおボイスコイル
モータ5は、本実施例のようにMC形であることが、全
体を軽量にするために好ましいけれども、ムービングマ
グネット形(MM形)など他の形式を使用することも可
能である。
【0028】図4は、図1〜図3で示したアクチユエー
タ部分を駆動する制御回路部の構成を示す。コントロー
ラ19から目標値発生器20に対してモード制御信号が
与えられる。目標値発生器20は、入力されたモード制
御信号に基づいて、屈折板1のX軸およびY軸をそれぞ
れ中心とした回転角度の目標値を発生する。X軸回転角
度信号発生器21x,21yは、目標値発生器20から
のX軸またはY軸の回転角度の目標値に基づいて、図5
(a)または図5(b)に示すようなX軸またはY軸に
関する一定周期の波形を持つX軸またはY軸回転角度信
号をそれぞれ発生する。比較回路22x,22yは、X
軸またはY軸回転角度信号発生器21x,21yからの
制御目標となる回転角度信号と、屈折板1のX軸または
Y軸まわりの回転角度の検出信号とを比較し、両者の偏
差を表す信号をそれぞれ出力する。増幅器23x,23
yは、比較回路22x,22yからの出力信号をそれぞ
れ増幅する。位相補償回路24x,24yは、増幅器2
3x,23yからの出力信号の位相補償をそれぞれ行
い、発振を防止する。X軸またはY軸ドライバ25x,
25yは、X軸またはY軸まわりの回転用の各ボイスコ
イルモータ5x,5yをそれぞれ駆動する。角度検出器
26は、屈折板1のX軸およびY軸まわりの回転角度を
検出し、検出信号を比較回路22x,22yにそれぞれ
与える。
【0029】コントローラ19から、たとえば2倍の高
解像度を設定するモード制御信号が入力される場合を想
定する。目標値発生器20からは、図5に示すような屈
折板1のX軸およびY軸をそれぞれ中心とする各々の回
転角度の目標値x1,x2,y1,y2をそれぞれ発生
する。ここで固体撮像素子の水平方向および垂直方向の
各画素ピッチをそれぞれPx,Pyとする。2倍高解像
度の画像を得るには、被写体からの入射光の結像位置を
水平方向にPx/2、垂直方向にPy/2だけそれぞれ
シフトする必要がある。一方の目標値x1,y1をたと
えば0とすれば、他方の目標値x2,y2は、前述の第
1式から,次の第2式の関係を満たす角度θに基づいて
与えられる。
【0030】 Px/2,Py/2=t・sinθ〔1−{√(1−sin2θ)/√(n2−sin2θ)}〕 …(2) X軸に関する目標値x1,x2は、X軸回転角度信号発
生器21xに、Y軸に関する目標値y1,y2は、Y軸
回転角度信号発生器21yにそれぞれ与えられる。X軸
回転角度信号発生器21xは、目標値発生器20からの
目標値x1,x2に基づいて、図5(a)に示すような
X軸に関する一定周期の波形を持つX軸回転角度信号を
出力する。同様に、Y軸回転角度信号発生器21yは、
目標値発生器20からの目標値y1,y2に基づいて、
図5(b)に示すようなY軸に関する一定周期の波形を
持つY軸回転角度信号を出力する。なお、X軸回転角度
信号およびY軸回転角度信号の両波形は、位相が互いに
90度ずれている。このようにすることによって、4つ
の位置に移動を繰返す場合の各軸の駆動周波数を最も低
くすることができ、その結果消費電力の低減を図ること
ができる。
【0031】各X軸およびY軸の回転角度信号発生器2
1x,21yから、図5(a),(b)に示したような
回転角度信号が発生されると、比較回路21x,21y
では、この制御目標となる回転角度信号と、角度検出器
26から出力されるX軸およびY軸に関する回転角度検
出信号とを比較し、両者の差信号を出力する。これらの
差信号は増幅器23x,23yで増幅された後、位相補
償回路24x,24yを経由してX軸およびY軸の各ド
ライバ25x,25yに入力される。ドライバ25x,
25yは、互いに対向する一対のボイスコイルモータ5
xまたは5yのコイル8に互いに逆向きの電流を流して
駆動する。これによって、屈折板1がX軸まわりおよび
Y軸まわりにそれぞれ傾斜され、この傾斜角度が角度検
出器26で検出される。その検出出力が比較回路22
x,22yに入力されるので、屈折板1の回転角度が目
標角度x1,x2,y1,y2に一致するようにそれぞ
れフィードバック制御される。
【0032】図5の繰返し周期の1サイクルは、屈折板
をX軸まわりとY軸まわりでそれぞれ2つの角度位置、
したがって合計4つの回転角度の組合わせ位置に設定す
るのに要する時間である。すなわち、1サイクル中のT
1の期間では(x1,y1)、T2の期間では(x2,
y1)、T3の期間では(x1,y2)、T4の期間で
は(x2,y2)の角度になるようにそれぞれ設定され
る。そして、T1〜T4の各期間毎に固体撮像素子で被
写体を撮像した画像出力を、図29で示したようにメモ
リに書込み、各メモリからの4画面分のデータを合成す
ることによって、水平および垂直方向にそれぞれ約2倍
の解像度を有する画像が得られることになる。
【0033】同様に、4倍高解像度を設定するモード制
御信号が入力される場合には、固体撮像素子の水平方向
および垂直方向の各画像ピッチPx,Pyに対して、P
x/4,Py/4を単位として結像位置をシフトする必
要がある。1サイクル中には、屈折板1をX軸まわりと
Y軸まわりとでそれぞれ4つの角度位置、したがって合
計16の回転角度の組合わせ位置となるように設定す
る。そして、固体撮像素子で被写体を撮像した16画面
分のデータを合成すれば、水平および垂直方向にそれぞ
れ約4倍の解像度を有する画像が得られる。
【0034】またコントローラ19から、通常モードの
制御信号が入力される場合には、目標値発生器20から
は、一定の回転角度の目標値x,yが出力される。この
ため、屈折板1の傾斜角度の変更はなく、一定角度に保
持される。たとえば、目標値x=0,y=0とすれば、
屈折板1は、光軸(Z軸)に対して直交した状態で保持
される。したがって、画像の合成処理は行われず、固体
撮像素子で撮像された画像がそのまま出力される。
【0035】次に、図4に示すアクチュエータ部分を駆
動する制御回路で使用されている角度検出器26の具体
的な構成について説明する。図6は角度検出器26の配
置状態を示す側面図であり、図7は角度検出器26の受
光部を光入射側から見た正面図である。なお図6では、
上下方向がZ軸方向、左右方向がY軸方向、紙面に垂直
な方向がX軸方向にそれぞれ一致しているものとする。
この角度検出器26は、発光部27および受光部28を
有する。発光部27は、発光ダイオード(LED)等の
発光素子から成る。受光部28は、4つのホトトランジ
スタ等の受光素子29a〜29dを有し、いわゆる4分
割ホトデイテクタとして構成される。
【0036】発光部27は、屈折板1がZ軸と交わる中
心位置に所定の角度φで入射されるような光を発生する
ように配置される。受光部28は、発光部27からの光
の屈折板1による反射光路上に配置される。これらの発
光部27と受光部28とは、撮像装置のキャビネットの
一部に固定される。なお、発光部27からの光を受光部
28に効率よく入射させるためには、光路上に集光レン
ズやコリメータレンズを設けることが好ましい。
【0037】屈折板1が傾斜されずに光軸(Z軸)に対
して直交する角度に位置している場合を想定すると、発
光部27からの光は、図7に1点鎖線で示すように受光
部28の4つの受光素子29a〜29dに対して均等に
照射される。左右一対の受光素子29a,29bの検出
出力の和信号をX1、他の左右一対の受光素子29c,
29dの検出出力の和信号をX2、上下一対の受光素子
29a,29dの検出出力の和信号をY1、他の上下一
対の受光素子29b,29cの検出出力の和信号をY2
とすると、各差信号(X1−X2)、(Y1−Y2)は
いずれも0となる。
【0038】この状態から、屈折板1がたとえばX軸ま
わりに回転したとすると、発光部27からの光は、受光
部28の各受光素子29a〜29dに対して均等に照射
されなくなり、左右一対の受光素子29a,29bの検
出出力の和信号X1と、他の左右一対の受光素子29
c,29dの検出出力の和信号X2とは、値がそれぞれ
異なるようになる。したがって両者の差を取った差信号
(X1−X2)は0とはならず、回転角度に応じた検出
出力が得られる。
【0039】なお、上述の角度検出器26は、屈折板1
で反射された発光部27からの光を受光部28で受光す
るようにしているけれども、図8で示すように、発光部
27と受光部28とを屈折板1を挟む状態に配置し、発
光部27から屈折板1を透過して入射する光を受光部2
8で受光するようにするような構成も可能である。この
場合には、角度検出器26が介在されることによって、
固体撮像素子に入射する被写体からの光が遮られないよ
うに、発光部27と受光部28との幾何学的な配置関係
が調整される。
【0040】上述の角度検出器26は、受光部28を固
体撮像素子とは別個に設けているけれども、固体撮像素
子そのものを受光部として用いることも可能である。図
9は、専用の受光部を設けるのを省略して、固体撮像素
子を受光部とした場合の構成を示す。固体撮像素子30
は、水平方向および垂直方向に沿ってそれぞれ受光素子
31,32,…,39a〜39dがマトリクス状に配置
されて画素を形成しており、被写体からの光は、破線で
示す境界線40で囲まれた撮像領域41にのみ入射さ
れ、境界線40の外側の領域は撮像に直接関与しない無
効領域42となっている。無効領域42は、一般的には
オプチカルブロックとよばれる。オプチカルブロック部
の受光素子は、アルミニウム等をコーティングして遮光
されており、撮像領域41の画素の出力と無効領域42
の画素の平均出力との差分を取ることで、固体撮像素子
30の温度や湿度などによる環境の影響を補正すること
ができる。なおオプチカルブロックの画素は、1水平ラ
インあたり20〜40程度あり、前述したように実際は
オプチカルブロック部の受光素子全体からの平均を出せ
ばよいので、2素子ほどセンサとして使用しても大きな
弊害は生じない。ただし通常の固体撮像素子30では、
オプチカルブロック部の受光素子は遮光されているた
め、予めマスキング等の処理を施しておいて、遮光され
ないような領域を設けておく必要がある。
【0041】このようにして形成される無効領域42の
一部を構成する受光素子39a〜39dを受光部とし、
発光部27からの光が屈折板1を透過してこの受光素子
39a〜39dの位置43に入射するように、光学系を
調節する。この実施例の場合も、受光素子39a〜39
dの受光量をそぞれ検出することによって、前述した受
光部28と同様に、屈折板1の傾斜角度を検出すること
ができる。しかも、発光部27からの光を受光するため
の専用の受光部28を別途設ける必要がなくなるので、
撮像装置の小形化とコストダウンとを図ることができ
る。
【0042】なお角度検出器26としては、反射式ホト
インタラプタや非接触変位センサ、あるいは屈折板1に
遮光用のフラグを設けて透過形のホトインタラプタを使
用し、屈折板1の変位を測定して角度に換算することも
可能である。
【0043】図10は、本発明のさらに他の実施例によ
るジンバル機構素子の形状を示す。本実施例で、図1お
よび図2に示す実施例と対応する部分には同一の参照符
を付し、説明を省略する。図1および図2に示すジンバ
ル機構素子では、回転支持部2cx,2cyはいずれも
平面視状態で幅が一定の長方形となっているけれども、
図10に示すような鼓形とするのが一層好ましい。なお
鼓形とは、図10に示すように、中央部の幅が両端に比
較して滑らかに減少するような形状をいうものとする。
【0044】このような形状が好ましい理由は、X軸ま
わりおよびY軸まわりの回転成分に対して、両軸に直行
するZ軸方向の振動は不要であり、外乱となるけれど
も、鼓形にすれば、Z軸まわりの不要な振動が発生する
のを抑えることができるからである。単純には、図1お
よび図2に示した長方形の各回転支持部2cx,2cy
の長さLを短くして、ばね定数を高めればよいけれど
も、回転支持部の長さLが極端に短いと、逆にねじり剛
性が大きくなって、屈折板1をX軸まわりおよびY軸ま
わりに回転する上で大きな駆動力が必要となる。これに
対して、回転支持部を鼓形とすれば、ねじり剛性を大き
くすることなく、等価的に長さLを短くしてばね定数を
大きくすることができる。これによって屈折板1をX軸
まわりおよびY軸まわりに比較的小さい駆動力で回転す
ることができ、Z軸方向の不要振動を押えるこができ
る。このような鼓形の形状は、ジンバル機構素子2を金
属製とすれば、エッチング処理で容易に成形できるの
で、コストアップ分は極めて僅かですむ。
【0045】次に、回転支持部2cx,2cyの詳細な
設計方法について説明する。図1および図2、または図
10に示す実施例で制御性の良好なサーボ特性は、図1
1にボード線図として示される。図11において、縦軸
が回転振動系のゲイン(dB)で、横軸が周波数(H
z)をそれぞれ示す。50aで示すピークは、ジンバル
機構素子2の回転支持部2cx,2cyにおける回転振
動の共振を示し、周波数は43Hzである。50bで示
すピークはZ軸方向の振動の共振を示し、周波数は43
0Hzである。つまり50aのピークの共振周波数の1
0倍の共振周波数のピークが50bである。これから、
Z軸方向の振動の共振周波数は、回転支持部における回
転振動における共振周波数の10倍以下であれば、ゲイ
ン余裕10dB以下となり、不安定な制御となることが
判る。したがってZ軸方向の振動の共振周波数を、回転
振動の共振周波数の10倍を超えるようにすることがで
きるような全体の構造を必要とする。
【0046】それぞれの振動の共振周波数と、以上の事
情とを考慮し、共振周波数のパラメータである回転支持
部の形状を或る範囲内とすれば、上述の条件を満たし、
サーボ制御の安定性を得ることが可能となる。このよう
な回転支持部の形状と共振周波数との関係について、基
本的な考え方を、回転振動の共振周波数と発生する最大
剪断応力とを求めるための長方形断面のねじりの例につ
いて示す。
【0047】図12に示す直方体51の幅をx、厚さを
y、長さをz、ヤング率をE、ポアソン比をν、ねじり
角をαとし、x≧yの場合について説明する。直方体5
1の断面に垂直な軸を中心にねじりを加えるときに必要
とするねじりモーメントTの近似式は、弾性学から次に
示す第3式で表される。回転振動のばね定数をKとする
と、T=αKとなり、回転振動の共振周波数fは慣性モ
ーメントIと回転振動のばね定数Kから第4式のように
表される。またねじり角αのとき発生する最大剪断応力
σの近似式は弾性学から第5式で表される。x<yの場
合には、第3式、第4式および第5式のxとyとを入換
えることによって表される。
【0048】
【数1】
【0049】Z軸方向の振動の共振周波数を求めるため
に、長方形断面柱の撓み例について以下に示す。図13
は、図11の2つの直方体51によって質量mを有する
質量体52を支えている状態を示す。この質量体52に
力Fを加えるときに撓む量をdとする。弾性学より力F
は次の第6式によって表される。このとき撓み方向のば
ね定数をLとすると、F=Ldとなる。したがってばね
定数Lは次の第7式によって表される。
【0050】
【数2】
【0051】次に、本構成のジンバル機構素子のZ軸方
向について、振動のモデルを図14に示すように、質量
1,m2をそれぞれ有する質量体53,54と、ばね定
数L1,L2をそれぞれ有するばね55,56から構成さ
れる連成ばねとに置換えると、共振周波数は次の第8式
で表される。
【0052】
【数3】
【0053】以上のことから、ジンバル機構素子の回転
支持部の共振周波数を、長方形断面柱のねじりと撓みと
の関係式から表現する。このときa≧yとa≦yとの場
合、もしくはx≧yとx≦yとの場合について関係式が
異なるため、まずa≧yおよびx≧yの場合について説
明し、a≦yおよびx≦yの場合については後に説明を
行う。
【0054】図15は、図2におけるジンバル機構素子
2の構造を示す。図15(a)は平面図、図15(b)
および(c)はX軸およびY軸の回転支持部2cx,2
cyの拡大斜視図をそれぞれ示す。X軸を中心とする回
転支持部2cxにおいて幅をx、厚みをy、長さをz、
回転支持部2cxを中心とした回転の慣性モーメントを
x とする。またY軸を中心とする回転支持部2cyに
おいて幅をa、厚みをy、長さをL、回転支持部2cy
を中心とした回転の慣性モーメントをIy とする。また
外枠部2bの質量をm1、内枠部2aの質量をm2、ジン
バル機構素子2の支持部のヤング率をE、ポアソン比を
ν、或る軸を中心に回転したときの屈折板1の傾き角を
αとする。回転支持部の共振周波数と回転支持部の断面
形状との関係式は前述の第4式によって示される。した
がってX軸を中心とする回転振動の共振周波数fx は次
の第9式、Y軸を中心とする回転振動の共振周波数fy
は次の第10式でそれぞれ表される。
【0055】
【数4】
【0056】さらにZ軸方向の振動の共振周波数fz
は、前述の第8式から、次の第11式で表される。
【0057】
【数5】
【0058】共振周波数fxとfyとは、サーボ帯域の設
計のしやすから同じ値が望ましい。相違があったとき
は、大きい方の値をfm と置き、上述したサーボの安定
性から、10fm<fzの関係を満たすようにする。以
下、fm=fx<fy の場合について説明をする。第11
式によって、10fx=10fm<fz と置き、厚みyを
或る値としたとき、{a/10fm2/L3}と{x/
(10fm2/z3}との関係から、図16(a)の斜
線を施して示す部分が得られる。回転支持部の断面形状
と屈折板を傾けたとき支持部に発生する剪断応力σとの
関係は、前述の第5式によって表される。したがってX
軸を中心に屈折板を角度αだけ傾けたときに発生する最
大剪断応力σx については次の第12式で表され、Y軸
を中心に屈折板を角度αだけ傾けるときに回転支持部に
発生する最大剪断応力σy は次の第13式で表される。
【0059】
【数6】
【0060】回転支持部に発生する応力は、回転支持部
の材料特性である疲れ限度値σmax≧σx,σyに設定す
る必要がある。したがって第12式とσmax≧σxより、
長さzは次の第14式の範囲となる。
【0061】
【数7】
【0062】また同様に第13式とσmax≧σyより、長
さLは次の第15式の範囲となる。また第9式より、
{a/(10fx2/L3}と{x/(10fx2
3}とはそれぞれ次の第16式、第17式となる。
【0063】
【数8】
【0064】回転支持部の加工の限度幅から、幅の最小
値をaminまたはxminと置く。加工限度長さから長さの
最小値をLminまたはzminと置く。第14式とx≧x
min およびz≧zmin との関係から、たとえば図17
(a)に斜線部分で示す領域が得られる。また第15式
とfx≧fy、a≧aminおよびL≧Lminとの関係から、
たとえば図18(a)の斜線部分の領域が得られる。図
17(a)の斜線の部分領域内において第17式が最大
となる(x,z)を(x1,z1)とする。この(x,
z)=(x1,z1)を第16式に代入したものを次の第
18式とする。
【0065】
【数9】
【0066】図18(a)の斜線の部分領域内におい
て、第18式が最大となる(a,L)を(a1,L1)と
する。(x,z)=(x1,z1)、(a,L)=
(a1,L1)と第16式および第17式から、{a/
(10fm2/L3}と{x/(10fm)2/z3}の最
大値(a/(10fm2/L3maxaと{x/(10
m2/z3maxaがそれぞれ求まり、この最大値と図
16(a)の斜線部分から、図19(a)の斜線部分に
制限される。fx≦fy=fmのときも同様に、{a/
(10fm2/L3}と{x/(10fm2/z3}が制
限される。
【0067】したがって、回転支持部の厚みと屈折板の
傾け角とをある値にとって、図19(a)の斜線部分の
範囲のジンバル機構素子であれば、画素ずらしにおいて
所望のサーボ帯域を得ることができ、長期にわたり信頼
性の高い駆動を行うことが可能となる。
【0068】次にa≦yおよびx≦yの場合について説
明する。回転支持部の共振周波数と回転支持部の断面形
状との関係式は、X軸についての回転振動の共振周波数
xは次の第19式、Y軸についての回転振動の共振周
波数fy は次の第20式で表される。
【0069】
【数10】
【0070】上述したa≧y、x≧yのときと同様に、
xとfyはサーボ帯域の設計のしやすさから同じ値が望
ましい。相違があったときは、大きい方の値をfm
し、上述したサーボの安定性から、10fm≦fz の関
係を満たすようにする。以下fm=fx≧fyの場合につ
いて説明をする。前述の第11式によって、10fx
10fm≦fzとして、厚みyを或る値としたとき、{a
/(10fm2/L3 }と{x/(10fm2/z3
との関係から、図16(b)の斜線部分が得られる。次
にX軸を中心に屈折板を角度αだけ傾けたときに発生す
る最大剪断応力σxについては次の第21式で表され、
Y軸を中心に屈折板を角度αだけ傾けたときに回転支持
部に発生する最大剪断応力σyは次の第22式で表され
る。
【0071】
【数11】
【0072】回転支持部に発生する応力は、回転支持部
の材料特性である疲れ限度値σmax≧σx,σyに設定す
る必要がある。したがって、σmax≧σxと第21式か
ら、長さzは次の第23式の範囲となる。また同様にσ
max≧σyと第22式から、長さLの範囲は次の第24式
となる。
【0073】
【数12】
【0074】また{a/(10fx2/L3}と{x/
(10fx2/z3}は次の第25式から第26式およ
び第27式となる。
【0075】
【数13】
【0076】回転支持部の加工限度幅から、幅の最小値
をamin,xminと置き、加工限度長さから長さの最小値
をLmin,zminと置く。第23式とx≧xmin,z≧z
minの関係から、たとえば図17(b)の斜線部分の領
域が得られる。また第24式とfx≧fy、a≧amin
よびL≧Lminとの関係から、たとえば図18(b)の
斜線部分の領域が得られる。図18(b)の斜線部分領
域内において、第27式が最大となる(x,z)を(x
2,z2)とする。この(x,z)=(x2,z2)を第2
6式に代入したものを第28式とする。図19(b)の
斜線領域内において、第20式が最大となる(a,L)
を(a2,L2)とする。(x,z)=(x2,z2 )お
よび(a,L)=(a2,L2)と第26式および第27
式とから、{a/(10fm2/L3}と{x/(10
m2/z3}との最大値{a/(10fm2/L3
maxbと{x/(10fm2/z3maxbとがそれぞれ求
まり、この最大値と図16(b)の斜線部分から図19
(b)の斜線部分に制限される。
【0077】
【数14】
【0078】fx≦fy=fmのときも同様に、{a/
(10fm2/L3}と{x/(10fm2/z3}とが
制限される。
【0079】したがって回転支持部の厚みと屈折板の傾
け角を或る値において、図19(b)の斜線部分の範囲
のジンバル機構素子形状であれば、画素ずらしにおいて
所望のサーボ帯域を得ることができ、長期にわたり信頼
性の高い駆動を行うことができる。
【0080】以上の他にa≧y、x≦yの組合わせ、a
≦y、x≧yの組合わせについても同様の関係が成立
し、最適な回転支持部の形状の範囲が限定される。さら
にa≧y、x≧yにおける形状であれば、ジンバル機構
素子の厚みを小さくすることができ、加工のしやすさ、
回転軸まわりの慣性モーメントの低下によって推力が減
少し、消費電力の低下等の効果があるために望ましいけ
れども、上述したように、a≦y、x≦yについてもサ
ーボの安定性を得ることが可能である。
【0081】以上のことを鑑みて、民生用の1/3イン
チおよび1/4インチCCD撮像素子を使用したムービ
ーおよびスチルカメラに用いるジンバル機構素子の回転
支持部の長さと幅と、回転振動の共振周波数fmから得
られるa/(10fm2/L3とx/(10fm2/z3
との関係を、良好なサーボ特性がせ得られた実験結果を
プロットして図20に示す。図20より2<x/(10
m2/z3 <11(m-2Hz-2)かつ3<a/(10
m2/L3 <15(m-2Hz-2)が得られる。
【0082】前述のように、図11は図1による実施例
のサーボ特性を示す。Z軸方向の振動の共振ゲインを示
す30bのピークが低くなれば、より広帯域のサーボ特
性が得られる。この共振ゲインは、或る回転軸を中心に
向かい合う2つのボイスコイルモータのうち、少なくと
も一方の推力を調整することによって低くすることがで
きる。
【0083】以下ボイスコイルモータの推力調整の方法
について説明する。図4に示されたボイスコイルモータ
駆動ドライバ25x,25yの詳細を、図21に示す。
ボイスコイルモータ5x,5yの推力調整手段部60,
61は、ボイスコイルモータのドライバ62,63をそ
れぞれ駆動する。推力調整手段部64,65も推力調整
手段部60,61と同様に、ドライバ66,67をそれ
ぞれ駆動する。ボイスコイルモータのX軸およびY軸の
うちの一方の軸を駆動させて調節を行う。推力調整手段
60,61,64,65は、一般的なオペアンプを用い
て実現され、このゲインを調整することによって、ドラ
イバ62,63,66,67への入力電圧をコントロー
ルすることができる。ドライバ62,63,66,67
は、一般的な電流増幅回路であり、入力電圧に比例した
電流をボイスコイルモータに供給する。
【0084】ここではまずX軸について説明する。開ル
ープの伝達特性を測定し、図11のZ軸方向の振動の共
振ゲインである30bのピークの高さを測定する。次に
その共振が発生する周波数の信号を入力し、共振ゲイン
が最も低くなるように推力調整手段部60もしくは61
を調整する。このように調整することによって、Z軸方
向の振動の共振ゲインを表す30bのピークが低くな
り、サーボ帯域を広くすることができ、制御特性を良好
にすることが可能となる。次にY軸についても同様な方
法で、Z軸方向の振動の共振ゲインを表す30bのピー
クを最も低くするように、推力調整手段部64,65を
調節する。X軸についてと同様に広帯域なサーボ特性を
得ることができる。
【0085】本構成は、直交する2軸を駆動する構成で
ある。このような構成では、たとえばX軸について回転
させるとき、ボイスコイルモータの作用点が直交するY
軸からずれている場合には、Y軸についても回転する相
互干渉が発生する。本構成の場合、相互干渉量は少な
く、本構成による画素ずらしにおいて画質に影響を与え
ない程度であるため、問題はない。
【0086】図22および図23は、本発明の他の実施
例によるジンバル機構素子の構成を示す。図1および図
2の実施例のジンバル機構素子2は、金属製の薄板にエ
ッチング処理など施して一体成形しているけれども、本
実施例では部材を組合せて構成する。図22は本実施例
によるジンバル機構素子の斜視図を示し、図23はその
ジンバル機構素子の平面図を示す。本実施例のジンバル
機構素子では、矩形の形状をした内フレーム70の外方
に矩形状の外フレーム71が配置される。内フレーム7
0には、その対向する2辺の外側がそれぞれ屈曲されて
折曲げ部70xが形成されている。また外フレーム71
には内フレーム70の折曲げ部70xと対向する内側位
置、および内フレーム70の折曲げ部70xと直交する
残り2辺の外側がそれぞれ屈曲されて、折曲げ部71
x,71yが形成されている。内フレーム70は各折曲
げ部70xによって、また外フレーム71は各折曲げ部
71x,71yによって、それぞれ補強されている。
【0087】また内フレーム70と外フレーム71との
互いに対向する折曲げ部70xと71xとには、その中
点位置において回転軸72xが取付けられており、この
回転軸72xによって、内フレーム70が外フレーム7
1に対して揺動自在に支持されている。また外フレーム
71の他の折曲げ部71yには、その中点位置において
回転軸72yの一端が取付けられ、回転軸72yの他端
はキャビネット73に回転自在に取付けられる。この回
転軸72yによって、外フレーム71がキャビネット7
3に対して揺動自在に支持されている。
【0088】したがって、図22および図23に示すジ
ンバル機構素子も、各回転軸72x,72yを回転中心
としたX軸およびY軸の2軸回転の自由度を有すること
になる。
【0089】各回転軸72x,72yには、コイルばね
74が巻回される。各コイルばね74の両端部は、内外
のフレーム70,71の各折曲げ部70x,71xまた
は外フレーム71の屈曲部71yとキャビネット73に
固定されている。これによって、ボイスコイルモータに
よる内フレーム70への押圧力が解除された場合に、内
外のフレーム70,71が元の位置に復帰するように付
勢される。図22および図23の実施例においても、内
フレーム70の内周面に屈折板1が固定され、また4つ
のボイスコイルモータ5の各ボビン7が内フレーム70
の各辺の中点位置に接着固定される。アクチュエータ部
分を駆動する制御回路部としては、図4に示すような構
成でもよいけれども、アクチュエータをより安定に動作
させる上では、図24に示すような構成を採用する方が
好ましい。
【0090】図24の構成では、固体撮像素子30で被
写体を撮像して得られる画像データは、A/Dコンバー
タ81でデジタル化され、各種画像処理を行った後メモ
リ82に格納される。移動ベクトル検出器83は、前述
したコントローラ19からのモード制御信号によって、
現在の角度位置で得られる画像データと、その直前の角
度位置で得られる画像データとを比較し、その間に移動
したベクトルを演算する。この演算には、たとえば代表
点マッチング方法等の周知の技法を用いることができ
る。
【0091】目標値発生器20は、移動ベクトル検出器
83から得られるベクトルと、本来移動させたい目標値
となるベクトルとを比較し、その差を構成して目標値を
逐次補正する。このようにすることによって、固体撮像
素子62で直接得られた画像データに基づく補正が加え
られるので、アクチュエータの経時変化や各種の定数の
変化があった場合でも、それらの変化に対応した補正が
逐次行われるため、安定した動作が補償されることにな
る。なお、補正は常時行われることは必ずしも必要では
なく、撮像装置の内部タイマなどを用いて、一定時間が
経過するたび毎に行われるようにしてもよい。またマニ
ュアル操作入力があるときにのみ行われるようにするこ
ともできる。
【0092】図24におけるその他の構成部分は、図4
に示したものと同様であるから、図4に対応する部分に
は同一の参照符を付して説明を省略する。
【0093】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、入射光軸
Zに直交し、かつ互いに直交するX方向およびY方向を
中心として、それぞれ対向して配置される一対ずつ2組
のボイスコイルモータの可動部の移動量に応じて、屈折
板の傾斜角度を選択し、固体撮像素子の受光面での結像
位置をずらすことができる。これによってボイスコイル
モータの光軸方向Zの進退移動量を調整すれば、固体撮
像素子の見かけの解像度を自由に選択することができ
る。また屈折板を高速駆動しても、屈折板やジンバル機
構素子が他の部材に繰返し接触することはないので、耐
久性が高く、傾斜角度の精度が長期にわたって安定して
得られる。しかも、騒音の発生も少なくすることができ
る。さらに内枠部と外枠部とを有するジンバル機構素子
によって構成されるために、部品点数の削減から構成部
品の簡略化が可能となる。
【0094】また本発明によれば、解像度の設定に応じ
て屈折板の傾斜角度を制御するので、解像度を可変にす
ることができ、ユーザの利便性を向上させることができ
る。
【0095】さらに本発明によれば、回転支持部を鼓形
に形成することによって、回転支持部の回転しやすさを
損なわずにジンバル機構素子の光軸方向のばね定数を大
きくすることができ、外乱の発生を抑制することができ
る。
【0096】また本発明によれば、角度検出手段には発
光素子からの光を受光するための専用の受光素子を設け
る必要がなく、固体撮像素子を利用してコストダウンを
図ることができる。
【0097】また本発明によれば、移動ベクトルを検出
することによって、アクチュエータの経時変化などに対
しても、常に目標値発生手段で発生される目標値を補正
するので、長期にわたって安定した動作が可能となる。
【0098】また本発明によれば、回転支持部の回転振
動を損なわずに、良好なサーボ特性を得る条件で撮像素
子を動作させることができる。
【0099】また本発明によれば、回転軸に対して向合
う2つのボイスコイルモータの推力差によって発生する
屈折板の垂直方向に振動する全域を最も小さくすること
によって、広帯域のサーボ特性を得ることができ、安定
した制御をすることが可能となる。
【0100】また本発明によれば、コイルの移動方向に
垂直な断面形状が半円状であるボイスコイルモータを使
用するので、装置全体を小形に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による撮像装置のアクチュエ
ータ部分を示す斜視図である。
【図2】図1の実施例のアクチュエータ部分の分解斜視
図である。
【図3】図1の実施例のボイスコイルモータの縦断面図
である。
【図4】図1の実施例でアクチュエータを制御する制御
回路部の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図5】図4の制御回路部を構成するX軸およびY軸の
回転角度信号発生器の出力波形を示すタイミングチャー
トである。
【図6】図1の実施例で角度検出器の配置状態を示す側
面図である。
【図7】図6の各駆動検出器の受光部を入射側から見た
正面図である。
【図8】本発明の他の実施例における角度検出器の配置
状態を示す側面図である。
【図9】図1の実施例の固体撮像素子を拡大して示す平
面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例によるジンバル機
構素子の形状を示す平面図である。
【図11】図1の実施例によるアクチュエータのサーボ
特性を示すボード線図である。
【図12】回転支持部の形状をモデル化して示す斜視図
である。
【図13】長方形断面柱の撓み例についてモデル化して
示す模式図である。
【図14】図1の実施例のジンバル機構素子のZ方向の
振動のモデルを示す模式図である。
【図15】図1の実施例のジンバル機構素子の平面図お
よび部分的な拡大斜視図である。
【図16】図1の実施例で好適なサーボ特性が得られる
範囲を斜線を施して示すグラフである。
【図17】図1の実施例で好適なサーボ特性が得られる
範囲を斜線を施して示すグラフである。
【図18】図1の実施例で好適なサーボ特性が得られる
範囲を斜線を施して示すグラフである。
【図19】図1の実施例で好適なサーボ特性が得られる
範囲を斜線を施して示すグラフである。
【図20】サーボ特性が良好な実験結果をプロットした
グラフである。
【図21】ボイスコイルモータの推力調整のための概略
的な電気的構成を示すブロック図である。
【図22】本発明のさらに他の実施例によるジンバル機
構素子の構成を示す斜視図である。
【図23】図22のジンバル機構素子の平面図である。
【図24】本発明のさらに他の実施例によるアクチュエ
ータを制御する制御回路部の電気的構成を示すブロック
図である。
【図25】屈折板の傾斜角度を変化させることによって
高解像度の画像を得ることができる原理の説明図であ
る。
【図26】先行技術の構成を示す側面断面図である。
【図27】図26に示す先行技術の正面図である。
【図28】他の先行技術の構成を示す斜視図である。
【図29】高解像度を得るための電気的な構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 屈折板 2 ジンバル機構素子 2cx,2cy 回転支持部 3 内側補強板 4 外側補強板 5,5x,5y ボイスコイルモータ 6 キャビネット 7 ボビン 8 コイル 9 マグネット 10,11 ヨーク 19 コントローラ 20 目標値発生器 21x,21y 回転角度信号発生器 22x,22y 比較回路 24x,24y 位相補償回路 25x,25y ドライバ 26 角度検出器 27 発光部 28 受光部 29a〜29d 受光素子 30 固体撮像素子 31〜39 受光素子 41 撮像領域 42 無効領域 60,61,65,66 推力調整手段部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−251380(JP,A) 特開 平6−51172(JP,A) 特開 平4−302282(JP,A) 特開 平4−211217(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/30 - 5/335 H04N 5/225 - 5/232

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体からの光を集光するレンズと被写
    体を撮像する固体撮像素子との間に屈折板を配置し、屈
    折板を傾斜させて固体撮像素子の入射光軸Zを固体撮像
    素子の配列方向にシフトさせて解像度を高める撮像装置
    において、 内枠部および外枠部を有し、内枠部内に前記屈折板が装
    着され、内枠部は外枠部内に、入射光軸Zの方向に直交
    するX方向の回転軸を中心として回転可能に支持され、
    外枠部は外部から、入射光軸Zの方向およびX方向に直
    交するY方向の回転軸を中心として回転可能に支持され
    るジンバル機構素子と、 ジンバル機構素子の内枠部と外枠部との間の回転軸、お
    よび外枠部と外部との間の回転軸を挟んで対向するよう
    にそれぞれ配置され、入射光軸Zの方向に進退移動可能
    な可動部が内枠部の周縁部に連接される一対ずつ2組の
    ボイスコイルモータと、 を含むことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 解像度の設定に応じて、前記屈折板の傾
    斜角度の目標値をそれぞれ異ならせた信号を発生する目
    標値発生手段と、 屈折板の傾斜角度を検出する角度検出手段と、 目標値発生手段からの信号の表す目標値と角度検出手段
    が検出する屈折板の傾斜角度とを比較し、両者の差に応
    じて前記ボイスコイルモータを進退移動させる推力を制
    御する制御手段と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 被写体からの光を集光するレンズと被写
    体を撮像する固体撮像素子との間に屈折板を配置し、屈
    折板を傾斜させて固体撮像素子の入射光軸を固体撮像素
    子の配列方向にシフトさせる撮像装置において、 前記屈折板が装着され、互いに直交する2方向の回転軸
    を中心として屈折板を回転可能に支持する回転支持部
    が、屈折板の周縁部に、それぞれ形成されるジンバル機
    構素子と、 ジンバル機構素子の各回転軸を中心に相対するように、
    進退移動可能な可動部が屈折板の周縁部にそれぞれ連接
    される複数のボイスコイルモータとを含み、 前記ジンバル機構素子の回転支持部は、鼓形に形成され
    ていることを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 被写体からの光を集光するレンズと被写
    体を撮像する固体撮像素子との間に屈折板を配置し、屈
    折板を傾斜させて固体撮像素子の入射光軸を固体撮像素
    子の配列方向にシフトさせる撮像装置において、 前記屈折板が装着され、互いに直交する2方向の回転軸
    を中心として屈折板を回転可能に支持する回転支持部
    が、屈折板の周縁部に、それぞれ形成されるジンバル機
    構素子と、 ジンバル機構素子の各回転軸を中心に相対するように、
    進退移動可能な可動部が屈折板の周縁部にそれぞれ連接
    される複数のボイスコイルモータとを含み、 解像度の設定に応じて、前記屈折板の傾斜角度の目標値
    をそれぞれ異ならせた信号を発生する目標値発生手段
    と、 屈折板の傾斜角度を検出する角度検出手段と、 目標値発生手段からの信号の表す目標値と角度検出手段
    が検出する屈折板の傾斜角度とを比較し、両者の差に応
    じて前記ボイスコイルモータを進退移動させる推力を制
    御する制御手段とを備え、 前記角度検出手段は、 発光素子を有し、 発光素子から前記屈折板を透過または反射した光が、前
    記固体撮像素子の被写体の撮像領域から外れた無効領域
    に照射されるように設定され、 無効領域に照射される光の位置から屈折板の傾斜角度を
    検出することを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 被写体からの光を集光するレンズと被写
    体を撮像する固体撮像素子との間に屈折板を配置し、屈
    折板を傾斜させて固体撮像素子の入射光軸を固体撮像素
    子の配列方向にシフトさせる撮像装置において、 前記屈折板が装着され、互いに直交する2方向の回転軸
    を中心として屈折板を回転可能に支持する回転支持部
    が、屈折板の周縁部に、それぞれ形成されるジンバル機
    構素子と、 ジンバル機構素子の各回転軸を中心に相対するように、
    進退移動可能な可動部が屈折板の周縁部にそれぞれ連接
    される複数のボイスコイルモータとを含み、 解像度の設定に応じて、前記屈折板の傾斜角度の目標値
    をそれぞれ異ならせた信号を発生する目標値発生手段
    と、 屈折板の傾斜角度を検出する角度検出手段と、 目標値発生手段からの信号の表す目標値と角度検出手段
    が検出する屈折板の傾斜角度とを比較し、両者の差に応
    じて前記ボイスコイルモータを進退移動させる推力を制
    御する制御手段とを備え、 前記屈折板の現在の傾斜角度の下で得られた画像データ
    と、その変更直前の傾斜角度の下で得られた画像データ
    とを比較し、画像間で移動したベクトルを演算し、この
    演算結果に基づいて前記目標値発生手段で発生される目
    標値を補正する信号を出力する移動ベクトル検出手段を
    備えることを特徴とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 被写体からの光を集光するレンズと被写
    体を撮像する固体撮像素子との間に屈折板を配置し、屈
    折板を傾斜させて固体撮像素子の入射光軸を固体撮像素
    子の配列方向にシフトさせる撮像装置において、 前記屈折板が装着され、互いに直交する2方向の回転軸
    を中心として屈折板を回転可能に支持する回転支持部
    が、屈折板の周縁部に、それぞれ形成されるジンバル機
    構素子と、 ジンバル機構素子の各回転軸を中心に相対するように、
    進退移動可能な可動部が屈折板の周縁部にそれぞれ連接
    される複数のボイスコイルモータとを含み、 前記ジンバル機構素子の互いに直交する2方向の回転軸
    の一方であるX軸方向の回転支持部の長さをz、幅を
    x、およびX軸まわりの回転振動の共振周波数をfx
    し、他方の回転軸であるY軸方向の回転支持部の長さを
    L、幅をa、およびY軸まわりの回転振動の共振周波数
    をfyとし、周波数fxと周波数fyとのうちで大きい方
    の周波数をfmとしたとき、周波数fmは、 2≦x/(10fm2/z3≦11(m-2Hz-2)かつ 3≦a/(10fm2/L3≦15(m-2Hz-2) の範囲であることを特徴とする撮像装置。
  7. 【請求項7】 被写体からの光を集光するレンズと被写
    体を撮像する固体撮像素子との間に屈折板を配置し、屈
    折板を傾斜させて固体撮像素子の入射光軸を固体撮像素
    子の配列方向にシフトさせる撮像装置において、 前記屈折板が装着され、互いに直交する2方向の回転軸
    を中心として屈折板を回転可能に支持する回転支持部
    が、屈折板の周縁部に、それぞれ形成されるジンバル機
    構素子と、 ジンバル機構素子の各回転軸を中心に相対するように、
    進退移動可能な可動部が屈折板の周縁部にそれぞれ連接
    される複数のボイスコイルモータとを含み、 前記各回転軸を挟んで相対するボイスコイルモータのう
    ち、少なくとも一方の推力を可変にする調整手段を設け
    ることを特徴とする撮像装置。
  8. 【請求項8】 被写体からの光を集光するレンズと被写
    体を撮像する固体撮像素子との間に屈折板を配置し、屈
    折板を傾斜させて固体撮像素子の入射光軸を固体撮像素
    子の配列方向にシフトさせる撮像装置において、 前記屈折板が装着され、互いに直交する2方向の回転軸
    を中心として屈折板を回転可能に支持する回転支持部
    が、屈折板の周縁部に、それぞれ形成されるジンバル機
    構素子と、 ジンバル機構素子の各回転軸を中心に相対するように、
    進退移動可能な可動部が屈折板の周縁部にそれぞれ連接
    される複数のボイスコイルモータとを含み、 前記ボイスコイルモータは、ムービングコイル形であっ
    て、コイルの移動方向に垂直な断面形状が半円状である
    ことを特徴とする撮像装置。
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