JP3471156B2 - イメージシフト機構および撮像装置 - Google Patents

イメージシフト機構および撮像装置

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JP3471156B2 JP00862896A JP862896A JP3471156B2 JP 3471156 B2 JP3471156 B2 JP 3471156B2 JP 00862896 A JP00862896 A JP 00862896A JP 862896 A JP862896 A JP 862896A JP 3471156 B2 JP3471156 B2 JP 3471156B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/48Increasing resolution by shifting the sensor relative to the scene

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子に入
射する被写体からの光をシフトさせて解像度を高めるイ
メージシフト機構と、その駆動手段を含む撮像装置との
改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図16に示すようなイメージ
シフト機構が、静止画用のスチルカメラや動画用のビデ
オカメラに用いるCCD(電荷結合素子)などの固体撮
像素子の解像度を増加させるために用いられている。二
点鎖線で示すように、平板状の屈折板1が入射光の光軸
2に対してθだけ傾斜すると、屈折板1を透過した入射
光3は入射光の光軸2から次の第1式で表されるシフト
量Δだけずれる。
【0003】 Δ = t・sinθ(1−1/n) …(1) ここでtは屈折板1の厚さ、nは屈折板1を構成する材
料の屈折率をそれぞれ示す。一般に、固体撮像素子の解
像度は、基本的にはその受光面に形成される画素数でほ
ぼ決定される。高い解像度を得るためには、固体撮像素
子の画素数を増加させればよいけれども、画素数を多く
することに対して、現状では、技術的、コスト的にある
程度までの限界がある。そこで、図16に示すようなイ
メージシフト機構を用いれば、限られた画素数の固体撮
像素子を用いて、比較的高い解像度の画像を得ることが
できる。イメージシフトを用いて解像度を高める典型的
な先行技術は、たとえば特開昭60−54576に開示
されている。この先行技術では、屈折板1の傾斜角度を
変化させることによって、被写体からの入射光を固体撮
像素子に対して微小距離ずつずらして入射させ、それぞ
れの画像を画像メモリに取り込む。このようにして得ら
れる複数枚の画像を合成すれば、疑似的に固体撮像素子
の画素数を増加させて、高い解像度を得ることができ
る。
【0004】図17は、たとえば特開昭63−2849
80で提案されているような、上記従来技術を改良した
方式の原理を示す。被写体5からの入射光は、レンズ6
によって集光され、屈折板1を透過する。屈折板1は、
圧電素子7によって電気的に傾斜角度を制御することが
できる。屈折板1を透過した光は、固体撮像素子8の受
光面に入射される。屈折板1が傾斜する方向を、固体撮
像素子8の受光面で画素9が配列されている方向に対し
て、45度の角度をもつ方向とすることによって、固体
撮像素子8への被写体5からの入射光を固体撮像素子8
の画素9の配列方向に対して45度の方向に微小距離だ
けシフトさせる。さらに不感領域は画像処理によって補
間し、固体撮像素子8の解像度を疑似的に水平方向およ
び垂直方向ともに高めることができる。
【0005】さらに、同様に圧電素子によって屈折板を
傾斜させ、固体撮像素子の解像度を疑似的に向上させる
先行技術として、特開平5−276452や米国特許番
号4920418がある。またイメージシフトとは異な
る方式ではあるけれども、光路の変更手段としてバイモ
ルフ型圧電素子を用いる先行技術は、特開平1−276
114や特開平6−214175などに開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような先行技術には、次のような課題がある。すなわ
ち、特開昭60−54576、特開昭63−28498
0、および特開平5−276452では、屈折板を傾斜
させるアクチュエータとして圧電素子を用いるように記
載されているけれども、その実施例には、具体的な構
成、その設計方法や駆動方法などについての説明が示さ
れていない。これらの先行技術で説明されている内容
は、解像度の向上に関する原理的な記述のみであって、
具体的なアクチュエータの構成方法については開示され
ていない。
【0007】また特開平1−276114、特開平6−
214175および米国特許番号4920418には、
具体的なアクチュエータの構成についての開示もされて
いるけれども、いずれの先行技術においても、ガラス板
や光学素子やミラー等の被駆動部材に比較してアクチュ
エータの構造が大きくなってしまい、たとえばムービー
などとも呼ばれる携帯用のVTR装置などの用途に適用
しようとする場合に必要となる小型化への障害となって
いる。また、屈折板の移動速度を高めることに関する具
体的な説明は、いずれの先行技術においても開示されて
いない。イメージシフト法によって解像度の向上を図る
場合に、屈折板を傾斜させて複数の画像を取り込むのに
必要な時間が長くなると、手振れや被写体の移動等によ
って合成後の解像度が向上しなくなってしまう。したが
ってアクチュエータの駆動速度の高速化も必要である。
【0008】本発明は、上記課題を解決するために成さ
れたものであって、屈折板を傾斜させるためのアクチュ
エータを小型化することができ、携帯用の撮像装置への
用途に適用可能なイメージシフト機構の提供を目的とす
る。また、アクチュエータの高速化のための手法および
外部への振動除去および経時変化を考慮した高精度化の
手法を施した撮像装置の提供も目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体からの
光を集光する光学系と、被写体を撮像する固体撮像素子
との間に介在され、平板状の屈折板を傾斜させて固体撮
像素子への入射光軸をシフトさせることによって解像度
を高めるイメージシフト機構において、屈折板の両側方
には、一対のバイモルフ型圧電素子を、その表面が屈折
板の表面にほぼ平行となるように配設し、この一対のバ
イモルフ型圧電素子の自由端側には、屈折板の一端が接
合され、屈折板の他端がバイモルフ型圧電素子の固定端
側に向って延びるような状態で支持され、一対のバイモ
ルフ型圧電素子の変位によって、屈折板は傾斜可能であ
ることを特徴とするイメージシフト機構である。本発明
に従えば、平板状の屈折板は、被写体からの光を集光す
る光学系と、被写体を撮像する固体撮像素子との間に介
在され、固体撮像素子への入射光軸をシフトさせて等価
的な解像度を高める動作が可能になる。屈折板の傾斜
は、屈折板の両側方に、その表面が屈折板の表面にほぼ
平行となるように配設される一対のバイモルフ型圧電素
子を変位させることによって外部から電気的に制御され
る。屈折板は、その一端が一対のバイモルフ型圧電素子
の自由端側に接合され、他端がバイモルフ型圧電素子の
固定端側に向って延びるような状態で支持される。圧電
素子が変位するときに屈折板は傾斜可能であるので、傾
斜される屈折板に対してバイモルフ型圧電素子も含めた
形状を小型化することができ、携帯用のムービー等へも
容易に搭載可能となる。
【0010】
【0011】
【0012】また本発明は、前記一対のバイモルフ型圧
電素子の自由端と前記屈折板の一端とは、屈折板の両表
面から一対の保持板で挟持されることを特徴とする。 本発明に従えば、一対のバイモルフ型圧電素子の自由端
側で、屈折板の両表面側から一対の保持板で挟持して屈
折板の一端が支持される。これによって、イメージシフ
ト機構の可動部をコンパクトに構成することができる。
【0013】
【0014】さらに本発明は、被写体からの光を集光す
る光学系と、被写体を撮像する固体撮像素子との間に介
在され、平板状の屈折板を傾斜させて固体撮像素子への
入射光軸をシフトさせることによって解像度を高めるイ
メージシフト機構を備える撮像装置において、屈折板の
両側方には、一対のバイモルフ型圧電素子を、その表面
が屈折板の表面にほぼ平行となるように配設し、この一
対のバイモルフ型圧電素子の自由端側には、屈折板の一
端が接合され、屈折板の他端がバイモルフ型圧電素子の
固定端側に向って延びるような状態で支持され、一対の
バイモルフ型圧電素子の変位によって、屈折板は傾斜可
能であり、前記一対のバイモルフ型圧電素子を駆動する
駆動手段と、前記屈折板の傾斜角度を検出する検出手段
と、前記検出手段の出力と予め定める目標値とを比較
し、その誤差量を出力する比較手段と、前記比較手段の
出力に応答して、前記駆動手段の出力を制御する制御手
段とを含み、前記屈折板の傾斜角度が前記予め定める目
標値となるように、前記一対のバイモルフ型圧電素子を
駆動することを特徴とする撮像装置である。本発明に従
えば、一対のバイモルフ型圧電素子が両側方に配設され
る屈折板を、屈折板の一端がバイモルフ型圧電素子の自
由端側に接合され、他端が固定端に向かって伸びるよう
な状態で支持する。一対のバイモルフ型圧電素子の変位
によって屈折板は傾斜可能である。屈折板を予め定める
角度に傾斜させることによって、被写体からの光を集光
する光学系から被写体を撮像する固体撮像素子に入射さ
れる光軸をシフトさせることができ、解像度を高めるイ
メージシフトの動作が可能となる。屈折板の傾斜角度を
予め定める角度に設定するために、検出手段は屈折板の
傾斜角度を検出し、比較手段は予め定めた値と検出手段
によって検出された傾斜角度とを比較して誤差量を出力
し、その誤差量によって制御手段が駆動手段の出力を制
御して、一対のバイモルフ型圧電素子を駆動する。した
がって、屈折板を予め定める角度に傾斜させることによ
って、被写体からの光を集光する光学系から被写体を撮
像する固体撮像素子に入射される光軸をシフトさせるこ
とができるため、解像度を高めるイメージシフトの動作
が可能となる。
【0015】また本発明は、被写体からの光を集光する
光学系と、被写体を撮像する固体撮像素子との間に介在
され、平板状の屈折板を傾斜させて固体撮像素子への入
射光軸をシフトさせることによって解像度を高めるイメ
ージシフト機構を備える撮像装置において、屈折板の両
側方には、一対のバイモルフ型圧電素子を、その表面が
屈折板の表面にほぼ平行となるように配設し、この一対
のバイモルフ型圧電素子の自由端側には、屈折板の一端
が接合され、屈折板の他端がバイモルフ型圧電素子の固
定端側に向って延びるような状態で支持され、一対のバ
イモルフ型圧電素子の変位によって、屈折板は傾斜可能
であり、前記一対のバイモルフ型圧電素子をそれぞれ駆
動する一対の駆動手段と、少なくともいずれか一方の駆
動手段に付加されるゲイン調整手段とを含み、ゲイン調
整手段を制御してバイモルフ型圧電素子の個体差を補正
することによって、屈折板の傾斜方向の調整が可能であ
ることを特徴とする撮像装置である。本発明に従えば、
一対のバイモルフ型圧電素子が両側方に配設される屈折
板を、屈折板の一端がバイモルフ型圧電素子の自由端側
に接合され、他端が固定端側に向って延びるような状態
で支持する。一対のバイモルフ型圧電素子の変位によっ
て屈折板は傾斜可能である。屈折板を傾斜させることに
よって、被写体からの光を集光する光学系から被写体を
撮像する固体撮像素子に入射される光軸をシフトさせる
ことができ、解像度を高めるイメージシフトの動作が可
能となる。各バイモルフ型圧電素子を駆動する駆動手段
の少なくとも一方にゲイン調整手段を付加し、バイモル
フ型圧電素子の個体差や特性の違いによる屈折板の傾斜
方向のずれなどを補正することができるので、イメージ
シフト機構の精度の向上および安定化を図ることができ
る。
【0016】
【0017】
【0018】また本発明は、イメージシフト前の屈折板
の傾斜角度のもとで得られた画像データと、イメージシ
フト後の傾斜角度のもとで得られた画像データとを比較
して、その間に移動した画像の動きベクトルを演算し、
この演算結果に基づいて屈折板の傾斜量の補正を行う画
像処理回路を備えることを特徴とする。 本発明に従えば、屈折板の傾斜量を、イメージシフト前
後の画像データから得られる動きベクトルによって補正
することができるので、イメージシフト機構の精度の向
上や経時変化等の影響の発生防止を図ることができる。
【0019】また本発明は、温度検出素子を備え、温度
検出素子の検出結果に応じて検出手段の出力値を補正す
る補正手段を含むことを特徴とする。 本発明に従えば、検出手段は、たとえばフォトインタラ
プタによって構成される。検出手段が設けられる撮像装
置が、外部環境等によって温度変化した場合に、検出手
段自体が有する温度特性によって、検出手段の出力値が
変動し、適正な出力値が得られない場合が生じる。補正
手段は、温度検出素子によって検出された温度変化に対
応して、検出手段の出力値の変動を抑えて、適正な出力
値が得られるように補正を行う。したがって、温度変化
が生じても、検出手段は適正な出力値を出力するため、
信頼性の高い撮像装置を実現することができる。
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
概略的な構成を示す。イメージシフト機構10は、図示
を省略した被写体からの光の光軸15の延長上に配置さ
れ、レンズ16を透過した後でCCDなどの固体撮像素
子18の受光面に入射させる光軸15の位置をずらすた
めに設けられる。イメージシフト機構10は、駆動回路
19によって、外部の制御部からの指令に基づいて、所
定の角度だけ光軸15がシフトするように電気的に駆動
する。固体撮像素子18の受光面には複数の画素が2次
元的に配列され、その配列ピッチよりも微小な距離分ず
つ入射光をシフトして撮像される複数の画像を、画像処
理回路20によって合成すれば、高解像度の画像を得る
ことができる。前述の制御部は、画像処理回路20内に
設けられることもある。なおイメージシフト機構10の
動作原理そのものは前述の先行技術と同様であるので、
詳細な説明は省略する。また画像の合成方法そのもの
も、先行技術と同様であるので詳細な説明を同様に省略
する。
【0022】図2および図3は、図1のイメージシフト
機構10の詳細な構成を示す。図2はイメージシフト機
構10のアクチュエータ部分の斜視図であり、図3はア
クチュエータ部分の分解斜視図である。これらの図にお
いて屈折板21は、矩形の板状であり、長手方向の両側
方に一対のバイモルフ型圧電素子22a,22bを配設
する。各バイモルフ型圧電素子22a,22bは片持梁
構造となり、自由端側は、上保持板23および下保持板
24によって挟持される。各バイモルフ型圧電素子22
a,22bの固定端側は、ステージ25に接合される。
屈折板21は、ガラス等の透明な素材で形成され、イナ
ーシャを小さくするためにはできるだけ軽量とすること
が望ましい。バイモルフ型圧電素子22a,22bの固
定端側からは、リード線26a,26bがそれぞれ引出
され、電圧を印加することによってバイモルフ型圧電素
子22a,22bを光軸15と平行な方向であるz方向
に変位させることができる。
【0023】上保持板23および下保持板24は、合成
樹脂等の軽量な材料によって形成され、概略的に短冊状
であり、長手方向の両端には肉厚部が形成されて、側面
から見ると概略的に「コ」の字状となる。上保持板23
および下保持板24の肉厚部同士を対向させて、一対の
バイモルフ型圧電素子22a,22bを挟持し、中間部
では屈折板21を挟持するようなサンドイッチ接合構造
を形成し、イメージシフト機構10をコンパクトに構成
する。この上保持板23および下保持板24の長手方向
をx方向とし、一対のバイモルフ型圧電素子22a,2
2bの長手方向をy方向とする。相互間の接合には、エ
ポキシ系樹脂のフィルム状接着剤などを用いることがで
きる。
【0024】図2に示すように、屈折板21、バイモル
フ型圧電素子22a,22bおよび上下の保持板23,
24はほぼ上下対称な構造となる。前述のようにバイモ
ルフ型圧電素子22a,22bは片持梁として動作し、
一端側は自由端となって上下の保持板23,24に接続
される。バイモルフ型圧電素子22a,22bの自由端
側は、他の部材に動きを拘束されず、自由に変位可能で
ある。バイモルフ型圧電素子22a,22bの他端の基
端側は、ステージ25に接着固定される。その他にステ
ージ25と、ステージ25とほぼ同形状の別部材とでバ
イモルフ型圧電素子22a,22bを挟持し、ビスなど
で固定する構造であっても良い。ステージ25は、バイ
モルフ型圧電素子22a,22bを支持する一方、図示
を省略する撮像装置のハウジングの所定位置に固定され
る。ハウジング内には被写体からの全光束が屈折板21
を通過するように光学系が配置され、また屈折板21の
傾斜角度を求めるために、バイモルフ型圧電素子22
a,22bの光軸方向の位置を検出するための検出手段
である位置センサ27a,27bがそれぞれ配置され
る。位置センサ27a,27bは、たとえば反射型のフ
ォトインタラプタを用いて実現され、直接的には下保持
板24の変位を検出することによって、バイモルフ型圧
電素子22a,22bの変位を検出する。なお、下保持
板24の下面は、図示しないが位置センサ27a,27
b、たとえばフォトインタラプタの光の反射が良好であ
るように鏡面加工が施されている。
【0025】図4は、図2および図3に示すバイモルフ
型圧電素子22a,22bの断面構成を示す。バイモル
フ型圧電素子22a,22bは、前述のように、一端が
自由端で他端がステージ25に直接固定される基端とな
る片持梁構造で使用される。2層の圧電セラミック28
a,28bはPZTなどの材料から成り、それぞれの表
面および中間の接合面に電極29a,29b,29cが
それぞれ形成される。表面の電極29a,29cと中間
の共通電極29bとからそれぞれリード線26a,26
bを引出し、電圧を印加することによってバイモルフ型
圧電素子22a,22bをz方向に変位させることがで
きる。このようにして形成されるバイモルフ型圧電素子
22a,22bは、接合面の強度や厚さなどによって特
性に個体差が生じやすい。
【0026】図5を用いて、図4に示すようなバイモル
フ型圧電素子22a,22bをアクチュエータとする図
1のイメージシフト機構10の動作を説明する。図5
(a)は静止状態、図5(b)はバイモルフ型圧電素子
22a,22bの電極に所定の電圧を印加したときの変
位状態を示す。バイモルフ型圧電素子22a,22b
は、ステージ25側に固定される基端部25a,25b
を支点として自由端側まで連続的に撓んで変位した形状
となる。一端がバイモルフ型圧電素子22a,22bの
自由端側に上下の保持板23,24を介して接合される
屈折板21は、θの角度で傾斜する。バイモルフ型圧電
素子22a,22bに印加する電圧を変化させることに
よって、屈折板21は屈折板内を通る中心Oを仮想の回
転中心として傾斜する。このように構成されるイメージ
シフト機構10は、所望の傾斜および高速駆動等の特性
を維持しつつ、全体として図2に示すように、屈折板2
1の大きさを一回り大きくした程度の大きさであるた
め、全体の形状を小型に構成することができる。
【0027】前述のように、屈折板21、バイモルフ型
圧電素子22a,22bおよび上下の保持板23,24
はほぼ上下対称な構造になっているので、図5に示すよ
うに、これらの可動部の重心位置gは屈折板21の回転
中心Oに一致するように構成することができる。このよ
うに構成することによって、イメージシフト機構10に
おける屈折板21の回転中心Oまわりの回転イナーシ
ャ、すなわち慣性モーメントは最も小さくなり、屈折板
21を傾斜させるのに要する推力、すなわちバイモルフ
型圧電素子22a,22bの発生力を最も小さくするこ
とができるので、高速駆動化にとって非常に有利であ
る。また可動部の重心位置gと回転中心Oが一致してお
り、屈折板21が駆動するときに重心移動が無いため、
図示しない撮像装置への振動が抑えられる。このように
屈折板21の回転中心Oとイメージシフト機構10の可
動部の重心位置gとを一致させる方法としては、コンピ
ュータを用いる技術開発支援(CAE)として提供され
ている各種ツールを利用して、イメージシフト機構10
をモデル化して入力し、圧電素子22a,22bの圧電
定数を物理定数として与え、変形特性をシミュレーショ
ンすることによって屈折板21の回転中心Oの位置を求
めることができる。この回転中心Oの位置とイメージシ
フト機構10の重心位置gとが一致するように、可動部
の主要な構成要素である屈折板21およびバイモルフ型
圧電素子22a,22bの厚さ、長さおよび幅などの仕
様を選択し、形状の最適化を図るようにすればよい。
【0028】図6は、実施の他の形態であるイメージシ
フト機構100の斜視図であり、図7は図6のイメージ
シフト機構100の分解斜視図である。なお、図2およ
び図3と同一の構成には、同一の参照符を付して説明を
省略する。屈折板121は、ガラス等の透明な素材で形
成され、矩形の板状である。屈折板121の長手方向の
両側方に、一対のバイモルフ型圧電素子122a,12
2bが配設される。各バイモルフ型圧電素子122a,
122bは、片持梁構造となり、自由端側に、一対のバ
イモルフ型圧電素子122a,122bの両方に共通で
あるコの字状の中間電極129bの中央部が位置する。
一方、固定端はステージ25に接着剤等で接合される。
その他にステージ25と、ステージ25とほぼ同形状の
別部材とでバイモルフ型圧電素子122a,122bを
挟持し、ビスなどで固定する構造であっても良い。これ
によって、一対のバイモルフ型圧電素子122a,12
2bは長手方向に平行に構成される。バイモルフ型圧電
素子122a,122bの固定端からは、リード線26
a,26bがそれぞれ引出され、電圧を印加することに
よって、バイモルフ型圧電素子122a,122bを光
軸15と平行な方向であるz方向に変位させる。
【0029】コの字状の中間電極129bは、一対のバ
イモルフ型圧電素子122a,122bの両方の中間電
極であり、共通の電位が与えられる。そのコの字状の中
間電極129bの一対の平行部にそれぞれ平板の圧電セ
ラミック28a,28bが上下にそれぞれ設けられ、さ
らにその上下に電極129a,129cが設けられて、
一対のバイモルフ型圧電素子122a,122bが構成
される。また屈折板121の長手方向の一端部には切欠
部121cが形成されており、中間電極129bの中央
部、すなわち中間電極129bの一対の平行部を結合す
る結合部に接着剤等によって接合される。
【0030】一対のバイモルフ型圧電素子122a,1
22bの各自由端部に光の反射強度が一様な矩形の反射
板160a,160bがそれぞれ設けられる。各反射板
160a,160bの長手方向一端部は、各バイモルフ
型圧電素子122a,122bの上面にそれぞれ接着剤
等で接合される。各反射板160a,160bの長手方
向他端部の下面が、反射面であり、鏡面加工が施されて
いる。また各反射板160a,160bの下方の図示し
ない撮像装置のハウジングに、位置センサ27a,27
bが配置される。位置センサ27a,27bは、バイモ
ルフ型圧電素子122a,122bの光軸15の方向の
位置を検出するための検出手段であり、反射板160
a、160bの変位を検出することによって、バイモル
フ型圧電素子122a,122bの変位を検出する。
【0031】したがって、反射板160a,160bを
設ける構成は、バイモルフ型圧電素子122a,122
bの表面を反射板として用いる場合よりも、検出誤差を
小さくすることができる。なぜなら、バイモルフ型圧電
素子122a,122bの表面は粗面であるため、照射
された光が表面において拡散するなどして反射特性が不
均一となり、位置センサ27a,27bの検知する光量
が、バイモルフ型圧電素子122a,122bの位置に
関係なく大きくなったり、小さくなったりするためであ
る。これに対し反射板160a,160bを設ける構成
では、反射面が鏡面加工されているため、反射特性が均
一であり、位置センサ27a,27bの検知する光量
が、バイモルフ型圧電素子の位置の変位のみに伴って変
化するためである。
【0032】また上述した構成によって、位置センサ2
7a,27bは、屈折板121およびバイモルフ型圧電
素子122a,122bの下方に設置する必要がないた
め、光軸15と平行の方向であるz方向に、イメージシ
フト機構100の大きさを縮小することができる。
【0033】図5において説明したように、アクチュエ
ータの重心位置gと屈折板の回転中心Oとが一致するよ
うに構成した場合に、屈折板21の回転中心Oまわりの
回転イナーシャ、すなわち慣性モーメントが最も小さく
なるため、屈折板21を傾斜させるために要する推力を
最も小さくすることができ、屈折板21の高速駆動化が
好適に行える。また屈折板21の駆動時に重心移動がな
いため、撮像装置への振動を抑えることができる。
【0034】一方、回転中心Oと重心位置gがずれる場
合には、それぞれの位置を回転軸とする慣性モーメント
に差が生じるため、屈折板21の高速駆動化を好適に行
うことはできない。また屈折板21の駆動時に重心移動
が起こり、撮像装置への振動が発生するため光軸が揺
れ、解像度が劣化する。したがって、イメージシフト機
構10において、アクチュエータの重心位置gと、屈折
板21の回転中心Oとを一致するように構成することが
理想的であるが、アクチュエータの主要な構成要素であ
る屈折板21およびバイモルフ型圧電素子22a,22
bの厚さ、長さおよび幅などの仕様を適切に選択し、上
述のように構成することが困難な場合がある。
【0035】図8は、イメージシフト機構の可動部であ
るアクチュエータの重心位置gと屈折板の回転中心Oと
がずれた場合の解像度への影響を測定した結果を示すグ
ラフである。横軸は、回転中心Oまわりの慣性モーメン
トIcと、重心位置gを通る軸まわりの慣性モーメント
Igとの比Ic/Igを示し、縦軸は解像度比を示す。
解像度比とは、回転中心Oと重心位置gが一致している
場合の解像度を1として、測定した任意のIc/Igで
の解像度を正規化した値を示す。測定においては、市販
の1/2インチ光学系用の固体撮像素子、1/3インチ
光学系用の固体撮像素子、1/4インチ光学系用の固体
撮像素子に応じて屈折板の大きさを変えたイメージシフ
ト機構を試作し、実際にそのイメージシフト機構に固体
撮像素子を組み込んだ試作機を作成し、イメージシフト
動作をさせ、解像度チャートによる解像度の測定を行っ
た。市販の1/2インチ光学系の固体撮像素子の1/2
インチとは撮像範囲を示し、具体的には、およそ横6.
4mm、縦4.8mmの撮像範囲を示す。なお、撮像範
囲の数値は、製造メーカによって多少異なる。
【0036】図9は、図8に示されるグラフを測定結果
とするイメージシフト機構400を含んだ試作機300
の構成を示す断面図である。試作機300は、レンズ部
301と、イメージシフト機構搭載部302と、固体撮
像素子搭載部303と、回路部304とを含んで構成さ
れる。試作機300内部には、光軸15と平行に、光が
入射される図示されない入射孔から、レンズ部301
と、イメージシフト機構搭載部302と、固体撮像素子
搭載部303とが、順に直列に配設され、光学系が構成
される。回路部304は、図示しないが固体撮像素子4
01の信号処理部や画像合成処理部やイメージシフト機
構400を制御する回路等によって構成され、固体撮像
素子搭載部303の光学系が設けられない側に併設され
る。
【0037】レンズ部301は、フジノン製VCL71
2BXの1/2インチ用レンズ307を含んで構成さ
れ、1/2インチ用レンズ307の中心と光軸15とが
一致するように配置される。
【0038】イメージシフト機構400は、光軸15が
イメージシフト機構400の屈折板を通過するように配
設され、イメージシフト機構400の固定端として形成
される上下のバイモルフ型圧電素子支持板308a,3
08bが、ビス(図示しない)によって、直径60m
m、厚さ2mmの円形のイメージシフト支持板309に
ビス止めされる。イメージシフト支持板309は、略円
環状のイメージシフト機構搭載部302に設けられる支
持部330の入射孔側の表面に、複数(図面では2)の
各固定部310a,310bがそれぞれビス止めされて
固定される。したがって、各ビスを取り外し、イメージ
シフト支持板309を交換することで、異なる仕様のイ
メージシフト機構に交換することができる。
【0039】固体撮像素子401は、光軸15とその中
心とが一致するように設けられ、固体撮像素子支持板3
11に接合されて支持される。固体撮像素子支持板31
1は、支持部330から光軸15方向に突出して設けら
れる固定部312の入射孔とは反対側の表面にビス止め
(図示せず)される。したがって、ビスを取り外し、固
体撮像素子支持板311を交換することで、1/2イン
チ〜1/4インチまでのサイズの異なる固体撮像素子4
01に交換することができる。
【0040】これによって、試作機300はそれぞれの
状態、すなわち1/2インチ〜1/4インチ光学系用の
固体撮像素子401に応じた状態で、被写体を撮像し、
イメージシフト動作によって得られた複数枚の画像を画
像合成処理部のメモリ上で合成し、合成された画像をモ
ニタやプリンタに出力して、解像度の測定を行う。この
場合において、イメージシフト動作が行われると、その
動作によって発生する振動が、イメージシフト機構40
0から固体撮像素子401に伝達される。図示された矢
符は、その振動の伝達経路を示す。イメージシフト機構
400において発生した振動は、イメージシフト支持板
309から固定部310a,310bを介して支持部3
30に伝達され、さらに固定部312から固体撮像素子
支持板311に伝達され、固体撮像素子401に伝達さ
れる。この振動によって、受像側である固体撮像素子自
体が振動するため、撮像されて合成された画像の解像度
に影響がでる。
【0041】図10は、図9に示されるイメージシフト
機構400の詳細な構成を示す図である。図10(1)
は、イメージシフト機構400を上方からみた平面図で
ある。図10(2)は、図10(1)に示されるイメー
ジシフト機構400を自由端側からみた側面図である。
図10(3)は、図10(1)に示されるイメージシフ
ト機構400を固定端側からみた側面図である。図10
(4)は、図10(1)に示されるイメージシフト機構
400を右側面からみた側面図である。イメージシフト
機構400は、1/2インチ光学系用の固体撮像素子に
対応し、Ic/Ig=1.6と設定したものである。以
下に、イメージシフト機構400の寸法および各構成部
品の仕様について述べる。なお、図2および図3に示す
イメージシフト機構10と同一の構成のため、イメージ
シフト機構400の構成の説明は省略する。
【0042】屈折板305は、構成する主な材質がガラ
ス(BK7)であり、縦の長さが19mm(以下、長さ
の単位はmmであり、省略する場合がある)であり、横
の長さが14であり、厚さW1が1.2である。屈折板
305は上下保持板307a,307bに挟持されるた
め、イメージシフト機構400において実際に使用され
る範囲は縦の長さX1および横の長さX2が14mmで
ある。バイモルフ型圧電素子306は、構成する主な材
質が圧電定数約300×10-12m/V、比重7.8で
あり、縦の長さL1が28であり、横の長さL2が3で
あり、厚さW2が0.8である。上下保持板307a,
307bは、油化電子株式会社製ハイパーサイトC10
00を用い、縦の長さL3は5であり、横の長さL4は
22である。また上下保持板307a,307bは側面
から見ると概略的に「コ」字状であり、両端側の肉厚部
の厚さW4は1.1であり、中央部の厚さW5は0.9
である。上下のバイモルフ型圧電素子支持板308a,
308bは、油化電子株式会社製ハイパーサイトC10
00を用い、縦の長さL5は4であり、横の長さL6は
30である。上のバイモルフ型圧電素子支持板308a
の厚さW6は、2であり、下のバイモルフ型圧電素子支
持板308bの厚さW7は1である。また上下のバイモ
ルフ型圧電素子支持板308a,308bはイメージシ
フト機構400の固定端を形成するため、イメージシフ
ト支持板309とビス止めするためのビス穴313が両
端部および中央部に3つ設けられている。
【0043】上述した各構成部品で構成されるイメージ
シフト機構400の大きさは、縦の長さL1は28であ
り、横の長さL6は30であり、固定端側の厚さW8は
3であり、自由端側の厚さW3は3である。
【0044】またイメージシフト機構400のIc/I
gの値は、バイモルフ型圧電素子306の長さ等を調整
することによって、自由に変更可能である。また屈折板
305の大きさは、試作機300の固体撮像素子支持板
311に搭載される固体撮像素子401の大きさによっ
て線形的に変更する。これに応じて、バイモルフ型圧電
素子306やその他の部品のサイズも変更される。
【0045】解像度の測定は、市販のテレビカメラの解
像度の評価用に用いられる株式会社村上色彩技術研究所
製解像度チャート(A−1型)を用いて行った。この解
像度チャートは、たとえば、線の間隔が異なる複数の平
行な線が上から順に羅列され、その間隔は上から下に向
かう程小さくなるような構成を有し、各線に対応した解
像度の値が付されている。解像度の測定は、この解像度
チャートを上記試作機300にて撮像し、イメージシフ
トさせて得られた複数枚の画像をメモリ上で合成し、合
成後の解像度チャートの画像をモニタに再現し、測定者
がその画像を観察して行われる。測定者は、撮像後の画
像から目視によって解像度の読みを確認して解像度の測
定を行う。すなわち、測定者は、モニタに再現された複
数の平行線からなる画像を観察し、2本の平行線の隙間
を確認できなくなる前の2本の平行線に付された解像度
の値を測定結果とする。
【0046】図8に示されるように、Ic/Igの値が
1.6までは解像度にほとんど影響を与えていない。I
c/Igの値が1.6を越えたあたりから急激に解像度
が劣化している。
【0047】これは、屈折板を駆動させても光学系自体
の質量が大きいため、Ic/Igの値が1.6までは振
動の大きさが微小であり、光軸の揺れが小さいため、解
像度への影響が小さいからである。
【0048】また光学系のサイズにはあまり関係しない
結果が得られた。これは同じIc/Igの値であって
も、光学系のサイズが増加するため、屈折板を駆動する
推力が大きくなるとともに、これに比例して光学系の質
量も増加し、振動の大きさがほぼ一定になるためであ
る。したがって、回転中心Oと重心位置gとが一致する
構成が理想的であるが、少なくとも上記Ic/Igの値
が1.6以下になるようにアクチュエータの主要な構成
要素である屈折板およびバイモルフ型圧電素子の厚さ、
長さおよび幅などの仕様を適切に選択して設計をすれば
よい。
【0049】図11は、イメージシフト機構10,10
0の駆動回路19についての制御系の構成を示す。イメ
ージシフト機構10,100の屈折板21,121の傾
斜角の目標値30は、図1の画像処理回路20内などの
制御部から命令として与えられるイメージシフトに必要
な屈折板21,121の傾斜角である。比較回路31
は、目標値130と、位置センサ27aによって検出さ
れるバイモルフ型圧電素子22a,22b;122a,
122bの位置に対するイメージシフトの屈折板21,
121の傾斜角度とを比較して、差信号を出力する。そ
の差信号は、増幅回路32に与えられる。増幅回路32
は、サーボのゲインの調整、およびイメージシフト機構
10,100の可動部の共振を防ぐノッチフィルタや、
サーボ帯域以外をカットするローパスフィルタ(以下、
LPFと称する)等を含んで構成される。増幅器32
は、差信号に基づいて処理を施した信号を電圧増幅器3
4に出力する。電圧増幅器34は、所定の電圧値を発生
させ、リード線26a,26bをそれぞれ介して、バイ
モルフ型圧電素子22a,22b;122a,122b
を駆動させる。
【0050】位置センサ27aが検出するバイモルフ型
圧電素子22a,22b;122a,122bの変位に
基づいて、傾斜角度演算回路35は、屈折板21,12
1の傾斜角を演算して求め、比較回路31に出力する。
なお、位置センサ27aの出力に代えて、位置センサ2
7bの出力、または各位置センサ27a,27bの出力
の平均値を用いてもよい。
【0051】図12は、イメージシフト機構10,10
0の他の駆動回路19aについての制御系の構成を示
す。駆動回路19aの構成は、図11に示す駆動回路1
9の構成に類似しており、同一の構成には同一の参照符
を付して、詳しい説明は省略する。イメージシフト機構
10,100の屈折板21,121の傾斜角の目標値3
0は、図1の画像処理回路20内などの制御部からの指
令として与えられるイメージシフトに必要な傾斜角であ
る。比較回路31は、目標値30を、位置センサ27
a,27bによって検出するバイモルフ型圧電素子22
a,22bまたはバイモルフ型圧電素子122a,12
2bの位置に対応する屈折板21または121の傾斜角
度と比較し、その差信号を出力する。増幅器132は、
イメージシフト機構の可動部の共振を防ぐノッチ回路、
サーボ帯域以外の信号をカットするLPF等から構成さ
れている。増幅器32の出力は、バイモルフ型圧電素子
22a,22bまたはバイモルフ型圧電素子122a,
122bにそれぞれ対応して設けられるゲイン調整回路
33a,33bに入力される。ゲイン調整回路33a,
33bは、バイモルフ型圧電素子22a,22bまたは
バイモルフ型圧電素子122a,122bの圧電定数の
個体差に応じてゲインを調整し、個々のバイモルフ型圧
電素子22a,22bまたはバイモルフ型圧電素子12
2a,122bの特性の違いを補正する。電圧増幅回路
34a,34bは、入力信号に応じて所定の電圧値を発
生させ、リード線26a,26bをそれぞれ介してバイ
モルフ型圧電素子22a,22bまたはバイモルフ型圧
電素子122a,122bを駆動する。バイモルフ型圧
電素子22a,22bまたはバイモルフ型圧電素子12
2a,122bの変位によって位置センサ27a,27
bが検出する変位に基づいて、屈折板21の傾斜角が傾
斜角度演算回路35によって演算して求められる。傾斜
角度演算回路35からの出力は、切換えスイッチ36を
介して前述の比較回路31に入力され、屈折板21また
は121の傾斜角の目標値30と比較される。切換えス
イッチ36は、通常の動作時は導通し、後述する補正動
作時に遮断するように切換えられる。
【0052】切換えスイッチ36が導通している通常動
作時には、前述のようなサーボループが構成され、目標
値30の信号に応じて屈折板21または121が傾斜す
るように動作する。ところで一般的にバイモルフ型圧電
素子22a,22bまたはバイモルフ型圧電素子122
a,122bは個体差があり、本実施の形態のように屈
折板21の両側方に一対のバイモルフ型圧電素子22
a,22b;122a,122bを配置して同一の動作
を必要とするような場合であっても、同一目標値に対す
る実際のバイモルフ型圧電素子22a,22b;122
a,122bの変位は異なる場合が多い。したがって,
このような特性の異なったバイモルフ型圧電素子22
a,22b;122a,122bを使用する場合は、屈
折板21に図2で示すようなx軸まわりの傾斜を与えよ
うとしても、y軸まわりの傾斜も加わってしまい、正確
なイメージシフト機構としての動作ができないこととな
る。
【0053】このような場合の補正動作として、切換え
スイッチ36を遮断し、サーボループを切断する。次に
図示を省略した制御部から所定の目標値30を、実際に
使用する駆動速度で変化するように与え、このときの位
置センサ27a,27bの出力を、たとえばオシロスコ
ープ等でモニタする。このときモニタされる位置センサ
27a,27bの信号出力の振幅値が同じになるよう
に、ゲイン調整回路33a,33bを調整する。以上の
ように補正することによって、屈折板21,121の両
側方に設けられる一対のバイモルフ型圧電素子22a,
22b;122a,122bの同一目標値30に対する
変形量を統一することができ、屈折板21,121の傾
斜方向が狂うことを防止することができる。このように
してバイモルフ型圧電素子22a,22b;122a,
122bの個体差による変形特性の違いの影響がなくな
り、精度よく屈折板21,121の回転軸の方向を決め
ることができる。なお、ゲイン調整回路33a,33b
は必ずしも両方設ける必要はなく、少なくとも1つ設け
ればよい。
【0054】図13は、本発明の実施のさらに他の形態
の制御系の構成を示す。本実施の形態は図12の構成に
類似し、対応する部分には同一の参照符を付して説明を
省略する。固体撮像素子18からの出力は、図1と同様
に画像処理回路20に送られて所定の画像処理が行わ
れ、解像度を向上した画像を得る。固体撮像素子18か
らの出力は、目標値の補正回路37にも入力され、イメ
ージシフト機構10,100のイメージシフト量が常に
精度よく確保されるように補正される。補正回路37の
出力が目標値30となり、以下の動作は図12について
説明した動作と同一である。
【0055】図14は、図13の目標値の補正回路37
の詳細な電気的構成を示す。固体撮像素子18からの信
号は、アナログ/デジタル変換やガンマ補正等の信号処
理を行う前処理回路40に入力される。前処理回路40
によって信号処理が行われた出力は、イメージシフト前
の画像データを記憶する画像メモリ41aとイメージシ
フト後の画像データを記憶する画像メモリ42bにそれ
ぞれ保持される。動きベクトル演算回路42は、画像メ
モリ41a,41bに保持されるイメージシフト前後の
画像データ間で動きベクトルを演算し、外部の制御部か
ら与えられる本来の目標値43から想定される動きベク
トルとの比較を行う。両者間に差異がある場合、その差
分から新たに補正された目標値30を得る。なお動きベ
クトルの演算方法としては、代表点マッチング方法やオ
プティカルフロー等の手法が用いられており、本実施の
形態にも使用可能である。
【0056】このように目標値30は、常に画像データ
を基に補正されるので、イメージシフトを精度よく行う
ことができる。また同じ理由によって、当然ながら経時
変化の発生がなく、長期間にわたって安定したイメージ
シフト機構10,100の動作を得ることができる。な
お上述の補正は、撮像装置を使用する度に、たとえば初
期動作として逐次行うようにすることもできるけれど
も、経時変化が少ないような場合には、所定の期間毎や
手動による任意の時間毎に上記補正を行えるようにする
ことも可能である。
【0057】図15は、撮像装置の制御系における検出
手段の電気的構成を示す回路図である。ここでは、位置
センサ27aに関して説明する。また位置センサ27b
は、位置センサ27aと同一の構成であるため、説明を
省略する。検出手段は、位置センサ27aと、補償回路
159とを含んで構成される。位置センサ27aは、フ
ォトインタラプタ150と、増幅回路152と、抵抗R
2と、出力端子155とを含んで構成される。補償回路
159は、フォトインタラプタ151と、npn型トラ
ンジスタ154と、抵抗R1,R3とを含んで構成され
る。
【0058】フォトインタラプタ150,151は、発
光ダイオード(以下、LEDと称する)160,162
と、フォトトランジスタ161,163とを含んで構成
される。位置センサ27aにおいて、LED160に電
流が流れることによって、LED160は可視光または
赤外光を発光する。その光がバイモルフ型圧電素子22
a,22bまたはバイモルフ型圧電素子122a,12
2bに設けられた反射板160a,160b等によって
反射し、フォトトランジスタ161に与えられる。フォ
トトランジスタ161は、その光によって、コレクタ−
エミッタ間が導通状態となり、その光量に応じた信号を
出力する。出力された信号は、抵抗R2が接続される反
転入力端子に与えられ、増幅回路152によって反転増
幅されて、出力端子155から出力される。これによっ
て、バイモルフ型圧電素子22a,22bまたはバイモ
ルフ型圧電素子122a,122bの変位が検出され
る。
【0059】フォトインタラプタは、外部の温度変化に
よって、出力値が変動する場合があり、フォトインタラ
プタ151は、温度変化によって、フォトインタラプタ
150の出力値が影響を受けることを防ぐために設けら
れる。フォトインタラプタ151は、フォトインタラプ
タ150と同じ特性をもつものであり、撮像装置内のイ
メージシフト機構の可動部の影響を受けない位置に設置
され、反射板および屈折板等の位置は検出しない。すな
わち、フォトインタラプタ151は、フォトインタラプ
タ150が正常な出力値を出力するための温度補償回路
として設けられる。
【0060】フォトインタラプタ151のLED162
は、フォトインタラプタ150のLED160と直列に
接続されており、さらにトランジスタ154のコレクタ
端子に直列に接続され、トランジスタ154のエミッタ
端子は、抵抗R3を介してグランド電位に接続されてい
る。またフォトインタラプタ151のフォトトランジス
タ163の出力は、抵抗R1が接続される反転入力端子
に与えられ、増幅回路153によって反転増幅されてト
ランジスタ154のベース端子に与えられる。増幅回路
153によって、フォトトランジスタ163の出力が反
転増幅されるため、フォトトランジスタ163の出力が
大きくなると、トランジスタ154のベース端子に与え
られる信号は小さくなり、トランジスタ163のコレク
タ−エミッタ間を流れる電流が低減する。逆に、フォト
トランジスタ163の出力が小さくなると、トランジス
タ154のベース端子に与えられる信号は大きくなり、
トランジスタ163のコレクタ−エミッタ間を流れる電
流が増大する。
【0061】このため、温度変化によって、フォトトラ
ンジスタ163の出力が大きくなると、フォトインタラ
プタ150の出力が大きくなり、トランジスタ154に
は、反転増幅された出力信号が与えられるため、トラン
ジスタ154のコレクタ−エミッタ間に流れる電流が低
減し、それに伴って、各LED160,162に流れる
電流が低く抑えられるため、各LED160,162の
発光する光量が減少し、フォトインタラプタ150の出
力が低下する。
【0062】一方、フォトトランジスタ163の出力が
小さくなると、フォトインタラプタ150の出力が小さ
くなり、トランジスタ154には、反転増幅された出力
信号が与えられるため、トランジスタ154のコレクタ
−エミッタ間に流れる電流が増大し、それに伴って、各
LED160,162に流れる電流が増加するため、各
LED160,162の発光する光量が増大し、フォト
インタラプタ150の出力が増加する。
【0063】これによって、撮像装置内における温度変
化によって生ずるフォトインタラプタ150の出力信号
の変化を抑え、適正なレベルの検出信号を出力すること
ができる。したがって、バイモルフ型圧電素子の位置を
高精度に検出でき、装置外部の環境変化による温度変化
が生じても解像度の劣化の少ない構成が実現できる。な
お、本実施の形態において、フォトインタラプタを補償
回路として用いて、位置センサ27aまたは27bの温
度補償を行ったが、サーミスタなどの温度検出素子を用
いて温度補償を行う構成にしてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、傾斜され
る屈折板に対して、一対のバイモルフ型圧電素子を両側
方に配設し、圧電素子の自由端側から固定端側に向って
屈折板が延びるように屈折板の一端をバイモルフ型圧電
素子の自由端側に接合させるので、イメージシフト機構
を小型化、高速化することができ、携帯用のムービーな
どにも容易に搭載して解像度の向上を図ることができ
る。
【0065】
【0066】
【0067】また本発明によれば、イメージシフト機構
の可動部をコンパクトに構成することができる。
【0068】
【0069】また本発明によれば、屈折板を予め定める
角度に傾斜させることによって、被写体からの光を集光
する光学系から被写体を撮像する固体撮像素子に入射さ
れる光軸をシフトさせることができるため、解像度を高
めるイメージシフトの動作が可能となる。
【0070】
【0071】
【0072】また本発明によれば、屈折板の傾斜量をイ
メージシフト前後の画像データから得られる動きベクト
ルによって補正することができるので、イメージシフト
機構の動作精度の向上や経時変化等の影響の発生防止を
図ることができる。
【0073】また本発明によれば、補償手段は、温度検
出素子によって検出された温度変化に対応して、検出手
段の出力値の変動を抑えて、適正な出力値が得られるよ
うに補正を行う。したがって、温度変化があった場合に
おいても、安定性の高いイメージシフト機構を実現する
ことができる。
【0074】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるイメージシフト機
構を含む撮像装置の概略的な光学系統図である。
【図2】図1の実施の形態に用いるイメージシフト機構
10の斜視図である。
【図3】図2のイメージシフト機構10の分解斜視図で
ある。
【図4】図2のバイモルフ型圧電素子22a,22bの
側断面図である。
【図5】図2のイメージシフト機構10の動作状態を示
す簡略化した側面図である。
【図6】本発明の実施の他の形態であるイメージシフト
機構100の斜視図である。
【図7】図6のイメージシフト機構100の分解斜視図
である。
【図8】イメージシフト機構の可動部であるアクチュエ
ータの重心位置gと屈折板の回転中心Oとがずれた場合
の解像度への影響を測定した結果を示すグラフである。
【図9】図8に示されるグラフを測定結果とするイメー
ジシフト機構400を含んだ試作機300の構成を示す
断面図である。
【図10】図9に示されるイメージシフト機構400の
詳細な構成を示す図である。
【図11】実施の一形態である撮像装置の駆動回路19
についての制御系の構成を示すブロック線図である。
【図12】実施の他の形態である撮像装置の駆動回路1
9aの制御構成を示すブロック線図である。
【図13】本発明の実施のさらに他の形態である撮像装
置の制御構成を示すブロック線図である。
【図14】図7の補正回路37の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図15】撮像装置の制御系における検出手段である位
置センサ27a,27bの電気的構成を示した図であ
る。
【図16】イメージシフトの原理を示す簡略化した側面
図である。
【図17】先行技術によるイメージシフト機構の構成を
示す簡略化した斜視図である。
【符号の説明】
10,100 イメージシフト機構 15 光軸 16 レンズ 18 固体撮像素子 19,19a 駆動回路 20 画像処理回路 21,121 屈折板 22a,22b,122a,122b バイモルフ型圧
電素子 23 上保持板 24 下保持板 25 ステージ 26a,26b リード線 27a,27b 位置センサ 28a,28b 圧電セラミック 29a,29b,29c,129a,129b,129
c 電極 30 目標値 31 比較回路 33a,33b ゲイン調整回路 35 傾斜角度演算回路 36 切換えスイッチ 37 補正回路 41a,41b 画像メモリ 42 動きベクトル演算回路 43 本来の目標値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−276452(JP,A) 特開 昭63−284978(JP,A) 特開 昭64−39177(JP,A) 特開 昭63−284979(JP,A) 実開 平5−4675(JP,U) 実開 平1−128032(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/30 - 5/335

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体からの光を集光する光学系と、被
    写体を撮像する固体撮像素子との間に介在され、平板状
    の屈折板を傾斜させて固体撮像素子への入射光軸をシフ
    トさせることによって解像度を高めるイメージシフト機
    構において、 屈折板の両側方には、一対のバイモルフ型圧電素子を、
    その表面が屈折板の表面にほぼ平行となるように配設
    し、 この一対のバイモルフ型圧電素子の自由端側には、屈折
    板の一端が接合され、屈折板の他端がバイモルフ型圧電
    素子の固定端側に向って延びるような状態で支持され、 一対のバイモルフ型圧電素子の変位によって、屈折板は
    傾斜可能であることを特徴とするイメージシフト機構。
  2. 【請求項2】 前記一対のバイモルフ型圧電素子の自由
    端と前記屈折板の一端とは、屈折板の両表面から一対の
    保持板で挟持されることを特徴とする請求項1記載のイ
    メージシフト機構。
  3. 【請求項3】 被写体からの光を集光する光学系と、被
    写体を撮像する固体撮像素子との間に介在され、平板状
    の屈折板を傾斜させて固体撮像素子への入射光軸をシフ
    トさせることによって解像度を高めるイメージシフト機
    構を備える撮像装置において、 屈折板の両側方には、一対のバイモルフ型圧電素子を、
    その表面が屈折板の表面にほぼ平行となるように配設
    し、 この一対のバイモルフ型圧電素子の自由端側には、屈折
    板の一端が接合され、屈折板の他端がバイモルフ型圧電
    素子の固定端側に向って延びるような状態で支持され、 一対のバイモルフ型圧電素子の変位によって、屈折板は
    傾斜可能であり、 前記一対のバイモルフ型圧電素子を駆動する駆動手段
    と、 前記屈折板の傾斜角度を検出する検出手段と、 前記検出手段の出力と予め定める目標値とを比較し、そ
    の誤差量を出力する比較手段と、 前記比較手段の出力に応答して、前記駆動手段の出力を
    制御する制御手段とを含み、 前記屈折板の傾斜角度が前記予め定める目標値となるよ
    うに、前記一対のバイモルフ型圧電素子を駆動すること
    を特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 被写体からの光を集光する光学系と、被
    写体を撮像する固体撮像素子との間に介在され、平板状
    の屈折板を傾斜させて固体撮像素子への入射光軸をシフ
    トさせることによって解像度を高めるイメージシフト機
    構を備える撮像装置において、 屈折板の両側方には、一対のバイモルフ型圧電素子を、
    その表面が屈折板の表面にほぼ平行となるように配設
    し、 この一対のバイモルフ型圧電素子の自由端側には、屈折
    板の一端が接合され、屈折板の他端がバイモルフ型圧電
    素子の固定端側に向って延びるような状態で支持され、 一対のバイモルフ型圧電素子の変位によって、屈折板は
    傾斜可能であり、 前記一対のバイモルフ型圧電素子をそれぞれ駆動する一
    対の駆動手段と、 少なくともいずれか一方の駆動手段に付加されるゲイン
    調整手段とを含み、 ゲイン調整手段を制御してバイモルフ型圧電素子の個体
    差を補正することによって、屈折板の傾斜方向の調整が
    可能であることを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 イメージシフト前の屈折板の傾斜角度の
    もとで得られた画像データと、イメージシフト後の傾斜
    角度のもとで得られた画像データとを比較して、その間
    に移動した画像の動きベクトルを演算し、この演算結果
    に基づいて屈折板の傾斜量の補正を行う画像処理回路を
    備えることを特徴とする請求項3または4記載の撮像装
    置。
  6. 【請求項6】 温度検出素子を備え、温度検出素子の検
    出結果に応じて検出手段の出力値を補正する補正手段を
    含むことを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
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