JP3037740U - 住宅排水管用防音材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防音材の構成及び材質を改変することによっ
て、作業時間の短縮と均一な防音効果が得られる住宅排
水管用防音材を提供する。 【解決手段】 住宅の床下や壁内に敷設された上下水道
等の排水管１の周りに被覆された住宅排水管用防音材に
おいて、該防音材２は発泡樹脂製で半割れ形状をはめ合
わせた単位体で、且つ該単位体を長手方向に接合して連
続体とし、各単位体毎に両端をバンド６で締付け固定さ
れている住宅排水管用防音材。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主として住宅の床下や壁内に敷設された上下水道等の住宅排水管用 の防音材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の住宅排水管用の防音材は、現場で配管組立が終わったのち、ゴ ムシート又はプラスチックシート状の防音材を排水管の周囲に巻き付けるという 方法を取っている。 即ち、防音材の巻き付け順序としては、．排水管の下地の清掃、．防音材 のエルボー部えの貼付け、．防音材の直管部えの貼付け、．ジョイントテー プの貼付け、の手順で行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、住宅排水管用の防音材は排水管が床下や壁内に敷設されている ため作業製が悪く、ゴムシート又はプラスチックシート状の防音材を排水管の周 囲、具体的には湾曲形状をしたコーナー部やコーナー部とストレート部との排水 管径の異なる接続部に均一に巻くことが困難であり均一な防音効果が得られない 。 又、上記した４つの巻き付け作業を経るため巻き付け時間が非常に多くかかる等 の問題がある。

【０００４】 本考案はこのような問題点を改善するものであり、防音材の構成及び材質を改 変することによって、作業時間の短縮と均一な防音効果が得られる住宅排水管用 防音材を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため本考案の特徴とするところは、住宅の床下や壁内に 敷設された上下水道等の排水管の周りに被覆された住宅排水管用防音材において 、該防音材は発泡樹脂製で半割れ形状をはめ合わせた単位体であり、且つ該単位 体を長手方向に接合して連続体とし、各単位体毎に両端をバンドで締付け固定さ れている住宅排水管用防音材である。 そして該防音材の連続体は、ストレート用防音材及びコーナー用防音材からな り、また発泡樹脂はフェノール樹脂又はウレタン樹脂である。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１は本考案に係る住宅排水管用防音材を排水管に巻き付けた状態を示す斜視 図、図２は住宅排水管用防音材を排水管から分解した状態を示す斜視図、図３は 図１のＡ−Ａ線に沿って切断した断面図、図４は図１のＢ−Ｂ線に沿って切断し た断面図、図５は図１のＣ−Ｃ線に沿って切断した断面図である。

【０００７】 図１及び図２に示すように、住宅排水管用防音材２は排水管１の周囲に半円形 の半割り形状の防音材をはめ合わせて一体物とした連続体であって、排水管１の コーナー部、ストレート部に合わせた半円形の半割れ形状の防音材を、前もって 成形型内においてフェノール樹脂又はウレタン樹脂を発泡させて形成したもので ある。

【０００８】 排水管１のストレート部が長い場合は、ストレート用防音材４をつなぎ合わせ 、その接合部の周囲を更にジョイント用防音材をはめ合わせる。従って、防音材 の形状としてはコーナー用防音材３、ストレート用防音材４及びストレート部間 を繋ぐジョイント用防音材５の３種類が作られる。

【０００９】 この防音材２は、排水管の周囲に半円形の半割れ形状のものを左右からはめ合 わせて一体物の単位体とし、更に前記単位体となったコーナー部とストレート部 とを接合して連続体とし、各単位体毎に両端をバンド６で締め付け固定する。又 、排水管１のストレート部が長い時はストレート用防音材４を２個以上接続し、 その接続部を更にジョイント用防音材５をはめ込み、それぞれの両端をバンド６ で締めつけて固定する。

【００１０】 これらの防音材２は、前もって成形型で半円形に作られるが、円周方向の合わ せ目及び長手方向の合わせ目は、それぞれカギ型７に形成されていてはめ込みが 容易になるようになっている。又、防音材表面の長さ方向の両端にはバンド６締 め付け用の窪み８が円周方向に設けられ、この窪み８にバンド６をはめ込んで締 めつけることにより排水管１に均一に且つ確実に取り付けることが出来る。

【００１１】 尚、上記実施例では半割れの防音材の形状を半円形としたが、この形状以外の 物であってもよく、更に防音性を高めるため、市販のゴム製又は樹脂製の防音シ ートとフェノール樹脂又はウレタン樹脂とを一体発泡成形した半円形の半割れ成 形品としてもよいことは言うまでもない。

【００１２】 図３は防音材のストレート部の取付状態を一例を示したものであり、排水管１ の周囲に半割れ形状のストレート用防音材４が端部をカギ型７にしてはめ込まれ 、その周囲をバンド６で締付け固定されている。

【００１３】 図４は防音材のストレート部同志の接続状態及び取付状態を一例を示したもの であり、排水管１の周囲に半割れ形状のストレート用防音材４が、長手方向に２ 個結合された接続部の周囲を更に半割れ形状のジョイント用防音材５がはめ込ま れ、その周囲をバンド６で締付け固定されている。

【００１４】 図５は防音材のコーナー部とストレート部との取付状態を一例を示したもので あり、排水管１の周囲に半割れ形状のコーナー用防音材３が端部をカギ型７にし てはめ込まれ、その周囲をバンド６で締付け固定されている。

【００１５】

【考案の効果】

以上のように、本考案の住宅用防音材は発泡樹脂製であり半割れ形状をはめ合 わせた単位体であり、且つ該単位体を長手方向に接合して連続体とし、各単位体 毎に両端をバンドで締付け固定されていることにより以下の効果が期待できる。 （１）排水管の清掃が不要となりテープ貼り付け作業も廃止可能となり、現場で の作業が従来の作業時間の約１０分の１と大幅に短縮化出来る。 （２）熟練を要さず誰がやっても同じ効果が得られるので、均一な防音が可能と なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る住宅排水管用防音材を排水管に取
り付けた斜視図である。

【図２】本考案に係る住宅排水管用防音材を排水管から
分解した状態を示す斜視図である。

【図３】図１のＡ−Ａ線に沿って切断した断面図であ
る。

【図４】図１のＢ−Ｂ線に沿って切断した断面図であ
る。

【図５】図１のＣ−Ｃ線に沿って切断した断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 排水管 ２ 防音材 ３ コーナー用防音材 ４ ストレート用防音材 ５ ジョイント用防音材 ６ バンド ７ カギ型 ８ 窪み

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 住宅の床下や壁内に敷設された上下水道
   等の排水管の周りに被覆された住宅排水管用防音材にお
   いて、該防音材は発泡樹脂製で半割れ形状をはめ合わせ
   た単位体で、且つ該単位体を長手方向に接合して連続体
   とし、各単位体毎に両端をバンドで締付け固定されてい
   ることを特徴とする住宅排水管用防音材。
2. 【請求項２】 該防音材の連続体は、ストレート用防音
   材及びコーナー用防音材からなる請求項１記載の住宅排
   水管用防音材。
3. 【請求項３】 該発泡樹脂は、フェノール樹脂又はウレ
   タン樹脂である請求項１記載の住宅排水管用防音材。