JP3037158B2 - プリント配線体の製造方法並びにその製造装置 - Google Patents

プリント配線体の製造方法並びにその製造装置

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JP3037158B2
JP3037158B2 JP8266245A JP26624596A JP3037158B2 JP 3037158 B2 JP3037158 B2 JP 3037158B2 JP 8266245 A JP8266245 A JP 8266245A JP 26624596 A JP26624596 A JP 26624596A JP 3037158 B2 JP3037158 B2 JP 3037158B2
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昇 川口
二三秋 松本
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  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線体
造方法並びにその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線板は、絶縁性のガラ
スエポキシ等の基材に銅箔を塗布すると共に、スクリー
ンマスク(レジストマスク)を使用してエッチングレジ
ストを印刷し、それをエッチング処理して回路配線とし
て不必要な箇所の銅箔を除去し、残されたエッチングレ
ジスト部分に穿孔を施した後、その穿孔に銅を充填(汎
用製造方法)し、この基材を接着剤を介して多層状に積
層してプレスし、この多層基材にチップ部品が実装され
る。このプリント配線板は、実装されるチップ部品が
C,R,Lの挿入型部品、挿入実装型のIC(DIP)
の場合は勿論、表面実装型のBGA、CSP等も場合も
同様に製作される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリント配
線板は各基材をスクリーンマスク(レジストマスク)を
使用してのエッチングレジスト印刷、エッチング処理等
の工程を経て製作することから、専門の印刷業者に任さ
ずをえず、製作が長期化すると共に、量産と同一手順に
よる各基材の製作となり、試作と言えども莫大な費用が
かかってしまう。しかも、穿孔に銅を充填してビアホー
ルを形成する時、穿孔が微細でアスペクト比が高い場合
にスクリーン法等では穿孔に充填できず、回路が高密度
する今日のニーズに対応できない問題もあった。
【0004】本発明は、従来事情に鑑みてなされたもの
で、その技術的課題はアスペクト比が高い微細孔にビア
ホールを有する安価な試作用プリント配線体を製造する
ことである。 他の技術的課題はその試作用プリント配線
体の製作期間を大幅に短縮すること にある。 更に他の技
術的課題は回路が高密度化する今日のニーズに適応する
試作用プリント配線体を製造することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた技術的手段は、請求項1は、電子設計CADで
各基材の電子回路設計、配線パターン設計を行い、その
設計に基づいて各基材の微細孔の穿孔パターン、回路配
線パターン、接着剤の塗布パターン、チップ部品の実装
パターンのデータを作成し、その作成データをもとにし
て各基材の所定位置へのアスペクト比の高い微細孔の孔
開け、前記微細孔への導電性の金属微粒子を混在した金
属ペースト粒の加速度をつけての打ち込み及び同金属ペ
ースト粒の回路配線パターンでの塗布、基材同士を固着
するために基材への接着剤の塗布を行った後、各基材を
多層状に積み重ねてプレスし、得られた多層基材に前記
作成データをもとにチップ部品を実装してなり、前記微
細孔への導電性の金属微粒子を混在した金属ペースト粒
の加速度をつけての打ち込みが、インクジェットプリン
タで行なわれ、該インクジェットプリンタが、蒸発型接
着剤、水蒸気硬化樹脂、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等
のペースト材にサブミクロン乃至数ミクロン径のCuま
たはPbまたはAgの金属微粒子を混在させた金属ペー
ストを蓄えたインクボトルに、超音波を励起して前記金
属微粒子をインクボルトに均一に分散させ、この金属ペ
ーストを供給ポンプで吸い上げ電子磁歪素子で振動を与
えてノズルヘッドから噴出し、その噴出する金属ペース
ト粒ごとに帯電電極で信号電圧に対応した電圧で帯電さ
せ、その帯電した金属ペースト粒を、偏向電極間を通過
させて帯電量に応じた偏向を与えて基材の所要位置にそ
の金属ペースト粒を加速度をつけて打ち込む帯電制御式
であることを要旨とする。
【0006】前記請求項1では各基材の所定位置へのア
スペクト比の高い微細孔の孔開けと、微細孔への導電性
の金属微粒子を混在した金属ペースト粒の加速度をつけ
ての打ち込み(ビアホール形成)及び回路配線の形成
と、その基材同士を固着するための基材への接着剤塗布
とを回路設計と、配線パターンの設計を行う電子設計C
ADのその設計をもとに作成されたデータをもって行
い、各基材を多層状に積層しプレスして固着した後の所
定位置へのチップ部品の実装も、作成データをもって行
われる。従って、従来では形成できない小さなビアホー
ルを有し且つチップ部品を実装した試作用プリント配線
体を電子設計CADの近くで製造できる。
【0007】請求項2は、電子設計CADで各基材の電
子回路設計、配線パターン設計を行い、その設計に基づ
いて各基材の微細孔の穿孔パターン、回路配線パター
ン、接着剤の塗布パターン、チップ部品の実装パターン
のデータを作成し、その作成データをもとにして各基材
の所定位置へのアスペクト比の高い微細孔の孔開け、前
記微細孔への導電性の金属微粒子を混在した金属ペース
ト粒の加速度をつけての打ち込み及び同金属ペースト粒
の回路配線パターンでの塗布、基材同士を固着するため
に基材への接着剤の塗布を行った後、各基材を多層状に
積み重ねてプレスし、得られた多層基材に前記作成デー
タをもとにチップ部品を実装して試作用プリント配線体
を製造し、該試作用プリント配線体の検査に基づき修正
した電子設計CADの電子回路設計、配線パターン設計
のデータを基にしてレジストマスクを製作し、該レジス
トマスクを使用して汎用製造方法でプリント配線体を製
造してなり、前記微細孔への導電性の金属微粒子を混在
した金属ペースト粒の加速度をつけての打ち込みが、イ
ンクジェットプリンタで行なわれ、該インクジェットプ
リンタが、蒸発型接着剤、水蒸気硬化樹脂、光硬化性樹
脂、熱硬化性樹脂等のペースト材にサブミクロン乃至数
ミクロン径のCuまたはPbまたはAgの金属微粒子を
混在させた金属ペーストを蓄えたインクボトルに、超音
波を励起して前記金属微粒子をインクボルトに均一に分
散させ、この金属ペーストを供給ポンプで吸い上げ電子
磁歪素子で振動を与えてノズルヘッドから噴出し、その
噴出する金属ペースト粒ごとに帯電電極で信号電圧に対
応した電圧で帯電させ、その帯電した金属ペースト粒
を、偏向電極間を通過させて帯電量に応じた偏向を与え
て基材の所要位置にその金属ペースト粒を加速度をつけ
て打ち込む帯電制御式であることを要旨とする。
【0008】前記請求項2は、前記請求項1で製造され
た試作用プリント配線体を回路試験 等で検査して修正し
た電子設計CADのデータを基にして各基材のレジスト
マスクを製作し、そのレジストマスクを使用して汎用製
造方法でプリント配線体を量産することができる。
【0009】請求項3は、電子設計CADで各基材の電
子回路設計、配線パターン設計を行い、その設計に基づ
いて各基材の微細孔の穿孔パターン、回路配線パター
ン、接着剤の塗布パターン、チップ部品の実装パターン
のデータを作成し、その作成データをもとにして、基材
を定位置で積層する度に積層された基材の所定位置アス
ペクト比の高い微細孔の穿孔を行った後、その微細孔へ
の導通性の金属微粒子を混在した金属ペースト粒の加速
度をつけての打ち込み及び同金属ペースト粒の回路配線
パターンでの塗布、次層の基材を固着するための接着剤
の塗布を順次行い、得られた多層基材の所定位置に前記
作成データをもとにチップ部品を実装してなり、その微
細孔への導電性の金属微粒子を混在した金属ペースト粒
の加速度をつけての打ち込みが、インクジェットプリン
タで行なわれ、該インクジェットプリンタが、蒸発型接
着剤、水蒸気硬化樹脂、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等
のペースト材にサブミクロン乃至数ミクロン径のCuま
たはPbまたはAgの金属微粒子を混在させた金属ペー
ストを蓄えたインクボトルに、超音波を励起して前記金
属微粒子をインクボルトに均一に分散させ、この金属ペ
ーストを供給ポンプで吸い上げ電子磁歪素子で振動を与
えてノズルヘッドから噴出し、その噴出する金属ペース
ト粒ごとに帯電電極で信号電圧に対応した電圧で帯電さ
せ、その帯電した金属ペースト粒を、偏向電極間を通過
させて帯電量に応じた偏向を与えて基材の所要位置にそ
の金属ペースト粒を加速度をつけて打ち込む帯電制御式
であることを要旨とする。
【0010】前記請求項3では基材を多層状に積層する
度にその定位置で微細孔が穿孔されることから、微細孔
を穿孔した基材をいちいち位置合わせする必要がなくな
り、高精度のプリント配線体が製造できる。
【0011】請求項4は、各基材の電子回路設計、配線
パターン設計を行う電子設計CAD と、その設計に基づ
いて各基材の微細孔の穿孔パターン、回路配線パター
ン、接着剤の塗布パターン、チップ部品の実装パターン
のデータを作成するデータ処理装置と、各基材の所定位
置にアスペクト比の高い微細孔を穿孔する穿孔装置と、
その穿孔された微細孔に導電性の金属微粒子を混在した
金属ペースト粒を加速度をつけて打ち込んで孔埋めする
と共に回路配線パターンをもって同金属ペースト粒を噴
出する導体噴出装置と、金属ペースト粒の硬化装置と、
基材同士を固着するために基材に接着剤を塗布する接着
剤噴出装置と、各基材を多層状に一体的するプレス装置
と、得られた多層基材にチップ部品を実装するチップ装
着装置と、前記穿孔装置、導体噴出装置、硬化装置、接
着剤噴出装置、プレス装置に各基材を受け渡し可能に搬
送する基材搬送装置と、各装置に連絡し、記憶された所
定の制御プログラムに則って前記作成データをもとに各
装置を制御してチップ部品を実装したプリント配線体を
製造する制御部とを備え、前記導体噴出装置が、インク
ジェットプリンタであり、且つ該インクジェットプリン
タが、蒸発型接着剤、水蒸気硬化樹脂、光硬化性樹脂、
熱硬化性樹脂等のペースト材にサブミクロン乃至数ミク
ロン径のCuまたはPbまたはAgの金属微粒子を混在
させた金属ペーストを蓄えたインクボトルに、超音波を
励起して前記金属微粒子をインクボルトに均一に分散さ
せ、この金属ペーストを供給ポンプで吸い上げ電子磁歪
素子で振動を与えてノズルヘッドから噴出し、その噴出
する金属ペースト粒ごとに帯電電極で信号電圧に対応し
た電圧で帯電させ、その帯電した金属ペースト粒を、偏
向電極間を通過させて帯電量に応じた偏向を与えて基材
の所要位置にその金属ペースト粒を加速度をつけて打ち
込む帯電制御式であることを要旨とする。
【0012】前記請求項6は、電子設計CADの電子回
路設計、配線パターン設計からデータ処理装置が各基材
の微細孔の穿孔パターン、回路設計パターン、接着剤の
塗布パターン、チップ部品の実装パターン等のデータを
作成し、制御部が予め記憶されている所定の制御プログ
ラムに則ってその作成データをもとに穿孔装置、硬化装
置、導体噴出装置(帯電制御式のインクジェットプリン
タ)、接着剤噴出装置、プレス装置、チップ装着装置、
それら各装置に受け渡し可能とする基材搬送装置を制御
して、回路を縮小させ、より高密度で精度の良い回路構
成のチップ部品 を実装した試作用プリント配線体を製造
する。
【0013】尚、ここで導電性の金属微粒子を混在した
金属ペースト粒とは、微細径のCu(銅)やPb(パラ
ジウム)やAg(銀)の金属微粒子を水蒸気硬化樹脂、
光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、蒸発型接着剤等のペース
ト材に混在した公知の導体用ペーストである。水蒸気硬
化樹脂タイプは、シアンアプリレート等であり、水蒸気
カーテン(硬化装置)等の高湿度の雰囲気を通すことで
樹脂分が硬化する。また、光硬化性樹脂タイプは紫外線
(硬化装置)の照射によって樹脂分が硬化する。熱硬化
性樹脂タイプは熱ローラ(硬化装置)等の加熱体による
加熱で樹脂分が硬化する。蒸発型接着剤タイプはアルコ
ールやガソリン等の揮発性の溶剤であり、自然放置によ
る蒸発や強制的な加熱で接着剤が硬化する。この硬化に
よって金属微粒子群で導体部を形成する。
【0014】
【発明の実施の形態】 次に本実施の形態を説明すると、
本実施の形態では導体噴出装置が導電性の金属微粒子を
混在した金属ペースト粒をアスペクト比が高い微細孔に
加速度をつけて打ち込むインクジェットプリンタの場合
を示している。 図1、図2、図3はプリント配線体の製
造装置を示し、電子設計CAD1、データ処理装置2、
基材(シートまたはフィルム)のスタック部3、穿孔装
置4、プレス装置5、導体噴出装置6、硬化装置7、接
着剤噴出装置8、保護剤噴出装置9、印刷用噴出装置1
0、チップ装着装置11及びそれらを連絡する基材搬送装
置12を備えている。 基材のスタック部3、穿孔装置4、
プレス装置5、導体噴出装置6、硬化装置7、接着剤噴
出装置8、保護膜噴出装置9、印刷用噴出装置10、チッ
プ装着装置11の順に並設されている。
【0015】基材搬送装置12は、前記スタック部3、各
装置6、7、8、9、10、11間を往復制御動するコ
ンベア装置31、61、81、91、101 、111 と、そのコンベ
ア装置31、61、81、91、101 、111 と、そのスタック部
3及び装置6、8、9、10 、11間で基材100 の受け
渡しを行う受け渡し装置32、62、82、92、102 、112と
からなっている。
【0016】電子設計CAD1は、プリント配線体を構
成する各基材100 …毎の論理的な電子回路設計、最適な
配線パターン設計を行うものである。 この電子設計CA
D1は、図5に示すようにデータ処理装置2に連絡され
ている。
【0017】データ処理装置2は、図5の電気的な構成
を示すブロック図に示すように、前記電子設計CAD1
の設計データに基づいて各基材100 の微細孔の穿孔パタ
ーン、回路配線パターン、接着剤の塗布パターン、保護
剤の塗布パターン、印刷パターン、チップ部品の実装デ
ータ等のデータを作成し、それを記憶すると共に、基材
100 毎のデータ及びスタック部3、各装置4、5、6、
7、8、9、10、11を管理し前記作成データにもと
にして前記スタック部3、穿孔装置4、プレス装置5、
導体噴出装置6、硬化装置7、接着剤噴出装置8、保護
膜噴出装置9、印刷用噴出装置10、チップ装着装置11を
制御する制御部Aとを有している。
【0018】コンベア装置31、61、81、91、101 、111
は、往復制御動可能に構成されており、基材100 のスタ
ック部3及び穿孔装置4、導体噴出装置6、接着剤噴出
装置8、保護膜噴出装置9、印刷用噴出装置10、チップ
装着装置11の前側に横一列に並設され、前記データ処理
装置2の制御で基材100 を所望の装置の前等所望位置で
一時停止させることができるようになっている。
【0019】前記基材100 のスタック部3及び各装置
4、6、8、9、10、11は図示するように長尺な機
台B上に設置されている。
【0020】受け渡し装置32、62、82、92、102 、112
は図2、図3に示すように各コンベア装置31、61、81、
91、101 、111 及び機台B上面の幅方向の殆どの部分を
跨ぐように立設する門型の支柱201 の水平杆201 aにY
軸移動機構202 を設け、該Y 軸移動機構202 にバキュー
ムパット204 をZ軸機構203 を介して吊持した構成にな
っている。
【0021】基材100 のスタック部3は、機台Bの最も
上流域に隣設して配設されており、多段状にスタックし
た基材100 を受け渡し装置32で吸着して穿孔装置4とコ
ンベア装置31との間で基材100 を移し替え可能にしてい
る。
【0022】穿孔装置4は、前記スタック部3に隣設し
て配設され、前記スタック部3の受け渡し装置32で移し
替える基材100 をバキュームチャックで仮固定するX・
Y移動可能なホルダー14と、パンチングユニット24とを
備え、前記制御部Aでの指令通りにホルダー14をX・Y
方向に移動させながらパンチングユニット24で各基材10
0 の所定位置に穿孔を施し、前記受け渡し装置32で基材
100 を再度吸着してコンベア装置31に移し替えることが
できるようになっている。
【0023】プレス装置5は、前記穿孔装置4下流にお
けるコンベア装置31を跨ぐように設置してなり、内部に
上下動可能な可動型(図示せず)を設けると共に、その
可動型(図示せず)と相対するコンベア装置31の裏面に
固定型15を配置している。
【0024】導体噴出装置6は、本実施例ではインクジ
ェットプリンタを利用したものを示している。この導体
噴出装置6は前記プレス装置5の下流に配設されてお
り、受け渡し装置62に隣設して機台Bに門型の支持柱30
1 を立設し、その支持柱301 の平行杆301a、301a間にY
軸移動機構302 を架設状に設け、該Y軸移動機構302 に
後述するインクジェットプリンタCのノズルヘッドcを
吊持状に設ける共に、機台Bに載置用テーブル100 a用
の支持体303 をX軸移動機構304 を介してX方向移動可
能に連結し、該支持体303 上で載置用テーブル100 aを
Y軸移動機構305を介してY方向に移動可能にしてい
る。 この導体噴出装置6は、前記X軸移動機構304 、Y
軸移動機構302 、305 は共に、サーボモータ、パルスモ
ータ、リニアモータ等を駆動源とし、ボール螺子棒が回
転することでガイド軸を介してノズルヘッドc、支持体
303 、載置用テーブ ル100 aが個々にスライドする周知
の構造になっており、受け渡し装置61で基材100 を取り
込む毎に載置用テーブル100 aが取り込み場所まで前進
し、そこから載置された基材100 をノズルヘッドc側に
後退させ、更に支持体303 、載置用テーブル100 a、イ
ンクジェットプリンタCのノズルヘッドcをX、Y方向
に制御動させることができる。
【0025】インクジェットプリンタCは、図4に示す
原理図のように、インクボトルc1にサブミクロン乃至
数ミクロン径のCu(銅)またはPb(パラジウム)ま
たはAg(銀)の金属微粒子を蒸発型接着剤、水蒸気硬
化樹脂、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等のペースト材に
混在させた金属ペーストc2を蓄え、そのインクボトル
a1に超音波を励起して金属微粒子をインクボトルc1
内に均一に分散させ、その金属ペーストc2を供給ポン
プc3で吸い上げ電子磁歪素子c4で振動を与えてノズ
ルヘッドcから噴出し、その金属ペースト粒c5ごとに
帯電電極c6で信号電圧に対応した電圧で帯電させ、そ
の帯電した金属ペースト粒c5を偏向電極c7間を通過
させて帯電量に応じた偏向を与えて基材100 の所要位置
にその金属ペースト粒c5を加速度をつけて打ち込む帯
電制御式と呼称される周知のものであり、偏向電極c7
に給電しない時にはガターc8で捕らえて回収ポンプc
9でインクボトルc1に回収するようになっており、偏
向電極c7への給電、給電の停止で金属ペースト粒c5
の噴出位置、即ち基材100 への打ち込み位置を制御可能
になっている。 この帯電制御式のインクジェットプリン
タCは、その特性として表面張力で50μm程度の断面
真円状の金属ペースト粒c5を加速度をつけて打ち込む
ことが可能であり、その金属ペースト粒c5径よりも僅
かに小さなアスペクト比が高い微細孔14でも確実に金属
ペースト粒c5を充填することができる。
【0026】導体噴出装置6は、支持体303 、載置用テ
ーブル100 a、ノズルヘッドcのX軸移動機構304 、Y
軸移動機構302 、305 と、偏向電極c7の給電、給電の
停止とを制御して、アスペクト比が高い微細孔14にノズ
ルヘッドcから金属ペースト粒c5を加速度をつけて打
ち込んで微細孔14に充填してビアホール400 を形成す
と共に回路配線500 を印刷する。
【0027】符号7は硬化装置であり、導体噴出装置6
との間で基材100 の受け渡しを行うコンベア装置61の下
流部分に跨ぐように設置してある。 この硬化装置7は、
微細孔14に打ち込まれると共に回路配線パターンをもっ
て塗布された金属ペーストc2が、水蒸気硬化樹脂の場
合には水蒸気カーテンであり、光硬化性樹脂の場合には
紫外線放射装置、熱硬化性樹脂の場合には熱ローラ等が
使用される。
【0028】接着剤噴出装置8、保護膜噴出装置9、印
刷用噴出装置10は前記導体噴出装置6の下流に順次配設
されている。
【0029】この接着剤噴出装置8は、基材100 を多層
状にする時、最上層となる基材100を除いてその下層と
なる基材100 のビアホール400 、回路配線500 部分及び
コネクタ部分等を除いて表面部分に接着膜18を塗布する
ものである(図6乃至図8参照)。 また、保護膜噴出装
置9は、最上層の基材100 の表面にチップ部品600 との
コネクト部分を除いて保護膜19をコーティングするもの
であり、印刷用噴出装置10は、更にその上にナンバー、
社内記号等の印刷10’を施すものである(図8参照)。
【0030】これら接着剤噴出装置8、保護膜噴出装置
9、印刷用噴出装置10は、導体噴出装置6と同様にイン
クジェットプリンタCで接着剤、保護剤、印刷用剤を噴
出するようになっており、各受け渡し装置82、92、102
に隣設して前記導体噴出装置6と同様な構造をもって設
置されており、支持体303 、載置用テーブル100 a、イ
ンクジェットプリンタCのノズルヘッドcをX、Y方向
に制御動させて、接着膜18、保護膜19、ナンバーや社内
番号等の印刷10’を各々施層するようになっている(図
6乃至図8参照)。
【0031】また、チップ装着装置11は、印刷用噴出装
置10の更に下流に配設されており、半田付け部11bを備
え、また機台B上の所定位置に各種チップ部品(BG
A、CSP等の表面実装タイプ)600 …を整然と載置し
てなり、受け渡し装置112 で受け渡されて機台Bの所定
位置に載置した多層基材x1(図6乃至図8参照)のコ
ネクト部分に半田付けを行った後、ピックアンドプレー
ス11aでチップ部品600…を所定位置に実装する構成に
なっている。
【0032】尚、符号17は接着剤の硬化装置、27は保護
膜の硬化装置であり、共にコンベア装置81、91の上方に
設けられ、基材100 が下流に搬送される時に接着剤、保
護剤を硬化させる。
【0033】制御部Aは、図5の電気的な構成を示すブ
ロック図で示すように電子設計CAD1に連絡され、チ
ップ部品600 を実装する試作用プリント配線体Xを製造
する所定の制御プログラムを記憶するROMa1、演算
処理に必要な基材の微細孔の穿孔パターン、回路配線パ
ターン、接着剤の塗布パターン、保護剤の塗布パター
ン、印刷パターン、チップ部品の実装データ等の必要な
作成データを記憶するRAMa2、そのデータに基づい
て制御プログラムを実行するCPUa3、及びコンベア
装置31、61、81、91、101 、111 、受け渡し装置32、6
2、82、92、102 、112 、穿孔装置4、プレス装置5、
導体噴出装置6、接着剤噴出装置8、保護膜噴出装置
9、印刷用噴出装置10、チップ装着装置11、硬化装置
7、17、27の各インターフェースを備えている。
【0034】前記作成データに基づいて実行される制御
プログラムのフローを、CPUa3の指令に基づいて各
インターフェースを介して作動する各装置の処理を示し
た図6乃至図8に示すプロセス図をもとに図1乃至図3
を参照して説明する。本実施の態様では試作用プリント
配線体Xが3層の場合を示している。 図6(イ):一層目の基材100 を受け渡し装置32で吸
着して穿孔装置4に受け渡し、穿孔装置4で穿孔パター
ンをもってアスペクト比が高い微細孔14を施す。 図6(ロ):再度受け渡し装置32で吸着して基材100
をコンベア装置31に移し替え、下流へと搬送し、導体噴
出装置6前方でコンベア装置61を停止させ、対応する受
け渡し装置62で基材100 を吸着して載置用テーブル100
aに載置し、支持体303 、載置用テーブル100 a、イン
クジェットプリンタCのノズルヘッドcをX・Y軸方向
に制御して、微細孔14に金属ペースト粒c5を充填して
ビアホール400 を形成すると共に、金属ペースト粒c5
で回路配線600 を印刷する。 図6(ハ):受け渡し装置62で対応するコンベア装置
61に移し替えた後、更に下流に搬送し、硬化装置7を通
過させて硬化させ、接着剤噴出装置8の前方でコンベア
装置81を停止させ、対応する受け渡し装置82で吸着して
接着剤噴出装置8に受け渡し、そこで基材100 の必要な
表面部分に接着剤を塗布して接着層18を施層する。これ
と併行して次層となる基材100 をスタック部3から穿孔
装置4に移し替え、所定の穿孔14を施す。 図7(イ):接着層18が施層された一層目の基材100
をコンベア装置81、61、31で逆送してスタック部3の前
方で一旦停止させ、その一層目の基材100 に次層となる
基材100 を受け渡し装置32で積層し、2層からなる多層
基材x1を下流に搬送し、搬送途中でコンベア装置31を
プレス装置5で一旦停止させ、プレスしてその多層基材
x1を一体的に固着する。 図7(ロ):この2層からなる多層基材x1を一層目
の基材100 の時と同様に下流に搬送し、ビアホール400
の形成及び回路配線500 パターンの印刷を導体噴出装置
6で行い、更に下流に搬送して接着剤の塗布して接着層
18を施層する。これと併行して次層となる基材100 をス
タック部3から穿孔装置4に移し替え、所定の微細孔14
を施す。 図7(ハ):コンベア装置81、61、31を逆送してスタ
ック部3の前方で停止させ、前記と同様に所定位置に穿
孔された3層目の基材100 を、2層からなる多層基材x
1に積層し、下流へと搬送する途中でプレス装置5でプ
レスして一体的にする。 図8(イ):この3層に積層一体的に固着された多層
基材x1を更に下流へと搬送して導体噴出布装置6での
加速度をつけての打ち込みによるビアホール400 の形
成、回路配線500 の印刷、保護膜噴出装置9による保護
膜19の施層、印刷 用噴出装置10によるナンバーや社内番
号等の印刷10’を施す。その保護膜19は硬化装置17で硬
化させる。 図8(ロ):最後に受け渡し装置112 で多層基材x1
を機台Bに移し替え、半田付け部11bでその多層基材x
2の所定位置に半田付けを行った後、チップ装着装置10
のピッチアンドプレース10aでチップ部品600 …を実装
する。印刷10’は硬化装置27で硬化させる。
【0035】また、前述する試作用プリント配線体Xの
製造方法とエッチング法、フォトリソエッチング法等の
汎用製造方法とを併用してプリント配線体を量産するよ
うにしても良いものである。この時、用いられる基材の
レジストマスクは、製造された試作用プリント配線体X
を回路試験(検査)した結果に基づいて修正する前記電
子設計CAD1のデータを用いて製作している。
【0036】エッチング法による汎用製造方法は、基材
に成膜し、スクリーンマスク(レジストマスク)を使用
してエッチングレジストを印刷し、エッチングで処理し
て回路配線として不必要な箇所の銅箔を除去し、残され
たエッチングレジスト部分に穿孔を施した後、その穿孔
に銅を充填して必要体のプリント配線体の単体を製作
し、そのプリント配線体に接着剤を塗布し、多層状にプ
レスし、チップ部品を実装するものである。
【0037】また、フォトリソエッチング法による汎用
製造方法は、基材に成膜して、感光剤または感光フィル
ムを塗布し、レジストマスクを用いて露光し現像してレ
ジストパターンを得て、エッチングにより不要な部分の
膜を除去してパターニングし、穿孔を施した後、その微
細孔に銅を充填し、後工程は前記エッチング法による汎
用製造方法の時と同様に行うものである。
【0038】このように試作用プリント配線体Xを回路
試験(検査)した結果に基づいて修正された電子設計C
ADのデータを使用して製作するようにすれば、量産用
のレジストマスクを直接製作することができる。
【0039】図9及び図10は基材を多層状に積層する
度にアスペクト比が高い微細孔を穿孔する時の他の実施
の形態を示している。 この実施の形態は、機台B上の定
位置を基材100 の載置部とし、この機台B上方にインデ
ックステーブル700 を水平方向に回転可能に設け、該イ
ンデックステーブル700 に穿孔装置4、導体噴出装置
6、接着剤噴出装置8、保護剤噴出装置9、印刷用噴出
装置10、チップ装着装置11、プレス装置5、基材の受け
渡し装置122 を等間隔をおいて放射状に配置し、各装置
を制御してチップ部品を実装した試作用プリント配線体
を製造するようになっている。
【0040】前記穿孔装置4は例えば基材100 がポリイ
ミドフィルムの場合には紫外線レーザを放射する装置、
基材100 がその他の一般的なフィルム、セラミックスか
らなる場合にはその材質に穿孔を施すことが可能なレー
ザや紫外線ビーム、赤外線等を放射する装置を適宜選択
して使用され、その放射口がX軸・Y軸方向及びZ軸方
向に移動可能に構成されている。 また、導体噴出装置
6、接着剤噴出装置8、保護剤噴出装置9、印刷用噴出
装置10は前記実施の形態と同様にインクジェットプリン
タを使用したものであり、各々ノズルヘッドcがX軸方
向、Y軸方向及びZ軸方向に移動可能に構成されてい
る。 更にチップ実装装置11は、半田付け部11bを備える
と共に、前記載置部に隣設して機台B上に整然と載置さ
れた各種チップ部品(BGA、CSP等の表面実装タイ
プ)600 …のピックアンドプレース11aを備え、該半田
付け部11bとピックアンドプレース11aとをX軸、Y軸
方向及びZ軸方向に移動可能に構成している。
【0041】また、基材の受け渡し装置122 はX軸・Y
軸方向及びZ軸方向に移動可能なバキュームチャックを
備え、前記載置部に隣設して多段状にスタックされた基
材100 を吸着して載置部上の基材100 に積層できるよう
にしてある。 プレス装置5は可動型15がZ軸方向に移動
可能とされている。 符号7は硬化装置であり、該硬化装
置7は機台Bに前記基材100 の載置部に隣設して配備さ
れており、載置部を上方から覆うことができるように載
置部側に移動可能に構成されている。 尚、前記するイン
デックステーブル700 、穿孔装置4、導体噴出装置6、
接着剤噴出装置8、保護剤噴出装置9、印刷用噴出装置
10、チップ装着装置11、プレス装置5、受け渡し装置12
2 、硬化装置7は制御部(図示せず)を介して前記実施
の形態と同様に電子設計CAD1に連絡されている。
の制御部(図示せず)はチップ部品600 …を実装する試
作用プリント基板Xを製造する所定のプログラムを記憶
するROM、演算処理に必要な基材の微細孔の穿孔パタ
ーン、回路配線パターン、接着剤の塗布パターン、保護
剤の塗布パターン、印刷パターン、チップ部品の実装デ
ータ等の必要な作成データを記憶するROM、データに
基づいて制御プログラムを実行するCPU、前記各装置
4、6、8、9、10、11、5、122 、インデックステー
ブル700 の各インターフェースを備えている。
【0042】前記作成データに基づいて実行される制御
プログラムのフローを、CPUの指令に基づいて各イン
ターフェースを介して作動する各装置の処理を示した図
10(多層基材に多層状に積層している状態を示す途中
段階の概略図)をもとに図9を参照して説明する。
ず、スタック部から受け渡し装置122 を介して1層目の
基材100 を載置部に受け渡し、一層目の基材100 の所定
位置に穿孔装置4で微細孔14を穿孔すると共にその微細
孔14に導体噴出装置6で金属ペースト粒c5を加速度を
つけて打ち込んでビアホール400 を形成すると共に回路
配線500 を塗布した後、硬化装置7を制御して載置部上
方に移動させてその金属ペースト粒c5を硬化させ、し
かる後インデックステーブル700 を制御して接着剤噴出
装置8を載置部上方に位置させて接着剤18を塗布し、し
かる後、受け渡し装置122 で2層目の基材100 を1層目
の基材100 に積層する。 そして、プレス装置5で加圧し
て積層した後、インデックステーブル700 を制御して2
層目の基材100 の所定位置に穿孔装置4で微細孔14を穿
孔し、そして導 体噴出装置6を載置部上方に位置させ、
その導体噴出装置6で微細孔14に金属ペースト粒c5を
加速度をつけて打ち込んでビアホール400 を形成すると
共に回路配線500 を形成し、1層目と同様に金属ペース
ト粒c5を硬化させ、余白の部分に接着剤18を塗布す
る。 そして、3層目の基材100 を2層目の基材100 に受
け渡し装置122 を介して積層し、2層目の時と同様に積
層プレス、微細孔14の穿孔、ビアホール400 の形成、回
路配線500 の形成、硬化、接着剤18の塗布を順次行う。
これを繰り返して最上層まで積層した後、保護膜噴出装
置9、印刷用噴出装置10で保護膜(図示せず)の施層、
印刷(図示せず)を施し、最後にチップ部品600 …を実
装する。
【0043】この請求項3では基材100を積層してから
微細孔14を穿孔するようにしていることから、微細孔14
を穿孔した基材100を積層する方法のように基材の位置
合わせによる積層誤差が生じることがなく、高精度な試
作用プリント配線体Xを製造することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明は以上のように電子設計CADで
各基材の電子回路設計、配線パターン設計を行い、その
設計に基づいて各基材の微細孔の穿孔パターン、回路配
線パターン、接着剤の塗布パターン、チップ部品の実装
パターンのデータを作成し、その作成データをもとにし
て各基材の所定位置へのアスペクト比の高い微細孔の孔
開け、導電性の金属微粒子を混在した金属ペースト粒の
加速度をつけての前記微細孔への打ち込み及び回路配線
の形成、基材同士を固着するために基材への接着剤の塗
布を行った後、各基材を多層状に積み重ねてプレスし、
得られた多層基材に前記作成データをもとにチップ部品
を実装するから、CADルームの近くでチップ部品(B
GA、CSP等の表面実装タイプ)を実装した試作用プ
リント配線体を短時間で製作することが可能である。
かも、インクジェットプリンタ(蒸発型接着剤、水蒸気
硬化樹脂、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等のペースト材
にサブミクロン乃至数ミクロン径のCuまた はPbまた
はAgの金属微粒子を混在させた金属ペーストを蓄えた
インクボトルに、超音波を励起して前記金属微粒子をイ
ンクボルトに均一に分散させ、この金属ペーストを供給
ポンプで吸い上げ電子磁歪素子で振動を与えてノズルヘ
ッドから噴出し、その噴出する金属ペースト粒ごとに帯
電電極で信号電圧に対応した電圧で帯電させ、その帯電
した金属ペースト粒を、偏向電極間を通過させて帯電量
に応じた偏向を与えて基材の所要位置にその金属ペース
ト粒を加速度をつけて打ち込む帯電制御式のインクジェ
ットプリンタ)で導電性の金属微粒子を混在した金属ペ
ースト粒を噴出するようにしたから、金属ペースト粒が
表面張力をもって断面真円形になり、その上基材の所要
位置にその金属ペースト粒を加速度をつけて打ち込むこ
とができる前記帯電制御方式によって50乃至60μm
もの微細な金属ペースト粒を噴出して、50乃至60μ
m以下の微細な径のビアホールの形成が可能となり、回
路を縮小させ、より高密度で精度の良い回路構成がとれ
るし、安価に提供することができる。 また、請求項2の
ように製造された試作用プリント配線体の回路試験等を
基に修正した電子設計CADのデータを用いて各基材の
汎用製造方法で使用されるレジストマスクを製作した場
合には、試作用プリント配線体の回路設計、配線パター
ン設計のデータを有効利用してプリント配線体を量産す
ることができ、試作用のレジストマスクを手直しして量
産用のレジストマスクを製作するような面倒な手順も必
要にならず、低廉下でプリント配線体を量産できる。
に請求項3のように基材を多層状に積層する度にその定
位置で微細孔が穿孔されるようにした場合には、微細孔
を穿孔した基材を積層することによる積層誤差が生じる
ことがなく、高精度な試作用プリント配線体を製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】製造装置の斜視図。
【図2】製造装置の前半部の拡大断面図。
【図3】製造装置の後半部の拡大断面図。
【図4】帯電制御式のインクジェットプリンタ部分の斜
視図で概略的に示す。
【図5】電気的な構成を示すブロック図。
【図6】作成データに基づいて実行される制御プログラ
ムのフローを、CPUの指令に基づいて各インターフェ
ースを介して作動する各装置の処理を用いて説明するプ
ロセス図。
【図7】図6に連続するプロセス図。
【図8】図7に連続するプロセス図。
【図9】他の実施の形態の製造装置の斜視図で概略的に
示す。
【図10】図9の製造装置を使用して多層状に積層して
いる状態を示す途中段階の多層基板の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
100 :基材 500 :回路配線 400 :ビアホール 1 :電子設計CAD c2:金属ペースト 600 :チップ部品 18 :接着剤 x1:多層基材 C :インクジェットプリンタ 2 :データ処理装置 4 :穿孔装置 6 :導体噴出装置 8 :接着剤噴出装置 7 :硬化装置(金属
ペーストの硬化装置) 5 :プレス装置 11 :チップ装着装置 A :制御部 c :ノズルヘッド 14 :微細孔 10’:印刷 X :試作用プリント配線体 17、27:硬化装置 10 :印刷用噴出装置 c5:金属ペースト粒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子設計CADで各基材の電子回路設
    計、配線パターン設計を行い、その設計に基づいて各基
    材の微細孔の穿孔パターン、回路配線パターン、接着剤
    の塗布パターン、チップ部品の実装パターンのデータを
    作成し、その作成データをもとにして各基材の所定位置
    へのアスペクト比の高い微細孔の孔開け、前記微細孔へ
    の導電性の金属微粒子を混在した金属ペースト粒の加速
    度をつけての打ち込み及び同金属ペースト粒の回路配線
    パターンでの塗布、基材同士を固着するために基材への
    接着剤の塗布を行った後、各基材を多層状に積み重ねて
    プレスし、得られた多層基材に前記作成データをもとに
    チップ部品を実装してなり、前記微細孔への導電性の金
    属微粒子を混在した金属ペースト粒の加速度をつけての
    打ち込みが、インクジェットプリンタで行なわれ、該イ
    ンクジェットプリンタが、蒸発型接着剤、水蒸気硬化樹
    脂、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等のペースト材にサブ
    ミクロン乃至数ミクロン径のCuまたはPbまたはAg
    の金属微粒子を混在させた金属ペーストを蓄えたインク
    ボトルに、超音波を励起して前記金属微粒子をインクボ
    ルトに均一に分散させ、この金属ペーストを供給ポンプ
    で吸い上げ電子磁歪素子で振動を与えてノズルヘッドか
    ら噴出し、その噴出する金属ペースト粒ごとに帯電電極
    で信号電圧に対応した電圧で帯電させ、その帯電した金
    属ペースト粒を、偏向電極間を通過させて帯電量に応じ
    た偏向を与えて基材の所要位置にその金属ペースト粒を
    加速度をつけて打ち込む帯電制御式であることを特徴と
    するプリント配線体の製造方法。
  2. 【請求項2】 電子設計CADで各基材の電子回路設
    計、配線パターン設計を行い、その設計に基づいて各基
    材の微細孔の穿孔パターン、回路配線パターン、接着剤
    の塗布パターン、チップ部品の実装パターンのデータを
    作成し、その作成データをもとにして各基材の所定位置
    へのアスペクト比の高い微細孔の孔開け、前記微細孔へ
    の導電性の金属微粒子を混在した金属ペースト粒の加速
    度をつけての打ち込み及び同金属ペースト粒の回路配線
    パターンでの塗布、基材同士を固着するために基材への
    接着剤の塗布を行った後、各基材を多層状に積み重ねて
    プレスし、得られた多層基材に前記作成データをもとに
    チップ部品を実装して試作用プリント配線体を製造し、
    該試作用プリント配線体の検査に基づき修正した電子設
    計CADの電子回路設計、配線パターン設計のデータを
    基にしてレジストマスクを製作し、該レジストマスクを
    使用して汎用製造方法でプリント配線体を製造してな
    り、前記微細孔への導電性の金属微粒子を混在した金属
    ペースト粒の加速度をつけての打ち込みが、インクジェ
    ットプリンタで行なわれ、該インクジェットプリンタ
    が、蒸発型接着剤、水蒸気硬化樹脂、光硬化性樹脂、熱
    硬化性樹脂等のペースト材にサブミクロン乃至数ミクロ
    ン径のCuまたはPbまたはAgの金属微粒子を混在さ
    せた金属ペーストを蓄えたインクボトルに、超音波を励
    起して前記金属微粒子をインクボルトに均一に分散さ
    せ、この金属ペーストを供給ポンプで吸い上げ電子磁歪
    素子で振動を与えてノズルヘッドから噴出し、その噴出
    する金属ペースト粒ごとに帯電電極で信号電圧に対応し
    た電圧で帯電させ、その帯電した金属ペースト粒を、偏
    向電極間を通過させて帯電量に応じた偏向を与えて基材
    の所要位置にその金属ペースト粒を加速度をつけて打ち
    込む帯電制御式であることを特徴とするプリント配線体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 電子設計CADで各基材の電子回路設
    計、配線パターン設計を行い、その設計に基づいて各基
    材の微細孔の穿孔パターン、回路配線パターン、接着剤
    の塗布パターン、チップ部品の実装パターンのデータを
    作成し、その作成データをもとにして、基材を定位置で
    積層する度に積層された基材の所定位置アスペクト比の
    高い微細孔の穿孔を行った後、その微細孔への導通性の
    金属微粒子を混在した金属ペースト粒の加速度をつけて
    の打ち込み及び同金属ペースト粒の回路配線パターンで
    の塗布、次層の基材を固着するための接着剤の塗布を順
    次行い、得られた多層基材の所定位置に前記作成データ
    をもとにチップ部品を実装してなり、その微細孔への導
    電性の金属微粒子を混在した金属ペースト粒の加速度を
    つけての打ち込みが、インクジェットプリンタで行なわ
    れ、該インクジェットプリンタが、蒸発型接着剤、水蒸
    気硬化樹脂、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等のペースト
    材にサブミクロン乃至数ミクロン径のCuまたはPbま
    たはAgの金属微粒子を混在させた金属ペーストを蓄え
    たインクボトルに、超音波を励起して前記金属微粒子を
    インクボルトに均一に分散させ、この金属ペーストを供
    給ポンプ で吸い上げ電子磁歪素子で振動を与えてノズル
    ヘッドから噴出し、その噴出する金属ペースト粒ごとに
    帯電電極で信号電圧に対応した電圧で帯電させ、その帯
    電した金属ペースト粒を、偏向電極間を通過させて帯電
    量に応じた偏向を与えて基材の所要位置にその金属ペー
    スト粒を加速度をつけて打ち込む帯電制御式であること
    を特徴とするプリント配線体の製造方法。
  4. 【請求項4】 各基材の電子回路設計、配線パターン設
    計を行う電子設計CADと、その設計に基づいて各基材
    の微細孔の穿孔パターン、回路配線パターン、接着剤の
    塗布パターン、チップ部品の実装パターンのデータを作
    成するデータ処理装置と、各基材の所定位置にアスペク
    ト比の高い微細孔を穿孔する穿孔装置と、その穿孔され
    た微細孔に導電性の金属微粒子を混在した金属ペースト
    粒を加速度をつけて打ち込んで孔埋めすると共に回路配
    線パターンをもって同金属ペースト粒を噴出する導体噴
    出装置と、金属ペースト粒の硬化装置と、基材同士を固
    着するために基材に接着剤を塗布する接着剤噴出装置
    と、各基材を多層状に一体的するプレス装置と、得られ
    た多層基材にチップ部品を実装するチップ装着装置と、
    前記穿孔装置、導体噴出装置、硬化装置、接着剤噴出装
    置、プレス装置に各基材を受け渡し可能に搬送する基材
    搬送装置と、各装置に連絡し、記憶された所定の制御プ
    ログラムに則って前記作成データをもとに各装置を制御
    してチップ部品を実装したプリント配線体を製造する制
    御部とを備え、前記導体噴出装置が、インクジェットプ
    リンタであり、且つ該インクジェットプリンタが、蒸発
    型接着剤、水蒸気硬化樹脂、光硬化性樹脂、熱硬化性樹
    脂等のペースト材にサブミクロン乃至数ミクロン径のC
    uまたはPbまたはAgの金属微粒子を混在させた金属
    ペーストを蓄えたインクボトルに、超音波を励起して前
    記金属微粒子をインクボルトに均一に分散させ、この金
    属ペーストを供給ポンプで吸い上げ電子磁歪素子で振動
    を与えてノズルヘッドから噴出し、その噴出する金属ペ
    ースト粒ごとに帯電電極で信号電圧に対応した電圧で帯
    電させ、その帯電した金属ペースト粒を、偏向電極間を
    通過させて帯電量に応じた偏向を与えて基材の所要位置
    にその金属ペースト粒を加速度をつけて打ち込む帯電制
    御式であることを特徴とするプリント配線体の製造装
    置。
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