JP3036312B2 - ブランク材成形方法 - Google Patents

ブランク材成形方法

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JP3036312B2 JP5197571A JP19757193A JP3036312B2 JP 3036312 B2 JP3036312 B2 JP 3036312B2 JP 5197571 A JP5197571 A JP 5197571A JP 19757193 A JP19757193 A JP 19757193A JP 3036312 B2 JP3036312 B2 JP 3036312B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイル材等の素材から
ブランク材を成形する方法に関し、特にブランク材を成
形する際に生じるスクラップ材を活用して、別の部品用
のブランク材を成形するブランク材成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体のパネル部品用のブランク材
は、一般にコイル材等の平板状の鋼板を所望の形状に切
断することにより成形されている。この成形には、例え
ば図9に示されるようなブランク金型(以下、単に金型
という)11が用いられている。図示されるように、金
型11は、下ホルダ13と、この下ホルダ13に近接離
反自在なスライド15を有しており、スライド15には
上ホルダ17が取り付けられている。下ホルダ13と上
ホルダ17には、協働によりコイル材19等の素材にト
リム加工を行うセクショナルダイ21,23がそれぞれ
取り付けられている。したがって、金型11内にコイル
材19が搬入されると、上ホルダ17が上方から下降移
動して、両セクショナルダイ21,23の協働により、
コイル材19に対してトリム加工が行われ、コイル材1
9がブランク材Bとスクラップ材Sとに切断される。
【0003】このような金型11により、例えば図10
に示されるような一体型のボディサイド部材のブランク
材Bを成形するのであれば、図11に示されるように配
置されたセクショナルダイDを有する金型11により、
コイル材19から図10に示されるスクラップ部分Sを
切り離して成形する。そして、ボディサイド部材のブラ
ンク材Bを1つ成形し終えると、ブランク材Bの長手方
向に長さに対応する距離つまり1ピッチPだけ、コイル
材19が長手方向に送られ、次のブランク材Bが成形さ
れる。
【0004】このようにしてブランク材Bを成形する
と、図示されるように、いわゆる小物部品よりも大きな
スクラップ材Sが生じることがあり、生じたスクラップ
材Sのうち、小物部品用のブランク材(以下、小ブラン
ク材という)bの材料として利用できるスクラップ材S
を回収し、この回収したスクラップ材Sを、小ブランク
材bを成形するためのブランク金型(不図示)に搬入し
て不必要な部分を除去することにより、小ブランク材b
を成形している。
【0005】また、ブランク材Bを成形する際に生じる
スクラップ材Sを、ブランク材Bが成形された同一の金
型において切断加工して、小ブランク材bをも成形する
金型25がある。図12(c)に示されるように、この
金型25の下型には、小ブランク材b1を打抜くセクシ
ョナルダイ27と、スクラップ材Sを打抜くセクショナ
ルダイ29とがそれぞれ取り付けられており、コイル材
19を半ピッチ送る毎に、エアシリンダ(不図示)等に
よっていずれかのセクショナルダイ27,29を交互に
前進位置に前進移動させて、コイル材19を打抜くよう
になっている。なお上型も同様の構造であり、コイル材
19が半ピッチ送られる毎に、下方において前進移動さ
れたセクショナルダイに対応するセクショナルダイが前
進移動され、打抜きに用いられている。
【0006】すでに説明したように、この金型25で
は、金型25の1ストロークの動作が完了すると、コイ
ル材19を通常の送り量の半分の半ピッチだけ送るよう
に設定されているので、これにより1つの金型25にお
いてコイル材19を2度切断加工することができる。し
たがって、コイル材19は常に小ブランク材b1を打抜
くセクショナルダイ27と、スクラップ材Sを打抜くセ
クショナルダイ29とにより切断加工される。つまりコ
イル材19が半ピッチだけ金型内に搬入されると、小ブ
ランク材b1を打抜く上下のセクショナルダイが前進位
置に前進移動され、図12(a)に示される小ブランク
材b1部分がコイル材19から打抜かれる。そして、こ
の後さらに半ピッチ送られると、替わってスクラップ材
Sを打抜く上下のセクショナルダイが前進位置に前進移
動され、図12(b)に示されるスクラップ部Sがコイ
ル材19から切離されてブランク材Bが成形される。こ
のようにして、2つのブランク材B,b1を1つの金型
25で打抜いている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先に説
明した方法では、従来の金型11をそのまま用いること
ができるものの、小ブランク材bを得るには、成形時に
生じるスクラップ材Sを一旦回収し、この後、小物部品
用の金型(不図示)やシャーリングプレス(不図示)に
搬入して切断加工する必要がある。このようにスクラッ
プ材Sから小ブランク材bを得るために、多くの新たな
工程が必要となる。また小ブランク材bを加工する専用
の金型やプレス装置等を準備しなければならないなど、
費用面の負担も大きい。
【0008】一方、後に説明した方法では、1ストロー
クごとのコイル材19の送り量を半ピッチにすることに
より、小ブランク材b1を打抜く作業と、スクラップ材
Sを打抜く作業とをコイル材19に対して行うことがで
きるようになっており、これによりブランク材Bと小ブ
ランク材b1とを別々に打抜くことができるようになっ
ている。しかしながら、例えば図12(b)において符
号「S1」で示されるスクラップ材S1から小ブランク
材b2を取るには、図12(c)において二点鎖線で示
されるセクショナルダイ28を設置する必要があるが、
ここには既にスクラップ部分Sを打ち抜くためのセクシ
ョナルダイ29が設置されている。したがって、ブラン
ク材b2を打ち抜くためのセクショナルダイを設置でき
ず、スクラップ材S1から小ブランク材b2を打抜くこ
とはできない。またセクショナルダイ28,29の配置
が成り立つ場合であっても、1つのブランク材Bを成形
する際に、小ブランク材bの打抜くときと、スクラップ
材Sを打抜くときの合わせて2度金型をストロークさせ
なければならず、従来1度の打抜き作業でブランク材B
を成形していた場合と比較すると、効率が悪い。
【0009】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、送り量を変えることなく、金型を1
ストローク動作させることにより、コイル材等の素材
を、本来の成形対象であるブランク材と、スクラップ材
と、小ブランク材とに切分けることができるブランク材
成形方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、第1金型に取付けられる複数の第1セクシ
ョナルダイと、前記第1金型に対して相対近接離反自在
な第2金型に取付けられる複数の第2セクショナルダイ
との協働により、平板状の素材からスクラップ部分を切
離してブランク材を成形すると共に、前記スクラップ部
分を切断加工して小ブランク材を成形するブランク金型
によるブランク材成形方法であって、前記第1金型と前
記第2金型とを相対近接させて、前記第1金型と前記第
2金型のそれぞれに取付けられる保持部材により、前記
素材を挟圧保持する工程と、前記第1金型に取付けられ
る第1スリットセクショナルダイと前記第2金型に取付
けられる第2スリットセクショナルダイとの協働によ
り、前記保持部材により保持された前記素材の、前記ブ
ランク材部分と前記スクラップ部分との境界線に沿って
スリットを成形する工程と、前記第1金型に取付けられ
る第1フランジセクショナルダイと前記第2金型に取付
けられる第2フランジセクショナルダイとの協働によ
り、前記スリットを折曲げてフランジ部を成形する工程
と、前記第1金型に取付けられる第1トリムセクショナ
ルダイと前記第2金型に取付けられる第2トリムセクシ
ョナルダイとの協働により、前記素材の、前記境界線の
残りの部分に沿ってトリム加工を行い、前記素材からス
クラップ部分を切離し、ブランク材を成形する工程と、
前記第1金型に取付けられる第1小ブランクセクショナ
ルダイと前記第2金型に取付けられる第2小ブランクセ
クショナルダイとの協働により前記スクラップ部分を切
断加工して、小ブランク材を成形する工程とを有し、前
第1金型と前記第2金型とを相対近接離反させる1ス
トローク中にこれらの工程を行うブランク材成形方法で
ある。
【0011】
【作用】相対離反位置にある第1金型と第2金型を相対
近接移動させ、両部材に取り付けられている保持部材に
より金型内に搬入されている素材を挟圧保持する。素材
を挟圧保持すると、素材の、ブランク材部分とスクラッ
プ部分との境界線に沿う部分に、第1金型と第2金型に
取り付けられているスリットセクショナルダイの協働に
より、スリットを成形する。スリットを成形すると、こ
のスリット部を折り曲げてフランジを成形すると共に、
前記境界線のうちスリットを成形していない部分にトリ
ム加工を行って、ブランク材の部分とスクラップ部分と
を切離す。この後、スクラップ部分を切断加工して小ブ
ランク材を成形する。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、すでに説明されている部材と共通の部材に
は同一の符号を付す。図1に示される本実施例の金型3
5は、図2に示される形状の一体型のボディサイド用
ランク材Bを打抜くための金型である。図1に示され
るように、この金型35は下部を固定された下ホルダ
(第1金型)13を有している。図1および図3に示さ
れるように下ホルダ13には、コイル材19のブランク
材Bとスクラップ材Sとの境界線Lに沿って成形される
コの字型のスリットK成形位置に対応して切刃部を配置
する第1スリット用セクショナルダイ41と、境界線L
のうちスリットKを成形しない部分に対応する位置に切
刃部を配置する第1トリム用セクショナルダイ43とが
設置されている。なお、前記第1スリット用セクショナ
ルダイ41は、後に述べるスクラップ部分Sにフランジ
Fを形成するための第1フランジ用セクショナルダイも
兼ねている。
【0013】また図1に示されるように、下ホルダ13
には、ばね部材45を介してフローティングダイ47が
取り付けられており、加工方向つまり上下方向に移動自
在になっている。このフローティングダイ47の上部に
は、スクラップ材SとこのスクラップSから打抜かれる
いわゆる小物部品用の小ブランク材bとの境界線L1
沿う位置に切刃部を配置する第1小ブランク用セクショ
ナルダイ49が設置されている。そして第1小ブランク
用セクショナルダイ49の下方には、打抜かれた小ブラ
ンク材bを搬送するコンベア51が設置されている。ま
下ホルダ13には、金型35内に搬入されたコイル材
19を支持するガイド部材53が、ばね部材55により
上向きに付勢された状態で取り付けられている。したが
って、ガイド部材53に下向きの負荷が加わるとコイル
材19を載置した状態であっても下降移動する。さらに
下ホルダ13には、エアシリンダ57の進退移動自在な
ロッド59により、スクラップSを金型35の外部に押
出すキッカー61が設置されている。そして、このキッ
カー61により押し出されたスクラップSは、下ホルダ
13に設置されているスクラップ材S搬出用のいわゆる
コロコン63によって、スクラップ回収容器(不図示)
等に搬送される。
【0014】一方下ホルダ13の上方には、下ホルダ
3に対して近接離反自在つまり上下動自在なスライド6
5が設置されており、このスライド65には上ホルダ
(第2金型)67が取り付けられている。図示されるよ
うに、上ホルダ67には、第1スリット用セクショナル
ダイ41との協働により、コイル材19のスリット成形
位置にスリットKを成形する第2スリット用セクショナ
ルダイ69が、フローティングダイ70を介して取り付
けられており、ばね部材71により上ホルダ67に対し
て下向きに付勢されている。したがって、スライド65
を下方移動させて、第2スリット用セクショナルダイ6
9がコイル材19に接触する際、セクショナルダイ69
の切刃部に衝撃的な加重が加わることがない。また上ホ
ルダ67には、第1スリット用セクショナルダイ41と
の協働により成形されたスリットKを折り曲げてフラン
ジFを成形する第2フランジ用セクショナルダイ73
と、第1トリム用セクショナルダイ43との協働により
境界線L上のトリムラインに沿ってトリム加工を行う第
2トリム用セクショナルダイ75が取り付けられてお
り、第2スリット用セクショナルダイ69と同様に、フ
ローティングダイ76,77を介して上ホルダ67に取
り付けられ、ばね部材78,79により下向きに付勢さ
れている。なお各フローティングダイ70,76,77
は、それぞれ独立して上ホルダ67に対して上下動でき
るようになっており、セクショナルダイ相互が他のセク
ショナルダイの動きの影響を受けることはない。そして
上ホルダ65には、下ホルダ13側のフローティングダ
イ47に取り付けられた第1小ブランク用セクショナル
ダイ49との協働により、スクラップ材Sから小ブラン
ク材bを打抜く第2小ブランク用セクショナルダイ81
が取り付けられている。
【0015】また図示されるように、上ホルダ67の両
側部にはピン83が突設されている。このピン83は、
下ホルダ13にばね部材55を介して設置されるガイド
部材53に設けられるピン受板84と相対向する位置に
設置されており、スライド65を下方移動させると、ピ
ン83の先端はガイド部材53のピン受板84に当接す
るようになっている。このようにピン受板84にピン8
3の先端が当接すると、ガイド部材53が下方に押し下
げられ、これと共にガイド部材53に載置されているコ
イル材19も下方に押し下げられる。
【0016】次に、本実施例の金型35を用いてボディ
スライド用の大ブランク材Bを打ち抜くと共に、同時に
生じるスクラップ材Sから小ブランク材bを打ち抜く手
順を説明する。図1に示されるように、スライド65を
下ホルダ13から離反させた位置に保持し、この状態
で、図示しない搬送装置によりコイル材19を金型35
内に搬入して、ガイド部材53上に載置する。なおキッ
カー61のロッド59は、図示されるように退避位置に
移動されている。コイル材19が金型35内に搬入され
ると、スライド65が下方につまり下ホルダ13に近接
する方向に移動される。スライド65が下方に移動され
ると、まず上ホルダ67に取り付けられているピン83
がガイド部材53のピン受板84に当接し、このピン8
3によって、ガイド部材53が下方に押し下げられる。
さらにスライド65が下方に移動し、ガイド部材53が
押し下げられると、ガイド部材53に載置されるコイル
材19が、下ホルダ13に取付けられるフローティング
ホルダ(不図示)に接し、この下側のフローティングホ
ルダ(不図示)と上ホルダ67に取付けられるフローテ
ィングホルダ(不図示)とにより挟圧保持される。コイ
ル材19が挟圧保持された後、スライド65がさらに下
方に移動されると、図4に示されるように、第2スリッ
ト用セクショナルダイ69が、コイル材19のスリット
成形位置に接触し、第1スリット用セクショナルダイ4
1との協働により、図3に示されるコイル材19のスリ
ット成形位置にスリットKが成形される。
【0017】スリットKが成形されると、続いて第1ス
リット用セクショナルダイ41と、第2フランジ用セク
ショナルダイ73との協働によりスリットK部を折り曲
げて、フランジ部Fを成形する。ここで記載する第1ス
リット用セクショナルダイ41は、第1フランジセクシ
ョナルダイの機能をも有する構造となっている。また上
フランジ部Fの成形と共に、第1トリム用セクショナ
ルダイ43と第2トリム用セクショナルダイ75との協
働によりブランク材Bとスクラップ材Sとの境界線Lつ
まりトリムラインに沿ってトリム加工を行う。このよう
に、境界線Lに沿ってスリット加工とトリム加工とを施
して、コイル材19からスクラップ部分Sを切り離すこ
とにより、ブランク材Bが成形される。また図5に示さ
れるように、スクラップ材Sのスリット加工部は折り曲
げられており、フランジ部Fを成形している。さらにス
ライド65が下方に移動されると、図6に示されるよう
に、上ホルダ67に取り付けられている第2小ブランク
用セクショナルダイ81と、第1小ブランク用セクショ
ナルダイ49との協働により、スクラップ材Sから小ブ
ランク材bが打抜かれる。打抜かれた小ブランク材bは
第1小ブランク用セクショナルダイ49の下方に設置さ
れているミニコンベア51上に載置されて、金型35の
外部に搬出される。
【0018】一方、小ブランク材bの打抜きが終了する
と、スライド65が上方に移動されはじめ、これに伴っ
てピン83も上方に移動する。ピン83が上方に移動す
ると、ガイド部材53はばね55の弾発力によって上方
に移動される。図7に示されるように、ガイド部材53
が上方に移動され、基準のレベルに戻ると、退避位置に
あるキッカー61のロッド59が前進移動され、第1小
ブランク用セクショナルダイ49上に載置された状態の
スクラップ材Sがコロコン63側に押出される。そして
押出されたスクラップ材Sは、図8に示されるように、
このコロコン63によって図示しないスクラップ回収位
置(不図示)等に搬送される。なお、キッカー61のロ
ッド59は、ガイド部材53が基準位置に戻ったことを
位置検知センサや、ガイド部材に連動するロータリカム
などからの信号を受けて作動を開始するようになってい
る。そしてスクラップ材Sをコロコン63側に押出し終
えると、ロッド59は再び退避位置に戻る。
【0019】なお、本実施例では、コイル材19の、ブ
ランク材Bとスクラップ材Sとの境界線Lの一部に、先
にコの字状のスリットKを成形し、このスリットK部を
折り曲げることによりフランジ部Fを成形している。こ
のようにすると、この後キッカー61によりスクラップ
材Sを金型35の外に押出す際、キッカー61のロッド
59の先端部を当接させる面が広がるので、スクラップ
材Sを確実に金型35の外に押出すことができる。
【0020】このように、本実施例の装置によると、コ
イル材19等からスクラップ部分Sを打抜いてブランク
材Bを成形する工程と、スクラップ材Sから小ブランク
材bを打抜く工程と、スクラップ材Sの搬出作業をより
確実にするためのフランジ部Fを成形する工程とを、金
型35の1ストローク中にほぼ同時に行うことができ
る。またブランク材Bとスクラップ材Sと小ブランク材
bとをそれぞれ分離して別の位置から取り出せる。した
がって、スクラップ材Sの利用を容易に行うことができ
る。さらに、スクラップ材Sの一部にフランジ部Fを成
形することにより、スクラップ材Sを金型35の外に押
出すキッカー61のロッド59を、より確実にスクラッ
プ材Sに当接させることができ、誤動作を防止できる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、コイル
材等からスクラップ部分を打抜いてブランク材を成形す
る工程と、スクラップ材から小ブランク材bを打抜く工
程と、スクラップ材の搬出作業をより確実にするための
フランジ部を成形する工程とを、金型の1ストローク中
にほぼ同時に行うことができる。したがって、スクラッ
プ材の活用をより容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の金型を示す正断面図である。
【図2】 一体型のボディサイド用のブランク材を示す
正面図である。
【図3】 本実施例の金型の下型を示す平面図である。
【図4】 本実施例の金型の動作状態を示す正断面図で
ある。
【図5】 コイル材から打抜かれたスクラップ部材の1
つを示す斜視図である。
【図6】 本実施例の金型の動作状態を示す断正面図で
ある。
【図7】 本実施例の金型の動作状態を示す断正面図で
ある。
【図8】 本実施例の金型の動作状態を示す断正面図で
ある。
【図9】 従来の金型を示す正断面図である。
【図10】 ボディサイド部材のブランク材を示す正面
図である。
【図11】 従来の金型の下型を示す平面図である。
【図12】 図面であり、図12(a)および(b)は
加工中のコイル材を示す正面図、図12(c)は従来の
別の金型の下型におけるダイの配置を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
35…金型、 41…第1スリット用セクショナルダイ、 43…第1トリム用セクショナルダイ、 49…第1小ブランク用セクショナルダイ、 53…ガイド部材、 61…キッカー、 6
7…上ホルダ、 69…第2スリット用セクショナルダイ、 73…フランジ用セクショナルダイ、 75…第2トリム用セクショナルダイ、 81…第2小ブランク用セクショナルダイ、 B…ブランク材、 b…小ブランク材、 F…
フランジ部、 K…スリット、 L…境界線、 S…
スクラップ材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1金型に取付けられる複数の第1セク
    ショナルダイと、前記第1金型に対して相対近接離反自
    在な第2金型に取付けられる複数の第2セクショナルダ
    イとの協働により、平板状の素材からスクラップ部分を
    切離してブランク材を成形すると共に、前記スクラップ
    部分を切断加工して小ブランク材を成形するブランク金
    型によるブランク材成形方法であって、 前記第1金型と前記第2金型とを相対近接させて、前記
    第1金型と前記第2金型のそれぞれに取付けられる保持
    部材により、前記素材を挟圧保持する工程と、 前記第1金型に取付けられる第1スリットセクショナル
    ダイと前記第2金型に取付けられる第2スリットセクシ
    ョナルダイとの協働により、前記保持部材により保持さ
    れた前記素材の、前記ブランク材部分と前記スクラップ
    部分との境界線に沿ってスリットを成形する工程と、 前記第1金型に取付けられる第1フランジセクショナル
    ダイと前記第2金型に取付けられる第2フランジセクシ
    ョナルダイとの協働により、前記スリットを折曲げてフ
    ランジ部を成形する工程と、 前記第1金型に取付けられる第1トリムセクショナルダ
    イと前記第2金型に取付けられる第2トリムセクショナ
    ルダイとの協働により、前記素材の、前記境界線の残り
    の部分に沿ってトリム加工を行い、前記素材からスクラ
    ップ部分を切離し、ブランク材を成形する工程と、 前記第1金型に取付けられる第1小ブランクセクショナ
    ルダイと前記第2金型に取付けられる第2小ブランクセ
    クショナルダイとの協働により前記スクラップ部分を切
    断加工して、小ブランク材を成形する工程とを有し、前
    第1金型と前記第2金型とを相対近接離反させる1ス
    トローク中にこれらの工程を行うブランク材成形方法。
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