JP5434877B2 - 車体パネル製造用ブランキング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車のサイドパネル等の車体パネルを製造するブランキング装置に関し、具体的には、ブランキング装置で同時に打ち抜かれた複数のスクラップ材が集積される集積装置を簡素化できるようにしたブランキング装置に関する。
車体パネルの製造工程は、まず、帯状鋼板をブランクプレス装置で打抜き加工し、所望形状をした平坦な板状の車体用ブランク材を形成する。次に、この車体用ブランク材にプレス装置で所定の絞り加工、トリム加工及び曲げ加工等を施し、3次元の立体形状をした車体パネルを形成する。
特許文献1には、車体パネル用ブランク材を製造するブランキング工程が開示されている。また、特許文献2には、帯状鋼板の製造工程から、帯状鋼板のブランキング工程、及びブランク材から立体的な車体パネルの製造工程までが開示されている。
ブランキング工程では、上下ブランク型からなるブランクプレス装置によって、複数の打抜き領域を同時に打ち抜く打抜き加工が行なわれる。ブランキング工程で帯状鋼板からブランク材を製造する時、ブランク材から切り離された大量のスクラップ材が発生する。通常複数のスクラップ材が同時に排出される場合、スクラップ材は、帯状鋼板が搬送される搬送ラインを挟んでブランクプレス装置の両側に排出される。ブランクプレス装置の両側に、スクラップ材を集積する集積装置が設けられ、集積装置に集積されたスクラップ材は、別な成形品を製造するために有効利用される。
集積装置の中には、集積されたスクラップ材を整列させるための整列装置を備えたものがある。この整列装置は、例えば、集積領域を囲んで複数の整列板を配置し、これらの整列板を集積されたスクラップ材に向かって進退させ、集積されたスクラップ材を整列させる方式のものがある。
なお、特許文献3には、ブランク材の整列装置の一例が開示されている。この整列装置は、ロボットアームによりブランク材を1枚々々掴み、ガイドピンにより区画された台車上の集積領域にずれないように整列させながら集積するようにしたものである。
特開2002−28743号公報 特開2003−105512号公報 特開平9−202452号公報
車体パネルのうち、例えば、自動車のアウターサイドパネル用ブランク材を製造する場合、フロントドア及びリアドアに相当する隣接した2つの領域を打ち抜く必要がある。また、フェンダーやルーフを形成するための打抜き領域もある。そのため、多種類のスクラップ材が発生する。
打抜き加工は同時に行なわれ、スクラップ材はブランクプレス装置から同時に排出されるが、排出経路の途中で排出速度に微妙な差が生じ、集積装置に搬送されるタイミングは必ずしも同一とはならない。
前述の整列板を備えた集積装置の場合、整列板が1制御系統で制御されるものであると、集積領域が複数あっても、整列板は同時に作動するため、スクラップ材が同時に整列装置に到達しないと、スクラップ材が整列板の上に乗り上げたりして、集積領域にうまく収容されない場合が出てくる。これを防止するため、各集積領域毎に別な制御系統を設けると、その分制御装置が複数かつ高コストとなる。
また、特許文献3に開示されたように、ロボットアームを用い、ロボットアームでスクラップ材を掴み、集積領域まで運ぶようにすると、設備費が高コストになると共に、打抜き速度が高速なブランキング加工には対応できない。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、ブランクプレス装置から複数種類のスクラップ材を同時に夫々の集積領域に排出するとき、簡単かつ低コストの手段を用いて、複数種類のスクラップ材を集積装置の集積領域に排出するタイミングを同期させることにより、整列板等の制御系統が1制御系統しかない集積装置であっても、複数のスクラップ材を夫々の集積領域に収容可能にすることを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明の車体パネル製造用ブランキング装置は、
上下ブランク型からなるブランクプレス装置で帯板を打抜き加工する際に、帯板を同時に複数の打抜き領域で打抜き可能な車体パネル製造用ブランキング装置において、
前記下ブランク型の下方に設けられ、帯板の搬送方向と交差する方向に傾斜した傾斜面を有し、ブランクプレス装置で同時に打ち抜かれた複数のスクラップ材が該傾斜面を滑落するように配置された傾斜板と、該傾斜板の下降端側に設けられ、複数のスクラップ材が夫々別々に集積される複数の集積領域、及び各集積領域で集積されたスクラップ材を整列させる整列装置を備えた集積装置と、複数のスクラップ材が滑落する領域の傾斜面に、駆動装置によって該傾斜面から突出又は没入可能に設けられ、突出して滑落するスクラップ材を受け止め可能なストッパと、各ストッパの突出タイミングを調整して、ブランクプレス装置で同時に打ち抜かれた複数のスクラップ材を同時に集積装置の集積領域に到達させる突出タイミング調整装置と、を備えているものである。
ブランクプレス装置で同時に打ち抜かれたスクラップ材でも、前記傾斜板の傾斜面を滑落するとき、スクラップ材の該傾斜板上の動きは必ずしも常に一定の動きをするとは限らず、また、スクラップ材と傾斜面との微妙な摩擦力の違いが生じる。そのため、スクラップ材が傾斜面の出口端に到達するタイミングは、常に同時であるとは限らない。
そこで、本発明装置では、スクラップ材が滑落する領域の傾斜面に、前記構成のストッパを装着することにより、傾斜板の出口端にスクラップ材が同時に同一タイミングで到達するようにしている。これによって、整列板等が1制御系統しかない集積装置でも、前述の不具合いを解消して、各集積領域でスクラップ材を支障なく収容できる。このように、ストッパを設けるだけの簡単かつ低コストの構成で、前記不具合いを解消できると共に、整列板等の制御系統が1系統のままで済むので、設備費が高コストとならない。
本発明装置において、傾斜板の出口端と集積装置との間に設けられ、傾斜面の下降端に達したスクラップ材を吸着して集積装置の集積領域に搬送する電磁マグネット式搬送装置を備えるようにするとよい。これによって、傾斜面の出口端に達した複数のスクラップ材を、同時に吸着して集積装置の集積領域に同時に搬送できるので、傾斜板の出口端から集積領域までの同時搬送を確実に行なうことができる。
本発明装置において、前記突出タイミング調整装置が、上ブランク型が高さ方向の設定位置に来たことを検出するスイッチ装置と、複数のスクラップ材が前記傾斜板の出口端に到達する時間差に対応した遅れ時間を設定するタイマ付きの時間遅れ回路と、スイッチ装置の検出信号が入力され、該検出信号に基づいてストッパの駆動装置にストッパを傾斜板の傾斜面から没入させる指令を発するコントローラと、を備え、該コントローラにより前記遅れ時間分だけストッパの没入時期に差をもうけ、複数のスクラップ材が同時に傾斜板の出口端に到達するようにするとよい。
これによって、タイマ付きの時間遅れ回路を用いた簡単な制御機構によって、複数のスクラップ材の傾斜板出口端への到達時間を正確に一致させることができる。そのため、傾斜板出口端から集積領域までの複数のスクラップ材の同時搬送を確実に行なうことができる。
本発明装置において、ストッパが、スクラップ材の輪郭に対応して、スクラップ材の滑落する姿勢のまま受け止め可能な位置に設けられた複数の棒状体で構成されているとよい。これによって、滑落してきたスクラップ材を、その姿勢を乱すことなく、落下中の姿勢のまま受け止めることができるため、スクラップ材の受け止めを傾斜板上で確実に行なうことができる。そのため、スクラップ材の傾斜板上での停止時間を正確に制御できる。
車体パネルが自動車のアウターサイドパネルであるとき、ブランキング工程で、フロントドア及びリアドアに当る隣接した2つの領域を打ち抜く必要がある。また、フェンダーやルーフを形成するための打抜き領域もある。このように、アウターサイドパネル素材を製造するブランキング工程では、多数のスクラップ材が同時に発生するので、ブランクプレス装置に対して、同一側に複数の集積領域を設ける必要が生じてくる。そのため、アウターサイドパネルのブランキング工程に本発明装置を適用すれば、1制御系統の集積装置でも、複数のスクラップ材の集積を支障なく行なうことができる。
本発明装置によれば、上下ブランク型からなるブランクプレス装置で帯板を打抜き加工する際に、帯板を同時に複数の打抜き領域で打抜き可能な車体パネル製造用ブランキング装置において、下ブランク型の下方に設けられ、帯板の搬送方向と交差する方向に傾斜した傾斜面を有し、ブランクプレス装置で同時に打ち抜かれた複数のスクラップ材が該傾斜面を滑落するように配置された傾斜板と、該傾斜板の出口端側に設けられ、複数のスクラップ材が夫々別々に集積される複数の集積領域、及び各集積領域で集積されたスクラップ材を整列させる整列装置を備えた集積装置と、複数のスクラップ材が滑落する領域の傾斜面に、駆動装置によって該傾斜面から突出又は没入可能に設けられ、突出して滑落するスクラップ材を受け止め可能なストッパと、各ストッパの突出タイミングを調整して、ブランクプレス装置で同時に打ち抜かれた複数のスクラップ材を同時に集積装置の集積領域に到達させる突出タイミング調整装置と、を備えているので、傾斜板の出口端に複数のスクラップ材が同時に到達できるようになる。
これによって、複数のスクラップ材が集積装置の集積領域に同時に到着でき、ストッパを設けるだけの簡単かつ低コストの構成で、集積装置における整列板等の制御系統が1制御系統のままで、設備費を低コストに押えつつ、複数のスクラップ材を確実に夫々の集積領域に収容できる。
本発明装置の一実施形態に係るブランキング装置を上ブランク型を除去して示す平面図である。 図1中のA―A線に沿う断面図である。 図1中のB―B線に沿う断面図である。 前記ブランキング装置のスクラップ材の搬送部及び集積部を示す側面図である。 前記ブランキング装置の制御装置を示すブロック線図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
本発明装置の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。本実施形態は、乗用車の車体を構成するアウターサイドパネルに用いられるブランク材(アウターサイドパネル素材M)を製造するブランキング装置に係る。
図1において、このブランキング装置10は、ブランクプレス装置12を主要部とする。図2及び図3に示すように、ブランクプレス装置12は、上ブランク型14及び下ブランク型16からなる。上ブランク型14が上昇し、上下ブランク型14及び16が互いに離間している時、図示省略の搬送装置により帯状鋼板Xが矢印a方向に搬送され、上下ブランク型14、16間に配置され、そこで停止する。その後、上ブランク型14が下降し、帯状鋼板Xは所定の形状に打抜き加工される。
帯状鋼板Xは、ブランクプレス装置12で、4箇所の打抜き領域R〜Rが同時に打ち抜かれ、アウターサイドパネル素材Mが製造されると共に、最先端のアウターサイドパネル素材Mが後続のアウターサイドパネル素材Mから切断線Cで切り離される。次に、後続の帯状鋼板Xがアウターサイドパネル素材Mの1ピッチ分だけ矢印a方向に搬送され、上下ブランク型14、16間で停止して、後続のアウターサイドパネル素材Mの打抜き加工が繰り返される。
打抜き領域Rはフロントドアの配置位置に相当し、打抜き領域Rはリアドアの配置位置に相当する。また、打抜き領域Rはルーフの両側位置に相当し、打抜き領域Rはフェンダー配置位置に相当する。
打抜き領域Rを打ち抜く部位付近のブランクプレス装置12の横断面図を図2に示す。図2において、上ブランク型14の下面に第1カッター部20及び第2カッター部22が形成されている。また、下ブランク型16には、上ブランク型14の下降時、第1カッター部20と摺接して帯状鋼板Xを切断する位置に第1ダイ部24が形成され、第2カッター部22と摺接して帯状鋼板Xを切断する位置に第2ダイ部26が形成されている。また、下ブランク型16の一側縁の上面には、上ブランク型14が下降した時、上ブランク型14と接触して打抜き加工時期を検出するリミットスィッチ28が設けられている。
下ブランク型16の下方には、下ブランク型16に固定された傾斜板30が設けられている。傾斜板30は、帯状鋼板Xの搬送方向(矢印a方向)と直交する方向(矢印b方向)に向けて下方に傾斜するように配置されている。傾斜板30の両側縁には、堤32、32が設けられ、傾斜板30を滑落してきたスクラップ材Sが傾斜板30の両側端からこぼれ落ちないようにしている。該堰32、32にローラ34が回転自在に軸支されている。ローラ34の軸線は矢印b方向と直交する方向に配置されている。傾斜板30の下方に空気圧シリンダ36が設けられ、空気圧シリンダ36のピストン36aに、2本の棒状のストッパ38及び40が一体に形成されている。
ストッパ38及び40は、傾斜板30に穿設された孔42に配置され、空気圧シリンダ36のピストンの動きに応じて矢印e方向に往復動し、傾斜板30の上面から突出又は没入可能になっている。ストッパ38及び40は、打抜き領域Rで打ち抜かれたスクラップ材Sが傾斜板30上を滑落してきた時、滑落時のスクラップ材Sの傾斜した外縁に合わせ、該外縁を滑落時の姿勢のまま受け止め可能な位置に、即ち斜め方向に分散配置されている。
次に、打抜き領域Rを打ち抜く部位付近のブランクプレス装置12の横断面図を図3に示す。図3において、上ブランク型14の下面に、第3カッター部50及び第4カッター部52が形成されている。一方、下ブランク型16には、第3カッター部50に摺接して帯状鋼板Xを切断する位置に第3ダイ部54が形成され、第4カッター部52に摺接して帯状鋼板Xを切断する位置に第4ダイ部56が形成されている。
下ブランク型16の下方には、下ブランク型16に固定された傾斜板60が設けられている。傾斜板60は、帯状鋼板Xの搬送方向(矢印a方向)と直交する方向に対してやや傾きをもって、即ち矢印c方向に向けて斜めに下降するように傾斜して配置されている。傾斜板60の両側縁には、堤62、62が設けられている。該堤62、62間にローラ64が矢印c方向と直交する方向に回転自在に軸支されている。傾斜板60の下方に空気圧シリンダ66が設けられ、空気圧シリンダ66のピストン66aに、2本の棒状のストッパ68及び70が一体に形成されている。
ストッパ68及び70は、傾斜板60に穿設された孔72に配置され、空気圧シリンダ66のピストン66aの動きに応じて矢印e方向に動き、傾斜板60の上面から突出又は没入可能になっている。ストッパ68及び70は、打抜き領域Rで打ち抜かれたスクラップ材Sが傾斜板60上を滑落してきた時、滑落時のスクラップ材Sの下端縁に合わせ、該下端縁を滑落時の姿勢のまま受け止め可能な位置に、即ち略矢印a方向に分散配置されている。
傾斜板30及び60の間で、打抜き領域Rの下方に、両側縁に堤82が形成された傾斜板80が設けられている。打抜き領域Rで打ち抜かれたスクラップ材Sは、傾斜板80上に落下し、傾斜板80上を矢印d方向に滑落し、図示省略の集積装置に集積される。また、打抜き領域Rで打ち抜かれたスクラップ材Sは、下方に落下した後、集められて廃棄されるか、あるいは何らかの部品に利用可能であれば、再利用してもよい。
図1において、傾斜板30及び60の下端出口とやや距離を置いて集積装置100が設けられ、該集積装置100と傾斜板30、60間に電磁マグネット式搬送装置90が設けられている。集積装置100には、スクラップ材Sを集積する集積領域Pと、スクラップ材Sを集積する集積領域Pとが設けられている。これら集積領域P及びPを囲むように、固定板102と、整列装置104、106、108、110及び112が設けられている。固定板102は床面F上に立設固定されている。各整列装置は、各矢印方向に移動可能な整列板114と、該整列板114を各矢印方向に移動させる駆動装置116とを備えている。
図4に示すように、電磁マグネット式搬送装置90は、駆動スプロケット92と、従動スプロケット94と、これらの間に巻回されたエンドレス状のベルトコンベア96とで構成されている。該ベルトコンベア96の外側面に多数の電磁式マグネット98が分散して固定されてなるものである。電磁式マグネット98は、特定領域毎に、個別に通電をオンオフできるようになっており、これによって、電磁式マグネット98に吸着されたスクラップ材を個別に吸着又は吸着解除させることが可能になっている。
次に、図5により、ブランキング装置10の制御装置を説明する。図5において、コントローラ120は、ブランキング装置10の運転全般を制御する。上ブランク型14が下ブランク型16に接近して打抜き加工を行なう時、上ブランク型14がリミットスィッチ28に接触し、リミットスィッチ28からその検出信号がコントローラ120に入力される。コントローラ120ではこの信号を受けて、空気圧シリンダ36を作動させ、ストッパ38、40を傾斜板30から上方に突出させ、打ち抜かれたスクラップ材Sをストッパ38、40で受け止めさせる。
また、コントローラ120は、リミットスィッチ28の検出信号を受けて、空気圧シリンダ66を作動させ、ストッパ68、70を傾斜板60から上方に突出させ、打ち抜かれたスクラップ材Sをストッパ68、70で受け止めさせる。コントローラ120は、ストッパ38、40又はストッパ68、70の動作タイミングに時間遅れをもたせる時間遅れ回路122と、今までの試験結果又は経験則から設定された遅れ時間が記憶された記憶部124と、この設定された遅れ時間を時間遅れ回路122に付加するタイマ126とを備えている。
傾斜板30を滑落するスクラップ材Sが打抜き加工後傾斜板30の出口端に到達時間Tと、傾斜板60を滑落するスクラップ材Sが打抜き加工後傾斜板60の出口端に到達する時間Tとを予め計測しておく。そして、時間Tと時間Tとの差を把握しておく。記憶部124にはこの時間差が記憶されている。この時間差がタイマ126を介して時間遅れ回路122に入力され、打抜き加工後、時間遅れ回路122によって、ストッパ38、40とストッパ68、70とで、前記時間差分だけ没入タイミングに差を持たせるようにしている。
かかる構成を備えた本実施形態のブランキング装置10において、ブランクプレス装置12の上ブランク型14が上昇し、帯状鋼板Xが、図示省略の搬送装置により上下ブランク型14、16間に搬送され、停止する。次に、上ブランク型14が下降して、打抜き領域R〜Rが同時に打ち抜かれる。打抜き領域Rから打ち抜かれたスクラップ材Sは、傾斜板30のローラ34上に落下し、ローラ34の回転により、スムーズに傾斜板30の傾斜面を滑落する。同様に、打抜き領域Rから打ち抜かれたスクラップ材Sは、傾斜板60のローラ64上に落下し、ローラ64の回転により、スムーズに傾斜板60の傾斜面を滑落する。
上ブランク型14の打抜き動作はリミットスィッチ28により検出され、この検出信号がコントローラ120に入力される。この検出信号に基づいて、コントローラ120によって空気圧シリンダ36及び66を作動させ、スクラップ材S、Sがストッパの配置位置に到達する前にストッパを突出させておく。そして、ストッパによりスクラップ材S、Sを傾斜板上で受け止める。次に、時間遅れ回路122により、ストッパ38、40とストッパ68、70とを、スクラップ材S、Sの滑落時間差分だけ差をもたせて傾斜板30、60から没入させる。
これによって、スクラップ材S及びスクラップ材Sが、時間ずれがなく同時に傾斜板30及び傾斜板60の出口端に到達できる。なお、前述のように、両方のストッパ38、40及びストッパ68、70に対し、傾斜板上への突出及び傾斜面下への没入動作を行わせるようにしてもよいが、どちらか一方のストッパのみ突出及び没入動作させ、その結果として、傾斜板30及び60の出口端に到達するスクラップ材S及びSのタイミングを合わせるようにしてもよい。
傾斜板30又は60の出口に到達したスクラップ材S及びスクラップ材Sは、同時に電磁マグネット式搬送装置100の電磁式マグネット98に吸着され、集積装置100の集積領域P又はPまで搬送される。スクラップ材S又はSが集積領域P又はPの上方に到達した時点で、スクラップ材S又はSを吸着した領域の電磁式マグネット98への通電をやめることで、設定領域毎に吸着力が解除され、スクラップ材Sは集積領域Pに落下し、スクラップ材Sは集積領域Pに落下する。
集積領域P及びPには、予め台材117及び下敷き板118が配置されており、スクラップ材S及びSは、下敷き板118上に積み上がる。集積領域P又はPでは、スクラップ材S又はSが集積領域P又はPに投入される前、整列装置104、106、108、110及び112の整列板114を後退させておき、集積領域P又はPを開放しておく。
スクラップ材S又はSが集積領域P又はPに投入された後、駆動装置116を作動させ、すべての整列装置の整列板114を同一タイミングでスクラップ材S又はSの方向に突出させて、スクラップ材S又はSを整列させることができる。集積領域P又はPで整列されたスクラップ材S又はSは、再利用のためフォークリフト等によって別な加工場所に運ばれる。
本実施形態のブランキング装置10によれば、スクラップ材S及びSが傾斜板30及び60の出口端に同一タイミングで到達し、かつ電磁マグネット式搬送装置90で同時に集積装置100の集積領域P又はPに運ぶことができる。このように、スクラップ材S及びSを同一タイミングで集積領域P及びPに収容できるので、すべての整列装置の整列板114を同一タイミングで動作させても、整列板114が邪魔になることなく、スクラップ材S、Sを支障なく収容できる。そのため、整列装置の制御を1制御系統で行なうことができ、整列装置の制御系統を簡素化できると共に、スクラップ材S、Sの傾斜板出口端への到達時間を、ストッパを用いた簡単かつ安価な装置で調整できるので、設備費が高コストとならない。
また、傾斜板30及び60の出口端に到達したスクラップ材S、Sを電磁マグネット式搬送装置90で集積領域P及びPまで搬送するようにしているので、スクラップ材S、Sの同期搬送を正確に集積領域P、Pまで継続させることができる。さらに、スクラップ材S、Sの集積領域P、Pまでの搬送を確実に行なうことができる。
また、時間遅れ回路122と、記憶部124と、タイマ126とを具備した簡単な制御機構によって、複数のスクラップ材の傾斜板出口端への到達時間を正確に一致させることができる。そのため、傾斜板出口端から集積領域までの複数のスクラップ材の同時搬送を確実に行なうことができる。
また、ストッパ38及び40がスクラップ材Sの輪郭に対応した位置に配置され、ストッパ68、70がスクラップ材Sの輪郭に対応した位置で分散配置されているので、滑落してきたスクラップ材S、Sをその姿勢を乱すことなく、そのままの姿勢で受け止めることができる。そのため、傾斜面上でスクラップ材S、Sの姿勢を乱すことなく、確実に受け止めることができる。
なお、前記実施形態では、傾斜板30及び60の両方にストッパを設けているが、傾斜板30又は60のどちらか一方のみにストッパを設けるようにしてもよい。そして、傾斜板30を滑落するスクラップ材Sの滑落速度と、傾斜板60を滑落するスクラップ材Sの滑落速度との差を経験則により把握しておき、前記ストッパを動作させて、傾斜板30及び60の出口に到達するスクラップ材S及びSのタイミングを合わせるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、傾斜板30及び60の出口と集積装置100との間に電磁マグネット式搬送装置90を設けたが、電磁マグネット式搬送装置90をなくし、傾斜板30及び60を滑落したスクラップ材S及びSが、それらの滑落速度を維持したまま、集積装置100の集積領域P及びPに達するように、傾斜板30及び60の出口端に集積領域P及びPを隣接配置するようにしてもよい。
また、本実施形態では、傾斜板30又は60にローラ34又は64を設けたが、該ローラを設けずに、スクラップ材S、Sを該傾斜板上で滑落させるようにしてもよい。
本発明によれば、車体パネル製造用ブランキング装置において、ブランクプレス装置から複数のスクラップ材が排出される場合に、1制御系統しかもたない集積装置で複数種類のスクラップ材を複数の集積領域に別々に支障なく収容できる。
10 ブランキング装置
12 ブランクプレス装置
14 上ブランク型
16 下ブランク型
20 第1カッター部
22 第2カッター部
24 第1ダイ部
26 第2ダイ部
28 リミットスィッチ
30、60、80 傾斜板
32、62、82 堤
34、64 ローラ
36、66 空気圧シリンダ
36a、66a ピストン
38、40、68、70 ストッパ
42、72 孔
50 第3カッター部
52 第4カッター部
54 第3ダイ部
56 第4ダイ部
90 電磁マグネット式搬送装置
92 駆動スプロケット
94 従動スプロケット
96 ベルトコンベア
98 電磁式マグネット
100 集積装置
102 固定板
104、106、108、110、112 整列装置
114 整列板
116 駆動装置
117 台材
118 下敷き板
120 コントローラ
122 時間遅れ回路
124 記憶部
126 タイマ
C 切断線
M アウターサイドパネル素材
、P 集積領域
、R、R、R 打抜き領域
、S、S、S スクラップ材
X 帯状鋼板(帯板)

Claims (5)

  1. 上下ブランク型からなるブランクプレス装置で帯板を打抜き加工する際に、帯板を同時に複数の打抜き領域で打抜き可能な車体パネル製造用ブランキング装置において、
    前記下ブランク型の下方に設けられ、帯板の搬送方向と交差する方向に傾斜した傾斜面を有し、ブランクプレス装置で同時に打ち抜かれた複数のスクラップ材が該傾斜面を滑落するように配置された傾斜板と、
    該傾斜板の出口端側に設けられ、複数のスクラップ材が夫々別々に集積される複数の集積領域、及び各集積領域で集積されたスクラップ材を整列させる整列装置を備えた集積装置と、
    複数のスクラップ材が滑落する領域の傾斜面に、駆動装置によって該傾斜面から突出又は没入可能に設けられ、突出して滑落するスクラップ材を受け止め可能なストッパと、
    各ストッパの突出タイミングを調整して、ブランクプレス装置で同時に打ち抜かれた複数のスクラップ材を同時に集積装置の集積領域に到達させる突出タイミング調整装置と、を備えていることを特徴とする車体パネル製造用ブランキング装置。
  2. 前記傾斜板の出口端と前記集積装置との間に設けられ、傾斜面の出口端に達したスクラップ材を吸着して集積装置の集積領域に搬送する電磁マグネット式搬送装置を備えていることを特徴とする請求項1に記載の車体パネル製造用ブランキング装置。
  3. 前記突出タイミング調整装置が、前記上ブランク型が高さ方向の設定位置に来たことを検出するスイッチ装置と、複数のスクラップ材が前記傾斜板の出口端に到達する時間差に対応した遅れ時間を設定するタイマ付きの時間遅れ回路と、前記スイッチ装置の検出信号が入力され、該検出信号に基づいてストッパの駆動装置にストッパを前記傾斜板の傾斜面から没入させる指令を発するコントローラと、を備え、
    前記コントローラにより前記遅れ時間分だけストッパの没入時期に差をもうけ、複数のスクラップ材が同時に傾斜板の出口端に到達するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車体パネル製造用ブランキング装置。
  4. 前記ストッパが、スクラップ材の輪郭に対応して、スクラップ材の滑落する姿勢のまま受け止め可能な位置に設けられた複数の棒状体で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車体パネル製造用ブランキング装置。
  5. 前記車体パネルが自動車のアウターサイドパネルであり、打抜き加工が行なわれる帯板の複数の領域がフロントドア及びリアドア用の打抜き領域であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の車体パネル製造用ブランキング装置。
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