JPH0619918U - プレス用板状ワークの密着防止用突起加工装置 - Google Patents

プレス用板状ワークの密着防止用突起加工装置

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JPH0619918U
JPH0619918U JP6057192U JP6057192U JPH0619918U JP H0619918 U JPH0619918 U JP H0619918U JP 6057192 U JP6057192 U JP 6057192U JP 6057192 U JP6057192 U JP 6057192U JP H0619918 U JPH0619918 U JP H0619918U
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智 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板厚方向に多数積み重ねられるとともに上部
のものから1枚ずつ持ち上げられてプレス装置へ供給さ
れる板状ワークが互いに密着して2枚送りされることを
防止する。 【構成】 突起形成用の凹所46,48を備えたダイス
型50を固定型ホルダ36に配設するとともに、第1ポ
ンチ型54,第2ポンチ型56を可動型ホルダ38側の
リテーナ52に浮き上がり可能に配設する一方、各ポン
チ型54,56の上端と可動型ホルダ38との間の隙間
を埋めるように係合するスライド部材66をカム機構7
2に連結し、ラム34の下降動作毎に90゜ずつ回転さ
せられるカム74により、第1ポンチ型54,第2ポン
チ型56を交互に位置決めして突起の形成位置を切り換
える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、板厚方向に多数枚積み重ねられるとともに上部のものから1枚ずつ 持ち上げられてプレス装置へ送り出されるプレス用の板状ワークが互いに密着し ないように、その板状ワークの製造過程において板厚方向に突き出す突起を形成 する突起加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トランスファープレス、ラインペーサー、ロボットプレスライン、および単発 等のプレス加工において、帯板材などから予め所定の形状に打抜き或いは切断さ れた板状ワーク(ブランク)を用いる場合には、板厚方向に多数枚積み重ねられ たスタッキング状態で搬送されてきた板状ワークを、バキュームカップ或いはマ グネットなどの吸着装置により上部のものから1枚づつ持ち上げてプレス装置内 へ供給するようになっている。 ところが、このように多数枚積み重ねられた板状ワークは、既に塗布されてい る防錆油或いはプレス油により互いに密着し、2枚送りされてしまう場合が多く 、これを防止するための一手段として、板状ワークに予め板厚方向に突き出す突 起を備えさせることが行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の密着防止用突起は板状ワークの同じ位置に形成さ れるため、このような板状ワークが積み重ねられた場合、図8に示すように、任 意の1つの突起の凸部がその突起の突き出した側に隣接する板状ワークの突起の 凹部に嵌まり込む。このため、各板状ワーク間に突起の突出し高さに対応する隙 間を確保できずに面接触が生じ易くなり、それら板状ワーク相互の密着を確実に 防止することができなかった。
【0004】 本考案は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、 板状ワーク相互の密着を確実に防止できるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本考案の要旨とするところは、板厚方向に多数枚 積み重ねられるとともに上部のものから1枚ずつ持ち上げられてプレス装置へ送 り出されるプレス用の板状ワークの製造過程において、積み重ねられた状態での 上記板状ワークが互いに密着しないように、板厚方向に突き出す突起をその板状 ワークまたはその板状ワークを切り出す前の板状素材に形成する突起加工装置で あって、(a)互いに接近離間駆動される一対の固定型ホルダおよび可動型ホル ダと、(b)前記突起を形成するための凹所を複数備え、前記固定型ホルダおよ び可動型ホルダの何れか一方に配設されたダイス型と、(c)前記固定型ホルダ および可動型ホルダの他方に前記複数の凹所に対応してそれぞれ配設されるとと もに、それら固定型ホルダおよび可動型ホルダの接近離間方向への相対移動が許 容され、前記ダイス型との間で前記突起を形成することが可能な加工位置と、そ の突起を形成することができない退避位置とへの移動が可能な複数のポンチ型と 、(d)そのポンチ型が配設されたホルダに前記接近離間方向と略直角な方向の 移動可能に配設され、予め定められた複数のポンチ型切換位置へ移動させられる ことにより、互いに異なるポンチ型と係合させられてそのポンチ型を前記加工位 置に位置決めするスライド部材と、(e)前記固定型ホルダおよび可動型ホルダ の接近離間動作が1回行われる毎に、前記スライド部材を異なるポンチ型切換位 置へ移動させる切換手段とを有することにある。
【0006】
【作用および考案の効果】
上記プレス用板状ワークの密着防止用突起加工装置においては、固定型ホルダ および可動型ホルダの一方に突起を形成するための凹所を複数備えたダイス型が 配設されている一方、固定型ホルダおよび可動型ホルダの他方には、上記複数の 凹所に対応する複数のポンチ型が、型ホルダの接近離間方向の相対移動が許容さ れた状態で、そのダイス型との間で突起を形成することが可能な加工位置と、突 起を形成することができない退避位置とへの移動が可能にそれぞれ配設されてい るとともに、ポンチ型の移動方向と略直角な方向における予め定められた複数の ポンチ型切換位置へ移動させられることにより、互いに異なるポンチ型と係合さ せられてそのポンチ型を加工位置に位置決めするスライド部材が配設されており 、そのスライド部材が、切換手段によって固定型ホルダおよび可動型ホルダの接 近離間動作が1回行われる毎、すなわち突起形成動作が1回行われる毎に異なる ポンチ型切換位置へ移動させられることにより、1回毎に異なるポンチ型が加工 位置に位置決めされて板状ワークに対する突起の形成位置が変更される。このた め、そのようにして突起が形成された板状ワークが順次板厚方向に多数枚積み重 ねられた状態において、各板状ワーク間に突起の突出し高さに対応する隙間を確 保し得るようになり、それらの板状ワーク相互の密着が確実に防止されるのであ る。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図2は、本考案の一実施例であるプレス用板状ワークの密着防止用突起加工装 置(以下、単に突起加工装置という)10により突起が形成されるプレス用板状 ワーク12の製造過程、およびその板状ワーク12がトランスファープレス14 へ送り込まれる状態を示す概念図である。ロール状に巻回された板状素材として の帯板16は、突起加工装置10および打抜き装置20へ間欠的に送り出され、 突起加工装置10にて下側へ突き出す突起22または24が形成されるとともに 、打抜き装置20にて所定のブランク形状に打ち抜かれて板状ワーク12となる 。板状ワーク12は、板厚方向に多数枚積み重ねられてパレット26上に平積み され、所定の枚数が重ねられたスタッキング状態でトランスファープレス14へ 搬送される。トランスファープレス14への搬入位置においては、上下方向に昇 降駆動されるバキュームカップ28により板状ワーク12が上部のものから1枚 ずつ持ち上げられたあと、マグネット式ベルトコンベア30に吸着されてトラン スファープレス14のプレス型内へ送り込まれるようになっている。板状ワーク 12がアルミ等の磁石に付かないものである場合には、上記マグネット式ベルト コンベア30の代わりに、例えば多数の貫通孔が設けられた搬送ベルトを用いて 、バキュームポンプによる空気の吸引で板状ワーク12を搬送ベルトに吸着して トランスファープレス14へ送り込むようにすれば良い。上記搬入位置において は、板状ワーク12が2枚以上同時に送り込まれるか否かを図示しないセンサが 検知するようになっている。なお、図2においては、突起加工装置10および打 抜き装置20の各部を理解し易いように、各部をそれぞれ離間および転回させた 状態で示してある。また、帯板16を供給するための駆動装置等については具体 的な図示を省略した。
【0008】 図3は、突起加工装置10および打抜き装置20が配設されたプレス機におい て、ボルスタ32へ向かって下降したラム34が下降端まで達したときのそれら 突起加工装置10および打抜き装置20を示す図で、板状ワーク12の送り方向 と直角な方向からの一部に切欠き断面を含む正面図である。突起加工装置10お よび打抜き装置20は、上記ボルスタ32およびラム34にそれぞれ取り付けら れることにより鉛直方向において互いに接近離間駆動される一対の固定型ホルダ 36および可動型ホルダ38を共有する状態で備えており、板状ワーク18のフ ィード方向(図中の矢印方向)に対して突起加工装置10が前段に、打抜き装置 20が後段になるよう隣接して一体的に構成されている。また、図4は、これら 突起加工装置10および打抜き装置20の可動型ホルダ38側を省略して示す平 面図である。
【0009】 帯板16は、上記ラム34がボルスタ32から離間して上昇させられる毎に、 図示しない送り装置により予め定められた所定のピッチずつフィード方向へ送ら れるようになっている。したがって、先ず最初のプレスで突起加工装置10によ り帯板16に突起22或いは24が形成され、1ピッチ分フィード方向へ送られ た後、次のプレスで打抜き装置20により板状ワーク12が打ち抜かれる。打抜 き装置20は、打抜きポンチ40を先端に備えて可動型ホルダ38に保持された 打抜き型42と、打抜きポンチ40に対応して固定型ホルダ36上に保持された 打抜きダイス44とにより、帯板16から所定のブランク形状の板状ワーク12 を打ち抜く。打ち抜かれた板状ワーク12は、図3に示すように固定型ホルダ3 6およびボルスタ32内を落下し、下方に設置された前記パレット26に受け止 められるようになっており、打抜き毎に1枚ずつ順次板厚方向に積み重なってい く。なお、実際の積み重なり状態は、図示したように各板状ワーク12のすべて が水平な姿勢になるとは限らないが、突起20,24の大きさが実際には図示し た大きさよりも小さいので、板状ワーク12が略水平な姿勢で積み重なることに なる。
【0010】 突起加工装置10は、図3におけるI−I断面を示す図1から明らかなように 、前記固定型ホルダ36上に配設されたダイス型50と、前記可動型ホルダ38 から下向きに配設された一対の第1ポンチ型54および第2ポンチ型56とを備 えている。ダイス型50には、前記突起22および24を形成するための一対の 凹所46および48が形成されている一方、第1ポンチ型54および第2ポンチ 型56は、可動型ホルダ38に固設されたリテーナ52により、それらの凹所4 6,48に対応する位置において上下方向、すなわち可動型ホルダ38の移動方 向の相対移動可能に保持されている。これら第1ポンチ型54および第2ポンチ 型56は、下端部が突起22および24を形成するためのポンチ形状(本実施例 では頂角約60゜の円錐形状)を成す同一の部材であり、各々の上端大径部58 および60がリテーナ52に形成された溝部62の底面に当接することにより、 そのリテーナ52から抜け落ちないよう組み付けられている。
【0011】 ここで、可動型ホルダ38が下降させられる際にはそれら第1ポンチ型54お よび第2ポンチ型56も下降するが、図1における第1ポンチ型54のように、 上端大径部58が溝部62の底面に当接する加工位置に保持されている場合には 、可動型ホルダ38が下降端まで下降させられることにより、プレス機の加圧力 がそのまま第1ポンチ型54から帯板16に作用させられるため、その第1ポン チ型54は帯板16に突起22を形成することができる。ところが、図1におけ る第2ポンチ型56のように上端大径部60の上方に隙間が存在している場合は 、可動型ホルダ38が下降端まで達したときに、その第2ポンチ型56はその下 端部が帯板16に当接したあとリテーナ52に対して相対的に上方へ浮き上がっ た退避位置へ相対移動するため、その第2ポンチ型56は突起24を形成するこ とができないことになる。
【0012】 上記リテーナ52の溝部62内には、上面が可動型ホルダ38の下面64に摺 接する状態でスライド部材66が水平方向の移動可能に配設されている。スライ ド部材66は、第1ポンチ型54および第2ポンチ型56の上端大径部58およ び60の上面と可動型ホルダ38の下面64との間の隙間を埋める所定の厚みの スペーサ部68を備えており、図1の左右方向へ移動させられることによりその スペーサ部68がそれら第1ポンチ型54または第2ポンチ型56の上方に択一 的に位置させられるようになっている。すなわち、このスライド部材66は、ス ペーサ部68から延び出たロッド部70の端部において突起加工装置10の背後 (図1における右方)に配設された切換手段であるカム機構72に連結されてお り、そのカム機構72により上記スペーサ部68が第1ポンチ型54の上方に位 置する第1位置および第2ポンチ型56の上方に位置する第2位置へ移動させら れ、それら第1ポンチ型54および第2ポンチ型56を前記加工位置にそれぞれ 位置決めするのである。図1は、スライド部材66がカム機構72により第1位 置へ移動させられた状態で、可動型ホルダ38が下降端まで下降させられること により、第1ポンチ型54が突起22を形成する場合であり、図5は、スライド 部材66が第2位置へ移動させられた状態で、可動型ホルダ38が下降端まで下 降させられることにより、第2ポンチ型56が突起24を形成する場合を示して いる。本実施例では上記第1位置および第2位置が予め定められた複数のポンチ 型切換位置に相当する。
【0013】 カム機構72は、鋸歯状の4つの歯を有する第1カム部74aおよび長手形状 を成す第2カム部74bからなるカム74と、ラム34の下面に固設されてカム 74を水平な軸まわりの回転可能に支持する支持部材76と、支持部材76に設 けられたガイドレール78により水平方向の移動可能に案内され、一端部がピン 80により前記スライド部材66のロッド部70に連結されるとともに他端部に 係合面82aを有してカム74の第2カム部74bと係合させられる連接部材8 2と、その連接部材82と支持部材76との間に張設されてそれらを接近させる ように付勢する引張コイルスプリング84と、カム74の第1カム部74aと係 合する爪部材86を有してボルスタ32の上面に固設されたカム送り部材88と から構成されている。カム74の第1カム部74aおよび第2カム部74bは、 一体に構成されており、引張コイルスプリング84によって連接部材82が第2 カム部74bに押圧されることにより、或いはウェーブワッシャなどが支持部材 76との間に介挿されることにより、支持部材76に対して所定の回転抵抗が付 与されるようになっている。連接部材82は、引張コイルスプリング84に付勢 されて係合面82aが第2カム部74bに常に当接させられており、第2カム部 74bが軸まわりに回転した際の姿勢に応じてその移動方向における位置が規定 される。なお、係合面82aは第1カム部74aとの間に図1の紙面に垂直な方 向の隙間を備えており、その第1カム部74aと干渉しないようになっている。
【0014】 また、カム送り部材88の爪部材86は、その後端部86bにおいて水平な軸 まわりの回動可能に支持されており、図1や図5の状態からラム34と共にカム 74が上昇させられる際には、そのカム74が前記回転抵抗により回転しない状 態に維持されつつ爪部材86の前端部86aが第1カム部74aの歯によって撥 ね上げられるようになっている。この爪部材86は、通常は自重により当接面9 0に当接する位置に保持されており、図1や図5の状態へラム34と共にカム7 4が下降させられる際には、上記前端部86aが第1カム部74aの歯と係合し てカム74を図1における左まわりに90゜回転させる。このため、ラム34の 下降上昇動作が1回行われる毎に、カム74が90゜ずつ送り回転させられ、長 手形状を成す第2カム部74bの姿勢がその都度縦横に切り換えられる。この第 2カム部74bの姿勢変化に伴って連接部材82が図1および図5における左右 方向へ往復移動させられるとともに、その連接部材82と連結された前記スライ ド部材66が前記第1位置と第2位置とへ交互に移動させられ、第1ポンチ型5 4および第2ポンチ型56が交互に加工位置に位置決めされることにより、帯板 16に突起22および24が交互に形成される。
【0015】 次に、上記の如く構成されたプレス用板状ワークの密着防止用突起加工装置1 0の作動を前記打抜き装置20の作動と合わせて説明する。 まず、スライド部材66が第2位置にあり、第2ポンチ型56がその加工位置 に位置決めされている状態でラム34がボルスタ32に向かって接近駆動される と、その下降途中においてカム機構72により図1の如くスライド部材66が第 1位置へ移動させられ、第1ポンチ型54がその加工位置に位置決めされる。そ して、可動型ホルダ38が下降端まで下降させられると、図3に示すように突起 加工装置10により帯板16に突起22が形成されるとともに、その突起加工装 置10よりもフィード方向下流側では、前回の加工時に第2ポンチ型56によっ て形成された突起24を有する板状ワーク12が打抜き装置20によって打ち抜 かれ、パレット26上に積み重ねられる。
【0016】 ラム34が離間駆動されて可動型ホルダ38等が上昇させられると、帯板16 が前記所定のピッチでフィード方向へ送られ、突起22が形成された部分が打抜 き装置20の打抜き位置へ移動させられる。そして再びラム34がボルスタ32 に向かって接近駆動されると、その下降途中においてカム機構72により図5の 如くスライド部材66が第2位置へ移動させられ、第2ポンチ型56が加工位置 に位置決めされる。可動型ホルダ38が下降端まで下降させられると、突起加工 装置10により帯板16に突起24が形成されるとともに、前回の加工で形成さ れた突起22を有する板状ワーク12が打抜き装置20により打ち抜かれてパレ ット26上に積み重ねられる。以下、同様のプレスサイクルが繰り返されること により、突起22を備えた板状ワーク12と突起24を備えた板状ワーク12と が交互にパレット26上に積み重ねられる。
【0017】 このようにしてパレット26上に積み重ねられた板状ワーク12は、図3のVI −VI断面を示す図6から判るように、上下に隣接する板状ワーク12の突起22 と突起24との位置が異なるため、図8のように同じ位置に突起が形成された板 状ワークの場合のように突起の凸部と凹部とが互いに嵌まり込むことがなく、そ れら突起22,24の突出し高さ分の隙間が各板状ワーク12の間に確保され、 板状ワーク12の表面に防錆油或いはプレス油等の油分が存在している場合であ っても板状ワーク12どうしの面接触状態での密着を生じることがない。したが って、トランスファープレス14へ板状ワーク12を搬入する際に、前記バキュ ームカップ28により2枚以上の板状ワーク12を同時に持ち上げてしまうこと が良好に回避され、ダブルブランクに起因するプレスラインの作動停止が防止さ れる。
【0018】 以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本考案は他の態 様で実施することもできる。
【0019】 たとえば、前述の実施例においては、切換手段としてカム機構72が用いられ ていたが、図7に示すように、出力ロッド96の先端に設けられた連接部材98 の一端部が前記スライド部材66のロッド部70に連結されたシリンダ装置10 0を切換手段として配設し、リミットスイッチ等によりラム34の上下動を検出 して1回のプレスサイクル毎に出力ロッド96の突出し引込み動作を交互に行わ せるようにしても良い。また、これら以外にもラックとピニオンの組み合わせや クランク機構など、公知の直線往復駆動が可能な装置類が切換手段として用いら れ得る。
【0020】 また、前述の実施例においては、2つの突起22および24が1つずつ交互に 形成されるようになっていたが、形成位置が切り換えられる突起の数は3つ以上 であっても良いし、1枚の板状ワーク12に複数の突起が形成されても良く、突 起の個数や形状および配置位置は適宜変更され得る。
【0021】 また、前述の実施例においては、板状ワーク12が打ち抜かれる前の帯板16 に突起22または24を形成するようになっていたが、帯板16から打ち抜かれ た板状ワークを平積みする前に突起を形成するようにしても良い。
【0022】 また、前述の実施例においては、突起加工装置10が打抜き装置20と一体的 に設けられていたが、これらは必ずしも一体的に設けなくとも良く、別々の固定 型ホルダおよび可動型ホルダにそれぞれ配設したり、別々のプレス機に配設した りしても良い。
【0023】 また、前述の実施例においては、固定型ホルダ36にダイス型50が配設され るとともに可動型ホルダ38に第1ポンチ型54および第2ポンチ型56とスラ イド部材66が配設されていたが、これとは逆に、可動型ホルダにダイス型を配 設するとともに固定型ホルダに複数のポンチ型とスライド部材を配設しても差支 えない。
【0024】 また、前述の実施例においては、スライド部材66のスペーサ部68が、第1 ポンチ型54および第2ポンチ型56の上端大径部58および60の上面と可動 型ホルダ38の下面64との間の隙間を埋めるように設けられていたが、スライ ド部材とポンチ型との係合によってポンチ型の可動型ホルダ38に対する相対移 動が阻止されるようになっておれば、スライド部材とポンチ型との係合形態は適 宜変更され得る。
【0025】 また、前述の実施例においては、可動型ホルダ38が下降端まで下降する際に 、加工位置に位置決めされていない一方のポンチ型が帯板16に当接して浮き上 がることにより退避位置へ移動させられるようになっていたが、スライド部材に カム溝を設けるとともにポンチ型にカムローラを設けるなどしてそのスライド部 材との係合により強制的に退避位置へ移動させられるように構成することも可能 である。ポンチ型が常には退避位置に保持されるようにスプリング等を配設する こともできる。
【0026】 また、前述の実施例におけるカム機構72では、可動型ホルダ38が下降端ま で下降する途中で第1カム部74aが爪部材86と係合してカム74が回転させ られるようになっていたが、前記4つの歯における鋸歯形状の向きを周方向にお いて逆向きにするとともに爪部材の回動方向規制を逆まわりとするなどして、可 動型ホルダ38が下降端位置から上昇する途中でカム74が回転させられるよう に構成することも可能である。
【0027】 その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基づいて種々の変更,改 良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるプレス用板状ワークの
密着防止用突起加工装置を示す図で、図3におけるI−
I断面図である。
【図2】図1のプレス用板状ワークの密着防止用突起加
工装置により突起が形成される板状ワークの製造過程お
よびプレス装置への供給状態を示す概念図である。
【図3】図1のプレス用板状ワークの密着防止用突起加
工装置を打抜き装置と共に示す図で、一部に切欠き断面
を含む正面図である。
【図4】図3におけるプレス用板状ワークの密着防止用
突起加工装置等を、可動型ホルダ側の各部を省略して示
す平面図である。
【図5】図1のプレス用板状ワークの密着防止用突起加
工装置において切換手段によりスライド部材が図1の状
態から切り換えられた場合を説明する図である。
【図6】図3におけるVI−VI断面図である。
【図7】本考案のプレス用板状ワークの密着防止用突起
加工装置における切換手段の他の態様を示す図で、図1
に相当する図である。
【図8】従来の密着防止用突起が形成された板状ワーク
が板厚方向に積み重ねられた状態の一例を説明する断面
図である。
【符号の説明】
10:プレス用板状ワークの密着防止用突起加工装置 12:板状ワーク 14:トランスファープレス(プレス装置) 16:帯板(板状素材) 22,24:突起 36:固定型ホルダ 38:可動型ホルダ 46,48:凹所 50:ダイス型 54:第1ポンチ型 56:第2ポンチ型 66:スライド部材 72:カム機構(切換手段) 100:シリンダ装置(切換手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板厚方向に多数枚積み重ねられるととも
    に上部のものから1枚ずつ持ち上げられてプレス装置へ
    送り出されるプレス用の板状ワークの製造過程におい
    て、積み重ねられた状態での該板状ワークが互いに密着
    しないように、板厚方向に突き出す突起を該板状ワーク
    または該板状ワークを切り出す前の板状素材に形成する
    突起加工装置であって、 互いに接近離間駆動される一対の固定型ホルダおよび可
    動型ホルダと、 前記突起を形成するための凹所を複数備え、前記固定型
    ホルダおよび可動型ホルダの何れか一方に配設されたダ
    イス型と、 前記固定型ホルダおよび可動型ホルダの他方に前記複数
    の凹所に対応してそれぞれ配設されるとともに、該固定
    型ホルダおよび可動型ホルダの接近離間方向への相対移
    動が許容され、前記ダイス型との間で前記突起を形成す
    ることが可能な加工位置と、該突起を形成することがで
    きない退避位置とへの移動が可能な複数のポンチ型と、 該ポンチ型が配設されたホルダに前記接近離間方向と略
    直角な方向の移動可能に配設され、予め定められた複数
    のポンチ型切換位置へ移動させられることにより、互い
    に異なるポンチ型と係合させられて該ポンチ型を前記加
    工位置に位置決めするスライド部材と、 前記固定型ホルダおよび可動型ホルダの接近離間動作が
    1回行われる毎に、前記スライド部材を異なるポンチ型
    切換位置へ移動させる切換手段とを有することを特徴と
    するプレス用板状ワークの密着防止用突起加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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