JP3035889U - 吹出口装置 - Google Patents

吹出口装置

Info

Publication number
JP3035889U
JP3035889U JP1996010210U JP1021096U JP3035889U JP 3035889 U JP3035889 U JP 3035889U JP 1996010210 U JP1996010210 U JP 1996010210U JP 1021096 U JP1021096 U JP 1021096U JP 3035889 U JP3035889 U JP 3035889U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
opening frame
movable member
opening
blade body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996010210U
Other languages
English (en)
Inventor
大芳 原
為生 岡本
Original Assignee
空調技研工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 空調技研工業株式会社 filed Critical 空調技研工業株式会社
Priority to JP1996010210U priority Critical patent/JP3035889U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3035889U publication Critical patent/JP3035889U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Duct Arrangements (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、空気調和の対象となる空間におけ
る天井あるいは壁面に配置され、この空間に空気調和用
の空気を吹出す方向を調整できる吹出口装置に関し、構
造を簡略化し、部品点数を減らしてコストダウンが図
れ、また、抵抗が少なく、剛性の高い形状として静圧損
失及び騒音が小さくでき、吹出パターンを確実に制御で
きる吹出口装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 羽根体12を支える可動部材14の構造
を簡略化すると共に、可動部材14と支持部材13との
組合せをシンプルで剛性を保ちやすい構成とすることに
より、部品点数を減らし、製作しやすくして大きくコス
トダウンが図れる上、抵抗を少なくしがたつきの発生を
最小限にして、圧力損失及び騒音を小さくできることと
なり、無駄のない空気吹出が行える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、空気調和の対象となる空間における天井あるいは壁面に配置され、 この空間に空気調和用の空気を吹出す方向を調整できる吹出口装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和設備において、ダクトを通じて送られる空気調和用の空気を室内に吹 出す吹出口装置としては、空気の到達距離を重視したノズル型や、空気の拡散範 囲を重視した多層コーン型といった種類のものが、一般的に使用されている。こ うした吹出口装置において、近年、空気調和用の空気の温度の違い、すなわち、 冷房時と暖房時で空気の吹出方向を自動的に変えるものが使用されるようになっ ている。従来のこのような吹出口装置のうち、ノズル型のものを図5に示す。こ の図5は従来の吹出口装置の概略構成説明図である。
【0003】 前記図5において従来の吹出口装置100は、天井50内に配設され、空調ダ クト51と接続されて空気調和用の空気を供給される略筒状のネック部101a 及び、室内吹出側にノズル部101bを形成されてなる開口枠体101と、この 開口枠体101の開口領域内側に所定間隔を隔てて同心状に重ねて配設される大 小のコーン型の外羽根体102及び内羽根体103と、これら外羽根体102及 び内羽根体103を取付けられ、開口枠体101の内側に配設される可動金具1 04と、可動金具104を開口枠体101内に移動自在に保持する支持金具10 5と、可動金具104と支持金具105との間に配設され、支持金具105に対 して可動金具104を移動させるアクチュエータ106と、支持金具105と可 動金具104間に配設され、支持金具105と可動金具104を互いに近接させ る方向に付勢するスプリング108とを備える構成である。
【0004】 前記各羽根体は、空気入口側端部において可動金具104に固定して一体化さ せている。可動金具104は、開口領域中心から水平に360°を三等分する位 置にアーム104bを突出させた形状の三方アーム104aを上下に平行に二つ 有し、この上下の三方アーム104aをそれぞれのアーム104bの先端におい て連結棒104cで一体化させた構成である。支持金具105は、開口領域中心 から水平に360°を三等分する位置にアーム105aを突出させた形状の三方 アームの各々の先端を開口枠体101内周に固定しており、各アーム105aに 可動金具104の連結棒104cを貫通させて可動金具104を連結棒104c の長さ分だけ上下に移動自在に保持している。支持金具105の三方アームの中 心と可動金具104の三方アーム104aの中心との間には、周囲温度に応じて センサ本体107aに対するニードル107bの突出し量を変化させる二つの温 度センサ107を、ニードル107bを一体として上下のセンサ本体107aの 中間に配置して上下二段に配設して形成されるアクチュエータ106が配設され 、このアクチュエータ106で可動金具104は支持金具105に対し位置調整 される構成である。
【0005】 上記した構成の従来の吹出口装置100においては、空気の温度変化に伴うア クチュエータ106の作用により可動金具104及び外羽根体102が動き、外 羽根体102とノズル部101bとの間隔を調節し、吹出の向きを決定する。冷 房の場合には、冷気に当った上下の温度センサ107のセンサ本体107aがニ ードル107bを引込んで互いの間隔を小さくすることにより、支持金具105 に対し可動金具104を下げて外羽根体102をノズル部101bより下段に保 持させ、開口面積を大きくして吹出し速度を小さくし、外羽根体102で案内さ れた冷気をそのまま横方向にゆるやかに吹出させ、室内空気より重い冷気を天井 に沿わせて室内に分散させると同時に外羽根体102の開口部中央からも冷気を 吹き出させる分散吹出し気流パターンを形成する。暖房の場合には、暖気に当っ た上下の温度センサ107のセンサ本体107aがニードル107bを押出して 互いの間隔を大きくすることにより、支持部材105に対し可動金具104を上 げて外羽根体102をノズル部101bの口縁に密着させて保持し、開口面積を 小さくして吹出し速度を大きくし、暖まって軽くなった空気の総てを開口部中央 から下向きに強く吹出して軽い暖気が室内下方まで達して部屋全体を暖められる ようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
従来の吹出口装置は以上のように構成されていたことから、部品点数が多く構 造が複雑で、製作に手間がかかり、コスト高となってしまうという課題を有して いた。加えて、可動金具は支持金具の上下にわたる構造により全体の剛性が低く がたつきやすく、吹出空気の流速は10m/sにも達する場合が有ることから、 外羽根体や内羽根体での送風抵抗が大きく、圧力損失が大きくなると共に、風切 り音やがたつきによる振動音などの騒音が発生しやすいという課題を有していた 。また、暖房時に支持金具105に対し可動金具104を上げて外羽根体102 をノズル部101bの口縁に密着させる際に、外羽根体102やノズル部101 bの製作誤差や可動金具104の歪みによる傾き等で全周で密着しきれず、口縁 の一部に隙間が発生してこの隙間から漏れが生じるなど、密着性があまりよくな く、吹出パターンを的確に制御できないと共に、こうした口縁の隙間に伴うがた つきによってさらに騒音が発生しやすいという課題を有していた。
【0007】 本考案は前記課題を解消するためになされたもので、構造を簡略化し、部品点 数を減らしてコストダウンが図れ、また、抵抗が少なく、剛性の高い形状として 静圧損失及び騒音が小さくでき、吹出パターンを確実に制御できる吹出口装置を 提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る吹出口装置は、空気調和用の空気が供給され、当該空気を空気調 和の対象となる空間へ吹出す開口部を有する開口枠体と、当該開口枠体の開口部 内側に位置調整自在に配設され、空気の吹出す方向を所定の向きに案内する1ま たは複数の羽根体とを備え、開口枠体に対する羽根体の配設位置により空気を複 数の吹出パターンで選択的に吹出す吹出口装置において、前記開口枠体の開口部 内側に横架状態で固着される支持部材と、前記支持部材の略両側近傍に各々可動 状態で支持され、前記羽根体を所定数固定支持する可動部材と、前記支持部材と 可動部材との中間に配設され、温度を検知して伸縮する温度センサ及び、当該温 度センサの外周近傍に配設され、支持部材と可動部材を離反あるいは吸引する弾 性力を付勢するばねからなるアクチュエータとを備え、前記アクチュエータで支 持部材に対し可動部材を動かして前記所定数の羽根体と開口枠体との間の位置関 係を調整し、前記空間内への空気調和用の空気の吹出パターン及び吹出し空気量 を制御するものである。このように本考案においては、羽根体を支える可動部材 の構造を簡略化すると共に、可動部材と支持部材との組合せをシンプルで剛性を 保ちやすい構成とすることにより、部品点数を減らし、製作しやすくして大きく コストダウンが図れる上、抵抗を少なくしがたつきの発生を最小限にして、圧力 損失及び騒音を小さくできることとなり、無駄のない空気吹出が行える。
【0009】 また、本考案に係る吹出口装置は必要に応じて、前記羽根体の前記可動部材に 固着されたうちの一つが、前記開口枠体の開口部と略同じ大きさに形成されてな り、当該羽根体の外周縁位置が開口枠体から所定距離離れた位置から開口枠体の 口縁に密着する位置まで動く範囲で前記可動部材の可動範囲を設定されると共に 、当該羽根体の外周縁の開口枠体の口縁に対向する部分に弾性パッキンが配設さ れるものである。このように本考案においては、ノズル型の吹出口として使用す る場合、支持部材に対し可動部材を動かして、冷房の際は羽根体の外周縁位置を 開口枠体から所定距離離れた位置に保持させ、冷気を羽根体で案内された方向に 吹出させると同時に羽根体内側の開口部中央からも冷気を吹出させる分散吹出し 気流パターンを形成し、暖房の際には羽根体の外周縁位置を開口枠体の口縁に密 着する位置に保持して、羽根体内側の開口部中央のみから一方向に吹出させるこ とにより、温度条件に応じた最適な吹出パターンが得られる。また、羽根体を開 口枠体の口縁に密着させる場合に、弾性パッキンを介して確実に全周で密着させ られることとなり、隙間からの漏れの発生もなく、吹出パターンを的確に制御で きる。
【0010】 また、本考案に係る吹出口装置は必要に応じて、前記開口枠体が、空気吹出側 端部に開口面に対し垂直に起立する縁部を形成されてなり、前記羽根体の前記可 動部材に固着されたうちの最外周のものが、前記開口枠体の縁部内周より小さく 形成されてなり、当該羽根体の外周縁位置が開口枠体の縁部の吹出側端部から縁 部の空気入口側端部位置まで動く範囲で前記可動部材の可動範囲を設定されるも のである。このように本考案においては、多層コーン型の吹出口として使用する 場合、支持部材に対し可動部材を動かして、冷房の際は羽根体の外周縁位置を開 口枠体の縁部の吹出側端部に保持させて冷気を羽根体で案内された方向に吹出さ せ、暖房の場合には、羽根体の外周縁位置を開口枠体の縁部の空気入口側端部位 置に保持させて羽根体で案内された暖気を縁部に当てて一方向に吹出させること により、温度条件に応じた最適な吹出パターンが得られる。
【0011】
【考案の実施の形態】
(本考案の第1の実施の形態) 以下、本考案の第1の実施の形態に係る吹出口装置を図1及び図2に基づいて 説明する。本実施の形態では、ノズル型の吹出口装置の例を示す。この図1は本 実施の形態に係る吹出口装置の概略構成図、図2は本実施の形態に係る吹出口装 置のアクチュエータの動作説明図を示す。
【0012】 前記各図に示すように、本実施の形態に係る吹出口装置1は、円筒形状のネッ ク部11a及び室内吹出側に形成される略円筒形のノズル部11bから形成され る開口枠体11と、この開口枠体11の開口領域内に配設され、室内吹出側に拡 開状に形成される羽根体12と、開口枠体11のネック部11a内周面に固定さ れて開口領域内に配設される支持部材13と、この支持部材13に上下方向に所 定範囲で移動自在に取付けられ、前記羽根体12を保持する可動部材14と、調 和空気の温度に応じて伸縮し、可動部材14と支持部材13の中間に配設される 温度センサ16及び、支持部材13と可動部材14を互いに近接させる方向に付 勢するスプリング17からなるアクチュエータ15とを備える構成である。
【0013】 前記開口枠体11は、ネック部11aを天井50内で空調ダクト51に接続し て空調用空気を取込み、ノズル部11bから室内に吹出させる構成である。 前記支持部材13は、三本の矩形中空断面のアーム13aを開口領域中心から 水平に360°を三等分する位置にそれぞれ配置して中心部で一体化させた放射 状の三方アームとして形成され、外周方向へ突出させた各アーム13aの先端を 前記開口枠体11のネック部11a内側壁の三箇所に固定して配設される。
【0014】 前記可動部材14は、三本の矩形中空断面のアーム14bを開口領域中心から 水平に360°を三等分する位置にそれぞれ配置して中心部で一体化させた形状 の三方アームとして形成され、支持部材13の上方に対向して配置される可動基 部14aと、この可動基部14aの各アーム14b端部から下側に延出させて配 設され、支持部材13のアーム13aを上下方向移動自在に貫通させるガイド長 孔14dを形成される側壁としての保持部材14cからなる構成である。この可 動部材14のガイド長孔14dによって拘束される範囲内で、可動部材14は支 持部材13に対し上下に位置調整できる構成である。
【0015】 なお、支持部材13のアーム13aおよび可動部材14のアーム14bは矩形 中空断面形状とした構成であるが、矩形以外の、例えば円形断面等でもよく、ま た、中空でなく中実とした構成とすることもできる。 前記羽根体12は、室内吹出側に徐々に拡開する略ベルマウス型形状に形成さ れてなり、空気入口側端部を可動部材14の保持部材14c下端に固定される構 成である。この羽根体12の外周縁の上面には、弾性パッキン12aが配設され る。
【0016】 なお、ガイド長孔14dの上下長さや羽根体12の保持部材14cへの取付位 置は、羽根体12と開口枠体11との位置関係において、支持部材13のアーム 13aが可動部材14のガイド長孔14dの上端位置にある場合には羽根体12 の外周縁位置が開口枠体11のノズル部11b下端から所定距離離れた位置とな り、アーム13aがガイド長孔14dの下端位置にある場合には羽根体12の外 周縁位置が開口枠体11のノズル部11b口縁に密着する位置となるように設定 されている。
【0017】 前記アクチュエータ15は、周囲の雰囲気温度の変化に対応してセンサ本体1 6aからのニードル16bの突出し量を変化させる方式の二つの温度センサ16 を、ニードル16bを一体として上下のセンサ本体16aの中間に配置して上下 二段に配設し、その外周に可動部材14と支持部材13を互いに近接させる方向 に付勢するスプリング17を複数配設して形成されてなり、上端の温度センサ1 6を可動部材14の可動基部14aをなす三方アームの中心に固定し、下端の温 度センサ16を支持部材13の三方アームの中心に固定して可動部材14と支持 部材13間に配設される構成である。このアクチュエータ15は、ニードル16 bの突出し量の変化によって温度センサ16間の距離を変え、可動部材14を支 持部材13に対し動かして、羽根体12を移動させる構成である。
【0018】 次に、前記構成に基づく吹出口装置における空気吹出動作について説明する。 冷房の場合、空調ダクト51から送られた冷気が開口枠体11のネック部11a に入ると、冷気に当ってアクチュエータ15をなす上下の温度センサ16がニー ドル16bを各センサ本体16aに引込んで互いの間隔を縮め、支持部材13に 対して可動部材14を引寄せて、可動部材14及び羽根体12が下がり、羽根体 12の下端が開口枠体11の下端より下側に位置した状態とする。空調ダクト5 1から送られた冷気は、ネック部11aから羽根体12に沿って次第に横向に流 れながら、略水平に室内に吹出すと同時に羽根体12内の内側開口部からも冷気 を吹出させる分散吹出し気流パターンを形成する。羽根体12内側の中央の開口 部からも冷気が下向きに吹出すが、空調用空気が開口枠体11のノズル部11b と羽根体12の間からと羽根体12の開口部中央からとに分散して吹出すため、 居住域においては冷気によるコールドドラフトを感じることはほとんどない。室 内の空気より重い冷気を横向に吹出して天井50から床面に達するまでに十分室 内に拡散させられることに加え、冷気が比較的暖かい天井50付近の空気を誘引 し、これらと混合するため、室内空気の冷却効果が大きく、短時間に室内を冷す ことができる。
【0019】 一方、暖房の場合は、空調ダクト51から送られた暖気が開口枠体11のネッ ク部11aに入ると、暖気に当って上下の温度センサ16がニードル16bを各 センサ本体16aから押出して互いの間隔を広げ、支持部材13に対して可動部 材14を遠ざけて、可動部材14及び羽根体12が上昇し、羽根体12の外周縁 が開口枠体11のノズル部11bの口縁に弾性パッキン12aを介して密着する 。空調ダクト51から送られた暖気は、ネック部11aからノズル部11bと羽 根体12の間へは出口を密閉されて吹出せないため、羽根体12内側の中央の開 口部から下向きに室内に吹出す。室内の空気より軽い暖気を天井50から下向き に開口面積を小さくして吹出速度を上げて吹出すことで、確実に居住域まで到達 させられる上、暖気はより温度の低い室内の空気を誘引し、これらと混合するた め、室内空気への熱の伝導が促進され、室内の空気の温度を上げる効果が大きく 、短時間に室内を暖めることができる。
【0020】 このように、本実施の形態に係る吹出口装置では、構造を単純化することで剛 性を高め、ぐらつきをなくして騒音等を発生しにくくし、且つコストダウンが実 現すると共に、アクチュエータ15の温度による伸縮で容易に羽根体12の位置 調整が行えることにより、最適な吹出パターンへの変更が簡単に行え、調整の手 間が省け、作業能率が向上する。また、羽根体12を一つのみ用い、この羽根体 12を略ベルマウス型形状に拡開させて形成することで、送風抵抗を減らして圧 力損失を大きく低減し、送風効率を高められる。
【0021】 なお、前記実施の形態に係る吹出口装置において、アクチュエータ15は、温 度センサ16を二段に配設して温度変化に対し通常の二倍のストロークを得て、 羽根体12の移動距離に対応させる構成としているが、羽根体12の移動距離が 少ない場合には温度センサ16を一つだけ用いた構成とすることもできる。 また、前記実施の形態に係る吹出口装置においては、開口枠体11及び羽根体 12の開口形状を円形とする構成としたが、矩形など他の形状とする構成とする こともできる。
【0022】 (本考案の第2の実施の形態) 以下、本考案の第2の実施の形態に係る吹出口装置を図3及び図4に基づいて 説明する。本実施の形態では、多層コーン型の吹出口装置の例を示す。この図3 は本実施の形態に係る吹出口装置の概略構成図、図4は本実施の形態に係る吹出 口装置のアクチュエータの動作説明図を示す。
【0023】 前記各図に示すように、本実施の形態に係る吹出口装置2は、円筒形状のネッ ク部21a及び室内吹出側に拡開状に形成される矩形の外コーン部21bを形成 され、この外コーン部21bの下端に開口面に対し垂直に起立する縁部21cを 形成されてなる開口枠体21と、この開口枠体21の開口領域内に所定間隔を隔 てて同心状に重ねて配設される大小のコーン型の外羽根体22及び内羽根体23 と、開口枠体21のネック部21a内周面に固定されて開口領域内に配設される 支持部材24と、この支持部材24に上下方向に所定範囲で移動自在に取付けら れ、前記外羽根体22及び内羽根体23を保持する可動部材25と、調和空気の 温度に応じて伸縮し、可動部材25と支持部材24の中間に配設される温度セン サ27及び、支持部材24と可動部材25を互いに近接させる方向に付勢するス プリング28からなるアクチュエータ26とを備える構成である。
【0024】 前記開口枠体21は、ネック部21aを天井50内で空調ダクト51に接続し て空調用空気を取込み、外コーン部21bから室内に吹出させる構成である。 前記支持部材24は、四本の円形中空断面のアーム24aを開口領域中心から 水平に360°を四等分する位置にそれぞれ配置して中心部で一体化させた放射 状の十字アームとして形成され、外周方向へ突出させた各アーム24aの先端を 前記開口枠体21のネック部21a内側壁の四箇所に固定して配設される。支持 部材24の十字アームの中心から上方に、ガイド穴24cを有するアクチュエー タ26用のガイド24bが突出させて配設されている。なお、アーム24aは円 形中空断面形状とした構成であるが円形以外に矩形等の他の断面形状とすること ができ、また、中空でなく中実の断面とする構成とすることもできる。
【0025】 前記可動部材25は、矩形板状に形成され、支持部材24の上方に対向して配 置される可動基部25aと、この可動基部25aの四辺から下側に延出させて配 設され、支持部材24のアーム24aを上下方向移動自在に貫通させるガイド長 孔25cを形成される側壁としての保持部材25bからなる構成である。この可 動部材25のガイド長孔25cによって拘束される範囲内で、可動部材25は支 持部材24に対し上下に位置調整できる構成である。
【0026】 前記外羽根体22は、室内吹出側に矩形拡開状に形成され、空気入口側端部を 可動部材25の保持部材25b下端に固定される構成である。一方、前記内羽根 体23は、空気入口側端部を支持部材24に直接固定される構成である。 なお、ガイド長孔25cの上下長さや外羽根体22の保持部材25bへの取付 位置は、外羽根体22と開口枠体21との位置関係において、支持部材24のア ーム24aが可動部材25のガイド長孔25cの上端位置にある場合には外羽根 体22の外周縁位置が開口枠体21の縁部21cの下端にほぼ一致する位置とな り、アーム24aがガイド長孔25cの下端位置にある場合には外羽根体22の 外周縁位置が開口枠体21の縁部21cの空気入口側端部位置となるように設定 されている。
【0027】 前記アクチュエータ26は、周囲の雰囲気温度の変化に対応してセンサ本体2 7aからのニードル27bの突出し量を変化させる方式の温度センサ27及び、 その外周近傍に配設されて可動部材25と支持部材24を互いに近接させる方向 に付勢するスプリング28からなり、センサ本体27aを可動部材25の可動基 部25aの中心に固定し、ニードル27bを支持部材24の十字アームの中心に 固定して可動部材25と支持部材24間に配設される構成である。このアクチュ エータ26は、ニードル27bの突出し量を変化させ、可動部材25を支持部材 24に対し動かして、外羽根体22を移動させる構成である。アクチュエータ2 6のセンサ本体27は、支持部材24から突出するガイド24bのガイド穴24 cに上下摺動自在に係合し、横方向への動きを拘束されて保持されている。
【0028】 次に、前記構成に基づく吹出口装置における空気吹出動作について説明する。 冷房の場合、空調ダクト51から送られた冷気が開口枠体21のネック部21a に入ると、冷気に当ってアクチュエータ26をなす温度センサ27がニードル2 7bをセンサ本体27aに引込んで縮み、支持部材24に対して可動部材25を 引寄せて、可動部材25及び外羽根体22が下がり、外羽根体22の下端が開口 枠体21の縁部21c下端に位置した状態とする。空調ダクト51から送られた 冷気は、ネック部21aから各羽根体に沿って次第に横向に流れながら、略水平 に室内に吹出すという吹出パターンを形成する。室内の空気より重い冷気を横向 に吹出して天井50から床面に達するまでに十分室内に拡散させられ、短時間に 室内を冷すことができる。
【0029】 一方、暖房の場合は、空調ダクト51から送られた暖気が開口枠体21のネッ ク部21aに入ると、暖気に当って温度センサ27がニードル27bをセンサ本 体27aから押出して伸び、支持部材24に対して可動部材25を遠ざけて、可 動部材25及び外羽根体22が上昇し、外羽根体22の外周縁が開口枠体21の 縁部21cの空気入口側端部に揃った状態とする。空調ダクト51から送られた 暖気は、各羽根体に沿って次第に横向に流れるが、外羽根体22の外側を流れる 暖気は開口枠体21の縁部21cに当って流れの方向を変え、下向きに吹出す。 外羽根体22の内側の暖気は内羽根体23に沿って略水平に室内に吹出すが、空 調用空気の70〜80%が開口枠体21の外コーン部21bと外羽根体22の間 から吹出すため、吹出パターンの変化に大きな影響はなく、次第に外側の流れに 進路を変えられて下向きに室内に吹出す。室内の空気より軽い暖気を天井50か ら下向きに吹出して確実に居住域まで到達させられ、短時間に室内を暖めること ができる。
【0030】 このように、本実施の形態に係る吹出口装置では、構造を単純化することで剛 性を高め、ぐらつきをなくして騒音等を発生しにくくし、且つコストダウンが実 現すると共に、アクチュエータ26の温度による伸縮で容易に外羽根体22の位 置調整が行えることにより、最適な吹出パターンへの変更が簡単に行え、調整の 手間が省け、作業能率が向上する。また、温度センサ27がガイド24bで横方 向へぶれないよう保持されるので、可動部材25や外羽根体22が振動して騒音 を発生することがない。
【0031】 なお、前記第2の実施の形態に係る吹出口装置においては、外羽根体22のみ 位置調整する構成としているが、内羽根体23においても外羽根体22同様に可 動部材25に保持させて支持部材24に対し位置調整を行う構成とすることもで き、冷房・暖房で調和空気の流れを確実に変えて空調効果をより高められる。 また、前記第2の実施の形態に係る吹出口装置においては、開口枠体21及び 各羽根体は矩形のコーン型とする構成としているが、円形コーン型としたり、羽 根体をコーン型でなくパン型として一枚のみ用いる構成とすることもできる。
【0032】 また、前記第1及び第2の各実施の形態に係る吹出口装置において、アクチュ エータとしては、水冷式エンジン(特に自動車用)のサーモスタットに一般的に 使用されるものと同様の、固体あるいは液体のワックスをセンサ本体とニードル 間に封入し、周囲温度の変化に対応してワックスの固体(液体)膨張及び、固体 から液体への相変化に伴う膨張によりセンサ本体からのニードルの突出し量を変 化させる方式の温度センサで、且つニードルの移動し始めが約17℃、全突出時 が約25℃となるようワックスを選定したものを使用する構成であるが、所定の 設定温度範囲において可動部材を支持部材に対して動かし、羽根体を移動させら れるものであれば、他の形式のもの、例えば、形状記憶合金を使用したアクチュ エータを採用する構成とすることもできる。
【0033】
【考案の効果】
以上のように本考案においては、羽根体を支える可動部材の構造を簡略化する と共に、可動部材と支持部材との組合せをシンプルで剛性を保ちやすい構成とす ることにより、部品点数を減らし、製作しやすくして大きくコストダウンが図れ る上、抵抗を少なくしがたつきの発生を最小限にして、圧力損失及び騒音を小さ くできることとなり、無駄のない空気吹出が行えるという効果を奏する。 また、本考案においては、ノズル型の吹出口として使用する場合、支持部材に 対し可動部材を動かして、冷房の際は羽根体の外周縁位置を開口枠体から所定距 離離れた位置に保持させ、冷気を羽根体で案内された方向に吹出させると同時に 羽根体内側の開口部中央からも冷気を吹出させる分散吹出しとし、暖房の際には 羽根体の外周縁位置を開口枠体の口縁に密着する位置に保持して、羽根体内側の 開口部中央のみから一方向に吹出させることにより、温度条件に応じた最適な吹 出パターンが自動的に得られるという効果を有する。また、羽根体を開口枠体の 口縁に密着させる場合に、弾性パッキンを介して確実に全周で密着させられるこ ととなり、隙間からの漏れの発生もなく、吹出パターンを的確に制御できるとい う効果を有する。 また、本考案においては、多層コーン型の吹出口として使用する場合、支持部 材に対し可動部材を動かして、冷房の際は羽根体の外周縁位置を開口枠体の縁部 の吹出側端部に保持させて冷気を羽根体で案内された方向に吹出させ、暖房の場 合には、羽根体の外周縁位置を開口枠体の縁部の空気入口側端部位置に保持させ て羽根体で案内された暖気を縁部に当てて一方向に吹出させることにより、温度 条件に応じた最適な吹出パターンが得られるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態に係る吹出口装置の
概略構成図である。
【図2】(A)は本考案の第1の実施の形態に係る吹出
口装置のアクチュエータの冷房状態説明図である。
(B)は本考案の第1の実施の形態に係る吹出口装置の
アクチュエータの暖房状態説明図である。
【図3】本考案の第2の実施の形態に係る吹出口装置の
概略構成図である。
【図4】(A)は本考案の第2の実施の形態に係る吹出
口装置のアクチュエータの冷房状態説明図である。
(B)は本考案の第2の実施の形態に係る吹出口装置の
アクチュエータの暖房状態説明図である。
【図5】従来の吹出口装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1、2、100 吹出口装置 11、21、101 開口枠体 11a、21a、101a ネック部 11b、101b ノズル部 12 羽根体 12a 弾性パッキン 13、24、105 支持部材 13a、14b、24a アーム 14、25、104 可動部材 14a、25a 可動基部 14c、25b 保持部材 14d、25c ガイド長孔 15、26、106 アクチュエータ 16、27、107 温度センサ 16a、27a、107a センサ本体 16b、27b、107b ニードル 17、28、108 スプリング 21b 外コーン部 21c 縁部 22、102 外羽根体 23、103 内羽根体 24b ガイド 24c ガイド穴 50 天井 51 空調ダクト 104a 三方アーム 104b、105a アーム 104c 連結棒

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気調和用の空気が供給され、当該空気
    を空気調和の対象となる空間へ吹出す開口部を有する開
    口枠体と、当該開口枠体の開口部内側に位置調整自在に
    配設され、空気の吹出す方向を所定の向きに案内する1
    または複数の羽根体とを備え、開口枠体に対する羽根体
    の配設位置により空気を複数の吹出パターンで選択的に
    吹出す吹出口装置において、 前記開口枠体の開口部内側に横架状態で固着される支持
    部材と、 前記支持部材の略両側近傍に各々可動状態で支持され、
    前記羽根体を所定数固定支持する可動部材と、 前記支持部材と可動部材との中間に配設され、温度を検
    知して伸縮する温度センサ及び、当該温度センサの外周
    近傍に配設され、支持部材と可動部材を離反あるいは吸
    引する弾性力を付勢するばねからなるアクチュエータと
    を備え、 前記アクチュエータで支持部材に対し可動部材を動かし
    て前記所定数の羽根体と開口枠体との間の位置関係を調
    整し、前記空間内への空気調和用の空気の吹出パターン
    及び吹出し空気量を制御することを特徴とする吹出口装
    置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の吹出口装置におい
    て、 前記羽根体の前記可動部材に固着されたうちの一つが、
    前記開口枠体の開口部と略同じ大きさに形成されてな
    り、当該羽根体の外周縁位置が開口枠体から所定距離離
    れた位置から開口枠体の口縁に密着する位置まで動く範
    囲で前記可動部材の可動範囲を設定されると共に、当該
    羽根体の外周縁の開口枠体の口縁に対向する部分に弾性
    パッキンが配設されることを特徴とする吹出口装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の吹出口装置におい
    て、 前記開口枠体が、空気吹出側端部に開口面に対し垂直に
    起立する縁部を形成されてなり、 前記羽根体の前記可動部材に固着されたうちの最外周の
    ものが、前記開口枠体の縁部内周より小さく形成されて
    なり、当該羽根体の外周縁位置が開口枠体の縁部の吹出
    側端部から縁部の空気入口側端部位置まで動く範囲で前
    記可動部材の可動範囲を設定されることを特徴とする吹
    出口装置。
JP1996010210U 1996-09-18 1996-09-18 吹出口装置 Expired - Lifetime JP3035889U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996010210U JP3035889U (ja) 1996-09-18 1996-09-18 吹出口装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996010210U JP3035889U (ja) 1996-09-18 1996-09-18 吹出口装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3035889U true JP3035889U (ja) 1997-04-04

Family

ID=43170679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996010210U Expired - Lifetime JP3035889U (ja) 1996-09-18 1996-09-18 吹出口装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3035889U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200468528Y1 (ko) 2011-06-02 2013-08-22 문치영 공기조화기용 자동 조절형 스월 디퓨저
KR101599624B1 (ko) 2014-08-22 2016-03-03 주식회사 옴니벤트 디퓨저

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200468528Y1 (ko) 2011-06-02 2013-08-22 문치영 공기조화기용 자동 조절형 스월 디퓨저
KR101599624B1 (ko) 2014-08-22 2016-03-03 주식회사 옴니벤트 디퓨저

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017166935A1 (zh) 空调室内机
JP3035889U (ja) 吹出口装置
JPH11132543A (ja) 吹出口装置
JP2019020096A (ja) 空気調和装置
JP2006138575A (ja) 空気調和装置
KR100936785B1 (ko) 공기조화기용 자동 스월디퓨져
KR101410029B1 (ko) 온도변화에 따라 공급되는 에어의 흐름 형태를 조절하는 디퓨져
JP4480833B2 (ja) 吹出口装置
KR100597224B1 (ko) 공기조화기용 자동 스월디퓨져
JP4784295B2 (ja) 空気調和機
JP3922787B2 (ja) 吹出口装置
JP3049595U (ja) 吹出口装置
JP3973146B2 (ja) 吹出口装置
US5476419A (en) Thermally actuated heating/cooling air changeover deflector structure for a ceiling diffuser
JP4683447B2 (ja) 天井カセット形空気調和装置
EP1517100A1 (en) Adjustable diffuser for air conditioning plants
JPH0210049A (ja) 空気吹出装置
JP3751298B2 (ja) 吹出口装置の支持構造
JP3045798U (ja) 吹出口装置
JPH0442667Y2 (ja)
JPH05223337A (ja) 自動気流風向変更装置
JPH10300181A (ja) 吹出口
JP3043033U (ja) 空気到達距離自動調整装置
JPH0230668Y2 (ja)
EP3882525A3 (en) Dry radiator