JPH11132543A - 吹出口装置 - Google Patents

吹出口装置

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Publication number
JPH11132543A
JPH11132543A JP31122997A JP31122997A JPH11132543A JP H11132543 A JPH11132543 A JP H11132543A JP 31122997 A JP31122997 A JP 31122997A JP 31122997 A JP31122997 A JP 31122997A JP H11132543 A JPH11132543 A JP H11132543A
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JP
Japan
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airflow
air
air flow
deflector
outlet device
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Pending
Application number
JP31122997A
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English (en)
Inventor
Yoichi Nakajima
洋一 中島
Takahiro Koga
孝弘 古賀
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Kuken Kogyo Co Ltd
Kucho Giken Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kuken Kogyo Co Ltd
Kucho Giken Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易な調整で多様な吹出パターンを得られ、
空気調和性能の向上が図れると共に、様々な空気調和状
況に対応でき汎用性が高い吹出口装置を提供する。 【解決手段】 気流案内手段(3)上に気流偏向板4を
配設し、気流偏向板4における複数の気流偏向片4a、
4bの折曲の具合をそれぞれ調整することにより、気流
偏向片4aを折曲してできる孔部分を通過する気流の流
量を調整したり、気流の沿う気流偏向片4a、4bの角
度が変わることで気流の吹出パターンを様々に得たりで
きることとなり、空気調和能力を高められると共に、気
流の向きを決定する気流偏向片4a、4bの傾斜の向き
が切込みの設定で自由に変えられ、設置箇所や空気調和
状況に応じたレイアウトが可能で、汎用性を高められ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和の対象と
なる空間に面して配置され、この空間に空気調和用の気
体を多様な吹出パターンで吹出せる吹出口装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】空気調和設備において、ダクトを通じて
送られる調和空気を室内空間に吹出す吹出口装置のう
ち、システム天井用として使用される吹出口装置の一例
として、従来、図10に示すものがあった。この図10
は従来の吹出口装置の概略構成断面図である。
【0003】前記図10において従来の吹出口装置10
0は、天井50内に配設され、ダクト51と接続されて
調和空気を供給され、室内空間側に拡開状となる外コー
ン部101aを形成されてなる矩形開口断面の開口枠体
101と、複数のコーン型の羽根体を所定間隔を隔てて
同心状に重ねて形成され、最外周の羽根体の上流側表面
において略L字状断面の気流偏向片102aが各傾斜方
向ごとに四箇所固定され、開口枠体101の開口領域内
側の所定位置に気流案内手段として配設される中コーン
102と、前記開口枠体101内部の中コーン102よ
り上流側に配設され、気流通路の中央で気流を遮る面積
を調整自在に形成され、気流が通過する通路外周部分の
開口面積を変化させるシャッター103とを備える構成
である。
【0004】上記した従来の吹出口装置100では、ダ
クト51から送られた調和空気が開口枠体101内を流
れ、シャッター103により気体通路の外周側に導かれ
て外コーン部101aと中コーン102との間に達し、
中コーン102に沿った気流が気流偏向片102aで偏
向されて脇に流れ、中コーン102の各コーナ部分から
斜めに傾いた向きへ広がりをもって室内に吹出す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の吹出口装置は以
上のように構成されていたことから、冷房及び暖房に関
わりなく吹出角度が斜め下方向に固定されて一定の斜め
気流となるため、ドラフトを感じさせずに室内空間にお
ける到達範囲を広くでき、効率よく空気調和が行え、ま
た、天井付近へ室内空気を誘引しにくく天井面の汚染も
発生しにくい等の特長を有していたが、斜め吹出し以外
の他の吹出パターンへ変更ができず、汎用性に乏しいと
いう課題を有した。また、上記以外に、中コーンの上下
位置を変えて吹出しの向きを切替えるタイプの吹出口装
置も従来からあったが、水平吹出と垂直吹出の切換のみ
で自由度が低く、結局、異なった吹出しパターンを得る
には、用途に応じて機能の異なる複数種類の吹出口をそ
れぞれ用いる必要があり、設備の無駄が多い上に天井の
統一感が得られないという課題を有していた。
【0006】また、システム天井用として、ショートサ
ーキット、ドラフト等を避けるためや、特定箇所への空
気調和効果の集中を図るために吹出方向を限定するのに
も、従来の吹出口装置はそのまま対応させられず、吹出
口内部に特殊な改造を施すか、別の吹出口を用いること
となって、設置コストが高くなってしまうという課題を
有した。
【0007】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、容易な調整で多様な吹出パターンを得られ、
空気調和性能の向上が図れると共に、様々な空気調和状
況に対応でき汎用性が高い吹出口装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る吹出口装置
は、空気調和用の気体を供給され、当該気体を空気調和
の対象となる空間へ吹出す略矩形開口領域を有し、前記
空気調和対象空間側へ向けて当該空間寄りの部分を拡開
状に形成されてなる開口枠体と、前記開口枠体の開口領
域内に配設され、開口枠体の拡開部分内側面に対向する
拡開形状の傾斜面をそれぞれ形成され、気流吹出方向を
所定の向きに案内する気流案内手段と、当該気流案内手
段の上流側外面を覆う板状体で形成され、当該板状体に
複数の所定形状の切込みを形成し、当該切込みに基づい
て前記板状体の複数の所定部分を所定角度に折曲してな
る複数の気流偏向片を有する気流偏向板とを備えるもの
である。このように本発明によれば、気流案内手段上に
気流偏向板を配設し、気流偏向板における複数の気流偏
向片の折曲の具合をそれぞれ調整することにより、気流
偏向片を折曲してできる孔部分を通過する気流の流量を
調整したり、気流の沿う気流偏向片の角度が変わること
で気流の吹出パターンを様々に得たりできることとな
り、空気調和能力を高められると共に、気流の向きを決
定する気流偏向片の傾斜の向きが切込みの設定で自由に
変えられ、設置箇所や空気調和状況に応じたレイアウト
が行え、汎用性が高い。また、気流偏向片を板状体であ
る気流偏向板の折曲げで形成していることにより、製造
が容易でコストダウンを図れると共に、吹出方向の調整
も容易で複雑な操作が要らず、取扱性に優れる。
【0009】また、本発明に係る吹出口装置は必要に応
じて、前記開口枠体下端に開口面に対し略垂直に起立す
る縁部が形成されてなり、前記気流案内手段が、前記開
口枠体の開口領域内において高さ位置調整可能に配設さ
れるものである。このように本発明によれば、開口枠体
下部に縁部を配設すると共に気流案内手段を上下移動自
在に配設し、気流案内手段又は気流偏向板に沿った気流
をさらに縁部で偏向可能として吹出方向を大幅に変化さ
せられることにより、吹出パターンの数を増やせること
となり、状況に応じて最も効率的な吹出パターンを得る
ことができ、空気調和能力をさらに向上させられる。
【0010】また、本発明に係る吹出口装置は必要に応
じて、前記気流偏向板が、前記気流案内手段の拡開形状
の各傾斜面に沿う各部分を対応する各傾斜面ごとに独立
させ、各傾斜面に対して傾斜角度調整自在とするもので
ある。このように本発明によれば、気流偏向板が対応す
る気流案内手段の各傾斜面ごとに独立した傾斜部分を形
成され、当該傾斜部分を上方に折曲させて気流案内手段
と開口枠体との間の気流通路を開閉制御できることによ
り、各傾斜面のある方向への吹出において所定の方向へ
の吹出制限が容易に行え、吹出口装置の外観を変えるこ
となく吹出方向の数を調整して様々な状況に対応できる
こととなる。
【0011】また、本発明に係る吹出口装置は必要に応
じて、前記気流案内手段が、前記空気調和対象空間側へ
矩形拡開形状をなす複数の羽根体を所定間隔を隔てて同
心状に重ねて一体に形成される中コーンとしてなり、前
記気流偏向板が、前記気流案内手段の羽根体相互間にあ
たる位置で先端が各々コーナ側に向く気流偏向片の切込
みを複数形成されてなるものである。このように本発明
によれば、複数の羽根体を有する中コーンを気流案内手
段として配設し、中コーンの羽根体相互間に気流偏向片
を折曲傾斜させて中コーン内部の気流も変化させられる
ことにより、吹出口全体で気流の吹出方向を様々に変化
させることができ、多様な吹出パターンが得られると共
に、誘引気流も発生させられ、空気調和能力を大幅に高
められる。
【0012】また、本発明に係る吹出口装置は必要に応
じて、前記気流偏向板が、切込みの周囲を含む縁部表面
に植毛を施されるものである。このように本発明によれ
ば、気流偏向板に植毛を施すことにより、気流偏向板に
おける風切り音の発生を防ぐと共に、上流から伝播する
音を吸収でき、開口部分から漏れる騒音を減少させられ
る。
【0013】また、本発明に係る吹出口装置は必要に応
じて、前記気流偏向板の折曲部位に、折曲線に合わせて
肉抜きする折曲孔部が穿設されるものである。このよう
に本発明によれば、気流偏向片の折曲部分に肉抜きがな
されていることにより、折曲げの際に強い力が不要にな
ると共に、誤った箇所で折れ曲ることなく正しい位置で
確実に折曲加工でき、作業性、製作性の向上が図れるこ
ととなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
る吹出口装置を図1〜図9に基づいて説明する。この図
1は本実施の形態に係る吹出口装置の概略構成図、図2
は本実施の形態に係る吹出口装置の要部の概略構成斜視
図、図3は本実施の形態に係る吹出口装置の気流偏向板
の展開図、図4は本実施の形態に係る吹出口装置の八方
向水平吹出状態説明図、図5は本実施の形態に係る吹出
口装置の四方向水平吹出状態説明図、図6は本実施の形
態に係る吹出口装置の斜め及び水平吹出状態説明図、図
7は本実施の形態に係る吹出口装置の斜め吹出状態説明
図、図8は本実施の形態に係る吹出口装置の垂直吹出状
態説明図、図9は本実施の形態に係る吹出口装置の垂直
方向の各吹出パターン説明図である。
【0015】前記各図において本実施の形態に係る吹出
口装置1は、天井50内でダクト51と接続され、室内
側に向けて矩形拡開状となる外コーン部2aを形成さ
れ、且つこの外コーン部2aの下端に開口面に対し垂直
に起立する縁部2bを形成されてなる開口枠体2と、こ
の開口枠体2の開口領域内側に配設され、所定間隔を隔
てて同心状に重なる大小の矩形拡開形状の外羽根体3a
及び内羽根体3bから形成される中コーン3と、この中
コーン3の上流側表面に配設される気流偏向板4と、前
記中コーン3の上部に十字状に一体化されて配設され、
中コーン3から突出した先端が開口枠体2内側に上下位
置調整自在に保持される棒状の支持部材5とを備える構
成である。
【0016】前記気流偏向板4は、中コーン3の上流側
表面に沿う略矩形拡開状に形成されてなる板状体で、こ
の板状体に各コーナ部に関して対称をなす所定形状の切
込みを複数形成し、この切込みに基づいて前記板状体の
複数の所定部分を所定角度に折曲して複数の気流偏向片
4a、4b、すなわち、中コーン3の外羽根体3a及び
内羽根体3b間にあたる部分に略放射状に配置され、コ
ーナ部に向って傾斜するよう折曲形成されてなる気流偏
向片4aと、外羽根体3aの各傾斜面上で傾斜方向に直
交して起立するよう折曲形成される気流偏向片4bとを
備える構成である。一方、気流偏向板4の中コーン3の
各傾斜面に沿う傾斜部分4cは各々独立して中央部分に
対して折曲げ可能となっており、中コーン3の各傾斜面
に対して傾斜角度を調整できる構成である。これら気流
偏向板4の折曲部分には、折曲しやすいように折曲線に
合わせて肉抜きの折曲孔部4dが打抜きにより形成され
る。
【0017】また、気流偏向板4における気流偏向片4
a、4bの周囲の切込み、折曲孔部4dを含む縁部分表
面には、静電植毛が施され、風切り音等の騒音の発生を
防いでいる。次に、前記構成に基づく吹出口装置におけ
る気流吹出状態について説明する。求める吹出パターン
を得るには、気流偏向板4における気流偏向片4a、4
bの折曲角度を調整する。
【0018】いずれの気流偏向片4a、4bも折曲げて
いない状態では、中コーン3内への気流の進入がなく、
一般的な吹出口装置同様、到達距離を重視した水平吹出
となり、調和空気が中コーン3上面の気流偏向板4に沿
って横向に流れ、中コーンの各傾斜面のある四方向へそ
のまま水平に吹出す。気流は室内に水平に拡散し、特に
冷房の場合、室内の空気より重い冷気を天井50の吹出
位置から離れた箇所まで十分に送込めることとなり、室
内空気の冷却効果が高い。
【0019】中コーン3の各傾斜面上の気流偏向片4b
は折曲げずに、中コーン3の両羽根体間にあたる位置の
気流偏向片4aが所定の傾斜角度に折曲げられる状態
(図4(A)、(B)参照)では、調和空気が中コーン
3の上面に沿って流れると共に、中コーン3の両羽根体
間に流れ込み、この中コーン3の両羽根体間に流れ込む
気流は各気流偏向片4aによりコーナ部に案内されるこ
とから、中コーン3の各傾斜面の四方向に加えて各コー
ナ部の四方向へ気流がほぼ均等に吹出す八方向への水平
吹出となる(図4(C)参照)。気流は室内の空気を誘
引しつつ室内にまんべんなく拡散し、調和空気を天井5
0から居住域まで十分に送込めることとなり、空気調和
効果が高い。なお、この場合で、図5に示すように、中
コーン3の両羽根体間にあたる位置の気流偏向片4aの
傾斜角を大きくしてほぼ垂直にすると、気流の各コーナ
部への流れ込みが抑えられ、気流偏向板4がない場合の
一般的な多層コーン形の吹出口装置と同様、気流はほと
んど中コーン3の各傾斜面のある四方向へ水平に吹出
す。
【0020】これと逆に、中コーン3の両羽根体間にあ
たる位置の気流偏向片4aは折曲げずに、中コーン3各
傾斜面上の気流偏向片4bを折曲起立させた状態(図6
(A)、(B)参照)では、中コーン3上の気流偏向板
4上に沿う気流の大部分が気流偏向片4bに遮られて両
脇に流れ、各コーナ部へ向うことにより、各コーナ部か
ら斜め下方に傾いた向きへ吹出す四方向への斜め吹出と
共に、残りの一部の気流がそのまま中コーン3の各傾斜
面に沿って水平に吹出す四方向への水平吹出とが組合わ
さった吹出パターン(図6(C)参照)となる。
【0021】気流偏向片4a、4bを全て折曲して傾斜
させると(図7(A)、(B)参照)、中コーン3傾斜
面上の気流が気流偏向片4bに遮られて両脇に流れ、気
流偏向片4bのないコーナ部へ向うと共に、中コーン3
の両羽根体間に流れ込む気流が気流案内片4aにより中
コーン3のコーナ部に案内されることから、全ての気流
がコーナ部に集り、天井面から室内に向けて各コーナ方
向の四方向へ斜め下方に吹出せる(図7(C)参照)。
気流を天井50から斜め下向きに吹出すことで、吹出気
流の下方への到達距離は短く、居住域におけるドラフト
を感じにくいものの、気流は水平方向に拡散し且つ室内
空気を誘引してこれらと混合することで、室内における
到達範囲は広く、デッドゾーンをほとんど発生させずに
効率よく空気調和が行える。また、斜め下方への吹出の
ために天井付近への室内空気の誘引量が少なく、汚れた
室内空気による天井面の汚染が発生しにくい。さらに、
一連のシステム天井として吸込口を近傍に配設されて
も、コーナ部から吹出すため、吸込口によるショートサ
ーキット量が少なくなる。
【0022】一方、これら前記各状態において、開口枠
体2に対して中コーン3の位置を上げた場合(図8参
照)、中コーン3各傾斜面に沿った気流が、中コーン3
を離れた後で外コーン部2a下側の縁部2bに当って流
れの方向を下向きに変えることにより、前記した水平吹
出の場合は垂直下向きの吹出状態に、斜め吹出の場合は
より斜め下方に傾斜した向きへ吹出す状態へと変化す
る。特に暖房の場合には、室内の空気より軽い暖気を天
井50から下向きに偏向して吹出して確実に居住域まで
到達させることができ、室内空気の温度を上げる効果が
大きくなる。
【0023】また、これらに加えて、気流偏向板4の傾
斜部分4cのいずれかを上方に折曲げ、中コーン3と開
口枠体2の間を塞ぐようにすると、この方向への気流の
吹出が止められ、残りの各方向への吹出のみとなる。こ
れを利用して、吹出口近傍の調和空気を吹出したくない
場所(煙感知器、熱感知器等)への吹出を避けたり、吹
出方向を限定する必要のあるペリメータゾーンなどで吹
出方向を所定方向のみとして吹出を行ったりする場合
に、吹出口装置の変更を伴わずにそのまま対応できるこ
ととなり、吹出口装置の外観が変わらず天井面の統一感
が保てると共に、機能変更に際しても交換・改造等が不
要となって設備コストが抑えられる。
【0024】このように、本実施の形態に係る吹出口装
置では、気流偏向板4における気流偏向片4a、4bの
折曲位置、折曲角度を調整すると共に中コーン3全体の
上下位置調整を行うことにより、気流の吹出パターンを
多様に設定することができ、傾斜部分4cの調整と合わ
せ、吹出口装置の設置箇所や空気調和の状況に応じた最
適な吹出パターンが一種類の装置のみで容易に得られ、
汎用性が高い。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明においては、気流案
内手段上に気流偏向板を配設し、気流偏向板における複
数の気流偏向片の折曲の具合をそれぞれ調整することに
より、気流偏向片を折曲してできる孔部分を通過する気
流の流量を調整したり、気流の沿う気流偏向片の角度が
変わることで気流の吹出パターンを様々に得たりできる
こととなり、空気調和能力を高められると共に、気流の
向きを決定する気流偏向片の傾斜の向きが切込みの設定
で自由に変えられ、設置箇所や空気調和状況に応じたレ
イアウトが行え、汎用性が高いという効果を奏する。ま
た、気流偏向片を板状体である気流偏向板の折曲げで形
成していることにより、製造が容易でコストダウンを図
れると共に、吹出方向の調整も容易で複雑な操作が要ら
ず、取扱性に優れるという効果を有する。また、本発明
においては、開口枠体下部に縁部を配設すると共に気流
案内手段を上下移動自在に配設し、気流案内手段又は気
流偏向板に沿った気流をさらに縁部で偏向可能として吹
出方向を大幅に変化させられることにより、吹出パター
ンの数を増やせることとなり、状況に応じて最も効率的
な吹出パターンを得ることができ、空気調和能力をさら
に向上させられるという効果を有する。また、本発明に
おいては、気流偏向板が対応する気流案内手段の各傾斜
面ごとに独立した傾斜部分を形成され、当該傾斜部分を
上方に折曲させて気流案内手段と開口枠体との間の気流
通路を開閉制御できることにより、各傾斜面のある方向
への吹出において所定の方向への吹出制限が容易に行
え、吹出口装置の外観を変えることなく吹出方向の数を
調整して様々な状況に対応できるという効果を有する。
また、本発明においては、複数の羽根体を有する中コー
ンを気流案内手段として配設し、中コーンの羽根体相互
間に気流偏向片を折曲傾斜させて中コーン内部の気流も
変化させられることにより、吹出口全体で気流の吹出方
向を様々に変化させることができ、多様な吹出パターン
が得られると共に、誘引気流も発生させられ、空気調和
能力を大幅に高められるという効果を有する。また、本
発明においては、気流偏向板に植毛を施すことにより、
気流偏向板における風切り音の発生を防ぐと共に、上流
から伝播する音を吸収でき、開口部分から漏れる騒音を
減少させられるという効果を有する。また、本発明にお
いては、気流偏向板の折曲部分に肉抜きがなされている
ことにより、折曲げの際に強い力が不要になると共に、
誤った箇所で折れ曲ることなく正しい位置で確実に折曲
加工でき、作業性、製作性の向上が図れるという効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る吹出口装置の概略
構成断面図及び一部省略底面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る吹出口装置の要部
の概略構成斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る吹出口装置の気流
偏向板の展開図である。
【図4】(A)は本発明の一実施の形態に係る吹出口装
置の八方向水平吹出状態の気流偏向板の平面図である。
(B)は本発明の一実施の形態に係る吹出口装置の八方
向水平吹出状態の要部縦断面図である。(C)は本発明
の一実施の形態に係る吹出口装置の八方向水平吹出状態
の吹出パターン説明図である。
【図5】(A)は本発明の一実施の形態に係る吹出口装
置の四方向水平吹出状態の気流偏向板の平面図である。
(B)は本発明の一実施の形態に係る吹出口装置の四方
向水平吹出状態の要部縦断面図である。(C)は本発明
の一実施の形態に係る吹出口装置の四方向水平吹出状態
の吹出パターン説明図である。
【図6】(A)は本発明の一実施の形態に係る吹出口装
置の斜め及び水平吹出状態の気流偏向板の平面図であ
る。(B)は本発明の一実施の形態に係る吹出口装置の
斜め及び水平吹出状態の要部縦断面図である。(C)は
本発明の一実施の形態に係る吹出口装置の斜め及び水平
吹出状態の吹出パターン説明図である。
【図7】(A)は本発明の一実施の形態に係る吹出口装
置の斜め吹出状態の気流偏向板の平面図である。(B)
は本発明の一実施の形態に係る吹出口装置の斜め吹出状
態の要部縦断面図である。(C)は本発明の一実施の形
態に係る吹出口装置の斜め吹出状態の吹出パターン説明
図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る吹出口装置の垂直
吹出状態説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る吹出口装置の垂直
方向の各吹出パターン説明図である。
【図10】従来の吹出口装置の概略構成断面図である。
【符号の説明】
1、100 吹出口装置 2、101 開口枠体 2a、101a 外コーン部 2b、101b 縁部 3、102 中コーン 3a 外羽根体 3b 内羽根体 4 気流偏向板 4a、4b、102a 気流偏向片 4c 傾斜部分 4d 折曲孔部 50 天井 51 ダクト 103 シャッター

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気調和用の気体を供給され、当該気体
    を空気調和の対象となる空間へ吹出す略矩形開口領域を
    有し、前記空気調和対象空間側へ向けて当該空間寄りの
    部分を拡開状に形成されてなる開口枠体と、 前記開口枠体の開口領域内に配設され、開口枠体の拡開
    部分内側面に対向する拡開形状の傾斜面をそれぞれ形成
    され、気流吹出方向を所定の向きに案内する気流案内手
    段と、 当該気流案内手段の上流側外面を覆う板状体で形成さ
    れ、当該板状体に複数の所定形状の切込みを形成し、当
    該切込みに基づいて前記板状体の複数の所定部分を所定
    角度に折曲してなる複数の気流偏向片を有する気流偏向
    板とを備えることを特徴とする吹出口装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の吹出口装置におい
    て、 前記開口枠体下端に開口面に対し略垂直に起立する縁部
    が形成されてなり、 前記気流案内手段が、前記開口枠体の開口領域内におい
    て高さ位置調整可能に配設されることを特徴とする吹出
    口装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載の吹出口装置
    において、 前記気流偏向板が、前記気流案内手段の拡開形状の各傾
    斜面に沿う各部分を対応する各傾斜面ごとに独立させ、
    各傾斜面に対して傾斜角度調整自在とすることを特徴と
    する吹出口装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1ないし3のいずれかに記載
    の吹出口装置において、 前記気流案内手段が、前記空気調和対象空間側へ矩形拡
    開形状をなす複数の羽根体を所定間隔を隔てて同心状に
    重ねて一体に形成される中コーンとしてなり、 前記気流偏向板が、前記気流案内手段の羽根体相互間に
    あたる位置で先端が各々コーナ側に向く気流偏向片の切
    込みを複数形成されてなることを特徴とする吹出口装
    置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1ないし4のいずれかに記載
    の吹出口装置において、 前記気流偏向板が、切込みの周囲を含む縁部表面に植毛
    を施されることを特徴とする吹出口装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1ないし5のいずれかに記載
    の吹出口装置において、 前記気流偏向板の折曲部位に、折曲線に合わせて肉抜き
    する折曲孔部が穿設されることを特徴とする吹出口装
    置。
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