JP4671543B2 - 空調用吹出口 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調装置から送給される調和空気を室内に供給するため天井に配置される空調用吹出口に関する。
【0002】
【従来の技術】
オフィスビルなどの建築物の空調設備においては、空気調和装置から送給される調和空気を室内に供給するため天井に空調用吹出口が配置されている。空調用吹出口としては、従来より種々のものが提案されているが、箱体状のチャンバに調和空気を導入するネックと調和空気を噴出する吹出開口とを設け、この吹出開口に通気性を有するフェースユニットが装着された構造のものが多い。
【0003】
オフィスビルの事務室などにおいては、比較的低温を好む人や比較的高温を好む人が同じ部屋で仕事をしている場合が多く、均等に空調空気を吹出す設備では、居住者の求める空調状態が実現できず、また、吹出口の近くに壁や間仕切りなどの障害物があると、ドラフトなどの空調における不快現象が発生しやすい。
【0004】
このような問題を解決するため、調和空気の吹出方向を4方向から3方向あるいは2方向に固定することによって吹出方向を指定した吹出口や、取り外し可能な化粧板の真上に風向ベーンを設け、この風向ベーンの取り付け方向を変更して気流の吹出方向を変更させるものや、風量調整用のダンパを吹出チャンバのネック部など化粧面から離れた位置に設けて吹出口の吹出風量全体を調整するものなどが提案され、特開平8−121852号公報、実公平3―56840号公報、実開平3―18444号公報において開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の空調用吹出口における調和空気の吹出方向は、予め設定された複数方向のうちから4方向、3方向あるいは2方向などと選択することはできるが、単に吹出方向の個数を変更、選択するだけの機能であり、調和空気の吹出風量についても吹出口全体の風量を増減するのみであるため、居住者の求める空調を実現することが難しい。
【0006】
また、従来の空調用吹出口は、予め設定された吹出方向の範囲内での選択しかできないので、居室のレイアウト変更を行って室内状況が変化したような場合、変更後の室内状況に対応した適切な空調を行うことができない。このため、吹出口の近くに間仕切りなどの障害物が配置されると、ドラフトなどの空調における不快現象が発生しやすくなる。
【0007】
さらに、従来の空調用吹出口にスプリンクラーヘッドなど消火用散水器具が組み込まれている場合、消火用散水器具を一旦設置すると、この消火用散水器具への水道配管の関係上、吹出方向を変更するための吹出口の交換は難となる。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、調和空気の吹出領域を複数備え、各吹出領域ごとの吹出方向、吹出風量を任意に設定、変更することができる空調用吹出口を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の空調用吹出口は、天井面に臨む吹出開口を有するチャンバと、前記チャンバ内へ調和空気を導入するネックと、前記吹出開口に着脱可能に装着されたフェースユニットとを備えた空調用吹出口において、前記フェースユニットを、前記チャンバ内部側に配置され部分的開度調節が可能なシャッタと、前記シャッタの下方に配置され調和空気吹出方向が異なる複数の吹出領域を有する気流案内部材とで構成し、
前記気流案内部材で設定された吹出領域ごとに前記シャッタの開度調節が可能であり、
前記シャッタとその下方に配置された前記気流案内部材との間隙に、前記気流案内部材で設定された吹出領域を区画する気流遮蔽部材を設け、
前記気流案内部材の下方に、通気性を有するフェースを配置したことを特徴とする。
【0010】
このような構成とすれば、気流案内部材の各吹出領域ごとに調和空気の吹出方向を任意に設定することが可能であり、この気流案内部材の上方に配置されたシャッタの開度を部分的に調節することにより、当該シャッタを通過して気流案内部材に到達する調和空気量が吹出領域ごとに異なるように設定することができるため、各吹出領域から吹き出す調和空気の風量を任意に設定、変更することができるようになる。
【0011】
したがって、各吹出領域ごとの吹出風量の調節が可能であり、例えば、冷房された居室内で比較的高温を好む人が居る方向への吹出風量を少なくしたり、間仕切りなどの障害物がある方向への調和空気流の到達距離を短くしてドラフトの発生を防止したりすることができる。これによって、居住者の要請に応じた微妙な気流調節が可能となり、居室のレイアウト変更にも的確に対応することができて、居住者に最適な空調を実現することができる。なお、気流案内部材とは、ここを通過する調和空気を所定方向へ導く機能を有する部材であり、いわゆる角アネモやシンメトリ型といった多層コーン型のものなども含んでいる。
【0012】
ここで、前記シャッタおよび前記気流案内部材を、板材に切れ目を入れその一部を起立させた羽根を有するものとすることにより、簡易な工程で多種多様の気流調節機能を有するシャッタおよび気流案内部材を製作することができ、羽根の起立角度を変更するだけでシャッタおよび気流案内部材を通過する調和空気の風量と風向を容易に設定することが可能となる。
【0013】
また、前記気流案内部材で設定された吹出領域ごとに前記シャッタの開度調節を可能としたことにより、気流案内部材の各吹出領域とシャッタの各制御領域とを一致させることができるので、それぞれ吹出領域に該当する部分に位置するシャッタの開度を変化させるだけで当該吹出領域からの吹出風量を確実に調節することが可能となる。また、吹出領域を細かく区分した気流案内部材とすることにより、小区分された羽根群のうち特定のものだけを全閉し他は全開するという、羽根を特定角度にする調節方法に比べ、吹出領域ごとの風量調節の再現性を飛躍的に向上させることができる。
【0014】
また、前記シャッタと前記気流案内部材との間隙に、前記気流案内部材で設定された吹出領域を区画する気流遮蔽部材を設けたことにより、シャッタを通過した調和空気がシャッタと気流案内部材との間隙を移動して隣接する吹出領域へ流入するのを防止できるので、シャッタおよび気流案内部材で設定された各吹出領域ごとの風向と風量が正確に維持され、風量調節および風向調節を確実に行うことができる。
【0015】
さらに、前記気流案内部材の下方に、通気性を有するフェースを配置したことにより、居室内からは当該フェースのみが視認されシャッタおよび気流案内部材は視認されなくなるので、吹出領域ごとの吹出方向、吹出風量の設定状態がそれぞれ異なる複数の空調用吹出口が天井面に配置された場合でも、外観が統一され、視覚的な違和感を生じさせることがなくなる。なお、フェースとしては、金属または合成樹脂で形成された多孔板、網状体あるいは格子材などが好適である。
【0016】
ここで、前記チャンバ内に消火用散水器具を組み込み可能な構成とすることができる。これにより、スプリンクラーなどの消火用散水器具が設けられた居室への設置が容易となり、当該居室のレイアウト変更後においても適切な風向、風量設定を行うことができるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1実施形態である空調用吹出口の縦断面図、図2は前記空調用吹出口を構成するフェースユニットの平面図、図3は前記空調用吹出口の機能を示す縦断面図、図4〜図7は前記空調用吹出口による調和空気の吹出状態を示す説明図、図8は前記空調用吹出口の一部切欠底面図である。
【0018】
図1および図2に示すように、本実施形態の空調用吹出口1は、天井面2に臨む吹出開口3を有するチャンバ4と、空調機(図示せず)から送給される調和空気をチャンバ4内へ導入するネック5と、吹出開口3に着脱可能に装着されたフェースユニット6とを備え、チャンバ4内には消火用散水器具Sが組み込まれている。フェースユニット6は、チャンバ4内部側に配置され部分的開度調節が可能なシャッタ7と、シャッタ7の下方に配置され調和空気吹出方向が互いに異なる複数の吹出領域を有する気流案内部材8などで構成されている。また、シャッタ7および気流案内部材8の中心部には、消火用散水器具Sの下端部を室内へ臨ませるための開口部9が設けられている。
【0019】
シャッタ7は、略正方形の板材にその周縁と平行な複数の切れ目および対角線と平行な複数の切れ目を入れ、それぞれ周縁と平行な折り目で上方に起立させることによって形成された複数の台形状の羽根7aを備えている。気流案内部材8も、シャッタ7と同様、略正方形の板材にその周縁と平行な複数の切れ目、周縁の垂直二等分線と平行な複数の切れ目および対角線と平行な複数の切れ目を入れて、それぞれ周縁と平行な折り目で上方に起立させることによって形成された複数の片脚台形状の複数の羽根8aを備えている。シャッタ7の羽根7aおよび気流案内部材8の羽根8aはそれぞれの周縁と平行であり、それぞれ開口部9を同心状に取り囲むように配列され、それぞれの羽根7a,8aは折り目を中心に折り曲げることによって起立角度を任意に設定、変更することができる。
【0020】
このような構成とすることにより、シャッタ7および気流案内部材8はそれぞれの対角線を境界にして4つの領域に区画されるので、シャッタ7の羽根7aの開度を調節することによってシャッタ7の各領域を通過する調和空気の風量を任意に設定、変更することができ、羽根8aの起立角度を調節することにより、各吹出領域から吹き出される調和空気の吹出方向を任意に設定することができる。
【0021】
すなわち、気流案内部材8の上方に配置されたシャッタ7の羽根7aの開度を調節することにより、シャッタ7を通過して気流案内部材8に到達する調和空気量が気流案内部材8の吹出領域ごとに異なるように設定することが可能であり、これによって、気流案内部材8の各吹出領域からそれぞれ所定方向へ吹き出す調和空気の風量を各吹出領域ごとに任意に設定、変更することができる。
【0022】
ここで、図3〜図7を参照して、空調用吹出口1の具体的機能および空調用吹出口1による調和空気の吹出状態について説明する。
【0023】
図3(a)に示すように、気流案内部材8の羽根8aを全て同じ角度で上方へ起立させた状態とし、シャッタ7の羽根7aを全て直立させると、吹出口1から吹き出される調和空気の吹出方向および吹出風量はフェースユニット6の各周縁と直交する4方向について均等となる。すなわち、吹出口1のシャッタ7の羽根7aを図4(a)に示す設定とすることにより、吹出口1から吹き出される調和空気の指向性は図4(b)の曲線Aで示すようになる。
【0024】
また、図3(b)に示すように、気流案内部材8の羽根8aは前記状態のままにして、シャッタ7の羽根7aのうち、フェースユニット6の一つの周縁と平行で中心側に位置する羽根7aのみを水平に倒伏させると、吹出口1から吹き出される調和空気の指向性は図5(c)の曲線Bで示すようになる。この場合、吹出口1のシャッタ7の羽根7aは図5(a)に示す設定状態であるが、図5(b)に示すように外側に位置する羽根7aのみを水平倒伏させても曲線Bとほぼ同様の指向性が得られる。
【0025】
次に、図3(c)に示すように、気流案内部材8の羽根8aは前記状態のままにして、シャッタ7の羽根7aのうち、フェースユニット6の一つの周縁と平行な2枚の羽根7aを両方とも水平に倒伏させると、吹出口1から吹き出される調和空気の指向性は図6(b)の曲線Cで示すようになる。
【0026】
また、気流案内部材8の羽根8aは前記状態のままにして、図7(a)に示すように、シャッタ7の羽根7aのうち、フェースユニット6の一つの周縁と平行な2枚の羽根7aをいずれも斜めに起立した状態とすると、吹出口1から吹き出される調和空気の指向性は図7(b)の曲線Dで示すようになる。
【0027】
このように、気流案内部材8の羽根8aの設定を一定状態に保持したまま、シャッタ7の羽根7aの開度を調節することによって、気流案内部材8の各吹出領域ごとの風量を任意に設定、変更することができる。
【0028】
したがって、冷房された居室内において、比較的高温を好む人が居る方向への吹出風量を少なくしたり、間仕切りなどの障害物がある方向への調和空気流の到達距離を短くしてドラフトの発生を防止したりすることができる。これによって、居住者の要請に応じた微妙な気流調節が可能であり、居室のレイアウト変更にも的確に対応することができ、居住者に最適な空調を実現することができる。
【0029】
前述の説明において、気流案内部材8の羽根8aは一定状態に保持されているが、羽根の形成位置、形状、面積、個数、起立角度、起立方向などが異なる気流案内部材を用いることによって空調空気の吹出領域、吹出方向を任意に設定することが可能であり、気流案内部材に設定された吹出領域と対応するようにシャッタの羽根を設けることにより、さらに細かな風向と風量の設定を行うことも可能である。
【0030】
本実施形態では、シャッタ7、気流案内部材8はいずれも、板材に切れ目を入れその一部を起立させて複数の羽根7a,8aを形成したものであるため、簡易な工程で多種多様の気流調節機能を有するシャッタ7、気流案内部材8を製作することができる。なお、本実施形態では、気流案内部材8の構造、製作工程などはシャッタ7と同等であるが、これに限定するものではなく、通過する調和空気を所定方向へ導く機能を有するものであれば、いわゆる角アネモやシンメトリ型といった多層コーン型のものなども気流案内部材として用いることができる。
【0031】
また、気流案内部材8で設定された4つの吹出領域ごとにシャッタ7の開度調節が可能であるため、気流案内部材8の各吹出領域とシャッタ7の各制御領域とを一致させることができ、それぞれ吹出領域に該当する部分に位置するシャッタ7の羽根7aの開度を変化させるだけで当該吹出領域の風量を確実に調節することができる。
【0032】
また、シャッタ7と気流案内部材8との間隙においては、フェースユニット6の対角線に沿った部分および開口部9を囲む部分に、気流遮蔽部材10を配置することによって気流案内部材8で設定された4つの吹出領域を区画している。このような気流遮蔽部材10を配置することにより、シャッタ7を通過した調和空気がシャッタ7と気流案内部材8との間隙を移動して隣接する吹出領域へ流入するのを防止できるため、シャッタ7および気流案内部材8で設定された各吹出領域ごとの風向と風量が正確に維持され、風量調節および風向調節を確実に行うことができる。
【0033】
一方、空調用吹出口1は、チャンバ4内に消火用散水器具Sを組み込み可能な構造であるため、スプリンクラーなどの消火用散水器具が設けられた居室への設置が容易であり、当該居室のレイアウト変更後においても、調和空気吹出口1を移動させることなく、フェースユニット6を構成するシャッタ7の羽根7aの開度調節によって適切な風向と風量の設定を行うことができる。また、シャッタ7および気流案内部材8とは、羽根の形成位置、形状、面積、個数、起立角度、起立方向などが異なるシャッタおよび気流案内部材で構成された他のフェースユニットと交換して、前述と異なる風向、風量設定とすることも可能である。
【0034】
また、空調用吹出口1においては、空調機(図示せず)から送給された調和空気を導入するネック5がチャンバ4の側面に設けられているが、ネック5を経由してチャンバ4内へ流入した調和空気流はシャッタ7によって整流されるので偏流が発生することがない。
【0035】
さらに、空調用吹出口1においては、図8に示すように、気流案内部材8の下方に、通気性を有するフェース11を配置しているため、居室内からは当該フェース11のみが視認され、その上方にあるシャッタ7および気流案内部材8は視認されない。したがって、吹出領域ごとの吹出方向、吹出風量がそれぞれ異なる複数の空調用吹出口1が天井面に配置された場合でも、外観が統一され、視覚的な違和感が生じることがない。本実施形態においてフェース11は金属製の多孔板で形成しているが、合成樹脂で形成された多孔板あるいは金属製または合成樹脂製の網状体や格子材なども好適に使用できる。
【0036】
次に、図9を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。図9に示すように、本実施形態の空調用吹出口20は、天井面21に臨む吹出開口22を有するチャンバ23と、空調機(図示せず)から送給される調和空気をチャンバ23内へ調和空気を導入するネック24と、吹出開口22に着脱可能に装着されたフェースユニット25とを備えている。
【0037】
フェースユニット25は、複数の羽根26aを有するシャッタ26と、複数の羽根27aを有する気流案内部材27とで構成され、シャッタ26および気流案内部材27の中央部が閉塞されている点、気流案内部材27の羽根27aの枚数がその中央寄りに形成されている分だけ気流案内部材8の羽根8aの枚数より多い点を除けば、前述したシャッタ7および気流案内部材8と同様の構造、機能を備えている。
【0038】
空調用吹出口20は、消火用散水器具が配置されていない天井面21に設置するのに適したものであり、気流案内部材27の上方に配置されたシャッタ26の羽根26aの開度を調節することにより、シャッタ26を通過して気流案内部材27に到達する調和空気量が気流案内部材27の吹出領域ごとに異なるように設定することが可能である。これによって、気流案内部材27の各吹出領域からそれぞれ所定方向へ吹き出す調和空気の風量を各吹出領域ごとに任意に設定、変更することができるため、居住者に最適な空調を実現することができる。その他の部分の構造、機能および得られる効果などについては、第1実施形態の空調用吹出口1と同様である。
【0039】
【発明の効果】
本発明により、以下に示す効果を奏する。
【0040】
(1)チャンバと、ネックと、フェースユニットとを備えた空調用吹出口において、前記フェースユニットを、チャンバ内部側に配置され部分的開度調節が可能なシャッタと、シャッタの下方に配置され調和空気吹出方向が異なる複数の吹出領域を有する気流案内部材とで構成することにより、気流案内部材の各吹出領域ごとに調和空気の吹出方向および吹出風量を任意に設定、変更することができるようになり、居住者に最適な空調を実現することができる。
【0041】
(2)前記シャッタおよび前記気流案内部材を、板材に切れ目を入れその一部を起立させた羽根を有するものとすることにより、簡易な工程で多種多様の気流調節機能を有するシャッタと気流案内部材を製作することが可能となり、それぞれの羽根の起立角度を変更することで調和空気の吹出風量と吹出風向を任意に設定、変更することができるようになる。
【0042】
(3)前記気流案内部材で設定された吹出領域ごとにシャッタの開度調節を可能とすることにより、それぞれ吹出領域に該当する部分に位置するシャッタの開度を変化させるだけで当該吹出領域の風量を確実に調節することが可能となり、再現性に優れた風量調節を行うことができるようになる。
【0043】
(4)前記シャッタと気流案内部材との間隙に、気流案内部材で設定された吹出領域を区画する気流遮蔽部材を設けることにより、シャッタおよび気流案内部材で設定された各吹出領域ごとの風向と風量が正確に維持され、風量調節および風向調節を確実に行うことができるようになる。
【0044】
(5)前記気流案内部材の下方に、通気性を有するフェースを配置することにより、居室内から気流案内部材およびシャッタが視認されなくなるため、吹出方向や吹出風量の設定状態が異なる複数の空調用吹出口が天井面に配置された場合でも、外観が統一され、視覚的な違和感が生じることがなくなる。
【0045】
(6)前記チャンバ内に消火用散水器具を組み込み可能とすることにより、スプリンクラーなどの消火用散水器具が設けられた居室への設置が容易となり、当該居室のレイアウト変更後においても適切な風向と風量の設定を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態である空調用吹出口の縦断面図である。
【図2】 図2に示す空調用吹出口を構成するフェースユニットの平面図である。
【図3】 図1に示す空調用吹出口の機能を示す縦断面図である。
【図4】 図1に示す空調用吹出口による調和空気の吹出状態を示す説明図である。
【図5】 図1に示す空調用吹出口による調和空気の吹出状態を示す説明図である。
【図6】 図1に示す空調用吹出口による調和空気の吹出状態を示す説明図である。
【図7】 図1に示す空調用吹出口による調和空気の吹出状態を示す説明図である。
【図8】 図1に示す空調用吹出口の一部切欠底面図である。
【図9】 本発明の第2実施形態である空調用吹出口の縦断面図である。
【符号の説明】
1,20 空調用吹出口
2,21 天井面
3,22 吹出開口
4,23 チャンバ
5,24 ネック
6,25 フェースユニット
7,26 シャッタ
8,27 気流案内部材
7a,8a,26a,27a 羽根
9 開口部
10 気流遮蔽部材
11 フェース
27 フェース
S 消火用散水器具
Claims (3)
- 天井面に臨む吹出開口を有するチャンバと、前記チャンバ内へ調和空気を導入するネックと、前記吹出開口に着脱可能に装着されたフェースユニットとを備えた空調用吹出口において、前記フェースユニットを、前記チャンバ内部側に配置され部分的開度調節が可能なシャッタと、前記シャッタの下方に配置され調和空気吹出方向が異なる複数の吹出領域を有する気流案内部材とで構成し、
前記気流案内部材で設定された吹出領域ごとに前記シャッタの開度調節が可能であり、
前記シャッタとその下方に配置された前記気流案内部材との間隙に、前記気流案内部材で設定された吹出領域を区画する気流遮蔽部材を設け、
前記気流案内部材の下方に、通気性を有するフェースを配置したことを特徴とする空調用吹出口。 - 前記シャッタおよび前記気流案内部材が、板材に切れ目を入れその一部を起立させた羽根を有するものである請求項1記載の空調用吹出口。
- 前記チャンバ内に消火用散水器具を組み込み可能とした請求項1または2記載のいずれかに空調用吹出口。
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