JP6381276B2 - 吹出口装置 - Google Patents

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本発明は、空気調和対象空間に調和空気を吹出して空気調和を行う吹出口装置に関する。
ビル内のオフィス空間等の室内空間に対し空気調和を行う場合、調和空気を空気調和対象の室内空間に吹出す吹出口は、室内空間への調和空気の到達しやすさ等を考慮して天井に配設されることが一般的である。そして、こうした比較的広い室内空間に対し空気調和を行う場合、ダクトを介して空気調和機と複数の吹出口とを接続した系統内に設けられたVAV等のダンパの制御を行い、吹出口から吹出す風量の調整を行うことで、室内空間の温度等を適温とする仕組みが採用されている。このような従来の空気調和システムの例として、特開平8−75231号公報に開示されるものがある。
こうした従来の空気調和システムにおいて、天井の吹出口には、一般に調和空気の空間への拡散性に優れる多層コーン型やパン型等の吹出口装置を用いていた。しかし、こうした吹出口装置のみを採用したシステムでは対応できないニーズに応えるため、例えば実開平5−18944号公報のようなシステムも提案されていた。
特開平8−75231号公報 実開平5−18944号公報
前記特許文献1に示されるような従来のシステムによる空気調和では、天井に設けられる吹出口において、居住域でのドラフトが生じない吹出し状態となるようにするのが一般的である。また、近年ではエネルギー消費抑制の観点から空気調和で得られる室内温度と外気温度との差を小さくする傾向にある。このような空気調和状態で、外気温が極端に高い場合や低い場合には、人が外部から室内空間に入ってきて、外気の温度に慣れた状態から室内空気に接して体感する冷感や温感に物足りなさを感じることが多い。
しかしながら、従来の拡散性を重視した吹出口を採用して室内全体を対象とするシステムでは、こうした一部の人の体感する冷感や温感を満足のいくものとするために、局所的に空気調和を行うことはできず、室内空間全体の空気調和状態を調整せざるを得なかった。室内空間全体の空気調和状態の調整では、温度変化を望む使用者の期待する室内温度になるのに時間がかかり、また、室内空間に当初から居て室内温度に慣れた人には、調整の結果不快と感じる温度にもなり得るなど、適切な対応を採りにくい上、空間全体を調整する分、空気調和に投入するエネルギー量が多くなってしまうという課題を有していた。
一方、ノズル型やパンカールーバー型など、風向調整可能で吹出気流の指向性に優れる吹出口を、使用者に対する局所的な空気調和に用いるようにすれば、調和空気により使用者の周囲領域に温度変化を生じさせやすくなり、使用者の好む温度に到達するまでの時間を短縮できるなど、効果的な空気調和が期待できる。
そして、このような指向性の強い吹出口と、室内空間全体を均一に温度調整するための吹出口を併用して、各人の温度の好みへの適合性を高めたシステムが、前記特許文献2に示されるように従来から提案されている。しかし、この従来のシステムでは、調和空気を生成する空気調和機からの給気系統に二種類の吹出口が接続され、そのうち指向性の強い吹出口の方は、使用しない場合には居住域にドラフトを与えないよう風量を絞ることがあるため、給気系統全体の風量バランスが崩れやすく、他の吹出口での吹出しが不安定になるなどの問題が生じるという課題を有していた。
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、広い領域を対象とした吹出しと局所的な吹出しを併用しつつ、局所的な吹出しの風量を調和空気の供給に影響を及ぼすことなく調整でき、空気調和系統を無理なく運用できると共に、空気調和対象空間全体の空気調和状態を維持したまま、局所的な吹出しの活用で使用者の体感温度を快適な状態に速やかに移行させられ、効率よく空気調和を実行できる吹出口装置を提供することを目的とする。
本発明に係る吹出口装置は、空気調和対象空間に面する天井に配設され、天井内でダクトと接続され、当該ダクトから供給される調和空気を空気調和対象空間に吹出す吹出口装置において、前記調和空気が通過する開口部を取囲んだ略箱状体として形成され、天井の所定位置に配設され、前記ダクトと接続されて前記開口部に調和空気を導入する吹出口本体と、内側が空気通路となる略筒状部を有して、前記吹出口本体の開口部中心部分における空気調和対象空間寄り部位に向きを調整可能として支持され、前記空気通路に調和空気を流入させ、調和空気を空気通路延長方向に案内して吹出す一又は複数の案内ノズルと、前記吹出口本体内部における案内ノズルよりダクト寄りとなる所定位置に配設され、外部からの制御に基づいて作動し、送出空気を案内ノズルの空気通路のみに流入させる送風用ファンと、一又は複数所定配置で並べた略板状の案内体を有して、前記吹出口本体の開口部における前記案内ノズルの側方にそれぞれ配設され、各案内体に沿って調和空気を進行させて、調和空気を空気調和対象空間に拡散状態で吹出す複数の気流案内部と、前記吹出口本体内部における、ダクトとの接続部分と前記送風用ファンの調和空気流入部分との間に少なくとも配設され、吹出口本体の開口部を仕切って、調和空気を送風用ファンに向かうものと気流案内部に向かうものとに分ける遮蔽部とを備え、前記送風用ファンが、使用者の操作に基づく制御で作動状態と非作動状態を切替えられるものである。
このように本発明によれば、吹出口本体における所定開口断面の開口部に、調和空気の気流を複数方向にそれぞれ案内する気流案内部を配設すると共に、気流案内部とは独立した局所吹出し用の案内ノズル及び送風用ファンを配設し、送風用ファンの作動で、案内ノズルから所望の位置へ調和空気の局所吹出しを行える状態と、送風用ファンの非作動に伴って主に気流案内部で調和空気を案内して、吹出口位置から空気調和対象空間に調和空気の気流を広く拡散させる状態とを選択できることにより、調和空気の気流を開口部の気流案内部から広い範囲に吹出して、空気調和対象空間の広範囲の領域に、調和空気を確実に拡散させて空気調和を行えることに加え、必要に応じて案内ノズルから使用者の存在する特定の狭い領域に向けて局所的に吹出し、空間全体への影響を抑えつつ居住域の使用者の位置に局所的な温度調節を行って使用者の体感温度を良好なものにできるなど、一つの吹出口で効率よく空気調和を実行でき、空気調和のコストを抑えられる。また、送風用ファンを非作動として案内ノズルから局所的な吹出しを積極的に行わない場合でも、吹出口への供給風量を維持でき、吹出口の含まれる空気調和系統全体に影響が及ぶこともない。
また、本発明に係る吹出口装置は必要に応じて、前記遮蔽部が、少なくとも前記吹出口本体のダクト接続部分と送風用ファンの調和空気流入部分との間に配設される部位に、開閉可能な一又は複数の孔を設けられてなり、当該孔を一又は複数開放して、孔を通じてダクト側から送風用ファンへの調和空気の最短距離での進行を許容する状態と、孔を閉塞して送風用ファンへの調和空気の進行を制限する状態とを切替可能とされ、前記送風用ファンが、前記遮蔽部が孔を開放して調和空気の進行を許容する状態で作動して、前記案内ノズルに調和空気を強制流入させる一方、遮蔽部が孔を閉塞する状態では非作動とされるものである。
このように本発明によれば、送風用ファンを作動させて案内ノズルから調和空気を吹出す状態で、ダクトから吹出口本体内に進んだ調和空気を、遮蔽部の孔を通じて、ダクトからの送出速度をできるだけ維持しつつ送風用ファンに流入させ、さらに送風用ファンを作動させて調和空気に送風圧力を追加して、調和空気を案内ノズルへ送り出すことにより、案内ノズルから空気調和対象空間へ調和空気を強力に吹出して、居住域の使用者の位置まで調和空気を到達させられ、使用者の体に当たる気流から涼しさ又は暖かさを使用者に直接体感させられるなど、使用者を快適な状態に早期に移行させる強力な体感温度調整状態を得ることができる。また、送風用ファンの非作動状態では、遮蔽部の孔が閉じていることで、ダクトから吹出口本体に進んだ調和空気は送風用ファン側より気流案内部側へ進行しやすくなり、確実に気流案内部から広く空気調和対象空間に調和空気を吹出して空気調和対象空間を一様に温度調節する状態が得られる。
また、本発明に係る吹出口装置は必要に応じて、前記遮蔽部が、略箱状に形成され、前記吹出口本体内部で少なくとも案内ノズル及び送風用ファンを取り囲んで配設され、前記送風用ファンの非作動状態で、ダクト側から吹出口本体開口部に流入した調和空気の大部分を気流案内部側へ案内するものである。
このように本発明によれば、略箱状の遮蔽部で案内ノズル及び送風用ファンを取り囲み、送風用ファンの非作動状態ではダクト側から導入された調和空気を気流案内体側へ向かうよう促すことにより、主に気流案内部から調和空気の気流を広く拡散させる状態が選択されている状況では、調和空気をスムーズに気流案内部に導入でき、空気調和対象空間の広範囲の領域に、調和空気を無理なく適切に拡散させて効率よく空気調和を行える一方、調和空気が案内ノズルに達して案内ノズルから吹出されるのを抑えて、案内ノズルから使用者の存在する居住域に調和空気が進むのを確実に防止でき、居住域でのドラフトを回避できる。
また、本発明に係る吹出口装置は必要に応じて、前記遮蔽部が、前記ダクトとの接続部分と送風用ファンの調和空気流入部分との間に配設される部位を、開口孔が複数穿設される板状体を少なくとも二枚重ね合わせて且つ互いに摺動可能に配置した構造とされ、外部からの駆動で一方の板状体を他方に対し相対移動させて、開口孔が互いに重なり合い、開口孔を調和空気が通過可能な状態と、開口孔が互いに重なり合わず、開口孔を調和空気が通過できない状態とを切替えられるものである。
このように本発明によれば、遮蔽部のうち、吹出口本体のダクトとの接続部分と送風用ファンの調和空気流入部分との間に配設される部位を、孔のある二枚の板状体の重ね合わせ構造とし、板状体を互いにスライドさせて孔が重なり合う開状態と孔が重ならない閉状態を生じさせることにより、遮蔽部の開状態では調和空気が孔を通過し、送風用ファンを経由して案内ノズルから吹出され、また、遮蔽部の閉状態では調和空気が遮蔽部に沿って側方に移動して気流案内部に至り、気流案内部から吹出されることとなり、こうした吹出し状態の切替が簡略な構造で実現し、切替の信頼性を高められる。また、遮蔽部における二枚の板状体を重ね合わせた前記部位はその板厚方向の寸法を小さくできることで、これを収容する吹出口本体も前記板厚方向と平行な向きについてコンパクトな構造とすることができる。
また、本発明に係る吹出口装置は必要に応じて、前記吹出口本体内面と案内ノズルとの間に、気流案内部とは隔離される一方、送風用ファンの空気入口部分には連通し、且つ案内ノズルの空気調和対象空間側開口部分の近傍で空気調和対象空間に連通する、空気の流通可能な隙間が生じているものである。
このように本発明によれば、吹出口本体内面と案内ノズルとの間に、送風用ファンの空気入口部分と空気調和対象空間にそれぞれ通じる隙間を設けて、案内ノズルから調和空気を吹出す状態では、送風用ファンの作動による吸引力の発生に伴い、空気調和対象空間における吹出口周辺の周囲空気を吹出口本体内に吸い込み、送風用ファンに取り入れることにより、空気調和対象空間の空気の一部を調和空気とあらかじめ混合した上で吹出せることに加えて、ダクトから供給されて送風用ファンに流入する調和空気より多くの空気を案内ノズルから空気調和対象空間に吹出すことができ、案内ノズルからの吹出しの対象となる所望の箇所への局所的な空気調和をより効率よく実行できる。
本発明の第1の実施形態に係る吹出口装置の天井取付状態底面図である。 本発明の第1の実施形態に係る吹出口装置の正面図及び右側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る吹出口装置の平面図及び底面図である。 図2のA−A断面図及びB−B断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る吹出口装置における遮蔽部上面の閉止状態及び開放状態説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る吹出口装置の通常吹出状態及び局所吹出状態説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る吹出口装置の局所吹出時の気流到達状態説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る吹出口装置の天井取付状態底面図である。 本発明の第2の実施形態に係る吹出口装置の正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る吹出口装置の平面図である。 図9のC−C断面図及び図10のD−D断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る吹出口装置における遮蔽部上面の閉止状態及び開放状態説明図である。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る吹出口装置を前記図1ないし図7に基づいて説明する。本実施形態では、空気調和対象の室内空間に面するグリッド式のシステム天井に配設される吹出口装置の例について説明する。
前記各図において本実施形態に係る吹出口装置1は、矩形開口断面の開口部11を取囲んだ略箱状体として形成され、空気調和対象の室内空間に面する天井80に配設され、天井80内でダクト81と接続されて調和空気を供給される吹出口本体10と、内側が空気通路となる略筒状部を有して、吹出口本体10の開口部11中心部分における室内空間寄り部位に支持される二つの案内ノズル21、22と、吹出口本体10内部における案内ノズル21、22よりダクト81寄りとなる所定位置に配設され、外部からの制御に基づいて作動する送風用ファン31、32と、吹出口本体10の開口部11における案内ノズル21、22の側方にそれぞれ配設されて、調和空気を室内空間に拡散状態で吹出す気流案内部41、42と、吹出口本体10内部のダクト81との接続部分と送風用ファン31、32の調和空気流入部分との間に少なくとも位置しつつ、吹出口本体10内部で案内ノズル21、22及び送風用ファン31、32を取り囲んで配設される略箱状の遮蔽部50と、使用者の遠隔操作に基づいて送風用ファン31、32等の作動を制御する制御部60とを備える構成である。
前記吹出口本体10は、調和空気の通過する矩形開口断面の開口部11を取囲む、金属等の強度の高い材質製の略箱状体として形成される構成である。また、吹出口本体10の室内空間側の端部には、矩形開口断面形状を保ちつつ室内空間側に向けて拡開形状となる外コーン部10bが形成されると共に、この外コーン部10bの下端部から開口部11に対する外側方向に突出する額縁部10cが形成される構成である。
この額縁部10cは、外コーン部10b下端部から開口部11とは反対側となる外方へ所定幅突出する部分を周方向へ連続させて略鍔状とし、さらにその最外周部分を上方へ起立状態とした形状とされる構成である。そして、額縁部10cが、天井80に組立配設されたシステム天井(グリッド天井)の公知の支持枠82に、同じく公知の取付用プレート83等を介して、あるいは直接取付けられることで、吹出口本体10は照明器具84など他の天井配設機器と共に、天井80の所定位置に固定される構成である(図1参照)。
この吹出口本体10は、上面に一体に連結する筒状のネック部10aでダクト81と接続され、このネック部10aを通じてダクト81から調和空気の供給を受け、開口部11に導入された調和空気を、室内空間に面する下部から、案内ノズル21、22や気流案内部41、42による案内を経て、室内空間に吹出す仕組みである。
吹出口本体10の開口部11の室内空間側における気流案内部41、42に挟まれた中間部には、案内ノズル21、22を室内空間に露出させる開口孔12aを穿設した化粧板12が配設され、案内ノズル以外からの調和空気の漏れを防いでいる。
吹出口本体10側面のネック部10aは、略楕円形、より厳密には長軸方向端部の半円形部分に挟まれた中間部分の外縁を直線状とする長円形の開口断面形状とされる筒体であり、天井80内で調和空気供給用のダクト81と接続される構成である。このネック部10aが長円形の開口断面形状を有することに伴い、吹出口本体開口部11の長辺方向の端部にもネック部10aの開口を十分に近付けることができ、こうした従来の円形開口断面形状のネック部から離れて調和空気の気流が到達しにくかったような箇所にも、調和空気を到達させやすい仕組みである。
前記案内ノズル21、22は、外周部分が球面状とされると共に内側が空気通路21a、22aとなる略筒状体として形成され、吹出口本体10の開口部11中心部分における室内空間寄り部位に向きを調整可能として支持される構成であり、空気通路21a、22aに調和空気を流入させ、調和空気を各空気通路延長方向に案内して吹出す。これら案内ノズル21、22は、それぞれを取り囲むように配設される略筒状の案内筒部23を介して吹出口本体10に支持される。
案内筒部23は、案内ノズル21、22の周囲から案内ノズル21、22の調和空気流入側、すなわち上方に所定長さ延伸する略筒状体として形成され、内周側に案内ノズル21、22の略球面状の外周面に摺動可能に接する曲面部を有して、吹出口本体10内部に二つ並べて配設される構成であり、筒内部の空間を案内ノズル21、22における調和空気流入側の空気通路開口部分に各々連通させている。
この案内筒部23は、曲面部で案内ノズル21、22が脱落しない状態を維持しつつ案内ノズル外周球面の球中心を回動の中心として回動可能に支持することで、案内ノズル21、22の向きを調整可能としている。
案内筒部23の室内空間側には、化粧板12が位置するため、室内空間からは案内ノズル21、22の室内空間側の空気通路開口部分周囲のみ視認可能となっている。
なお、案内筒部23と、吹出口本体10内面との間には、気流案内部41、42とは隔離される一方、送風用ファン31、32の空気入口部分には連通し、且つ、案内ノズル21、22の室内空間側開口部分の近傍となる化粧板12の外側と額縁部10cとの間の部分で室内空間に通じる、空気の流通可能な隙間が生じている。
前記送風用ファン31、32は、吹出口本体10内部における案内ノズル21、22よりダクト81寄りとなる所定位置に配設される、詳細には、各案内筒部23における調和空気流入側の開口部分に取り付けられる構成であり、外部からの制御に基づいて作動し、送出空気を案内筒部23を経て案内ノズル21、22の空気通路のみに流入させる。
この送風用ファン31、32は、使用者の操作用端末65を用いた遠隔操作に基づいて制御部60により作動状態と非作動状態を切替えられる仕組みである。送風用ファン31、32の構成自体は、公知の軸流ファンと同様のものであり、詳細な説明を省略する。
送風用ファン31、32と案内ノズル21、22との間の案内筒部23内部には、送風用ファン31、32により生じた気流の旋回速度成分を減衰させて気流の直進性を高めるための公知の板状の整流部33が、案内筒部23内部を横断して配設される。
前記気流案内部41、42は、角錐台の錐面状の拡開形状をなす配置となるように並べた複数の略板状の案内体43を、さらに複数組所定間隔で並べて組合わせたものである。この気流案内部41、42は、最外周部分の案内体傾斜面を吹出口本体10の外コーン部10b内側面に対向させて、いずれの案内体43も室内空間側に向けて拡開状となる配置形態として、吹出口本体10の開口部11における中央の二つの案内ノズル21、22を挟む両側の室内空間寄り位置にそれぞれ配設される構成である。そして、気流案内部41、42では、各案内体43に沿って調和空気を進行させて、調和空気を室内空間に対し水平方向の気流となるように吹出して、室内空間に広く拡散させる仕組みである。
気流案内部41、42における各案内体43は、細長い矩形状の薄板を、長手方向に直交する断面形状が、空気抵抗の小さい形状となるように形成されたものである。案内体43は、棒状の支持体45に固定されて複数配設され、案内体43同士の平行に複数並んだ並び方向を気流案内方向とされる。こうした案内体43を組み合わせた各気流案内部41、42の構造は、従来の多層コーン型吹出口に用いられる公知の中コーン部を切断、分割したものに相当しており、詳細な説明を省略する。
なお、気流案内部41、42においては、案内体43を拡開形状に組み合わせたものを大小二組用いる構成としているが、これに限らず、案内体の組み合わせを一組のみ設けたり、三組以上設けるようにすることもできる。
また、二つの気流案内部41、42は、案内ノズル21、22のある化粧板12部分を挟んで同じ大きさとしてそれぞれ設定しているが、大きさの設定はこれに限られるものではなく、気流案内部ごとに大きさが異なるようにすることもできる。
前記遮蔽部50は、吹出口本体10内部における、ダクトとの接続部分と前記送風用ファンの調和空気流入部分との間に少なくとも配設され、吹出口本体10の開口部を仕切って、調和空気を送風用ファン31、32に向かう一部と気流案内部41、42に向かう他部とに分けるものである。
詳細には、遮蔽部50は、略箱状に形成され、吹出口本体10内部で案内ノズル21、22及び送風用ファン31、32が取り付けられた二つの案内筒部23をまとめて取り囲んで配設される構成である。
前記遮蔽部50は、薄板製の略矩形箱状体で形成され、平面状の上面部に矩形状の孔51をこの上面の長辺方向へ一列に並べて所定ピッチで複数穿設配置されると共に、下側を開放状態とされ、上面側をネック部10a近傍に位置させて吹出口本体10内側に配設される構成である。
遮蔽部50の気流案内部41、42寄りの側面部には貫通する孔52が設けられ、吹出口本体10の開口部11の側端部側から調和空気が孔52を通過して送風用ファン31、32に流入可能となっている。
そして、この遮蔽部50は、吹出口本体10のダクト81との接続部分と、送風用ファン31、32の調和空気流入部分との間に位置する上部を、孔が複数穿設される板状体を二枚重ね合わせて且つ互いに摺動可能に配置した開閉構造とされる。詳しくは、この遮蔽部50における板状の上面部上側に、この上面部に沿って摺動可能となる略板状のスライド板55が、各送風用ファン31、32に対応させて二組配設される構成である。そして、このスライド板55を遮蔽部上面部に対し移動させ位置変化させるアクチュエータ14が、遮蔽部50の側方に配設される構成である。
前記スライド板55は、遮蔽部50の上面部の半分より若干小さい大きさの略矩形薄板として形成され、この遮蔽部50の上面部の孔51と略同じ形状並びに配置で複数の孔56を穿設されてなり、遮蔽部50の上面部に沿って面長辺方向に摺動自在に配設される構成である。
前記アクチュエータ14は、遮蔽部50の側方に配設され、可動部分をスライド板55側端部と連結される構成であり、スライド板55を遮蔽部50側の孔51と孔同士重なり合った全開状態位置から、各孔56が孔51と重ならないよう孔56の複数配列方向にずれた位置までの間で位置変化させる仕組みである。
このアクチュエータ14によるスライド板55の位置調整で、孔51、56同士が全く重ならない全閉状態(図5(A)参照)と、孔51、56同士が全て重なり合った全開状態(図5(B)参照)とを切替えることができる。そして、アクチュエータ14は、送風用ファン31、32の作動状態と非作動状態の切替えに対応して作動するよう制御されており、送風用ファン31、32が作動状態になると、アクチュエータ14がスライド板55を動かして、孔51、56が全て重なり合った全開状態とし、逆に、送風用ファン31、32が非作動状態になると、アクチュエータ14がスライド板55を動かして、孔51、56が全く重ならない全閉状態とする仕組みである。なお、このアクチュエータ14の可動機構自体は公知のものであり、詳細な説明を省略する。
このように、遮蔽部50の上面部では、アクチュエータ14による駆動でスライド板55を上面部に対し相対移動させて、孔が互いに重なり合い、孔を調和空気が通過可能な開状態(図5(B)参照)と、孔が互いに重なり合わず、孔を調和空気が通過できない閉状態(図5(A)参照)とを切替えられる。
これにより、遮蔽部50上面部の開状態では調和空気が孔を通過し、同時に作動する送風用ファン31、32を経由して、案内ノズル21、22の流入側開口に流入して案内ノズル21、22から吹出される。また、遮蔽部50上面部の閉状態では、この上面部に達した調和空気が、閉じた孔を通過できずにそのまま上面部に沿って側方に移動して気流案内部41、42に至り、気流案内部41、42から吹出される。この遮蔽部50上面部の閉状態では、送風用ファン31、32も非作動状態であり、ダクト側から吹出口本体の開口部11に流入した調和空気の大部分が遮蔽部50により気流案内部41、42側へ案内される仕組みである。
こうした吹出し状態の切替は、遮蔽部50の上面部とスライド板55を重ね合わせてスライドさせる簡略な構造で実現しており、切替の信頼性を高められる。また、遮蔽部50における二枚の板状体を重ね合わせた前記部位はその板厚方向の寸法を小さくできることで、これを収容する吹出口本体10も前記板厚方向と平行な上下方向についてコンパクトな構造とすることができる。
前記制御部60は、吹出口本体内の送風用ファン31、32やアクチュエータ14と電気的に接続されて、室内空間に在室する使用者のリモコン等の操作用端末65から、操作情報の信号を受信し、信号に基づいて送風用ファン31、32やアクチュエータ14に対し、これらの作動を制御するものである。
制御部60は、送風用ファン31、32が非作動の状態で、使用者が操作用端末65に対し局所的吹出しの指示操作を行った場合に、操作用端末65から発信された信号を受け、送風用ファン31、32を作動させて案内ノズル側へ調和空気を送出すると共に、アクチュエータ14を作動させてスライド板55をスライドさせ、遮蔽部50の上面部を開放状態として、ダクト81からの調和空気が最短経路で送風用ファン31、32側に向かうようにして、調和空気が案内ノズル21、22からスムーズに吹出されて居住域の所望の領域に調和空気の気流を局所的に到達させる状態を生じさせることとなる。
また、制御部60は、送風用ファン31、32が作動する状態で、使用者が操作用端末65に対し局所的吹出し停止の指示操作を行った場合に、操作用端末65から発信された信号を受け、送風用ファン31、32の作動を停止させると共に、アクチュエータ14を作動させてスライド板55を前記と逆向きにスライドさせ、遮蔽部50の上面部を閉止状態として、ダクト81からの調和空気が気流案内部41、42側に向かいやすくなるようにして、調和空気が気流案内部41、42から吹出されて室内空間に広く拡散する状態に復帰させられるようにしている。
制御部60と操作用端末65との通信は、リモコン等で一般的な赤外線式や電波式の他、例えばIEEE 802.11シリーズやIEEE 802.15シリーズの規格方式に代表される無線通信を用いることもできる。
また、制御部60は、送風用ファン31、32やアクチュエータ14の制御に特化したものに限られず、グリッド式システム天井の場合に吹出口装置1近傍に配置される照明等の制御部、例えば、使用者からの操作用端末を介した指示で照明をON・OFFしたり明るさを変化させる制御部、を兼ねる構成とすることもできる。
次に、前記構成に基づく吹出口装置における気流案内状態について説明する。前提として、吹出口装置の吹出し状態として、送風用ファン31、32を作動状態として案内ノズル21、22から局所的に吹出しを行うモードと、送風用ファンを非作動状態として、主に気流案内部41、42から拡散させて吹出すモードのいずれかを選択可能であり、通常の状況では主に気流案内部41、42から吹出すモードとなり、使用者の操作用端末65による遠隔操作により、案内ノズル21、22から局所的に吹出しを行うモードが選択されるものとする。
使用者が特に操作を行わない場合、主に気流案内部41、42から拡散させて吹出すモードで吹出しが実行されることとなり、スライド板55は孔が閉塞状態となる位置(図5(A)参照)にあり、送風用ファン31、32は非作動状態となっている。
ダクト81から供給された調和空気は、吹出口装置1のネック部10aを通じてスムーズに吹出口本体10の開口部11へ進行し、遮蔽部50をはじめとする開口部11の各位置に向かう。この状態では、遮蔽部50の孔が閉じていることで、ダクト81から吹出口本体10の開口部11に進んだ調和空気は送風用ファン側に比べて気流案内部側へ進行しやすくなっている。特に、遮蔽部上面に達した調和空気は、遮蔽部上面を側方に進んで、室内空間寄りの気流案内部41、42に到達する。こうして、調和空気を確実に気流案内部41、42に向かわせることができる。
この場合、気流案内部41、42から調和空気の気流を水平向きに室内空間へそれぞれ吹出して(図6(A)参照)、室内空間の広範囲の領域に、調和空気を確実に拡散させて空気調和を行い、室内空間を一様に温度調節する状態が得られる。
なお、吹出口本体10の開口部11では、遮蔽部50の気流案内部41、42寄りの孔52を通じて、調和空気の一部が送風用ファン31、32のある遮蔽部50の内側領域に流入するため、調和空気の一部は送風用ファン31、32、案内筒部23を経て案内ノズル21、22から吹出されるが、吹出す風量はわずかであるため、居住域の使用者にドラフト等を感じさせることはない。
一方、使用者が案内ノズルから局所的に吹出しを行うモードを、操作用端末65の操作で選択した場合、これに基づいて、制御部60がアクチュエータ14を作動させ、アクチュエータ14によりスライド板55が動かされて遮蔽部上面部の孔51が閉塞状態から開放状態(図5(B)参照)になると共に、送風用ファン31、32も非作動状態から作動状態となる。
前記同様、ダクト81から供給された調和空気は、吹出口本体10のネック部10aを通じてスムーズに開口部11へ進行し、遮蔽部50をはじめとする開口部11の各位置に向かう。
この状態では、ダクト81から吹出口本体内に進んだ調和空気を、遮蔽部50の孔51を通じて、ダクト81からの送出速度をできるだけ維持しつつ送風用ファンに流入させられ、さらに送風用ファン31、32を作動させて調和空気に送風圧力を追加して、調和空気を案内筒部23を通じて案内ノズル21、22へ送り出すこととなる。
これに伴い、室内空間寄りに位置する案内ノズル21、22から使用者の存在する室内空間の特定の狭い領域に向けて調和空気が局所的に吹出される(図6(B)参照)。そして、案内ノズル21、22から室内空間へ調和空気が強力に吹出されることで、居住域の使用者の位置まで調和空気を到達させられ、使用者の体に当たる気流から涼しさ又は暖かさを使用者に直接体感させられるなど、使用者を快適な状態に早期に移行させる強力な体感温度調整状態を得ることができる。ただし、調和空気は室内空間の狭い領域に向けて局所的に吹出されるため、室内空間全体への影響は抑えられる。
この場合、吹出口本体10の開口部11で調和空気の一部は気流案内部41、42に向かうため、気流案内部41、42からもわずかに吹出す。
また、送風用ファン31、32の作動により送風用ファン31、32の流入側空間には吸引力が発生すると共に、吹出口本体10内面と案内ノズル21、22との間、具体的には遮蔽部50内面と案内筒部23外面との間、に隙間があることに伴い、送風用ファン31、32を作動させて案内ノズル21、22から調和空気を吹出す状態では、この隙間を通じて吸引力を室内空間側に作用させて、室内空間における吹出口周辺の周囲空気の一部を化粧板12側部の開口部分から吹出口本体10内に吸い込み、隙間を通じて送風用ファン31、32の空気入口部分に到達させ、送風用ファンに取り入れることができる。
これにより、室内空間の空気の一部を調和空気とあらかじめ混合した上で吹出せ、ダクト81から供給されて送風用ファン31、32に流入する調和空気より多くの空気を案内ノズル21、22から室内空間に吹出すことができ、案内ノズルからの吹出しの対象となる所望の箇所への局所的な空気調和をより効率よく実行できる。
なお、吹出口本体10に対し案内ノズル21、22を回動可能に配設していることで、案内ノズル21、22を吹出口本体10に対し回動調整して室内空間に面する開口の向きを変化させ、調和空気の吹出方向を変えることができる。使用者は案内ノズルの室内空間側の開口部分が化粧板12の開口孔12aから露出可能な範囲内で、調和空気を吹出す向きを任意に調整できる(図6(B)参照)。吹出方向を居住域における使用者の状況に対応して適切に設定でき、効率よく空気調和を行える。
使用者が、操作用端末65の操作で、案内ノズルから局所的に吹出しを行うモードを解除した場合、通常の主に気流案内部41、42から拡散させて吹出すモードに復帰することとなり、アクチュエータ14によりスライド板55が動かされて孔が開放状態から閉塞状態(図5(A)参照)となると共に、送風用ファン31、32が作動状態から非作動状態となる。
この状態では、前記同様、遮蔽部50の孔が閉じていることで、ダクト81から吹出口本体10の開口部11に進んだ調和空気は送風用ファン側より気流案内部41、42側へ進行しやすくなり、調和空気の気流を気流案内部41、42から広い範囲に吹出して、室内空間の広範囲の領域に、調和空気を確実に拡散させて空気調和を行える。
なお、こうして遮蔽部50の上面を閉塞状態とし、送風用ファン31、32を非作動として案内ノズル21、22から局所的な吹出しを積極的に行わない場合でも、吹出口への供給風量を維持でき、吹出口の含まれる空気調和系統全体に影響が及ぶこともない。
また、制御部では案内ノズルからの吹出しを行うか行わないか全開か全閉の状態の切替のみとなっているが、局所的に吹出しを行っている状況で、送風用ファンの回転数制御による送風量調整や、スライド板のスライドによる開度調整を行って、案内ノズルから吹出される調和空気の風量を調整して使用者近傍への到達度合いを変えるようにすることもできる。
このように、本実施形態に係る吹出口装置においては、吹出口本体10における矩形開口断面の開口部11に、調和空気の気流を複数方向にそれぞれ案内する気流案内部41、42を配設すると共に、気流案内部41、42とは独立した局所吹出し用の案内ノズル21、22及び送風用ファン31、32を配設し、送風用ファン31、32の作動で、案内ノズル21、22から所望の位置へ調和空気の局所吹出しを行える状態と、送風用ファン31、32の非作動に伴って主に気流案内部41、42で調和空気を案内して、吹出口位置から空気調和対象の室内空間に調和空気の気流を広く拡散させる状態とを選択できることから、調和空気の気流を開口部11の気流案内部41、42から広い範囲に吹出して、室内空間の広範囲の領域に、調和空気を確実に拡散させて空気調和を行えることに加え、必要に応じて案内ノズル21、22から使用者の存在する特定の狭い領域に向けて局所的に吹出し、空間全体への影響を抑えつつ居住域の使用者の位置に局所的な温度調節を行って使用者の体感温度を良好なものにできるなど、一つの吹出口で効率よく空気調和を実行でき、空気調和のコストを抑えられる。また、送風用ファン31、32を非作動として案内ノズル21、22から局所的な吹出しを積極的に行わない場合でも、吹出口への供給風量を維持でき、吹出口の含まれる空気調和系統全体に影響が及ぶこともない。
なお、前記実施形態に係る吹出口装置においては、吹出口装置1と一対一に対応する制御部60を用い、この制御部60が使用者側の操作用端末65からの信号を受け、送風用ファン31、32やアクチュエータ14の作動制御を行う構成となっているが、この他、室内に在室している使用者の携帯電話やスマートフォン等の通信端末、あるいは使用者の使用するコンピュータから、電話回線網やネットワークを通じて操作情報の信号を代表して受信する通信制御部と、室内の複数の吹出口装置にそれぞれ対応して作動制御を行う作動制御部とを備えて、通信制御部が各作動制御部のうち、通信端末から操作した使用者に対応する吹出口装置の作動制御部に対し、作動指令の信号を送る構成とすることもでき、所定の吹出口装置専用のリモコン以外の、一般的な携帯通信端末やコンピュータからでも、使用者が吹出口での局所的吹出しの開始、終了を指示操作可能となり、さらに利便性を向上させられる。
この場合、まず通信制御部が、室内空間の居住域における所定の使用者の例えば携帯電話等の通信端末から送信された操作情報の信号を受信し、この操作情報の信号から通信制御部が送信元の通信端末とその使用者を認識して、あらかじめ使用者に対応付けられた室内所定箇所における操作対象の吹出口装置の位置を割出すこととなる。そして、通信制御部は、この操作対象位置にある吹出口装置に対応する作動制御部に作動指令信号を送り、これを受けた作動制御部が、送風用ファンやアクチュエータの作動制御を行うこととなる。
また、前記実施形態に係る吹出口装置においては、制御部に作動制御されるアクチュエータを用いてスライド板をスライドさせ、送風用ファンの作動に合わせて遮蔽部上面部の開閉状態を切り替えて、調和空気を作動する送風用ファンに最短距離でスムーズに流入可能とする構成としているが、これに限らず、アクチュエータを用いず、送風用ファンの空気流入側と吹出口本体ネック部との間に開閉部分を設け、付勢手段等を用いて送風用ファンの非作動時は閉止体の閉状態を維持して調和空気を送風用ファン側に直進させない一方、送風用ファンを作動させると、圧力変化により圧力と付勢力とのバランスがとれていた状態が崩れて閉止体が動き、これにより開放状態となり、送風用ファンの作動の間、変化後の圧力に基づいて開放状態が維持される構成とすることもでき、アクチュエータを不要としてコスト抑制が図れる。
また、前記実施形態に係る吹出口装置においては、吹出口装置1に接続されるダクト81の上流側部分の構成は特に限定していないが、この他、吹出口装置の上流側となるダクト所定箇所に変風量調整部(VAV)を設け、室内空間の壁等に設けた温度センサで測定した室内空間の温度に応じて、変風量調整部(VAV)で風量調整を行って室内空間の温度調整を行う構成とすることができる。この場合、さらに、操作用端末65に温度センサを取付け、居住域の使用者が活動する位置の温度を測定し、得られた温度情報を変風量調整部の制御部に送信して、この温度情報に基づいて変風量調整部の風量制御を実行するようにしてもよく、より使用者に近い位置の温度に基づく制御で使用者の実感に合った温度調整が行え、室内空間の快適性を向上させられる。
そして、操作用端末の温度センサで得た温度情報は吹出口装置の送風用ファン等の制御部にも送信して利用してもよく、制御部で例えば使用者の近傍領域の温度が目標温度を大きく超える場合に、送風用ファンの回転数を落としたり、スライド板を移動させて遮蔽部上面部の開口率を下げたりなどして、居住域に局所的に到達する調和空気の気流を弱めるといった制御を実行するようにしてもよい。
(本発明の第2の実施形態)
前記実施形態に係る吹出口装置においては、吹出口本体10の矩形の開口部11に二つの案内ノズル21、22とこれらを挟む二組の気流案内部41、42を配設する構成としているが、これに限らず、第2の実施形態として、図8ないし図12に示すように、方形開口断面の開口部16を取り囲む略箱状体となる吹出口本体15を配設し、この吹出口本体15における開口部16の中心部分に四つの案内ノズル25、26、27、28を設けると共に、これら案内ノズルを取り囲む周囲部分に四組の気流案内部45、46、47、48を配設する構成とすることもできる。
この場合、吹出口装置2の吹出口本体15は、天井80におけるグリッド式のシステム天井の支持枠82に、取付用プレート83を介して取付けて天井80に固定できる。こうして天井80に配設した状態で、前記第1の実施形態同様、外周部の気流案内部45、46、47、48からは、水平に調和空気を吹出して室内空間に広く拡散させられる一方、必要に応じて、吹出し方向調整可能な案内ノズル25、26、27、28から居住域の任意の位置へ調和空気の気流を到達させて局所的に空気調和を行える。
前記吹出口本体15は、方形開口断面の開口部16を取囲む形状とされる点を除けば、前記第1の実施形態と同様に、略箱状体として形成され、その室内空間側の端部に、室内空間側に向けて拡開形状となる外コーン部15bを形成されると共に、この外コーン部15bの下端部から開口部16に対する外側方向に突出する額縁部15cを形成されてなるものである。
そして、吹出口本体15は、上面に連結する筒状のネック部15aでダクト81と接続され、このネック部15aを通じてダクト81から調和空気の供給を受け、前記第1の実施形態同様、開口部16に導入された調和空気を案内ノズル25、26、27、28や気流案内部45、46、47、48による案内を経て、室内空間に吹出す仕組みである。
吹出口本体15の開口部16の室内空間側における気流案内部45、46、47、48に囲まれた中間部には、各案内ノズル25、26、27、28をそれぞれノズルごとに室内空間に露出させる開口孔17aを穿設した化粧板17が配設され、各案内ノズルと気流案内部以外からの調和空気の漏れを防いでいる。
前記案内ノズル25、26、27、28は、前記第1の実施形態同様、外周部分が球面状の略筒状体として形成され、それぞれ案内筒部23を介して吹出口本体15の開口部16中心部分に向き調整可能に支持されるものであり、詳細な説明を省略する。そして、これら案内ノズル25、26、27、28よりダクト81寄りとなる吹出口本体10内部における所定位置には、前記第1の実施形態同様、送風用ファン35、36、37、38が配設される。
これら送風用ファン35、36、37、38は、それぞれ案内筒部23における調和空気流入側の開口部分に取り付けられ、使用者の操作用端末65を用いた遠隔操作に基づいて制御部60により作動状態と非作動状態を切替えられ、送出空気を案内筒部23を通じて案内ノズル25、26、27、28の空気通路に流入させる点も前記第1の実施形態と同様である。
さらに、吹出口本体10内部でこれら送風用ファン35、36、37、38や案内筒部23、並びに案内ノズル25、26、27、28を取り囲んで略箱状の遮蔽部53が配設されることも、前記第1の実施形態と同様である。
前記気流案内部45、46、47、48は、吹出口本体外周部の外コーン部15bに対向する化粧板17外周の板状部分であり、開口部16の中心部分にある四つの案内ノズル25、26、27、28の周囲で、前記板状部分の裏面に沿って調和空気を進行させて、外側の外コーン部15bと共に調和空気を室内空間に対し水平方向の吹出し気流となるように案内することとなる。
前記遮蔽部53は、前記第1の実施形態同様、孔54を複数穿設配置した板状の上面部上側に、この上面に沿って摺動可能となる板状体で複数の孔59を穿設されたスライド板58を各案内ノズルごとに対応させて四組配設され、このスライド板58の位置調整で、孔54、59が重なり合った全開状態と、孔54、59が重ならない全閉状態とを切替え可能とされる。遮蔽部53上側には、スライド板58を遮蔽部53に対しスライドさせ位置変化させるアクチュエータ19が各スライド板ごとに配設される。
なお、開口部16の中心部分の案内ノズル25、26、27、28は、使用状況に応じて1〜4個を選択的に取り付けて用いることができ、案内ノズルを1〜3個使用する場合、ノズルを使用しない部位に開口孔のない化粧板が代わりに取り付けられる。そして、こうした代替の化粧板を用いた場合も、通常の化粧板17同様に、吹出口本体外周部の外コーン部15bに対向する外周部分の裏面をなす案内体49が、外コーン部15bと共に調和空気を案内する気流案内部として機能する。
次に、本実施形態に係る吹出口装置における気流案内状態について説明する。前記第1の実施形態同様、吹出し状態としては、送風用ファン35、36、37、38を作動状態として案内ノズル25、26、27、28から局所的に吹出しを行うモードと、送風用ファン35、36、37、38を非作動状態として、主に気流案内部45、46、47、48から拡散させて吹出すモードのいずれかを選択可能であり、通常の状況では主に気流案内部45、46、47、48から吹出すモードとなり、使用者の操作用端末65による遠隔操作により、案内ノズル25、26、27、28から局所的に吹出しを行うモードが選択される。
使用者が特に操作を行わない場合の、主に気流案内部45、46、47、48から拡散させて吹出すモードでは、スライド板58は孔が閉塞状態(図12(A)参照)となる位置にあり、送風用ファン35、36、37、38は非作動状態となる。この場合、調和空気は、ダクト81からネック部15aを通じて吹出口本体15の開口部16へ進行し、遮蔽部53の孔54が閉じていることで、調和空気の大部分は気流案内部45、46、47、48に到達して、気流案内部45、46、47、48から調和空気の気流を水平向きに吹出して、調和空気を室内空間の広い範囲にそれぞれ拡散させることとなる。
一方、使用者が案内ノズルから局所的に吹出しを行うモードを操作用端末65の操作で選択した場合、これに基づいて、制御部60がアクチュエータ19を作動させ、アクチュエータ19によりスライド板58が動かされて、遮蔽部上面部の孔54が閉塞状態から開放状態(図12(B)参照)になると共に、送風用ファン35、36、37、38が非作動状態から作動状態となる。
ダクト81から供給された調和空気は、吹出口本体15の開口部16へ進行し、遮蔽部53をはじめとする開口部16の各位置に向かう。この状態で、ダクト81から吹出口本体内に進んだ調和空気は、遮蔽部53の孔54を通じて、ダクト81からの送出速度をできるだけ維持しつつ送風用ファンに流入し、さらに送風用ファン35、36、37、38の作動で送風圧力を追加されて、案内ノズル25、26、27、28へ送り出される。
こうして、案内ノズル25、26、27、28から使用者の存在する室内空間の特定の狭い領域に向けて調和空気が局所的に吹出され、居住域の使用者の位置まで調和空気を到達させて、使用者を快適な状態に早期に移行させる強力な体感温度調整状態を得ることができる。
使用者が、操作用端末65の操作で、案内ノズルから局所的に吹出しを行うモードを解除した場合、通常の主に気流案内部から拡散させて吹出すモードに復帰することとなり、アクチュエータ19によりスライド板58が動かされて孔が開放状態から閉塞状態となると共に、送風用ファン35、36、37、38が作動状態から非作動状態となる。この状態では、前記同様、遮蔽部53の孔54が閉じていることで、ダクト81から吹出口本体15の開口部16に進んだ調和空気は気流案内部45、46、47、48側へ進行して、調和空気の気流は気流案内部45、46、47、48から広い範囲に吹出される。
このように、本実施形態に係る吹出口装置は、吹出し部分として、調和空気の気流を拡散させて吹出す四つの気流案内部45、46、47、48と、局所吹出し用の四つの案内ノズル25、26、27、28とを備えて、案内ノズル25、26、27、28から所望の位置へ調和空気の局所吹出しを行える状態と、主に気流案内部45、46、47、48で調和空気を案内して、吹出口位置から室内空間に調和空気の気流を広く拡散させる状態とを選択できることから、前記第1の実施形態同様、気流案内部45、46、47、48から室内空間の広範囲の領域に、調和空気を確実に拡散させて空気調和を行えることに加え、必要に応じ四つの案内ノズル25、26、27、28から最大四箇所の使用者の存在する領域に調和空気の局所吹出しが行え、一つの吹出口で効率よく居住域の複数の使用者位置に対する温度調節を実行して、迅速に使用者の快適感向上を図れることとなる。
なお、前記各実施形態に係る吹出口装置においては、使用者の操作用端末65の操作に基づいて制御部60が送風ファンを作動状態にいったん切替えたら、使用者が新たに操作用端末65を操作して局所吹出し状態を停止させるまで、制御部60は送風ファンの作動状態を維持する構成としているが、これに限らず、吹出口装置の室内空間に面する所定箇所、及び/又は操作用端末65の一部に人感センサを設け、案内ノズルからの調和空気吹出しの対象となる、居住域の所定領域における人の不在を人感センサで識別したら、制御部が送風用ファンを非作動状態とし、合わせてスライド板をスライドさせて遮蔽部上面部を閉状態とし、案内ノズルからの局所的吹出しを停止する構成とすることもできる。
この場合、吹出し状態が案内ノズルから局所的に吹出しを行うモードのまま、調和空気の気流を到達させる対象領域から使用者が所定時間以上離れると、速やかに調和空気を気流案内部から室内空間に広く拡散させる吹出し状態に移行させることで、一部の領域へ局所的に吹出されようとしていた調和空気を、室内空間全体を対象とした空気調和に有効に活用でき、室内空間に対し効率よく空気調和が行えることとなる。
こうした人感センサの他に、操作用端末65の一部に温度センサを設け、案内ノズルからの調和空気吹出しの対象となる、居住域の所定領域における温度を温度センサで測定し、得られた温度が室内全体の空気調和における目標温度から大きく外れている場合には、制御部が案内ノズルからの局所的吹出しを停止するよう各部を制御する構成とすることもでき、空気調和をしばらく停止していた室内空間に対しあらためて空気調和を開始した直後など、室内空間の温度がまだ一様でない不十分な空気調和状況では、室内空間全体を対象とする空気調和を優先して、できるだけ短時間に室内空間を全体的に快適な温度状態に移行させるようにすることができる。
また、前記各実施形態に係る吹出口装置において、調和空気を主に気流案内部から拡散させて吹出す状態では、吹出口本体の開口部の端部に設けた各気流案内部で、調和空気の気流を気流案内部の案内体にそのまま沿わせて、開口部周縁部各辺の向きと直交する方向へ吹出す仕組みとしているが、これに限らず、気流案内部と共に別の気流案内部材を併用するなどして、気流案内部から調和空気の気流が斜め下向きに吹出すようにすることもでき、空気調和対象空間の状況に対応する、より好ましい拡散吹出し状態を採用して、空気調和を効率よく実行できる。
また、前記実施形態に係る吹出口装置においては、室内空間側に案内ノズルや気流案内部が露出状態となる構成としているが、これに限らず、案内ノズル及び/又は気流案内部の室内空間側に、調和空気を抵抗なく通過させられる十分な大きさの孔を所定の開口率が得られる規則的配置で多数穿設される略板状体であり、案内ノズル及び/又は気流案内部を覆い隠す化粧グリルを配設する構成とすることもできる。この場合、化粧グリルは、案内ノズルや気流案内部で案内される調和空気の気流の吹出しへの影響を最小限としつつ、内側の案内ノズル及び気流案内部を室内空間側から直接見えにくくすることで、吹出口室内露出部分の外観の違和感を抑えられ、天井デザインの統一感を高めて、美観を向上させられる。
1、2 吹出口装置
10、15 吹出口本体
10a、15a ネック部
10b、15b 外コーン部
10c、15c 額縁部
11、16 開口部
12、17 化粧板
12a、17a 開口孔
14、19 アクチュエータ
21、22 案内ノズル
21a、21b 空気通路
23 案内筒部
25、26、27、28 案内ノズル
31、32 送風用ファン
33 整流部
35、36、37、38 送風用ファン
41、42 気流案内部
43 案内体
45、46、47、48 気流案内部
50、53 遮蔽部
51、54 孔
52 孔
55、58 スライド板
56、59 孔
60 制御部
65 操作用端末
80 天井
81 ダクト
82 支持枠
83 取付用プレート
84 照明器具

Claims (5)

  1. 空気調和対象空間に面する天井に配設され、天井内でダクトと接続され、当該ダクトから供給される調和空気を空気調和対象空間に吹出す吹出口装置において、
    前記調和空気が通過する開口部を取囲んだ略箱状体として形成され、天井の所定位置に配設され、前記ダクトと接続されて前記開口部に調和空気を導入する吹出口本体と、
    内側が空気通路となる略筒状部を有して、前記吹出口本体の開口部中心部分における空気調和対象空間寄り部位に向きを調整可能として支持され、前記空気通路に調和空気を流入させ、調和空気を空気通路延長方向に案内して吹出す一又は複数の案内ノズルと、
    前記吹出口本体内部における案内ノズルよりダクト寄りとなる所定位置に配設され、外部からの制御に基づいて作動し、送出空気を案内ノズルの空気通路のみに流入させる送風用ファンと、
    一又は複数所定配置で並べた略板状の案内体を有して、前記吹出口本体の開口部における前記案内ノズルの側方にそれぞれ配設され、各案内体に沿って調和空気を進行させて、調和空気を空気調和対象空間に拡散状態で吹出す複数の気流案内部と、
    前記吹出口本体内部における、ダクトとの接続部分と前記送風用ファンの調和空気流入部分との間に少なくとも配設され、吹出口本体の開口部を仕切って、調和空気を送風用ファンに向かうものと気流案内部に向かうものとに分ける遮蔽部とを備え、
    前記送風用ファンが、使用者の操作に基づく制御で作動状態と非作動状態を切替えられ
    前記遮蔽部が、吹出口本体のダクトとの接続部分と送風用ファンの調和空気流入部分との間に配設される平面状の上面部を少なくとも有して、送風用ファンの非作動状態で、ダクト側から上面部に達した調和空気を上面部に沿わせて側方に移動させ、気流案内部に至らせることを
    特徴とする吹出口装置。
  2. 前記請求項1に記載の吹出口装置において、
    前記遮蔽部が、少なくとも前記吹出口本体のダクト接続部分と送風用ファンの調和空気流入部分との間に配設される部位に、開閉可能な一又は複数の孔を設けられてなり、当該孔を一又は複数開放して、孔を通じてダクト側から送風用ファンへの調和空気の最短距離での進行を許容する状態と、孔を閉塞して送風用ファンへの調和空気の進行を制限する状態とを切替可能とされ、
    前記送風用ファンが、前記遮蔽部が孔を開放して調和空気の進行を許容する状態で作動して、前記案内ノズルに調和空気を強制流入させる一方、遮蔽部が孔を閉塞する状態では非作動とされることを
    特徴とする吹出口装置。
  3. 前記請求項1又は2に記載の吹出口装置において、
    前記遮蔽部が、略箱状に形成され、前記吹出口本体内部で少なくとも案内ノズル及び送風用ファンを取り囲んで配設され、前記送風用ファンの非作動状態で、ダクト側から吹出口本体開口部に流入した調和空気の大部分を気流案内部側へ案内することを
    特徴とする吹出口装置。
  4. 前記請求項2又は3に記載の吹出口装置において、
    前記遮蔽部が、前記ダクトとの接続部分と送風用ファンの調和空気流入部分との間に配設される部位を、貫通する孔が複数穿設される板状体を少なくとも二枚重ね合わせて且つ互いに摺動可能に配置した構造とされ、駆動力を受けて一方の板状体を他方に対し相対移動させて、孔が互いに重なり合い、孔を調和空気が通過可能な状態と、孔が互いに重なり合わず、孔を調和空気が通過できない状態とを切替えられることを
    特徴とする吹出口装置。
  5. 前記請求項1ないし4のいずれかに記載の吹出口装置において、
    前記吹出口本体内面と案内ノズルとの間に、気流案内部とは隔離される一方、送風用ファンの空気入口部分には連通し、且つ案内ノズルの空気調和対象空間側開口部分の近傍で空気調和対象空間に連通する、空気の流通可能な隙間が生じていることを
    特徴とする吹出口装置。
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