JP6628656B2 - 吹出口装置 - Google Patents
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Description
居室内の空気を均一に調和させるアンビエント空調に加えて、執務者の在席領域(タスク領域)に個別に対応するタスク空調が行われるようになってきている。
タスク空調にあっては、個々の執務者に対応した多数の吹出口装置を天井に設置し、各吹出口装置から各タスク領域に向けて気流を送り出す。タスク空調によって執務者の快適性が向上することはもちろんのことであるが、居室全体を均一に空調することに比べて省エネを図ることができる。
例えば、冷房時には気流が執務者に直接到達するようになると、気流があることによって体感温度が下がり、設定温度を上げることができ、空調に掛かるエネルギーコストを削減することができる。
新幹線や飛行機、バスや自動車内といった狭い空間で人のすぐ近くに吹出し口がある場合は問題にならないが、通常のオフィスビルの天井に設置することを考えると吹出口方向と斜め気流の中心風速の方向に相違が生じる。
ダクトと接続されるダクト接続口を有するとともに、一面が開口した中空のチャンバーボックスと、
前記チャンバーボックスの開口を閉塞するように取り付けられるパネル部と、
前記パネル部に取り付けられた複数のタスク用吹出部と、を備え、
前記タスク用吹出部は、
居室内で執務者が在席する領域であるタスク領域に向けて空調空気を個別に吹き出すノズル部と、前記ノズル部を支持するノズル支持部と、を備え、
前記ノズル部は、このノズル部を貫通する筒孔であるタスク用気流路を有するとともに、ピッチ軸によって傾動可能に支持されており、
前記ノズル支持部は、前記ノズル部がピッチング方向に傾動可能になるように前記ピッチ軸を支持し、さらに、このタスク用吹出部が取り付けられる天井または壁に垂直であるヨー軸回りで前記ノズル部が回転可能になるように当該ノズル部を支持し、前記タスク用気流路は、その内壁面に、前記ピッチ軸に平行な平坦面を少なくとも一つ有し、
前記チャンバーボックスは、その上面において、ハの字型に設けられた斜面である風向ガイド斜面を有する
ことを特徴とする。
前記風向ガイド斜面は、前記チャンバーボックスの端に向かうに従って徐々に低くなり、低い側の辺が前記タスク用吹出部の前記ノズル部の入り口よりも高い位置にある
ことが好ましい。
前記チャンバーボックス内において、前記タスク用吹出部と前記ダクト接続口との間の高さに、多数の穴が穿設されたパンチングプレートが設けられている
ことが好ましい。
前記各タスク用吹出部の前記ノズル支持部を囲むように円筒形の円筒風向ガイドが設けられ、
前記円筒風向ガイドの高さは、前記ノズル部の入り口の高さよりも高い
ことが好ましい。
前記複数のタスク用吹出部は、一列に並べて配置されている
ことが好ましい。
前記タスク用気流路は、35mm以上の長さを有する
ことが好ましい。
前記タスク用気流路の出口側の開口部の一辺を基準にしたとき、前記タスク用気流路の長さは0.8倍以上である
ことが好ましい。
前記タスク用気流路は、角柱状の筒孔である
ことが好ましい。
前記パネル部は、円形の取付穴を有し、
前記ノズル支持部は、
内側で前記ノズル部を支持する筒状であって前記取付穴よりも径小の筒本体部と、
前記取付穴よりも径大のフランジ部と、を有し、
前記フランジ部が前記取付穴の周縁に引っ掛かり、当該ノズル支持部は前記パネル部の前記取付穴に回動可能に取り付けられている
ことが好ましい。
前記ノズル部は、その外形が短円筒状であるノズル本体部を有し、
前記筒本体部は、その内側に、筒の貫通を阻止するように遮蔽板を有し、前記遮蔽板は、前記ノズル本体部が遊嵌する内穴を有する
ことが好ましい。
前記筒本体部は、外穴を有する蓋を有し、この外穴から前記ノズル部の一部が前記筒本体部の外に出て、
前記ノズル部が前記外穴の縁に当接することで前記ノズル部の最大傾斜角が規制されている
ことが好ましい。
前記ノズル部は、前記タスク用気流路に連通し、前記タスク用気流路の入り口を外側に向けて漏斗状に広げる広口開口部を有する
ことが好ましい。
前記チャンバーボックスは、その開口の縁が末広がりに広がった外コーン部を有し、
前記パネル部は、その外周が末広がりに広がった内コーン部を有し、前記パネル部が前記チャンバーボックスの開口に取り付けられたときに、前記外コーン部と前記内コーン部との間に生じる隙間がアンビエント用吹出口となり、
前記パネル部は、その外周に沿って立設された側壁を有し、
前記チャンバーボックスの開口に前記パネル部が取り付けられたときに前記側壁と前記チャンバーボックスの内面とが隙間を介して対向し、
前記ダクト接続口が前記チャンバーボックスの側面にある場合、前記ダクト接続口がある側面と反対側にある前記側壁を第1側壁とし、前記接続口がある側面にある前記側壁を第2側壁とするとき、
第2側壁の高さT2は、第1側壁の高さT1よりも高い
ことが好ましい。
前記ダクト接続口が前記チャンバーボックスの側面にある場合、前記ダクト接続口がある側面に交差する側にある前記側壁の高さは、前記第2側壁の高さよりも高い
ことが好ましい。
(第1実施形態)
図1は、吹出口装置100を天井に設置した状態を示す図である。
吹出口装置100は、チャンバーボックス110と、下面パネル部120と、タスク用吹出部200と、を備える。
チャンバーボックス110は、全体に角柱状(四角柱状)であって、下面111が開口した中空体である。
チャンバーボックス110は、その一面に、ダクト500に接続される接続口112を有する。
なお、接続口112が設けられる位置は、チャンバーボックス110の側面でも上面でもよい。図2中では接続口112をチャンバーボックス110の側面に設けた例を示すが、側面接続口112に代えて、チャンバーボックス110の上面に接続口112aを設けるようにしてもよい。
下面パネル部120は、チャンバーボックス110の下面開口111を閉塞するように取り付けられるものである。下面パネル部120は、樹脂または金属からなる矩形の薄板である。下面パネル部120は、その略中央に円形の穴121を有する。この穴121はタスク用吹出部200を取り付けるためのものであるので、この穴を取付穴121と称することにする。
本実施形態では、タスク用気流路230の長さLNを60mmとしている。ちなみに、開口部235は45mm角の正方形である。開口部235の一辺の長さを基準に考えるとすると、タスク用気流路230の長さLNは0.8倍以上必要であり、好ましくは、1.0倍以上、より好ましくは1.2倍以上、さらに好ましくは1.3倍以上とするのがよい。本発明者らの実験によれば、タスク用気流路230の長さを60mmを超えて長くしたとしても吹出し気流の指向性はそれほど上がらなかった。したがって、タスク用気流路230の長さLNは略70mm、長くても75mm程度に留めることがよいと考えられる。
ダクト500から供給される空調空気はチャンバーボックス110の内壁にぶつかったりした後、主として真上からノズル部210に流れ込んでくる。
例えば図7のようにノズル部210を傾けるとタスク用気流路230も斜めになり、タスク用気流路230の入り口が真上を向かず、したがって、空調空気がタスク用気流路230に流入しにくくなる可能性がある。
この点、ノズル部210が斜めになったとしても広口開口部240により空気の流入を十分確保できる。
また、本実施形態においては、広口開口部240はノズル部210の最大傾斜角度を規制するためのストッパも兼ねるものであるが、この点は後述する。
ノズル支持部300は、ノズル部210のピッチ軸PXを支持し、さらに、水平面内で鉛直軸YXを回転中心としてノズル部210を360度回転可能にするものである。
本明細書では、この鉛直軸YXをヨー軸YXと称することにする。
遮蔽板340には長方形の穴341が空いており、この穴341にはノズル部210がちょうど嵌まる。(もちろん、この穴341とノズル部210との間には、空気の漏れが十分少なくなる程度であってかつノズル部210の傾動を許容できる隙間をわずかに残す。)この穴を内穴341と称することにする。
外筒本体部370は、内筒本体部320よりも一回り大きい筒であり、内筒本体部320の外側に被さる。外筒本体部370の上面には矩形の穴372を有する蓋371があり、この穴372から広口開口部240の全体およびノズル本体部220の一部が筒の外に出る。この穴を外穴372と称することにする。
図8のように、居室内の執務者に向けて吹出し気流を当てたい場合がある。ノズル部210のタスク用気流路230の出口を執務者に向ければよいのであるが、ノズル部210の回動軸はピッチ軸PXとヨー軸YXとに分離しているので、ピッチ角とヨー角とをそれぞれ別々に調整する必要がある。ピッチ角を合わせてからヨー角を合わせてもよく、その逆でもよく、合わせる順序は問わない。
(1)本実施形態によれば、吹出し気流の指向性を格段に高めることができる。すなわち、タスク用気流路230を十分に長くとっているので、タスク用気流路230に沿う方向に気流を方向付けることができる。天井に吹出口装置100を設置したとしても、指向性を保った気流が居室内で座っている執務者まで十分に到達するようになる。
図7を見て分かるように、チャンバーボックス110内を鉛直下向きに流れて来た気流は、タスク用気流路230に入るとタスク用気流路230の内面に当たり、吹出し方向に向けて反射する(跳ね返る)。本実施形態のように角柱状の気流路としたことで、タスク用気流路230内に流入した空調空気が平面で反射し、強く吹き出す。
これは、タスク用気流路230の長さを十分に長くとったことと、タスク用気流路230を角柱状にしたことと、が合わさって得られる効果である。
まず、円筒状のノズル(丸型ノズル)と角柱状のノズル(角型ノズル)とを用意した。丸型ノズルと角型ノズルとは同じ長さであり、さらに、有効開口面積が同じになるようにした。そして、図9のようにノズル(210)の角度を34度にセットした状態で、最大風速を示す気流の角度と、そのときの風速と、を測定した。
しかしながら、タスク用気流路230内で複雑に何度も反射が生じるようになってしまうと、この効果が減殺される恐れがある。例えば図12に示すように、ノズル部210の傾斜角度を過度に大きくしてしまうと(ここでは45度に描いている)、タスク用気流路230のなかで複数回の反射が生じて気流が複雑になる恐れがある。タスク用気流路230の長さと開口面積との兼ね合いなので一概に上限角度を特定することはできない。が、主な気流がタスク用気流路230に入って、内面で一回だけ反射し、その後干渉を受けることなく出口からスムースに吹き出していけるようにタスク用気流路230の長さ、開口面積および最大傾斜角度を設計することが好ましい。
この点、本実施形態では、ピッチ軸回りの傾動もヨー軸回りの回転も構造がシンプルであるので、過度に高い加工精度が要求されるものではない。結果として、吹出口装置100としては格段に安価に製造することができるようになった。
上記第1実施形態では、タスク用気流路230は角柱状(四角柱状)であるとした。ここで肝心なことは、タスク用気流路230に流れ込んできた気流をタスク用気流路230内の平面で吹出し方向に強く反射することである。同等の作用効果を発揮できれば、タスク用気流路230は角柱状(四角柱状)でなくてもよい。要は、ピッチ軸PXに平行な平面が少なくとも一つあればよい。(実際に意味があるかや作り易いかは別にして)、タスク用気流路230を三角柱状(図14)や半円柱状(図15)にしてもよい。ただ、ピッチ軸PXに平行な平面が一つしかないと不便であると予想できる。例えば、図16(A)のように右向きに傾斜した状態から図16(B)のように左向きの傾斜に姿勢を変更したいとする。この場合、ピッチ軸回りの回転(傾動)に加え、ヨー軸回りに180度回転させる必要がある(図16(C))。要は、ピッチ軸PXに平行な辺(面)が下方にくるようにしなければならない。(念のため、図16ではピッチ軸PXを鉛直方向にして描いているが、これは図を見やすくするための処置である。)
上記第1実施形態では、ノズル本体部220の形状を短円筒状であるとした。ノズル部210をピッチ軸回りで傾動させたときに内穴341とノズル本体部220との隙間が変わらないようにしたい。このためには、ノズル本体部220の外形を短円筒状にすることは理に適っている。ただし、ノズル部210と内筒部310との間を適切に遮蔽できるならば、ノズル部210の形状を短円筒状に限定しなくてもよい。例えば、図17に示すように、ノズル部210の外形を角柱状にしてもよい。この場合、例えば、ピッチ軸PXと遮蔽板340とが略同じ高さにあれば、ノズル部210が傾動したとしても内穴341とノズル部210との隙間があまり変わらないようにできる。
上記実施形態では、ノズル本体部220を貫通する角孔をタスク用気流路230と称したが、ノズル本体部220および出口縁部250を貫通する気流路を合わせて「タスク用気流路230」と考えてもよい。例えば、ノズル本体部220の径を短くするなどの設計変更により、ノズル本体部220の貫通孔だけではタスク用気流路230の長さを十分に確保できなくなる。この場合、出口縁部250の高さ(長さ)を高くする(長くする)ことにより、タスク用気流路230の長さを稼ぐようにしてもよい。さらには、図18に示すように広口開口部240とノズル本体部220との間に中間部260を設け、中間部260、ノズル本体部220および出口縁部250を貫通する孔をタスク用気流路230としてもよい。
第1実施形態では、1つのチャンバーボックス110に1つのタスク用吹出部200が設けられている形態を説明した。
実際にオフィスで執務する人の数を考えるとき、1つのダクト系統に1つのタスク用吹出部200としたのではタスク用吹出部200の数が十分ではない。そこで、1つのチャンバーボックスに複数のタスク用吹出部200を設けることが必要になってくる。
4つのタスク用吹出部200A、200B、200C、200Dは一列に並ぶように配置されている。
4つのタスク用吹出部200A、200B、200C、200Dの構造自体は第1実施形態と同じである。4つのタスク用吹出部200A、200B、200C、200Dの位置を区別するため、端から順にA、B、C、Dの符号を付けることとする。
このように複数のタスク用吹出部200A、200B、200C、200Dを一列に並べると、図20に例示するように、一般的なシステム天井照明器具10と組み合わせるのに相性が良いという利点がある。
しかも、タスク用吹出部200A、200B、200C、200Dに空気が流入するときの風向が不揃いになりやすい。
結果として、真ん中にある2つのタスク用吹出部200B、200Cからは比較的強い気流が吹き出すが、両端にある2つのタスク用吹出部200A、200Dから吹き出す気流は弱くなり、風の到達距離が想定よりも短くなってしまう。
図21は、第2実施形態に係る吹出口装置600の分解斜視図である。
図22は、吹出口装置600の断面図である。
ここで、第2実施形態においては、広口開口部240の開口形状を第1実施形態よりもさらに広げるようにしている。
第1実施形態においては広口開口部240の矩形の4辺のうちピッチ軸PXに平行な二辺を外側に広げて漏斗状にしていた(例えば図4、図5参照)。
これに対し、本第2実施形態では、残る2辺も含め、広口開口部240の矩形の4辺すべてを外側に広げるようにして広口開口部240の開口がより大きくなるようにしている。
また、円筒形の円筒風向ガイド363が追加されている。
円筒風向ガイド363は、ノズル支持部300を囲むように設けられている。円筒風向ガイド363の径としては、外筒部360の第2フランジ部361の外径とほぼ同じでよい。
円筒風向ガイド363の高さは、ノズル部210の広口開口部240よりも高く、広口開口部240の位置よりも40mm以上、好ましくは、50mm以上高い方がよい。
4つのタスク用吹出部200A、200B、200C、200Dを一列に並べるようにすると、チャンバーボックス610が横長になったり、4つのタスク用吹出部200A、200B、200C、200Dのうちで両端にあるタスク用吹出部200A、200Dはチャンバーボックス610の短辺側の壁に近いので、タスク用吹出部200A〜200Dに流入する気流が鉛直下向きになるとは限らない。
一方、第1実施形態(図7)に説明したように、タスク用気流路230に鉛直下向きに流入した空気がタスク用気流路230の内面で反射することを利用して、大きな角度で強い気流を吹き出すことができる。複数の(4つの)タスク用吹出部200A、200B、200C、200Dを列設しながらも、大きな角度で強い気流を吹き出させるためには、円筒風向ガイドが大事な役割を果たす。
パンチングプレート(打ち抜き金網)630は、ステンレス製やアルミ製の薄板に開口率50%−70%程度になるように複数の小穴を穿設したものである。
パンチングプレート630の穴は図21に例示するように全体に均質に設けられていてもよい。
この場合、開口率を変えるには、穴の径を変えてもよいし、穴のピッチを変えてもよい。
あるいは、図23(B)に例示するように、各タスク用吹出部200(円筒風向ガイド363)の直上にだけ穴を設け、その他の領域は穴が開口しない板になっていてもよい。
なお、穴は、円形に限らず、矩形でも三角でもよいし、線状(スリット)でもよい。
しかし、4つのタスク用吹出部200A、200B、200C、200Dを列設するとダクト接続口112との距離がそれぞれ異なってきてしまうのであるから、何もしないと4つのタスク用吹出部200A、200B、200C、200Dに均等に空気が分配されるなどということにはならない。
また、チャンバーボックス内で気流は複雑に反射し、何もしないと鉛直下向きの気流がタスク用吹出部200に流入することはない。
ダクト接続口112との距離が近い中央の2つのタスク用吹出部200B、200Cには多くの気流が流れ込みそうになるが、多すぎる気流はパンチングプレートで少し制限するようにする。
空気の流れがパンチングプレート630を通過するときの圧力損失は速度で変わってくるので、結果として、中央のタスク用吹出部200B、200Cと両端のタスク用吹出部200A、200Dとで空気の流入量が均等になるように調整される。
チャンバーボックス610は、第1実施形態と同じく、全体的にはおおよそ角柱状(四角柱状)であって、下面111が開口した中空体である。
また、チャンバーボックス610はダクト接続口112を有している。ここでは、第1実施形態と同様にチャンバーボックス610の側面にダクト接続口112を設けているが、ダクト接続口112aがチャンバーボックス610の上面にあってもよい。
このハの字型の斜面はダクト接続口112から流入してきた空気の気流を4つのタスク用吹出部200A、200B、200C、200Dに均等に配分するための風向ガイドとなるので、風向ガイド斜面620と称することにする。
風向ガイド斜面620は必ずしも平坦面に限定されず、例えば、図24に変形例を示すように、湾曲面であってもよい。
なお、風向ガイド斜面620を湾曲面にする場合、下に凸ではなく、上に凸にする方がよい。
また、チャンバーボックス自体の外形は角柱状(四角柱状)のままとし、その内側に風向ガイド斜面620をハの字型に付設してもよい。
ダクト接続口112から流入した空気はチャンバーボックス610内の壁で反射してタスク用吹出部200A、200B、200C、200Dに向かうことになる。
もし風向ガイド斜面620が無いと、ダクト接続口112からの風が端のタスク用吹出部200A、200Dに流入しにくいし、仮にタスク用吹出部200A、200Dに流入するとしてもかなり斜め方向から流入することになる。
これにより、4つのタスク用吹出部200A、200B、200C、200Dに均等にバランス良く空気を流入させ、かつ、気流の向きを鉛直下向きに補正することができる。
すると、鉛直下向きにタスク用気流路230に流入した空気がタスク用気流路230の内面で反射することを利用し、大きな角度で強い気流を吹き出すようになる。
したがって、複数のタスク用吹出部200からバランスよく、大きな角度で、強い気流を吹き出すようにできる。
次に本発明の第3実施形態を説明する。
第3実施形態においては、さらに、アンビエント用吹出部を備えている。
図27は、第3実施形態に係る吹出口装置400を天井に設置した状態を示す図である。
タスク用吹出部200からのタスク用気流に加え、チャンバーボックス110と下面パネル部120との間からアンビエント用の気流が四方に均等に吹き出す。
図28は、チャンバーボックス110を下面パネル部120から外した状態を示す図である。
チャンバーボックス110は、その下端に、末広がりに広がる外コーン部113を有する。下面パネル部120も、その外周に、下方に向けて末広がりに広がる内コーン部122を有する。下面パネル部120をチャンバーボックス110の下面開口111に取り付けたときに、外コーン部113と内コーン部122との間に隙間を残す。この隙間がアンビエント用吹出口151、152、153、154になる。
これら隙間をアンビエント用気流路141、142、143、144と称することにする。
第1側壁131とチャンバーボックス110の内壁との間の気流路を第1アンビエント用気流路141とする。
第2側壁132とチャンバーボックス110の内壁との間の気流路を第2アンビエント用気流路142とする。
第3側壁133とチャンバーボックス110の内壁との間の気流路を第3アンビエント用気流路143とする。
第4側壁134とチャンバーボックス110の内壁との間の気流路を第4アンビエント用気流路144とする。
第1アンビエント用気流路141と連通するアンビエント用吹出し口を第1アンビエント用吹出し口151とする。
第2アンビエント用気流路142と連通するアンビエント用吹出し口を第2アンビエント用吹出し口152とする。
第3アンビエント用気流路143と連通するアンビエント用吹出し口を第3アンビエント用吹出し口153とする。
第4アンビエント用気流路144と連通するアンビエント用吹出し口を第4アンビエント用吹出し口154とする。
アンビエント用吹出し口151、152、153、154から空調空気が吹き出すにあたり、空調空気はアンビエント用気流路141、142、143、144を通過することになる。そして、アンビエント用気流路141、142、143、144を通過する間に空調空気は、アンビエント用気流路141、142、143、144に沿う向きに強く方向付けられる。アンビエント用気流路141、142、143、144による方向付けの強さは、アンビエント用気流路141、142、143、144の長さに比例するとまでは言わないが、正の相関を持つと考えられる。
(実際の気流はもっと複雑であるが、本発明の作用効果の説明のため、分かり易いように単純化してある。)
さて、ダクト接続口112がチャンバーボックス110の側面にある。
この接続口112から空調空気が勢いよくチャンバーボックス110に供給されることになる。チャンバーボックス110に供給された空調空気は、接続口112に対向する内壁に当たり、主な気流としては、この内壁面に沿ってそのまま下方に落ちると予想される。
この気流の一部は、第1アンビエント用気流路141に流入し、第1アンビエント用気流路141で鉛直下向きの方向付けが加えられ、そして、第1アンビエント用吹出し口151から吹き出していく。ここで、第1アンビエント用気流路141に流入する気流はもともと鉛直下向きに強い勢いを持つベクトル成分を持っている。そこで、第1アンビエント用気流路141は、他のアンビエント用気流路142、143、144に比べて相対的に短くする。
したがって、第1アンビエント用気流路141を通る気流の風速と第2アンビエント用気流路142を通る気流の風速とを略同じに揃えるため、第2アンビエント用気流路142を第1アンビエント用気流路141よりも相対的に長くする。
こうなると、第3アンビエント用気流路143および第4アンビエント用気流路144に到達した気流は、鉛直下向きのベクトルをほとんど持たないと予想できる。したがって、第1アンビエント用気流路141や第2アンビエント用気流路142を通過する気流と風速を合わせるには、第3アンビエント用気流路143および第4アンビエント用気流路144を長くとる必要がある。
この点、上記に説明したように、接続口112の位置やチャンバーボックス110内の気流を考慮して第1から第4アンビエント用気流路141、14、143、144の長さを調整しておくことでアンビエント用吹出し口151、152、153、154から出る気流の速さを均等にすることができる。このように、アンビエント用吹出気流が均等に揃うことで居室内の気温が均質になる。
スペース効率の向上を図るため、一つの下面パネル部120に二つ以上、例えば3つや4つのタスク用吹出部200を取り付けもよい。
例えば、第1フランジ部を取付穴に回転可能に取り付けることができれば、二枚のフランジ部で下面パネル部を挟み込む構造は必須ではない。
(取付穴の周囲に円形の溝を穿設して、第1フランジ部に突設したピンを前記溝に係合させるなど、その他の例は種々有り得る。)
110、610…チャンバーボックス、111…下面開口、112…接続口、113…外コーン部、
120…下面パネル部、121…取付穴、122…内コーン部、
131、132、133、134…側壁、
141、142、143、144…アンビエント用気流路、
151、152、153、154…アンビエント用吹出口、
200…タスク用吹出部、
210…ノズル部、220…ノズル本体部、221…雄ネジ、230…タスク用気流路、235…開口部、240…広口開口部、250…出口縁部、260…中間部、
300…ノズル支持部、
310…内筒部、311…第1フランジ部、320…内筒本体部、321…逆L字部材、340…遮蔽板、341…内穴、342…支承片、344…ボス、360…外筒部、361…第2フランジ部、363…円筒風向ガイド、370…外筒本体部、371…蓋、372…外穴、373…長穴、
500…ダクト、PX…ピッチ軸、YX…ヨー軸、
620…風向ガイド斜面、
630…パンチングプレート。
Claims (5)
- ダクトと接続されるダクト接続口を有するとともに、一面が開口した中空のチャンバーボックスと、
前記チャンバーボックスの開口を閉塞するように取り付けられるパネル部と、
前記パネル部に取り付けられた複数のタスク用吹出部と、を備え、
前記タスク用吹出部は、
居室内で執務者が在席する領域であるタスク領域に向けて空調空気を個別に吹き出すノズル部と、前記ノズル部を支持するノズル支持部と、を備え、
前記ノズル部は、このノズル部を貫通する筒孔であるタスク用気流路を有するとともに、ピッチ軸によって傾動可能に支持されており、
前記ノズル支持部は、前記ノズル部がピッチング方向に傾動可能になるように前記ピッチ軸を支持し、さらに、このタスク用吹出部が取り付けられる天井または壁に垂直であるヨー軸回りで前記ノズル部が回転可能になるように当該ノズル部を支持し、前記タスク用気流路は、その内壁面に、前記ピッチ軸に平行な平坦面を少なくとも一つ有し、
前記各タスク用吹出部の前記ノズル支持部を囲むように円筒形の円筒風向ガイドが設けられ、前記円筒風向ガイドの高さは、前記ノズル部の入り口の高さよりも高い
ことを特徴とする吹出口装置。 - 請求項1に記載の吹出口装置において、
前記チャンバーボックス内において、前記タスク用吹出部と前記ダクト接続口との間の高さに、多数の穴が穿設されたパンチングプレートが設けられている
ことを特徴とする吹出口装置。 - 請求項1または請求項2に記載の吹出口装置において、
前記チャンバーボックスは、その上面において、ハの字型に設けられた斜面である風向ガイド斜面を有する
ことを特徴とする吹出口装置。 - 請求項3に記載の吹出口装置において、
前記風向ガイド斜面は、前記チャンバーボックスの端に向かうに従って徐々に低くなり、低い側の辺が前記タスク用吹出部の前記ノズル部の入り口よりも高い位置にある
ことを特徴とする吹出口装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の吹出口装置において、
前記複数のタスク用吹出部は、一列に並べて配置されている
ことを特徴とする吹出口装置。
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