JP2019158193A - 床吹出口装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 床からの空気調和対象空間全体を対象とした吹出状態と指向性の強い吹出状態とを切替可能として、空気調和対象空間全体の空気調和状態を維持したまま、指向性の強い吹出状態への切替実行で使用者の体感温度を快適な状態に速やかに移行させられ、効率よく空気調和を実行できる床吹出口装置を提供する。【解決手段】 空間全体を対象とする上向き吹出状態と、空気調和対象が限定的となる斜め上向き吹出状態とを案内部40で切替可能として、空気調和対象空間に調和空気の気流を広く拡散させる状態を維持しつつ、必要に応じて使用者在席位置への調和空気吹出状態が得られるようにすることから、斜め上向きへの吹出しの実行時は、使用者が調和空気の気流を体感でき、空気調和効果をより顕著に与えられることに加え、空間全体を対象とする吹出口と指向性の強い吹出口とを別個に設ける必要がなく、空気調和設備のコストを抑えられる。【選択図】 図2

Description

本発明は、空気調和対象空間に床側から調和空気を吹出して空気調和を行う床吹出口装置に関する。
ビル内のオフィス空間等の室内空間に対し空気調和を行う場合、調和空気を空気調和対象の室内空間に吹出す吹出口は、室内空間への調和空気の到達しやすさ等を考慮して天井に配設されることが一般的である。しかしながら、室内空間の天井高さによっては、空気調和に係るエネルギー消費を抑えるために、近年、室内空間の床に吹出口を設置して調和空気を吹出すようにして、人の活動する床から所定高さ範囲の居住域(タスク域)に対する効率のよい空気調和を行う例も増えている。このような場合に用いられる従来の床設置型の吹出口装置の例として、特開2009−127910号公報に開示されるものがある。
こうした従来の床吹出口は、一般に調和空気の室内空間への拡散性に優れるタイプを採用することが多かった。一方で、こうした吹出口装置のみでは対応できない空気調和のニーズに応えるため、例えば特開2003−329294号公報に記載の吹出口のように、個人の要求に応じた調和空気吹出しを行えるものが用いられることもあった。
特開2009−127910号公報 特開2003−329294号公報
前記特許文献1に示されるような従来の床吹出口装置を用いた空気調和では、床に設けられる吹出口において、居住域でのドラフトが生じない吹出状態となるようにするのが一般的である。また、近年ではエネルギー消費抑制の観点から、空気調和で得られる室内温度と外気温度との差を小さくする傾向にある。このような空気調和状態で、外気温が極端に高い場合や低い場合には、人が外部から室内空間に入ってきて、外気の温度に慣れた状態から室内空気に接して体感する冷感や温感に物足りなさを感じることが多い。
しかしながら、従来の拡散性を重視した床吹出口を採用して室内全体を対象とする空気調和システムでは、こうした一部の人の体感する冷感や温感を満足のいくものとするために、局所的に空気調和を行うことはできず、室内空間全体の空気調和状態を調整せざるを得なかった。室内空間全体の空気調和状態の調整では、温度変化を望む使用者の期待する室内温度になるのに時間がかかり、また、室内空間に当初から居て室内温度に慣れた人には、調整の結果不快と感じる温度にもなり得るなど、適切な対応を採りにくいという課題を有していた。
一方、前記特許文献2に記載された床吹出口のように、吹出気流の指向性に優れる床吹出口を、使用者に対する局所的な空気調和に用いるようにすれば、使用者近傍へ集中的に達する調和空気により使用者の周囲領域に温度変化を生じさせやすくなり、使用者の好む温度に到達するまでの時間を短縮できるなど、使用者に対するより効果的な空気調和が期待できる。
ただし、こうした指向性の強い床吹出口は、室内空間全体を対象とする空気調和用の吹出設備と併用する必要があり、通常は、前記特許文献2に示されるような床全面からの均一吹出機構や、拡散性を重視した他の床吹出口と共に設置されることとなり、これらの吹出設備に追加して指向性の強い床吹出口を設けるようにする分、空気調和設備全体のコストが上昇してしまうという課題を有していた。
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、床からの空気調和対象空間全体を対象とした吹出しと指向性の強い吹出しとを切替可能として、空気調和対象空間全体の空気調和状態を維持したまま、指向性の強い吹出しへの切替実行で使用者の体感温度を快適な状態に速やかに移行させられ、効率よく空気調和を実行できる床吹出口装置を提供することを目的とする。
本発明に係る床吹出口装置は、空気調和対象空間に面する吹出開口部を有して空気調和対象空間の床面より下側に配設され、床下の空気供給用通路を通じて供給される調和空気を前記吹出開口部から空気調和対象空間に吹出す床吹出口装置において、空気調和対象空間側に開口する細長い矩形状の吹出開口部を配置されてなる略箱状体で形成され、床面より下側に配設されて調和空気を供給される吹出口本体と、当該吹出口本体の側面に取り付けられ、吹出口本体及び床下の空気供給用通路に内部を連通させて、調和空気を吹出口本体内へ流通可能とする筒状の調和空気取入れ部と、前記吹出口本体の吹出開口部に配設されて床面の一部をなす案内部とを備え、前記吹出口本体が、空気調和対象空間の床の、所定の使用者在席位置近傍となる所定箇所に、吹出口本体に対し前記在席位置が吹出開口部の長手方向と直交する向きに存在するような相対位置関係として設けられ、前記案内部は、複数枚を所定間隔で平行に並べた状態で一体化される細長い略板状の案内羽根と、各案内羽根に沿って配設される薄板製の風向調整部とからなり、案内羽根の長手方向を吹出開口部の長手方向と一致させる向きで吹出口本体に取付けられ、案内羽根間の隙間が吹出開口部の一部として調和空気を吹出し可能とされ、前記案内部における案内羽根と風向調整部との位置関係を変えて、吹出開口部からの調和空気の吹出方向が斜め上向きとなって、調和空気を前記在席位置側に向かわせる状態と、吹出開口部からの調和空気の吹出方向が上向きとなる状態とを切替可能とされるものである。
このように本発明によれば、床面に設けられる吹出開口部からの、空気調和対象空間全体を対象とし、居住域でのドラフトを生じにくい上向き吹出状態と、空気調和対象が限定的となる斜め上向き吹出状態とを案内部で切替可能として、空気調和対象空間に調和空気の気流を広く拡散させる状態を維持しつつ、必要に応じて使用者在席位置への指向性を有する調和空気吹出状態が得られるようにすることにより、斜め上向きへの吹出しの実行時は、使用者が調和空気の気流を体感でき、空気調和効果をより顕著に与えられることに加え、吹出状態の切替を簡易に行え、空間全体を対象とする吹出口と指向性の強い吹出口とを別個に設ける必要がなく、空気調和設備のコストを抑えられる。
また、本発明に係る床吹出口装置は必要に応じて、前記案内部の風向調整部が、各案内羽根の上下方向の一方の端部近傍で案内羽根に対し斜め向きに突出する部分を有する形状とされ、前記案内部が、吹出口本体の吹出開口部に着脱可能に配設され、且つ、風向調整部の突出部分のある側を空気調和対象空間側に向ける状態と、逆に風向調整部の突出部分のある側を床下側に向ける状態とのいずれでも、吹出開口部に配設可能とされてなり、案内部が、風向調整部の突出部分のある側を空気調和対象空間側に向ける状態で吹出開口部に配設されると、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を斜め上向きとし、風向調整部の突出部分のある側を床下側に向ける状態で吹出開口部に配設されると、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を上向きとするようにされるものである。
このように本発明によれば、案内部における案内羽根と風向調整部との位置関係を変えるために、案内部の風向調整部の突出部分のある側を空気調和対象空間側に向けて吹出開口部に配設される状態と、風向調整部の突出部分のある側を床下側に向けて吹出開口部に配設される状態とを、着脱を伴う案内部の向きの変更操作により切り替えるようにすることにより、案内部が、風向調整部の突出部分のある側を空気調和対象空間側に向ける状態で吹出開口部に配設されると、風向調整部の突出部分が案内羽根間を上向きに進んで室内空間に出ようとする調和空気の進行方向を変えるように作用して、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を斜め上向きとすることとなり、また、案内部が、風向調整部の突出部分のある側を床下側に向ける状態で吹出開口部に配設されると、風向調整部の突出部分の影響は、この突出部分を越えて案内羽根間を上向きに進む調和空気の進行方向を変えるには至らず、吹出開口部からの調和空気の吹出方向をそのまま上向きとすることとなり、使用者が吹出開口部に配設された案内部をいったん取り外し、風向調整部の突出部分のある側をそれまでと逆に向けた上で、案内部を再び吹出開口部に配設する着脱操作のみで、吹出開口部から調和空気の気流を室内空間へ上向きに進行させる状態と、調和空気の気流を斜め上向きに吹出して使用者在席位置に向かわせる状態とを容易に切替えられ、所望の吹出状態を速やかに得ることができる。
また、本発明に係る床吹出口装置は必要に応じて、前記案内部の風向調整部が、上端部近傍で案内羽根に対し突出する部分を有する形状とされて、案内羽根に対し上下方向に位置調整可能とされ、前記案内部が、風向調整部の突出部分のある上端側を空気調和対象空間寄りに位置させると、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を斜め上向きとし、風向調整部の突出部分のある上端側を床下寄りに位置させると、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を上向きとするようにされるものである。
このように本発明によれば、案内部における案内羽根と風向調整部との位置関係を変えるために、突出部分を上端部に有する風向調整部を案内羽根に対し上下移動可能とし、案内部で風向調整部の突出部分を案内羽根上端近傍に位置させる状態と、風向調整部の突出部分を案内羽根上端から離れた位置とする状態とを、風向調整部を上下動させて切り替えるようにすることにより、案内部が、風向調整部の突出部分を案内羽根上端近傍に位置させると、風向調整部の突出部分が案内羽根間を上向きに進んで室内空間に出ようとする調和空気の進行方向を変えるように作用して、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を斜め上向きとすることとなり、また、案内部が、風向調整部の突出部分を案内羽根上端から離れた位置にされると、風向調整部の突出部分の影響は、この突出部分を越えて案内羽根間を上向きに進む調和空気の進行方向を変えるには至らず、吹出開口部からの調和空気の吹出方向をそのまま上向きとすることとなり、案内羽根に対し風向調整部を移動させるのみで、吹出開口部から調和空気の気流を室内空間へ上向きに進行させる状態と、調和空気の気流を斜め上向きに吹出して使用者在席位置に向かわせる状態とを容易に切替えられ、所望の吹出状態を速やかに得ることができる。
また、本発明に係る床吹出口装置は必要に応じて、前記案内部の案内羽根が、上端部近傍で風向調整部のある側に突出する部分を有する形状とされ、前記案内部の風向調整部が、案内羽根に対し上下方向に位置調整可能とされ、前記案内部が、風向調整部の上端側を案内羽根の突出部分寄りに位置させると、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を上向きとし、風向調整部の上端側を案内羽根の突出部分から離れた箇所に位置させると、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を斜め上向きとするようにされるものである。
このように本発明によれば、案内部における案内羽根と風向調整部との位置関係を変えるために、風向調整部側への突出部分を上端部に有する案内羽根に対し、風向調整部を上下移動可能に配設し、案内部で風向調整部を案内羽根の突出部分から離す状態と、風向調整部を案内羽根の突出部分に接近させる状態とを、風向調整部を上下動させて切り替えるようにすることにより、案内部が、風向調整部を案内羽根の突出部分から離れた箇所に位置させると、案内羽根の突出部分に沿う空気流の発生に伴って、案内羽根間を上向きに進んで空気調和対象空間に出ようとする調和空気の進行方向を斜め向きに変化させ、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を斜め上向きとすることとなり、また、案内部が、風向調整部を案内羽根の突出部分に接近した箇所に位置させると、案内羽根の突出部分に沿う空気流の発生を、突出部分に接近させた風向調整部で阻止して、調和空気をそのまま上向きに進行させ、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を上向きとすることとなり、案内羽根に対し風向調整部を移動させるのみで、吹出開口部から調和空気の気流を室内空間へ上向きに進行させる状態と、調和空気の気流を斜め上向きに吹出して使用者在席位置に向かわせる状態とを容易に切替えられ、所望の吹出状態を速やかに得ることができる。
また、本発明に係る床吹出口装置は必要に応じて、前記案内部の風向調整部が、上端部近傍で案内羽根に対し突出する部分を案内羽根長手方向に所定間隔で複数並べた形状とされて、案内羽根に沿って二つ重ねて配設され、少なくとも一方の風向調整部を案内羽根に対し位置調整可能とされ、前記案内部が、一方の風向調整部の各突出部分を他方の風向調整部における各突出部分間の隙間部分に位置させて、二つの風向調整部の各突出部分が交互に並ぶ配置とされると、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を斜め上向きとし、一方の風向調整部の各突出部分を他方の風向調整部の各突出部分間に位置させず、二つの風向調整部の各突出部分が並ばずにずれた配置とされると、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を上向きとするようにされるものである。
このように本発明によれば、案内部における案内羽根と風向調整部との位置関係を変えるために、案内羽根長手方向に所定間隔で並べた複数の突出部分を上端部に有する風向調整部を、案内羽根に沿って二つ重ねて配設し、且つ、風向調整部の少なくとも一方を案内羽根に対し移動可能として、一方の風向調整部の各突出部分を他方の風向調整部における各突出部分間の隙間部分に位置させて、二つの風向調整部の各突出部分が交互に並ぶ状態と、一方の風向調整部の各突出部分を他方の風向調整部の隙間部分に位置させず、二つの風向調整部の各突出部分が並ばずにずれた状態とを、風向調整部を移動させて切り替えるようにすることにより、案内部が、一方の風向調整部の各突出部分を他方の風向調整部の各突出部分と交互に並んだ配置とされると、二つの風向調整部の並んだ各突出部分が案内羽根間を上向きに進んで空気調和対象空間に出ようとする調和空気の進行方向を変えるように作用して、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を斜め上向きとすることとなり、また、案内部が、一方の風向調整部の各突出部分を他方の風向調整部の各突出部分と並ばずにずれた配置とされると、案内羽根間を上向きに進んだ調和空気が、他方の風向調整部の隙間部分からそのまま上向きに室内空間に出ようとすることで、他方の風向調整部の突出部分の影響が弱まって、空気調和対象空間に出ようとする調和空気の進行方向を変えるには至らず、吹出開口部からの調和空気の吹出方向をそのまま上向きとすることとなり、案内羽根に対し一方の風向調整部を移動させるのみで、吹出開口部から調和空気の気流を室内空間へ上向きに進行させる状態と、調和空気の気流を斜め上向きに吹出して使用者在席位置に向かわせる状態とを容易に切替えられ、所望の吹出状態を速やかに得ることができる。
また、本発明に係る床吹出口装置は必要に応じて、前記調和空気取入れ部内に配設され、所定流量の調和空気を吹出口本体に流入可能とするファンと、当該ファンの作動状態を制御して、吹出口本体に流入させる調和空気の流量を調整可能とする制御部と、前記在席位置にある使用者の入力操作を受けて、前記制御部に対し、ファンの作動状態に係る制御指示を送る操作部とを備え、使用者の操作に基づいて、前記制御部でファンの作動状態を調整して、少なくとも吹出開口部からの調和空気の吹出方向が斜め上向きの状態で、吹出開口部から吹出される調和空気の風量を調整可能とされるものである。
このように本発明によれば、調和空気取入れ部に設けたファンの作動を、操作部を通じた使用者の操作に基づいて制御部で制御可能とし、吹出開口部から斜め上向きに調和空気を吹出す状態で、制御部によるファンの作動状態調整で調和空気の吹出される風量を調整することにより、調和空気の気流を使用者在席位置に向かわせる状態で、例えばファンによる調和空気の送出流量を大きくして、吹出開口部からの調和空気の吹出量を増大させた場合には、調和空気を使用者在席位置に十分に到達させて、使用者の体に当たる気流から涼しさ又は暖かさを使用者に直接体感させつつ、使用者をその快適と感じる状態に速やかに移行させる強力な体感温度調整効果を得ることができるなど、空気調和の度合いを使用者の好みに合わせた適切なものとすることができる。
また、本発明に係る床吹出口装置は必要に応じて、前記案内部が、吹出口本体の床面側開口部の長手方向に複数並べて配設され、複数並んだ各案内部ごとに、案内羽根と風向調整部との位置関係を変えて、吹出開口部からの調和空気の吹出方向が斜め上向きとなって、調和空気を前記在席位置側に向かわせる状態と、吹出開口部からの調和空気の吹出方向が上向きとなる状態とを切替可能とされるものである。
このように本発明によれば、案内羽根と風向調整部からなる案内部を、吹出口本体の吹出開口部に、この吹出開口部の長手方向に並べて複数配設するようにし、案内羽根間の隙間としてあらわれる吹出開口部の状態を、複数並んだ各案内部ごとに案内羽根と風向調整部との位置関係を変えて適宜設定可能として、吹出開口部における各案内部の位置ごとに、調和空気の吹出方向が上向きとなる状態と、調和空気の吹出方向が斜め上向きとなる状態とを任意に選択可能とすることにより、吹出開口部の長手方向に並ぶ案内部の一部のみで調和空気の吹出方向を切り替えるようにして、斜め上向きに吹出して使用者在席位置に向かおうとする調和空気の吹出範囲や吹出される風量を絞り込むことができ、案内部全体から同じ向きに一様に調和空気を吹出す場合より細かく調和空気の吹出状態を調整可能となり、使用者在席位置において使用者により適した空気調和状態を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る床吹出口装置の室内空間への配置状態説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る床吹出口装置の設置状態における平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る床吹出口装置の設置状態における正面図である。 図2のA−A断面要部拡大図である。 図2のB−B断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る床吹出口装置における案内部の上向き吹出状態説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る床吹出口装置の上向き吹出状態説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る床吹出口装置における案内部の取り外し状態説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る床吹出口装置における案内部の向き変更状態説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る床吹出口装置における案内部の斜め上向き吹出状態説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る床吹出口装置の斜め上向き吹出状態説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る床吹出口装置における吹出方向切替状態説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る床吹出口装置における吹出方向切替状態の他例の説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る床吹出口装置における吹出方向切替状態説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る床吹出口装置の案内部における風向調整部の位置調整状態説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る床吹出口装置の案内部における風向調整部位置調整状態の他例の説明図である。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る床吹出口装置を前記図1ないし図11に基づいて説明する。本実施形態では、空気調和対象の室内空間に面する、二重床構造の床に設けられる床吹出口装置の例について説明する。
前記各図において本実施形態に係る床吹出口装置1は、空気調和対象の室内空間70の床面より下側に配設されて調和空気を供給される略箱状の吹出口本体10と、この吹出口本体10の側面に取り付けられる筒状の調和空気取入れ部20と、この調和空気取入れ部20内に配設されるファン30と、調和空気の気流を室内空間側へ導く案内羽根41を有して床面の一部をなす案内部40と、ファン30の作動状態を制御して、吹出口本体10に流入させる調和空気の流量を調整可能とする制御部50と、室内空間70で使用者の入力操作を受けて、制御部50に制御指示を送る操作部60とを備える構成である。
前記吹出口本体10は、室内空間側に開口する細長い矩形状の吹出開口部11を配置されてなる略箱状体で形成され、床面より下側に配設される構成である。
この吹出口本体10は、床80の所定の使用者在席位置71近傍となる箇所に、この吹出口本体10に対し在席位置71が吹出開口部11の長手方向と直交する向きに存在するような相対位置関係として設けられる。
吹出口本体10の吹出開口部11には、案内部40が着脱可能に配設される。また、吹出口本体10には調和空気取入れ部20が取り付けられて、この調和空気取入れ部20を通じて吹出口本体10内に調和空気を供給される。吹出口本体10では、床下の空気供給用通路81を通じて供給される調和空気を、吹出口本体10内部に導入し、この吹出口本体内部で上方の室内空間側へ向かわせて、案内部40のある吹出開口部11に到達させ、この吹出開口部11から調和空気を室内空間70に吹出す仕組みである。
この他、吹出口本体10の吹出開口部11より上流側となる内部には、吹出口本体内を上向きに進む調和空気の気流を吹出開口部11側に適切に案内するガイドベーン13が設けられる。吹出口本体10は、その側板内面を調和空気取入れ部20の正面に対向させている構造を有することで、調和空気取入れ部20を通じて吹出口本体10内部に進入した調和空気が、吹出口本体10の側板の影響を受けて、吹出開口部11の端部など特定の箇所に気流が偏る状態に陥りやすい問題を有しているが、ガイドベーン13を設けることで、こうした問題を解消して、吹出開口部11各部に均等に調和空気の気流を分配することが可能となっている。
また、吹出口本体10の上部には、側方に突出する板状の額縁部14が設けられ、この額縁部14を床下地材とカーペットやフローリング等の床表面材との間に位置させることで、上から大きな荷重の加わるおそれのある吹出口本体10を安定的に支持可能とすると共に、床面位置に吹出口本体上端部を正確に位置合せ可能とする仕組みである。
前記調和空気取入れ部20は、筒状体で形成され、端部を吹出口本体10の側面に一体に取り付けられ、吹出口本体10及び床下の空気供給用通路81に内部を連通させて、調和空気を吹出口本体10内へ流通可能とするものである。
前記ファン30は、調和空気取入れ部20内に配設され、空気供給用通路81から所定流量で供給される調和空気に対し、このファンの作動で流量をさらに増大させた状態として吹出口本体10に流入可能とするものである。
このファン30は、使用者の操作部60を用いた遠隔操作に基づいて制御部50により作動状態と非作動状態を切替えられる仕組みである。ファン30の構成自体は、公知の軸流ファンと同様のものであり、詳細な説明を省略する。
前記案内部40は、複数枚を所定間隔で平行に並べた状態で一体化される細長い略板状の案内羽根41と、各案内羽根41に沿って配設される薄板製の風向調整部42とを備える構成である。この案内部40は、案内羽根41の長手方向を吹出口本体10の吹出開口部11の長手方向と一致させる向きで、吹出口本体10の吹出開口部11に着脱可能に配設されて、床面の一部をなす構成である。そして、案内部40が吹出口本体10の吹出開口部11に配設された状態で、室内空間70に面する案内羽根41間の隙間が、吹出開口部11の一部として調和空気を室内空間70に吹出す仕組みである。
前記案内羽根41は、上側に人や物が載っても容易に変形しない、強度のある細長い矩形状の略板状体で形成され、複数枚を所定間隔で平行に並べた状態で連結一体化されて案内部40の要部をなすものである。案内部40の吹出開口部11への配設状態で、案内羽根41は床面に直角をなす向きとなり、上端部を床面とほぼ一致させるようにされる。
前記風向調整部42は、案内羽根41の長手方向に連続する薄い板状体で形成され、案内羽根41に沿う配置の平板部分に加えて、案内羽根41における上下方向の一方の端部近傍で案内羽根41に対し斜め向きに突出する突出部分42aを有する形状とされるものである。風向調整部42の突出部分42aは、案内羽根41の長手方向に連続させて形成され、案内羽根41における長手方向のいずれの部位に対しても突出状態とされており、案内羽根41に沿って上下に流れようとする調和空気の気流に変化を与えて、その進行方向を変えることができる。
この案内部40は、吹出口本体10の吹出開口部11に着脱可能に配設され、且つ、風向調整部42の突出部分のある側を室内空間70側に向ける状態と、逆に風向調整部42の突出部分のある側を床下側に向ける状態とのいずれでも、吹出開口部11に配設可能とされる構成である。
本実施形態に係る床吹出口装置1では、この案内部40における案内羽根41と風向調整部42との位置関係を変えて、より具体的には、案内部40の風向調整部42の突出部分のある側を室内空間側に向けて吹出開口部11に配設される状態と、風向調整部42の突出部分のある側を床下側に向けて吹出開口部11に配設される状態とを、案内部40の着脱により切り替えることで、吹出開口部11からの調和空気の吹出方向が斜め上向きとなって、調和空気を在席位置71側に向かわせる状態と、吹出開口部11からの調和空気の吹出方向が上向きとなる状態とを、切替可能とされることとなる。
案内部40は、風向調整部42の突出部分42aのある側を室内空間側に向ける状態で吹出開口部11に配設されると、風向調整部42の突出部分42aが案内羽根41間を上向きに進んで室内空間70に出ようとする調和空気の進行方向を変えるように作用して、吹出開口部11からの調和空気の吹出方向を斜め上向きとする。
また、案内部40は、風向調整部42の突出部分のある側を床下側に向ける状態で吹出開口部11に配設されると、風向調整部42の突出部分42aの影響は、この突出部分42aを越えて案内羽根41間を上向きに進む調和空気の進行方向を変えるには至らず、吹出開口部11からの調和空気の吹出方向をそのまま上向きとする。
前記制御部50は、吹出口本体10近くに配設され、調和空気取入れ部20内のファン30と電気的に接続されて、室内空間に在室する使用者の床吹出口装置1に対応したリモコン等の操作部60から、操作情報の信号を受信し、信号に基づいてファン30の作動を制御し、吹出開口部11を通じての調和空気の吹出し状態の調整を行わせるものである。
制御部50は、使用者の操作に基づいてファン30の作動状態を調整することで、吹出開口部11からの調和空気の吹出方向が斜め上向きの状態での、吹出開口部11から吹出される調和空気の風量を調整できる仕組みである。
この制御部50によるファン30の作動状態調整で、調和空気を吹出開口部11から上向きに吹出す状態の風量に対し、斜め上向きへの吹出状態における風量を増大させることができ、斜め上向きに吹出される調和空気が使用者に直接到達することと合わせて、調和空気による体感温度調整効果を通常の上向き吹出の場合より強くすることができる。
前記操作部60は、使用者の入力操作を受けて、制御部50に対し吹出開口部11からの調和空気の斜め上向きの吹出し状態をそれまでと風量の異なるものに移行させる制御指示を送るものである。具体的には、調和空気を吹出開口部11を通じて斜め上向きに吹出す状態での、通常の上向き吹出状態から風量を増大させる度合いを、使用者によるスイッチ等の操作に基づき送信指示することとなる。
この操作部60は、床吹出口装置1ごとに割り当てられたリモコン等の専用端末に限られず、汎用の携帯通信端末やパーソナルコンピュータ等の機器でもよい。
そして、操作部60と制御部50との通信は、リモコン等で一般的な赤外線式や電波式の他、例えばIEEE 802.11シリーズやIEEE 802.15シリーズの規格方式に代表される無線通信を用いることもできる。
次に、前記構成に基づく床吹出口装置による室内空間への空気調和状態について説明する。前提として、初期状態では、案内部40が、その風向調整部42の突出部分42aのある側を床下側に向けて吹出開口部11に配設され、調和空気が吹出開口部11から上向きに室内空間70に吹出される状態にあるものとする。
使用者が在席位置71にいないか、使用者が特に使用者側に向かう指向性のある吹出状態を求めない場合、床吹出口装置1から調和空気を初期状態の上向きに吹出す状態で吹出しが実行される。
床下の空気供給用通路81から供給された調和空気は、調和空気取入れ部20を通じて吹出口本体10内へ進行し、吹出口本体10内部を上昇する。そして、吹出口本体上部の吹出開口部11に達した調和空気は、ここにある案内部40を通り抜けようとする。
この場合、案内部40の風向調整部42の突出部分42aは床下寄りに位置して、案内羽根41の下端近傍位置に存在している。このため、吹出開口部11の案内部40を通る調和空気に対し、風向調整部42の突出部分42aの影響は、この突出部分42aを越えてさらに案内羽根41間を上向きに進む調和空気の進行方向を変えるには至らず、吹出開口部11から調和空気は上向きに吹出すこととなる(図6参照)。
こうして、床吹出口装置1から調和空気の気流を、上向きに室内空間70へ吹出して(図7参照)、気流を室内空間に拡散させ、室内空間の広範囲の領域に、調和空気を確実に到達させて空気調和を行い、室内空間を一様に温度調節する状態が得られる。
一方、使用者が在席位置71にあって、使用者側に向かう指向性のある吹出状態を所望する場合には、使用者が吹出開口部11に配設された案内部40を引き上げていったん取り外し(図8参照)、風向調整部42の突出部分42aのある側をそれまでと逆の室内空間側に向けた上で、その向きを維持した状態で案内部40を再び吹出開口部11に挿入配設する(図9参照)。
前記同様、床下の空気供給用通路81から供給された調和空気は、調和空気取入れ部20を通じて吹出口本体10内へ進行し、吹出口本体10内部を上昇する。そして、吹出口本体上部の吹出開口部11に達した調和空気は、案内部40を通り抜けようとする。
この場合には、案内部40の風向調整部42の突出部分42aは室内空間側に向いて、案内羽根41の上端近傍位置となっている。このため、吹出開口部11の案内部40を通る調和空気に対し、風向調整部42の突出部分42aが、案内羽根41間を上向きに進んで室内空間に出ようとする調和空気の進行方向を変えるように作用して、吹出開口部11から調和空気は斜め上向きに吹出すこととなる(図10参照)。
こうして、床吹出口装置1から調和空気の気流を、斜め上向きに室内空間70へ吹出して(図11参照)、調和空気の気流を使用者の在席位置71に向かわせることができる。使用者近傍へ集中的に進行する調和空気により、使用者の周囲領域に温度変化を生じさせやすくなり、使用者の好む温度に達するまでの時間を短縮できると共に、使用者の体に当たる気流から涼しさ又は暖かさを使用者に直接体感させられるなど、使用者を快適な状態に早期に移行させる優れた体感温度調整状態を得ることができる。
この斜め上向きの吹出状態では、使用者による操作部60の操作に基づいて、制御部50が、ファン30の作動状態を調整することができる。使用者が風量を多くして調和空気による体感温度調整効果をより強くしたい場合には、操作部60で風量を増やすように操作すると、制御部50がファン30を作動させて、調和空気の室内空間へ向かう流量を増大させるようにする。これにより、吹出開口部11から吹出されて使用者近傍に達する調和空気の風量も多くなり、風量に応じた空気調和効果と、それに基づく快適感を得られる状態が確保される。
調和空気を斜め上向きに吹出す状態が所定時間継続して、使用者に調和空気の気流との接触で快適感を与えた結果、使用者が通常の室内空間対象の空気調和でも十分快適感を得られる状態となって、調和空気の指向性の強い気流による空気調和が過剰と感じる状態となったら、使用者は、ファン30を作動させている場合にはファンを停止する操作を行った後、吹出開口部11に配設された案内部40を引き上げて再度取り外し、風向調整部42の突出部分42aのある側をそれまでと逆の床下側に向けた上で、その向きを維持した状態で案内部40をあらためて吹出開口部11に挿入配設する。
これにより、床吹出口装置1は調和空気を上向きに吹出す初期状態に戻り、調和空気の気流を、吹出開口部11から上向きに室内空間70へ吹出して、気流を室内空間に拡散させ、室内空間の広範囲の領域に、調和空気を確実に到達させて空気調和を行い、室内空間を一様に温度調節する当初の状態が再び得られる。
以上のように、吹出口本体10に対し、案内部40の着脱と共にその向きを変えて、調和空気の吹出方向を使用者の状況に対応して適切に設定でき、例えば指向性の強い調和空気の気流の活用で、外部から室内空間に入ってきた使用者を室内空間の空気調和状態に容易に且つ速やかに馴染ませることができるなど、調和空気を室内空間に上向きに吹出すのみの状態に比べて効率よく使用者の快適な状態を得ることができる。
このように、本実施形態に係る床吹出口装置においては、空気調和対象の室内空間全体を対象とした、居住域でのドラフトを生じにくい上向き吹出状態と、空気調和対象が限定的となる斜め上向き吹出状態とを案内部40で切替可能として、室内空間に調和空気の気流を広く拡散させる状態を維持しつつ、必要に応じて使用者在席位置への指向性を有する調和空気吹出状態が得られるようにすることから、斜め上向きへの吹出しの実行時は、使用者が調和空気の気流を体感でき、空気調和効果をより顕著に与えられることに加え、吹出状態の切替を簡易に行え、室内空間全体を対象とする吹出口と指向性の強い吹出口とを別個に設ける必要がなく、空気調和設備のコストを抑えられる。
なお、前記実施形態に係る床吹出口装置においては、案内部40を吹出口本体10の吹出開口部11に一つのみ配設する構成としているが、これに限られるものではなく、案内部40を、吹出口本体10の吹出開口部11に対し小さめに形成した上で、この案内部40を吹出開口部11の長手方向に並べて吹出開口部11に複数配設するようにし、複数並んだ各案内部40ごとに、案内羽根41と風向調整部42との位置関係を変えて、吹出開口部11からの調和空気の吹出方向が斜め上向きとなる状態と、吹出開口部11からの調和空気の吹出方向が上向きとなる状態とを切替可能な構成とすることもできる。
この場合、複数並んだ各案内部40ごとに、案内部40の向きを変えるなどして案内羽根41と風向調整部42との位置関係を変えて、案内羽根間の隙間として現れる吹出開口部11の状態を適宜設定可能である。すなわち、各案内部40の吹出開口部11ごとに、調和空気の吹出方向が上向きとなる状態と、調和空気の吹出方向が斜め上向きとなる状態とを任意に選択可能であり、吹出開口部11の長手方向に並ぶ案内部40の一部のみで調和空気の吹出方向を切り替えることもでき、例えば、斜め上向きに吹出して使用者在席位置に向かおうとする調和空気の吹出範囲や吹出される風量を絞り込むことで、フェース部全体から同じ向きに一様に調和空気を吹出す場合より細かく調和空気の吹出状態を調整可能となるなど、使用者在席位置において使用者により適した空気調和状態を得ることができる。
(本発明の第2の実施形態)
前記第1の実施形態に係る床吹出口装置においては、案内部40の案内羽根41と風向調整部42の位置関係を変えて調和空気の吹出状態を変化させるために、案内部40を吹出口本体10の吹出開口部11に対し着脱して案内部40の向きを変え、風向調整部42の突出部分42aの上下位置を入れ替える構成としているが、この他、第2の実施形態として、図12に示すように、案内羽根41に対し風向調整部42を可動とし、吹出状態を変える場合には風向調整部42を動かして、案内羽根41と風向調整部42の位置関係を変える構成とすることもできる。
より詳細には、案内羽根長手方向に連続する突出部分42aを上端部に有する風向調整部42が、案内羽根41に対し上下移動可能に配設され、案内部40において風向調整部42を室内空間側寄りに位置させて、突出部分42aを案内羽根上端近傍に位置させる状態と、風向調整部42を床下側寄りに位置させて、突出部分42aを案内羽根上端から離れた位置とする状態とを、この風向調整部42の上下動により切り替える仕組みである。
この場合、案内部40は、風向調整部42の突出部分42aを案内羽根上端近傍に位置させると、風向調整部42の突出部分42aが案内羽根41間を上向きに進んで室内空間に出ようとする調和空気の進行方向を変えるように作用して、吹出開口部11からの調和空気の吹出方向を斜め上向きとする。
また、案内部40は、風向調整部42の突出部分42aを案内羽根上端から離れた位置にされると、風向調整部42の突出部分42aの影響は、この突出部分42aを越えて案内羽根41間を上向きに進む調和空気の進行方向を変えるには至らず、吹出開口部11からの調和空気の吹出方向をそのまま上向きとすることとなる。
こうして、固定状態の案内羽根41に対し風向調整部42を移動させるのみで、吹出開口部11から調和空気の気流を室内空間へ上向きに進行させる状態と、調和空気の気流を斜め上向きに吹出して使用者在席位置に向かわせる状態とを容易に切替えられ、所望の吹出状態を速やかに得ることができる。
なお、風向調整部42の上下位置調整は、手動の他、制御されたモータやソレノイド等のアクチュエータで自動的に風向調整部42を動かして行うことができる。
また、風向調整部42の突出部分42aは、案内羽根41に対し斜めに突出する状態に限らず、図13に示すように、突出部分42aが側方に突出して、風向調整部42がL字状断面形状をなす構成とすることもできる。
(本発明の第3の実施形態)
前記第2の実施形態に係る床吹出口装置においては、吹出状態の調整目的で案内部40の案内羽根41と風向調整部42の位置関係を変えるために、案内部40の風向調整部42を動かすようにし、風向調整部42の突出部分42aの位置ごとの、案内羽根間を通る調和空気の気流に与える影響の差異を利用して、吹出方向を切替可能とする構成としているが、この他、第3の実施形態として、図14に示すように、案内羽根間を進行する調和空気にその進行方向を変えるような影響を与える突出部分を案内羽根上端に設け、この案内羽根に対し風向調整部を上下動させて、案内羽根の突出部分から風向調整部が下方に離れて、突出部分の作用が十分発揮される状態と、突出部分に風向調整部が接近して、突出部分の作用が発揮されない状態とを切り替える構成とすることもできる。
より詳細に説明すると、案内羽根41が、上端部近傍で風向調整部42のある側に突出する突出部分41aを、長手方向に連続させて形成される構成とされる。この案内羽根41に対し、風向調整部42が、案内羽根41に沿って上下移動可能に配設される。そして、案内部40において、風向調整部42を床下側寄りに位置させて、案内羽根41の突出部分41aから風向調整部42上端を離した状態と、風向調整部42を室内空間側寄りに位置させて、案内羽根41の突出部分41aに風向調整部42上端を接近させる状態とを、風向調整部42の上下動により切り替えることとなる。
この場合、案内部40は、風向調整部42上端を案内羽根上端の突出部分41aから離れた位置にされると、突出部分41aに沿う空気流の発生に伴って、案内羽根41間を上向きに進んで室内空間に出ようとする調和空気の進行方向を斜め向きに変化させて、吹出開口部11からの調和空気の吹出方向を斜め上向きとする。
また、案内部40は、風向調整部42上端を案内羽根上端の突出部分41aに接近させると、案内羽根の突出部分41aに沿う空気流の発生を、突出部分41aに接近させた風向調整部42で阻止して、調和空気をそのまま上向きに進行させる状態となり、吹出開口部11からの調和空気の吹出方向を上向きとする。
(本発明の第4の実施形態)
前記第2及び第3の各実施形態に係る床吹出口装置においては、吹出状態の調整目的で案内部40の案内羽根41と風向調整部42の位置関係を変えるために、案内部40の風向調整部42を案内羽根41に対し動かすようにし、この移動させる風向調整部42は案内羽根41ごとに一つずつ設けられて、吹出方向を切替可能とする構成としているが、この他、第4の実施形態として、図15及び図16に示すように、案内羽根に沿って配設される風向調整部を二つとし、各風向調整部に設けた突出部分の位置関係を風向調整部の移動で変化させて、風向調整部の突出部分の作用が十分発揮される状態と、突出部分の作用が発揮されない状態とを切り替える構成とすることもできる。
より詳細には、案内部40において、案内羽根41に対し突出する突出部分43a、44aを案内羽根長手方向に所定間隔で複数並べた形状として上端部に設けられる風向調整部43、44が、案内羽根41に沿って二つ重ねて配設される構成とされ、これら風向調整部43、44のうち一方が、案内羽根41に対し移動可能に配設される。この案内部40における一方の風向調整部43を位置調整して、一方の風向調整部43の各突出部分43aを他方の風向調整部44における突出部分44aのない隙間部分にそれぞれ位置させ、二つの風向調整部43、44の各突出部分43a、44aが交互に並んだ状態と、一方の風向調整部43の各突出部分43aを他方の風向調整部44の隙間部分から吹出口本体奥方(下方)に後退させた状態(図15参照)、又は、他方の風向調整部44の各突出部分44aに重なるようにずらした状態(図16参照)とを切り替える仕組みである。
この場合、案内部40は、一方の風向調整部43の各突出部分43aを他方の風向調整部44の各隙間部分に位置させると、二つの風向調整部43、44の並んでほぼ連続する状態の各突出部分43a、44aが、案内羽根41間を上向きに進んで室内空間に出ようとする調和空気の進行方向を変えるように作用して、吹出開口部11からの調和空気の吹出方向を斜め上向きとする。
また、案内部40は、一方の風向調整部43の各突出部分43aを他方の風向調整部44の隙間部分から後退させたり(図15参照)、各突出部分44aと重なるようにずらす(図16参照)と、一方の風向調整部43の各突出部分43aは案内羽根41間を進む調和空気の進行方向には影響を及ぼさなくなり、案内羽根41間を上向きに進んだ調和空気が、他方の風向調整部44の隙間部分からそのまま上向きに室内空間に出ようとする結果、他方の風向調整部44の突出部分44aの影響も弱まって、この突出部分近傍を進んで室内空間に出ようとする調和空気の進行方向を変えるには至らず、吹出開口部11からの調和空気の吹出方向をそのまま上向きとする。
1 床吹出口装置
10 吹出口本体
11 吹出開口部
13 ガイドベーン
14 額縁部
20 調和空気取り入れ部
30 ファン
40 案内部
41 案内羽根
41a 突出部分
42 風向調整部
42a 突出部分
43、44 風向調整部
43a、44a 突出部分
50 制御部
60 操作部
70 室内空間
71 在席位置
80 床
81 空気供給用通路

Claims (7)

  1. 空気調和対象空間に面する吹出開口部を有して空気調和対象空間の床面より下側に配設され、床下の空気供給用通路を通じて供給される調和空気を前記吹出開口部から空気調和対象空間に吹出す床吹出口装置において、
    空気調和対象空間側に開口する細長い矩形状の吹出開口部を配置されてなる略箱状体で形成され、床面より下側に配設されて調和空気を供給される吹出口本体と、
    当該吹出口本体の側面に取り付けられ、吹出口本体及び床下の空気供給用通路に内部を連通させて、調和空気を吹出口本体内へ流通可能とする筒状の調和空気取入れ部と、
    前記吹出口本体の吹出開口部に配設されて床面の一部をなす案内部とを備え、
    前記吹出口本体が、空気調和対象空間の床の、所定の使用者在席位置近傍となる所定箇所に、吹出口本体に対し前記在席位置が吹出開口部の長手方向と直交する向きに存在するような相対位置関係として設けられ、
    前記案内部は、複数枚を所定間隔で平行に並べた状態で一体化される細長い略板状の案内羽根と、各案内羽根に沿って配設される薄板製の風向調整部とからなり、案内羽根の長手方向を吹出開口部の長手方向と一致させる向きで吹出口本体に取付けられ、案内羽根間の隙間が吹出開口部の一部として調和空気を吹出し可能とされ、
    前記案内部における案内羽根と風向調整部との位置関係を変えて、吹出開口部からの調和空気の吹出方向が斜め上向きとなって、調和空気を前記在席位置側に向かわせる状態と、吹出開口部からの調和空気の吹出方向が上向きとなる状態とを切替可能とされることを
    特徴とする床吹出口装置。
  2. 前記請求項1に記載の床吹出口装置において、
    前記案内部の風向調整部が、各案内羽根の上下方向の一方の端部近傍で案内羽根に対し斜め向きに突出する部分を有する形状とされ、
    前記案内部が、吹出口本体の吹出開口部に着脱可能に配設され、且つ、風向調整部の突出部分のある側を空気調和対象空間側に向ける状態と、逆に風向調整部の突出部分のある側を床下側に向ける状態とのいずれでも、吹出開口部に配設可能とされてなり、
    案内部が、風向調整部の突出部分のある側を空気調和対象空間側に向ける状態で吹出開口部に配設されると、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を斜め上向きとし、風向調整部の突出部分のある側を床下側に向ける状態で吹出開口部に配設されると、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を上向きとするようにされることを
    特徴とする床吹出口装置。
  3. 前記請求項1に記載の床吹出口装置において、
    前記案内部の風向調整部が、上端部近傍で案内羽根に対し突出する部分を有する形状とされて、案内羽根に対し上下方向に位置調整可能とされ、
    前記案内部が、風向調整部の突出部分のある上端側を空気調和対象空間寄りに位置させると、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を斜め上向きとし、風向調整部の突出部分のある上端側を床下寄りに位置させると、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を上向きとするようにされることを
    特徴とする床吹出口装置。
  4. 前記請求項1に記載の床吹出口装置において、
    前記案内部の案内羽根が、上端部近傍で風向調整部のある側に突出する部分を有する形状とされ、
    前記案内部の風向調整部が、案内羽根に対し上下方向に位置調整可能とされ、
    前記案内部が、風向調整部の上端側を案内羽根の突出部分寄りに位置させると、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を上向きとし、風向調整部の上端側を案内羽根の突出部分から離れた箇所に位置させると、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を斜め上向きとするようにされることを
    特徴とする床吹出口装置。
  5. 前記請求項1に記載の床吹出口装置において、
    前記案内部の風向調整部が、上端部近傍で案内羽根に対し突出する部分を案内羽根長手方向に所定間隔で複数並べた形状とされて、案内羽根に沿って二つ重ねて配設され、少なくとも一方の風向調整部を案内羽根に対し位置調整可能とされ、
    前記案内部が、一方の風向調整部の各突出部分を他方の風向調整部における各突出部分間の隙間部分に位置させて、二つの風向調整部の各突出部分が交互に並ぶ配置とされると、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を斜め上向きとし、一方の風向調整部の各突出部分を他方の風向調整部の各突出部分間に位置させず、二つの風向調整部の各突出部分が並ばずにずれた配置とされると、吹出開口部からの調和空気の吹出方向を上向きとするようにされることを
    特徴とする床吹出口装置。
  6. 前記請求項1ないし5のいずれかに記載の床吹出口装置において、
    前記調和空気取入れ部内に配設され、所定流量の調和空気を吹出口本体に流入可能とするファンと、
    当該ファンの作動状態を制御して、吹出口本体に流入させる調和空気の流量を調整可能とする制御部と、
    前記在席位置にある使用者の入力操作を受けて、前記制御部に対し、ファンの作動状態に係る制御指示を送る操作部とを備え、
    使用者の操作に基づいて、前記制御部でファンの作動状態を調整して、少なくとも吹出開口部からの調和空気の吹出方向が斜め上向きの状態で、吹出開口部から吹出される調和空気の風量を調整可能とされることを
    特徴とする床吹出口装置。
  7. 前記請求項1ないし6のいずれかに記載の床吹出口装置において、
    前記案内部が、吹出口本体の床面側開口部の長手方向に複数並べて配設され、
    複数並んだ各案内部ごとに、案内羽根と風向調整部との位置関係を変えて、吹出開口部からの調和空気の吹出方向が斜め上向きとなって、調和空気を前記在席位置側に向かわせる状態と、吹出開口部からの調和空気の吹出方向が上向きとなる状態とを切替可能とされることを
    特徴とする床吹出口装置。
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