JP3035136B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP3035136B2
JP3035136B2 JP5272630A JP27263093A JP3035136B2 JP 3035136 B2 JP3035136 B2 JP 3035136B2 JP 5272630 A JP5272630 A JP 5272630A JP 27263093 A JP27263093 A JP 27263093A JP 3035136 B2 JP3035136 B2 JP 3035136B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばミニディスク等
のディスク状記録媒体に複数の情報を記録・再生するこ
とのできる光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスク状記録媒体であるミニディスク
(以下、MDと称する)に対して情報の記録・再生を行
うミニディスク装置(光ディスク装置)としては、光ピ
ックアップからMDへと照射するレーザ光を、情報信号
を読み出すためのメインビームと、トラッキングサーボ
信号を検出するための一対のサブビームとに分割する、
いわゆる3ビーム方式のものが知られており、これにお
いては、MD上の特定のトラックを捕捉し、情報信号を
読み出すためのサーボ機構として、以下に示す4種類の
ものが必要となる。
【0003】 光ピックアップの信号読み取り光学系
とMDとを最適な条件で結合させるべく、フォーカス誤
差を光学的に検出して、光ピックアップ内部の対物レン
ズとMDとの距離を一定に保つフォーカスサーボ。
【0004】 所定のトラックを安定してトレースさ
せるべく、トラッキング誤差を光学的に検出して、光ピ
ックアップ内部の対物レンズをトラックの中心に定位さ
せるトラッキングサーボ。
【0005】 トラックに記録された信号波形を情報
として再生すべく、その信号周期を検出して、MDの回
転速度を制御するスピンドルサーボ。
【0006】 MDの全域をカバーさせるべく、トラ
ッキングサーボ信号をもとに、光ピックアップをMD全
体にわたって移動し定位させるスライドサーボ。
【0007】このような各サーボ機構を備えた従来のミ
ニディスク装置としては、図5のブロック図に示すよう
な構成のものが知られている。これにおいては、スピン
ドルモータ2にて回転駆動されているMD1に対して、
光ピックアップ3が各種情報の読み出し・書き込みを行
うようになっており、この光ピックアップ3には、サー
ボ機構のための要素として、MD1へレーザ光を最適な
条件で照射して信号を検出するための上記した対物レン
ズ3aと、その対物レンズ3aとMD1との距離を調節
駆動するフォーカスアクチュエータ3bと、対物レンズ
3aをMD1のトラック方向に追従駆動させるためのト
ラッキングアクチュエータ3cとが内蔵されている。ま
た、上記光ピックアップ3は、ガイドレール4とスライ
ドモータ5にてMD1の指定トラック位置に駆動される
ようになっており、ピックアップ3がMD1の最内周領
域に移動されたことは、リードインスイッチ6にて検出
されるようになっている。
【0008】光ピックアップ3にて検出された各種信号
は、増幅器10にてレベル増幅された後、情報信号とサ
ーボ誤差信号とに分離されて出力され、その内、情報信
号は切り換えスイッチ7を通って信号処理回路11に入
力される。MD1においては、情報記録の方法が、コン
パクトディスク(以下、CDと称する)と同様に反射光
の強弱で記録する方法(ピット)と、光磁気ディスクと
同様に反射光の偏向角の差で記録する方法(グルーブ)
との2通りがあり、各々信号の読み取り原理が異なるの
で、上記信号処理回路11には、各々に対応した2系統
の読み取り手段が備えられると共に、その各手段を切り
換えるために、上記切り換えスイッチ7が設けられてい
る。尚、信号処理回路11で復元された音楽情報信号
は、出力端子12より装置外部へと出力される。
【0009】一方、増幅器10から出力されるサーボ誤
差信号は、フォーカスサーボ回路14、トラッキングサ
ーボ回路15、スピンドルサーボ回路16へそれぞれ入
力され、また、トラッキングサーボ回路15の出力信号
は、スライドサーボ回路13へ入力されるようになって
いる。各サーボ回路13〜16には、システムコントロ
ーラ20からの制御信号も入力されるようになってお
り、この制御信号と各サーボ誤差信号とで、各サーボ制
御信号が生成され、各サーボ回路13〜16から各種モ
ータ及びアクチュエータへとサーボ制御信号が出力され
て、MD1に対するサーボ駆動が行われるようになって
いる。
【0010】上記システムコントローラ20は、ミニデ
ィスク装置の動作モードに応じてこのように各サーボ回
路13〜16へ動作指示を与える以外に、上記切り換え
スイッチ7の制御を行うようにもなっている。さらに、
信号処理回路11からのアドレス情報をもとに光ピック
アップ3の位置制御を行ったり、各種MD1からの情報
読み出し制御を行うようにもなっている。
【0011】このようなミニディスク装置において、M
D1から正しく情報を読み出すためには、MD1に対す
る各種サーボが正常に働いていることが必要条件であ
り、いずれか一つでもサーボ動作が異常となった場合
は、情報を読み取ることが不可能となる。さらに、各種
サーボは、それぞれが単独で動作できるものではなく互
いに関連をもっているので、いずれか一つのサーボ動作
が異常となった場合は、以下に示すように他のサーボ動
作にも影響を及ぼすこととなる。即ち、前記のフォー
カスサーボが異常となった場合 → サーボ誤差信号が
全く得られなくなるので前記のトラッキングサーボ、
のスピンドルサーボ、のスライドサーボの各サーボ
動作に影響を及ぼす。
【0012】前記のトラッキングサーボが異常となっ
た場合 → MD1からの信号波形が得られなくなるの
で、前記のスピンドルサーボに影響を及ぼすと共に、
また、このサーボ出力を入力として動作する前記のス
ライドサーボにも影響を及ぼす。
【0013】前記のスピンドルサーボが異常となった
場合 → 他のサーボに影響を及ぼすことはない。
【0014】前記のスライドサーボが異常となった場
合 → 光ピックアップ3が指定トラック位置に定位し
なくなるので前記のトラッキングサーボに影響を及ぼ
す。
【0015】つまり、MD1から正しく情報を読み取る
ためには、これらのサーボ動作が全て正常であることが
必要であり、いずれかのサーボ動作が異常となった場合
は、当該サーボだけの修復でなく、他のサーボ動作への
影響を考えた対処が必要となる。そこで、従来から、上
記システムコントローラ20には、このような他のサー
ボ動作への影響を考慮した、サーボ動作異常時の対処方
法がプログラムされている。
【0016】次に、従来のミニディスク装置におけるサ
ーボ動作異常への対処方法を、音楽情報を読み取る場合
の処理手順を表した図6のフローチャートに基づいて説
明する。
【0017】まず、光ピックアップ3の現在位置を確認
するアドレス情報を読み取り(ステップ41、以下、ス
テップをSと略記する)、読み取りデータにエラーが無
いかどうかを、アドレス値と共に記録されているパリテ
ィ値を利用してチェックする(S42)。その結果、エ
ラーが無ければ指定のトラックが記録されているアドレ
スかどうかを判断し(S43)、正しい位置であれば音
楽情報を読み取り(S44)、まちがった位置であれば
音楽情報の読み取りは行わずトラックサーチ処理を行っ
て光ピックアップ3の位置を調整した後(S45)、目
標位置がピット記録領域であるかグルーブ記録領域であ
るかを判断し(S46)、それぞれの場合に応じて信号
処理回路11における信号処理方式の切り換えを行った
後(S47・48)、S41に戻って情報読み取り処理
を繰り返す。
【0018】一方、S42にてアドレス情報にエラーが
あった場合は、光ピックアップ3の現在位置が不明であ
るので、以降アドレス情報を正常に読み取れるようにす
べく処理を行う。まず、フォーカスサーボ動作が正常で
あるかを判断し(S50)、正常であれば当該アドレス
の音楽情報読み取り処理を開始してから一定時間経過し
ているかどうかを判断する(S51)。一定時間経過し
ていなければS41に戻って情報読み取り処理を繰り返
す一方(これは、MD1の損傷等により、一時的にエラ
ーとなる場合への対処である)、経過している場合はト
ラッキングサーボ異常と判断し、一旦トラッキングサー
ボ、及びスライドサーボを停止させてその異常な動作を
止めてから(S52)、トラッキングサーボ、及びスラ
イドサーボを再起動し(S53)、S41に戻って情報
読み取り処理を繰り返す。
【0019】一方、S50にてフォーカスサーボ動作が
異常であった場合は、一旦全てのサーボ動作を停止させ
(S60)、その後、フォーカスサーボ、スピンドルサ
ーボを順に再起動し(S61・62)、次いで、トラッ
キングサーボ・スライドサーボの各サーボを再起動した
後(S63)、S41に戻って情報読み取り処理を繰り
返す。
【0020】以上のような処理によって、外部からのシ
ョック等によりサーボ動作が異常となり、MD1からの
各種情報が正しく読み取れなくなった場合でも、その状
態を修復し、再び情報が正しく読み取れるように対処し
ている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
装置による対処では、光ピックアップ3の位置に対する
考慮が成されておらず、そのため、サーボ動作が異常と
なった場合に状態を修復できない事態が発生することと
なる。これは、主にMD1の記録領域の状態、及びその
記録方法に起因している。
【0022】即ち、上記ミニディスク装置において取り
扱われるMD1としては、再生専用のものと、録音再生
用のものの2種類があり、その内、再生専用MD1aで
は、本発明の説明図である図3に示すように、その最も
中心側から順に、リードイン領域、音楽情報領域が形成
されており、最も外側に無記録領域が存在する。一方、
録音再生用MD1bでは、図4(本発明の説明図)に示
すように、その最も中心側から順に、リードイン領域、
ユーザTOC(Table Of Contents)領域、音楽情報領域
が形成されており、これにおいても最も外側に無記録領
域が存在する。したがって、 (1) MD1に対して情報の再生中、トラッキングサ
ーボ及びスライドサーボが異常となって、光ピックアッ
プ3がディスク外周側の無記録領域に移動されてしまっ
た場合、従来装置による対処では、サーボ動作自体の修
復は可能であるが、サーボ動作を修復しても、その後ア
ドレス等の情報の読み取りができないこととなる。尚、
MD1における無記録領域は、ディスク最内周側にも存
在するが、リードインスイッチ6にて光ピックアップ3
はここまで移動されないので、ディスク内周側の無記録
領域については考慮する必要がない。
【0023】(2) MD1に対して情報の再生中、フ
ォーカスサーボが異常となって、その影響で他のサーボ
動作も異常となり、光ピックアップ3がディスク外周側
の無記録領域を通り過ぎ、ディスク外へと移動されてし
まった場合、光ピックアップのレーザ光照射領域にMD
1が存在しない場所なので、フォーカスサーボを始め、
その他の各サーボの再起動が行えないこととなる。
【0024】また、再生専用MD1aでは、リードイン
領域、音楽情報領域ともに、CDと同様なピット記録領
域であるが、記録再生用MD1bでは、リードイン領域
はピット記録領域であるが、ユーザTOC及び音楽情報
領域はともに光磁気ディスクと同様なグルーブ記録領域
である。したがって、 (3) MD1の内、録音再生用MD1bに対して情報
の再生中でリードイン領域を読み取り中に、サーボ動作
異常が発生して光ピックアップ3が音楽情報領域(又は
ユーザTOC領域)へ移動されてしまったり、または、
逆に、音楽情報領域(又はユーザTOC領域)を読み取
り中に、光ピックアップ3がリードイン領域へ移動され
てしまった場合、サーボ動作を修復しても信号処理回路
11の切り換えが成されないため、情報の読み取りが行
えないこととなる。
【0025】そして、従来において、上記(1)〜
(3)の修復不可能な状態に陥ると、MD1から各種情
報を読み取れない状態を回復させることができず、たと
え装置が再生状態であっても一旦その動作を停止させる
しか方法がなく、その結果、装置の耐震性が不充分であ
るという問題を生じている。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の光デ
ィスク装置は、上記の課題を解決するために、最内周位
置に各種パラメータ等が記録されたリードイン領域を有
する再生用のディスク状記録媒体が用いられる一方、光
ピックアップにてディスク状記録媒体における特定のト
ラックを捕捉してトラック上の情報信号を読み出すべ
く、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ、スピンド
ルサーボ及びスライドサーボ等の各種サーボ動作が実施
される光ディスク装置において、ディスク状記録媒体か
らの情報信号が正常に読み出せずサーボ動作異常である
と判断した場合、所定の各サーボ動作を一旦停止させ、
上記光ピックアップをディスク状記録媒体の内周方向へ
所定量移動させてから、再び停止させた各サーボを起動
させるサーボ動作修復手段と、上記ピックアップが上記
ディスク状記録媒体の最内周位置に移動されたことを検
出し、該ディスク状記録媒体に対する該ピックアップの
内周方向への移動を停止させる最内周検出手段とが設け
られていることを特徴としている。
【0027】本発明の請求項2の光ディスク装置は、上
記の課題を解決するために、上記請求項1の光ディスク
装置において、上記サーボ動作修復手段が、ディスク状
記録媒体からの情報信号が正常に読み出せない原因がフ
ォーカスサーボ以外のサーボ動作の異常にあると判断し
たとき、トラッキングサーボ動作とスライドサーボ動作
とを一旦停止させ、上記光ピックアップを第1所定量分
移動させてから、再び停止させた各サーボを起動させる
一方、ディスク状記録媒体からの情報信号が正常に読み
出せない原因がフォーカスサーボ動作の異常にあると判
断したとき、全てのサーボ動作を一旦停止させ、その
後、上記光ピックアップをディスク状記録媒体の内周方
向へ第1の所定量よりも移動量の大きい第2の所定量分
移動させてから、再び全てのサーボ動作を起動させるこ
とを特徴としている。
【0028】本発明の請求項3の光ディスク装置は、上
記の課題を解決するために、最内周位置に各種パラメー
タ等が記録されたリードイン領域を有し、そのリードイ
ン領域における情報記録の方法とその他の領域における
情報記録の方法が異なる記録再生用のディスク状記録媒
体が用いられる一方、光ピックアップにてディスク状記
録媒体における特定のトラックを捕捉してトラック上の
情報信号を読み出すべく、フォーカスサーボ、トラッキ
ングサーボ、スピンドルサーボ及びスライドサーボ等の
各種サーボ動作が実施される光ディスク装置において、
ディスク状記録媒体からの情報信号が正常に読み出せず
サーボ動作異常であると判断した場合、所定の各サーボ
動作を一旦停止させた後、光ピックアップを最内周位置
へと移動させると共に、光ピックアップにて読み取った
情報信号が記録方法に応じて復元させる信号処理回路
を、リードイン領域の記録方法に応じた復元が可能とな
るように切り換えてから各サーボを再起動させるサーボ
動作修復手段と、上記ピックアップが上記ディスク状記
録媒体の最内周位置に移動されたことを検出し、該ディ
スク状記録媒体に対する該ピックアップの内周方向への
移動を停止させる最内周検出手段とが設けられている
とを特徴としている。
【0029】
【作用】本発明の請求項1の構成によれば、再生用のデ
ィスク状記録媒体を用いている状態において、サーボ動
作修復手段が、ディスク状記録媒体からの情報が正常に
読み出せずサーボ動作異常であると判断した場合、所定
の各サーボ動作を一旦停止させ、その後、上記光ピック
アップをディスク状記録媒体の内周方向へ所定量移動さ
せてから再びこれら各サーボを起動させる一方、最内周
検出手段が光ピックアップが最内周位置に移動されたこ
とを検出して、光ピックアップの移動を停止させること
により、光ピックアップがディスク状記録媒体の最内周
位置を越えないように光ピックアップの移動制御が成さ
れるため、光ピックアップを無条件に内周方向に移動さ
せることができ、それに伴って、サーボ異常時に、光ピ
ックアップが大幅に移動され、ディスク状記録媒体の外
周側にある無記録領域やディスク状記録媒体外へ移動さ
れてしまった場合でも、サーボ動作の修復時に、光ピッ
クアップを無記録領域又はディスク状記録媒体外から確
実に引き戻すことができる。
【0030】本発明の請求項2の構成によれば、再生用
のディスク状記録媒体を用いている状態において、サー
ボ動作修復手段が、ディスク状記録媒体からの情報が正
常に読み出せずサーボ動作異常であると判断し、かつ、
その異常がフォーカスサーボ以外のサーボ動作の異常で
あると判断した場合、トラッキングサーボ動作とスライ
ドサーボ動作とを一旦停止させ、上記光ピックアップを
第1所定量分移動させてから、停止させた各サーボを
起動させる一方、フォーカスサーボ動作の異常ある
と判断した場合、全てのサーボ動作を一旦停止させ、そ
の後、上記光ピックアップをディスク状記録媒体の内周
方向へ第1の所定量よりも移動量の大きい第2の所定量
分移動させてから、再び全てのサーボを起動させること
により、サーボ異常時に、光ピックアップが大幅に移動
され、ディスク状記録媒体外へと移動されてしまったと
判断される場合には、サーボ動作の修復時に、光ピック
アップを大きく移動させることができる。
【0031】本発明の請求項3の構成によれば、記録再
生用のディスク状記録媒体を用いている状態において、
サーボ動作修復手段が、ディスク状記録媒体からの情報
が正常に読み出せずサーボ動作異常であると判断した場
合、所定の各サーボ動作を一旦停止させ、その後、光ピ
ックアップを最内周位置へと移動させると共に、光ピッ
クアップにて読み取った情報信号が記録方法に応じて復
元される信号処理回路を、リードイン領域の記録方法に
応じた復元が可能となるように切り換えてから各サーボ
を再起動させることにより、例えばリードイン領域の読
み取り中に、サーボ動作異常が発生して光ピックアップ
が音楽情報領域(又はユーザTOC領域)へ移動されて
しまったり、または逆に、音楽情報領域(又はユーザT
OC領域)からの音楽情報等の読み取り中に、光ピック
アップがリードイン領域へ移動されてしまった場合で
も、確実に、情報の読み取りが可能となる。尚、従来装
置では、サーボ動作を修復しても信号処理回路11の切
り換えが成されないため、記録方法の異なる領域へと光
ピックアップが移動された場合、情報の読み取りが行え
ないといった事態が招来されていた。
【0032】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図4に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0033】本実施例に係る光ディスク装置としてのミ
ニディスク装置は、図2のブロック図に示すように、各
種情報が記録されたMD1と、このMD1の記録面から
各種情報を読み出し・書き込みを行う光ピックアップ3
を備えている。この光ピックアップ3は、MD1へと照
射するレーザ光を、情報信号を読み出すためのメインビ
ームと、トラッキングサーボ信号を検出するための一対
のサブビームとに分割した、いわゆる3ビーム方式のも
のである。また、この光ピックアップ3には、サーボ機
構のための要素として、MD1へレーザ光を最適な条件
で照射して信号を検出するための対物レンズ3aと、そ
の対物レンズ3aとMD1との距離を調節駆動するフォ
ーカスアクチュエータ3bと、対物レンズ3aをMD1
のトラック方向に追従駆動させるためのトラッキングア
クチュエータ3cとが内蔵されている。
【0034】さらに、上記ミニディスク装置は、スピン
ドルモータ2、ガイドレール4、スライドモータ5、リ
ードインスイッチ(最内周検出手段)6、増幅器10、
切り換えスイッチ7、信号処理回路11、出力端子1
2、スライドサーボ回路13、フォーカスサーボ回路1
4、トラッキングサーボ回路15、スピンドルサーボ回
路16、システムコントローラ17を備えている。
【0035】スピンドルモータ2は、MD1を回転駆動
するもので、ガイドレール4とスライドモータ5とは、
光ピックアップ3をMD1の指定トラック位置に駆動さ
せるためのスライド機構を構成している。また、リード
インスイッチ6は、MD1のディスク最内周領域に記録
されているTOC情報を素早く読み取るべく、光ピック
アップ3がその位置に移動されたことを検出するもので
あり、増幅器10は、光ピックアップ3にて検出された
各種信号をレベル増幅させるものである。
【0036】増幅器10にて増幅された各種信号は、情
報信号とサーボ誤差信号とに分離され、この内、情報信
号は切り換えスイッチ7を通って、情報信号を復元させ
る信号処理回路11に入力される。MD1においては、
情報記録の方法が、CDと同様に反射光の強弱で記録す
る方法(ピット)と、光磁気ディスクと同様に反射光の
偏向角の差で記録する方法(グルーブ)との2通りがあ
り、各々信号の読み取り原理が異なる。したがって、上
記信号処理回路11には、各々に対応した2系統の読み
取り手段が備えられると共に、その各手段を切り換える
ため、上記切り換えスイッチ7が設けられている。信号
処理回路11で復元された音楽情報信号は、出力端子1
2より装置外部へと出力される。
【0037】一方、増幅器10からはサーボ誤差信号も
出力され、これらのサーボ誤差信号は、フォーカスサー
ボ回路14、トラッキングサーボ回路15、スピンドル
サーボ回路16へ入力され、また、トラッキングサーボ
回路15の出力信号は、スライドサーボ回路13へ入力
される。各サーボ回路13〜16には、システムコント
ローラ17からの制御信号も入力されるようになってお
り、この制御信号と各サーボ誤差信号とで、各サーボ制
御信号が生成され、各サーボ回路13〜16から各種モ
ータ及びアクチュエータへとサーボ制御信号が出力され
て、MD1に対するサーボ駆動が行われるようになって
いる。
【0038】上記システムコントローラ17は、ミニデ
ィスク装置の動作モードに応じてこのように各サーボ回
路13〜16へ動作指示を与える以外に、上記切り換え
スイッチ7の制御を行うようにもなっている。さらに、
信号処理回路11からのアドレス情報をもとに光ピック
アップ3の位置制御を行ったり、各種MD1からの情報
読み出し制御を行うようにもなっている。そして、詳細
については後述するが、このシステムコントローラ17
が、本発明のサーボ動作修復手段として各サーボ回路1
3〜16の駆動を制御するようになっており、図示しな
い記憶部にその処理手順がプログラムされている。
【0039】ここで、上記システムコントローラ17の
動作指示にて成されるスライドサーボ回路13、フォー
カスサーボ回路14、トラッキングサーボ回路15、ス
ピンドルサーボ回路16にて実施される各サーボ機構に
ついて説明する。
【0040】フォーカスサーボ回路14にて実施される
フォーカスサーボは、光ピックアップ3の信号読み取り
光学系とMD1とを最適な条件で結合させるべく、フォ
ーカス誤差を光学的に検出して、光ピックアップ3内部
の上記対物レンズ3aとMD1との距離を一定に保つた
めのサーボである。
【0041】トラッキングサーボ回路15にて実施され
るトラッキングサーボは、MD1上の所定のトラック
(図示せず)を安定してトレースさせるべく、トラッキ
ング誤差を光学的に検出して、光ピックアップ3内部の
上記対物レンズ3aをトラックの中心に定位させるため
のサーボである。
【0042】スピンドルサーボ回路16にて実施される
スピンドルサーボは、トラックに記録された信号波形を
情報として再生すべく、その信号周期を検出して、MD
1の回転速度、即ちスピンドルモータ2の回転速度を制
御するためのサーボである。
【0043】スライドサーボ回路13にて実施されるス
ライドサーボは、MD1全域をカバーさせるべく、トラ
ッキングサーボ回路15から出力されるトラッキングサ
ーボ信号をもとに、光ピックアップ3をMD1全体にわ
たって移動し定位させるためのサーボである。
【0044】このようなミニディスク装置にて取り扱わ
れるMD1としては、再生専用MDと記録再生用MDの
2種類があり、その内、再生専用MD1aでは、図3に
示すように、その最も中心側にMD1aに関する各種パ
ラメータやTOC情報が記録されたリードイン領域、そ
の外側に音楽情報領域が有り、最も外側に無記録領域が
存在する。上記リードイン領域、音楽情報領域ともに、
CDと同様なピット記録領域である。一方、録音再生用
MD1bでは、図4に示すように、その最も中心側にM
D1bに関する各種パラメータが記録されたリードイン
領域、その外側にユーザTOC領域、さらにその外側に
音楽情報領域が有り、最も外側に無記録領域が存在す
る。上記リードイン領域はピット記録領域であるが、ユ
ーザTOC領域及び音楽情報領域はともに光磁気ディス
クと同様なグルーブ記録領域である。
【0045】次に、上記ミニディスク装置の動作を、M
D1の内の記録再生用MD1bを再生する場合を例にあ
げて説明する。
【0046】上記装置において、MD1bの再生モード
が指示されると、システムコントローラ17は、まず、
スライドサーボ回路13へ対して光ピックアップ3をデ
ィスク内周方向へ移動させる指令を出す。この指令状態
は、リードインスイッチ6により光ピックアップ3がM
D1bの最内周位置まで移動されたと認識されるまで続
けられる。次に、システムコントローラ17は、フォー
カスサーボ回路14、スピンドルサーボ回路16、トラ
ッキングサーボ回路15、スライドサーボ回路13へと
次々にサーボ動作スタート指令を出してMD1bに対す
るサーボ動作を立ち上げる。
【0047】サーボ動作が正常に立ち上がったら、シス
テムコントローラ17は、切り換えスイッチ7をピット
側(記録再生用及び再生専用MDのいずれにかかわら
ず、MD1bの最内周部分はピット記録領域であるの
で)に切り換え、信号処理回路11を介して読み取られ
るアドレス情報により現在の光ピックアップ3の位置を
確認してから、MD1bのリードイン領域の情報を読み
取る。リードイン領域には、MD1bの情報を示す情報
が記録されており、システムコントローラ17は、MD
1bが記録再生用ディスクであると認識すれば、トラッ
キングサーボ回路15及びスライドサーボ回路13へ指
令を出して光ピックアップ3をディスク外周側へと移動
させると共に、切り換えスイッチ7をグルーブ側へ切り
換えてユーザTOC領域をアクセスし、その情報を読み
取る。ユーザTOC領域には、MD1bに記録されてい
る各情報トラックのアドレス位置などの情報が記録され
ているので、システムコントローラ17は、この情報を
もとに光ピックアップ3を指定のトラックが記録されて
いるアドレス情報トラック位置へ移動させるべく、トラ
ッキングサーボ回路15、スライドサーボ回路13へ指
令を出して、光ピックアップ3の移動が完了すれば当該
トラックの再生動作を行うように制御する。
【0048】前述したように、このようなミニディスク
装置において、MD1から正しく情報を読み出すために
は、MD1に対する各種サーボが正常に働いていること
が必要であり、いずれか一つでもサーボ動作が異常とな
った場合は、情報を読み取ることは不可能となるので、
従来から当該サーボだけの修復のみでなく、他のサーボ
動作への影響を考えた対処が成されている。しかしなが
ら、従来装置による対処では、光ピックアップ3の位置
についての考慮が成されていなかったため、トラッキン
グサーボ及びスライドサーボが異常となって、光ピック
アップ3がMD1におけるディスク外周側の無記録領域
に移動されてしまった場合や、フォーカスサーボが異常
となってその影響で他のサーボ動作も異常となり、光ピ
ックアップ3がMD1外へと移動されてしまった場合、
または、MD1の内の録音再生用MD1bにおいて、リ
ードイン領域を読み取り中に、サーボ動作異常が発生し
て光ピックアップ3が音楽情報領域(又はユーザTOC
領域)へ移動されてしまったり、または、その逆に音楽
情報領域(又はユーザTOC領域)における情報の読み
取り中に、光ピックアップ3がリードイン領域へ移動さ
れてしまった場合等、情報の読み取りが行えなかった。
【0049】そこで、前述したように、本実施例のミニ
ディスク装置の上記システムコントローラ17は、光ピ
ックアップ3の位置を考慮した対処を行うようにプログ
ラムされており、以下に、サーボ動作異常への対処方法
を、音楽情報を読み取る場合の処理手順を表した図1の
フローチャートに基づいて説明する。
【0050】まず、光ピックアップ3の現在位置を確認
するアドレス情報を読み取り(S1)、読み取りデータ
にエラーが無いかどうかを、アドレス値と共に記録され
ているパリティ値を利用してチェックする(S2)。そ
の結果、エラーが無ければ指定のトラックが記録されて
いるアドレスかどうかを判断し(S3)、正しい位置で
あれば音楽情報を読み取り(S4)、まちがった位置で
あれば音楽情報の読み取りは行わずトラックサーチ処理
を行って光ピックアップ3の位置を調整した後(S
5)、目標位置がピット記録領域であるかグルーブ記録
領域であるかを判断し(S6)、それぞれの場合に応じ
て切り換えスイッチ7を切り換えて信号処理回路11に
おける信号処理方式の切り換えを行った後(S7・
8)、S1に戻って情報読み取り処理を繰り返す。
【0051】一方、S2にてアドレス情報にエラーがあ
った場合は、光ピックアップ3の現在位置が不明である
ので、以降アドレス情報を正常に読み取れるようにすべ
く処理を行う。その場合、まず、フォーカスサーボ動作
が正常であるかを判断し(S10)、正常であれば当該
アドレスの音楽情報読み取り処理を開始してから一定時
間経過しているかどうかを判断し(S11)、経過して
いなければS1に戻って情報読み取り処理を繰り返す。
これは、MD1の損傷等により、一時的にエラーとなる
場合への対処である。S11にて一定時間経過している
場合はトラッキングサーボ異常と判断し、一旦トラッキ
ングサーボ、及びスライドサーボを停止させてその異常
な動作を止め(S12)、MD1のタイプ、即ち再生専
用MD1aか記録再生用MD1bかを判断する(S1
3)。
【0052】S13にて再生専用MD1aであれば、光
ピックアップ3をディスク内周方向へ例えば200ms
間(ディスク外周側の無記録領域から音楽情報領域まで
移動させるのに充分な期間)移動させてから(S1
6)、トラッキングサーボ、及びスライドサーボを再起
動し(S17)、S1に戻って情報読み取り処理を繰り
返す。一方、記録再生用MD1bであれば、光ピックア
ップ3をディスク内周方向へ、ディスク最内周位置(リ
ードインスイッチ6位置)まで移動させてから(S1
4)、切り換えスイッチ7を切り換えて信号処理回路1
1をピット側へと切り換え(S15)、その後、トラッ
キングサーボ、及びスライドサーボを再起動し(S1
7)、S1に戻って情報読み取り処理を繰り返す。
【0053】また、上記S10にてフォーカスサーボ動
作が異常であった場合は、一旦全てのサーボ動作を停止
させてから(S20)、MD1のタイプ、即ち再生専用
MD1aか記録再生用MD1bかを判断し(S21)、
再生専用MD1aであれば、光ピックアップ3をディス
ク内周方向へ例えば400ms間(この場合は、ディス
ク外まで光ピックアップ3が移動されている可能性があ
るので、ディスク外から音楽領域まで移動させるのに充
分な期間)移動させてから(S24)、フォーカスサー
ボ、スピンドルサーボを順に再起動し(S25・2
6)、次いで、トラッキングサーボ・スライドサーボの
各サーボを再起動した後(S27)、S1に戻って情報
読み取り処理を繰り返す。
【0054】一方、記録再生用MD1bであれば、光ピ
ックアップ3をディスク内周方向へ、ディスク最内周位
置(リードインスイッチ6位置)まで移動させてから
(S22)、切り換えスイッチ7を切り換えて信号処理
回路11をピット側へと切り換え(S23)、その後、
上記S25〜27にて全サーボを起動し、S1に戻って
情報読み取り処理を繰り返す。このような処理によっ
て、外部からのショック等によりサーボ動作が異常とな
り、MD1からの各種情報が正しく読み取れなくなった
場合でも、その状態を確実に修復し、再び情報が正しく
読み取れるように対処している。
【0055】以上のように、本実施例の光ディスク装置
では、MD1からの情報が正常に読み出せずサーボ動作
異常であると判断し(S2)、かつ、フォーカスサーボ
動作が正常であると判断した場合(S10)、トラッキ
ングサーボとスライドサーボとを一旦停止させ(S1
2)、その後、光ピックアップ3をMD1のディスク内
周方向へ、所定量(ディスク外周側の無記録領域から音
楽情報領域まで移動させるのに充分な期間)移動させて
から(S16)、再びこれら各サーボを起動するように
なっている(S17)。したがって、外部からのショッ
ク等により、例えばトラッキングサーボやスライドサー
ボが異常となり、しかも、サーボ異常時に、光ピックア
ップ3が大幅に移動され、ディスク状記録媒体の外周側
に有る無記録領域へ移動されてしまった場合でも、サー
ボの再起動時、光ピックアップ3は無記録領域から引き
戻されているので、再びアドレス情報等の読み取りが可
能となる。これにより、再生動作を停止させることな
く、音楽情報等の読み取り処理を引続き行うことがで
き、その結果、装置の耐震性を向上させることができ
る。
【0056】また、本実施の光ディスク装置では、M
1からの情報が正常に読み出せずサーボ動作異常である
と判断し(S2)、かつ、その異常がフォーカスサーボ
動作が異常であると判断した場合(S10)、上記全て
のサーボ動作を一旦停止させ(S20)、その後、光ピ
ックアップ3をMD1のディスク内周方向へ所定量(こ
の場合は、ディスク外まで光ピックアップ3が移動され
ている可能性があるので、ディスク外から音楽領域まで
移動させるのに充分な期間)移動させてから(S2
4)、再び全サーボを起動するようになっている(S2
5〜27)。したがって、外部からのショック等によ
り、フォーカスサーボが異常となり、その影響で他のサ
ーボ動作も異常となり、かつ、光ピックアップ3が大幅
に移動され、MD1の無記録領域を通り過ぎてディスク
外へ移動されてしまった場合でも、各サーボの再起動
時、光ピックアップ3はMD1上に引き戻されているの
で、各サーボの再起動が可能で、再びアドレス情報等の
読み取りが可能となる。即ち、これによっても、再生動
作を停止させることなく、音楽情報等の読み取り処理を
引続き行うことが可能となり、その結果、装置の耐震性
をさらに向上させることができる。
【0057】さらに、本実施例の光ディスクでは、上
MD1が記録再生用MD1bの場合、各サーボ動作を一
旦停止させた後、光ピックアップ3をディスク最内周位
置へと移動させると共に、光ピックアップ3にて読み取
った信号が記録方法に応じて復元される信号処理回路1
1を、ディスク最内周位置の記録方法に応じた復元が可
能となるよう、即ちピットからの情報の復元が可能なよ
うに切り換えスイッチ7を切り換えてから各サーボを再
起動させるようになっている(S13〜15,S21〜
23)。したがって、例えばリードイン領域を読み取り
中に、サーボ動作異常が発生して光ピックアップ3が音
楽情報領域(又はユーザTOC領域)へ移動されてしま
ったり、または逆に音楽情報領域(又はユーザTOC領
域)から音楽情報等を読み取り中に、光ピックアップ3
がリードイン領域へ移動されてしまった場合でも、確実
に、情報の読み取りが可能となる。その結果、これによ
っても、再生動作を停止させることなく、音楽情報等の
読み取り処理を引続き行うことが可能となり、装置の耐
震性をさらに向上させることができる。
【0058】
【発明の効果】本発明の請求項1の光ディスク装置は、
以上のように、再生用のディスク状記録媒体を用いてい
る状態において、そのディスク状記録媒体からの情報信
号が正常に読み出せずサーボ動作異常であると判断した
場合、所定の各サーボ動作を一旦停止させ、光ピックア
ップをディスク状記録媒体の内周方向へ所定量移動させ
てから、停止させた各サーボを起動させるサーボ動作
修復手段と、上記ピックアップが上記ディスク状記録媒
体の最内周位置に移動されたことを検出し、該ディスク
状記録媒体に対する該光ピックアップの内周方向への移
動を停止させる最内周検出手段とが設けられている構成
である。
【0059】それゆえ、外部からのショック等により
各サーボ動作が異常となり、しかも、サーボ異常時に、
光ピックアップが大幅に移動され、ディスク状記憶媒体
の外周側に有る無記録領域やディスク状記録媒体外へ移
動されてしまった場合でも、光ピックアップがディスク
状記録媒体の最内周位置を越えないように光ピックアッ
プの移動制御が成されることによって、光ピックアップ
を無条件に内周方向に移動させることができるため、サ
ーボ動作の修復時に、光ピックアップを無記録領域又は
ディスク状記録媒体外から確実に引き戻すことができ
る。その結果、再生動作を停止させることなく、音楽情
報等の読み取り処理を引続き行うことができるため、装
置の耐震性を向上させる。
【0060】本発明の請求項2の光ディスク装置は、以
上のように、上記請求項1の光ディスク装置において、
上記サーボ動作修復手段が、ディスク状記録媒体からの
情報信号が正常に読み出せない原因がフォーカスサーボ
以外のサーボ動作の異常にあると判断したとき、トラッ
キングサーボ動作とスライドサーボ動作とを一旦停止さ
せ、上記光ピックアップを第1所定量分移動させてか
ら、再び停止させた各サーボを起動させる一方、ディス
ク状記録媒体からの情報信号が正常に読み出せない原因
がフォーカスサーボ動作の異常にあると判断したとき、
全てのサーボ動作を一旦停止させ、その後、上記光ピッ
クアップをディスク状記録媒体の内周方向へ第1の所定
量よりも移動量の大きい第2の所定量分移動させてか
ら、再び全てのサーボ動作を起動させる構成である。
【0061】それゆえ、外部からのショック等により、
フォーカスサーボが異常となり、その影響で他のサーボ
動作が異常となり、かつ、光ピックアップが大幅に移動
され、ディスク状記録媒体の外部へ移動されてしまった
場合でも、サーボ動作の修復時に、光ピックアップがデ
ィスク状記録媒体の内周方向に大きく移動されるため、
光ピックアップを短時間でディスク状記録媒体上に引き
戻すことができる。その結果、サーボ動作の修復を短時
間で行うことができる。
【0062】本発明の請求項3の光ディスク装置は、以
上のように、記録再生用のディスク状記録媒体を用いて
いる状態において、サーボ動作制御手段が、ディスク状
記録媒体からの情報信号が正常に読み出せずサーボ動作
異常であると判断した場合、所定の各サーボ動作を一旦
停止させた後、光ピックアップを最内周位置へと移動さ
せると共に、光ピックアップにて読み取った情報信号が
記録方法に応じて復元させる信号処理回路を、リードイ
ン領域の記録方法に応じた復元が可能となるように切り
換えてから各サーボを再起動させるサーボ動作修復手段
と、上記ピックアップが上記ディスク状記録媒体の最内
周位置に移動されたことを検出し、該ディスク状記録媒
体に対する該ピックアップの内周方向への移動を停止さ
せる最内周検出手段とが設けられている構成である。
【0063】それゆえ、リードイン領域における情報記
録の方法とその他の領域における情報記録の方法が異な
るディスク状記録媒体を用いた場合でも、サーボ動作異
常を確実に修復することができる。即ち、例えばリード
イン領域読み取り中に、サーボ動作異常が発生して光
ピックアップが音楽情報領域(又はユーザTOC領域)
へ移動されてしまったり、または逆に音楽情報領域(又
はユーザTOC領域)から音楽情報等読み取り中
に、光ピックアップがリードイン領域へ移動されてしま
った場合でも、確実に、情報の読み取りが可能となるの
で、再生動作を停止させることなく、音楽情報等の読み
取り処理を引続き行うことができる。その結果、装置の
耐震性をさらに向上させるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるミニディスク装置
の、音楽情報読み取り処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図2】上記ミニディスク装置の概略の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】上記のミニディスク装置にて取り扱われる、再
生専用MDのレイアウトを模式的に示す説明図である。
【図4】上記のミニディスク装置にて取り扱われる、記
録再生用MDのレイアウトを模式的に示す説明図であ
る。
【図5】従来のミニディスク装置の概略の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】従来のミニディスク装置における音楽情報読み
取り処理の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ミニディスク(ディスク状記録媒体) 1a 再生専用ミニディスク 1b 記録再生用ミニディスク 2 スピンドルモータ 3 光ピックアップ 6 リードインスイッチ(最内周検出手段) 7 切り換えスイッチ 10 増幅器 11 信号処理回路 13 スライドサーボ回路 14 フォーカスサーボ回路 15 トラッキングサーボ回路 16 スピンドルサーボ回路 17 システムコントローラ(サーボ動作修復手段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最内周位置に各種パラメータ等が記録さ
    れたリードイン領域を有する再生用のディスク状記録媒
    体が用いられる一方、光ピックアップにてディスク状記
    録媒体における特定のトラックを捕捉してトラック上の
    情報信号を読み出すべく、フォーカスサーボ、トラッキ
    ングサーボ、スピンドルサーボ及びスライドサーボ等の
    各種サーボ動作が実施される光ディスク装置において、 ディスク状記録媒体からの情報信号が正常に読み出せず
    サーボ動作異常であると判断した場合、所定の各サーボ
    動作を一旦停止させ、上記光ピックアップをディスク状
    記録媒体の内周方向へ所定量移動させてから、再び停止
    させた各サーボを起動させるサーボ動作修復手段と、 上記ピックアップが上記ディスク状記録媒体の最内周位
    置に移動されたことを検出し、該ディスク状記録媒体に
    対する該ピックアップの内周方向への移動を停止させる
    最内周検出手段とが設けられていることを特徴とする光
    ディスク装置。
  2. 【請求項2】 上記サーボ動作修復手段は、ディスク状
    記録媒体からの情報信号が正常に読み出せない原因がフ
    ォーカスサーボ以外のサーボ動作の異常にあると判断し
    たとき、トラッキングサーボ動作とスライドサーボ動作
    とを一旦停止させ、上記光ピックアップを第1所定量分
    移動させてから、再び停止させた各サーボを起動させる
    一方、ディスク状記録媒体からの情報信号が正常に読み
    出せない原因がフォーカスサーボ動作の異常にあると判
    断したとき、全てのサーボ動作を一旦停止させ、その
    後、上記光ピックアップをディスク状記録媒体の内周方
    向へ第1の所定量よりも移動量の大きい第2の所定量分
    移動させてから、再び全てのサーボ動作を起動させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 最内周位置に各種パラメータ等が記録さ
    れたリードイン領域を有し、そのリードイン領域におけ
    る情報記録の方法とその他の領域における情報記録の方
    法が異なる記録再生用のディスク状記録媒体が用いら
    る一方、光ピックアップにてディスク状記録媒体におけ
    る特定のトラックを捕捉してトラック上の情報信号を読
    み出すべく、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ、
    スピンドルサーボ及びスライドサーボ等の各種サーボ動
    作が実施される光ディスク装置において、 ディスク状記録媒体からの情報信号が正常に読み出せず
    サーボ動作異常であると判断した場合、所定の各サーボ
    動作を一旦停止させた後、光ピックアップを最内周位置
    へと移動させると共に、光ピックアップにて読み取った
    情報信号が記録方法に応じて復元させる信号処理回路
    を、リードイン領域の記録方法に応じた復元が可能とな
    るように切り換えてから各サーボを再起動させるサーボ
    動作修復手段と、 上記ピックアップが上記ディスク状記録媒体の最内周位
    置に移動されたことを検出し、該ディスク状記録媒体に
    対する該ピックアップの内周方向への移動を停止させる
    最内周検出手段とが設けられている ことを特徴とする光
    ディスク装置。
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