JPH11110763A - 光ディスク装置のゾーン移動方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ランドとグルーブの両方にデータを記録再生す
る光ディスクを用いる装置においてフォローイング中に
ゾーン境界付近でトラッキングがはずれることなしに次
ゾーンの先頭付近のトラッキングを可能とする。 【解決手段】トラッキングオン状態で光スポットがフォ
ローイング中にゾーン境界の２トラック前のグルーブ
（溝）のセクタをＩＤ再生検出器により検出し、検出後
はランドグルーブ切換え回路とサンプルホールド制御回
路を停止し、トラックジャンプ制御回路によりトラック
ジャンプを行うことにより、ゾーン境界のランド（トラ
ック）を避けて当該ゾーンから次ゾーンへ移動する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ランド（トラッ
ク）とグルーブ（溝）の両方にデータを記録再生する光
ディスク及びその領域がいくつかのゾーンに分割されて
いる光ディスクを用いる装置のゾーン移動方法に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来のランド（トラック）にデータを記
録再生し、ＭＣＡＶ方式の光ディスクを用いる装置はヘ
ッドをトラッキング可能位置まで移動した後、トラッキ
ングサーボをオンにすると光ビームは追従をはじめる。
トラックジャンプしない状態ではフォローイング動作に
なる。スパイルが内周から外周へ刻まれているときは内
周から外周へ光スポットが移動する。ゾーン境界を検出
したならば、次ゾーンのリード・ライトをするための基
準クロックを切り替えてＩＤの再生を行い、トラッキン
グ動作（フォローイング）を続行する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述した従来の技術に
おいて、ゾーン境界付近でトラッキングは不安定になら
ない。しかし、ランド（トラック）とグルーブ（溝）の
両方にデータを記録再生する光ディスク及びその領域が
いくつかのゾーンに分割されている光ディスクでは、ゾ
ーン境界部のランド（トラック）でトラッキングが不安
定となる領域が存在する。

【０００４】図１と図４（ａ），（ｂ）でトラッキング
動作について説明する。ヘッド３５のレーザ光の光源２
０から出射された光線は、対物レンズにより集光され、
光スポット２２を形成する。ディスク上の案内溝３から
の反射光は対物レンズ２１，ミラー３４を通って検出器
２３に入射する。検出器２３からの出力はディスク上に
形成されている案内溝３の中心からの光スポットのずれ
量を示しており、この出力はアンプ２５，Ｌ／Ｇ（ラン
ドグルーブ）切換え検出回路２８，ＳＷ５０，Ｓ／Ｈ
（サンプルホールド）制御回路２９を通って出力され
る。ＭＰＵ２６からトラッキングサーボオン指示信号３
０をオンにすることにより、スイッチ３１がオンとな
り、トラッキングサーボ系が、補償回路３２，パワーア
ンプ３３を介してミラー３４を駆動し、トラック位置ず
れ信号６０（以下ＴＥと呼ぶ）が０となるように光スポ
ットの位置を修正する。

【０００５】光ディスクのトラックは内周方向から外周
方向にスパイラルが刻まれていて、トラッキングサーボ
オン状態でかつ内周方向へジャンプしないときは光スポ
ットは外周方向に移動する。図４のの状態では、ＩＤ
部通過時トラッキングが振られるためマイクロプロセッ
サ２６からサンプルホールド指示信号４６を起動して、
トラッキングが安定するようにしている。図４のの状
態のとき隣接ゾーンのＩＤの影響によりトラッキング位
置ずれ信号６０が振られ、振られた状態でサンプルホー
ルドするとトラッキングはずれが起こる。

【０００６】ランド（トラック）とグルーブ（溝）の両
方にデータを記録再生する光ディスクを用いる装置のト
ラッキングおよびトラックジャンプ方法については特願
平７−３２５３９４号（参照）に記載されているが、特
にゾーンを横切るときのフォローイングにて、隣接ゾー
ンのＩＤの影響によりトラッキングが振られるため、ゾ
ーン境界でトラッキングが不安定になり、トラッキング
はずれが起きることに関しては考慮されていない。

【０００７】

【課題を解決するための手段】したがって、上記の目的
を達成するため、トラッキングオン状態で光スポットが
フォローイング中にゾーン境界の２トラック前のグルー
ブ（溝）セクタを検出する手段を有し、検出後はランド
グルーブ切換え回路とサンプルホールド制御回路を停止
し、トラックジャンプ制御回路によりトラックジャンプ
を行うことによって、ゾーン境界のランド（トラック）
を避けて次ゾーンへ移動するように制御するものであ
る。

【０００８】即ち、トラッキングオン状態で光スポット
がフォローイング中にゾーン境界の２トラック前のグル
ーブ（溝）セクタを検出する。検出後ランドグルーブの
自動切りかえを停止とサンプルホールド停止を指示しト
ラックジャンプ制御回路により、トラックジャンプを行
うことによって、ゾーン境界のランド（トラック）を避
けて次ゾーンへ移動する。このように処理することによ
り、ゾーン境界のランド（トラック）でのトラックはず
れを防止できる。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図を参照
しながら説明する。

【００１０】図１において２０はレーザ光の光源、２１
は対物レンズ、３はディスク上の案内溝、２２はディス
ク上に照射された光スポット、２３は案内溝３から反射
された光をミラー３４で導入する検出器、２５は検出器
２３からの出力を入力して増幅するアンプ、２８はマイ
クロプロセッサ２６（以下ＭＰＵと呼ぶ）からのランド
グルーブ自動切り替え指示信号５１（以下ＡＵＴＯＳＥ
Ｔと呼ぶ）により制御されるランドグルーブ切換え検出
回路（以下Ｌ／Ｇ切換え検出回路と呼ぶ）、スイッチ５
０はランドグルーブ自動切り替え指示信号５１によりマ
イクロプロセッサから出力される２７か２８の出力を選
択するスイッチ、２７はランドトラックあるいはグルー
ブトラックを指示する信号（以下Ｌ＿Ｇと呼ぶ）、スイ
ッチ５０から出力されたトラッキング信号はＬＰＦ５
３，コンパレータ５４，スイッチ８を介してサンプルホ
ールド制御回路２９に入力される。

【００１１】ＭＰＵ２６からのサンプルホールド指示信
号４６（以下ＳＨＳＴと呼ぶ）により、制御されるサン
プルホールド制御回路２９（以下Ｓ／Ｈ制御回路と呼
ぶ）、サンプルホールド制御回路２９からトラッキング
信号をスイッチ３０を介して入力し、これを補償する補
償回路３２、３３は補償回路３２からの出力を増幅する
パワーアンプ、３５は光学系を搭載したヘッド、４０は
移動するヘッド３５の速度を検出する速度検出器、３６
はヘッド速度指示信号、３７はヘッド３５の速度を入力
して、フィードバック制御するためのコースアクチュエ
ータ制御回路、３８はコースアクチュエータ３７からの
出力をうけて、これを増幅するパワーアンプ、３９はコ
ースアクチュエータ、ジャンプ制御指示信号３８により
制御されるジャンプ制御回路５５、スピンドル指示信号
４４により制御されるスピンドル制御回路４３、スピン
ドル整定検出信号４５、２３の検出器からＩＤを検出す
るためのＩＤ再生検出回路５６がある。

【００１２】図１においては、ディスク上の案内溝３に
光スポットを照射して、情報を記録再生する光学的記録
再生装置において、トラッキングサーボ制御を行う以前
に、トラッキングが可能な領域に移動するため、先ずＭ
ＰＵからのヘッド速度指示信号３６により、コースアク
チュエータ制御回路３７、パワーアンプ３８を介してコ
ースアクチュエータ３９を駆動し最内周に移動する。ス
ピンドル制御指示信号４４により、スピンドル制御回路
４３を介してスピンドルを起動させる。

【００１３】次に、コースアクチュエータ３９を外周側
に駆動して、スピンドル整定信号４５により整定を確認
後、レーザ光の光源２０を点灯し、自動焦点サーボをオ
ンにする。（自動焦点系は本発明と直接関係ないので説
明を省略する。）トラッキング制御について説明する。
ヘッド３５の光源２０から出射された光線は、対物レン
ズにより集光され、光スポット２２を形成する。

【００１４】案内溝３からの反射光は対物レンズ２１，
ミラー３４を通って検出器２３に入射する。検出器２３
からの出力はディスク上に形成されている案内溝３の中
心からの光スポットのずれ量を示しており、この出力は
アンプ２５，Ｌ／Ｇ切換え検出回路２８，スイッチ５
０，Ｓ／Ｈ制御回路２９を通って出力される。

【００１５】ＭＰＵ２６からトラッキングサーボオン指
示信号３０をオンにすることにより、スイッチ３１がオ
ンとなり、トラッキングサーボ系が、補償回路３２，パ
ワーアンプ３３を介してミラー３４を駆動し、トラック
位置ずれ信号６０（以下ＴＥと呼ぶ）が０となるように
光スポットの位置を修正する。光ディスクのトラックは
内周方向から外周方向にスパイラルが刻まれていて、ト
ラッキングサーボ系オン状態でかつ内周方向へジャンプ
しないときは光スポットは外周方向に移動する。

【００１６】図２はゾーン間を移動するときのトラック
ジャンプの軌跡であり、図２と図３（ａ），（ｂ）の内
周−＞外周のフローを使ってゾーン移動について説明す
る。検出器２３からＩＤ再生検出回路５６を通ってＭＰ
Ｕ２６にＩＤ番号が伝えられ、ランドトラックまたはグ
ルーブトラックかを判断し、それがゾーン境界２トラッ
ク手前のグルーブセクタ（０）ならば、タイマを“０”
としてランドグルーブの切り替えを停止するためにＭＰ
Ｕ２６からＡＵＴＯＳＥＴ信号５１を“Ｈ”出力し、Ｌ
＿Ｇ信号２７を“Ｌ”（グルーブ指示）し、ＳＨＳＴ信
号４６を“Ｌ”（サンプルホールド停止）出力する。

【００１７】次にＭＰＵ２６はトラックサーボをオフ
（スイッチ３１をオフ）し、ジャンプ制御回路５５を起
動してグルーブからグルーブへジャンプし終了後トラッ
クサーボをオン（スイッチ３１をオン）にする。タイマ
が１．４ms経過したならば、グルーブからグルーブジャ
ンプを指示して終了したならば、次ゾーンのスピンドル
回転数をスピンドル制御回路４３に指示する。ＩＤ再生
検出回路５６からの情報にＩＤ再生がＯＫとなったとき
にＡＵＴＯＳＥＴ信号５１を“Ｌ”、ＳＨＳＴ信号４６
を“Ｈ”出力する。

【００１８】逆に外周−−＞内周への移動時の処理方法
は図３の右側に示す。

【００１９】

【発明の効果】本発明はランドとグルーブの両方にデー
タを記録再生する光ディスクを用いる装置において、あ
るゾーンの最終トラック付近（数トラック分）から次ゾ
ーンの先頭トラック付近へトラッキングがはずれること
なしに光スポットを移動でき、ゾーン間をまたぐ連続記
録または再生の時間ロスを極力少なくできる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例として光ディスク装置を示した
ブロック図である。

【図２】図１のゾーン境界でのトラックジャンプの軌跡
を示す図である。

【図３】本発明の実施例のフローを示す図である。

【図４】従来の光ディスク装置を説明するブロック図で
ある。

【符号の説明】

３…案内溝、２０…光源、２１…対物レンズ、２２…光
スポット、２３…検出器、２６…マイクロプロセッサ、
２８…ランドグルーブ切換え検出回路、２９…サンプル
ホールド制御回路、３２…補償回路、３４…ミラー、３
５…ヘッド、３９…コースアクチュエータ、４０…速度
検出器、４３…スピンドル制御回路、８，３１，５０…
スイッチ、４６…サンプルホールド指示信号、４８…サ
ンプルホールド信号、５１…ランドグルーブ、５３…ロ
ーパスフィルタ、５４…コンパレータ、５５…ジャンプ
制御回路、５６…ＩＤ再生検出回路、６０…トラッキン
グ位置ずれ信号。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ランド（トラック）とグルーブ（溝）の両
   方にデータを記録再生する光ディスク及びその領域がい
   くつかのゾーンに分割されている光ディスクを用いる装
   置において、トラッキングオン状態で光スポットがフォ
   ローイング中にゾーン境界の２トラック前のグルーブ
   （溝）のセクタをＩＤ再生検出器により検出し、検出後
   はランドグルーブ切換え回路とサンプルホールド制御回
   路を停止し、トラックジャンプ制御回路によりトラック
   ジャンプを行うことによって、ゾーン境界のランド（ト
   ラック）を避けて当該ゾーンから次ゾーンへ移動するこ
   とを特徴とする光ディスク装置のゾーン移動方法。