JP3034364U - 細菌培養システム及びこれに使用される密封性容器 - Google Patents

細菌培養システム及びこれに使用される密封性容器

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JP3034364U JP1996003745U JP374596U JP3034364U JP 3034364 U JP3034364 U JP 3034364U JP 1996003745 U JP1996003745 U JP 1996003745U JP 374596 U JP374596 U JP 374596U JP 3034364 U JP3034364 U JP 3034364U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 容器内を細菌が培養されるのに適した環境に
するための脱酸素剤、検知剤、水等の調整剤や培養プレ
ートを、密封性容器が取扱われる過程において、互いに
区別した状態で効率的に収容できる、細菌培養システム
及びこれに使用される容器の提供。 【解決手段】 特に、嫌気性細菌や微好気性細菌が接種
された培養プレートを収容するための、蓋と本体22か
らなる容器を利用したシステムである。この本体の中に
は、間仕切50が設けられていて、この仕切によって、
培養プレートが収容される区画58と、含水体が収容さ
れる区画54と、脱酸素剤が収容される区画56に分離
される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が属する技術分野】
本考案は、細菌の培養を簡便に行うためのシステムと、このシステムに使用さ れる専用の密封性容器に係わるものである。詳しくは、臨床検査材料からの細菌 の検出、あるいは細菌の薬剤耐性試験などの細菌培養試験及びこのような試験に 共する検体の輸送に適し、操作が簡便で、かつ、廉価に行うことのできる細菌の 培養システムとこれに使用される密封性容器に関するものである。なお、本考案 に云うところの「細菌」とは、この考案の細菌培養用システムが適用されるもの であって、例えば、嫌気性細菌、微好気性細菌、又は、炭酸ガス要求細菌を云う 。
【0002】
【従来の技術】
臨床検査施設における検査材料からの嫌気性細菌の検出、あるいは検出した嫌 気性細菌を感受性ディスクを用いて薬剤耐性試験を行ったりする、いわゆる嫌気 性培養には、従来から嫌気ジャ−が用いられている。
【0003】 しかしながら、嫌気ジャ−には特殊な耐圧容器が用いられ、これは培養雰囲気 調整のためのガス置換やガス組成調整装置を備えて高価でもあり、操作も煩わし い。
【0004】 そこで、脱酸素剤を併用することにより、比較的簡便な気密容器になった嫌気 ジャ−も市販されるようになった。この嫌気ジャ−においては、構造的に丸型容 器の方が蓋の密封が容易なことから、嫌気性細菌の培養として、通常円筒型の嫌 気ジャ−が使用されてきた。
【0005】 従来の丸型容器の嫌気ジャ−を使って嫌気性細菌培養を実際に行って見ると、 色々不便なことが解った。例えば、丸型容器には、薬剤感受性試験に使われるよ うな角型シャーレが納まり難く、丸型容器は積み重ね難く、恒温槽に入れると無 駄なスペースをとる、といったような問題が多々ある。しかし、これらの問題は 、培養容器が角型のものであれば一挙に解決される。
【0006】 しかしながら、培養容器には培養プレ−トの出し入れのために大きな開口部が 必要であり、角型容器の場合、丸型容器に比べ、開口部の蓋は構造的に均一に締 め付け難く、4隅の気密が悪くなりがちである。また、気密性を良くしようとす れば、頑丈なものとなって使いづらく、また値段も高くなるため、従来から丸型 容器が使用されてきたのである。
【0007】 そこで、本出願人は、これらの問題を解決するために、実開平5−13200 号公報において、簡易型の密閉機構を有する角型密閉容器であっても、所定能力 以上の気密性を持つ機構であれば、脱酸素剤を併用することにより、例えば臨床 検査上の嫌気培養或いは微好気性培養にとって必要とされる数日の間、容器内を 低酸素環境に維持することが可能になることを提案した。
【0008】 この容器を用いて、嫌気培養を行う場合、通常、既述の実開平5−13200 号公報の図2に記載されているように、嫌気性細菌が接種された培養プレート上 に袋状の炭酸ガス発生型の脱酸素剤を載せるようにしていた。
【0009】 さらに、この容器を用いて微好気培養を行う場合は、微好気培養の対象となる 微好気性細菌(キャンピロバクタ、ヘリコバクタ等)は、高湿度を好むことから 、容器内にこの脱酸素剤の他に水を入れるようにしていた。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
本考案者が鋭意検討したところによると、前記実開平5−13200号公報に 記載された嫌気性細菌培養容器は、簡単な機構によって容易に嫌気培養を可能に する反面、実際の使い勝手の上では様々な問題が発生していた。
【0011】 例えば、意図することなく、小袋状の脱酸素剤が培養プレートの下に敷かれて しまうと、容器内の酸素が脱酸素剤に至らず、容器内の酸素濃度を好適に低減す ることができないという不都合が生じる。通常、このようなことがないように、 プレート上に袋状の脱酸素剤を載せるようにしているが、この容器を恒温槽に収 容したり、恒温槽から取り出したりする等の移動の過程でこの収納形態が崩れた り、あるいは、密封性容器内に脱酸素剤と培養プレートを収容する過程でこのよ うな事態が生じることがある。
【0012】 さらに、微好気性細菌の培養に際しては、高湿度環境を与えることが好ましく 、容器内に水を添加することが行われるが、従来の密封性容器には水を入れる専 用のスペースが無いために、取り扱い過程において、水と脱酸素剤とが不用意に 接触するおそれが多分にあり、脱酸素剤の性能が損なわれるという問題がある。
【0013】 この結果、容器内を嫌気性細菌や微好気性細菌の培養に、十分適した環境にす ることが出来ないと、当然のことながら好適な細菌培養が達成できないことにな り、このことは培養試験結果を誤ることにもなるため、従来の細菌培養用の密封 装置は、改善の余地があった。
【0014】 さらに付言すれば、脱酸素剤や水を培養プレートと区別することなく容器内に 収容すること自体、多くの検体を効率的に個々の容器内に収容し、しかも正確な 試験結果を得ようとする臨床検査の現場において、本来不要な手間を費やすこと にもなる。
【0015】 そこで、この考案は、このような問題点を解決するために、容器内を細菌が培 養されるのに適した環境にするための脱酸素剤、検知剤、水等の調整剤や培養プ レートを、密封性容器が取扱われる過程において、互いに区別した状態で効率的 に収容できるようにした、細菌培養システムを提供することを目的とする。
【0016】 さらに、この考案の他の目的は、このシステムに使用される密封性容器を提供 することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の考案は、培養対象としての細菌が 接種された培養プレートを収容する密封性容器と、この密封性容器内をこの細菌 が発育するのに適した環境にするための成分と、を備える細菌培養システムであ って、前記密封性容器は、角型の本体と、角型の蓋と、この本体と蓋との間に介 在されたシール材と、前記蓋と本体とをこのシール材を挟むようにして圧接させ る留め具と、この蓋を本体に圧接した際に形成される閉空間を、前記培養プレー トを収容する区画と、当該閉空間をこの細菌が発育するのに適した雰囲気にする ための調整剤を収容するための区画との少なくとも2つの区画に分けるための、 前記本体に連結された間仕切と、を備えて成り、かつ、前記密封性容器は、細菌 の培養期間中に前記閉空間の容積の5%以上の酸素を通過させない気密性を備え ており、前記間仕切は、それぞれの区画の間のガス交換が可能なようにこれらの 区画を互いに閉鎖することなく区分けするように形成されていることを特徴とす る。
【0018】 さらに、請求項2記載の考案は、前記間仕切は、前記調整剤が収容されるべき 区画をさらに複数の区画に分けるように形成され、前記細菌が微好気性細菌の場 合、この区画の一つに炭酸ガス発生型の脱酸素剤を収容するようにし、他の区画 に水又含水体を収容するようにし、それぞれの区画内にある前記脱酸素剤と水又 は含水体とが互いに接触することがないように、両者をそれぞれの区画内に収容 するようしたことを特徴とする。
【0019】 また、請求項3記載の考案は、前記間仕切は前記調整剤が収容されるべき区画 をさらに複数の区画に分けるように形成され、前記細菌が嫌気性細菌の場合、こ の区画の一つに炭酸ガス発生型の脱酸素剤を収容するようにし、他の区画に酸素 検知剤を収容するようにしたことを特徴とする。
【0020】 さらに、請求項4記載の考案は、前記間仕切が前記各区画間のガス交換を可能 とするように、前記閉空間の深さ以下に形成されていることを特徴とする。
【0021】 またさらに、請求項5記載の考案は、前記間仕切が、それぞれの区画の底部に おいて区画の間で液体が流通することの無いように立設されていることを特徴と する。
【0022】 さらに請求項6記載の考案においては、前記本体及び蓋が透明プラスチック製 であり、かつ、前記留め具がポリアセタール樹脂からなることにより、この留め 具が吸湿してもこの本体と蓋との圧接を強固に行うことができ、前記閉空間の気 密性を前記細菌の培養期間中維持できるようにしたことを特徴とする。
【0023】 さらに請求項7記載の考案においては、前記本体と蓋体とは、互いに4辺で会 合する板状周縁を有する角型に形成された透明樹脂成型体から構成され、かつ、 この本体の周縁と蓋の周縁との間に前記シール材を介在させるように構成したこ とを特徴とする。
【0024】 請求項8乃至請求項10記載の考案は、既述の細菌培養システムに使用される 密封性容器であって、 請求項1に記載された、本体と、蓋と、シール材と、留 め具と、請求項2に記載された間仕切と、を備えることを特徴とする。
【0025】 本考案における密封性容器は、好ましくは、実質的に非通気性の透明プラスチ ック製角型気密性容器である。この容器は互いに4辺で会合する板状周縁を有す る角型の本体と蓋からなり、4辺の間にシ−ル材の挟み込まれた板状周縁を留め 具で締め付けることにより密封される。この容器は、密封された状態で容器への 酸素進入量が1日当たり容器内容積の5%未満の気密性を有し、より好ましくは 3%未満の気密性を有する。さらに、長期にわたり嫌気性雰囲気が保持できるた めには、気密性が2%以下であることがより好ましい。
【0026】 本考案において培養対象となる細菌として、典型的には、嫌気性細菌、微好気 性細菌及び炭酸ガス要求菌がある。本考案の細菌培養システムは、これらの細菌 を培養するための嫌気培養、微好気培養、炭酸ガス培養に適用される。
【0027】 嫌気性培養では、気密容器内に容器内酸素量の1.2倍以上の酸素を吸収する 能力を持つ炭酸ガス発生型脱酸素剤を併用することによって、嫌気性細菌の培養 に適した酸素および炭酸ガス濃度の気相雰囲気が密封性容器内に形成される閉空 間に与えられる。この雰囲気は、少なくとも48〜72時間以上保持されるよう にする。気密容器の気密性を高めることにより7日以上保持することも可能であ る。
【0028】
【実施の形態】
次に、本考案に係わる細菌培養システムについて説明する。このシステムに使 用される密封性容器は、実開平5−13200号全文公報に記載のものに間仕切 を設けたことを特徴とする。以下、説明する。
【0029】 図1は、この密封性容器を上から見た平面図であり、図2は、図1のII−I I断面図である。さらに、図3は、図1の矢示A方向の側面図である。この密封 性容器は透明プラスチック製角型形状の蓋21と本体22とを備え、この蓋21 と本体22とは互いに4辺で会合する板状周縁23を有する。
【0030】 4辺の板状周縁23を間にシール材25を挟み込み、留め具26で蓋21と本 体22とを締め付けることによって、蓋と本体とがシール材を介して圧接される 。
【0031】 この結果、蓋と容器とによって画成される閉空間20A(図2参照)は、密封性 容器外の環境から密封される。
【0032】 留め具26による4辺の締付けは、板状周縁23の一部を締め付けることによ り密封性容器全体を十分密封することができれば、必ずしも全周縁にわたらなく ても良い。また、留め具26の数も2個以上で、少なくとも相対する2辺にあっ て既述の一定以上の気密性が達成できればよい。密封性容器の内部には嫌気性細 菌3A等の細菌を培地に接種した培養プレート3が収容される。
【0033】 図2に示すように、蓋側のリング溝24にシール材25が収容され、この蓋2 1と本体22の板状周縁23を留め具26で締め付けることによりシール材が蓋 と本体との間で両者に密着することにより、密封性容器内に形成される前記閉空 間20Aが確実に気密に維持されるようになる。
【0034】 リング溝24は必ずしも必須のものではないが、シール材25の固定と容器の 密封性の点から、蓋および本体の両方あるいは何れかの板状周縁23に設けるこ とが好ましく、蓋側の板状周縁23に設けるのがより好ましい。また、リング溝 24は4辺の角部では折れ曲がることなく適宜のア−ルを採ることが好ましい。
【0035】 留め具26は、図4の部分拡大図に示すように、蓋の板状周縁23に固定され た回転軸26Aを中心に回転され、本体の板状周縁23の一部を挟み込んで締め 付けることにより、容器2を密封する役割を果たす。なお、留め具26の一つを 蝶番に代え、蓋を本体に固定することもできる。
【0036】 この留め具26は、好適にはポリアセタール樹脂によって形成される。このこ とにより、強度が向上されるとともに、この留め具が吸湿しても伸びることがな いために、この本体と蓋との圧接を強固に行うことができ、前記閉空間の気密性 を細菌の培養期間中、既述の範囲に維持できる。
【0037】 この密封性容器の本体22は、図5に示すように、間仕切50によって、複数 の区画に分けられている。この間仕切は50は本体22の底面から蓋21に向か って垂直に立設されており、かつ本体22と一体に成形されている。もっとも、 この間仕切を本体とは別の部材として、本体に挿入するようにしても良い。
【0038】 図5の例では、この間仕切により3つの区画が形成される。区画54と区画5 6は、密封性容器内を所定の雰囲気に維持するための調整剤を収容するための区 画であり、区画58は既述の細菌培養プレート3を収容することができる最も大 きな区画である。このような区画を形成するために、この間仕切は、本体の長手 方向に沿って形成される第1の壁50Aと、この壁50Aの途中から本体の側面 に沿って直角に延びる第2の壁50Bとから構成されている。図5の区画54は 区画56よりも容積が大きくなるように、両方の区画が非対象に区分けされてい る。
【0039】 これらの区画の大きさは、各区画内に培養プレート3や脱酸素剤(例:炭酸ガ ス発生型脱酸素剤)等の所定の調整剤を十分収容できる大きさであればよい。図 2に示すように、区画58(図6参照)に培養プレートを複数段重ねることがで きるようにするために、本体が所定の深さを持って作られている。さらに、この 区画58は、市販のマイクロテストプレートや角1号シャ−レと呼ばれる角型培 養プレートが収容できる大きさが好ましい。具体的には、マイクロテストプレー トが2列4段積みの8個程度収容できる形状と容積をもつものであり、約14( タテ)×20(ヨコ)×6.5(深さ)cm以上の大きさが望ましい。
【0040】 図6は図5に示す本体を嫌気培養に使用した場合を示す。なお、図6において は、蓋21の図示が省略されている。図5の区画58には培養プレート3が収容 され、区画54には、密封性容器内の閉空間を嫌気性雰囲気にするための炭酸ガ ス発生型の脱酸素剤60が収容され、区画56には密封性容器内の酸素を検知す るための酸素検知剤62が収容されている。
【0041】 この脱酸素剤は、炭酸ガス発生能を有する脱酸素組成物が通気性包装に収納さ れた小袋状を成しており、例えば、三菱ガス化学株式会社製のアネロパック・ケ ンキ(商標)を使用することができる。酸素検知剤は、色の変化で酸素の有無を 示すものであり、密封性容器内が脱酸素状態にあることを知るためのものである 。
【0042】 図6に示す例では、区画56よりも容積が多い区画54に脱酸素剤が収容され る。この理由は、閉空間を嫌気状態にするために、比較的に多くの脱酸素剤組成 物を含んだ比較的大型の脱酸素剤を収容するようにするためである。この結果、 密封性容器内の雰囲気を例えば、図7に示すような特性が得られるようにするこ とができる。この特性によって、密封性容器内の雰囲気を嫌気性細菌の培養に通 常必要な2乃至3日間嫌気状態に維持することが可能となる。
【0043】 図5及び図6に示すように、既述のとおり、間仕切50は本体の底面から立設 するが、その上端は本体最上端80のレベルに到らずその手前で終了している。 このことにより、図6において、矢示B,C,Dによって示されるように、密封 性容器内のガス(気体)が脱酸素剤60に至り、そして、酸素検知剤62に到る ようなガス交換が達成される。これにより、脱酸素剤は効果的に閉空間内の酸素 を吸収するとともに、酸素検知剤は酸素濃度の如何によって変色して密封性容器 内の雰囲気が嫌気状態に到達したことを示すことが可能となる。
【0044】 図6に示す細菌培養システムによれば、培養プレート3と脱酸素剤60と酸素 検知剤62とが互いに区別された状態で収容されるので、脱酸素剤と酸検知剤を 密封性容器内に収容するスペースが事前に確保され、かつ、これらのものを密封 性容器内に収容する作業も省力化される。したがって、培養プレート3の下に脱 酸素剤60や酸素検知剤62が敷かれるような事態は起こらず、密封性容器内を 確実に低酸素或いは無酸素環境に成すことが可能となり、かつこの環境に至った 事を容器外から酸素検知剤の変色を見ることによって確認することができる。
【0045】 次に、微好気培養を行う場合の例を図8に示す。この場合は、区画54には水 を含んだ布、脱脂綿あるいは濾紙を丸めた含水体70を収容し、区画56には酸 素検知剤に代えて比較的小型の炭酸ガス発生型脱酸素剤72を収容するようにし ている。既述のように、微好気培養の場合は、微好気性細菌は高湿度環境を好む ために、このような含水体を併用するようにしている。勿論、区画54内に水自 体を直接入れるようにしても良い。
【0046】 この微好気培養では、既述の嫌気培養に比べて厳しい低酸素環境を要求されな いために、比較的小型脱酸素剤、すなわち、脱酸素剤組成物の量を嫌気培養の場 合に比べて比較的少ないものを使用すれば良い。このような脱酸素剤として、例 えば、三菱ガス化学株式会社製アネロパック・キャンピロ(商標)がある。この 結果、図9に示すような微好気雰囲気を密封性容器内に作ることが可能となる。
【0047】 図8に示すように、間仕切50により、水を含んだ含水体70と脱酸素剤72 とが直接接触しないようにできる。従前においては、このようなことを避けるた めに、間仕切の無い状態では、含水体と脱酸素剤とを密封性容器内で極力離間さ せるようにしていたが、密封性容器を運ぶ過程やこれらのものを本体内に収容す る際に、意図することなく両者が接触してしまうおそれがあった。しかしながら 、図8に示すように、間仕切50を設けることにより、含水体や脱酸素剤を間仕 切によって作られるそれぞれの区画に収容しさえすれば、簡単にこのような問題 を避けることができる。
【0048】 既述のとおり、含水体70に代えて水そのものを区画54(図5参照)に入れ ても良い。間仕切50が本体の底面と一体に成型されていれば、区画54内の水 が、勿論、隣の脱酸素剤が収容されている区画56に到ることはない。そして、 図5,6において、説明したように、間仕切50の上端は、閉空間20A(図2 参照)、すなわち、本体22の高さ以下に形成されているために、含水体70か ら蒸発した水蒸気は間仕切50の上端を越えて微好気性細菌の培養プレートに至 り、この細菌に適した高湿度環境を密封性容器内に実現することが可能となる。
【0049】 なお、既述のとおり、図10に示す如く、図6に示す形態に代えて、丸型シャ ーレ100を区画58内に収容するようにしても良い。
【0050】 蓋21および本体22の材質は、実質的にガスバリアー性で、透明、かつ、加 工性の良い合成樹脂が良い。例えば、ポリエステル樹脂、ポリアクリル系樹脂、 ポリカーボネート樹脂などガスバリヤー性樹脂に限らず、目的に応じて実質的に ガスバリヤー性であれば、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ スチレンなどの樹脂も選ぶことができる。このうち、ポリカーボートは透明性に 優れかつ強度的にも優れている。
【0051】 シール材25は、弾力性があり継目のないリング状ものが望ましい。材料とし て、例えば、ソリッドタイプのシリコンゴムである。
【0052】 本考案において細菌の接種に用いられる培養プレートは、密封性容器に収まれ ばその形状と大きさは必ずしも限定されない。好ましくは角型のプレートまたは シャーレが用いられ、特に、マイクロテストプレート、マルチウエルプレートあ るいは角1号シャ−レと呼ばれる角型培養プレートが好適に用いられる。
【0053】 既述のとおり、培養される菌は、嫌気性細菌に限られることなく、炭酸ガスを 必要とする好気性細菌であっても微好気性細菌あってもよい。
【0054】 本考案に用いられる炭酸ガス発生型脱酸素剤は、酸素を吸収すると共に炭酸ガ スの発生作用を有する組成物を通気性包材に包装したものである。炭酸ガス発生 型脱酸素剤は、酸素吸収組成物、炭酸ガス発生組成物および酸素吸収・炭酸ガス 発生組成物のいずれかの組合せでも構成できるが、酸素吸収・炭酸ガス発生組成 物の1剤タイプで構成することが好ましい。
【0055】 炭酸ガス発生型脱酸素剤は、菌を接種した培地と共に密封性容器内に収容され た場合、急速に容器内の酸素を吸収すると共に炭酸ガスを発生し、嫌気性細菌あ るいは微好気性細菌に応じた所望の酸素濃度および炭酸ガス濃度の気体雰囲気を 作り出す。嫌気性細菌または微好気性細菌の培養に応じ、好ましくは5時間以内 に、より好ましくは2時間以内に、嫌気性細菌では酸素濃度0.1%以下、炭酸 ガス濃度5〜25%、また、微好気性細菌では酸素濃度5〜15%、炭酸ガス濃 度3〜15%の範囲に適宜調節することができる。
【0056】 そして、炭酸ガス発生型脱酸素剤の酸素吸収能は、培養容器内の酸素量の1. 2倍以上の酸素を吸収するものであって、かつ、培養容器内の酸素を5時間以内 に、好ましくは2時間以内に吸収する能力を有する。その上、構造上比較的4隅 からの空気の進入が避け難い角型密封培養容器を嫌気状態に保つために、この容 器の気密性に基づく酸素の進入速度より吸収速度が早く、かつ、所定期間内に進 入する酸素量を全て吸収する能力を有することが好ましい。
【0057】 加うるに、容器の強度、蓋の密閉性と開閉などの点から、容器内の酸素の吸収 量に対し炭酸ガスの発生量が過剰あるいは過少になって、容器が過度に加圧にな ったり、減圧になったりしないように、脱酸素剤の組成と量が適宜調節されるこ とが望ましい。
【0058】 用いられる脱酸素剤組成物として、例えば、公知の炭酸ガス発生型脱酸素剤を 使用できる。この種の脱酸素剤として、例えば、還元性有機物質を酸素吸収反応 の主剤とする脱酸素組成物や鉄を主剤とし炭酸水素塩などの炭酸ガス発生剤を組 み合わせた脱酸素剤が挙げられる。中でも、特にアスコルビン酸或いはエリソル ビン酸及びこれらの塩等のアスコルビン酸を主剤とする炭酸ガス発生型脱酸素剤 が、酸素吸収量、酸素吸収速度、炭酸ガス発生速度、炭酸ガス発生量などの調節 のし易さ及びこれに基づく酸素濃度、炭酸ガス濃度の調節のし易さ、取扱い性、 製造のし易さなどの点から、好適に使用される。
【0059】 本考案の脱酸素剤は、脱酸素剤を通気性包材に包装して用いられる。脱酸素剤 の包材は、通気性で酸素と炭酸ガスを良く透過するものであればよく、好ましく は酸素と二酸化炭素の透気度が300ml/Hr・m2以上である包材が用いられる。 包材として、合成繊維からなる不織布、合成紙、マイクロポーラスフィルムまた は紙等、さらに補強材として開孔ポリエチレン、ワリフ等を貼り合わせた複合包 材が適する。前記密封性容器は、細菌培養期間中に前記閉空間の容積の5%以上 の酸素を通過させない気密性を備えていて、容器内の酸素濃度を低い値に維持で きるようになっている。
【0060】 また、通気性包材に包装された炭酸ガス発生型脱酸素剤は、使用前は非通気性 容器に保管されるか、あるいは非通気性包材に2重包装されている。
【0061】 以上述べた本考案の実施形態のものは、培養試験に供されるばかりでなく、そ のままの状態で培養試験に供される検体の輸送に使用することができる。既述の 深底型の密閉性容器は、培養プレートを多段に積んで多数の培養プレートによる 培養を可能とするものであるが、本考案の密閉性容器は、容器本体の深さを培養 プレートの単段の収納に適する深さの薄型の角型容器とすることによって、より 検体輸送用に適するものとなる。
【0062】 すなわち、嫌気性細菌や微好気性細菌は、現在のところ嫌気ポーター、ヘリコ ポーターと云った試験管に培地を入れた形態に培養されるが、これらの菌が検査 室・検査センターに運ぶまで死滅したり、検査室で平板培地に塗沫し直さなけれ ばならなかった。このような薄型容器であれば、平板培地に塗沫した状態で輸送 できるので、検査室に到着すれば、そのまま直ちに恒温槽に入れれば良く便利で ある。さらに、この薄型容器の場合は、培養プレートを重ねていないので、細菌 の発育を容器を通して観察できる利点もある。
【0063】 以上説明した実施の形態によれば、図5の密封性容器に脱酸素剤やその他、酸 素検知剤或いは含水体(又は水自体)を培養プレートとは別の区画に収容するこ とができるために、これらのものが例えば培養プレートの下に敷かれたりするこ となどの不都合を解消し、密封性容器内の環境を細菌の培養に適した環境にする ことができる。その結果、細菌の培養試験を確実に行うように出来き正確な臨床 試験結果を得ることができる。
【0064】 また、図5に示す形態を密封性容器が採ることによって、嫌気培養と好気培養 のいずれにも対応することができる。
【0065】 なお、既述の説明において、間仕切の形態は、収容すべき培養プレートの形状 、必要生物の数、種類によって適宜選定できる。図5の実施例では、間仕切を本 体の長手方向に沿って形成しているために、比較的長さを持った調整剤を収容で きる。
【0066】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、密封性容器内を細菌の培養に好適な環 境に維持する調整剤と培養プレートを区分けして収容することができる。したが って、これらのものが意図することなく互いに接触してしまう不都合を解消する ことができる。また、これらの調整剤や培養プレートを互いに離した状態で簡単 かつ迅速に密封性容器内に収容することができる。
【提出日】平成8年8月26日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 請求項8乃至請求項1記載の考案は、既述の請求項1乃至7記載の各細菌培 養システムに使用される密封性容器であって、既述の本体と、蓋と、シール材と 、留め具と、間仕切とを備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に使用される密封性容器の平面図であ
る。
【図2】 図1のII-II断面図である。
【図3】 培養装置1の側面図である。
【図4】 密封性容器における留め具による締め付け部
分の拡大図である。
【図5】 この密封性容器を蓋と本体とに分解した斜視
図である。
【図6】 嫌気培養培用の収納状態を示す斜視図であ
る。
【図7】 嫌気培養時における密封性容器内雰囲気を示
す特性図である。
【図8】 微好気培養用の収納状態を示す斜視図であ
る。
【図9】 微好気培養時における密封性容器内雰囲気を
示す特性図である。
【図10】 丸型シャーレを密封性容器内に収容した状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 嫌気性細菌を接種した培養プレート(マイクロテス
トプレート) 4 炭酸ガス発生型脱酸素剤 21 蓋 22 本体 23 板状周縁 24 リンク溝 25 シール材(シリコンゴムパッキング) 26 留め具 50 間仕切 54,56 必要調整剤を収容する区画 58 培養プレート収容する区画 60 炭酸ガス発生型脱酸素剤(嫌気培養時) 62 酸素検知剤(嫌気培養時) 70 含水体(微好気培養時) 72 炭酸ガス発生型脱酸素剤(微好気培養時)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 培養対象としての細菌が接種された培養
    プレートを収容する密封性容器と、この密封性容器内を
    この細菌が発育するのに適した環境にするための成分
    と、を備える細菌培養システムであって、 前記密封性容器は、角型の本体と、角型の蓋と、この本
    体と蓋との間に介在されたシール材と、前記蓋と本体と
    をこのシール材を挟むようにして圧接させる留め具と、
    この蓋を本体に圧接した際に形成される閉空間を、前記
    培養プレートを収容する区画と、当該閉空間をこの細菌
    が発育するのに適した雰囲気にするための調整剤を収容
    するための区画との少なくとも2つの区画に分けるため
    の、前記本体に連結された間仕切と、を備えて成り、 かつ、前記密封性容器は、細菌の培養期間中に前記閉空
    間の容積の5%以上の酸素を通過させない気密性を備え
    ており、 前記間仕切は、それぞれの区画の間のガス交換が可能な
    ようにこれらの区画を互いに閉鎖することなく区分けす
    るように形成されている細菌培養システム。
  2. 【請求項2】 前記間仕切は、前記調整剤が収容される
    べき区画をさらに複数の区画に分けるように形成され、
    前記細菌が微好気性細菌の場合、この区画の一つに炭酸
    ガス発生型の脱酸素剤を収容するようにし、他の区画に
    水又含水体を収容するようにし、それぞれの区画内にあ
    る前記脱酸素剤と水又は含水体とが互いに接触すること
    がないように、両者をそれぞれの区画内に収容するよう
    した、請求項1記載の細菌培養システム。
  3. 【請求項3】 前記間仕切は前記調整剤が収容されるべ
    き区画をさらに複数の区画に分けるように形成され、前
    記細菌が嫌気性細菌の場合、この区画の一つに炭酸ガス
    発生型の脱酸素剤を収容するようにし、他の区画に酸素
    検知剤を収容するようにした、請求項1記載の細菌培養
    システム。
  4. 【請求項4】 前記間仕切が前記各区画間の水分の蒸発
    とガス交換を可能とするように、前記閉空間の深さ以下
    に形成されている請求項1記載の細菌培養システム。
  5. 【請求項5】 前記間仕切が、それぞれの区画の底部に
    おいて区画の間で液体が流通することの無いように立設
    されている、請求項2記載の細菌培養システム。
  6. 【請求項6】 前記本体及び蓋が透明プラスチック製で
    あり、かつ、前記留め具がポリアセタール樹脂からなる
    ことにより、この留め具が吸湿してもこの本体と蓋との
    圧接を強固に行うことができ、前記閉空間の気密性を前
    記細菌の培養期間中に維持できるようにした、請求項1
    記載の細菌培養システム。
  7. 【請求項7】 前記本体と蓋体とは、互いに4辺で会合
    する板状周縁を有する角型に形成された透明樹脂成型体
    から構成され、かつ、この本体の周縁と蓋の周縁との間
    に前記シール材を介在させるように構成した請求項1記
    載の細菌培養システム。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載された、本体と、蓋と、
    シール材と、留め具と、請求項2に記載された間仕切
    と、を備える密封性容器であって、 請求項2記載の細菌培養システムに使用される密封性容
    器。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載された、本体と、蓋と、
    シール材と、留め具と、請求項2に記載された間仕切
    と、を備える密封性容器であって、 請求項3記載の細菌培養システムに使用される密封性容
    器。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載された、本体と、蓋
    と、シール材と、留め具と、請求項2に記載された間仕
    切と、を備える密封性容器であって、 請求項7記載の細菌培養システムに使用される密封性容
    器。
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