JP2577380Y2 - 嫌気性細菌簡易培養装置 - Google Patents

嫌気性細菌簡易培養装置

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JP2577380Y2 JP1992020203U JP2020392U JP2577380Y2 JP 2577380 Y2 JP2577380 Y2 JP 2577380Y2 JP 1992020203 U JP1992020203 U JP 1992020203U JP 2020392 U JP2020392 U JP 2020392U JP 2577380 Y2 JP2577380 Y2 JP 2577380Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、臨床検査材料からの嫌
気性細菌の検出、あるいは嫌気性細菌の薬剤耐性試験な
どの嫌気性細菌培養試験に適し、操作が簡便で、かつ、
廉価に行うことのできる嫌気性細菌簡易培養装置を提供
する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査施設における検査材料からの嫌
気性細菌の検出、あるいは検出した嫌気性細菌を感受性
ディスクを用いて薬剤耐性試験を行ったりする、いわゆ
る嫌気性培養には、嫌気ジャ−が用いられる。通常、嫌
気ジャ−には特殊な耐圧容器が用いられが、これは培養
雰囲気調整のためのガス置換やガス組成調整装置を備
え、高価でもあり、操作も煩わしい。近年、炭酸ガス発
生型脱酸素剤が開発され、比較的簡便な気密容器の嫌気
ジャ−も市販されるようになったが、嫌気ジャ−は構造
的に丸型容器の方が蓋の密封が容易なことから全て筒状
をした丸型であり、このため、嫌気性細菌の培養は通常
丸型容器の嫌気ジャ−で行われてきた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の丸型容器の嫌気
ジャ−を使って嫌気性細菌培養を実際に行って見ると、
色々不便なことが多い。例えば、丸型容器には、薬剤
感受性試験に使われるような角型シャーレが納まり難
い、丸型容器は積み重ねづらい、恒温槽に入れると
無駄なスペースをとる、といったような問題が多々あ
る。しかし、これらの問題は、培養容器が角型のもので
あれば一挙に解決できる。しかしながら、培養容器には
培養プレ−トの出し入れに大きな開口部が必要であり、
角型容器の場合、丸型容器に比べ、開口部の蓋は構造的
に均一に締め付け難く、4隅の気密が悪くなりがちであ
る。また、気密性を良くしようとすれば、頑丈なものと
なって使いづらく、また値段も高くなるため、従来から
丸型容器が使用されてきたのである。本考案者らは、臨
床検査材料からの嫌気性細菌の検出、あるいは薬剤感受
性試験には嫌気性雰囲気を少なくとも48時間以上保持
できれば、その目的を達せることに着目し検討を重ねた
結果、角型容器であっても一定以上の気密性のものであ
れば培養試験ができることを見いだし、本考案の角型容
器による嫌気性細菌簡易培養装置を完成するに到った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、透明プラスチ
ック角型気密性容器、該容器に封入される嫌気性細菌を
接種した培養プレ−トおよび炭酸ガス発生型脱酸素剤よ
りなる嫌気性細菌簡易培養装置であって、該容器が互い
に4辺で会合する板状周縁を有する角型の本体と蓋から
なり、4辺の間にシ−ル材の挟み込まれた板状周縁を留
め具で締め付けることにより該容器は密封され、かつ、
密封された該容器の気密性が酸素侵入量1日当たり容器
内容積の5%未満である嫌気性細菌簡易培養装置に関す
る。
【0005】本考案の嫌気性細菌簡易培養装置における
培養用容器は、実質的に非通気性の透明プラスチック製
角型気密性容器である。該容器は互いに4辺で会合する
板状周縁を有する角型の本体と蓋からなり、4辺の間に
シ−ル材の挟み込まれた板状周縁を留め具で締め付ける
ことにより密封される。該容器は、密封された状態で容
器への酸素侵入量が1日当たり容器内容積の5%未満の
気密性を有し、より好ましくは3%未満の気密性を有す
る。さらに、長期にわたり嫌気性雰囲気が保持できるた
めには、気密性が2%以下でであることが最も好まし
い。本考案の嫌気性細菌簡易培養装置では、上記容器に
嫌気性細菌を接種した培養プレートと共に密封した該容
器内の酸素量の1.2倍以上の酸素を吸収する能力を持
つ炭酸ガス発生型脱酸素剤によって、嫌気性細菌培養に
適した酸素および炭酸ガス濃度の気相雰囲気がつくりだ
され、少なくとも48〜72時間以上保持される。容器
の気密性を高めることにより7日以上保持することも可
能である。
【0006】さらに詳しく本考案の装置を図面により説
明するが、本考案は必ずしもこれらの図面に限定される
ものではなく、本考案の構成を充すものであればよい。
図1は、嫌気性細菌簡易培養装置1の上から見た平面図
を示す。該培養装置の培養容器である透明プラスチック
製角型容器2の蓋21と本体22とは互いに4辺で会合
する板状周縁23を有する。そして、該容器2は、間に
シール材25を挟み込んだ4辺の板状周縁23を留め具
26で締め付けることによって密封される構造を有す
る。留め具26による4辺の締付けは、板状周縁23の
一部を締め付けることにより容器を十分密封することが
できれば、必ずしも全周縁にわたり締め付けなくともよ
い。また、留め具26の数も2個以上で、少なくとも相
対する2辺にあって前記一定以上の気密性がもたせられ
ればよい。該容器2の内部には嫌気性菌を接種した培養
プレート3および炭酸ガス発生型脱酸素剤4が密閉され
る。
【0007】また、該容器2は、図2(側部断面図)の
示すように、蓋側のリング溝24にシール材25が装着
され、この蓋21と本体22の板状周縁23を留め具2
6で締め付けることにより密封される。リング溝24は
必ずしも必須のものではないが、シール材25の固定と
容器の密封性の点から蓋および本体の両方あるいは何れ
かの板状周縁23に設けることが好ましく、蓋側の板状
周縁23に設けるのがより好ましい。また、リング溝2
4は4辺の角部では折れ曲がることなく適宜ア−ルをと
ることが好ましい。該容器の留め具26は、図4(部分
拡大図)の示すように、蓋の板状周縁23に固定された
回転軸を中心に回転させ、本体の板状周縁23の一部を
挟み込んで締め付けることにより、容器2を密封する役
割を果たす。なお、留め具26の一つを蝶番に代え、蓋
を本体に固定することもできる。
【0008】培養容器の大きさは、その内部に培養プレ
ート3と炭酸ガス発生型脱酸素剤4が十分収容できる大
きさであればよく、市販のマイクロテストプレートや角
1号シャ−レと呼ばれる角型培養プレートが収容できる
大きさが好ましい。具体的には、マイクロテストプレー
トが2列4段積みの8個程度収容できる形状と容積をも
つものであり、約14(タテ)×20(ヨコ)×6.5
(深さ)cm以上の大きさが望ましい。
【0009】蓋21および本体22の材質は、実質的に
ガスバリアー性で、透明、かつ、加工性のよい合成樹脂
がよい。例えば、ポリエステル樹脂、ポリアクリル系樹
脂、ポリカーボネート樹脂などガスバリヤー性樹脂に限
らず、目的に応じて実質的にガスバリヤー性であれば、
塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレンなどの樹脂も選ぶことができる。シール材25
は、弾力性があり継目のないリング状ものが望ましい。
材料として、例えば、ソリッドタイプのシリコンゴムで
ある。まお、培養容器として市販のランチボックスのよ
うなものも、密閉可能で気密性があれば、適宜使用でき
る。
【0010】本考案において細菌の接種に用いられる培
養プレートは、培養用容器に収まればその形状と大きさ
は必ずしも限定されない。好ましくは角型のプレートま
たはシャーレが用いられ、特に、マイクロテストプレー
ト、マルチウエルプレートあるいは角1号シャ−レと呼
ばれる角型培養プレートが好適に用いられる。培養され
る菌は、嫌気性細菌に限られることなく、炭酸ガスを必
要とする好気性細菌であっても微好気性細菌あってもよ
い。
【0011】本考案に用いられる炭酸ガス発生型脱酸素
剤は、酸素を吸収すると共に炭酸ガスの発生作用を有す
る組成物からなり、該組成物が通気性包材に包装された
ものである。炭酸ガス発生型脱酸素剤は、酸素吸収組成
物、炭酸ガス発生組成物および酸素吸収・炭酸ガス発生
組成物のいずれかの組合せでも構成できるが、酸素吸収
・炭酸ガス発生組成物の1剤タイプで構成することが好
ましい。炭酸ガス発生型脱酸素剤は、菌を接種した培地
と共に培養容器内に密封した場合に、急速に容器内の酸
素を吸収すると共に炭酸ガスを発生し、嫌気性菌あるい
は微好気性菌に応じた所望の酸素濃度および炭酸ガス濃
度の気体雰囲気を作りだすものである。嫌気性菌または
微好気性菌の培養に応じ、好ましくは5時間以内に、よ
り好ましくは2時間以内に、嫌気性菌では酸素濃度0.
1%以下、炭酸ガス濃度5〜25%、また、微好気性菌
では酸素濃度5〜15%、炭酸ガス濃度3〜15%の範
囲に適宜調節することができるものである。
【0012】そして、炭酸ガス発生型脱酸素剤の酸素吸
収能は、培養容器内の酸素量の1.2倍以上の酸素を吸
収するものであって、かつ、培養容器内の酸素を5時間
以内に、好ましくは2時間以内に吸収する能力を有す
る。その上、構造上比較的4隅からの空気の侵入が避け
難い角型密封培養容器を嫌気状態に保つために、該培養
容器の気密性に基づく酸素の侵入速度より吸収速度が早
く、かつ、所定期間内に侵入する酸素量を全て吸収する
能力を有するものである。加うるに、容器の強度、蓋の
密閉性と開閉などの点から、容器内の酸素の吸収量に対
し炭酸ガスの発生量が過剰あるいは過少になって、容器
が過度に加圧になったり、減圧になったりしないよう
に、脱酸素剤の組成と量が適宜調節できるものが望まし
い。
【0013】用いられる炭酸ガス発生型脱酸素剤組成物
として、 (1) 還元性有機物質−炭酸塩−水からなる組成物 (2) 鉄を主剤とする脱酸素剤−炭酸水素塩−酸性物質−
水からなる組成物 (3) 亜二チオン酸塩−炭酸水素塩−炭酸塩−水からなる
組成物 などが例示される。中でも、(1) の組成物が好ましく、
還元性物質として具体的には、カテコール、アスコルビ
ン酸および/またはその塩、あるいはエリソルビン酸お
よび/またはその塩等が使用される。特に、酸素吸収
量、酸素吸収速度、炭酸ガス発生速度、炭酸ガス発生量
などの調節のし易さおよびこれに基づく酸素濃度、炭酸
ガス濃度の調節のし易さ、取扱い性、製造のし易さなど
の点から、アスコルビン酸および/またはその塩からな
る組成物を用いることがより好ましい。組成物の量は、
密封系内の空気量100ml当たり構成する組成物が0.
01〜0.5gからなる。
【0014】脱酸素剤の包材は、通気性で酸素と炭酸ガ
スをよく透過するものであればよく、好ましくは酸素と
二酸化炭素の透気度が300ml/Hr・m2以上である包材
が用いられる。包材として、合成繊維からなる不織布、
合成紙、マイクロポーラスフィルムまたは紙等、さらに
補強材として開孔ポリエチレン、ワリフ等を貼り合わせ
た複合包材が適する。また、通気性包材に包装された炭
酸ガス発生型脱酸素剤は、使用前は非通気性容器に保管
されるか、あるいは非通気性包材に2重包装されてい
る。
【0015】
【実施例】次ぎに実施例により本考案を説明する。 試験例 図面に示される透明プラスチック角型気密性容器(14
0×200×65mm)で蓋の留め具26による締め付け
が次のごとく異なる3種の容器A、容器Bおよび容器C
を準備した。容器Aは4辺の周縁の相対する長い方の周
縁の留め具(長さ200mm)2個および短い方の周縁の
留め具(長さ140mm)2個、計4個の留め具で締め付
け、容器Bは長い方の周縁の留め具(長さ200mm)2
個のみで締め付け、容器Cは短い方の周縁の留め具(長
さ140mm)2個のみで締め付け、それぞれ、容器を密
封した。これら3種の容器は、あらかじめ容器に装着し
てあったガス置換用ノズルを用い容器内の空気を窒素ガ
スでガス置換した後放置しておき、この間経時的に内部
のガスの酸素濃度をガスクロマトグラフで分析し、各容
器の気密性を測定した。容器の気密性を1日当たりの容
器の酸素侵入量を容器内容積に対する比率で示すと、測
定結果は次のとおりであった。 容器A:0.9%、 容器B:1.6%、 容器C:
5.3%
【0016】実施例1〜2、比較例 試験例で気密性を測定した3種の容器A(実施例1)、
容器B(実施例2)および容器C(比較例)を培養容器
に用い、次のごとく嫌気性細菌の培養試験を実施した。
それぞれ上記3種の容器に、それぞれ、角1号シャ−レ
に分注固化したGAM寒天培地に Clostridium botulin
um(供試菌No.1と記す)を接種したシャ−レ、同様
のGAM寒天培地に Propionibacterium acnes(供試菌
No.2と記す)を接種したシャ−レおよび炭酸ガス発
生型脱酸素剤(三菱瓦斯化学製アネロパック)を入れ、
容器Aは4個の留め具(長辺+短辺)で、容器Bは2個
の留め具(長辺のみ)で、容器Cは2個の留め具(短辺
のみ)で締め付け密封した。各容器は37℃に3日間保
持して培養した後、開封し寒天平板上に出現したコロニ
−の数と径の大きさを測定して増殖の程度を判定した。
結果を表1に示す。
【0017】参考例 上記実施例と同様に供試菌を接種したGAM寒天培地平
板を水10mlを加えたガス発生袋(Becton Dickinson a
nd Co.製GasPak(商標))と共にパラジウム触媒
を装填したBBL(商標)嫌気ジャ−(丸型密封容器)
に封入し、37℃で3日間培養した。この後、嫌気ジャ
−を開封し、寒天平板上に出現したコロニ−の数と径の
大きさを測定した。結果を表1に合わせ示す。
【0018】表1に示すように、実施例1〜2の結果
は、最も一般的な嫌気性菌培養法であるBBLガスパッ
ク法で行なった参考例の結果に対してなんら遜色なく、
本考案の嫌気性細菌簡易培養装置により容易に嫌気性細
菌の培養が行なえることは明らかである。
【表1】
【0019】
【考案の効果】本考案の嫌気性細菌簡易培養装置によれ
ば、臨床検査材料からの嫌気性細菌の検出、あるいは嫌
気性細菌の薬剤耐性試験などの嫌気性細菌培養が、簡便
かつ廉価に行なうことができる。そして何よりも、本考
案に基づき一定以上の気密性を有する特定構造の角型プ
ラスチック容器を選ぶことにより、角型培養容器による
嫌気性細菌培養が可能となるのである。これは、単に培
養容器が簡便・廉価であるばかりでなく、次のような多
くの利点を生むのである。 1)培養装置に角型シャーレが一度に多数収容でき、し
かも、納まり易い。このため、多数の培養試験が楽にで
きる。 2)培養装置の角型容器は容易に積み重ねることがで
き、場所をとらない。 3)しかも、培養装置を恒温槽に入れる場合に無駄なス
ペースをとらず、一度に多数収容できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 嫌気性細菌簡易培養装置1の平面図を示す。
【図2】 図1の培養装置1のA−A線における側面断
面図を示す。
【図3】 培養装置1の側面図。
【図4】 図2における留め具16による締め付け部分
の拡大図を示す。
【符号の説明】
1 嫌気性細菌簡易培養装置 2 透明プラスチック角型気密性容器 21 蓋 22 本体 23 板状周縁 24 リンク溝 25 シール材(シリコンゴムパッキング) 26 留め具 3 嫌気性細菌を接種した培養プレート(マイクロテス
トプレート) 4 炭酸ガス発生型脱酸素剤

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明プラスチック角型気密性容器、該容
    器に封入された嫌気性細菌を接種した培養プレ−トおよ
    び炭酸ガス発生型脱酸素剤よりなる嫌気性細菌簡易培養
    装置であって、該容器が互いに4辺で会合する板状周縁
    を有する角型の本体と蓋からなり、4辺の間にシ−ル材
    の挟み込まれた板状周縁を留め具で締め付けることによ
    り密封され、かつ、密封された該容器の気密性が酸素侵
    入量1日当たり容器内容積の5%未満である嫌気性細菌
    簡易培養装置。
JP1992020203U 1991-04-15 1992-04-04 嫌気性細菌簡易培養装置 Expired - Lifetime JP2577380Y2 (ja)

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