JPH076799Y2 - 培養用バック - Google Patents

培養用バック

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JPH076799Y2
JPH076799Y2 JP7027590U JP7027590U JPH076799Y2 JP H076799 Y2 JPH076799 Y2 JP H076799Y2 JP 7027590 U JP7027590 U JP 7027590U JP 7027590 U JP7027590 U JP 7027590U JP H076799 Y2 JPH076799 Y2 JP H076799Y2
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culture
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JP7027590U
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JPH0428098U (ja
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俊治 松宮
和夫 坂本
省三 白石
昭二 ▲榊▼山
正八 吉岡
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Priority to US07/723,074 priority patent/US5225346A/en
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  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、動物組織等の細胞の培養に使用される培養用
バッグに関するものである。
(従来の技術) 動物組織等の培養を行う場合、従来はシャーレまたはフ
ラスコに細胞と培養液とを入れ、これを炭酸ガス培養器
内に置き、この培養器内に滅菌された空気/炭酸ガスの
混合ガス(一般には、炭酸ガス濃度5容量%)を導入
し、この混合ガス雰囲気下に細胞と培養液とを置くこと
によって行っていた。
この混合ガス雰囲気下に細胞と培養液とを置く方法は、
シャーレまたはフラスコに気体が通過できるような僅か
な隙間をつくり、その隙間から炭酸ガス培養器内の混合
ガスをシャーレまたはフラスコ内に入れ、培養液と接触
させることにより行っていた。
(考案が解決しようとする課題) 炭酸ガス培養器内の混合ガスは、あらかじめ滅菌されて
いるので、これを培養液と接触させても、培養液を雑菌
汚染することはない。しかし、炭酸ガス培養器の扉を開
けた時などに、空気中の雑菌が培養器内に取り込まれ、
それが培養液と接触して、該培養液を汚染するといった
不都合を生じることとなる。
そのため、フラスコ等のキャップ口に滅菌フィルタを取
り付けるとも考えられているが、この場合、フィルタの
取付め面積に制約があり、大量培養には適当でない。
本考案は、係る実情に鑑みてなされたもので、密閉状態
で培養液の導入を行うことによって培養液の雑菌汚染を
防止することのできる培養用バックを提供することを目
的としている。
(課題を解決するための手段) 本考案の培養用バックは、シート状材料を融着加工して
なるバックであって、酸素ガス透過性200ml/m2・24hr・
atm以下、炭酸ガス透過性1000ml/m2・24hr・atm以下の
特性を有する塩化ビニル樹脂系の2枚の保存シートに、
酸素ガス透過性600ml/m2・24hr・atm以上、炭酸ガス透
過性2000ml/m2・24hr・atm以上の特性を有する塩化ビニ
ル樹脂系の透明の培養シートが積層され、これら積層さ
れた3枚のシートの周縁部を融着することによって、保
存シートによって区切られた培養液保存室と、保存シー
トと培養シートとによって区切られた培養室とが一体に
形成され、前記培養室には細胞注入口および培養液排出
口が少なくとも各1ヵ所形成されるとともに、前記培養
液保存室には培養液注入口が形成され、かつ、これら培
養室および培養液保存室に、該培養室および培養液保存
室を連通する連通路が形成されたものである。
(作用) 本考案の培養用バックは、あらかじめ連通路を閉じた状
態で培養液保存室に培養液を保存しておく。そして、使
用時に、連通路を開いて培養液保存室の培養液を培養室
へ移すとともに、細胞注入口から細胞を注入する。これ
を培養に必要なガス雰囲気下で静置培養し、その後検出
用取出口から培養液および細胞の検出をすることによっ
て使用される。この際、培養液保存室は、酸素ガス透過
性200ml/m2・24hr・atm以下、炭酸ガス透過性1000ml/m2
・24hr・atm以下の特性を有する塩化ビニル樹脂系の2
枚の保存シートによって構成されているため、培養液の
保存性に優れる。また、培養室は、その上面が、酸素ガ
ス透過性600ml/m2・24hr・atm以上、炭酸ガス透過性200
0ml/m2・24hr・atm以上の特性を有する塩化ビニル樹脂
系の透明の培養シートによって構成されているため、こ
の培養シートを介してガスが透過するとともに、内容物
を観察することができる。さらに、培養液保存室と培養
室とが連通路によって連通しているため、培養液を密閉
状態で培養室に移すことができる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、培養用バック1の全体構成の概略を示してい
る。
すなわち、この培養用バッグ1は、2枚の保存シート2,
2に、透明の培養シート3を積層し、これら積層した3
枚のシートの周縁部を融着することによって、保存シー
ト2,2によって区切られた培養液保存室5および保存シ
ート2と培養シート3とによって区切られた培養室4を
形成し、前記培養室4には細胞注入口6および培養液排
出7を形成するとともに、前記培養液保存室5には培養
液注入口8を形成し、かつ、これら培養室4および培養
液保存室5に、該培養室4および培養液保存室5を連通
する連通路9を形成したものである。
保存シート2は、酸化等によって培養液を変質させない
ように、通気性の低い材料でなければならない。また、
バックの密閉性を確保するために、融着接合が可能な材
料でなければならない。これらの要求を満たす材料とし
て、酸素ガス透過性200ml/m2・24hr・atm以下、炭酸ガ
ス透過性1000ml/m2・24hr・atm以下(JIS Z1707)の特
性を有する塩化ビニル系樹脂が使用される。具体的に
は、塩化ビニル樹脂または塩化ビニルとこれと共重合し
うる単量体との共重合樹脂100重量部と、エチレン・酢
酸ビニル・一酸化炭素共重合体30〜150重量部とからな
る厚さ0.2〜0.5mmのシート状材料が使用される。培養シ
ート3は、細胞を生長するための酸素ガスの通過性と、
培養系内のPHを約7.4〜7.6にコントロールするための炭
酸ガス通過性に優れた材料でなければならない。また、
バックの密閉性を確保するために、融着接合が可能な材
料でなければならない。さらに、顕微鏡等で細胞の生長
度合を調べるため、透明なフィルムであることが要求さ
れる。これらの要求を満たす材料として、酸素ガス透過
性600ml/m2・24hr・atm以上、炭酸ガス透過性2000ml/m2
・24hr・atm以上(JIS Z1707)の特性を有する透明の塩
化ビニル系樹脂が使用される。具体的には、塩化ビニル
樹脂または塩化ビニルとこれと共重合しうる単量体の共
重合樹脂100重量部と、エチレン・n−ブチルアクリレ
ート・一酸化炭素共重合体150〜260重量部とからなる厚
さ0.1〜0.5mmのシート状材料が使用される。
なお、培養シート3の厚みとしては、ガス透過性と、内
容液を充填した際に容器が破裂することがない厚みとさ
れる。好適には、0.1〜0.5mmである。0.5mmを越える
と、培養シート3の透明性が劣り、内容物の検査に支障
をきたすこととなる。
培養室4には、細胞注入口6と、培養液排出口7と培養
液保存室5の培養液を導入するための連通路9とが必要
とされる。
また、培養液保存室5には、培養液注入口8と、培養液
を培養室4へ移すための連通路9とが必要とされる。
これら注入口6,8、排出口7および連通路9は、培養室
4および培養液保存室5に、該培養室4および培養液保
存室5を構成する材料と同じ材料で構成されたチューブ
(例えば、内径3〜5Φのチューブ)を取り付けること
によって設けることができる。これら、培養室4、培養
液保存室5およびチューブ等は、高周波融着または熱融
着等により融着接合しうるので、完全な密閉性が保持さ
れる。
なお、連通路9には、未使用状態で培養液保存室5の培
養液が培養室4へ流入しないように、ストッパ90を設け
ておかなければならない。このストッパ90としては、特
に限定されるものではないが、第2図に示すように、連
通路9内に配設するストッパ90を使用することができ
る。すなわち、このストッパ90は、使用時に、連通路9
の外部からストッパ90を折ることによって連通路9を連
通させ、培養液を導入することができる。このストッパ
90によると、折れた後の破断片91が培養液の逆流止めと
なり、効果的である。
次に、このようになる培養用バック1の使用方法につい
て説明する。
まず、あらかじめ連通路9をストッパ90によって閉じた
状態とし、培養液注入口8から、培養液保存室5に培養
液を保存しておく。
そして、使用時に、連通路9に配設されたストッパ90を
折って連通路9を開いた状態とし、培養液保存室5の培
養液を培養室4へ移すとともに、細胞注入口6から細胞
を注入する。この際、培養液の培養室4への導入は、連
通路9を連通させた状態で、培養液注入口8から気体等
によって培養液保存室5を加圧することで、該培養液保
存室5の培養液を圧送することができる。また、他の導
入方法としては、連通路9が連通した状態で、該連通路
9が下になるように、培養用バック1を立て、培養液保
存室5の液圧を利用して培養室4に培養液を導入するこ
ともできる。
そして、これを培養に必要なガス雰囲気下に静置培養
し、その後、培養液排出口7から培養液および細胞の検
出をすることによって使用される。
(考案の効果) 以上述べたように、本考案によると、培養液の保存性に
優れる培養液保存室と、培養に必要なガスを透過すると
ともに内容物を観察することができる培養室とが連通路
によって連通し、この連通路を介して培養液保存室の培
養液を密閉状態で培養室に移すことができるので、培養
液の汚染を防止するとともに、極めて短時間で容易に培
養液を導入することができる。また、これら培養室およ
び培養液保存室は、融着加工によって、任意の大きさ
に、一体化した状態で容易に作ることができるととも
に、培養室と培養液保存室とが一体化しているため、使
い勝手がよい。さらに、培養シート自体がガスの透過性
を有するので、ガス透過量も自由にコントロールするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案に係る培養用バックの全体構成の
概略を示す平面図、第1図(b)は同側断面図、第2図
(a)はストッパの使用前の状態を示す断面図、第2図
(b)は同ストッパの使用後の状態を示す断面図であ
る。 1……培養用バック 2……保存シート 3……培養シート 4……培養室 5……培養液保存室 6……細胞注入口 7……培養液排出口 8……培養液注入口 9……連通路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状材料を融着加工してなるバックで
    あって、 酸素ガス透過性200ml/m2・24hr・atm以下、炭酸ガス透
    過性1000ml/m2・24hr・atm以下の特性を有する塩化ビニ
    ル樹脂系の2枚の保存シートに、酸素ガス透過性600ml/
    m2・24hr・atm以上、炭酸ガス透過性2000ml/m2・24hr・
    atm以上の特性を有する塩化ビニル樹脂系の透明の培養
    シートが積層され、これら積層された3枚のシートの周
    縁部を融着することによって、保存シートによって区切
    られた培養液保存室と、保存シートと培養シートとによ
    って区切られた培養室とが一体に形成され、前記培養室
    には細胞注入口および培養液排出口が少なくとも各1ヵ
    所形成されるとともに、前記培養液保存室には培養液注
    入口が形成され、かつ、これら培養室および培養液保存
    室に、該培養室および培養液保存室を連通する連通路が
    形成されたことを特徴とする培養用バック。
JP7027590U 1990-06-29 1990-06-29 培養用バック Expired - Lifetime JPH076799Y2 (ja)

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US07/723,074 US5225346A (en) 1990-06-29 1991-06-28 Culture bag

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BE1017763A5 (nl) * 2007-09-24 2009-06-02 Proviron Holding Bioreactor.
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JPH0428098U (ja) 1992-03-05

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