JP2016028555A - 細菌培養用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】微好気性菌を培養するときに専用の培養ジャーや専用の孵卵器を使用する必要が無く、系内の酸素濃度を調節するために酸素を吸収する脱酸素剤を使用する必要の無い用具を提供する。
【解決手段】非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で形成され重曹水溶液が封入されて密封され押圧力により破袋して内部の水溶液が流出するようにした第1の薬液包装小袋10、非通気性・非透水性のフィルム材で形成されクエン酸水溶液が封入されて密封され押圧力により破袋して内部の水溶液が流出するようにした第2の薬液包装小袋12、余分な水分を吸収する吸水濾紙14、および、非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で形成されスライドファスナ20によって開放・気密に閉塞可能な開口部18を有する外袋16を備えて用具を構成した。外袋16の内部に、微好気性菌が接種された平板培地24を収容した蓋付きのシャーレ22を収容し、微好気性菌の培養を行う。
【選択図】図1

Description

この発明は、食中毒の原因菌となるカンピロバクター属細菌、ヒトの胃へ感染して胃炎、胃潰瘍などの疾患の原因となるヘリコバクター属細菌などの微好気性菌やヒトの腸内に存在する悪玉菌であるウェルシュ菌(クロストリジウム・パーフリンゲンス(Clostridium perfringens))などの嫌気性菌を所要の雰囲気条件下で培養するために使用される細菌培養用具に関する。
微好気性菌であるカンピロバクター属細菌を培養する方法として、酸素を吸収し二酸化炭素を発生する作用を有する脱酸素剤組成物を通気性包材に包装した脱酸素剤を使用し、羊血液寒天培地平板にカンピロバクター属細菌を接種したシャーレと脱酸素剤とを、水を含浸させた濾紙と共に密閉容器内に封入し、適当な温度で数日間培養する、といったことが行われている。二酸化炭素発生型脱酸素剤組成物としては、鉄を主剤とする脱酸素剤−炭酸水素塩−酸性物質−水からなる組成物などが使用される。そして、培地にカンピロバクター属細菌が接種されたシャーレと脱酸素剤とが密封された系内のガス濃度を、例えば2時間以内に酸素5%〜10%、二酸化炭素7%〜15%となるように調整し、以後、酸素および二酸化炭素の濃度を前記範囲に維持してカンピロバクター属細菌の発育促進を図るようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3082956号公報(第2−3頁)
従来、カンピロバクター属細菌等の微好気性菌やウェルシュ菌等の嫌気性菌の培養を行うときには、専用の培養ジャー(例えばアネロパック(三菱ガス化学株式会社の登録商標)用角形ジャー)や専用の孵卵器を使用し、培養ジャーや孵卵器内部のガスを置換する必要があった。また、微好気培養に際しては、酸素を吸収し二酸化炭素を発生する二酸化炭素発生型脱酸素剤を使用し、カンピロバクター属細菌が接種されたシャーレと共に脱酸素剤を培養ジャーや孵卵器内に封入し、培養ジャーや孵卵器の内部で二酸化炭素を発生させるとともに酸素を吸収させて、培養ジャーや孵卵器内の酸素濃度を、例えば15%以下に調整する必要があった。
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、微好気性菌や嫌気性菌を培養するときに専用の培養ジャーや専用の孵卵器を使用する必要が無く、また、微好気培養に際して、系内の酸素濃度を調整するために酸素を吸収する脱酸素剤を使用する必要の無い細菌培養用具を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、蓋付きのシャーレに収容された平板培地に微好気性菌を接種して微好気性菌を培養するために使用される細菌培養用具において、非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で小袋状に形成され、内部に炭酸水素塩の水溶液が封入されて密封され、外面に加えられる押圧力により破袋して内部の水溶液が流出するようにした第1の薬液包装小袋と、非通気性・非透水性のフィルム材で小袋状に形成され、酸の水溶液が封入されて密封され、外面に加えられる押圧力により破袋して内部の水溶液が流出するようにした第2の薬液包装小袋と、余分な水分を吸収する吸水材と、非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で袋状に形成され、前記第1の薬液包装小袋、前記第2の薬液包装小袋および前記吸水材を収容すると共に前記シャーレを収容する内容積を有し、開放および気密に閉塞可能な開口部を有する外袋と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、蓋付きのシャーレに収容された平板培地に微好気性菌を接種して微好気性菌を培養するために使用される細菌培養用具において、非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で小袋状に形成され、内部に炭酸水素塩の水溶液が封入されて密封され、外面に加えられる押圧力により破袋して内部の水溶液が流出するようにした薬液包装小袋と、酸の水溶液を含浸させて乾燥させられ前記炭酸水素塩水溶液を吸収する薬液含浸吸水材と、非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で袋状に形成され、前記薬液包装小袋および前記薬液含浸吸水材を収容すると共に前記シャーレを収容する内容積を有し、開放および気密に閉塞可能な開口部を有する外袋と、を備えたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、蓋付きのシャーレに収容された平板培地に嫌気性菌を接種して嫌気性菌を培養するために使用される細菌培養用具において、非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で小袋状に形成され、内部に炭酸水素塩の水溶液が封入されて密封され、外面に加えられる押圧力により破袋して内部の水溶液が流出するようにした第1の薬液包装小袋と、非通気性・非透水性のフィルム材で小袋状に形成され、酸の水溶液が封入されて密封され、外面に加えられる押圧力により破袋して内部の水溶液が流出するようにした第2の薬液包装小袋と、非通気性の樹脂フィルム材で袋状に形成され、内部に脱酸素剤が封入されて密封され、開封可能な薬剤包装袋と、余分な水分を吸収する吸水材と、非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で袋状に形成され、前記第1の薬液包装小袋、前記第2の薬液包装小袋、前記薬剤包装袋および前記吸水材を収容すると共に前記シャーレを収容する内部容積を有し、開放および気密に閉塞可能な開口部を有する外袋と、を備えたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、蓋付きのシャーレに収容された平板培地に嫌気性菌を接種して嫌気性菌を培養するために使用される細菌培養用具において、非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で小袋状に形成され、内部に炭酸水素塩の水溶液が封入されて密封され、外面に加えられる押圧力により破袋して内部の水溶液が流出するようにした薬液包装小袋と、酸の水溶液を含浸させて乾燥させられ前記炭酸水素塩水溶液を吸収する薬液含浸吸水材と、非通気性の樹脂フィルム材で袋状に形成され、内部に脱酸素剤が封入されて密封され、開封可能な薬剤包装袋と、非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で袋状に形成され、前記薬液包装小袋、前記薬液含浸吸水材および前記薬剤包装袋を収容すると共に前記シャーレを収容する内部容積を有し、開放および気密に閉塞可能な開口部を有する外袋と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明の細菌培養用具を使用して微好気性菌の培養を行う場合には、培養しようとする微好気性菌に応じた適当な平板培地を収容したシャーレを別途用意し、その平板培地に微好気性菌を接種した後、シャーレに蓋を被せて第1の薬液包装小袋、第2の薬液包装小袋および吸水材と共に外袋内に収容する。そして、外袋を押し潰すようにして外袋内から可能な限り空気を抜き出してから、外袋の開口部を気密に閉塞する。この後、第1の薬液包装小袋および第2の薬液包装小袋のそれぞれに対して外袋の外面から押圧力を加えることにより、2種類の薬液包装小袋をそれぞれ破袋させて内部の水溶液を流出させる。この操作により、外袋の内部において第1の薬液包装小袋から流出した炭酸水素塩の水溶液と第2の薬液包装小袋から流出した酸の水溶液とが混ざり合って反応し、二酸化炭素が発生する。このとき薬液包装小袋から流出した余分な水分は、吸収材に吸収される。空気が或る程度抜き出された外袋の内部において二酸化炭素が発生することにより、外袋の内部が微好気雰囲気となり、この雰囲気条件下において、シャーレ内の平板培地に接種された微好気性菌の培養が好適に行われることとなる。
したがって、この細菌培養用具を使用すると、専用の培養ジャーや専用の孵卵器を使用する必要が無くなり、簡易に微好気性菌の培養検査を行うことができ、また、系内の酸素濃度を調整するために酸素を吸収する脱酸素剤を使用する必要が無くなる。
請求項2に係る発明の細菌培養用具を使用して微好気性菌の培養を行う場合には、培養しようとする微好気性菌に応じた適当な平板培地を収容したシャーレを別途用意し、その平板培地に微好気性菌を接種した後、シャーレに蓋を被せて薬液包装小袋および薬液含浸吸水材と共に外袋内に収容する。そして、外袋を押し潰すようにして外袋内から可能な限り空気を抜き出してから、外袋の開口部を気密に閉塞する。この後、薬液包装小袋に対して外袋の外面から押圧力を加えることにより、薬液包装小袋を破袋させて内部の炭酸水素塩の水溶液を流出させる。この操作により、外袋の内部において薬液包装小袋から流出した炭酸水素塩の水溶液が薬液含浸吸水材に吸収され、炭酸水素塩と薬液含浸吸水材に含浸された酸とが反応し、二酸化炭素が発生する。空気が或る程度抜き出された外袋の内部において二酸化炭素が発生することにより、外袋の内部が微好気雰囲気となり、この雰囲気条件下において、シャーレ内の平板培地に接種された微好気性菌の培養が好適に行われることとなる。
したがって、この細菌培養用具を使用すると、専用の培養ジャーや専用の孵卵器を使用する必要が無くなり、簡易に微好気性菌の培養検査を行うことができ、また、系内の酸素濃度を調整するために酸素を吸収する脱酸素剤を使用する必要が無くなる。
請求項3に係る発明の細菌培養用具を使用して嫌気性菌の培養を行う場合には、培養しようとする嫌気性菌に応じた適当な平板培地を収容したシャーレを別途用意し、その平板培地に嫌気性菌を接種した後、シャーレに蓋を被せて第1の薬液包装小袋、第2の薬液包装小袋および吸水材と共に外袋内に収容する。そして、薬剤包装袋を開封して脱酸素剤を外袋内に入れてから、外袋の開口部を気密に閉塞する。この後、第1の薬液包装小袋および第2の薬液包装小袋のそれぞれに対して外袋の外面から押圧力を加えることにより、2種類の薬液包装小袋をそれぞれ破袋させて内部の水溶液を流出させる。この操作により、外袋の内部において第1の薬液包装小袋から流出した炭酸水素塩の水溶液と第2の薬液包装小袋から流出した酸の水溶液とが混ざり合って反応し、二酸化炭素が発生する。このとき薬液包装小袋から流出した余分な水分は、吸収材に吸収される。また、脱酸素剤によって外袋内の酸素が吸収される。外袋の内部において脱酸素剤に酸素が吸収されるとともに二酸化炭素が発生することにより、外袋の内部が嫌気雰囲気となり、この雰囲気条件下において、シャーレ内の平板培地に接種された嫌気性菌の培養が好適に行われることとなる。
したがって、この細菌培養用具を使用すると、専用の培養ジャーや専用の孵卵器を使用する必要が無くなり、簡易に嫌気性菌の培養検査を行うことができる。
請求項4に係る発明の細菌培養用具を使用して嫌気性菌の培養を行う場合には、培養しようとする嫌気性菌に応じた適当な平板培地を収容したシャーレを別途用意し、その平板培地に嫌気性菌を接種した後、シャーレに蓋を被せて薬液包装小袋および薬液含浸吸水材と共に外袋内に収容する。そして、薬剤包装袋を開封して脱酸素剤を外袋内に入れてから、外袋の開口部を気密に閉塞する。この後、薬液包装小袋に対して外袋の外面から押圧力を加えることにより、薬液包装小袋を破袋させて内部の炭酸水素塩の水溶液を流出させる。この操作により、外袋の内部において薬液包装小袋から流出した炭酸水素塩の水溶液が薬液含浸吸水材に吸収され、炭酸水素塩と薬液含浸吸水材に含浸された酸とが反応し、二酸化炭素が発生する。また、脱酸素剤によって外袋内の酸素が吸収される。外袋の内部において脱酸素剤に酸素が吸収されるとともに二酸化炭素が発生することにより、外袋の内部が嫌気雰囲気となり、この雰囲気条件下において、シャーレ内の平板培地に接種された嫌気性菌の培養が好適に行われることとなる。
したがって、この細菌培養用具を使用すると、専用の培養ジャーや専用の孵卵器を使用する必要が無くなり、簡易に嫌気性菌の培養検査を行うことができる。
請求項1に係る発明の実施形態の1例を示し、細菌培養用具の構成要素をシャーレと共に示す斜視図である。 請求項3に係る発明の実施形態の1例を示し、細菌培養用具の一部を破断した状態でその構成要素をシャーレと共に示す平面図である。
以下、この発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示した細菌培養用具は、カンピロバクター属やヘリコバクター属などの微好気性菌の培養に使用されるものであり、内部に炭酸水素塩、例えば炭酸水素ナトリウム(重曹)の水溶液が封入されて密封された第1の薬液包装小袋10、酸、例えばクエン酸の水溶液が封入されて密封された第2の薬液包装小袋12、余分な水分を吸収する吸水材、例えば吸水濾紙14、ならびに、それら第1の薬液包装小袋10、第2の薬液包装小袋12および吸水濾紙14を収容すると共に蓋付きのシャーレ22を収容する内容積を有する外袋16を備えて構成されている。シャーレ22には平板培地24が収容されており、シャーレ22は、この細菌培養用具とは別途に用意される。
シャーレ22内の平板培地24は、培養しようとする微好気性菌の菌種に応じて選定され、例えば、カンピロバクター・ジェジュニ(Campyrobacter jejuni)やカンピロバクター・コリ(Campyrobacter coli)を培養しようとするときは羊血液寒天平板培地が使用され、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pyrori)を培養しようとするときはスキロー平板培地が使用される。第1の薬液包装小袋10内に封入される重曹水溶液の濃度は、例えば1mol/Lであり、その重曹水溶液を2mlだけ薬液包装小袋10内に封入する。また、第2の薬液包装小袋12内に封入されるクエン酸水溶液の濃度は、例えば2mol/Lであり、そのクエン酸水溶液を1mlだけ薬液包装小袋12内に封入する。薬液包装小袋10、12は、非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で小袋状に形成されて、その周縁部の少なくとも一部(図示例のものでは矩形の3辺の周縁部)が熱接着等により弱く接着された構成を有している。そして、薬液包装小袋10、12の外面に対して押圧力が加えられることにより、弱く接着された周縁部の一部が容易に剥離して、薬液包装小袋10、12が破袋し、第1の薬液包装小袋10内から重曹水溶液が流出し、第2の薬液包装小袋12内からクエン酸水溶液が流出するようになっている。第1の薬液包装小袋10と第2の薬液包装小袋12とは、外袋16内に1個ずつ、あるいはそれぞれ複数個を同数ずつ入れる。
外袋16は、非通気性・非透水性の透明(あるいは半透明)の樹脂フィルム材、例えばナイロン、ポリエチレン等で袋状に形成されており、柔軟性(あるいは可撓性)を有している。外袋16は、図示例では袋自体を自立させることが可能であるスタンド袋である。外袋16の上辺部に開口部18が形設されおり、その開口部18を開放および気密に閉塞することができるようにスライドファスナ20が一体的に熱溶着されて取り付けられている。
この細菌培養用具を使用してカンピロバクター・ジェジュニ、カンピロバクター・コリ、ヘリコバクター・ピロリ等の微好気性菌の培養を行うときは、シャーレ22内の平板培地に菌を接種して蓋を被せ、そのシャーレ22を外袋16内に入れる。外袋16内には、シャーレ22と共に2種類の薬液包装小袋10、12および吸水濾紙14も入れておくようにする。そして、外袋16を押し潰すようにして外袋16内から可能な限り空気を抜き出してから、スライドファスナ20を操作して外袋16の開口部18を気密に閉塞する。この後、第1の薬液包装小袋10および第2の薬液包装小袋12をそれぞれ外袋16の袋面を介して押し潰すようにする。これにより、2種類の薬液包装小袋10、12がそれぞれ破袋して、第1の薬液包装小袋10内から重曹水溶液が流出するとともに第2の薬液包装小袋12内からクエン酸水溶液が流出する。そして、外袋16の内部において、それぞれの薬液包装小袋10、12内から流出した重曹水溶液とクエン酸水溶液とが混ざり合い、重曹とクエン酸とが反応することにより二酸化炭素が発生する。このとき、外袋16の内部において薬液包装小袋10、12から流出した余分な水分や重曹とクエン酸との反応で生成された水分は、吸収濾紙18に吸収されるので、外袋16の内部に水が溜まることもない。そして、空気が或る程度抜き出された外袋16の内部において二酸化炭素が発生することにより、外袋16の内部が微好気雰囲気となる。この外袋16を孵卵器内に入れ、カンピロバクター属細菌を培養する場合には、例えば42℃の温度下で48時間、ヘリコバクター属細菌を培養する場合には、37℃の温度下で4日間、孵卵器内に外袋16を保持して培養を行う。
図1に示した上記細菌培養用具では、内部に重曹の水溶液が封入された第1の薬液包装小袋10と、クエン酸の水溶液が封入された第2の薬液包装小袋12とを外袋16内に収容し、それら2種類の薬液包装小袋10、12をそれぞれ破袋させて、重曹水溶液とクエン酸水溶液とを混ぜ合わせ、重曹とクエン酸とを反応させて外袋16の内部で二酸化炭素を発生させるようにし、余分な水分を吸水濾紙14に吸収させるようにしたが、それらの構成に代えて、次のような構成とすることができる。すなわち、内部に炭酸水素塩、例えば重曹の水溶液が封入されて密封された薬液包装小袋と、酸、例えばクエン酸の水溶液を吸水材、例えば吸水濾紙に含浸させて乾燥させた薬液含浸吸水濾紙とを、上記と同様の外袋内に収容した構成とする。このような構成とした場合、外袋の内部において、薬液包装小袋を破袋させて内部の重曹水溶液を流出させると、薬液包装小袋から流出した重曹水溶液が薬液含浸吸水濾紙に吸収されることにより、重曹と吸水濾紙に含浸されたクエン酸とが反応して二酸化炭素が発生し、上記した場合と同様に、外袋の内部を微好気雰囲気とすることができる。
図2に示した細菌培養用具は、ウェルシュ菌等の嫌気性菌の培養に使用されるものであり、図1に示した上記細菌培養用具と同様に、内部に炭酸水素塩、例えば炭酸水素ナトリウム(重曹)の水溶液が封入されて密封された第1の薬液包装小袋26、酸、例えばクエン酸の水溶液が封入されて密封された第2の薬液包装小袋28、余分な水分を吸収する吸水材、例えば吸水濾紙30、ならびに、開口部36にスライドファスナ38が取着され第1の薬液包装小袋26、第2の薬液包装小袋28および吸水濾紙30を収容すると共に蓋付きのシャーレ40を収容する内容積を有する外袋32を備えている他、内部に脱酸素剤(例えば三菱化学ガス株式会社製の脱酸素剤エージレス(登録商標))が封入されて密封された薬剤包装袋34を備えて構成されている。薬剤包装袋34は、非通気性の樹脂フィルム材で袋状に形成され、指先で引き裂くことにより開封可能である。第1の薬液包装小袋26、第2の薬液包装小袋28、吸水濾紙30および外袋32のそれぞれの構成については、上記したとおりであり、重複する説明を省略する。シャーレ40には平板培地が収容されており、シャーレ40は、この細菌培養用具とは別途に用意される。シャーレ40内の平板培地は、培養しようとする嫌気性菌の菌種に応じて選定され、例えばウェルシュ菌を培養しようとするときは卵黄加CW寒天培地、TSC寒天培地などが使用される。
この細菌培養用具を使用してウェルシュ菌等の嫌気性菌の培養を行うときは、シャーレ40内の平板培地に菌を接種して蓋を被せ、そのシャーレ40を外袋32内に入れる。外袋32内には、シャーレ40と共に2種類の薬液包装小袋26、28および吸水濾紙30も入れておくようにする。そして、薬剤包装袋34を開封して脱酸素剤を外袋32内に入れるとともに、手早い操作で、外袋32を押し潰すようにして外袋32内から可能な限り空気を抜き出してから、スライドファスナ38を操作して外袋32の開口部36を気密に閉塞する。この後、第1の薬液包装小袋26および第2の薬液包装小袋28をそれぞれ外袋32の袋面を介して押し潰すようにする。これにより、2種類の薬液包装小袋26、28がそれぞれ破袋して、第1の薬液包装小袋26内から重曹水溶液が流出するとともに第2の薬液包装小袋28内からクエン酸水溶液が流出する。そして、外袋32の内部において、それぞれの薬液包装小袋26、28内から流出した重曹水溶液とクエン酸水溶液とが混ざり合い、重曹とクエン酸とが反応することにより二酸化炭素が発生する。このとき、外袋32の内部において薬液包装小袋26、28から流出した余分な水分や重曹とクエン酸との反応で生成された水分は、吸収濾紙32に吸収されるので、外袋32の内部に水が溜まることもない。また、密封された外袋32内に閉じ込められた空気中の酸素が脱酸素剤によって吸収される。外袋32の内部において脱酸素剤に酸素が吸収されるとともに二酸化炭素が発生することにより、外袋32の内部が嫌気雰囲気となる。この外袋32を孵卵器内に入れ、ウェルシュ菌を培養する場合には、例えば35℃の温度下で24時間、孵卵器内に外袋32を保持して培養を行う。
また、図2に示した上記細菌培養用具において、外袋32内に、内部に重曹水溶液が封入された第1の薬液包装小袋26、クエン酸水溶液が封入された第2の薬液包装小袋28、および、吸水濾紙30を収容する構成に代えて、内部に炭酸水素塩、例えば重曹の水溶液が封入されて密封された薬液包装小袋と、酸、例えばクエン酸の水溶液を吸水材、例えば吸水濾紙に含浸させて乾燥させた薬液含浸吸水濾紙とを、上記と同様の外袋内に収容した構成とすることができる。このような構成とした場合、外袋の内部において、薬液包装小袋を破袋させて内部の重曹水溶液を流出させると、薬液包装小袋から流出した重曹水溶液が薬液含浸吸水濾紙に吸収されることにより、重曹と吸水濾紙に含浸されたクエン酸とが反応して二酸化炭素が発生し、上記した場合と同様に、外袋の内部を嫌気雰囲気とすることができる。
予め、重曹水溶液(1mol/L)を2mlずつ小袋に封入した第1の薬液包装小袋10、26および、クエン山水溶液(2mol/L)を1mlずつ小袋に封入した第2の薬液包装小袋12、28を作製しておく。
〔本発明に係る細菌培養用具を用いたカンピロバクター・ジェジュニ(Campyrobacter jejuni)ATCC 33291の培養〕
株式会社日研生物医学研究所製のmCCDA平板培地24に菌を接種したシャーレ22を外袋16内に入れ、その外袋16内に、上記した第1の薬液包装小袋10と第2の薬液包装小袋12とを同数だけ入れ、吸水濾紙14を入れた後、外袋16内から可能な限り空気を抜き出してから、スライドファスナ20を操作して外袋16の開口部18を気密に閉塞する。次に、第1の薬液包装小袋10および第2の薬液包装小袋12をそれぞれ押し潰すようにして、2種類の薬液包装小袋10、12をそれぞれ破袋させ、第1の薬液包装小袋10内から流出した重曹水溶液と第2の薬液包装小袋12内から流出したクエン酸水溶液とを混合させ中和反応させて二酸化炭素を発生させる。このとき、外袋16の内部雰囲気中の二酸化炭素濃度が計算値で約10%〜63%となるように、上記した第1の薬液包装小袋10および第2の薬液包装小袋12を適当な個数だけ外袋16内に入れておくようにする。そして、外袋16を孵卵器内に入れ、42℃の温度に調節された孵卵器内に外袋16を48時間保持して培養を行った。
この結果、三菱化学ガス株式会社製のアネロパック・微好気と角形ジャー(O=6%〜12%、CO=5%〜8%)を使用してカンピロバクター・ジェジュニの培養を行った場合と同等のコロニー回収率およびコロニーサイズの発育が認められ、良好な結果が得られた。
〔本発明に係る細菌培養用具を用いたヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pyrori)NK-1の培養〕
株式会社日研生物医学研究所製のカンピロバクタースキロー寒天平板培地24を使用し、上記と同様の操作により、外袋16の内部雰囲気中の二酸化炭素濃度が計算値で約20%となるように調整して、37℃の温度に調節された孵卵器内に外袋16を4日間保持して培養を行った。
この培養操作においては、ヘリコバクター・ピロリの発育が遅く、コロニー回収率がやや低下した。すなわち、三菱化学ガス株式会社製のアネロパック・微好気と角形ジャー(O=6%〜12%、CO=5%〜8%)を使用してヘリコバクター・ピロリの培養を行った場合と比較して、コロニー回収率は10%以上、50%未満であり、コロニーサイズは極めて小さくて、直径が約4分の1以下であったが、期待されるオーダーの菌は回収された。
上記した結果より、この発明に係る細菌培養用具を用いて微好気生菌を良好に培養することが可能であることが分かった。
〔本発明に係る細菌培養用具を用いたクロストリジウム・パーフリンゲンス(Clostridium perfringens)NK-1の培養〕
株式会社日研生物医学研究所製のCW卵黄寒天平板培地に菌を接種したシャーレ40を外袋32内に入れ、その外袋32内に、上記した第1の薬液包装小袋26と第2の薬液包装小袋28とを同数だけ入れ、吸水濾紙30を入れ、さらに薬剤包装袋34を開封して脱酸素剤(三菱ガス化学株式会社製のエージレスSAPE−300A)を外袋32内に入れた後、外袋32内から可能な限り空気を抜き出してから、スライドファスナ38を操作して外袋32の開口部36を気密に閉塞する。次に、第1の薬液包装小袋26および第2の薬液包装小袋28をそれぞれ押し潰すようにして、2種類の薬液包装小袋26、28をそれぞれ破袋させ、第1の薬液包装小袋26内から流出した重曹水溶液と第2の薬液包装小袋28内から流出したクエン酸水溶液とを混合させ中和反応させて二酸化炭素を発生させる。このとき、外袋32の内部雰囲気中の二酸化炭素濃度が計算値で約20%となるように、上記した第1の薬液包装小袋26および第2の薬液包装小袋28を適当な個数だけ外袋32内に入れておくようにする。そして、外袋32を孵卵器内に入れ、35℃の温度に調節された孵卵器内に外袋32を24時間保持して培養を行った。
この結果、コロニー回収率は、三菱化学ガス株式会社製のアネロパック・嫌気と角形ジャー(O=0.1%以下、CO=16%以上)を使用してクロストリジウム・パーフリンゲンスの培養を行った場合と同等であり、また、発育したコロニー径も、アネロパック・嫌気と角形ジャーを使用した場合と同等であった。
この発明に係る細菌培養用具は、下痢症の原因や胃炎、胃潰瘍などの疾患の原因を確認するためにカンピロバクター属細菌やヘリコバクター属細菌などの微好気性菌を培養検出したり、ヒトの腸内に存在する悪玉菌であるウェルシュ菌などの嫌気性菌を培養検出したりする場合に使用されるものであり、この発明は、細菌検査を行う検査用具を製造する業界などにおいて利用される。
10、26 第1の薬液包装小袋
12、28 第2の薬液包装小袋
14、30 吸水濾紙
16、32 外袋
18、36 外袋の開口部
20、38 スライドファスナ
22、40 シャーレ
24 平板培地
34 薬剤包装袋

Claims (4)

  1. 非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で小袋状に形成され、内部に炭酸水素塩の水溶液が封入されて密封され、外面に加えられる押圧力により破袋して内部の水溶液が流出するようにした第1の薬液包装小袋と、
    非通気性・非透水性のフィルム材で小袋状に形成され、酸の水溶液が封入されて密封され、外面に加えられる押圧力により破袋して内部の水溶液が流出するようにした第2の薬液包装小袋と、
    余分な水分を吸収する吸水材と、
    非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で袋状に形成され、前記第1の薬液包装小袋、前記第2の薬液包装小袋および前記吸水材を収容すると共に微好気性菌が接種された平板培地を収容した蓋付きのシャーレを収容する内容積を有し、開放および気密に閉塞可能な開口部を有する外袋と、
    を備えたことを特徴とする細菌培養用具。
  2. 非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で小袋状に形成され、内部に炭酸水素塩の水溶液が封入されて密封され、外面に加えられる押圧力により破袋して内部の水溶液が流出するようにした薬液包装小袋と、
    酸の水溶液を含浸させて乾燥させられ前記炭酸水素塩水溶液を吸収する薬液含浸吸水材と、
    非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で袋状に形成され、前記薬液包装小袋および前記薬液含浸吸水材を収容すると共に微好気性菌が接種された平板培地を収容した蓋付きのシャーレを収容する内容積を有し、開放および気密に閉塞可能な開口部を有する外袋と、
    を備えたことを特徴とする細菌培養用具。
  3. 非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で小袋状に形成され、内部に炭酸水素塩の水溶液が封入されて密封され、外面に加えられる押圧力により破袋して内部の水溶液が流出するようにした第1の薬液包装小袋と、
    非通気性・非透水性のフィルム材で小袋状に形成され、酸の水溶液が封入されて密封され、外面に加えられる押圧力により破袋して内部の水溶液が流出するようにした第2の薬液包装小袋と、
    非通気性の樹脂フィルム材で袋状に形成され、内部に脱酸素剤が封入されて密封され、開封可能な薬剤包装袋と、
    余分な水分を吸収する吸水材と、
    非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で袋状に形成され、前記第1の薬液包装小袋、前記第2の薬液包装小袋、前記薬剤包装袋および前記吸水材を収容すると共に嫌気性菌が接種された平板培地を収容した蓋付きのシャーレを収容する内部容積を有し、開放および気密に閉塞可能な開口部を有する外袋と、
    を備えたことを特徴とする細菌培養用具。
  4. 非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で小袋状に形成され、内部に炭酸水素塩の水溶液が封入されて密封され、外面に加えられる押圧力により破袋して内部の水溶液が流出するようにした薬液包装小袋と、
    酸の水溶液を含浸させて乾燥させられ前記炭酸水素塩水溶液を吸収する薬液含浸吸水材と、
    非通気性の樹脂フィルム材で袋状に形成され、内部に脱酸素剤が封入されて密封され、開封可能な薬剤包装袋と、
    非通気性・非透水性の樹脂フィルム材で袋状に形成され、前記薬液包装小袋、前記薬液含浸吸水材および前記薬剤包装袋を収容すると共に嫌気性菌が接種された平板培地を収容した蓋付きのシャーレを収容する内部容積を有し、開放および気密に閉塞可能な開口部を有する外袋と、
    を備えたことを特徴とする細菌培養用具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111040934A (zh) * 2019-12-23 2020-04-21 杭州金域医学检验所有限公司 幽门螺杆菌运送保存装置及方法
WO2021160790A1 (en) 2020-02-12 2021-08-19 INSERM (Institut National de la Santé et de la Recherche Médicale) Sampling kit for the transport of sputum

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