JP3033870U - 折畳み式ゴミ箱 - Google Patents
折畳み式ゴミ箱Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 集めたゴミを天面から取り出し易く、かつ折
畳み及び組立て作業が容易な折畳み式ゴミ箱を提供す
る。 【解決手段】 平坦なフェンス部材2からなる前面部材
5及び後面部材6と両側面部材7,7と、天面部材8と
を備える。前記天面部材8がヒンジ機構たるコイルヒン
ジ9Bを介して後面部材6に回動自在に取り付けられて
いる。該天面部材8は前天面部材8Fと後天面部材8B
とに分割されている。前天面部材8Fと後天面部材8B
とはコイルヒンジ9Aを介して上側に中折れ可能となっ
ている。前記両側面部材7,7の上端部後方に2個の略
半円状の突部部材16A,16Bを有する。前記天面部材8
を上側に中折れした際に前天面部材8Fの側部のストッ
パ12が前記係止受け部16A,16B間に係止可能となって
いる。
畳み及び組立て作業が容易な折畳み式ゴミ箱を提供す
る。 【解決手段】 平坦なフェンス部材2からなる前面部材
5及び後面部材6と両側面部材7,7と、天面部材8と
を備える。前記天面部材8がヒンジ機構たるコイルヒン
ジ9Bを介して後面部材6に回動自在に取り付けられて
いる。該天面部材8は前天面部材8Fと後天面部材8B
とに分割されている。前天面部材8Fと後天面部材8B
とはコイルヒンジ9Aを介して上側に中折れ可能となっ
ている。前記両側面部材7,7の上端部後方に2個の略
半円状の突部部材16A,16Bを有する。前記天面部材8
を上側に中折れした際に前天面部材8Fの側部のストッ
パ12が前記係止受け部16A,16B間に係止可能となって
いる。
Description
【0001】
本考案はゴミ箱に関し、特に折り畳み可能な大型のゴミ箱に関する。
【0002】
公園や公共施設などの大人数が集合する場所にはごみなどがたまりやすい。特 に公園や屋外グランドなどの屋外施設では、ビン、缶ジュースなどの清涼飲料水 の容器を捨てるための大型のゴミ箱を設置する必要がある。従来このような場所 に設置する大型のゴミ箱としては、軽量化のために中空の金属パイプからなる機 枠に線材などを張った略矩形のフェンス部材を箱型に組合わせて隣接する各辺を 全て接合固定したものが使用されている。この種のゴミ箱は、トラックなどによ り公園や公共施設などの目的地に運搬された後、所定の場所に設置される。
【0003】 また大型なゴミ箱を必要とするものとして、家庭から出るゴミの収集等に使用 されるゴミ箱があり、この種のゴミ箱はゴミ収集車による収集が容易なように道 路の脇や歩道等に設置されている。
【0004】 前記従来のゴミ箱は、金属パイプと金網とでフェンス部材を構成するなどして 軽量化が図られたものである。しかしながら、大型であるので1人で運搬するの は困難であり、トラック等に積み降ろしするときにも数人で行わなければならな いという問題点がある。また、工事現場などに仮設のゴミ箱を設置した場合、工 事の進行状況などに応じて適宜その設置場所を変える必要があるときには、その つど数人で持って運搬しなければならないという問題点がある。さらに、前記ゴ ミ箱は空間占拠率が高いので、トラック等の荷台に多数積み込むのが困難である という問題点もある。
【0005】 さらに前記家庭からでるゴミを収集するごみ箱では、ゴミが週に数回の指定日 にのみ集められるため、収集日以外は不要なものであり、そのゴミ箱により道路 や歩道等が狭められて交通の邪魔になるなどの問題があった。そこで組立て式の ゴミ箱を使用することも考えられるが、従来のゴミ箱ではその組立及び分解作業 が煩雑で実用性に適うものがなく、さらに収集したゴミをゴミ収集車に移し替え るにも不便であった。
【0006】 そこで、平坦なフェンス部材からなる折畳み式ゴミ箱が種々提案されている。 実開昭62−164201号公報には、正面枠パネルがその上部を係止具の係脱 によりヒンジを介して下開き可能にまた下部を係止具の係脱によりヒンジを介し て上開き可能となし、両側面枠パネルが縦方向中央のヒンジを介して内側に二つ 折りとなるようにその両外端を前記前面枠パネルと後面枠パネルの各外端にヒン ジを介して連結され、さらに底面枠パネルが、その前端のみをヒンジを介して連 結して前方へはね上げ自在となし且つその後端を引き上げる手段を備えた折畳み 式ゴミ箱が開示されている。しかしながら、この公報に記載された折畳み式ゴミ 箱は天面部材を構成するパネルを有しないので、鳥や猫などが天面側から自由に 出入りできるので、家庭からの生ゴミなどを収納するものには適しないという問 題点があった。
【0007】 また、実開昭60−187102号公報には、所要距離おいて配置した左右一 対の後方支柱間に合成樹脂製網を張設し、又後方支柱の前方に合成樹脂製網を張 った前面網フレームを配置し、該前面網フレームの側部と前記後方支柱との間に 折り込み自在な合成樹脂製の網を張った側面網フレームを取り付け、又前面網フ レームの下部にキャスターを取付け、さらに合成樹脂製網を張った途中で折り込 める上網蓋を後方支柱に取付けてなるゴミボックスが開示されている。
【0008】 しかしながら、このゴミボックスにおいては、上網蓋を後方に立て掛けるよう にして上網蓋を開成するものであるので、後方に立て掛けた上網蓋が前方に傾倒 するおそれがあるという問題点があった。さらにフレームが板状の支柱であるの でコンパクト化するのが困難であるという問題点もあった。
【0009】 さらに、実開平2−4801号公報には、四角筒状になるように配置すると共 に隣合う側面網板同士を回動自在に連結し、対向する一対の一方の側面網板に中 折れ自在に折曲げ部を設け、折曲げ部を設けない方の一対の側面網板のうち一方 の側面網板に上面網板の一端を回動自在に取着し、この上面網板を側面網板に枢 支した基部側網板と基部側網板の上端に枢支した開閉網板とにより構成し、基部 側網板を折り畳んだ状態の折曲部を設けない方の対向する側面網板間の寸法とほ ぼ同一とし、折り畳み状態時に上記開閉網板を他方の側板の前面に位置するよう にしてなるごみ保護器が開示されている。
【0010】 しかしながら、このごみ保護器においても、開閉網板の開成は、開閉網板を基 部側(後方)に立て掛けるようにして行うものであるため、後方に立て掛けた開 閉網板が前方に傾倒するおそれがあるという問題点があった。
【0011】 さらに、前述したように家庭からでるゴミを収集するごみ箱の場合には、収集 日以外は折り畳んだ状態で保管しておくものであるので、できるだけコンパクト に折り畳めるものが望ましい。
【0012】 本考案は前記問題点を解決して、集めたゴミを天面から取り出し易く、かつ折 畳み及び組立て作業が容易な折畳み式ゴミ箱を提供することを目的とする。
【0013】
本考案の請求項1の折畳み式ゴミ箱は、平坦なフェンス部材からなる前,後面 部材と両側面部材と、天面部材とを備え、前記天面部材がヒンジ機構を介して後 面部材に回動自在に取り付けられているとともに該天面部材が前部と後部とに分 割されており、この前部と後部とがヒンジ機構を介して上側に中折れ可能となっ ており、前記両側面部材の上端部後方に係止受け部を有し、前記天面部材を上側 に中折れした際に前記天面部材の前部が前記係止受け部と係止可能であるもので ある。
【0014】 前記構成により、天面部材を上側に中折れさせて天面部材の前部を両側面部材 の上端部後方の係止受け部に係止することにより、ゴミ箱の天面を簡単に開成す ることができ、かつこの状態で保持することができる。このためゴミの投入、及 び収集したゴミの取り出しを容易に行うことができる。
【0015】 また、請求項2の折畳み式ゴミ箱は、前記天面部材の側部の前縁側には、下方 に折れ曲がった係止部材が外側に突設して取り付けられており、前記側面部材の 頂部の係止受け部は2個の略半円状の突部を連設した形状であり、この2個の略 半円状の突部の間で前記係止部材を係止するものである。
【0016】 前記構成により天面部材を上側に中折れさせると、前部と後部とで逆V字状を なすので、天面部材の前部の前縁側は下方を向くことになるため、側部の外側に 突設して取付けられた係止部材を2個の略半円状の突部を連設した係止受け部の 該略半円状の突部間に係止することにより、天面部材を中折れ状態に保持するこ とができる。しかも、係止部材は下方に折れ曲がっているので、屈曲部が左右方 向の移動可能範囲を規定するため前後方向のみならず左右方向にも天面部材を保 持することができる。さらに、係止受け部が略半円状の突部であるので、係止部 材の挿脱がスムーズであり、かつ安全性も高い。
【0017】 請求項3の折畳み式ゴミ箱は、前記側面部材が中央で前部と後部とに分割され ており、該前部と後部とがヒンジ機構を介して中央で内側に中折れ可能となって いて、前記前部又は後部のいずれか一方には拡張時のストッパ部材が取り付けら れており、他方には棒材からなるストッパ受け部が上下方向に設けられているも のである。
【0018】 前記構成により、側面部材を中央で内側に中折れさせることにより前,後面部 材の幅よりも広がることなく、コンパクトに折り畳むことができる。さらに、ス トッパ受け部が上下方向に設けられた棒材であるので、美感を損なうことがない ようになっている。特に、縦横に線材を張設したフェンス部材の場合には、上下 方向に設けられた棒材からなるストッパ受け部がこれと調和することになる。
【0019】 請求項4の折畳み式ゴミ箱は、前記前面部材の高さ方向略中央にヒンジ機構を 設けて該前面部材の上部を起伏可能に形成し、該前面部材の上部に横方向にスラ イドする係止杆を設けると共に、この係止杆に係止する係止受部を前記側面部材 に上下方向に係止して回動可能に設けたものである。
【0020】 前記構成により、前面部の上部を倒して開成することにより内部のゴミを一層 取り出しやすくすることができる。また、係止受部が回動可能であるため、前面 部の上部を起こして係止杆を側面部側の係止受部に係止した状態で、折畳み及び 組立てを行うことができる。
【0021】 さらに、請求項5の折畳み式ゴミ箱は、前記ヒンジ機構がコイルヒンジであり 、このコイルヒンジの両端が内方に湾曲して形成されているものである。
【0022】 前記構成により、コイルヒンジの両端が内方に湾曲して形成されているため、 コイルヒンジが回動して外れるのを防止することができる。また、尖ったコイル ヒンジの両端部が外側を向いていないので、安全性も向上している。
【0023】
以下、本考案の一実施例について添付図面を参照して説明する。図1乃至図8 において1は折畳み式のゴミ箱であり、2はフェンス部材であって、このフェン ス部材2は、アルミニウム等の軽金属製の丸棒や中空パイプあるいは鍍金を施し た金属丸棒からなる周縁部たる機枠3と、前記機枠3に縦横に格子状に張られた 金属製の線材により形成されるフェンス面4とからなり、前記フェンス部材2は 、それぞれ5が前記ゴミ箱1の前面部材、6が後面部材、7,7が左,右側面部 材、8が天面部材を形成する。前記前面部材5は、その高さ方向略中央で、上前 面部材5Uと下前面部材5Dとに2分割されており、上下に隣接する機枠3,3 同士がヒンジ機構たる金属製コイルヒンジ9により回動可能に接合され、すなわ ち上部前面部材5Uの機枠3の下部と下部前面部材5Dの機枠3の上部とにコイ ルヒンジ9が外装され、これにより上前面部材5Uが起伏可能に形成されている 。また、前記下前面部材5D,左,右側面部材7,7及び後面部材6の隣接する 周縁部の機枠3同士は、ヒンジ機構たるコイルヒンジ10,11,10,11により回動 自在に接合されている。さらに前記天面部材8は、ヒンジ機構たるコイルヒンジ 9Aを介して前部たる前天面部材8Fと後部たる後天面部材8Bとに2分割され 、その後天面部材8Bの機枠3の後部が、前記後面部材6の機枠3の上部に、ヒ ンジ機構たるコイルヒンジ9Bにより回動自在に接合されている。また前記天面 部材8の前天面部材8F及び後天面部材8Bの両側部の前縁側には、係止部材た る下方に折り曲げてL型に形成した棒材からなるストッパ12が設けられ、これら ストッパ12が左,右側面部材7,7の機枠3の上部に係止するようになっている 。さらに、前記天面部材8Fの前部には同様にL型のストッパ12Aが設けられ、 このストッパ12Aが前記上前面部材5Uの機枠3の上部に係止する。
【0024】 前記左,右側面部材7,7は、それぞれ前部たる前側面部材7Fと後部たる後 側面部材7Bとからなり、図2に示すように後側面部材7Bの機枠3の前部と、 前側面部材7Fの機枠3の後部とをヒンジ機構たるコイルヒンジ13により接合し 、これにより左右側面部材7が内側に中折れ可能に形成されている。そして、図 1に示す左側の後側面部材7Bの機枠3の前部内側には上下2か所にU字状のス トッパ部材14が前方に突設されている一方、前側面部材7Fの機枠3の後部と平 行に内側にストッパ受け部たる棒材からなる縦杆15が取り付けられており、図1 に示す右側の前側面部材7Fの機枠3の後部内側には上下2か所にU字状のスト ッパ部材14が前方に突設されている一方、後側面部材7Bの機枠3の前部と平行 に内側にストッパ受け部たる棒材からなる縦杆15が取り付けられている。このた め、左右側面部材7が開くと、ストッパ部材14が縦杆15に当接して左右側面部材 7が外側に中折れしないように規制されている。
【0025】 さらに、後側面部材7Bの上端後部には、図3に示すように天面部材8のスト ッパ12の係止受け部16たる2個の略半円状の突部部材16A,16Bが概ね前述した L型のストッパ12を構成する棒材の太さ分の間隔Sをもって連設されていて、前 天面部材8Fと後天面部材8Bとを上方に中折れするとL型のストッパ12が間隔 Sに係止するように構成されている。
【0026】 また、前記上前面部材5Uの前面上部の左右には、横方向にスライドする係止 杆17がそれぞれ設けられ、この係止杆17は、フェンス面4の横線材4Aに縦方向 の丸棒からなる一対の位置決め部材18,18を左右に間隔を置いて縦設し、これら 位置決め部材18,18に、線材を略長方形にしてなる取付枠材19を固定し、この取 付枠材19の左右に前方に向かって彎曲状に突出した杆案内部20,20を形成し、こ れら杆案内部20,20と前記位置決め部材18,18間に沿って前記係止杆17が横方向 にスライドし、さらに、その係止杆17には、前記位置決め部材18,18の間隔とほ ぼ等しい幅を有するコ字型ハンドル21が設けられ、このハンドル21の両腕部21A ,21Aを下方に向けて略ヘ字状に屈曲し、それら両腕部21A,21Aの基端21B, 21Bの上側を前記係止杆17の外面に固定し、図4に実線に示す前記ハンドル21の 下方回動位置において前記両腕部21A,21Aの基端21B,21Bが前記位置決め部 材18,18にそれぞれ係止して係止杆17のスライドが規制され、また図4の一点鎖 線に示すハンドル21の上方回動位置においてその規制が解除されるようになって いる。そして前記基端21B,21Bにより、前記位置決め部材18に係止して係止杆 17のスライドを規制する位置決め係止部を形成している。尚、図中4Bは前記フ ェンス面4の一部を構成する縦線材である。また、前記係止杆17,17に対応して 前記左,右側面部材7,7の上部には、それぞれコ字状の係止受部22が設けられ ている。この係止受部22は、その両側基端を、前記前側面部材7Fの機枠3の前 端上部の垂直部分を中心としてリング状に屈曲形成し、その上側基端の上部に機 枠3の上辺で下側基端の下部に格子状に張られた線材が配置されることにより上 下方向に係止して水平回動可能に取り付け、その係止受部22の先端が、前記上前 面部材5Uの機枠3の角部内に挿入され、その係止受部22内に前記係止杆17が挿 入係止するように構成されている。
【0027】 次に前記ゴミ箱1の使用方法につき説明すると、このゴミ箱1は家庭から出る ゴミの収集、工事現場や公園などのゴミの収集に用いられ、例えば家庭から出る ゴミの収集に用いる場合であれば、収集日以外は折畳んで収集場所のガードレー ルや道路の隅に立て掛けるなどして保管され、ゴミ収集の際には、図6に示すよ うに天面部材8を上側に中折れさせる。すなわち、コイルヒンジ9Bにより後天 面部材8Bを上方に回動させると、前天面部材8Fはコイルヒンジ9Aにより下 方に回動し、これにより前天面部材8Fと後天面部材8Bとが逆V字状をなすこ とになる。この結果、前天面部材8Fの前側は右側面部材7,7の上端に当接す るようになるので、前天面部材8Fの両側部の前縁側に突設されたL型のストッ パ12を、略半円状の突部部材16A,16Bの間隔Sに挿入することにより、天面部 材8が大きく開いた状態として開口部を形成し、該開口部からゴミを投入して収 集する。一方、ゴミの収集車により集めたごみを収集する場合は、同様にして天 面部材8が大きく開いた状態として開口部を形成し、該開口部からゴミを取り出 せばよい。また、ハンドル21の操作により係止杆17を係止受部22から外し、図7 に示すように、上前面部材5Uを前方に倒すことにより内部のゴミを一層取りだ しやすくすることもできる。また、ハンドル21を斜め上方に回動すると、腕部21 Aの基端21Bが位置決め部材18に係止することなく係止杆17をスライドすること ができ、係止杆17の外端を係止受部22に係止した後、ハンドル21を離すと、図4 及び図5に示すように、該ハンドル21が自重により下方に回動し、この状態で腕 部21Aが位置決め部材18に係止するため、係止受部22から係止杆17が外れること がない。
【0028】 そして、ゴミ箱1を折畳むには、まず、天面部材8を後面部材6の裏側に沿う ように回動し、図2に示すように、左,右側面部材7,7を内側に折り込むよう にして前面部材5と後面部材6とを重ね合わせてほぼ平板状に折畳むことができ 、その際、係止杆17に係止する係止部材22が機枠3に回動自在に設けられ、前側 面部材7Fの回動に伴って前記係止受部22が回動するため、図2及び図5に示す ように係止杆17と係止受部22により上前面部材5Uと前側面部材7Fとを接合し たまま折畳むことができる。そして、図8に示す折畳んだ状態でコンパクトに収 納し、使用時には前面部材5と後面部材6との間を前後に開くようにして組立て 、上部を天面部材8により塞ぐ。この場合、天面部材8に複数設けたストッパ12 ,12Aが各機枠3の上部に係止することにより、天面部材8が、がたつくことな く安定して蓋することができる。
【0029】 このように本実施例では、平坦なフェンス部材2からなる前面部材5及び後面 部材6と両側面部材7,7と、天面部材8とを備え、前記天面部材8がヒンジ機 構たるコイルヒンジ9Bを介して後面部材6に回動自在に取り付けられていると ともに該天面部材8が前天面部材8Fと後天面部材8Bとに分割されており、こ の前天面部材8Fと後天面部材8Bとがコイルヒンジ9Aを介して上側に中折れ 可能となっており、前記両側面部材7,7の上端部後方に係止受け部16たる2個 の略半円状の突部部材16A,16Bを有し、前記天面部材8を上側に中折れした際 に前記天面部材8の前天面部材8Fの係止部たるストッパ12が前記略半円状の突 部部材16A,16B間に係止可能となっているので、天面部材8を上側に中折れさ せて天面部材8の前天面部材8Fの側部のストッパ12を両側面部材7,7の上端 部後方の略半円状の突部部材16A,16B間に係止することにより、ゴミ箱1の天 面を簡単に開成させることができ、かつこの状態で保持することができる。この ためゴミの投入、及び収集したゴミの取り出しを容易に行うことができる。特に 、本実施例においては係止部たるストッパ12が下方に折り曲げてL型に形成した 棒材からなるものであり、係止受け部16が2個の略半円状の突部部材16A,16B をストッパ12を構成する棒材のおよそ太さ分の間隔Sをもって連設した形状であ り、この2個の略半円状の突部の間で前記ストッパ12を受けるものであるので、 天面部材8を上側に中折れさせると、前天面部材8Fと後天面部材8Bとで逆V 字状をなすので、前天面部材8Fの前縁側は下方を向くことになるため、側部の 外側に突設して取付けられたL型のストッパ12を2個の略半円状の突部部材16A ,16Bの間隔Sに挿入して係止することにより、天面部材8を中折れ状態で保持 して開口部を形成した状態に保持することができる。しかも、突部部材16A,16 Bの間隔Sに挿入することにより前後方向に移動しないように規定するのみなら ず、ストッパ12がL型であるので、このL型の折曲部が突部部材16Aの側面に係 止することにより左右方向の移動も規制することができる。さらに、突部部材16 A,16Bが略半円状であるので、L型のストッパ12を係止する際の挿脱がスムー ズであり、かつ安全性も高い。
【0030】 さらに、側面部材7,7が中央で前側面部材7Fと後側面部材7Bとに分割さ れており、この前側面部材7Fと後側面部材7Bとがコイルヒンジ13を介して中 央で内側に中折れ可能となっているので、前側面部材7F,後側面部材7Bを中 央で内側に中折れさせた際に、前,後面部材が一致するので、前、後面部材5, 6の幅よりも広がることがなく、コンパクトに折り畳むことができる。しかも、 後側面部材7Bの機枠3の前部内側には上下にU字状のストッパ部材14が横方向 に突設されている一方、このストッパ部材14の受け部は前側面部材7Fの機枠3 の後部と平行に内側に取付けた棒材からなる縦杆15であるので、縦横に格子状に 張られた線材により形成されるフェンス面4と一体的に調和し、美感を損なうこ とがないようになっている。
【0031】 また、本実施例においては、前面部材5は、その高さ方向略中央で、上前面部 材5Uと下前面部材5Dとに2分割されており、この上下に隣接する部材5U, 5Dの機枠3,3同士をコイルヒンジ9により回動可能することにより、上前面 部材5Uが起伏可能に形成しているので、上前面部材5Uを前方に回倒すること により内部のゴミを一層取り出しやすくすることができる。しかも、上前面部材 5Uの前面上部の左右には、横方向にスライドする係止杆17がそれぞれ設けられ 、この係止杆17に係止するコ字状の係止受部22を前記左,右側面部材7,7に回 動可能に設けたものであるので、上前面部材5Uを起こして係止杆17を側面部側 7,7に取付けた係止受部22に係止した状態で、折畳み式のゴミ箱1の折畳み及 び組立てを行うことができる。また、実施例上の効果として、ハンドル21を倒し た状態で腕部21Aの基端21Bが位置決め部材18に係止するため、ハンドル21を上 方に回動しない限り、係止杆17と係止受部22との係止を誤って解除することがな いように構成されている。
【0032】 なお、本実施例においては、各コイルヒンジ9,9A,9B,10,11、13の両 端が内方に湾曲して形成されているので、各コイルヒンジ9,9A…が回動して スライドしたり外れたりするのが防止されている。また、尖ったコイルヒンジ9 ,9A…の両端部が外側を向いていないので、安全性も向上したものとなってい る。
【0033】 以上本考案を添付図面を参照して説明してきたが、本考案は前記実施例に限定 されるものではなく種々の変更が可能である。例えば、前記実施例においては、 2個の略半円状の突部部材16A,16Bによりストッパ12の係止受け部16としたが 、突部部材16A,16Bは半円に限らず、角部に丸みを付与した三角形、伏U字形 とするなど種々の変形が可能である。また、天面部材8の前天面部材8Fと両側 面部材7,7の上端部後方の係止受け部16との係止は、前記実施例のようにL型 のストッパ12によらなくともよく、場合によっては、前天面部材8Fの機枠3の 前縁部を略半円状の突部部材16A,16B間に係止させるなどとしてもよい。
【0034】
本考案の請求項1の折畳み式ゴミ箱は、平坦なフェンス部材からなる前,後面 部材と両側面部材と、天面部材とを備え、前記天面部材がヒンジ機構を介して後 面部材に回動自在に取り付けられているとともに該天面部材が前部と後部とに分 割されており、この前部と後部とがヒンジ機構を介して上側に中折れ可能となっ ており、前記両側面部材の上端部後方に係止受け部を有し、前記天面部材を上側 に中折れした際に前記天面部材の前部が前記係止受け部と係止可能であるもので あるので、ゴミ箱の天面を簡単に開成させることができ、かつこの天面部材を中 折れさせた状態で保持することができる。このためゴミの投入、及び収集したゴ ミの取り出しを容易に行うことができる。
【0035】 また、請求項2の折畳み式ゴミ箱は、前記天面部材の側部の前縁側には、下方 に折れ曲がった係止部材が外側に突設して取り付けられており、前記側面部材の 頂部の係止受け部は2個の略半円状の突部を連設した形状であり、この2個の略 半円状の突部の間で前記係止部材を係止するものであるので、側部の外側に突設 して取付けられた係止部材を2個の略半円状の突部を連設した係止受け部の該略 半円状の突部間に係止することにより、天面部材を中折れ状態に保持することが できる。しかも、係止部材は下方に折れ曲がっているので、屈曲部が左右方向の 移動可能範囲を規定するため前後方向のみならず左右方向にも天面部材を支持す ることができる。さらに、係止受け部が略半円状の突部であるので、係止部材の 挿脱がスムーズであり、かつ安全性も高い。
【0036】 請求項3の折畳み式ゴミ箱は、前記側面部材が中央で前部と後部とに分割され ており、該前部と後部とがヒンジ機構を介して中央で内側に中折れ可能となって いて、前記前部又は後部のいずれか一方には拡張時のストッパ部材が取り付けら れており、他方には棒材からなるストッパ受け部が上下方向に設けられているも のであるので、側面部材を中央で内側に中折れさせることにより前,後面部材の 幅よりも広がることなく、コンパクトに折り畳むことができる。さらに、ストッ パ受け部が上下方向に設けられた棒材であるので、美感を損なうことがないよう になっている。特に、縦横に線材を張設したフェンス部材の場合には、上下方向 に設けられた棒材からなるストッパ受け部がこれと調和することになる。
【0037】 請求項4の折畳み式ゴミ箱は、前記前面部材の高さ方向略中央にヒンジ機構を 設けて該前面部材の上部を起伏可能に形成し、前記前面部材の上部に横方向にス ライドする係止杆を設けると共に、この係止杆に係止する係止受部を前記側面部 材に上下方向に係止して回動可能に設けたものであるので、前面部の上部を倒す ことにより内部のゴミを一層取り出しやすくすることができる。また、係止受部 が回動可能であるため、前面部の上部を起こして係止杆を側面部側の係止受部に 係止した状態で、折畳み及び組立てを行うことができる。
【0038】 さらに、請求項5の折畳み式ゴミ箱は、前記ヒンジ機構がコイルヒンジであり 、このコイルヒンジの両端が内方に湾曲して形成されているものであるので、コ イルヒンジがスライドして外れるのを防止することができる。また、尖ったコイ ルヒンジの端部が外側を向いていないので、安全性も向上している。
【図1】本考案の一実施例による折畳み式ゴミ箱を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】前記実施例における側面部材を内側に中折りす
る状態を示す要部の斜視図である。
る状態を示す要部の斜視図である。
【図3】前記実施例における天面部材を上側に中折りす
る状態を示す要部の斜視図である。
る状態を示す要部の斜視図である。
【図4】前記実施例における係止杆回りの縦断面図であ
る。
る。
【図5】前記実施例における係止杆回りの平断面図であ
る。
る。
【図6】前記実施例による折畳み式ゴミ箱の使用状態を
説明する概略図である。
説明する概略図である。
【図7】前記実施例による折畳み式ゴミ箱の使用状態を
説明する概略図である。
説明する概略図である。
【図8】前記実施例による折畳み式ゴミ箱の折り畳んだ
状態を概略的に示す縦断面図である。
状態を概略的に示す縦断面図である。
1 折畳み式のゴミ箱 2 フェンス部材 5 前面部材 6 後面部材 7 左,右側面部材 7F 前側面部材(前部) 7B 後側面部材(後部) 8 天面部材 8F 前天面部材(前部) 8B 後天面部材(後部) 9,9A,9B,10,11,13 コイルヒンジ(ヒンジ機
構) 12 ストッパ(係止部材) 14 ストッパ部材 15 縦杆(ストッパ受け部) 16 係止受け部 16A 略半円状の突部部材 16B 略半円状の突部部材 17 係止杆 22 係止受部
構) 12 ストッパ(係止部材) 14 ストッパ部材 15 縦杆(ストッパ受け部) 16 係止受け部 16A 略半円状の突部部材 16B 略半円状の突部部材 17 係止杆 22 係止受部
Claims (5)
- 【請求項1】 平坦なフェンス部材からなる前,後面部
材と両側面部材と、天面部材とを備え、前記天面部材が
ヒンジ機構を介して後面部材に回動自在に取り付けられ
ているとともに該天面部材が前部と後部とに分割されて
おり、この前部と後部とがヒンジ機構を介して上側に中
折れ可能となっており、前記両側面部材の上端部後方に
係止受け部を有し、前記天面部材を上側に中折れした際
に前記天面部材の前部が前記係止受け部と係止可能であ
ることを特徴とする折畳み式ゴミ箱。 - 【請求項2】 前記天面部材の側部の前縁側には、下方
に折れ曲がった係止部材が外側に突設して取り付けられ
ており、前記側面部材の頂部の係止受け部は2個の略半
円状の突部を連設した形状であり、この2個の略半円状
の突部の間で前記係止部材を係止することを特徴とする
請求項1記載の折畳み式ゴミ箱。 - 【請求項3】 前記側面部材が中央で前部と後部とに分
割されており、該前部と後部とがヒンジ機構を介して中
央で内側に中折れ可能となっていて、前記前部又は後部
のいずれか一方には拡張時のストッパ部材が取り付けら
れており、他方には棒材からなるストッパ受け部が上下
方向に設けられていることを特徴とする請求項2記載の
折畳み式ゴミ箱。 - 【請求項4】 前記前面部材の高さ方向略中央にヒンジ
機構を設けて該前面部材の上部を起伏可能に形成し、該
前面部材の上部に横方向にスライドする係止杆を設ける
と共に、この係止杆に係止する係止受部を前記側面部材
に上下方向に係止して回動可能に設けたことを特徴とす
る請求項3記載の折畳み式ゴミ箱。 - 【請求項5】 前記ヒンジ機構がコイルヒンジであり、
このコイルヒンジの両端が内方に湾曲して形成されてい
ることを特徴とする請求項4記載の折畳み式ゴミ箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996007124U JP3033870U (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 折畳み式ゴミ箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996007124U JP3033870U (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 折畳み式ゴミ箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3033870U true JP3033870U (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=43168738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996007124U Expired - Lifetime JP3033870U (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 折畳み式ゴミ箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3033870U (ja) |
-
1996
- 1996-07-22 JP JP1996007124U patent/JP3033870U/ja not_active Expired - Lifetime
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