JP3033726U

JP3033726U - 耐震性のある基礎用建造物

Info

Publication number: JP3033726U
Application number: JP1995002073U
Authority: JP
Inventors: 正義吉岡
Original assignee: 正義吉岡
Priority date: 1995-02-06
Filing date: 1995-02-06
Publication date: 1997-02-07
Anticipated expiration: 2001-02-06

Abstract

(57)【要約】【目的】急速なる土地の上下左右の揺れに対して、地
上建造物が、倒壊しない安全第一である為の考案。【構成】土地の揺れのスピードに対して、建造物の揺
れを緩和する為に、上向皿（１）と下向皿（２）との間
に、ボール球（３）を設置してキヤスターの働きとす
る。更に、上向皿（１）と基礎（４）との間にスプリン
グ（６）を取りつける。次に上向ピストン（７）が、シ
リンダー壁（１１）の中を上下動し、下向皿（２）とシ
リンダー壁（１１）との間に、スプリング（６）を設け
緩和材とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】［産業上の利用分野］この考案は、建造物の基礎にボール球及び緩衝材（此処ではスプリングとエアクツシヨン）を取りつけた構造物である。

【０００２】［従来の技術］従来、地震が発生すると、基礎とそれの上部にある建造物が遊離して、破壊に至る被害が起きた。

【０００３】［考案が解決しようとする課題］これは次の様な欠点があつた。（イ）地震の上下震動に対する考慮が少なかつた。（ロ）地震の上下左右同時発生に対する考慮が足りなかつた。本考案は、これらの欠点を除く為に考えられた。

【０００４】［課題を解決する為の手段］上向皿（１）と下向皿（２）との間に、ボール球（３）を設置してキヤスターとする。上向皿（１）の下部に上向皿用脚（５）を取りつけ、この脚（５）が基礎（４）の一部をくりぬいた中で、自由に上下動する。更に上向皿（１）と、基礎（４）との間に、上向皿用脚（５）を軸としてスプリング（６）を取りつけ、緩衝材とした。下向皿（２）の上部に上向ピストン（７）を取りつけ、この中に上向ピストン壁（８）をつける。上向ピストン（７）がシリンダー壁（１１）の中を上下動するシリンダーとした。次にこのシリンダー壁（１１）の上部に空気取入口（９）をあけ、この空気取入口（９）に空気弁（１０）を設置する。下向皿（２）には空気排出口（１２）をあける。更に、下向皿（２）とシリンダー壁（１１）との間に、上向ピストン（７）を軸としたスプリング（６）を取りつけ、緩衝材とした。本考案は、以上の様な構成とし、下部はスプリング、中央はキヤスター、上部はピストンシリンダー及びスプリングの総合作用の働きを手段とした。

【０００５】［作用］左右に揺れる地震に対しては、キヤスターのボール球（３）の横転により、あらゆる震動を吸収する。上下に揺れる地震に対しては、スプリング（６）の伸縮作用により、衝撃を緩和する。下からの極端なる突き上げの震動に対しては、上向ピストン（７）と空気弁（１０）の閉止の働きで、Ａ空気室（１３）の空気圧縮にて上昇力を緩和する。又下降に対しては、Ｂ空気室（１４）の圧縮となり、着地の衝撃を緩和する。

【０００６】［考案の効果］本考案は、キヤスター、スプリング及びシリンダーピストンとスプリングの併合導入により、如何なる急激なる震動に対しても、建造物を倒壊から守護し、財産の安全保存もさる事乍ら、国民の地震に対する恐怖感を一掃し、尚人命救助という最大なる効果を産む事ができる。

【提出日】平成７年６月３０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】【考案の詳細な説明】

【０００１】〔産業上の利用分野〕この考案は、建造物の基礎に、ピストンボール（４）・上下ピストン軸固定台鉄板（２）・ピストン（６）及びスプリング（１２）を取りつけ、耐震性基礎建造物として利用。

【０００２】〔従来の技術〕従来、地震が発生すると、基礎の上部にある構造物が遊離して、破壊に至る被害が起きた。

【０００３】〔考案が解決しようとする課題〕従来の建物は、次の様な欠点があった。（イ）地震の上下震動に対する考慮が少なかった。（ロ）地震の垂直・水平方向、同時発生に対する対応が足りなかった。本考案は、これらの欠点を除く為に考案された。

【０００４】〔課題を解決する為の手段〕ピストンボール（４）は、ピストン軸（３）、上下ピストン軸固定台鉄板（２）を通して、下側基礎鉄板（１）に垂直に建てられ、この下側基礎鉄板（１）と、上下ピストン軸固定台鉄板（２）とは水平摺動できる。又、ピストンボール（４）は、ピストンボール受台（５）に球形密着して、回転自由の構成であるから、水平移動の震動を自由自在に緩和する。ピストン（６）は、ピストンボール受台（５）に固定されており、シリンダ内を上下動できる構成である。ピストン（６）が上部に至った時は、シリンダ上部壁（８）を破壊せぬ様に、シリンダゴムパッキン（７）が設置されている。勿論下部にも同じく、シリンダ下部壁（９）の上に、シリンダゴムパッキン（７）が装置されている。更に、シリンダ上部壁（８）に空気孔（１５）があり、ピストン（６）の下降時、この空気孔（１５）から空気を入れ、ピストン上昇に転じたら空気圧縮により、極端なる衝撃を排除する。シリンダ側壁（１１）は、上部に上側基礎（１０）を固定し、下部にはスプリング（１２）を中間に配置して、下側基礎鉄板（１）に接続している。この位置にかかる変化力を、スプリング（１２）で吸収する仕組みである。本考案は、以上の様な構成とし、回転するピストンボール（４）・上下動のピストン（６）・変化力吸収のスプリング（１２）、下側基礎鉄板（１）を上下に挟んだ上下ピストン軸固定台鉄板（２）の水平摺動を手段とした。

【０００５】〔作用〕左右水平に揺れる地震に対しては、上下ピストン軸固定台鉄板（２）の水平摺動で、更にピストンボール（４）の回転自在により、あらゆる方向の水平震動を吸収する。上下動の震動に対しては、ピストン（６）の上下摺動と空気の圧縮膨張の弾力作用で、これを緩和する。又、急激なる変化力による基礎建造物傾斜の時には、スプリング（１２）の伸縮により、障害の加速を減速する。

【０００６】〔考案の効果〕本考案は、ピストンボール（４）上下ピストン軸固定台鉄板（２）、ピストン（６）及びスプリング（１２）の併用導入により、急激なる震動に対して、素早く建造物を倒壊から守護し財産の安全保存もさる事乍ら、国民の地震に対する恐怖感を一掃し、尚人命救助という最大効果を産む事ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を基礎に取り入れた、家屋簡略立体側面
図である。

【図２】実用新案登録請求範囲の、３項目の立体側面図
である。

【符号の説明】

１上向皿８上向ピストン壁２下向皿９空気取入口３ボール球１０空気弁４基礎１１シリンダー壁５上向皿用脚１２空気排出口６スプリング１３Ａ空気室７上向ピストン１４Ｂ空気室

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【手続補正書】

【提出日】平成７年６月３０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【考案の名称】耐震性のある基礎用建造物

【実用新案登録請求の範囲】

【図面の簡単な説明】

【図２】実用新案登録請求範囲の３項目の立体側面図で
ある。

【符号の説明】（１）下側基礎鉄板（２）上下ピストン軸固定台鉄板（３）ピストン軸（４）ピストンボール（５）ピストンボール受台（６）ピストン（７）シリンダゴムパッキン（８）シリンダ上部壁（９）シリンダ下部壁（１０）上側基礎（１１）シリンダ側壁（１２）スプリング（１３）基礎コンクリト（１４）基礎杭（１５）空気孔（１６）空気弁

【図３】実用新案請求項１の左右水平動簡略図。

【図４】実用新案請求項２の上下動簡略図。

【図５】実用新案請求項３の変化動簡略図。

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図３】

【図４】

【図２】

【図５】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上向皿（１）と下向皿（２）との間に、
ボール球（３）を入れた物。
【請求項２】上向皿（１）に上向皿用脚（５）を取り
つけ、この脚（５）が基礎（４）の中で上下動する。更
に上向皿（１）と基礎（４）との間に、スプリング
（６）を取りつけた物。
【請求項３】下向皿（２）に上向ピストン（７）と上
向ピストン壁（８）を取りつけ、この上向ピストン
（７）がシリンダー壁（１１）の中を上下動する。次
に、このシリンダー壁（１１）の上部に空気取入口
（９）をあけ、この空気取入口（９）に空気弁（１０）
を設置する。又下向皿（２）に空気排出口（１２）をあ
ける。更に下向皿（２）とシリンダー壁（１１）との間
に、上向ピストン（７）を軸としたスプリング（６）を
取りつけた物。