JPH10246029A - 免震装置、滑り支承また免震構造 - Google Patents

免震装置、滑り支承また免震構造

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JPH10246029A
JPH10246029A JP9051088A JP5108897A JPH10246029A JP H10246029 A JPH10246029 A JP H10246029A JP 9051088 A JP9051088 A JP 9051088A JP 5108897 A JP5108897 A JP 5108897A JP H10246029 A JPH10246029 A JP H10246029A
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sliding
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北村二郎
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EE U R I KENCHIKU TOSHI KENKYU
EE U R I KENCHIKU TOSHI KENKYUSHO KK
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EE U R I KENCHIKU TOSHI KENKYU
EE U R I KENCHIKU TOSHI KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層ゴム免震より、安く、耐久性があり、高
い免震性能が得られる免震装置の開発である。 【構成】 滑り面部により構成される免震・滑り支承
と、重力復元またバネ等により構成される復元装置と、
地震力及び風等による引抜き力を防止する引抜き防止装
置と、風揺れを防止する固定ピン装置とにより、構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この発明は免震装置、また滑り支
承(以下、「免震・滑り支承」という)に関するもので
ある。滑り支承は、構造体とこの構造体を支持する構造
体との間に設けられるものであり、免震装置も、免震装
置によって免震される構造体とこの免震される構造体を
支持する構造体との間に設けられるものである。ここで
発明された免震装置は、当然、滑り支承として使用また
応用できる。
【従来技術および解決しようとする問題点】本発明者兼
出願人は、特許 1844024号と特許 2575283号とで免震復
元装置(重力復元型免震・滑り支承)、免震装置(免震
・滑り支承)、引抜防止装置(引抜防止装置・滑り支
承)、固定ピン装置(風揺れ固定装置)、外れ防止装置
の発明を、また特許 2504945号で免震装置をどの位置に
設けるかの発明をし、さらに特許 1778741号で、引張材
による垂直支持方式を発明をしているが、本発明は、そ
れらの改良発明及び新たな免震装置また滑り支承の発明
に関するものである。また、特許 1844024号および特許
2575283号はいろいろな装置が合わさって免震装置とし
て十全な機能を発揮する形であった。その場合、各種装
置の個々別々の据付では場所も取るし、据付等の手間費
を考えても、一個で全ての機能が満たされているものの
方が場所も取るないし、安価になるし、材料含めて無駄
がなくなることが多い。また柱位置での基礎への荷重の
伝達を考えても、柱位置という限られた位置のために、
すべての装置が合体する方がよい。 1.十字型免震・滑り支承、また十字重力復元型免震・
滑り支承 特許 1844024号および特許 2575283号の免震復元装置
は、全方向での復元性能を考えると、すり鉢状及び球面
状等の凹形状滑り面部をもった免震皿からなる重力に復
元する免震復元装置であった。下部また上部におかれる
免震皿は場所も取るし、構造体及び基礎からはみ出して
いる部分に力が加わった場合の支持強度上の問題があ
り、はみ出している部分の面積は小さい方が有利であ
る。そのような問題の解決が望まれた。また重力復元型
特有の振幅時の垂直変位のための遊びによるがたつきの
問題の解決、またそのことによる引抜き時の衝撃を吸収
する機能が求められた。 2.引抜き防止装置・滑り支承の改良 2.1. 復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承 特許 1844024号の引抜き防止装置に、復元また減衰機能
を持つ装置を求められた。また、免震皿から外れる事を
抑制また防止することが求められた。 2.2. 積層ゴム/ゴム/バネ付き引抜き防止装置・滑り
支承 特許 1844024号の引抜き防止装置と積層ゴム/ゴム/バ
ネとの複合が求められた。積層ゴムの引抜き力対応に対
しての欠如と積層ゴムの座屈(底辺に対して高さの高い
積層ゴム)の問題を解決する必要が求められた。 2.3. 引抜き防止機能の増強 また、特許 1844024号の引抜き防止装置の引抜き防止機
能をさらに増強する事が望まれる。 2.4. 新引抜き防止装置・滑り支承 また、特許 1844024号の引抜き防止装置の違う形も求め
られた。 2.5. 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 特許 1844024号の引抜き防止装置と免震復元装置との複
合が求められた。 2.6. 重力復元型免震・滑り支承振幅時の垂直変位の吸
収装置 特許 1844024号の引抜き防止装置に、併用する免震復元
装置の振幅時の垂直変位のための遊びによるがたつきの
問題の解決、またそのことによる引抜き時の衝撃を吸収
する機能が求められた。 3.滑り型免震・滑り支承のダンパー機能の向上及び初
滑動向上 特許 1844024号および特許 2575283号の免震装置また免
震復元装置等の滑り型免震装置・滑り支承に関しては、
初滑動を良くする必要が求められ、また地震時の振幅を
小さくする必要が求められた。滑り型免震装置の問題と
して、摩擦係数を大きくすると振幅を抑制するが、初動
加速度が大きくなり、逆に、摩擦係数を小さくと、初動
加速度が小さいが、振幅が大きくなるという問題があっ
た。そのためこのような問題が解決される減衰装置が求
められる。つまり、初動加速度が小さく、免震感度が高
く、しかし、一定以上の振幅を抑制するというような減
衰装置が求められている。 4.二重(以上)免震皿免震・滑り支承 特許 1844024号および特許 2575283号の免震装置また免
震復元装置の免震皿を小さくし、さらにその密閉性も求
められた。また、免震皿と滑り部の摩擦性能も上げ、接
触面積をできるだけ大きくし、且つ、振幅時にも、その
接触面積が変化しないように同じにしたい。 5.重力復元型免震・滑り支承の改良型 5.1. 重力復元型免震・滑り支承の滑り部の改良 特許 1844024号および特許 2575283号の免震装置また免
震復元装置の免震皿と滑り部の接触面積をできるだけ大
きくし、且つ、振幅時にも、その接触面積が変化しない
ように同じにしたい。また、滑り性能を上げたい。ま
た、首ふり角度を急にしたい。 5.2. 垂直変位吸収型の重力復元型免震・滑り支承 免震復元装置による皿の移動による垂直変位を吸収する
必要があった。 6.新重力復元型免震装置 バネとかゴムではない長寿命の復元装置が求められ、ま
た、特許 1844024号および特許 2575283号の、垂直変位
のない免震復元装置(重力復元型免震・滑り支承)が求
められた。 7.垂直免震装置 今回の阪神大震災で地震の垂直動を吸収できる垂直免震
装置の必要性が求められている。 8.固定ピン装置 また、特許 2575283号の固定ピン装置の詳細の仕様が求
められた。阪神大震災では建物が無事でも 杭がやられ
て駄目になったケースが多かった。その対処法も考えら
れるべきである。 9.戸建て用免震装置 低廉な簡易型の免震装置が求められている。免震される
構造体と、それを支持する構造体とを分離する必要か
ら、1階の梁とそれに支えられる床が必要になり、それ
をいかに安くするかも課題であった。また、プレハブ・
在来・2×4という上部構造の構法の違いを問題としな
い構法、また上部構造としての剛性のない問題も解決す
る必要があった。 10.免震装置配置と復元装置の復元能力の設計 滑り型免震装置の配置に関する内容と、その際の復元装
置の復元能力の設計に関する内容が求められた。滑り型
免震装置の施工時及び施工後の水平性維持の問題も解決
する必要がある。 11.積層ゴムの改良 またさらに、従来の積層ゴムは、鋼とゴムとの付着性の
問題、鋼とゴムとの付着して積重ねてゆく製法上の困難
性の問題、また耐圧能力の問題、防火上の問題等があ
り、もっと簡易な製法で、これらの問題が解決する方法
が望まれた。 12.免震構造による構造体設計法 以上の免震装置・構造を利用して、具体的に建物等の構
造体設計の具体的方法も求められた。 12.1.超高層建物・構造体 特に、柔構造の超高層では、地震時にも大きく揺れる
が、風力時にも大きく揺れる。この問題を免震装置によ
って解決する方法が望まれた。 12.2.高塔状比建物・構造体 引抜き力が働く建物・構造体には、従来の積層ゴムは、
使用できず、高塔状比建物・構造体には、免震装置は使
用されなかった。この問題を解決する方法が望まれた。 12.3.軽量建物・構造体 従来の積層ゴムでは、固有周期が延びず、免震されない
ため、軽量建物・構造体には、免震装置は使用されなか
った。この問題を解決する方法が望まれた。
【問題点を解決するための手段】この発明は、以上のよ
うな問題・課題を解決するものである。 1.十字型免震・滑り支承、また十字重力復元型免震・
滑り支承 1.1. 十字型免震・滑り支承、また十字重力復元型免震
・滑り支承 特許 1844024号の免震装置(特許 1844024号の明細書の
第 8図〜第 9図)の材料を節約するために、十字型にし
た(以下「十字型免震・滑り支承」という)。特許 184
4024号の一方向性の免震皿を持った免震復元装置(特許
1844024号の明細書の第 1図〜第 4図)に全方向の復元
性能を持たせるために、凹形状の一方向性免震復元装置
を上下に交差させて係合させる(以下「十字重力復元型
免震・滑り支承」という)。十字型免震・滑り支承と同
様に、材料を節約することになる。請求項1は、その発
明である。 1.2. 十字型免震・滑り支承、十字重力復元型免震・滑
り支承の中間滑り部 上記十字型免震・滑り支承、十字重力復元型免震・滑り
支承の上下スライド部材の摩擦係数を下げ、また相互の
滑り面の接触面積を上げるために中間滑り部を設ける。
請求項2は、その発明である。 1.3. 十字重力復元型引抜き防止装置・滑り支承 また、請求項1〜2の発明は、特許 1844024号の引抜き
防止装置(特許 1844024号の明細書の第10図〜第11図)
との一体化も可能になり、引抜きを防止し、かつ復元も
可能という免震装置を可能にする(以下、「十字重力復
元型引抜き防止装置・滑り支承」という)。請求項3
は、その発明である。また重力復元型特有の振幅時の垂
直変位のための遊びによるがたつきの問題の解決及び引
抜き時の衝撃の問題は、上部スライド部材のスライド孔
を下向きの凹形状にし、同様に、スライド孔を挟む下部
材の下部を下向きの凹形状にし、下部スライド部材のス
ライド孔を挟む上部材の上部を上向きの凹形状にし、同
様に、下部スライド部材のスライド孔を上向きの凹形状
に構成して、上下部スライド部材が互いに滑走すること
により、解決される。請求項4は、その発明である。 2.引抜き防止装置・滑り支承の改良 2.1. 復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承 請求項5〜6の発明は、特許 1844024号の引抜き防止装
置のスライド穴に、復元また減衰のために水平にバネ
(空気バネ含む)を設け、復元また減衰機能をもたせ
た。また、このバネ(空気バネ含む)またゴムは、係合
されたもう一方のスライド部材に接すること無く、途中
までに設けられている構成により、併用する免震皿の滑
り面から滑り部等が外れる可能性のある地震振幅のみに
抑制が働き、免震皿の大きさの地震振幅には、抑制は働
かずに、免震装置による免震性能を減じない効果が得ら
れる。 2.2. 積層ゴム/ゴム/バネ付き引抜き防止装置・滑り
支承 請求項7の発明は、特許 1844024号での発明の引抜き防
止装置に、積層ゴム・バネ(空気バネ含む)等を複合さ
せたものである。積層ゴムの引抜き力防止の解決策とな
り、また同時に引抜き防止装置が、垂直荷重をカバーす
るので、積層ゴム自体の座屈(底辺に対して高さの高い
積層ゴム)の問題の解決にもなる。これにより、積層ゴ
ムの幅を大きくしないと大きな変位に対応できないとい
う積層ゴム自体の問題をも解決し、積層ゴム自体のコン
パクト化と低コスト化を可能にする。 2.3. 引抜き防止機能の増強 請求項8〜9の発明は、特許 1844024号での発明の引抜
き防止装置の引抜き力に対する補強のため、上下スライ
ド部材中央部でそれらを貫く係合材を取り付けることに
より構成するものである。 2.4. 新引抜き防止装置・滑り支承 請求項10の発明は、特許 1844024号での発明の引抜き
防止装置のスライド孔を有さない上下スライド部材の中
央部でそれらを貫く係合材を取り付けることにより構成
し、引抜き力に対応するものである。 2.5. 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 請求項11の発明は、特許 1844024号での発明の引抜き
防止装置に、特許 1844024号での免震復元装置を複合さ
せたものである。 2.6. 重力復元型免震・滑り支承振幅時の垂直変位の吸
収装置 請求項12の発明は、特許 1844024号での発明の引抜き
防止装置の、両方のスライド孔内に、他方のスライド部
材をバネ等で押さえ込むプレート等の部材を取付けたも
ので、併用する重力復元型免震・滑り支承の振幅時の垂
直変位のための遊びによるがたつき、また引抜き時の衝
撃を吸収する。また、重力復元型免震・滑り支承の曲率
と同じ勾配を上下スライド部材にもたせる構成による方
法もある。 3.滑り型免震・滑り支承のダンパー機能向上及び初滑
動向上 3.1. 摩擦係数の変化 地震の初滑動を良くするために、免震皿の滑り面部にお
いて中心部の摩擦係数は小さくする。また、振幅を小さ
くするために、免震皿の滑り面部において周辺部の摩擦
係数を大きくする。また両方を組合せ、免震皿の滑り面
部において中心部の摩擦擦係数は小さくし、滑り面部の
周辺部の摩擦係数を大きくする。そうする事により、地
震の初動加速度が小さくでき、しかも、一定以上の振幅
を抑制するという効果がより高まる。 また、免震皿の
滑り面部において、漸次的変化で中心部から周辺部に向
かって、漸次的に摩擦係数を大きくしてゆく方法もあ
り、また段階的に大きくしてゆく方法もある。請求項1
3は、その発明である。また、粘性ダンパー等またバネ
・ゴム等に比べて、摩擦は、摩擦係数で簡単に減衰効果
を変えられるだけでなく、地震後の減衰効果も大きい。
というのは減衰性に関して、摩擦は速度と無関係で一定
という関係であり、地震後の震動速度が弱まると減衰効
果は大きくなり、速やかに減衰する。逆に粘性ダンパー
等は速度に比例し、またバネ・ゴム等は振幅に比例する
ため、地震後でも、漸近線的なカーブになり、なかなか
減衰しない。 3.2. 曲面率の変化 重力復元型免震・滑り支承において、凹型の滑り面部に
おいて中心部の曲率を大きくし、また周辺部の曲率を小
さくした免震皿にする。請求項14の発明は、その発明
である。 4.二重(以上)免震皿免震・滑り支承 4.1. 二重(以上)免震皿免震・滑り支承 4.1.1. 二重(以上)免震皿免震・滑り支承 免震皿の大きさを小さくするために、支持され免震され
る構造体と、それを支持する構造体の両方に、免震皿を
取付け、免震皿を上下二重(二重免震皿)にする。この
上下の二重免震皿免震・滑り支承は、平面形状滑り面部
免震皿同士で滑る場合と、平面形状滑り面部と凹曲面形
状滑り面部との免震皿同士で滑る場合、また凹曲面形状
滑り面部の免震皿同士で滑る場合とに別れる。平面と凹
曲面との免震皿同士で滑る場合、また凹曲面の免震皿同
士で滑る場合は、上下の二重免震皿の間に中間滑り部を
必要とする。この二重免震皿免震・滑り支承は、特許 1
844024号の滑り部と免震皿を持った免震装置また免震復
元装置に比べて、一枚の免震皿の面積あたりで、ほぼ 1
/4で、上下合わせても、ほほ 1/2で良くなる。また、同
じ大きさの免震皿にできることにより、地震時以外の常
時の密閉性も得られる。また、当然、三重以上の免震皿
による免震・滑り支承も考えられる。請求項15〜16
は、その発明である。 4.1.2. 引抜き防止付き三重(以上)免震皿免震・滑り
支承 また、上部免震皿、中間免震皿、下部免震皿による三重
免震皿免震・滑り支承において、上部免震皿、中間免震
皿とをスライド部材でつなぎ(x軸方向=水平方向)、
中間免震皿、下部免震皿とをスライド部材でつなぐ(y
軸方向=水平方向)ことにより、上部免震皿、中間免震
皿、下部免震皿が相互に連結して(z軸方向=鉛直方
向)、引抜き力に対処できる。また、四重以上免震皿免
震・滑り支承も同様に考えられる。請求項17〜18
は、その発明である。 4.2. 中間滑り部持ち二重(以上)免震皿免震・滑り支
承 4.2.1. 中間滑り部(一重) 4.2.1.1. 中間滑り部 上部に下向きの平面また凹曲面の免震皿と下部に上向き
の平面また凹曲面の免震皿とで構成され、上部免震皿と
下部免震皿との間に、中間滑り部が挟まれる。また、三
重以上の免震皿の場合には、免震皿ごとに挟み込む場合
もある。請求項19は、その発明である。 4.2.1.2. 中間滑り部(球面免震皿、円柱面免震皿) 中間滑り部持ち二重の復元免震皿(凹曲面免震皿)をも
った免震装置において、上部下向き凹型の免震皿と同一
曲(球面)率を持つ凸型と 下部上向き凹型の免震皿と
同一曲(球面)率を持つ凸型とが合体した中間滑り部
を、上部下向き凹型の免震皿と下部上向き凹型の免震皿
とに挟み込むことにより構成する。この場合、中間滑り
部は1つの場合でも、上下皿の中間滑り部の接触面積
は、上皿と中間滑り部と下皿と中間滑り部ともに、振動
時でも同面積が得られる。請求項20は、その発明であ
る。 4.2.2. 二重中間滑り部 4.2.1.において、中間滑り部は第一中間滑り部と第二中
間滑り部とに分かれ、上また下の凹型の免震皿の一方の
凹型と同一球面率を持つ凸型をもち、且つその凸型の反
対部は凸型球面をもつ形状の第一中間滑り部と、その反
対部の凸型球面と同一球面率を持つ凹型をもち、且つそ
の凹型の反対部は、上また下の凹型の免震皿のもう一方
の凹型と同一球面率を持つ凸型球面をもつ形状の第二中
間滑り部を有し、この第一中間滑り部及び第二中間滑り
部を、上及び下の凹型の免震皿にはさみこむことにより
構成する。請求項21は、その発明である。 4.2.3. 三重中間滑り部その1 4.2.1.において、中間滑り部は第一中間滑り部と第二中
間滑り部と第三中間滑り部とに分かれ、上また下の凹型
の免震皿の一方の凹型と同一球面率を持つ凸型をもち、
且つその凸型の反対部は凹型球面をもつ形状の第一中間
滑り部と、その反対部の凹型球面と同一球面率を持つ凸
型をもち、且つその凸型の反対部は凸型球面をもつ形状
の第二中間滑り部と、その反対部の凸型球面と同一球面
率を持つ凹型をもち、且つその凹型の反対部は、上また
下の凹型の免震皿のもう一方の凹型と同一球面率を持つ
凸型球面をもつ形状の第三中間滑り部を有し、この第一
中間滑り部、第二中間滑り部及び第三中間滑り部を、上
及び下の凹型の免震皿にはさみこむことにより構成す
る。請求項22は、その発明である。 4.2.4. 三重中間滑り部その2 4.2.1.において、中間滑り部は第一中間滑り部と第二中
間滑り部と第三中間滑り部とに分かれ、上また下の凹型
の免震皿の一方の凹型と同一球面率を持つ凸型をもち、
且つその凸型の反対部は凸型球面をもつ形状の第一中間
滑り部と、その反対部の凸型球面と同一球面率を持つ凹
型をもち、且つその凹型の反対部は凹型球面をもつ形状
の第二中間滑り部と、その反対部の凹型球面と同一球面
率を持つ凸型をもち、且つその凸型の反対部は、上また
下の凹型の免震皿のもう一方の凹型と同一球面率を持つ
凸型球面をもつ形状の第三中間滑り部を有し、この第一
中間滑り部、第二中間滑り部及び第三中間滑り部は、上
及び下の凹型の免震皿にはさみこむことにより構成す
る。請求項23は、その発明である。 4.3.シールまた防塵カバー付き二重(以上)免震皿免震
・滑り支承 二重(以上)免震皿の側面の周囲全周を、中小地震程度
の揺れを許容するシールまた防塵カバーで密閉すること
により構成する。請求項24は、その発明である。 5.重力復元型免震・滑り支承の改良型 5.1. 重力復元型免震・滑り支承の滑り部の改良 5.1.1. 中間滑り部 免震皿の凹型と同一球面率を持つ凸型をもち、且つその
凸型の反対部は凹型球面をもつ形状の中間滑り部を有
し、この中間滑り部の前記凹型球面と同一球面率を持つ
凸型をもつ滑り部を有し、この中間滑り部を、凹型の免
震皿と滑り部にはさみこむことにより構成する。請求項
25は、その発明である。 5.1.2. 二重中間滑り部 免震皿の凹型と同一球面率を持つ凸型をもち、且つその
凸型の反対部は凸型球面をもつ形状の第一中間滑り部
と、その反対部の凸型球面と同一球面率を持つ凹型をも
ち、且つその凹型の反対部は凸型球面をもつ形状の第二
中間滑り部を有し、この第二中間滑り部の前記凸型球面
と同一球面率を持つ凹型をもつ滑り部を有し、この第一
中間滑り部及び第二中間滑り部を、凹型の免震皿と滑り
部にはさみこむことにより構成する。請求項26〜27
は、その発明である。 5.2. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免震・滑り支
承 免震復元装置による皿の移動による滑り部の垂直変位を
吸収するために、滑り部の上部に垂直方向に弾性をもつ
バネ(空気バネ含む)・ゴム等をいれ、その上をネジを
切った押さえ材でそのバネを押さえる。そのバネで、皿
の移動による滑り部の垂直変位を吸収する。その押さえ
材をネジ方向に締めたり、緩めたりすることにより、復
元・減衰率が変えられる。また地震後の残留変位をその
押さえ材をネジ方向に締める事により無くす事も可能に
なる。またこのバネは、地震の垂直動の免震装置の効果
をも持つ。請求項28は、その発明である。 5.3. 縁切り型垂直変位吸収重力復元型免震・滑り支承 重力復元型免震・滑り支承の滑り部の取り付く部材が、
免震される構造体と水平力は伝達するが、垂直力は伝達
しない部材で、その部材の重さが、免震される構造体に
比べて、この重力復元型免震・滑り支承の復元性を得ら
れるほど、重い部材をもった重力復元型免震・滑り支承
である。請求項29は、その発明である。 6.新重力復元型免震装置 免震装置等で支持された免震装置される構造体に重りを
ケーブル等でぶらさげ、その真下の位置の、免震装置さ
れる構造体を支持する構造体に、ケーブルの入る大きさ
の孔を穿ち、その孔の中にその重りをぶらさげる。地震
時には、免震装置される構造体に重りの支持位置とその
孔がずれるが、重りのお陰で その位置のずれを矯正し
ようとする力が働き、復元力が得られる。場合により、
その孔の周囲は、低摩擦材、潤滑材等で ケーブルとそ
の孔の周囲の摩擦抵抗を最小限にする。長寿命の重力復
元型免震装置で、しかも垂直変位がない。請求項30〜
31は、その発明である。 7.垂直免震装置 7.1. 滑り部垂直変位吸収型の垂直免震・滑り支承 請求項32は、免震・滑り支承、また重力復元型免震・
滑り支承の滑り部に垂直方向にバネ(空気バネ含む)を
入れる装置の発明である。 7.2. 垂直免震付き引抜き防止装置(復元付き含む) バネ(空気バネ含む)の座屈を防ぐために、水平力は逃
がして、垂直力だけを垂直バネに受け持たせねばいけな
いので、、水平力を逃がせる機構となっている十字型免
震装置、また引抜き防止装置の上部スライド部材の上
に、また、下部スライド部材の下に垂直方向にバネ(空
気バネ含む)を入れるか、上部スライド部材と下部スラ
イド部材の両方にいれる。当然、2.1.の復元・減衰バネ
付き引抜き防止装置に上述のように垂直方向にバネ(空
気バネ含む)を入れる場合もある。請求項33は、その
発明である。 7.3. 各層・各階ごとの垂直免震装置 特許 2504945号で、階・層単位ごとに免震装置を設ける
発明をしているが、この発明の応用にもなるが、水平力
は構造体の基礎部(また低層階)に設けた免震装置(水
平力免震装置)で、構造体全体を免震装置させ、垂直免
震装置は、構造体全体では難しいので、何階単位か一ま
とめにした層単位か、階単位で、垂直免震装置を入れ免
震装置させる。この垂直免震装置としては、階単位での
床免震装置が考えられるが、床・壁・天井を一体にさせ
た箱を、層単位か、階単位で、垂直免震装置させる場合
もある。 請求項34は、その発明である。 7.4. 引張材による垂直免震装置 特許 1778741号で、引張材による垂直支持の方式を発明
をしているが、この引張材に弾性をもたせることによ
り、垂直免震性をもたせることが可能になる。請求項3
5は、その発明である。 8.固定ピン装置の詳細の仕様 請求項36〜55の発明は、特許 2575283号での固定ピ
ン装置の詳細の仕様である。固定ピン装置は、風揺れを
防止させるための装置であり、8.1.地震動作動による固
定ピン装置と、8.2.風力センサーによる固定ピン装置の
2つに別れる。 8.1. 地震動作動による固定ピン装置 この発明は、免震装置される構造体とこの免震装置され
る構造体を支持する構造体とを固定をする固定ピンが、
地震センサー等で地震の初期微動を感じてその固定ピン
の挿入孔から引抜かれる等によって、免震装置される構
造体の固定が解除され、免震装置が可動し、風揺れを防
止する装置である。 8.1.1. 地震衝撃・加速度による折れピン型固定ピン装
置 請求項36の発明は、免震装置される構造体とこの免震
装置される構造体を支持する構造体とを固定をする固定
ピンが、地震時に地震力によって切断されることによっ
て、免震装置される構造体の固定状態が解除され、免震
装置が可動し、風揺れを防止する装置である。 8.1.2. 簡易連動作動固定ピン 8.1.2.1.簡易連動作動固定ピン 上記の折れピンによる固定ピン装置の装置の欠点は、二
個以上設置の場合、一個が折れても、もう一個が同時に
折れるとは限らず、そのもう一個のために、地震力が働
くと、偏芯した動きをする。その欠点を解消するために
は、同時に固定ピンの解除の形が求められた。この装置
はそれを解決するためのものである。具体的には、一定
以上の地震力により折れるか切れるかする構造をもつピ
ンが含まれる2つ以上の前記固定ピンの装置において、
これら固定ピンの上端また下端で相互にワイヤー、ロー
プまたケーブル等で繋がり、もう一方の端でバネまたゴ
ム等で引っ張られて、地震時に地震力によって前記固定
ピンが折れるか切れるかした場合、もう一方の固定ピン
もワイヤー、ロープまたケーブル等で連動してロックが
解除し、免震される構造体の固定を、同時に解除するこ
とにより構成する。請求項37は、その発明である。 8.1.2.2.簡易連動作動固定ピン 以下に説明する簡易連動作動固定ピン装置〜は、上
記の8.1.1.の折れピン型固定ピン装置だけでなく、下記
の8.1.3.以下に説明される固定ピン装置においても使用
可能なものである。請求項38は、ワイヤー、レリーズ
等でロック同士を連結し、2つ以上の固定ピンの固定と
解除が行われる方法である。 8.1.2.3.簡易連動作動固定ピン 請求項39は、一方向にスライドできるようにされたプ
レートに、2つ以上のロック孔をもち、そのプレートの
動きに連動し、そのロック孔に、はめ込まれた固定ピン
の固定と解除が行われる方法である。 8.1.2.4.簡易連動作動固定ピン 請求項40は、中心において回転できるプレートに、そ
の両端にロック孔をもち、そのプレートの回転に連動
し、そのロック孔に、はめ込まれた固定ピンの固定と解
除が行われる方法である。 8.1.2.5.簡易連動作動固定ピン 請求項41は、三つ又、四つ又、またそれ以上にわか
れ、中心において回転できるプレートに、その分岐した
個々の端にロック孔をもち、そのプレートの回転に連動
し、そのロック孔に、はめ込まれた固定ピンの固定と解
除が行われる方法である。 8.1.3. 簡易地震センサー(振幅)による固定ピン装置 簡易型固定ピン装置に関して、一回限りの衝撃力の折れ
ピン型の固定ピン装置だけでなく、再使用可能な簡易型
の固定ピン装置が求められた。この装置はそれを可能に
したものである。 a) ロック解除型 地震センサー振幅装置の、振幅が自由にされた部材の先
に、固定ピンのロックがあり、滑り部の振幅が大きくな
り、ある一定以上になるとそのロックにぶつかり、固定
ピンのロックが解除されるこことなり、固定ピンに設け
られたバネ等により、固定ピンの挿入孔から固定ピンが
外れ、免震される構造体の固定を解除することにより構
成される。請求項42は、その発明である。また、地震
センサー振幅装置の中に、固定ピンが入り、地震センサ
ー振幅装置が同時にロックの役割を果たす場合もある。
また、以下のような、構成も考えられる。 b) 吊材切断型 免震皿また、振り子により、振幅が自由にされた部材に
刃が付いた部材の先に、固定ピンの吊材があり、滑り部
の振幅が大きくなり、ある一定以上になるとその刃が、
吊材に当たり、吊材を切断する事になり、固定ピンに設
けられたバネ等により、固定ピンの挿入孔から固定ピン
が外れ、免震される構造体の固定を解除することにより
構成される。請求項43は、その発明である。 8.1.4. 自動復元型 上記の8.1.3.の再使用可能な簡易型の固定ピン装置に、
固定ピン自動復元装置を取り付ける事により、自動化を
可能にしたものである。これにより、それも一々、固定
ピンの固定位置への復帰のための手を煩わせる必要はな
くなり、大地震だけの一回限りのものから、中小地震ま
での免震を可能にするものである。装置の構成として
は、8.1.3.の簡易地震センサー(振幅)による固定ピン
装置の、固定ピンの下部に、固定ピン自動復帰装置が設
けられる。 a) 免震皿型の場合 免震皿上の滑り部の(地震後の)静止位置と、滑り部と
に電気接点が取付けられ、この静止位置に、滑り部が継
続的にとどまり、通電状態が継続すると、固定ピン自動
復帰装置が作動し、固定ピンをロック位置に自動復帰さ
せる。 b) 振り子型の場合 振り子の(地震後の)静止位置と、その振り子を吊す材
か、振り子下の材かの、振り子の静止位置と同じ位置と
に、電気接点が取付けられ、この静止位置に、振り子が
継続的にとどまり、通電状態が継続すると、固定ピン自
動復帰装置が作動し、固定ピンをロック位置に自動復帰
させることにより構成される。請求項44は、それらの
発明である。 8.1.5. 地震センサー(振幅)による自動制御型固定ピ
ン装置 上述の8.1.4.自動復元型よりも自動化を進めたもので、
地震時の解除も電気でやるものである。固定ピンの上部
また下部に、固定ピン自動制御装置が設けられる。免震
皿型と振り子型の2つに分けられる。 a) 免震皿型の場合 免震皿上の滑り部の(地震後の)静止位置と、滑り部と
に電気接点が取付けられ、この静止位置に、滑り部が継
続的にとどまる限り、固定ピンは作動せず、通電状態の
継続が破られると、固定ピンを引き抜いて、固定を解除
し、地震後、この静止位置に、滑り部が継続的にとどま
り、通電状態が継続すると、固定ピン自動制御装置が作
動し、固定ピンをロック位置に自動復帰させる。 b) 振り子型の場合 振り子の(地震後の)静止位置と、その振り子を吊す材
か、振り子下の材かの、振り子の静止位置と同じ位置と
に、電気接点が取付けられ、この静止位置に、振り子が
継続的にとどまる限り、固定ピンは作動せず、通電状態
の継続が破られると、固定ピンを引き抜いて、固定を解
除し、地震後、この静止位置に、振り子が継続的にとど
まり、通電状態が継続すると、固定ピン自動制御装置が
作動し、固定ピンをロック位置に自動復帰させることに
より構成される。請求項45は、その発明である。 8.1.6. 地震センサー(振幅)による自動制御型固定ピ
ン装置 8.1.6.1.地震センサー(振幅)による自動制御型固定ピ
ン装置 風揺れ等を防止する固定ピンが差し込まれるすり鉢形状
等の挿入孔(差し込まれる側)と当該挿入孔に差し込ま
れる固定ピン(差し込み側)を有し、筒中を液体空気等
をほぼ漏らさずにスライドするピストンをもった固定ピ
ンが、その筒に挿入され、その外に固定ピン先端が突き
出ており、さらに、この筒の上と下とは管で繋がれてお
り、このピストンには、この管の孔より大きい、孔があ
り、その孔に弁があり、この弁は、このピストンが引き
込まれる時に、開くように付けられており、また、この
筒の中にバネまたゴムが入り、このピストンをもった固
定ピンを押出す役割をする場合もあり、この弁の性格に
より、前記固定ピン先端は、この筒の中に入る方向で
は、速やかであり、出る方向では、遅延され、それによ
り、地震力が働くと速やかに、この固定ピン先端は、こ
の筒の中に入り、地震力が働いている間は、出にくくな
り、また、この筒と前記管とは、潤滑油等で満たされて
いる場合もあり、加えて、この固定ピン先端には、第1
のピンが差し込まれる溝また窪みがあり、この第1のピ
ンは常時、バネで押されており、この第1のピンには、
さらに第2のピンが差し込まれる溝また窪みがあり、こ
の第2のピンも常時、バネで押されており、そしてこの
第2のピンにはワイヤー等で、地震で振幅する装置と繋
がれており、そして、この地震センサー振幅装置が振幅
し、このワイヤー等により、この第2のピンが引っ張ら
れ、前記第1のピンのロックが外れて、前記固定ピン先
端は、前記筒の中に入り、免震装置全体が可動し始め、
地震終了時には、重力また前記筒中のバネまたゴムによ
り、徐々にこの固定ピン先端が出始め、前記すり鉢形状
の挿入孔勾配に従いながら、最も底で、前記第1のピン
により、この固定ピン先端がロックされ、免震される構
造体も固定され、かつ、前記固定ピンの差し込み側と差
し込まれる側のうち、一方を免震される構造体に、もう
一方をこの免震される構造体を支持する構造体に設ける
ことにより構成する。請求項46は、その発明である。 8.1.6.2.連動作動固定ピン 8.1.6.1.地震センサー(振幅)による自動制御型固定ピ
ン装置記載の2つ以上の固定ピン装置において、固定
ピンをロックしている第1のピン同士をワイヤー等で繋
ぎ、他方が動くと片方も動くように構成する。請求項4
7は、その発明である。 8.1.7. 地震センサー(振幅)による自動制御型固定ピ
ン装置 風揺れ等を防止する固定ピンが差し込まれるすり鉢形状
等の挿入孔(差し込まれる側)と当該挿入孔に差し込ま
れる固定ピン(差し込み側)を有し、筒中を液体空気等
をほぼ漏らさずにスライドするピストンをもった固定ピ
ンが、その筒に挿入され、その外に固定ピン先端が突き
出ており、この筒の上と下とは管で繋がれており、ま
た、この筒の中にバネまたゴムが入り、ピストンを押出
す役割をする場合もあり、また、この筒とこの管とに
は、潤滑油等で満たされている場合もあり、加えて、地
震で振幅する装置をもち、その地震センサー振幅装置に
は、前記管に設けられた弁を開くための押出し部を持
ち、この弁は、ピストンを押出す時に開くようにされて
おり、押出し部には、この弁を常に閉じる状態にするバ
ネを設ける場合もあり、地震時には、前記地震センサー
振幅装置が振幅し、この押出し部を押出して、この弁を
開き、地震力により前記固定ピン先端が(すり鉢形状の
挿入孔勾配を上り)持ち上がり、免震装置全体が可動し
始め、地震終了時には、前記すり鉢形状の挿入孔勾配に
従いながら、前記筒の中のバネまた重力により、この固
定ピン先端が突き出る方向に働き、かつ、この弁も突き
出る方向にしか開かないので、前記すり鉢形状の挿入孔
勾配に従いながら、最も底で、この固定ピン先端が止ま
り、免震される構造体も固定され、かつ、前記固定ピン
の差し込み側と差し込まれる側のうち、一方を免震され
る構造体に、もう一方をこの免震される構造体を支持す
る構造体に設けることにより構成する。請求項48は、
その発明である。 8.1.8. 自動制御型固定ピン装置付き二重免震皿 二重(以上)免震皿免震・滑り支承において、平面形状
滑り面部を有する免震皿と凹形状滑り面部を有する免震
皿との組合せの二重皿免震において、この平面形状滑り
面部を有する免震皿の中央部に、8.1.6.地震センサー
(振幅)による自動制御型固定ピン装置、また8.1.7.
地震センサー(振幅)による自動制御型固定ピン装置
の記載の固定ピン装置の固定ピンの差し込み側を設け、
他方の凹形状滑り面部を、この固定ピンの鉢形状等をも
った挿入孔と兼用することにより構成する。請求項49
は、その発明である。 8.2. 風力センサーによる固定ピン装置 8.2.1. 一般 請求項50の発明は、免震装置される構造体とこの免震
装置される構造体を支持する構造体とを固定をする固定
ピンが、風力センサーによって、ある一定以上の風圧時
にのみ、その固定ピンの挿入孔に挿入され、免震装置さ
れる構造体が固定され、風揺れを防止する装置である。 8.2.2.油圧型 8.2.1.の固定ピン装置の風力センサーにおいて、風圧を
受ける板を設け、風圧により、この風圧板と連動する油
圧ポンプが押され、そのことにより、液体が押出され、
その押出された液体が、パイプ等で、各固定ピン装置を
作動させる油圧ポンプに流れだし、油圧ポンプのピスト
ンが押され、免震される構造体がロックされ、風が止む
と、前記風圧を受ける板は、バネ等で元の位置にもど
り、それにより、この風圧板と連動する前記油圧ポンプ
のピストンも元の位置に戻り、それにより液体も引き戻
され、前記各固定ピン装置の各油圧ポンプのピストンを
戻し、免震される構造体のロックが解除されることによ
り構成する。請求項51は、その発明である。 8.3. 固定ピン装置の設置位置 8.3.1. 一般 固定ピン装置は、免震装置される構造体の重心位置また
その近傍に設置される。請求項52は、その発明であ
る。 8.3.2. 2個以上の固定ピン装置の設置 8.1.地震動作動による固定ピン装置および8.2.風力セン
サーによる固定ピン装置においては、免震される構造体
の重心位置また近傍以外の周辺位置に、切断感度また地
震センサー振幅装置の感度が敏感なタイプのものを設置
し、免震される構造体の重心位置また近傍には、前記周
辺位置に比べて切断感度また地震センサー振幅装置の感
度が鈍感なものを設置することにより構成する。請求項
53は、その発明である。 8.4. 杭折れ防止構法 上部構造(地上構造物)と杭等の基礎部との縁を切り、
その両者間をある一定以上の地震力によって折れるピン
で繋ぐ。請求項54は、その発明である。 8.5. 地震後の残留変位への対処 8.5.1.重力復元型免震・滑り支承の免震皿の形状 8.1.4.自動復元型の場合、及び8.1.5.自動制御型固定ピ
ン装置、8.2.風力センサーによる固定ピン装置の各場合
においては、重力復元型免震・滑り支承の免震皿の凹滑
り面部としては、地震後の残留変位の少ないすり鉢形状
が望ましい。 8.5.2.固定ピンの挿入孔孔形状 固定ピンが差し込まれる挿入孔(差し込まれる側)の形
状として、停止点に向かって、すり鉢状等の凹面を施
し、また、停止点よりも広い範囲で、凸凹の形状を施
す。請求項55は、その発明である。 9.免震装置設置と基礎部分の施工に関する合理化 この構法は、汎用戸建て免震に適しているが、それに限
定される事はないが、特に、戸建て用免震装置としての
意味がある。今までの在来構法及びプレハブの住宅を免
震装置対応にする場合の問題は、まず、1階の梁とそれ
に支えられる床が必要になり、それをいかに安くすると
いう課題、次に、プレハブ・在来・2×4という上部構
造の構法の違いを問題とせず、汎用的方法があるかどう
かいう課題、さらに、上部構造としてのフレームとして
の剛性のない問題も解決する必要がある。その解決方法
として、ベタ基礎の上に空隙を設けて、もう一つベタ基
礎(スラブ)を打ち、その間に免震装置を入れる方法で
ある。具体的に施工法を説明すると、ベタ基礎コンクリ
ートの上に免震装置を配備し、その間を有機溶剤で溶け
るスタイロフォーム等で埋めて間隙を作り、その上にコ
ンクリートスラブを打ち、コンクリートが固まるとスタ
イロフォーム等の間隙を有機溶剤で溶かし、空間を作る
と、ベタ基礎の上に、免震装置のみに支えられてコンク
リートスラブが浮く形となり、免震装置の作動が可能と
なる。そして、このコンクリートスラブを人工土地的な
扱いとすることにより、上物の自由を拘束せずに、在来
構法・プレハブ構法・2×4構法の違いを違いとせずに
住宅を自由に建てられ、上部構造の自由がもたらされ
る。また上部構造としてのフレームとしての剛性のなさ
もスラブの剛性により解決される。また免震装置解析
も、上部構造を含めた免震装置される部分の重心が、こ
のコンクリートスラブの重さによって下がり、一質点系
振動の解析でほぼ近似でき、またこの部分の荷重が、上
部構造に比して大きく、木造・鉄骨等軽量戸建てが載る
場合は、解析の一様化が可能になり、上物ごとの個別認
定でなく、一般認定の可能性を開くものである。また、
単に二重にベタ基礎(スラブ)を打つのと同じであるの
で、ローコストを可能にする。請求項56は、その発明
である。 10.免震装置配置と復元装置の復元能力の設計 10.1.免震装置配置 経済性をもたらすために、重心位置またその近傍にの
み、2箇所以上の復元装置を装備し、それ以外は、復元
力を持たない免震滑り支承とする。また必要に応じて、
固定ピン装置を配する。これも復元装置と同様に、重心
位置またその近傍にのみ、2箇所以上とするのが良い。
請求項57は、その発明である。 10.1.1.滑り型免震装置の水平性維持 滑り型免震装置の施工時及び施工後の水平性維持の問題
は、建物の内側(また重心)に向かって転ぶ傾斜(外が
高く、内が低い傾斜)を持たせることにより、解決され
る。請求項58は、その発明である。 10.2.復元装置の復元能力の設計 免震性能を上げるためには、滑り型免震装置の場合、復
元装置の復元力を押さえ、復元が可能な最小限の復元力
にする事である。凹形状の重力復元型においては、復元
が得られる限り、曲率はできるだけ大きくし、また、バ
ネ等の復元型においては、復元が得られる限り、バネ定
数はできるだけ小さくし、双方ともに、復元力を最小限
にするためには、免震・滑り支承の摩擦係数を下げる事
も必要である。そのことは、また、免震性能をよくする
事につながる。請求項59は、その発明である。 11.新積層ゴム・バネ 上述の従来の積層ゴムの問題から、鋼とゴムとを一層ご
とに付着させず、鋼等の硬質板を何層か積層させ、その
硬質板の中心部を欠き、その中心部にゴムまたバネ(空
気バネ含む)等のバネを充填させる構成をとる。請求項
60は、その発明である。 12.免震構造による構造体設計法 12.1.超高層建物・構造体 滑り型免震等の免震装置上の超高層建構造体は、従来の
柔構造によらず、風力ではゆれない程度の剛性をもたせ
る構造とする。また、建物の剛性を上げることは、免震
性能を上げることにもつながる。そのことにより、免震
され、風揺れしない超高層建物が可能になる。 12.2.高塔状比建物・構造体 引抜き力が働く建物・構造体の問題は、引抜き防止装置
によって対処し、塔状比によれば、ロッキングを小さく
するために、免震・滑り支承の摩擦係数をできるだけ小
さくする。 12.3.軽量建物・構造体 従来の積層ゴムでは、固有周期が延びない軽量建物・構
造体には、免震・滑り支承等の免震装置で、免震が可能
になる。
【実施例】
1.十字型免震・滑り支承、また十字重力復元型免震・
滑り支承 1.1. 十字型免震・滑り支承、また十字重力復元型免震
・滑り支承 図1〜9は、請求項1の免震装置・滑り支承(以下「免
震・滑り支承」という)また復元付き免震・滑り支承の
発明に関するもので、凹形状滑り面部また平面形状滑り
面部を有するスライド部材4を上下に交差させて係合さ
せることにより、免震性を、また一方向性もしくは全方
向の復元性を持たせるようにしたものである。上下に交
差させて係合させる上で、スライド部材4の交差方向の
角の面を取り、スムーズに交差できるようにした場合も
ある。上部のスライド部材4-aは、下向きの凹形状滑り
面部また平面形状滑り面部を有するものであり、下部の
スライド部材4-bは、上向きの凹形状滑り面部また平面
形状滑り面部を有するものである。ともに滑り面部には
低摩擦材が使用されている場合がある。上下スライド部
材(4-a、4-b)の組合せは、4通り考えられる。 (1)下向きの凹形状滑り面部を有する上部スライド部材
4-aと上向きの凹形状滑り面部を有する下部スライド部
材4-bとの組合せ(図1、2参照)。 (2)下向きの平面形状滑り面部を有する上部スライド部
材4-aと上向きの凹形状滑り面部を有する下部スライド
部材4-bとの組合せ。 (3)下向きの凹形状滑り面部を有する上部スライド部材
4-aと上向きの平面形状滑り面部を有する下部スライド
部材4-bとの組合せ。 (4)下向きの平面形状滑り面部を有する上部スライド部
材4-aと上向きの平面形状滑り面部を有する下部スライ
ド部材4-bとの組合せ(図9参照)。 そして、以上の上下スライド部材(4-a、4-b)を、互
いに交差する方向にスライドできるように係合すること
により構成し、前記上部スライド部材4-aを免震される
構造体1に、下部スライド部材4-bをこの免震される構
造体を支持する構造体2に設ける。図1〜2は、下向き
の凹形状滑り面部を有する上部スライド部材4-aと上向
きの凹形状滑り面部を有する下部スライド部材4-bとの
組合せである。図1は、上下スライド部材(4-a、4-
b)の凹形状滑り面部が台形の直線で構成される場合
で、また、その凹形状滑り面部にスライド部材の交差方
向に平坦面での場合である。図2は、上下スライド部材
(4-a、4-b)の凹形状滑り面部が円弧状で、また、そ
の凹形状滑り面部にスライド部材の交差方向に丸みを持
たせた場合である。なお凹形状に関して、台形の直線で
構成される場合と円弧、放物線、スプライル曲線等の曲
線で構成される場合がある。また上下部スライド部材共
に凹形状滑り面部の底部に関して、互いのスライド部材
が嵌まり込むように少し掘り下げられて風等では動きに
くくしている場合もある。 1.2. 十字型免震・滑り支承、十字重力復元型免震・滑
り支承の中間滑り部 図10〜14は、請求項2の免震・滑り支承また復元付
き免震・滑り支承に関する発明で、請求項1の発明の、
下向きの凹形状滑り面部また平面形状滑り面部を有する
上部スライド部材4-aと上向きの凹形状滑り面部また平
面形状滑り面部を有する下部スライド部材4-bの間に、
中間滑り部6を設けたものである。図10、14は、十
字型免震・滑り支承、特に図14は、引抜き防止付き十
字型免震・滑り支承、図11〜13は、十字型復元付き
免震・滑り支承である。図10は、図9の構成の上部ス
ライド部材4-aと、下部スライド部材4-bとの間に、中
間滑り部6が挟まれた実施例である。この場合の中間滑
り部6は、円柱形をなしている。図11は、図1また2
の構成の上部スライド部材4-aと、下部スライド部材4
-bとの間に、中間滑り部6が挟まれた実施例である。上
部スライド部材4-aの下向き凹形状滑り面部と、下部ス
ライド部材4-bの上向き凹形状滑り面部との間に、中間
滑り部6が挟み込まれ、この中間滑り部6の滑り部上部
6-uが、上部滑り面部と同曲率を持ち、また滑り部下部
6-lが、下部滑り面部と同曲率を持つように構成する。
この場合、図(e)〜図(h)のように、滑り部上部6-uと上
部滑り面部、及び滑り部下部6-lと下部滑り面部共に、
振動による上部スライド部材4-aと下部スライド部材4
-bとが、ずれを起こしても、滑り部6の接触面積が、同
面積得られて、垂直荷重伝達能力が最大になる。図11
のうち、(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はその
断面図、(d)は免震・滑り支承部の詳細斜視図、(e)(f)
(g)(h)は、振動時の断面図であり、 (g)(h)は最大時、
(e)(f)は途中の時で、(e)(g)は基礎方向から見たもの、
(f)(h)は基礎方向に対面する方向から見たものである。
図12は、図11の中間滑り部6が球の場合の実施例で
あり、上部スライド部材4-aの下向き凹形状滑り面部
と、下部スライド部材4-bの上向き凹形状滑り面部との
間に、球状の滑り面部を有する中間滑り部6が挟み込ま
れ、この球状の中間滑り部6と接する上部スライド部材
4-aの滑り面部が同曲率を持ち、下部スライド部材4-b
の滑り面部も、この球状の中間滑り部6と同曲率を持つ
ように構成する。この場合、図(e)〜図(h)のように、振
動による上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-b
とが、ずれを起こしても、上部滑り面部と、また下部滑
り面部と、滑り部6との接触面積が、常に同面積得られ
る。図13は、図11の中間滑り部6が、三重中間滑り
部の場合の実施例であり、中間滑り部6が、第一中間滑
り部6-aと第二中間滑り部6-bと第三中間滑り部6-cと
に分かれる。第一中間滑り部6-aは、上部スライド部材
4-aの下向き凹形状滑り面部と同曲率を持つ凸型の滑り
面部をもち、その凸型の反対部は凹型球面滑り面部を有
している。第二中間滑り部6-bは、この反対部の凹型球
面と同一球面率を持つ凸型形状滑り面部をもち、この凸
型形状の反対部は凸型球面滑り面部を有している。第二
中間滑り部6-bは球形の場合もある。第三中間滑り部6
-cは、この反対部の凸型球面と同一球面率を持つ凹型形
状で、その凹型の反対部は、下部スライド部材4-bの上
向き凹形状滑り面部と同一曲面率を持つ凸型形状滑り面
部を有している。そして、上部スライド部材4-aと下部
スライド部材4-bとの間に、この第一中間滑り部6-a、
第二中間滑り部6-b及び第三中間滑り部6-cを、挟み込
むことにより構成する。この場合、図(e)〜図(h)のよう
に、滑り部上部6-uと上部滑り面部、及び滑り部下部6
-lと下部滑り面部共に、振動による上部スライド部材4
-aと下部スライド部材4-bとが、ずれを起こしても、滑
り部6の接触面積が、同面積得られて、垂直荷重伝達能
力が最大になる。図13のうち、(a)は免震・滑り支承
の斜視図、(b)(c)はその断面図、(d)は免震・滑り支承
部の詳細斜視図、(e)(f)(g)(h)は、振動時の断面図であ
り、 (g)(h)は最大時、(e)(f)は途中の時で、(e)(g)は
基礎方向から見たもの、(f)(h)は基礎方向に対面する方
向から見たものである。図14は、特許 1844024号での
発明の引抜き防止装置の上部スライド部材4-aのスライ
ド孔を挟む上部材と、下部スライド部材4-bのスライド
孔を挟む上部材との間に、かつ、下部スライド部材4-b
のスライド孔を挟む上部材と、上部スライド部材4-aの
スライド孔を挟む下部材との間に、かつ、上部スライド
部材4-aのスライド孔を挟む下部材と、下部スライド部
材4-bのスライド孔を挟む下部材との間に、中間滑り部
が挟まれた実施例である。この場合の個々の中間滑り部
6は、円柱形をなしている。なお、個々の中間滑り部6
の滑り部上部6-uと滑り部下部6-lとは摩擦面としての
低摩擦が得られるような処理がなされている。 1.3. 十字重力復元型引抜き防止装置・滑り支承 図1〜9のうち、特に、図3〜8−2は、請求項3〜4
の発明に関するもので、特許 1844024号での発明の引抜
き防止装置に、請求項1の発明の復元付き免震装置の機
能を持たせたものであり、重力復元型引抜き防止装置・
滑り支承の実施例を示している。具体的に説明すると、
請求項1また2の発明の、下向きの凹形状滑り面部また
平面形状滑り面部を有する上部材は、真横に細長く開口
したスライド孔を有するスライド部材4-aを形成し、上
向きの凹形状滑り面部また平面形状滑り面部を有する下
部材は、真横に細長く開口したスライド孔を有するスラ
イド部材4-bを形成し、これらのスライド部材を、互い
に交差する方向にスライドできるように双方のスライド
孔に係合することにより構成し、かつ、これらのスライ
ド部材のうち、上なるスライド部材(上部スライド部
材)4-aを免震される構造体1に、下になるスライド部
材(下部スライド部材)4-bをこの免震される構造体を
支持する構造体2に設けて、引抜き防止の機能も合わせ
持たせた復元付き免震・滑り支承である。つまり、特許
1844024号での引抜き防止装置の、上部スライド部材4
-aと下部スライド部材4-bのうち一方に凹形状滑り面部
を有し、もう一方に当該凹形状滑り面部を滑走しうる滑
り部若しくは逆向きの凹形状滑り面部を有する構成であ
る。 凹形状滑り面部の箇所として (1)上部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に下向
き凹形状滑り面部 (2)上部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に上向
き凹形状滑り面部 (3)上部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に下向
き凹形状滑り面部 (4)下部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に上向
き凹形状滑り面部 (5)下部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に下向
き凹形状滑り面部 (6)下部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に上向
き凹形状滑り面部 の6通りが考えられ、また平面形状滑り面部の箇所も同
様に、 (1)上部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に下向
き平面形状滑り面部 (2)上部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に上向
き平面形状滑り面部 (3)上部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に下向
き平面形状滑り面部 (4)下部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に上向
き平面形状滑り面部 (5)下部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に下向
き平面形状滑り面部 (6)下部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に上向
き平面形状滑り面部 の6通りが考えられ、以上の12通りの組合せにより構
成される。なお凹面形状に関して、台形の直線で構成さ
れる場合と円弧、放物線、スプライル曲線等の曲線で構
成される場合がある。また上下部スライド部材共に凹形
状滑り面部を有する底部に関して、互いのスライド部材
が嵌まり込むように少し掘り下げられて風等では動きに
くくしている場合もある。なお、重なり合う上部スライ
ド部材4-aと下部スライド部材4-bとは、隙間がある場
合もあり、接している場合には含油メタル、テフロンに
より低摩擦化されている例もある。免震皿の凹形状滑り
面及び当該部を滑走しうるローラー・ボールベアリング
若しくは滑り部も同様である。以下の実施例でも同様で
ある。図3は、下部スライド部材4-bのスライド孔を挟
む下部材に上向き凹形状滑り面部を有し、上部スライド
部材4-aのスライド孔を挟む下部材に当該凹形状滑り面
部を滑走しうる滑り部を有する実施例である。、図4
は、上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む上部材に
下向き凹形状滑り面部を有し、下部スライド部材4-bの
スライド孔を挟む上部材に当該凹形状滑り面部を滑走し
うる滑り部を有する実施例である。図5は、下部スライ
ド部材4-bのスライド孔を挟む下部材に上向き凹形状滑
り面部を有し、上部スライド部材4-aのスライド孔を挟
む上部材に当該凹形状滑り面部を滑走しうる滑り部を有
し、かつ、上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む上
部材に下向き凹形状滑り面部を有し、下部スライド部材
4-bのスライド孔を挟む上部材に当該凹形状滑り面部を
滑走しうる滑り部を有する実施例である。図6は、下部
スライド部材4-bのスライド孔を挟む上部材に上向き凹
形状滑り面部を有し、上部スライド部材4-aのスライド
孔を挟む上部材に当該凹形状滑り面部を滑走しうる下向
き凹形状滑り面部を有し、かつ、下部スライド部材4-b
のスライド孔を挟む下部材に上向き凹形状滑り面部を有
し、上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む下部材に
当該凹形状滑り面部を滑走しうる滑り部を有する実施例
である。図7は、上部スライド部材4-aのスライド孔を
挟む上部材に下向き凹形状滑り面部を有し、下部スライ
ド部材4-bのスライド孔を挟む上部材に当該凹形状滑り
面部を滑走しうる滑り部を有し、かつ、上部スライド部
材4-aのスライド孔を挟む下部材に下向き凹形状滑り面
部を有し、下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む下
部材に当該凹形状滑り面部を滑走しうる上向き凹形状滑
り面部を有する実施例である。図8は、上部スライド部
材4-aのスライド孔を挟む上部材に下向き凹形状滑り面
部を有し、下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む上
部材に当該凹形状滑り面部を滑走しうる上向き凹形状滑
り面部を有し、かつ、上部スライド部材4-aのスライド
孔を挟む下部材に下向き凹形状滑り面部を有し、下部ス
ライド部材4-bのスライド孔を挟む下部材に当該凹形状
滑り面部を滑走しうる上向き凹形状滑り面部を有する実
施例である。図8−2は、請求項4の発明に関するもの
で、上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む上部材の
下部に下向き凹形状滑り面部を有し、下部スライド部材
4-bのスライド孔を挟む上部材の上部に当該下向き凹形
状滑り面部が滑走しうる上向き凹形状滑り面部を有し、
下部に下向き凸形状滑り面部を有し、かつ、上部スライ
ド部材4-aのスライド孔を挟む下部材の上部に、当該下
向き凸形状滑り面部を滑走しうる上向き凸形状滑り面部
を、下部に下向き凹形状滑り面部を有し、下部スライド
部材4-bのスライド孔を挟む下部材の上部に当該下向き
凹形状滑り面部が滑走しうる上向き凹形状滑り面部を、
有する実施例である。この図8−2は、重力復元型にも
かかわらず、上部スライド部材4-aと下部スライド部材
4-bとの間に、上部スライド部材4-aの上下変位による
隙間を必要としない方式が可能となり、重力復元型特有
の地震振幅時の垂直変位のための遊びによる、がたつき
の問題と引抜き時の衝撃の問題をも解決できる。 2.引抜き防止装置・滑り支承の改良 2.1. 復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承 図20〜22は、請求項5〜6の、復元・減衰バネ付き
引抜き防止装置・滑り支承Fの実施例を示している。特
許 1844024号での引抜き防止装置・滑り支承F、また1.
3.の十字重力復元型引抜き防止装置・滑り支承の、上部
スライド部材4-a、下部スライド部材4-bの片方また両
者に、スライド孔の片側また両側にバネ(空気バネ含
む)またゴム25を設置し、そのバネ等25により、他
方のスライド部材を当該スライド孔の中央部に位置せし
める機能を与え、地震後に免震される構造体Aを元の位
置に復元させ、また当該スライド孔の端に衝突させない
機能を有するものである。請求項5は、特許 1844024号
の引抜き防止装置・滑り支承Fに、請求項6は、請求項
3の復元付き引抜き防止装置・滑り支承に、復元・減衰
バネ等25を設けたものである。図21のように、バネ
等25の固定に関して、バネ等25の一方の端は、スラ
イド孔の端に固定され、もう一方の端は、スライド止め
金4-Pを介して 交差する他方のスライド部材に押し当
てる。そのスライド止め金4-Pとバネ等25とは固定さ
れている。また、図20のように、スライド止め金4-P
を介さずに、交差する他方のスライド部材に、バネ等2
5が直接に固定される場合もある。また、このバネ等2
5は、交差する他方のスライド孔部材に接すること無
く、途中までに設けられている場合もあり、図22は、
この場合の実施例である。途中までの場合は、スライド
孔の両端部にぶつからないための緩衝装置の役目が主で
ある。この構成により、併用する免震皿の滑り面から滑
り部等が外れる可能性のある地震振幅時のみに抑制が働
き、免震皿内の地震振幅時には、抑制は働かず免震装置
による免震性能を減じない効果が得られる。図21、2
2のうち、(a-1)(a-2)(a-3)(a-4)は、スライド止め金4
-Pの斜視図である。(a-1)(a-2)でワンセット、(a-3)(a-
4)でワンセットであり、(a-1)(a-2)とは違うタイプであ
る。免震・滑り支承の斜視図(a)、また断面図(b)(c)に
は、(a-1)(a-2)タイプが描かれている。(a-1)(a-3)は、
上部スライド部材4-aのスライド止め金4-Pであり、(a
-2)(a-4)は、下部スライド部材4-bのスライド止め金4
-Pである。 2.2. 積層ゴム/ゴム/バネ付き引抜き防止装置・滑り
支承 図15〜19は、請求項7の、バネまたゴムまた積層ゴ
ム25と引抜き防止装置・滑り支承Fとの複合装置の実
施例を示している。特許 1844024号での引抜き防止装置
・滑り支承Fと積層ゴムまたゴムまたバネ(空気バネ含
む)25との位置関係は、(1)上部スライド部材4-aの
スライド孔を挟む上部材また免震される構造体1と下部
スライド部材4-bのスライド孔を挟む上部材との間、
(2)下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む上部材と
上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む下部材との
間、(3)上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む下部
材と下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む下部材ま
た支持する構造体2との間、の3通り考えられる。ま
た、積層ゴムまたゴムまたバネ25の位置とは箇所数
は、上記 (1)、 (2)、(3)の一か所の場合、 (1)と
(2)、 (1)と (3)、 (2)と (3)の二か所の場合、 (1)と
(2)と (3)の三か所の場合がある。図15は、(3)の上
部スライド部材4-aのスライド孔を挟む下部材と、下部
スライド部材4-bのスライド孔を挟む下部材との間に、
積層ゴムまたゴムまたバネ(空気バネ含む)25が設置
され、上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む下部材
と積層ゴムまたゴムまたバネ(空気バネ含む)25の上
部フランジとが接合され、下部スライド部材4-bのスラ
イド孔を挟む下部材と積層ゴムまたゴムまたバネ(空気
バネ含む)25の下部フランジとが接合されている実施
例である。図15のうち (a)(b)(c)は、バネ(空気バネ
含む)またゴムまた積層ゴム25の高さが低い場合、
(d)(e)(f)はバネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴ
ム25の高さが高い場合である。図16は、(1)の免震
される構造体1と下部スライド部材4-bのスライド孔を
挟む上部材との間、積層ゴムまたゴムまたバネ(空気バ
ネ含む)25が設置され、免震される構造体1と積層ゴ
ムまたゴムまたバネ(空気バネ含む)25の上部フラン
ジとが接合され、下部スライド部材4-bのスライド孔を
挟む上部材と積層ゴムまたゴムまたバネ(空気バネ含
む)25の下部フランジとが接合されている実施例であ
る。図16のうち (a)(b)(c)は、バネ(空気バネ含む)
またゴムまた積層ゴム25の高さが低い場合、 (d)(e)
(f)はバネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25
の高さが高い場合である。図17は、 (2)と(3)の二か
所に積層ゴムまたゴムまたバネ(空気バネ含む)25が
設置される場合で、上部積層ゴムまたゴムまたバネ(空
気バネ含む)25については、下部スライド部材4-bの
スライド孔を挟む上部材と積層ゴムまたゴムまたバネ
(空気バネ含む)25の上部フランジとが接合され、上
部スライド部材4-aのスライド孔を挟む下部材と積層ゴ
ムまたゴムまたバネ(空気バネ含む)25の下部フラン
ジとが接合され、下部積層ゴムまたゴムまたバネ(空気
バネ含む)25については、上部スライド部材4-bのス
ライド孔を挟む下部材と積層ゴムまたゴムまたバネ(空
気バネ含む)25の上部フランジとが接合され、下部ス
ライド部材4-aのスライド孔を挟む下部材と積層ゴムま
たゴムまたバネ(空気バネ含む)25の下部フランジと
が接合されている実施例である。図18は、 (1)と (2)
と (3)の三か所に積層ゴムまたゴムまたバネ(空気バネ
含む)25が設置される場合で、上部積層ゴムまたゴム
またバネ(空気バネ含む)25については、免震される
構造体1と積層ゴムまたゴムまたバネ(空気バネ含む)
25の上部フランジとが接合され、下部スライド部材4
-bのスライド孔を挟む上部材と積層ゴムまたゴムまたバ
ネ(空気バネ含む)25の下部フランジとが接合され、
中部積層ゴムまたゴムまたバネ(空気バネ含む)25に
ついては、下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む上
部材と積層ゴムまたゴムまたバネ(空気バネ含む)25
の上部フランジとが接合され、上部スライド部材4-aの
スライド孔を挟む下部材と積層ゴムまたゴムまたバネ
(空気バネ含む)25の下部フランジとが接合され、下
部積層ゴムまたゴムまたバネ(空気バネ含む)25につ
いては、上部スライド部材4-bのスライド孔を挟む下部
材と積層ゴムまたゴムまたバネ(空気バネ含む)25の
上部フランジとが接合され、下部スライド部材4-aのス
ライド孔を挟む下部材と積層ゴムまたゴムまたバネ(空
気バネ含む)25の下部フランジとが接合されている実
施例である。図18のうち(a)(b)(c)は、バネ(空気バ
ネ含む)またゴムまた積層ゴム25の高さが低い場合、
(d)(e)(f)はバネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴ
ム25の高さが高い場合である。図19は、引抜き防止
装置・滑り支承Fを2連装し、(3)の上部スライド部材
4-aのスライド孔を挟む下部材と支持する構造体2との
間に積層ゴムまたゴムまたバネ(空気バネ含む)25が
設置される場合で、上部スライド部材4-aのスライド孔
を挟む下部材と積層ゴムまたゴムまたバネ(空気バネ含
む)25の上部フランジとが接合され、支持する構造体
2と積層ゴムまたゴムまたバネ(空気バネ含む)25の
下部フランジとが接合されている実施例である。図19
のうち(a)(b)(c)は、バネ(空気バネ含む)またゴムま
た積層ゴム25の高さが低い場合、 (d)(e)(f)はバネ
(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25の高さが高
い場合である。 2.3. 引抜き防止機能の増強 図23〜26は、請求項8〜9の補強引抜き防止装置・
滑り支承Fの実施例を示している。請求項8の発明は、
特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承F
において、真上及び真横に細長く開口したスライド孔を
有する上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-bと
を、互いに交差する方向にスライドできるように双方の
真横のスライド孔4-vに係合し、双方の真上のスライド
孔(4−av、4−bv)を貫く繋ぎ部材・係合材27を取
付けて、引抜き防止を補強する装置である。図23は、
双方の真上のスライド孔(4−av、4−bv)を貫く繋ぎ
部材・係合材27が1個のとき、図24は、3個のと
き、図25は、4個のときであり、図26は、ロ型の繋
ぎ部材・係合材27が 2個のときで、上部スライド部
材4-aと下部スライド部材4-bとを係合して、引抜き防
止を補強している。請求項9の発明は、1.3. 十字重力
復元型引抜き防止装置・滑り支承、2.1.復元・減衰バネ
付き引抜き防止装置・滑り支承、2.2. 積層ゴム/ゴム
/バネ付き引抜き防止装置・滑り支承との複合装置の各
装置において、引抜き防止装置・滑り支承に、請求項8
と同様に、上部スライド部材4-aと下部スライド部材4
-bとに 真上に細長く開口したスライド孔をあけて、双
方の真上のスライド孔(4−av、4−bv)を貫く繋ぎ部
材・係合材27を取り付けて、引抜き防止を補強する装
置である。 2.4. 新引抜き防止装置・滑り支承 図27は、請求項10の新引抜き防止装置・滑り支承の
実施例を示している。真上に細長く開口したスライド孔
4-vを有する上部スライド部材4-aと下部スライド部材
4-bとを、互いに交差する方向にスライドできるよう
に、双方の真上のスライド孔(4−av、4−bv)を貫く
係合材27を取り付けることにより構成され、かつ、前
記上部スライド部材4-aを免震される構造体1に、下部
スライド部材4-bをこの免震される構造体を支持する構
造体2に設けることにより構成する新引抜き防止装置・
滑り支承である。また、図23〜26と同様に、係合材
27の複数か所止めの場合もある。 2.5. 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 図28〜29は、請求項11の、引抜き防止装置・滑り
支承と重力復元型免震・滑り支承(特許 1844024号では
免震復元装置)との複合装置の実施例を示しており、特
許 1844024号の引抜き防止装置・滑り支承と重力復元型
免震・滑り支承との合体装置である。つまり、真横に細
長く開口したスライド孔を有する上部スライド部材4-a
と下部スライド部材4-bとを、互いに交差する方向にス
ライドできるように双方のスライド孔に係合することに
より構成され、上部スライド部材4-aと下部スライド部
材4-bのうち一方に凹形状滑り面部を有する免震皿3を
有し、もう一方に当該免震皿3の凹形状滑り面部を滑走
しうるローラー・ボールベアリング若しくは滑り部5を
有し、前記上部スライド部材4-aを免震される構造体1
に、下部スライド部材4-bをこの免震される構造体を支
持する構造体2に設けることにより構成する重力復元型
引抜き防止装置・滑り支承である。また、図28は、免
震皿3が下にある場合、図29は、免震皿3が上にある
場合である。 2.6. 重力復元型免震・滑り支承振幅時の垂直変位の吸
収装置 2.6.1.バネ付き部材での押さえ込み 図30〜31は、請求項12の発明の実施例を示してい
る。重力復元型免震・滑り支承併用される場合、特許 1
844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承には、重
力復元型免震・滑り支承の振幅時の上下動を吸収するた
めに、スライド孔を他方のスライド部材の厚みに上下動
分の余裕を見ているが、風等の引抜き力が働いたときに
その余裕の空隙のために、他方のスライド部材がスライ
ド孔でぶつかり衝撃が走る。そのために、特許 1844024
号での発明の引抜き防止装置・滑り支承に、スライド孔
の両方また片方に、他方のスライド部材をバネで押さえ
込むプレート等の部材4-cを取付けることにより、その
衝撃を防ぐ。図30〜31ともに、スライド孔の片方
に、他方のスライド部材をバネで押さえ込むプレート等
の部材4-cを取付けた場合である。図30は、バネがコ
イルバネ4-sのとき、図31は、バネが板バネ4-fsの
ときの場合である。 2.6.2.重力復元型免震・滑り支承と同曲率付き 重力復元型免震・滑り支承併用される場合、特許 18440
24号での発明の引抜き防止装置・滑り支承には、重力復
元型免震・滑り支承の振幅時の上下動を吸収するため
に、スライド孔を他方のスライド部材の厚みに上下動分
の余裕を見ているが、風等の引抜き力が働いたときにそ
の余裕の空隙のために、他方のスライド部材がスライド
孔でぶつかり衝撃が走る。そのために、特許 1844024号
での発明の引抜き防止装置・滑り支承に、併用される重
力復元型免震・滑り支承の免震皿の曲率と同じ勾配を上
下スライド部材にもたせる構成により、重力復元型免震
・滑り支承の水平振幅時の垂直変位を吸収する。つま
り、免震装置によって免震される構造体とこの免震され
る構造体を支持する構造体との両者間に設けられ、真横
に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部材
4-aと下部スライド部材4-bとを、互いに交差する方向
にスライドできるように双方のスライド孔に係合し、当
該装置と併用される重力復元型免震・滑り支承の免震皿
の曲率と同じ勾配形状を上下スライド部材にもたせるこ
とにより構成され、かつ、前記上部スライド部材4-aを
免震される構造体に、下部スライド部材4-bをこの免震
される構造体を支持する構造体に設けることにより構成
する。 3.滑り型免震・滑り支承のダンパー機能向上及び初滑
動向上 3.1. 摩擦係数の変化 図32〜33は、請求項13の実施例を示している。中
心部の摩擦係数は小さく、周辺部の摩擦係数は大きくす
る。凹形状もしくは平面形状をもつ滑り面部を有する免
震皿と滑り部を持つ免震・滑り支承において、免震皿中
心部の摩擦係数は小さくし、免震皿周辺部の摩擦係数は
大きい免震皿をもつことによって構成する。免震皿の中
心部の摩擦係数を小さくすることは、免震感度を良くす
る。つまり最初に滑べり始める地震力の大きさを小さく
して免震感度をあげられる。また、周辺部を小さくする
ことは 地震による振幅の抑制につながる。よって実施
例は3つに別れる 1)免震皿の中心部の摩擦係数を小さくする。 2)免震皿の周辺部の摩擦係数を大きくする。 3)免震皿の中心部の摩擦係数を小さくし、かつ免震皿の
周辺部の摩擦係数を大きくする。 3)に関しては 免震皿3の中心部の摩擦係数を小さくし
て、免震皿の周辺部に行くに従い摩擦係数を大きくする
方法もある。図32は、平面形状滑り面部を有する免震
皿3の場合、図33は、凹曲面形状滑り面部を有する免
震皿3の場合で、同心円状に摩擦係数が、中心部から周
辺部に向かって大きくなっている実施例である。摩擦係
数が大きくなってゆく割合は、一定の割合での比例的な
場合もあるし、二乗またn乗に比例的な場合もあるし、
等差数列的な場合もあるし、等比数列的な場合もある
し、また特殊な関数の場合もある。 3.2. 曲率の変化 請求項14の発明は、免震皿の曲率を、中心部から周辺
に向かって、小さくして急勾配にして、地震の振幅抑制
するものである。免震皿の形状は、全方向性の 球面等
の凹曲面もあるし、一方向性の円柱面等の凹曲面もあ
る。曲率の変化の割合は、一定の割合での比例的な場合
もあるし、二乗またn乗に比例的な場合もあるし、等差
数列的な場合もあるし、等比数列的な場合もあるし、ま
た特殊な関数の場合もある。 3.3. 摩擦係数の変化と曲面率の変化 また、免震皿の、3.1.の摩擦係数の変化と、3.2.の曲面
率の変化とを、両方使って、滑り免震・滑り支承のダン
パー機能向上及び初滑動向上を行う方法もある。4.二
重(以上)免震皿免震・滑り支承 4.1. 二重(以上)免震皿免震・滑り支承 4.1.1. 二重(以上)免震皿免震・滑り支承 図34〜42は、請求項15〜16の二重(以上)免震
皿免震・滑り支承の実施例を示している。二重(以上)
免震皿免震・滑り支承は、以下によって構成される。下
向きの平面また凹曲面で形成された滑り面部をもった上
部免震皿3-aと、上向きの平面また凹曲面で形成された
滑り面部をもった下部免震皿3-bとで構成され、また、
この上部免震皿3-aと下部免震皿3-bの中間に上面下面
ともに滑り面部をもった、一個若しくは複数個の中間免
震皿3-mも挟み込まれる場合もあり、この上部免震皿3
-aと下部免震皿3-bとが上下に重なり、免震・滑り支承
を構成し、上部免震皿3-aを支持され免震される構造体
1に取付け、下部免震皿3-bを構造体1を支持する構造
体2に取付けることにより構成される。図34は、中間
滑り部6を持たない場合であり、図35〜42は、中間
滑り部6を持つ場合である。図34(a)〜(d)は、二重免
震皿(上部免震皿3-a、下部免震皿3-b)の場合、図3
4(e)〜(f)は、三重免震皿(上部免震皿3-a、中間免震
皿3-m、下部免震皿3-b)の場合であり、さらに四重以
上免震皿の場合も考えられる。層数を重ねるほうが、免
震性能は増すと考えられる。なお、図34(c)(d)は、特
許 1844024号での免震復元装置との大きさの比較図であ
り、(c)は特許 1844024号での免震復元装置、 (d)は、
二重免震皿の場合である。二重(以上)免震皿免震・滑
り支承の構成について説明する。まず、免震皿の大きさ
の一辺は、地震の最大振幅のほぼ半分の寸法で良い。と
いうのは、同じ大きさの免震皿の二重の構成を取るため
に、地震時にお互いがずれる事により、お互いの接触点
でのみ、免震される構造体Aの垂直荷重が伝達できる最
小限の面積のみあれば良く、最小限の面積をQの二乗と
すると正方形の場合で考えると、一辺はQでよくなる。
地震の最大振幅の半分をLとすると、二重免震皿の場
合、上下免震皿相互にずれるので、正方形の場合で考え
ると免震皿の一辺の大きさは、L+Qでよくなる。一般
的には、それに余裕をみた寸法か、それ以上の寸法とす
る。図34(d)の通りである。一方、特許 1844024号で
の免震復元装置(重力復元型免震・滑り支承)で考える
と、正方形の場合で考えると免震皿の一辺の大きさは、
2×L+Qとなる(Qは滑り部5の幅)。図34(c)の
通りである。よって、一辺の大きさで、ほぼ、半分にな
り、面積で、ほぼ1/4になり、また免震皿を上下合わ
せても、ほぼ1/2になる。次に、免震皿の形状を円形
で考えた場合も、地震時にお互いがずれた二重皿の接触
点の、免震される構造体Aの垂直荷重が伝達できる最小
限の面積からの寸法が変わるのみで、ほぼ同じである。
また、免震皿の形状に関しては、以上のように、正方
形、円形でも、さらに四角形、多角形、また楕円等の曲
線により形成された形でもよい。これは、免震皿の大き
さが大きく、場所を取る問題を解決する。また、この事
により、同じ大きさの免震皿の二重で良くなる。この事
は、特許 1844024号での免震復元装置(重力復元型免震
・滑り支承)の密閉性がないことによる、雨さらしにな
る事、ゴミがたまる事、また空気に暴露される事等によ
り、摩擦係数の低下が、問題も解決する。つまり、密閉
が可能になる。それも完全密閉が可能になるからであ
る。免震皿の大きさと密閉性に関しての長所は、平面形
状滑り面部を有する免震皿であろうが、凹形状滑り面部
を有する免震皿であろうが、同じである。密閉性に関し
て、さらに説明すると、免震皿が、平面形状滑り面部同
士の場合には、問題がないことは直ぐに認識できると思
うが、凹形状滑り面部同士の場合でも、同じである。つ
まり、同じ大きさの二重の凹形状免震皿が、完全に重な
った時、後述の中間滑り部6の高さ寸法を、隙間ができ
ない大きさに設定する事により解決する。さらに、ほぼ
真中に、潤滑油の出る孔を設けて、潤滑油がしみ出すよ
うな工夫も考えられる。また、免震皿に、グリース・固
形の潤滑油をためる窪みを設ける。それは下部免震皿3
-bだけでも良く、上部免震皿3-aだけでも良く、上下部
免震皿(3-a、3-b))の両方でも良い。この、グリー
ス・固形の潤滑油をためる窪みは、一箇所また数箇所で
も良い。一箇所の場合、その位置は、ほぼ中央でも良
く、数箇所の場合は、分散配置も可能となる。また、そ
の窪みに、潤滑油がしみ出す管を設けて、その管に潤滑
油を送る装置を結合する場合もある。 4.1.2. 引抜き防止付き三重(以上)免震皿免震・滑り
支承 図95〜97は、請求項17〜18の引抜き防止付き三
重(以上)免震皿免震・滑り支承の実施例である。上部
免震皿と中間免震皿と下部免震皿による三重免震皿免震
・滑り支承において、上部免震皿と中間免震皿とを平行
なす対辺同士でスライド部材によって繋ぎ、それと交差
方向に平行なす対辺同士でスライド部材によって中間免
震皿と下部免震皿とを繋ぐことにより、上部免震皿と中
間免震皿と下部免震皿とが相互に連結し、上部免震皿を
支持され免震される構造体1に取付け、下部震皿を構造
体1を支持する構造体2に取付けることにより構成す
る。中間免震皿が複数個あっても、同様であり、平行な
す対辺同士でスライド部材によって、その中間免震皿を
相互につなぎ、さらに、それと交差方向に平行なす対辺
同士でスライド部材によって次の中間免震皿とを相互に
つなぎ、順次、交差方向に平行なす対辺同士でスライド
部材によって次の中間免震皿とを連結してゆくことによ
って構成する。交差方向の角度に関して、免震皿の枚数
に応じて、それぞれがなす交差角は、360度の等分割
が良いがそれよりずれても良い。なお、スライド部材自
体は、免震皿の一辺より、大きい場合もある。その方
が、ずれに対応できるからである。なお、ここでのスラ
イド部材は、スライド方向に移動可能で、垂直方向には
抗する機能(垂直方向には繋ぎ留める機能)をもった部
材である。また、免震皿の形状に関しては、以下説明さ
れるような正方形、正多角形、円形でもよいが、さらに
四角形、多角形、また楕円等の曲線による形成された形
でもよい。以下、具体的に説明する。 (1)交差2平行(直交2平行)スライド部材繋ぎ 図95は、上部免震皿3-aと中間免震皿3-mと下部免震
皿3-bによる引抜き防止付き三重免震皿免震・滑り支承
の実施例である。実施例では、正方形である。上部免震
皿3-aと中間免震皿3-mとを平行なす対辺同士でスライ
ド部材3-sによって繋ぎ、それと交差(直交する)方向
に中間免震皿3-mと下部免震皿3-bとを平行なす対辺同
士でスライド部材3-sによって繋ぐことにより、上部免
震皿3-aと中間免震皿3-mと下部免震皿3-bとが相互に
連結して、引抜き力に抗することができる。 (2)交差3平行スライド部材繋ぎ 図96は、上部免震皿3-aと中間免震皿(その1)3-m
1と中間免震皿(その2)3-m2と下部免震皿3-bによる
四重免震皿免震・滑り支承の実施例である。実施例で
は、正六角形である。上部免震皿3-aと中間免震皿(そ
の1)3-m1とを平行なす対辺同士でスライド部材3-s
によって繋ぎ、それと交差方向(六角形の一つの角の角
度、例えば60度)に中間免震皿(その1)3-m1と中間
免震皿(その2)3-m2とを平行なす対辺同士でスライ
ド部材3-sによって繋ぎ、さらに、それと交差方向(六
角形の一つの角の角度、例えば60度)に中間免震皿(そ
の2)3-m2と下部免震皿3-bとを平行なす対辺同士で
スライド部材3-sによって繋ぐことにより、上部免震皿
3-aと中間免震皿(その1)3-m1と中間免震皿(その
2)3-m2と下部免震皿3-bとが相互に連結して、引抜
き力に抗することができる。なお、この実施例では、上
部免震皿3-aと中間免震皿(その1)3-m1と中間免震
皿(その2)3-m2と下部免震皿3-bの相互を繋ぐ、上
下のスライド部材同士の角度のずれは、順番に60度づ
つずれていったが、重複しなければ、その順番は問わな
い。その角度も、360度の6等分割が良いが、単に6
分割でも良い。 (3)交差4平行スライド部材繋ぎ (2)の方法で、同様に、正八角形の上部免震皿3-aと中
間免震皿(その1)3-m1と中間免震皿(その2)3-m2
と中間免震皿(その3)3-m3と下部免震皿3-bによる
五重免震皿免震・滑り支承が、構成される。しかし、正
八角形では、一辺が短くなりすぎるので、図97の実施
例では、正方形形状の45度ずれた2枚を接合した免震
皿を、5重積層させ、それらを相互にスライド部材3-s
によって繋ぐ。つまり、5重積層とは、上部免震皿3-a
と中間免震皿(その1)3-m1と中間免震皿(その2)
3-m2と中間免震皿(その3)3-m3と下部免震皿3-bと
によって構成される。具体的に説明する。まず、正方形
形状の45度ずれた2枚を接合した上部免震皿3-aと同
形の中間免震皿(その1)3-m1とを平行なす対辺同士
でスライド部材3-sによって繋ぐ。上部免震皿3-aの2
枚のうちの下の免震皿と、中間免震皿(その1)3-m1
の2枚のうちの上の免震皿とがスライド部材3-sによっ
て繋がれる。その中間免震皿(その1)3-m1の2枚の
うちの下の免震皿と、中間免震皿(その2)3-m2の2
枚のうちの上の免震皿とを、平行なす対辺同士でスライ
ド部材3-sによって繋ぐ。このスライド部材の方向は、
上部免震皿3-aと中間免震皿(その1)3-m1との接合
のスライド部材の方向とは、45度ずれる。さらに、こ
の中間免震皿(その2)3-m22枚のうちの下の免震皿
と中間免震皿(その3)3-m3の2枚のうちの上の免震
皿とを平行なす対辺同士でスライド部材3-sによって繋
ぐ。このスライド部材の方向も、同様に、中間免震皿
(その1)3-m1と中間免震皿(その2)3-m2との接合
のスライド部材の方向とは、45度ずれる。また、さら
にこの中間免震皿(その3)3-m32枚のうちの下の免
震皿と下部免震皿3-bの2枚のうちの上の免震皿とを平
行なす対辺同士でスライド部材3-sによって繋ぐ。この
スライド部材の方向も、同様に、中間免震皿(その2)
3-m2と中間免震皿(その3)3-m3との接合のスライド
部材の方向とは、45度ずれる。以上の構成により、上
部免震皿3-aと中間免震皿(その1)3-m1と中間免震
皿(その2)3-m2と中間免震皿(その3)3-m3と下部
免震皿3-bとが相互に連結して、引抜き力に対処でき
る。なお、上部免震皿3-aの2枚のうちの上の免震皿
と、免震される構造体1と、下部免震皿3-bの2枚のう
ちの下の免震皿と、免震される構造体を支持する構造体
2とが接合される。なお、この実施例では、上部免震皿
3-aと中間免震皿(その1)3-m1と中間免震皿(その
2)3-m2と中間免震皿(その3)3-m3と下部免震皿3
-bの相互を繋ぐ、上下のスライド部材同士の角度のずれ
は、順番に45度づつずれていったが、重複しなけれ
ば、その順番は問わない。その角度も、360度の8等
分割が良いが、単に8分割でも良い。 (4)交差5平行以上スライド部材繋ぎ また、交差5平行以上スライド部材繋ぎ(正十角形以
上)も同様に考えられる。交差平行数が増えるほうが、
免震皿に対して斜め方向の地震力に対応しやすい。 (5)免震皿の形状 いずれにしても、スライド部材3-sが平行なす対辺同士
で取り付けられ、全方向に免震皿がスライドできるもの
であれば、免震皿の形態は問わない。(1)では交差2方
向(直交)の平行形状に、スライド部材3-sが取り付け
られれば、(2)では交差3方向の平行形状に、スライド
部材3-sが取り付けられれば、(3)では交差4方向の平
行形状に、スライド部材3-sが取り付けられれば、(4)
交差5方向の平行形状に、スライド部材3-sが取り付け
られれば、また、交差6方向の平行形状に、スライド部
材3-sが取り付けられれば、・・・・・というようにで
ある。 4.2. 中間滑り部持ち二重(以上)免震皿免震・滑り支
承 平面形状滑り面部を有する免震皿と凹形状滑り面部を有
する免震皿との組合せと、凹形状滑り面部を有する免震
皿と凹形状滑り面部を有する免震皿との組合せとには、
必ず、中間滑り部は必要であるが、平面形状滑り面部を
有する免震皿と平面形状滑り面部を有する免震皿との組
合せにも設けられる場合もある。 4.2.1. 中間滑り部 4.2.1.1. 中間滑り部 図35〜42は、請求項19の実施例を示している。以
下の(1)(2)(3)の3つの場合がある。 (1) 二重平面免震皿 図35は、上下の平面形状滑り面部を有する平面免震皿
(3-a、3-b)との間に、中間滑り部6を挟み込む場合
である。 (2) 平面免震皿と凹曲面免震皿(復元免震皿) 図36は、平面形状滑り面部を有する免震皿と凹曲面滑
り面部を有する免震皿(3-a、3-b)との間に、中間滑
り部6を挟み込む場合である。 (3) 二重凹曲面面免震皿 図37〜42は、下向きの凹曲面滑り面部を有する免震
皿と上向きの凹曲面滑り面部を有する免震皿(3-a、3
-b)との間に、中間滑り部6を挟み込む場合である。
また、三重以上の免震皿の場合には、免震皿ごとに中間
滑り部を挟み込む場合もある。以上の(1)(2)(3)の中間
滑り部6の滑り部上部6-uおよび滑り部下部6-lは、滑
り部として低摩擦仕様としてあり、テフロン等の低摩擦
材が使用されている場合もある。 4.2.1.2. 中間滑り部(球面免震皿) 図37〜38は、請求項20の実施例を示しており、図
37と図38の2つの場合に別れる。図37は、上部の
下向きの凹曲面滑り面部を有する免震皿3-aと下部の上
向きの凹曲面滑り面部を有する免震皿3-bとの間に、中
間滑り部6を挟み込む場合である。図37の実施例は、
上部の下向き凹型球面滑り面部を有する免震皿3-aと、
下部の上向き凹型球面滑り面部を有する免震皿3-bとの
間に、凸型の滑り部上部6-uが、上部免震皿3-aと同球
面率を持ち、凸型の滑り部下部6-lが、下部免震皿3-b
と同球面率を持つ、中間滑り部6を挟み込む場合に有利
さがある。その場合、図37(e)(f)のように、振動によ
る上部免震皿3-aと下部免震皿3-bとが、ずれを起こし
ても、滑り部上部6-uと上部免震皿3-aとの接触面積、
及び滑り部下部6-lと下部免震皿3-bとの接触面積が、
ともに、常に同面積得られて、垂直荷重伝達能力が最大
になる。 4.2.1.3. 中間滑り部(円柱面免震皿) また、図38の実施例は、上部の下向き凹型円柱面の滑
り面部を有する免震皿3-aと、下部の上向き凹型円柱面
の滑り面部を有する免震皿3-bとの間に、滑り部上部6
-uが、上部免震皿3-aと同曲率を持ち、滑り部下部6-l
が、下部免震皿3-bと同曲率を持つ中間滑り部6を挟み
込む場合で、図37の実施例が、全方向の復元力をもつ
のに対して、図38の実施例は、一方向しか持たない
が、それ以外の特徴・メリットは同じである。つまり、
振動による上部免震皿3-aと下部免震皿3-bとが、ずれ
を起こしても、滑り部上部6-uと上部免震皿3-aとの接
触面積、及び滑り部下部6-lと下部免震皿3-bとの接触
面積が、ともに、常に同面積得られて、垂直荷重伝達能
力が最大になる。 4.2.2. 二重中間滑り部 図39〜40は、請求項21の実施例を示している。4.
2.1.における中間滑り部6は、第一中間滑り部6-aと第
二中間滑り部6-bとに分かれる。第一中間滑り部6-a
は、上部の下向きの凹型球面滑り面部を有する免震皿3
-aの凹型と同一球面率を持つ凸型の滑り面部をもち、且
つこの凸型の滑り面部の反対部は凸型球面滑り面部を有
する。第二中間滑り部6-bは、第一中間滑り部6-aのこ
の反対部の凸型球面滑り面部と同一球面率を持つ凹型滑
り面部をもち、且つこの凹型滑り面部の反対部は、下部
の上向きの凹型球面滑り面部を有する免震皿3-bの凹型
と同一球面率を持つ凸型球面滑り面部を有する。そし
て、この第一中間滑り部6-aと第二中間滑り部6-bと
を、上部及び下部の凹型の免震皿(3-a、3-b)にはさ
みこむことにより構成する。また、第一中間滑り部6-a
と第二中間滑り部6-bとの関係が、上下逆の場合もあ
り、図40は、図39の逆の場合である。図39、図4
0のいずれの場合も、図39(e)(f)のように、振動によ
る上部免震皿3-aと下部免震皿3-bとが、ずれを起こし
ても、滑り部上部6-uと上部免震皿3-aとの接触面積、
及び滑り部下部6-lと下部免震皿3-bとの接触面積が、
ともに、常に同面積得られて、垂直荷重伝達能力が最大
になる。 4.2.3. 三重中間滑り部その1 図41は、請求項22の実施例を示している。4.2.1.に
おける中間滑り部6は、第一中間滑り部6-aと第二中間
滑り部6-bと第三中間滑り部6-cとに分かれる。第一中
間滑り部6-aは、上部の下向き凹型球面滑り面部を有す
る免震皿3-aの凹型と同一球面率を持つ凸型の滑り面部
をもち、且つこの凸型の反対部は凹型球面滑り面部を有
する。第二中間滑り部6-bは、第一中間滑り部6-aのこ
の反対部の凹型球面と同一球面率を持つ凸型の滑り面部
をもち、且つこの凸型の反対部は、凸型球面滑り面部を
有する。第三中間滑り部6-cは、第二中間滑り部6-bの
この反対部の凸型球面と同一球面率を持つ凹型の滑り面
部をもち、且つこの凹型の反対部は、下部の上向き凹型
球面滑り面部を有する免震皿3-bの凹型と同一球面率を
持つ凸型球面滑り面部を有する。そして、この第一中間
滑り部6-a、第二中間滑り部6-b及び第三中間滑り部6
-cを、上部及び下部の凹型の免震皿(3-a、3-b)に挟
みこむことにより構成する。この場合、図41(e)(f)の
ように、振動による上部免震皿3-aと下部免震皿3-bと
が、ずれを起こしても、滑り部上部6-uと上部免震皿3
-aとの接触面積、及び滑り部下部6-lと下部免震皿3-b
との接触面積が、ともに、常に同面積得られて、垂直荷
重伝達能力が最大になる。第二中間滑り部6-bは球形の
場合もあり、図41は、その場合である。 4.2.4. 三重中間滑り部その2 図42は、請求項23の実施例を示している。4.2.1.に
おける中間滑り部6は、第一中間滑り部6-aと第二中間
滑り部6-bと第三中間滑り部6-cとに分かれる。第一中
間滑り部6-aは、上部の下向き凹型球面滑り面部を有す
る免震皿3-aの凹型と同一球面率を持つ凸型の滑り面部
をもち、且つこの凸型の反対部は凸型球面滑り面部を有
する。第二中間滑り部6-bは、第一中間滑り部6-aのこ
の反対部の凸型球面と同一球面率を持つ凹型の滑り面部
をもち、且つこの凹型の反対部は、凹型球面滑り面部を
有する。第三中間滑り部6-cは、第二中間滑り部6-bの
この反対部の凹型球面と同一球面率を持つ凸型の滑り面
部をもち、且つこの凸型の反対部は、下部の上向き凹型
球面滑り面部を有する免震皿3-bの凹型と同一球面率を
持つ凸型球面滑り面部を有する。そして、この第一中間
滑り部6-a、第二中間滑り部6-b及び第三中間滑り部6
-cは、上部及び下部の凹型の免震皿(3-a、3-b)に挟
みこむことにより構成する。この場合、図42(e)(f)の
ように、振動による上部免震皿3-aと下部免震皿3-bと
が、ずれを起こしても、滑り部上部6-uと上部免震皿3
-aとの接触面積、及び滑り部下部6-lと下部免震皿3-b
との接触面積が、ともに、常に同面積得られて、垂直荷
重伝達能力が最大になる。 4.3.シールまた防塵カバー付き二重(以上)免震皿免震
・滑り支承 また、図34(g)(h)は、請求項24の二重(以上)免震
皿のシールまた防塵カバーに関する実施例である。二重
(以上)免震皿の側面の周囲全周を、中小地震程度の揺
れを許容するシールまた防塵カバー3-cで密閉し、潤滑
剤の蒸発また雨さらしになる事、ゴミがたまる事、また
空気に暴露される事等により、摩擦係数の低下を防ぐ事
が可能になる。 5.重力復元型免震・滑り支承の改良型 5.1. 重力復元型免震・滑り支承の滑り部の改良 図43〜45は、重力復元型免震・滑り支承の滑り部5
の改良発明の実施例を示している。 5.1.1. 中間滑り部 図43は、請求項25の実施例を示している。凹型球面
形状をなした滑り面部を有する免震皿3の凹型と同一球
面率を持つ凸型の滑り面部をもち、且つこの凸型の反対
部は凹型球面滑り面部を有する中間滑り部6を有し、こ
の中間滑り部6の凹型球面滑り面部と同一球面率を持つ
凸型の滑り面部をもつ滑り部5を有し、この中間滑り部
6を、前記凹型の免震皿3とこの滑り部5に挟み込むこ
とにより構成する。滑り部5は、支持され、免震される
構造体1に取付けられ、免震皿3は、支持され、免震さ
れる構造体1を支持する構造体2に取付けられる。ま
た、免震皿3と滑り部5の関係が、上下逆の場合もあ
る。この場合、振動による滑り部5と下部免震皿3と
が、ずれを起こしても、中間滑り部6が免震皿3の球面
率に追随するように中間滑り部6が滑り部5に対して回
転し、滑り部(5、6)と免震皿3との接触面積が、常
に同面積得られて、垂直荷重伝達能力が最大になる。 5.1.2. 二重中間滑り部 図44〜45は、請求項26〜27の実施例を示してい
る。5.1.1.における中間滑り部6は、第一中間滑り部6
-aと第二中間滑り部6-bとに分かれる。図44は、請求
項26の二重中間滑り部を有する重力復元型免震・滑り
支承の実施例であり、凹型球面滑り面部を有する免震皿
3の凹型と同一球面率を持つ凸型球面滑り面部をもち、
且つこの凸型球面滑り面部の反対部は凹型球面滑り面部
を有する第二中間滑り部6-bと、この反対部の凹型球面
滑り面部と同一球面率を持つ凸型球面滑り面部をもち、
且つこの凸型球面滑り面部の反対部は凹型球面滑り面部
をもつ第一中間滑り部6-aを有し、この第一中間滑り部
6-aのこの凹型球面滑り面部と同一球面率を持つ凸型球
面滑り面部をもつ滑り部5を有し、この第一中間滑り部
6-a及び第二中間滑り部6-bを、凹型の免震皿3と滑り
部5に、挟みこむことにより構成する。また、免震皿3
と滑り部5の関係が、上下逆の場合もある。図45は、
請求項27の二重中間滑り部を有する重力復元型免震・
滑り支承の実施例であり、凹型球面滑り面部を有する免
震皿3の凹型と同一球面率を持つ凸型型球滑り面部をも
ち、且つこの凸型の反対部は凸型球面滑り面部を有する
第二中間滑り部6-bと、この反対部の凸型球面滑り面部
と同一球面率を持つ凹型球面滑り面部をもち、且つこの
凹型球面滑り面部の反対部は凸型球面滑り面部をもつ第
一中間滑り部6-aを有し、この第一中間滑り部6-aのこ
の凸型球面滑り面部と同一球面率を持つ凹型球面滑り面
部をもつ滑り部5を有し、この第一中間滑り部6-a及び
第二中間滑り部6-bを、凹型の免震皿3と滑り部5に、
挟みこむことにより構成する。また、免震皿3と滑り部
5との関係が、上下逆の場合もある。図44、図45の
いずれの場合も、図45(e)(f)のように、振動による滑
り部5と下部免震皿3とが、ずれを起こしても、中間滑
り部6-bが免震皿3の球面率に追随するように、中間滑
り部6-bが中間滑り部6-aに対して回転し、さらに中間
滑り部6-aが滑り部5に対して回転し、滑り部(5、6
-a、6-b)と免震皿3との接触面積が、常に同面積得ら
れて、垂直荷重伝達能力が最大になる。 5.2. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免震・滑り支
承 5.2.1. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免震・滑り
支承 図46は、請求項28の滑り部垂直変位吸収型の重力復
元型免震・滑り支承の実施例を示している。重力復元型
免震・滑り支承Cの振動時の凹曲面による垂直変位を吸
収するもので、滑り部5が、筒5-aと、その筒5-aの中
に挿入されるバネ(空気バネ含む)またゴム5-bと、そ
の下部に突き出る形で挿入されている滑り部先端5-cか
らなっている。このバネ(空気バネ含む)またゴム5-b
は、重力復元型免震・滑り支承Cの作動時の垂直変位を
吸収するが、2.6.重力復元型免震・滑り支承振幅時の垂
直変位の吸収装置の併用によってもより効果がでる。筒
5-aの上部に関して、単に止め金が固定されている場合
もあるが、雌ネジが切られて、雄ネジ5-dが挿入されて
いる場合もある。この雄ネジ5-dについては、雄ネジ5
-dが入り込み方向に回転して締めることにより、バネ等
5-bを圧縮してバネ等5-bの反発力を強め、滑り部先端
5-cの押し出す力を強める機能をもち、復元力を高めた
り、地震後の免震される構造体Aの残留変位の矯正を可
能にする。 また、このバネ(空気バネ含む)またゴム
5-bは、重力復元型免震・滑り支承Cの作動時の垂直変
位を吸収するだけでなく、垂直免震の機能も持ち合わせ
ている。 5.2.2. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免震・滑り
支承 請求項48−2は、滑り部垂直変位吸収型の重力復元型
免震・滑り支承に関する発明である。後述の8.1.6.およ
び8.1.7.の地震センサー(振幅)による上記自動制御型
固定ピン装置の固定ピン7を、滑り部5にし、固定
ピンの挿入孔7-v,7-vmを、凹形状滑り面部を有する
免震皿3にしたもので、そうすることにより、滑り部垂
直変位吸収型の重力復元型免震・滑り支承が可能にな
る。 5.3. 縁切り型垂直変位吸収重力復元型免震・滑り支承 また、図93は、請求項29の縁切り型の滑り部垂直変
位吸収重力復元型免震・滑り支承の実施例を示してい
る。凹滑り面部を有する免震皿3と当該免震皿3の凹滑
り面部を滑走しうるローラー・ボールベアリング若しく
は滑り部5を有し、かつ、前記免震皿3およびローラー
・ボールベアリング若しくは滑り部5のうち一方を、免
震される構造体1に、垂直方向にスライドし、水平方向
は拘束されているスライド装置32で繋ぎ、もう一方を
この免震される構造体を支持する構造体2に設けること
により構成される免震装置・滑り支承である。このう
ち、図93(a)と(b)は、凹滑り面部を有する免震皿3と
当該免震皿3の凹滑り面部を滑走しうるローラー・ボー
ルベアリング若しくは滑り部5を有し、かつ、ローラー
・ボールベアリング若しくは滑り部5を、免震される構
造体1に、垂直方向にスライドし、水平方向は拘束され
ているスライド装置32で繋ぎ、免震皿3をこの免震さ
れる構造体を支持する構造体2に設けることにより構成
される免震装置・滑り支承の実施例である。図93(a)
と(c)は、凹滑り面部を有する免震皿3と当該免震皿3
の凹滑り面部を滑走しうるローラー・ボールベアリング
若しくは滑り部5を有し、かつ、前記免震皿3を、免震
される構造体1に、垂直方向にスライドし、水平方向は
拘束されているスライド装置32で繋ぎ、前記ローラー
・ボールベアリング若しくは滑り部5をこの免震される
構造体を支持する構造体2に設けることにより構成され
る免震装置・滑り支承の実施例である。図93(a)と
(b)、(a)と(c)ともに、凹滑り面部を有する免震皿3は
一方向性(特許 1844024号の1〜4図、また本願の図3
8の実施例の上また下の免震皿参照)でも良いし、球面
またすり鉢等形状の全方向性でも良い。機能を説明する
と、垂直方向にスライドし、水平方向は拘束されている
スライド装置32で、免震される構造体Aと、重力復元
型免震・滑り支承Cの滑り部5また免震皿3の一方とを
繋ぐことにより、重力復元型免震・滑り支承Cの地震時
の振幅による水平変位は、免震される構造体Aに伝達す
るが、重力復元型免震・滑り支承Cの地震時の振幅によ
る垂直変位は、免震される構造体Aに伝達されない。そ
の事により、他の併用使用の免震装置の垂直変位の遊び
を設ける必要がなくなる。例えば、特許 1844024号での
発明の引抜き防止装置・滑り支承引抜き防止装置の垂直
変位の遊びによる風力時の引抜き力によるがたつきがな
くなる。重力復元型免震・滑り支承Cの復元性能を考え
ると、重力復元型免震・滑り支承Cの滑り部5に取り付
く部材20の重さが、免震される構造体Aに比べて、こ
の重力復元型免震・滑り支承の復元性を得られるほど、
重い必要がある。また、部材20の重さを自由に変える
ことにより、重力復元型免震・滑り支承Cの個数を調整
可能であり、また平面位置に応じて、部材20の重さを
自由に変えることによっても、調整可能である。なお、
図93の(b)(c)は免震・滑り支承の断面図であり、(a)
はそれらの平面図である。 6.新重力復元型免震装置 図47〜48は、請求項30〜31の新重力復元型免震
装置Cの実施例を示している。図47は、請求項30の
実施例で、免震される構造体Aに吊材8で吊された重り
20を、それを支持する構造体また基礎2の孔31を経
由して、その下にまで、吊して設置する。その孔31の
形状に関してはすり鉢状等の形状で、支持する構造体ま
た基礎2とそのすり鉢状形状との接する角も取られて丸
められている方がよい。またそのすり鉢状形状31の材
質は、低摩擦材の方がよく、材質の強度も求められる。
また、吊材8も、材質の強度があり、また曲げられる材
料のケーブル、ワイヤー、ロープ等が選択される。復元
力に関して、この新重力復元型免震装置Cの単独使用の
場合は、重り20の重さは、免震される構造体Aの重さ
と、併用される免震・滑り支承の摩擦係数とを掛合わせ
た数値以上にする必要がある。この装置を複数個使用す
る場合は、上記の値をその個数で割り、その数値以上に
する必要がある。図48は、請求項31の実施例で、図
47の実施例の重り20と支持する構造体2の間に、バ
ネ(空気バネ含む)・ゴム等25(以下『バネ』と称す
る)を付加した実施例で、バネ25の強度分、重り20
を軽くする事が可能である。 7.垂直免震装置 図49〜57は、地震の垂直力を免震させる垂直免震装
置の実施例を示している。 7.1. 滑り部垂直変位吸収型の垂直免震・滑り支承 図49〜50は、請求項32の垂直免震・滑り支承Iの
実施例を示している。前述の5.2.滑り部垂直変位吸収型
の重力復元型免震・滑り支承の応用で、凹形状滑り面部
また平面形状滑り面部を有する免震皿3と当該免震皿3
の滑り面部を滑走しうるローラー・ボール等のベアリン
グ部若しくは滑り部5(以下、「滑り部」という)を有
し、滑り部5が、筒5-aと、その筒5-aの中に挿入され
るバネ(空気バネ含む)またゴム5-bと、その下部に突
き出る形で挿入されている滑り部先端5-cからなってお
り、かつ、前記免震皿3および滑り部5のうち、一方を
免震される構造体1に、もう一方をこの免震される構造
体を支持する構造体2に設けることにより構成されてい
る免震・滑り支承である。また、筒5-aの上部に関し
て、5.2.同様に、単に止め金が固定されている場合もあ
るが、雌ネジが切られて、雄ネジ5-dが挿入されている
場合もある。この雄ネジ5-dについては、雄ネジ5-dが
入り込み方向に回転して締めることにより、バネ等5-b
を圧縮して、バネ等5-bの反発力を強め、滑り部先端5
-cの押し出す力を強める機能をもち、復元力を高めた
り、地震後の地震後の免震される構造体Aの残留変位の
矯正を可能にする。 7.2. 垂直免震付き引抜き防止装置(復元付き含む) 図51〜52は、請求項33の垂直免震・滑り支承Iの
実施例を示している。上述の十字型免震・滑り支承、十
字型復元付き免震・滑り支承、また特許 1844024号の引
抜き防止装置・滑り支承の、上部スライド部材4-aと免
震される構造体1の間、また、下部スライド部材4-bと
免震される構造体を支持する構造体2との間の、片方、
両方に、垂直方向に弾性のあるバネ(空気バネ含む)ま
たゴム25を設置したものである。当然、上部スライド
部材4-aと免震される構造体1の間に、また、下部スラ
イド部材4-bと免震される構造体を支持する構造体2と
の間のどちらか一方のみでも良い。この装置の特徴は、
十字型免震・滑り支承(復元付き含む)、また引抜き防
止装置・滑り支承により水平力を吸収してくれるので、
地震水平力の影響を受けずに、地震垂直動のみを前記バ
ネ(空気バネ含む)またゴム25で吸収でき、垂直免震
が可能になることである。図51は、特許 1844024号で
の引抜き防止装置・滑り支承Fに、上部スライド部材4
-aと免震される構造体1の間、および、下部スライド部
材4-bと免震される構造体を支持する構造体2との間
の、両方に、垂直方向に弾性のあるバネ(空気バネ含
む)またゴム25を設置した実施例である。図52は、
2.1.の復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承
に、上部スライド部材4-aと免震される構造体1の間、
および、下部スライド部材4-bと免震される構造体を支
持する構造体2との間の、両方に、垂直方向に弾性のあ
るバネ(空気バネ含む)またゴム25を設置した実施例
である。図52は、水平復元また減衰性能をも持つ。 7.3. 各層・各階ごとの垂直免震装置 図53〜54は、請求項34の垂直免震装置の実施例を
示している。地震垂直力を免震させる垂直免震装置I
は、建物全体では難しい。そのため、地震水平力は、免
震される構造体を支持する構造体Bの基礎部(また低層
階)に設けた水平方向にのみ免震する水平免震装置H
で、免震される構造体A全体を免震させ、何階単位かを
一まとめにした層単位か、階単位で、垂直方向にのみ免
震する垂直免震装置I(当然、垂直方向及び水平方向に
も免震する免震装置でもよい)を入れて免震させる。こ
の垂直免震装置Iとしては、階単位での床免震も考えら
れるが、床・壁・天井を一体にさせた箱を、層単位か、
階単位で、垂直免震させる場合もある。この発明のメリ
ットは、垂直免震させる上のバネが、建物等の構造体全
体では巨大になりすぎ、不可能になる事を、各階、また
各層に分散させる事により可能とする。また、地震力の
水平力と垂直力を明確に分けて免震できるメリットもあ
る。図53の1、2階(層)では、壁・床・天井を一体
にさせた箱全体を、3階(層)では、壁・床を、4階
(層)では、床を、また、5階(層)では、1層内に、
3階分床が組まれており、それらの壁・床・天井を一体
にさせた箱全体を、屋上層では、何階分かの屋上に構築
された構造体全体を、垂直免震させる実施例を表したも
のである。垂直免震装置Iの入れ方は、2階(層)以上
のように、大抵、下部であるが、1階(層)は、壁・床
・天井を一体にさせた箱全体の上下に、垂直免震装置I
を入れる場合もある。図54 (a)は、各層(階)には、
水平方向には拘束され、垂直方向のみに免震する垂直免
震装置Iを装備し、地震水平力は構造体の基礎部(また
低層階)に設けた水平免震装置で、免震させる実施例を
表したものである。この、水平方向には拘束され、垂直
方向のみに免震する垂直免震装置Iを装備する事によ
り、地震振動が単純化されて、構造解析の単純化が可能
になる。しかし、当然、垂直方向及び水平方向にも免震
する免震装置を、各層(階)に設置する方法もある。図
54 (b)は、この、水平方向には拘束され、垂直方向の
みに免震する垂直免震装置Iを、実施例を表したもの
で、この、水平方向には拘束され、垂直方向のみに免震
する垂直免震装置Iの具体的構成としては、二重の筒
(円筒、角筒でも良い)で、一方の筒5-cが、他方の筒
5-aの中に挿入できる大きさで、相互にスライドし、そ
の中に、垂直方向に伸縮するバネ5-bが入っている。相
互にスライドする二重の筒(5-a、5-c)の大きさは、
一方の筒と他方の筒とが重なり部をもって、このバネ5
-bが、伸びきった状態でも、はみでない大きさであるこ
とが必要である。さらに、相互にスライドする二重の筒
(5-a、5-c)の大きさは、一方の筒と他方の筒とが完
全に重なって一番縮んだときに、このバネ5-bが、圧縮
され縮み切った状態で、丁度納まり余らないほどの大き
さであることが必要である。 7.4. 引張材による垂直免震装置 図55〜57は、請求項35の引張材による垂直免震装
置Iの実施例を示している。免震される構造体Aの柱ま
た梁また基礎等の支持材1を支持するために三方向以上
に引張材8を張り、その他端を、支持する構造体また基
礎Bの圧縮材等2により構成された3角形以上の頂点で
支え、この引張材8の弾性もしくはこの引張材8の途中
に設けられたバネ等25の弾性で、免震される構造体A
の垂直免震性を可能にする。また、引張材8も、上弦材
8-uと下弦材8-lにより構成される場合もあり、下弦材
8-lのみでも成立するが、上弦材8-uを加えることによ
り、免震される構造体Aの柱等1は、自立する。図55
は、引張材8が、下弦材のみで構成される場合の実施例
である。図56は、引張材8が、上弦材8-uと下弦材8
-lとにより構成される場合の実施例である。図57は、
上弦材8-uと下弦材8-lとにより構成され、さらにバネ
25が挿入される場合の実施例である。また、バネを使
わない場合の引張材による弾性は、高張力の綱また高張
力のケーブル材を利用することで可能になる。つまりこ
れらの材料は、弾性率が高いからである。また、この装
置の特徴は、(バネ25を使わない場合には)バネを使
わないお陰で、相当な重量物の垂直免震性を可能にす
る。また、いずれの場合も、水平免震としての機能も持
つ。 8.固定ピン装置の詳細の仕様 8.1. 地震動作動による固定ピン装置 地震力によって反応(作動)する固定ピン装置の型は
1) 衝撃力・加速度反応型 2)振幅反応型に別れる。 1) 衝撃力・加速度反応型は、8.1.1.地震衝撃・加速度
による折れピンによる固定ピン装置と、8.1.2.簡易連動
作動固定ピンであり、 2)振幅反応型は、8.1.3. 簡易地震センサー(振幅)に
よる固定ピン装置と、8.1.4.自動復元型、8.1.5.地震セ
ンサー(振幅)による自動制御型固定ピン装置である。
また、 1) 衝撃力・加速度反応型より 2)振幅反応型の
方が、感度(敏感性)に関して優れている。さらに、作
動に関して、一回のみ作動型(主に大地震対応型)と、
自動復元型、自動制御型に別れる。 8.1.1. 地震衝撃・加速度による折れピン型固定ピン装
置 図58〜59は、請求項36のうちの刃付き切断型固定
ピン装置Gの実施例を示している。この固定ピン装置G
は、作動に関して、一回のみ作動型であり、そのため、
大地震対応型である。この固定ピン7は、地震時に地震
力によって切断される等により係脱され、免震される構
造体1の固定を解除するように取付けられる(以下、
「折れピン」、「折れピン型固定ピン装置」と称す
る)。具体的には、免震装置によって免震される構造体
1とこの免震される構造体を支持する構造体2とを固定
する固定ピン7と、この固定ピン7が挿入される挿入孔
7-vからなる。この固定ピン7は、一定以上の地震力に
より折れるか切れる構造をもつピンにより、地震時に地
震力によって前記免震される構造体1の固定を解除する
ように取付けられ、かつ、前記挿入孔7-vは、前記免震
される構造体1及びこの免震される構造体を支持する構
造体2に設けられ、前記固定ピン7は、これら双方の挿
入孔7-vに連続して挿入される構成をとる。 8.1.1.1. 刃付き切断型固定ピン装置 固定ピン7を切断するための刃16と固定ピン7のうち
一方が、免震される構造体1に、他方が、免震される構
造体を支持する構造体2に取付けられる。図58、図5
9ともに、固定ピン7が、免震される構造体1に、この
固定ピン7を切断するための刃16が、免震される構造
体を支持する構造体2に、取付けられるている場合の実
施例である。逆の関係の場合もある。また、固定ピン7
の片側から切断する片刃タイプもあるし、固定ピン7の
両側から切断する両刃タイプもある。図58は、片刃タ
イプであり、図59は、両刃タイプである。 8.1.1.2. 遊び空間設置型刃付き切断型固定ピン装置 8.1.1.1.において、刃16と固定ピン7に、ある程度の
遊びを設けて加速させて、固定ピン7を切断する。刃1
6と固定ピン7とが、中小地震程度では、接触しないよ
うに、刃16と固定ピン7との遊びの空隙に、緩衝材2
6を挿入する。緩衝材26はグラスウール等のクッショ
ン材、また粘性摩擦を与える材料の場合もある。図58
は、片刃タイプであり、図59は、両刃タイプである。 8.1.2. 簡易連動作動固定ピン装置 8.1.2.1.簡易連動作動固定ピン装置 図60は、請求項37の、固定ピン7が、相互に連動す
るように考えられた発明の実施例である。特に、折れピ
ン型固定ピン装置の場合に価値がある。具体的には、免
震装置によって免震される構造体1とこの免震される構
造体を支持する構造体2とを固定する固定ピン7と、こ
の固定ピン7が挿入される挿入孔7-vからなる。この固
定ピン7およびこの挿入孔7-vの一方は前記免震される
構造体又はこの免震される構造体を支持する構造体の一
方に取付けられ、この固定ピン7および挿入孔7-vの他
方は前記免震される構造体又はこの免震される構造体を
支持する構造体の他方に取付けられる。かつ、折れピン
型固定ピン装置の、一定以上の地震力により折れるか切
れるかする構造をもつ固定ピン7-sが含まれる2つ以上
の固定ピン装置において、これら固定ピン7の上端また
下端で相互にワイヤー、ロープまたケーブル等8で繋が
り、もう一方のケーブル等8の端でバネ(空気バネ含
む)またゴム等9-tで引っ張られている。地震時に地震
力によって前記固定ピン7-sが折れるか切れるかした場
合、前記ケーブル等8で連動して、もう一方の固定ピン
7をロックするために、この固定ピン7をロック孔11
-vに嵌め込んだロックプレート11が緩められ、固定ピ
ン7のロック(止め金等)受けの欠き込み7-cからロッ
クプレート11がはずれ、固定ピン7のロックが解除さ
れ、この固定ピン7に付けられたバネ等9-c(引張られ
た状態のバネ等9-tの場合も当然考えられる)で、この
固定ピン7がはずされて、免震される構造体1の固定
を、同時に解除するものである。さらに、ロックプレー
ト11の説明をすると、ロックプレート11には、固定
ピン7をロックするためのロック孔11-vが開けられて
おり、ロック孔11-vは、固定ピン7を貫通できる大き
さを持つ。そして、固定ピン7のロック(止め金等)受
けの欠き込み7-cに、そのロック孔11-vに嵌め込ま
れ、固定ピン7がロックされている。また、ロックプレ
ート11は、一方向にスライドできるようにされてい
る。なお、図の固定ピン装置Gが、免震される構造体
1、この免震される構造体1を支持する構造体2に対し
て逆に取り付き、ケーブル、ワイヤーまたロープ等8も
逆になる場合もある。この装置は、8.1.3.簡易地震セン
サー(振幅)による固定ピン装置、8.1.4.自動復元型、
8.1.5.地震センサー(振幅)による自動制御型固定ピン
装置、8.2.風力センサーによる固定ピン装置にも使用で
きるものである。これら、8.1.3.、8.1.4.、8.1.5.、8.
2.の固定ピン装置の固定ピンが複数個の場合には、電気
指令、メカニカル装置等により、同時に解除し挿入され
る方法が、選択される場合もある事はいうまでもない。
この装置の開発により、折れピン型の固定ピン装置の欠
陥である折れピン二個以上設置の場合の問題を解決す
る。つまり、一個が折れても、もう一個が同時に折れる
とは限らず、その一個のために、地震力が働くと、偏芯
した動きをする。その欠点を解消するためには、同時に
固定ピンの解除の形が求められた。この装置は、この問
題を解決する。 8.1.2.2.簡易連動作動固定ピン装置 以下に説明する簡易連動作動固定ピン装置〜は、上
記の8.1.1.の折れピン型固定ピン装置だけでなく、下記
の8.1.3.以下に説明される固定ピン装置においても使用
可能なものである。図70は請求項38の簡易連動作動
固定ピン装置の実施例を示している。ロックプレート
11には、固定ピン7をロックするためのロック孔11
-vが開けられており、ロック孔11-vは、固定ピン7を
貫通できる大きさを持つ。そして、固定ピン7のロック
(止め金等)受けの欠き込み7-cに、そのロック孔11
-vに嵌め込まれ、固定ピン7がロックされている。ま
た、ロックプレート11は、一方向にスライドできるよ
うにされている。そして、2つ以上の、このロックプレ
ート11を、ワイヤー等8で連結し、そのワイヤー等に
より引張り方向には連動し、その逆方向はバネ等9で自
力で戻り、地震時にそのロックプレート11の押出し方
向に、後述の地震センサー振幅装置13、14、15の
押出し部17が作用し(図70中の白抜き矢印)、その
ロックプレート11にあけられたロック孔11-vに、嵌
め込まれロックされている固定ピン7のロック解除が同
時に行われる方法である。また、ワイヤー8にかわり、
レリーズ等8-rで連結し、一方向にスライドできるよう
にされた2つ以上のロックプレート11同士を連結し、
そのレリーズ等8-rにより押出しと引張り両方向に連動
でき、地震時にそのロックプレート11のロック解除の
方向に(押出し方向に)、地震センサー振幅装置の押出
し部17が作用し、そのロック孔11-vに、嵌め込まれ
ロックされている固定ピン7のロック解除が同時に行わ
れる方法もある。なお、ロックプレート11の押出し方
向の逆方向には、ロックプレート11のいずれかにバネ
等9を付けて復元させる必要はある。図71は、8.1.1.
の折れピン型固定ピン7の場合であり、上記、地震時に
ロックプレート11のロック解除の方向に、地震センサ
ー振幅装置の押出し部17が作用するかわりに、ロック
プレート11のロック孔11-vに嵌め込まれロックされ
ている固定ピン7が、地震時に折れるか切断されて、重
力またバネ9-t等によりはずれて、固定ピンのロック
(止め金等)受けの欠き込み7-cの形状によりこのロッ
クプレート11が押し出されて、固定ピンの解除方向に
動き、その他の固定ピンのロックプレート11も、ワイ
ヤー、レリーズ等8によってその動きに連動して、固定
ピンの解除方向に動き、そのロックプレート11のロッ
ク孔11-vに嵌め込まれたその他の固定ピン7も同時に
ロック解除されるものである。 8.1.2.3.簡易連動作動固定ピン装置 図72は請求項39の簡易連動作動固定ピン装置の実
施例を示している。一方向にスライドできるようにされ
たロックプレートに、2つ以上のロック孔11-vをも
ち、地震時にそのロックプレート11のロック解除の方
向に(押出し方向に)、後述の地震センサー振幅装置1
3、14、15の押出し部17が作用し(図72中の白
抜き矢印)、そのロックプレート11のロック孔11-v
に嵌め込まれロックされている2つ以上の固定ピン7の
ロック解除が、同時に行われる方法である。なお、ロッ
クプレート11の押出し方向の逆方向には、ロックプレ
ート11にバネ等9を付けて復元させる必要はある。図
73は、8.1.1.の折れピン型固定ピン7の場合であり、
上記、地震時にロックプレート11のロック解除の方向
に、地震センサー振幅装置の押出し部17が作用するか
わりに、ロックプレート11のロック孔11-vに嵌め込
まれロックされている固定ピン7が、地震時に折れるか
切断されて、重力またバネ9-t等によりはずれて、固定
ピンのロック(止め金等)受けの欠き込み7-cの形状に
よりこのロックプレート11が押し出されて、固定ピン
の解除方向に動き、このロックプレート11のその他の
ロック孔11-vに嵌め込まれた他の固定ピン7も同時に
ロック解除されるものである。なお、図72は、分岐の
ないロックプレートに、2つのロック孔11-vが開けら
れている場合であり、図73は、三つ又、四つ又、また
それ以上にわかれているプレートに個々にロック孔11
-vをもち、地震時に同時に解除される場合である。当然
のように、図72においても、図73と同様に、三つ
又、四つ又、またそれ以上にわかれているプレートで考
えられる。 8.1.2.4.簡易連動作動固定ピン装置 図74は請求項40の簡易連動作動固定ピン装置の実
施例を示している。その中心において回転できるロック
プレート11に、その両端側にロック孔11-vをもち、
そのロックプレート11が固定ピン7のロック解除の回
転方向に、地震時に、後述の地震センサー振幅装置1
3、14、15の押出し部17が作用し(図74中の白
抜き矢印)、そのロック孔11-vに、嵌め込まれロック
されている固定ピン7のロック解除が同時に行われる方
法である。なお、地震センサー振幅装置の押出し方向の
逆方向回転には、ロックプレート11にバネ等9を付け
て復元させる必要はある。図75は、8.1.1.の折れピン
型固定ピン7の場合であり、上記、ロックプレート11
のロック解除の回転方向に、地震時に地震センサー振幅
装置の押出し部17が作用するかわりに、ロックプレー
ト11のロック孔11-vに嵌め込まれロックされている
固定ピン7が、地震時に折れるか切断されて、重力また
バネ9-t等によりはずれて、固定ピンのロック(止め金
等)受けの欠き込み7-cの形状によりこのロックプレー
ト11が押し出されて、固定ピンの解除方向に回転し、
このロックプレート11のその他のロック孔11-vに嵌
め込まれた他の固定ピン7も同時にロック解除されるも
のである。 8.1.2.5.簡易連動作動固定ピン装置 図76は請求項41の簡易連動作動固定ピン装置の実
施例を示している。三つ又、四つ又、またそれ以上にわ
かれ、その中心において回転できるロックプレート11
に、その分岐した個々の端側にロック孔11-vをもち、
そのロックプレート11が固定ピン7のロック解除の回
転方向に、地震時に、後述の地震センサー振幅装置1
3、14、15の押出し部17が作用し(図76中の白
抜き矢印)、そのロック孔11-vに嵌め込まれた固定ピ
ン7のロック解除が同時に行われる方法である。なお、
地震センサー振幅装置の押出し方向の逆方向回転には、
ロックプレート11にバネ等9を付けて復元させる必要
はある。図77は、8.1.1.の折れピン型固定ピン7の場
合であり、上記、ロックプレート11のロック解除の回
転方向に、地震時に地震センサー振幅装置の押出し部1
7が作用するかわりに、ロックプレート11のロック孔
11-vに嵌め込まれロックされている固定ピン7が、地
震時に折れるか切断されて、重力またバネ9-t等により
はずれて、固定ピンのロック(止め金等)受けの欠き込
み7-cの形状によりこのロックプレート11が押し出さ
れて、固定ピンの解除方向に回転し、このロックプレー
ト11のその他のロック孔11-vに嵌め込まれた他の固
定ピン7も同時にロック解除されるものである。なお、
以上の8.1.2.2.簡易連動作動固定ピン装置〜8.1.2.5.
簡易連動作動固定ピン装置の地震センサー振幅装置1
3、14、15の押出し部17がぶつかるロック11の
出を調整可能なものとして、スライド装置24を設け、
地震センサー振幅装置13、14、15の押出し部17
とロック11との間隔を自由に変えられ、地震センサー
振幅装置の振幅巾を調整可能とすることにより、固定ピ
ン7解除時の地震力の大きさを自由に変更できるもので
ある。なお、図70〜図77の平面図中の米印の付いた
鉤矢印は、その下の断面図の切断方向を表しているもの
である。 8.1.3. 簡易地震センサー(振幅)による固定ピン装置 簡易地震センサー(振幅)による固定ピン装置は、免震
皿型と振り子型との2つに別れ、それぞれ、ロック解除
型と吊材切断型との2つに別れる。特に、完全な再使用
可能な簡易型の固定ピン装置は、ロック解除型である
が、吊材切断型は吊材を張り代えるだけで、再使用は可
能になる。 8.1.3.1. 免震皿型(復元:重力復元型またバネ復元
型) 1)ロック解除型 図61〜62は、請求項42の固定ピン装置Gの実施例
を示している。地震センサー振幅装置(免震皿型)1
4、15の免震皿3により、振幅が自由にされた滑り部
の先に、固定ピン7のロック11があり、滑り部の振幅
が大きくなり、ある一定以上になると、滑り部の先の押
出し部17が、そのロック11にぶつかり、固定ピン7
のロック11を解除することとなり、固定ピン7に設け
られたバネ等9-cにより、固定ピンの挿入孔7-vから固
定ピン7が外れ、免震される構造体1の固定を解除す
る。このロック11については、バネ止め10とバネ9
-cにより、常時、地震センサー振幅装置側へ、押出され
ている形になっており、さらに、垂直には拘束され、持
ち上らないようになっており、地震センサー振幅装置側
方向へのみ、水平にスライドするように取付けられてい
る。このロック11については、以下、振り子型、8.1.
4.自動復元型においても、共通の形式である。固定ピン
側のロック11の出を調整可能として(図67、68の
スライド装置24のように)、地震センサー振幅装置
(免震皿型)14、15とロック11との間隔を自由に
変えられ、地震センサー振幅装置の振幅巾を調整可能と
することにより、固定ピン7解除時の地震力の大きさを
自由に変更できる。また、地震センサー振幅装置(免震
皿型)14、15とロック11との間隔調整の方法とし
ては、上記の方法以外にも、地震センサー振幅装置(免
震皿型)14、15の押出し部17の先端の出を調整可
能とする方法もある。図61は、地震センサー振幅装置
14が、免震皿型の重力復元型で、図62は、地震セン
サー振幅装置15が、免震皿型のバネ復元型である。図
78は、前述の地震センサー振幅装置の中に、固定ピン
が入り、地震センサー振幅装置15が同時にロック11
の役割を果たす場合である。 2)吊材切断型 図63〜64は、請求項43の固定ピン装置Gの実施例
を示している。地震センサー振幅装置(免震皿型)1
4、15の免震皿3により、振幅が自由にされた刃16
が付いた滑り部の先に、固定ピン7の吊材12があり、
滑り部の振幅が大きくなり、ある一定以上になると、そ
の刃16が、吊材12に当たり、吊材12を切断する事
になり、固定ピン7に設けられたバネ等9-cにより、固
定ピンの挿入孔7-vから固定ピン7が外れ、免震される
構造体1の固定を解除する。なお、吊材12の取付け部
12-fは、免震される構造体1側に、固定ピン7の吊材
12が出ている場合は、免震される構造体1に固定され
ている。その逆の、吊材12の取付け部12-fは、免震
される構造体1を支持する構造体2側に、固定ピン7の
吊材12が出ている場合は、支持する構造体2に固定さ
れている。ロック解除型と同様に、地震センサー振幅装
置(免震皿型)14、15の刃16の出を調整可能とし
て、刃16と吊材12との間隔を自由に変えられ、地震
センサー振幅装置の振幅巾を調整可能とすることによ
り、固定ピン7解除時の地震力の大きさを自由に変更で
きる。 1)ロック解除型、2)吊材切断型ともに、免震皿3は 全
方向性を持った球面またすり鉢状等の凹曲面をもったも
のが望ましいが、一方向性のものでもよい(以下、重力
復元型という)。また凹曲面でない平面形状滑り面部を
有する免震皿3の場合はバネ等9で元の位置に復元させ
る場合(以下、バネ復元型という)もある(以上併せ
て、免震皿型という)。図63は、地震センサー振幅装
置14が、免震皿型の重力復元型で、図64は、地震セ
ンサー振幅装置15が、免震皿型のバネ復元型である。
なお、1)ロック解除型、2)吊材切断型ともに、図の固定
ピン装置Gが、免震される構造体1、この免震される構
造体を支持する構造体2に対して、逆に取り付く場合も
ある。 8.1.3.2. 振り子型 1)ロック解除型 図65は、請求項42の固定ピン装置Gの実施例を示し
ている。地震センサー振幅装置13が振り子型であり、
振幅が自由にされた振り子13の先に、固定ピン7のロ
ック11があり、滑り部の振幅が大きくなり、ある一定
以上になると、振り子13の先の押出し部17が、その
ロック11にぶつかり、固定ピン7のロック11が解除
されるこことなり、固定ピン7に設けられたバネ等9-c
により、固定ピンの挿入孔7-vから固定ピン7が外れ、
免震される構造体1の固定を解除する。免震皿型と同様
に、固定ピン側のロック11の出を調整可能として(図
69のスライド装置24のように)、振り子13とロッ
ク11との間隔を自由に変えられ、地震センサー振幅装
置の振幅巾を調整可能とすることにより、固定ピン7解
除時の地震力の大きさを自由に変更できる。また、振り
子13とロック11との間隔調整の方法としては、上記
の方法以外にも、振り子13側の先の押出し部17の先
端の出を、調整可能とする方法もある。 2)吊材切断型 図66は、請求項43の固定ピン装置Gの実施例を示し
ている。振幅が自由にされた刃16が付いた振り子13
の先に、固定ピン7の吊材12があり、振り子13の振
幅が大きくなり、ある一定以上になると、その刃16
が、吊材12に当たり、吊材12を切断する事になり、
固定ピン7に設けられたバネ等9-cにより、固定ピンの
挿入孔7-vから固定ピン7が外れ、免震される構造体1
の固定を解除する。ロック解除型と同様に、振り子13
側の先の刃16の出を調整可能として、振り子13と吊
材12との間隔を自由に変えられ、地震センサー振幅装
置の振幅巾を調整可能とすることにより、固定ピン7解
除時の地震力の大きさを自由に変更できる。 1)ロック解除型、2)吊材切断型ともに、振り子13は、
全方向性を持ったものが望ましいが、一方向性でもよい
(以下、振り子型と言う)。なお、1)ロック解除型、2)
吊材切断型ともに、図の固定ピン装置Gが、免震される
構造体1、この免震される構造体を支持する構造体2に
対して、逆に取り付く場合もある。なお、1)ロック解除
型、2)吊材切断型ともに、地震センサー振幅装置13
は、免震される構造体1側に、固定ピン7の先端が出て
いる場合は、免震される構造体1に固定されている。そ
の逆に、免震される構造体1を支持する構造体2側に、
固定ピン7の先端が出ている場合は、支持する構造体2
に固定されている。このことは後述される地震センサー
振幅装置13の各場合においても同じである。 8.1.4. 自動復元型 図67〜69は、請求項44の固定ピン装置Gの自動復
元型の実施例を示している。上記の8.1.3.の再使用可能
な簡易型の固定ピン装置(ロック解除型)に、固定ピン
自動復元装置を取り付ける事により、自動化を可能にし
たものである。具体的には、固定ピン7をロック11位
置に、地震後に、自動復帰させるもので、固定ピン7の
下部に、固定ピンの自動復帰装置21が設けられる。そ
の位置は、固定ピン7が、完全に解除された位置の下に
装備される。構成を説明すると、免震皿型の場合、地震
センサー振幅装置(14、15)の免震皿上の滑り部の
(地震前また地震後の)静止位置と滑り部とに、電気接
点23-cが取付けられ、この静止位置に、地震後におい
て、滑り部が継続的にとどまり、通電状態が継続する
と、固定ピン自動復帰装置21が作動し、固定ピン7を
押し上げて、ロック11の位置に自動復帰させ、そし
て、自動復帰させた後に、所定位置に戻るものである。
また、免震皿3は、重力復元型の、全方向性を持った球
面またすり鉢状等の凹曲面滑り面部をもったものが望ま
しいが、一方向性でもよい。また凹曲面でない平面形状
の滑り面部を有する免震皿3の場合は、バネ復元型の、
バネ9で元の位置に復元させる場合もある。図67は、
免震皿型の重力復元型の場合の実施例であり、図68
は、バネ復元型の場合の実施例である。図69は、振り
子型の場合の実施例であり、振り子の(地震後の)静止
位置と、その振り子を吊材か、振り子下の材かの、振り
子の静止位置と同じ位置とに、電気接点23-cが取付け
られ、この静止位置に、地震後において、振り子が継続
的にとどまり、通電状態が継続すると、固定ピン自動復
帰装置21が作動し、固定ピン7を押し上げて、ロック
11位置に自動復帰させ、そして、自動復帰させた後
に、所定位置に戻るものである。また、振り子も、全方
向性を持ったものが望ましいが、一方向性でもよい。図
67〜69において、以上に述べた他は、8.1.3.簡易地
震センサー(振幅)による固定ピン装置の免震皿型およ
び振り子型のロック解除型と同じである。なお、図67
〜69の、図の固定ピン装置Gが、免震される構造体
1、この免震される構造体を支持する構造体2に対し
て、逆に取り付く場合もある。以下の8.1.5.の地震セン
サー(振幅)による自動制御型固定ピン装置でも同様で
あるが、この自動復帰装置21と反対側の固定ピンの挿
入孔7-v側の先端部は、錐状等の先端が尖った形が望ま
しい。固定ピン7をロック11位置に戻すためにも必要
である。上述のように、ロック11は、バネ止め10と
バネ9-cにより、常時、地震センサー振幅装置側へ、押
出されている形になっており、さらに、垂直には拘束さ
れ、固定ピン7が自動復帰装置21等により押し上って
きても持ち上らないようになっており、地震センサー振
幅装置側方向へのみ、水平にスライドするように取付け
られており、固定ピン7が自動復帰装置21等により押
し上ってくると自動的に固定ピンのロック受けの欠き込
み7-cに嵌り込む。また、挿入孔7-vも、固定ピン7が
挿入しやすいように、すり鉢状等の凹形状7-vmが望ま
しい。また、このように固定ピンの挿入孔7-v側の先端
部が、錐状等の先端が尖った形の場合は、固定ピン7
が、免震される構造体1の挿入孔7-vに入らない場合
(地震後の残留変位のため)でも、免震される構造体の
床版等1に突き刺すようにして当たり、免震される構造
体1を固定する機能を持つ。そのためには、固定ピン自
動復帰装置21、また自動制御型固定ピン装置22に
も、固定ピン7が、完全に挿入孔7-vに貫入しなくても
停止する遊び(途中停止による)が必要である。また、
以下の8.1.5.の地震センサー(振幅)による自動制御型
固定ピン装置の場合には、免震される構造体の床版等1
側に挿入孔7-vを持たずに、単に、固定ピン7が、免震
される構造体の床版等1に押し当たり、その摩擦で固定
する形も考えられる。その場合の方が地震後の残留変位
に対応できる。図79〜81は、その実施例を示してお
り、固定ピンの先端部は、摩擦面積が最大になるように
平らにされており、さらに、摩擦係数の大きいザラザラ
の仕上になっている。なお、以上のことは、固定ピン装
置Gが、免震される構造体1、免震される構造体を支持
する構造体2に対して、逆に取り付く場合、逆の関係に
なる。 8.1.5. 地震センサー(振幅)による自動制御型固定ピ
ン装置 図79〜81は、請求項45の地震センサー(地震セン
サー振幅装置)による自動制御型固定ピン装置の実施
例を示している。自動制御型固定ピン装置Gは、地震セ
ンサー等(地震センサー振幅装置)で地震の初期微動を
感じて、固定ピン7がその挿入孔7-vから引抜かれる等
の係脱し、その固定状態が解除され、地震後に自動復帰
させる装置である。具体的に説明すると、固定ピン7の
上部また下部に、固定ピン7も一体となる形で、固定ピ
ン自動制御装置22が設けられる。免震皿型の場合、免
震皿上の滑り部の(地震後の)静止位置と滑り部とに、
電気接点23-cが取付けられ、この静止位置に、滑り部
が継続的にとどまる限り、固定ピン自動制御装置22は
作動せず、通電状態の継続が破られると、固定ピン7を
引き抜いて、固定を解除する。そして地震後、この静止
位置に、滑り部が継続的にとどまり、通電状態が継続す
ると、固定ピン自動制御装置22が作動し、固定ピン7
を免震される構造体1を固定する位置に自動復帰させ
る。電気接点23-cについて述べると、この接点の大き
さが、免震装置の免震感度を決定する。大きければ、感
度は悪くなり、小さいと感度が良くなる。ただし、地震
後の残留変位の存在のために、余裕をみた大きさにする
必要がある。また、この接点大きさを、調整可能とする
事により、免震装置の免震感度の調整を可能とする。ま
た、免震皿3は 重力復元型の、全方向性を持った球面
またすり鉢状等の凹曲面滑り面部をもったものが望まし
いが、一方向性でもよい。また凹曲面でない平面形状の
滑り面部を有する免震皿3の場合は、バネ復元型の、バ
ネ9で元の位置に復元させる場合もある。また、免震皿
3の滑り部は、単に球形状の場合もある。また、振り子
型の場合、振り子の(地震後の)静止位置と、その振り
子を吊す材か、振り子下の材かの、振り子の静止位置と
同じ位置とに、電気接点23-cが取付けられ、この静止
位置に、振り子が継続的にとどまる限り、固定ピン7は
作動せず、通電状態の継続が破られると、固定ピン7を
引き抜いて、固定を解除する。そして地震後、この静止
位置に、振り子が継続的にとどまり、通電状態が継続す
ると、固定ピン自動制御装置22が作動し、固定ピン7
を免震される構造体1を固定する位置に自動復帰させる
ものである。また、振り子も、全方向性を持ったものが
望ましいが、一方向性でもよい。図79は、地震センサ
ー振幅装置14が免震皿型で重力復元型の場合、図80
は、地震センサー振幅装置15が免震皿型でバネ復元型
の場合、図81は、地震センサー振幅装置13が振り子
型の場合である。なお、免震皿型、振り子型ともに、図
の固定ピン装置Gが、免震される構造体1、この免震さ
れる構造体を支持する構造体2に対して、逆に取り付く
場合もある。 8.1.6. 地震センサー(振幅)による自動制御型固定ピ
ン装置 8.1.6.1.地震センサー(振幅)による自動制御型固定ピ
ン装置 図82は、請求項46の地震センサー(地震センサー振
幅装置)による自動制御型固定ピン装置の実施例を示
している。固定ピンが挿入されるすり鉢形状等の挿入孔
7-vと当該挿入孔7-vに挿入される固定ピン7を有し、
筒中で液体や空気等が漏れず、スライドするピストン7
-pをもった固定ピン7が、その筒(固定ピン取付け部)
7-aに挿入され、その外に固定ピン先端7-wが突き出て
おり、さらに、筒7-aの上と下とは管7-eで繋がれてい
る。そして、ピストン7-pには、この管7-eの孔より大
きい、孔7-jがあり、その孔に弁7-fがある。この弁7
-fは、ピストン7-pが引き込まれる時に、開くように付
けられる。また、その筒7-aの中にバネ(空気バネ含
む)またゴム7-oが入り、ピストン7-pをもった固定ピ
ン7を押出す役割をする場合もある。この弁7-fの性格
により、固定ピン先端7-wは、筒7-a中に入る方向で
は、速やかであり、出る方向では、遅延される。それに
より、地震力が働くと速やかに、固定ピン先端7-wは、
筒7-a中に入り、地震力が働いている間は、出にくくな
る。また、筒7-a、及び管7-eとは、潤滑油等で満たさ
れている場合もある。さらに、固定ピン先端7-wには、
第1のピン7-lが差し込まれる溝また窪み7-kがあり、
この第1のピン7-lは常時、バネ9-cで押されている。
この第1のピン7-lには、さらに第2のピン7-nが差し
込まれる溝また窪み7-mがあり、この第2のピン7-nも
常時、バネ9-cで押されている。そしてこの第2のピン
7-nにはワイヤー等8で、地震センサー振幅装置13、
14、15と繋がれている。そして、地震時には、地震
センサー振幅装置13、14、15が振幅し、ワイヤー
等8により、第2のピン7-nが引っ張られ、前記第1の
ピン7-lのロックが外れて、固定ピン先端7-wは、筒7
-a中に入り、免震装置全体が可動し始める。逆に、地震
終了時には、重力またバネ(空気バネ含む)またゴム7
-oにより、徐々に固定ピン先端7-wが出始め、すり鉢形
状の挿入孔勾配に従いながら、最も底で 第1のピン7
-lにより、固定ピン先端7-wがロックされ、免震される
構造体Aも固定される。後述のように2.6.1.バネ付き部
材での押さえ込みの引抜き防止装置との併用で、より固
定ピン効果を高められる。そして、地震力が働かない限
り、第1のピン7-lにより、固定ピン先端7-wがロック
され続けており、風等では免震される構造体Aは動かな
い。以上の構成は、固定ピン7が免震される構造体1
に、固定ピンの挿入孔7-vが免震される構造体を支持す
る構造体2に、取付けられている場合の実施例である。
逆の関係の場合もある。つまり、前記固定ピンの挿入孔
7-vおよび固定ピン7のうち、一方を免震される構造体
1に、もう一方をこの免震される構造体を支持する構造
体2に設けることになる。また、筒7-aの上部に関し
て、5.2.同様に、単に止め金が固定されている場合もあ
るが、雌ネジが切られて、雄ネジ7-dが挿入されている
場合もある。この雄ネジ7-dについては、雄ネジ7-dが
入り込み方向に回転して締めることにより、バネ等7-o
を圧縮して、バネ等7-oの反発力を強め、固定ピン先端
7-wの押し出す力を強める機能をもち、復元力を高めた
り、地震後の地震後の免震される構造体Aの残留変位の
矯正を可能にする。 8.1.6.2.連動作動固定ピン 図83は、請求項47の自動制御型固定ピン装置の連
動作動の実施例を示している。8.1.2.簡易連動作動固定
ピンでの方式と同じように、2つ以上の自動制御型固定
ピン装置の第1のピン7-l同士をワイヤー等8-rで繋
ぎ、他方が動くと片方も動くように構成する。 8.1.7. 地震センサー(振幅)による自動制御型固定ピ
ン装置 図84は、請求項48の地震センサー(地震センサー振
幅装置)による自動制御型固定ピン装置の実施例を示
している。固定ピンが挿入されるすり鉢形状等の挿入孔
7-vmと当該挿入孔7-vmに挿入される固定ピン7を有
し、筒中で液体や空気等が漏れず、スライドするピスト
ン7-pをもった固定ピン7が、その筒(固定ピン取付け
部)7-aに挿入され、その外に固定ピン先端7-wが突き
出ており、さらに、筒7-aの上と下とは管7-eで繋がれ
ている。また、その筒7-aの中にバネ(空気バネ含む)
またゴム7-oが入り、ピストン7-pをもった固定ピン7
を押出す役割をする場合もある。さらに、地震センサー
振幅装置13、14、15( (a)図は、地震センサー振
幅装置15の場合、 (b)図は、地震センサー振幅装置1
4)をもち、その地震センサー振幅装置及び押出し部1
7の先に、管7-eの弁7-fを開く押出し部7-hを持つ。
なお、押出し部7-hには、弁7-fを常に閉じる状態にす
るバネ7-iを設ける場合がある。この弁7-fは、ピスト
ン7-pを押出す時に開くように付けられる。そして、地
震時には、地震センサー振幅装置(13、14、15)
が振幅し、押出し部7-hを押出して、弁7-fを開き、地
震力により固定ピン先端7-wが(すり鉢形状の挿入孔勾
配を上り)持ち上がり、免震装置全体が可動し始める。
逆に、地震終了時には、すり鉢形状の挿入孔勾配に従い
ながら、バネ7-oまた重力(固定ピン7が上の場合)に
より、固定ピン先端7-wが突き出る方向に働き、かつ、
弁7-fも突き出る方向にしか開かないので、すり鉢形状
の挿入孔勾配に従いながら、最も底で、固定ピン先端7
-wが止まり、免震される構造体Aも固定される。後述の
ように2.6.1.バネ付き部材での押さえ込みの引抜き防止
装置との併用で、より固定ピン効果を高められる。以上
のことから、この弁7-fの性格により、地震時以外は、
固定ピン先端7-wは、下に突き出す方向性のみを持ち、
引き込むことは、地震時以外には起こらない。また、筒
7-a、及び管7-eとは、潤滑油等で満たされている場合
もある。以上の構成は、固定ピン7が免震される構造体
1に、固定ピンの挿入孔7-vが免震される構造体を支持
する構造体2に、取付けられている場合の実施例であ
る。逆の関係の場合もある。つまり、前記固定ピンの挿
入孔7-vおよび固定ピン7のうち、一方を免震される構
造体1に、もう一方をこの免震される構造体を支持する
構造体2に設けることになる。また、筒7-aの上部に関
して、5.2.同様に、単に止め金が固定されている場合も
あるが、雌ネジが切られて、雄ネジ7-dが挿入されてい
る場合もある。この雄ネジ7-dについては、雄ネジ7-d
が入り込み方向に回転して締めることにより、バネ等7
-oを圧縮して、バネ等7-oの反発力を強め、固定ピン先
端7-wの押し出す力を強める機能をもち、復元力を高め
たり、地震後の地震後の免震される構造体Aの残留変位
の矯正を可能にする。また、以上の8.1.6.〜8.1.7.共
に、2.6.1.バネ付き部材での押さえ込みの引抜き防止装
置との併用で、より固定ピン効果を高められる。という
のは、隙間のない引抜き防止装置(重力復元型併用時
の、上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-bとの
間に、上部スライド部材4-aの上下変位による隙間のな
い引抜き防止装置)の併用では、固定ピン装置のブレー
キが効き過ぎ、また免震性能を落とすからであり、引抜
き防止装置を使用しないか、若しくは、バネ付き部材で
の押さえ込みのない隙間のある引抜き防止装置では、固
定ピン効果の効用が少ないからである。 8.1.8. 垂直変位吸収重力復元型免震・滑り支承併用自
動制御型固定ピン装置 以上の8.1.6.〜8.1.7.共に、固定ピン7に、滑り部5的
機能を合せ持たせ、固定ピンの挿入孔7-vに、免震皿3
の機能を合せ持たせる(すり鉢形状等の凹形態7-vm)
ことにより、重力復元型免震・滑り支承の機能をも合せ
持たせることが可能である。このことにより、地震の終
了時には重力復元型免震・滑り支承の役割を果たしなが
ら、地震のない平常時は、固定ピンの役割を果たすこと
が可能になる。図84(a)の固定ピンの挿入孔7-vが、
滑り性能を高めた球面等の凹曲面形状で、かつ固定ピン
7に、滑り部5的機能を合せ持たせる場合には、重力復
元型免震・滑り支承の機能をも合せ持たせることが可能
である。また、逆に図84(c)のように固定ピンの挿入
孔7-vが、すり鉢形状では、球面等の凹曲面形状に比べ
て固定ピン装置としての機能が高くなる。請求項48−
3は、その垂直変位吸収重力復元型免震・滑り支承併用
自動制御型固定ピン装置の発明を示している。 8.1.9. 自動制御型固定ピン装置付き二重免震皿 図85は、請求項49の自動制御型固定ピン装置付
き二重免震皿の実施例を示している。平面形状滑り面部
を有する免震皿と凹形状滑り面部を有する免震皿との組
合せの二重皿免震において、この平面形状滑り面部を有
する免震皿の中央部に自動制御型固定ピン装置の固
定ピン取付け部7-aを取付け、他方の凹形状滑り面部
を、この固定ピンのすり鉢形状等をもった挿入孔7-vm
と兼用することにより構成される。 8.1.10.地震センサー振幅装置の設置場所 8.1.〜8.1.8.の各場合の、地震センサー振幅装置13、
14、15の設置場所は、免震される構造体A、また免
震される構造体を支持する構造体Bのどちらでも良い
が、地震力以外の振動が働かない場所のほうが良い。つ
まり、免震される構造体を支持する構造体Bのほうが良
い。また地震センサーからの指令を電気等で送れる場合
は、地下等の地震力以外の振動が働かない場所のほうが
良い。 8.2. 風力センサーによる固定ピン装置 8.2.1.一般型 請求項50の固定ピン装置Gは、風力センサーによる風
力を感じて、固定ピン7が、その挿入孔7-vに差し込ま
れる装置である。この固定ピン7は、屋上等におかれる
風力センサーによって、風力時にのみ前記挿入孔7-vに
挿入され、免震される構造体Aを固定するようにし、そ
して風力がやむと、固定ピン自動制御装置22が作動
し、固定ピン7を引き抜く。そして普段は、固定が解除
されているものである。 8.2.2.油圧型 図86は、請求項51の風力センサーによる油圧型固定
ピン装置の実施例を示している。屋上等におかれる風圧
センサー7-Qの機構として、風圧を受ける板(風圧板)
7-rをもうけ、風圧により、この風圧板と連動する油圧
ポンプ7-tのピストン7-pが押され、そのことにより、
液体が押出される。その押出された液体が、パイプ等
で、各固定ピン装置Gを作動させる油圧ポンプ7-uに流
れだし、油圧ポンプのピストン7-pが押され、免震され
る構造体Aがロックされる。そして風が止むと、前記風
圧板7-rは、バネ9-c等で元の位置にもどり、それによ
り、この風圧板7-rと連動する前記油圧ポンプ7-tのピ
ストン7-pも元の位置に戻る。それにより液体も引き戻
され、前記各固定ピン装置Gの各油圧ポンプ7-uのピス
トン7-pを戻し、免震される構造体Aのロックが解除さ
れる。風力センサーによる固定ピン装置Gの感度は、風
圧板7-rと連動する油圧ポンプ7-tと固定ピン装置Gを
作動させる油圧ポンプ7-uとのシリンダーの大きさとの
関係で決まる。つまり、固定ピン装置Gを作動させる油
圧ポンプ7-uに比べて、風圧板と連動する油圧ポンプ7
-tのシリンダーの大きさを大きくすればするほど、風力
に対して、固定ピン装置Gは、敏感になる。なお、風圧
板7-rと連動する油圧ポンプ7-tは、回転心棒7-xの上
に乗り、尾翼7-yが付いていることにより、風上に風圧
板7-rを向けた風見鶏のように回転する。 8.3. 固定ピン装置の設置位置 8.3.1. 一般 請求項52は、固定ピン装置の設置位置に関するもので
ある。特許 2575283号の固定ピン装置、および、8.1.〜
8.2記載の固定ピン装置は、免震される構造体Aの重心
位置またその近傍に一か所また複数箇所設置される。重
心近傍で(その固定ピン7を中心に)回転が生じない程
度離れた2箇所設置が、多くの場合に採用されると考え
られる。その場合、2箇所の固定ピン装置は、8.1.地震
動作動による固定ピン装置の場合は、8.1.2.簡易連動作
動固定ピンで同時解除され、8.2.風力センサーによる固
定ピン装置の場合は、電気また油圧(8.2.2.)で同時に
解除される。また、8.1.地震動作動による固定ピン装置
で、8.1.2.簡易連動作動固定ピンでは困難な、2箇所の
固定ピン装置の距離の離れた場合には、以下の方法があ
り、この方法は、8.2.風力センサーによる固定ピン装置
の場合にも利用できる。 8.3.2. 2個以上の固定ピン装置の設置 図87は、請求項53の8.1.6.〜8.1.7.記載の自動制御
型固定ピン装置の設置位置の実施例を示している。
自動制御型固定ピン装置に関しては、免震される構
造体Aの重心位置(また近傍)以外の周辺位置に、地震
センサー振幅装置13、14、15の感度が敏感な固定
ピン装置(弁5-fの開きに関して地震力に敏感なもの)
G-sを設置し、免震される構造体Aの重心位置(また近
傍)には、周辺位置に比べて、地震センサー振幅装置の
感度が鈍感な固定ピン装置G-dを設置する。地震センサ
ー振幅装置が敏感なタイプのものとは、弁5-fの開きに
関して地震力に敏感なものことを言う。つまり小地震力
に対して弁5-fが開くということである。そのことによ
り、まず、一般時には、重心位置(また近傍)とそれ以
外の周辺位置との2ヶ所以上の箇所で、免震される構造
体Aが、免震される構造体を支持する構造体Bに固定さ
れ、地震時には、まず周辺部分の自動制御型固定ピン装
置G-sがまず解除されて、その後、重心位置(また
近傍)の自動制御型固定ピン装置G-dが解除され、
免震される構造体Aが、免震状態に入る。また、重心位
置(また近傍)以外の周辺に設置される自動制御型固定
ピン装置G-sに関しては、8.1.8.自動制御型固定ピ
ン装置付き二重免震皿が適している場合が多い。図
87(a)(b)(c)は、その実施例であり、(a) は、免震さ
れる構造体Aの重心位置(また近傍)以外の周辺位置に
1箇所と、免震される構造体Aの重心位置(また近傍)
の1箇所の場合、(b) は、免震される構造体Aの重心位
置(また近傍)以外の周辺位置に2箇所と、免震される
構造体Aの重心位置(また近傍)に1箇所の場合、(c)
は、免震される構造体Aの重心位置(また近傍)以外の
周辺位置に4箇所と、免震される構造体Aの重心位置
(また近傍)に1箇所の場合である。この方法は、全て
の固定ピン装置において、可能な方法である。8.1.1.の
地震衝撃・加速度による折れピンによる固定ピン装置に
おいては、地震センサー振幅装置の感度の代わりに、固
定ピンの切断される感度として、同様に考える。具体的
には、免震される構造体Aの重心位置(また近傍)以外
の周辺位置に、固定ピンの切断感度が敏感な(固定ピン
が切断されやすい)固定ピン装置G-sを設置し、免震さ
れる構造体Aの重心位置(また近傍)には、周辺位置に
比べて、固定ピンの切断感度が鈍感な(固定ピンが切断
されにくい)固定ピン装置G-dを設置する。8.2.の風力
センサーによる固定ピン装置Gにおいては、免震される
構造体Aの重心位置(また近傍)以外の周辺位置に、風
力センサーの感度を下げた固定ピン装置G-wdを設置
し、免震される構造体Aの重心位置(また近傍)には、
周辺位置に比べて、風力センサーの感度を上げた固定ピ
ン装置G-wsを設置する。つまり、風力時には、まず、
免震される構造体Aの重心位置(また近傍)の固定ピン
装置G-wsの固定ピンが、まず下がり、そして周辺位置
の固定ピン装置G-wdの固定ピンが、それに続いて下が
る事になる。しかし、風力センサーによる固定ピン装置
は電動型を使用できるので、同時に固定ピンを差し込む
方式が可能である。図87(e)(f)(g)は、その実施例で
あり、(e) は、免震される構造体Aの重心位置(また近
傍)以外の周辺位置に1箇所と、免震される構造体Aの
重心位置(また近傍)の1箇所の場合、(f) は、免震さ
れる構造体Aの重心位置(また近傍)以外の周辺位置に
2箇所と、免震される構造体Aの重心位置(また近傍)
に1箇所の場合、(g)は、免震される構造体Aの重心位
置(また近傍)以外の周辺位置に4箇所と、免震される
構造体Aの重心位置(また近傍)に1箇所の場合であ
る。この風力センサーによる固定ピン装置に比べて、8.
1.の地震動作動による固定ピン装置は、地震時に停電の
可能性もあり(自家発電設備を全て設けるわけにもゆか
ないし、電池方式にもメンテナンスフリーを考えると問
題もあり)、電動型を使用しにくいので、以上の方法が
必要になる。 8.4. 杭折れ防止構法 請求項54の杭折れ防止構法は、上部構造(地上構造
物)と杭等の基礎部とを構造的に縁を切り、その両者間
をある一定以上の地震力によって折れる固定ピン7で繋
ぐことにより構成するものである。ある一定以上の地震
力とは、杭折れが起こる地震力以下の地震力である。上
部構造(地上構造物)の柱等と、基礎部との詳細として
は、まず、基礎部の柱受けの詳細として 柱より大きな
支持板を持ち、周辺は立ちあげて、柱がそこよりずれを
防ぐ必要もある。またその支持板は、杭折れを防ぐため
だけなら、コンクリートならコンクリートでも良く、ま
た形状は、平面でも、すり鉢また球面等の凹曲面でも良
い。同様に 上部構造(地上構造物)の柱等の基礎当た
り部の材料は杭折れを防ぐためだけなら、コンクリート
ならコンクリートでも良く、また形状は、平面でも、基
礎部と対称の、台円錐また球面等の曲凸面でも良い。ま
た固定ピン7も、折れピン同様、誘発切り込みの入った
ものでも良い。 8.5. 地震後の残留変位への対処 8.5.1.重力復元型免震・滑り支承の免震皿の形状 重力復元型免震・滑り支承の免震皿3の凹形状滑り面部
としては、地震後の残留変位の少ないすり鉢形状が望ま
しく、さらに、すり鉢形状の底を平らにし、その大きさ
も滑り部とほぼ同じ大きさにして、滑り部がそこに戻り
やすくする工夫も必要である。また、摩擦係数を小さく
する必要もある。8.1.4.自動復元型の場合、及び 8.1.
5.自動制御型固定ピン装置、8.2.風力センサーによる固
定ピン装置の各場合において併用する場合には、このよ
うな方法は不可欠になる。 8.5.2.固定ピンの挿入孔孔形状 図88は、請求項55の固定ピン7の挿入孔(差し込ま
れる側)7-vの形状の実施例を示している。固定ピン7
を固定する側(差し込まれる側)の形状としては、残留
変位のために、必しも、当初の停止点に戻るとは限ら
ず、他の位置で停止しても、免震される構造体1をロッ
クできるように考えると、当初の停止点よりも広い範囲
(残留変位の生じる範囲)で、ロックでき、さらにま
た、自然に当初の停止点に戻るような工夫が必要であ
る。つまり、当初の停止点よりも広い範囲(残留変位の
生じる範囲)で、摩擦の加わる形状、凸凹の多い形状を
施し、さらにまた、すり鉢状等の凹面形状で、当初の停
止点に戻るように誘う工夫が必要である。 (1)球面 図88(a)は、固定ピン7の挿入孔7-vが球面形状の場
合である。 (2)すり鉢、 図88(b)は、固定ピン7の挿入孔7-vがすり鉢の場合
である。 (3)凸凹形状 図88(c)は、固定ピン7の挿入孔7-vの近傍まで含め
て凸凹形状の場合である。 (4)斜め段々形状型すり鉢 図88(d)は、固定ピン7の挿入孔7-vが、段々形状
で、全体としては円錐形すり鉢形状となっている。以上
の (1)〜(4)の構成は、固定ピン7が免震される構造体
1に、その挿入孔7-vが免震される構造体を支持する構
造体2に、取付けられるている場合の実施例である。逆
の関係の場合もある。また、 (1)(2)のような形状にす
ることにより、重力復元型免震装置と固定ピン装置の兼
用も可能になり、8.1.6.また8.1.7.の地震センサー(振
幅)による自動制御型固定ピン装置による方法を選
ぶことによって、元の位置に戻すことも可能になる。 9.免震装置設置と基礎部分の施工に関する合理化 図89〜92は、請求項56の実施例を示している。特
に、戸建て用免震装置としての意味がある。ベタ基礎
2、また布基礎2と地面33の上に空隙を設けて、スラ
ブ1-sを打ち、その間に免震・滑り支承を入れる。具体
的に施工法を説明すると、ベタ基礎2、また布基礎2と
地面33の上に免震・滑り支承を配備し、その間を有機
溶剤で溶けるスタイロフォーム等のプラスチック30
か、水で溶けるプラスチック30で埋めて間隙を作り、
それらの上にコンクリートスラブ1-sを打ち、コンクリ
ートが固まるとこのプラスチックを有機溶剤か水で溶か
し、空間を作ると、ベタ基礎2、また布基礎2と地面3
3の上に、免震・滑り支承のみに支えられてコンクリー
トスラブ1-sが浮く形となり、免震・滑り支承の作動が
可能となる。そしてこのコンクリートスラブ1-sには、
在来構法・プレハブ構法・2×4構法等の住宅を自由に
建てられるように、一定荷重の以上の構造設計として、
配筋設計をする。また上部構造としてのフレームとして
の剛性のなさを補うようにスラブの剛性設計もする。そ
の事により、上物の自由を拘束せずに、上部構造の自由
がもたらされ、上部構造としてのフレームとしての剛性
のなさもスラブの剛性により解決される。図89は、べ
た基礎に空隙を設けてスラブ1-sを打つ場合であり、図
90は、布基礎2と地面33の上に空隙を設けて、スラ
ブ1-sを打つ場合である。また、ベタ基礎2、また布基
礎2と地面33の上に、コンクリートスラブ1-sのつく
り方のその他の方法としては、 1) ベタ基礎、また布基礎と地面の上に、施工後にボル
トのネジ操作でジャッキアップの機能を持ったボルトを
一定間隔に設けて、ベタ基礎、また布基礎と地面の上
に、コンクリートの剥離材また剥離を容易にするシート
を設けて、その上にコンクリートスラブを打つ。コンク
リートが固まると、埋めてあったボルトのネジ操作でジ
ャッキアップし、空間を作ると、ベタ基礎、また布基礎
と地面の上に、免震・滑り支承のみに支えられてコンク
リートスラブが浮く形となり、免震・滑り支承の作動が
可能となる。 2) ベタ基礎、また布基礎と地面の上に、免震・滑り支
承を配備して、その上にPC版を並べる方法もある。 3) ベタ基礎、また布基礎と地面の上に、免震・滑り支
承を配備して、その上に鉄骨を梁としてかけ渡し、その
鉄骨梁にPC版またALC版をかけ渡す方法もある。こ
の構法は、汎用戸建て免震に適しているが、それに限定
される事はない。 10.免震装置配置と復元装置の復元能力の設計 10.1.免震装置配置 請求項57は、免震装置配置に関するものである。免震
される構造体Aの重心位置またその近傍にのみ、2箇所
以上の復元装置Cを装備し、それ以外は、復元力を持た
ない免震・滑り支承Dとする。特に、2箇所の場合には
免震される構造体Aの長軸方向における重心位置をは
さみ、ほぼ等距離の位置の二箇所に設定が好ましい。当
然、重心位置を挟み対称位置でも構わない。また等距離
からずれても構わない。また必要に応じて、固定ピン装
置Gを配する。特に固定ピン装置Gに関しては、箇所数
が多いと、固定ピンの解除また差し込みのタイムラグの
心配があり、箇所数が少ない事に越したことはないが、
一箇所では、風力による回転の心配がある。それゆえ、
2箇所が良い。一箇所の場合には、免震される構造体A
の重心位置またその近傍がよい。詳細は、8.3.に書かれ
ている。 10.1.1.滑り型免震装置の水平性維持 請求項58は、滑り型免震・滑り支承の水平性維持の施
工に関するものである。免震・滑り支承を、免震される
構造体の内側(また重心)方向に向かって低く、免震さ
れる構造体の外側に向かって高い傾斜を持たせて設置す
る。そのことにより、滑り型免震・滑り支承の施工時及
び施工後の水平性維持の問題が解決される。 10.1.2.滑り型免震・滑り支承の材料仕様 滑り型免震・滑り支承の材料は、ステンレスまたチタン
等の錆びない材料によって構成される。特にチタンはほ
とんど錆びず、高硬度なため低摩擦材としての性能を長
期的に保持できる。表面研磨は、平面状免震皿の二重に
よる二重免震の場合は、鏡面仕上げでなく、一段階ほど
荒くした方が良い。 10.1.3.戸建ての場合 図89〜92は、戸建ての実施例の場合を示しており、
戸建ての標準的柱間隔に、また、その柱ごとの下に、4.
1.の二重(以上)平面形状滑り面部を有する免震・滑り
支承D等を装備し、免震される構造体Aの重心位置また
その近傍に、復元装置C、また固定ピン装置Gを装備し
た実施例である。図89(a)、図90(a)は、全体配置図
であり、図89(b)、図90(b)は、その部分断面図であ
る。図91は、重心位置またその近傍に位置する2.1.の
復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承Cの実施
図であり、図92は、スラブを取った状態での2.1.の復
元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承Cの実施図
である。装置ごとの具体的な配置について説明すると、 1)免震・滑り支承の配置 免震・滑り支承Dの配置に関して、2.7mとか3.6
mとかの標準的柱間隔に、その柱ごとの下に(間柱等は
飛ばす場合あり)、4.1.の二重(以上)平面形状滑り面
部を有する免震・滑り支承D等を装備する。安価な免震
装置Dのお陰で、柱ごとに設置が可能となり、免震装置
間隔を飛ばす必要がなくなり、そのために戸建ての構造
形態をかえる必要はなくなった。 2)復元装置の配置 復元装置Cの配置に関して、免震される構造体Aの重心
位置またその近傍に、一か所、2箇所、また数箇所(特
に2箇所以上に)、復元装置Cを装備するが、当然、2.
1.の復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承だけ
でなく、積層ゴムでも良いし、5.3.の縁切り型垂直変位
吸収重力復元型免震・滑り支承であっても良いし、6.
の新重力復元型免震装置でも良いし、また2.2.の積層ゴ
ム/ゴム/バネ付き引抜き防止装置・滑り支承でも良
い。特に、5.3.の縁切り型垂直変位吸収重力復元型免震
・滑り支承と、6.の新重力復元型免震装置とは、免震
される構造体Aの重心を下げる効果により、安定した免
震性能が得られる。 3)固定ピン装置の配置 また、固定ピン装置Gに関して同様であり、免震される
構造体Aの重心位置またその近傍に1箇所、2箇所、ま
た数箇所設置されるが、特に2箇所とするのが良い。固
定ピン装置Gの装置の種類に関して、8.1.1.の地震衝撃
・加速度による折れピンによる固定ピン装置、8.1.3.の
簡易地震センサー(振幅)による固定ピン装置、8.1.4.
の自動復元型、8.1.5.の地震センサー(振幅)による自
動制御型固定ピン装置、8.2. 風力センサーによる固定
ピン装置のいずれかが設置される。8.1.1.の地震衝撃・
加速度による折れピンによる固定ピン装置の場合には、
8.1.2.簡易連動作動固定ピンが必要になる。 10.1.4.一般ビルの場合 一般ビルの場合も、そのビルの柱間隔に、その柱ごとの
下に(小スパン間隔の場合は飛ばす場合あり)、免震・
滑り支承D等を装備し、中心部に復元装置C、また固定
ピン装置Gを装備する。以下、ほぼ同様である。 10.2.復元装置の復元能力の設計 請求項59は、復元装置の復元能力の設計に関するもの
である。滑り型免震装置のどのような場合にも言える事
であるが、復元装置の復元能力の設計に関して、復元が
可能な最小限の復元力が、免震性能上一番良い。つま
り、凹形状の重力復元型免震・滑り支承・十字重力復元
型免震・滑り支承免震皿においては、復元が得られる限
り、曲率はできるだけ大きくして平坦面に近付ける。ま
た、バネ等の復元型の場合おいては、復元が得られる限
り、バネ定数はできるだけ小さくする。そして、双方と
もに、復元力を最小限にするためには、免震・滑り支承
の摩擦係数を下げる事も必要である。そのことは、ま
た、免震性能をよくする事につながる。 10.3.減衰ダンパーについて 積層ゴム免震は、時間軸を横軸に変位を縦軸にすると、
等比級数的な減衰曲線を持ち、減衰しにくく、減衰ダン
パーは必ずと言って良いほど必要であるが、滑り型免震
では、時間軸を横軸に変位を縦軸にすると、等差級数的
な減衰曲線を持ち、すみやかに減衰するため、減衰ダン
パーは必要ない。また、滑り型免震に、減衰ダンパーを
設けた場合には、免震性能を下げる効果しか持たない。 11.新積層ゴム・バネ 図94は、請求項60の新積層ゴム免震装置の実施例を
示している。中央部の穴が開いた鋼等の硬質板28を積
み重ねて、積層させ、その中央部にゴムまたバネ(空気
バネ含む)29を挿入させることにより構成され、か
つ、この硬質板28の最上部の板を免震される構造体1
に、最下部の板をこの免震される構造体を支持する構造
体2に設けることにより構成する。剪断変形に関して
は、ゴム自体の性能を期待できるが、耐圧性能に関して
は、ゴムの膨脹の問題があった。ゴムの圧縮力によるこ
の膨脹の問題は、また、ゴムまたバネの座屈の問題は、
この、中央部の穴が開いた鋼鉄等の硬質板28で防ぐこ
とができ、さらに、現状の積層ゴムのような一枚一枚ゴ
ムと鉄を接着するような手間が省けて、生産を容易にす
る。 12.免震構造による構造体設計法 12.1.超高層建物・構造体 柔構造の超高層での地震時の揺れと風力時の揺れの問題
は、風力に対しては、風力ではゆれない程度の剛性をも
たせる構造とし、地震力に対しては、特許 1844024号と
特許 2575283号との免震復元装置、免震装置、及び上述
の滑り型免震・滑り支承で免震させる。また、建物の剛
性を上げることは、免震性能を上げることにもつなが
る。そのことにより、地震時に免震され、風揺れしない
超高層建物が可能となり、風揺れ防止のための制振構造
を採用する必要もなくなる。 12.2.高塔状比建物・構造体 ある塔状比以上の構造体は、免震・滑り支承等の免震装
置に加えて引抜き防止装置を必要とする。また、ロッキ
ング等の問題を少なくするために、免震・滑り支承の摩
擦係数を、できるだけ下げ、また、1階等の地上に近い
階の床等を重くする必要もある。また、自重に対して、
ある一定以上の風圧見つけの大きい構造体は、固定ピン
装置を必要とする場合もある。 12.3.軽量建物・構造体 従来の積層ゴムでは、固有周期が延びない軽量建物・構
造体には、免震・滑り支承等の免震装置で、免震が可能
になる。また、引抜き力が働く場合は、引抜き防止装置
によって対処し、風で揺れる場合には、固定ピン装置を
必要とする。免震性能を上げるために、重心を下げて、
1階等の地上に近い階の床等を重くする必要もある。
【発明の効果】
1.十字型免震・滑り支承、また十字重力復元型免震・
滑り支承 1.1. 十字型免震・滑り支承、また十字重力復元型免震
・滑り支承 この発明は、同形の部材の上下の噛み合わせで、一方向
しかできなかった免震時の復元が、全方向で得られる。
またこのような単純な機構により、耐久性も得られ、メ
ンテナンス上の問題も少なくなる。また、十字型にする
ことにより材料を節約した。 1.2. 十字型免震・滑り支承、十字重力復元型免震・滑
り支承の中間滑り部 中間滑り部によって摩擦性能を上げられ、免震皿と滑り
部との接触面積も上げられる。また振動時の、免震皿と
滑り部との接触面積の変化もない。 1.3. 十字重力復元型引抜き防止装置・滑り支承 1つの装置で、免震復元と引抜き防止を合せ持った装置
が可能になる。また重力復元型特有の振幅時の垂直変位
のための遊びによるがたつきの問題及び引抜き時の衝撃
の問題をも解決できる。 2.引抜き防止装置・滑り支承の改良 免震される構造体の免震される構造体を支持する構造体
からの引抜きを防止する装置の改良に関する発明であ
る。 2.1. 復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承 復元・減衰バネ付きの引抜き防止装置・滑り支承であ
る。 2.2. 積層ゴム/ゴム/バネ付き引抜き防止装置・滑り
支承 積層ゴムの引抜き力対応の解決策となり、また同時に、
積層ゴムの座屈(底辺に対して高さの高い積層ゴム)の
問題を解決にもなった。これにより、積層ゴム自体のコ
ンパクト化と低コスト化を可能にした。 2.3. 引抜き防止機能の増強 引抜き防止機能をさらに増強される。 2.4. 新引抜き防止装置・滑り支承 新しい引抜き防止装置・滑り支承である。 2.5. 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 重力復元置型の免震復元が可能な引抜き防止装置・滑り
支承である。 2.6. 重力復元型免震・滑り支承振幅時の垂直変位の吸
収装置 重力復元型免震・滑り支承の併用時の地震振幅時の垂直
変位による特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・
滑り支承の遊びによる、風等の引抜き力が働いたときの
衝撃を吸収する装置である。 3.滑り型免震・滑り支承のダンパー機能向上及び初滑
動向上 3.1. 摩擦係数の変化による 免震皿の中心部の摩擦係数を小さくすることは、最初に
滑べり始める地震力の大きさを小さくして免震装置感度
を上げ、周辺部を大きくすることは、振幅を小さくさせ
る。両方の使用により、初滑動を良くし、かつ地震時の
振幅を小さくする。つまり、摩擦係数を大きくすると振
幅を抑制するが、初動加速度が大きくなり、免震感度が
悪くなり、逆に、摩擦係数を小さくと、初動加速度が小
さいが、振幅が大きくなるという滑り型の問題を解決す
る。 3.2. 曲面率の変化 重力復元型免震・滑り支承の、凹曲面の曲率を、中心部
から周辺に向かって、小さくして急勾配にして、地震の
振幅抑制するものである。 4.二重(以上)免震皿免震・滑り支承 滑り部と免震皿の方式(特許 1844024号での免震復元装
置)に比べて、免震皿の面積で、ほぼ1/4になり、免
震皿を上下合わせても、ほぼ1/2になる。 4.1. 二重(以上)免震皿免震・滑り支承 4.1.1. 二重(以上)免震皿免震・滑り支承 4.1.2. 引抜き防止付き三重(以上)免震皿免震・滑り
支承 免震される構造体の免震される構造体を支持する構造体
からの引抜きを防止し、かつ、滑り免震を可能にする。 4.2. 中間滑り部持ち二重(以上)免震皿免震・滑り支
承 二重・三重・四重に滑り面が得られ、すべり性能が向上
する。 4.2.1. 中間滑り部 上部下向き凹型の免震皿と同一球面率を持つ凸型と 下
部上向き凹型の免震皿と同一球面率を持つ凸型とが合体
した中間滑り部を挟み込むことにより、上下の免震皿と
滑り部の接触面積は、振幅時にも、この中間滑り部が上
下の免震皿の球面率に追随して、変わらないようにでき
る。 4.2.2. 二重中間滑り部 共に受けタイプとなり潤滑油充填しやすい。三重に摩擦
面が得られる。 4.2.3. 三重中間滑り部その1 四重に摩擦面が得られる。 4.2.4. 三重中間滑り部その2 四重に摩擦面が得られる。 4.3.シールまた防塵カバー付き二重(以上)免震皿免震
・滑り支承 免震皿をシールまた防塵カバーで密閉することにより、
潤滑剤の蒸発を防ぎ、防雨、防塵、また防錆により摩擦
係数の低下を防ぐ事が可能になる。 5.重力復元型免震・滑り支承の改良型 5.1. 重力復元型免震・滑り支承の滑り部の改良 免震皿と滑り部の接触面積をできるだけ大きくし、且
つ、振幅時にも、その接触面積が変化しないように同じ
にできる。二重・三重に滑り面が得られ、滑り性能が向
上する。 5.1.1. 中間滑り部 共に下受けタイプとなり潤滑油充填しやすい。2重に摩
擦面が得られる。 5.1.2. 二重中間滑り部 3重に摩擦面が得られる。首ふり角度を急にでき、凹型
の免震皿の減衰効果を上げられる。 5.2. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免震・滑り支
承 5.2.1. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免震・滑り
支承 重力復元型免震・滑り支承の作動時の垂直変位を吸収す
るだけでなく、垂直免震の機能も持ち合わせている。筒
の上部に、雄ネジが挿入されている場合には、復元力の
調整をできるだけでなく、地震後の残留変位の矯正も可
能になる。 5.2.2. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免震・滑り
支承 後述の8.1.6.および8.1.7.の地震センサー(振幅)によ
る上記自動制御型固定ピン装置の固定ピンを、滑り
部にし、固定ピンの挿入孔を、凹形状滑り面部を有する
免震皿にすると、滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免
震・滑り支承が可能になる。 5.3. 縁切り型垂直変位吸収重力復元型免震・滑り支承 重力復元型免震・滑り支承を使用しても、他の免震装置
に、垂直変位動の影響を及ぼさない重力復元型免免震・
滑り支承震である。また、重心位置に設ける事により、
一質点系に近い振動を可能にし、地震時の動きを単純化
させる効果をも持つ。また、免震される構造体の重心を
下げる効果により、安定した免震性能が得られる。 6.新重力復元型免震装置 垂直変位動のない重力復元型免震装置である。免震され
る構造体の重心を下げる効果により、安定した免震性能
が得られる。 7.垂直免震装置 7.1. 滑り部垂直変位吸収型の垂直免震装置 水平免震装置自体に、垂直免震装置を仕込むことで、コ
ンパクト化が可能になる。 7.2. 垂直免震付き引抜き防止装置(復元付き含む) 地震の水平力と垂直力の免震を分けることにより、垂直
免震を可能にする。 7.3. 各層・各階ごとの垂直免震装置 地震の水平力と垂直力の免震を分けることにより、垂直
免震を現実的な形で可能にする。 7.4. 引張材による垂直免震装置 重量の大きい構造体の垂直免震が可能になる。 8.固定ピン装置の詳細の仕様 8.1. 地震動作動による固定ピン装置 地震センサー等で地震の初期微動を感じて固定ピンがそ
の挿入孔から引抜かれる等の係脱する装置である。 8.1.1. 地震衝撃・加速度による折れピンによる固定ピ
ン装置 折れピン方式は簡易型に適している。またメンテナンス
も簡易である。 8.1.2. 簡易連動作動固定ピン 固定ピン装置は、2か所以上必要なので、同時にロック
解除されないと、一か所だけが解除された場合、残され
た固定ピン装置により偏芯して地震動により振り回され
る可能性が生じる。その問題を解決するものである。 8.1.3. 簡易地震センサー(振幅)による固定ピン装置 8.1.5.の自動制御型固定ピン装置の簡易版であり、8.1.
4.自動復元型と組合わせると、ほぼ同等に近い効果が得
られる。 8.1.4. 自動復元型 固定ピンが解除された場合に、地震後に自動的に固定状
態に復帰させるものである。 8.1.5. 地震センサー(振幅)による自動制御型固定ピ
ン装置 8.1.4.に比べて、免震される構造体の固定の解除まで自
動で行うものである。また、挿入孔を持たない、単に、
固定ピンが、免震される構造体に押し当たり、その摩擦
で固定する形は、地震後の残留変位に対応できる。 8.1.6. 地震センサー(振幅)による自動制御型固定ピ
ン装置 8.1.7. 地震センサー(振幅)による自動制御型固定ピ
ン装置 8.1.4.また8.1.5.は電気制御式が一般的になるが、地震
後の固定ピン装置の元の位置への復帰に関して、地震後
の停電を考えると、中小ビル以下では適用しにくい。8.
1.6.また8.1.7.地震センサー(振幅)による自動制御型
固定ピン装置は、電気に頼らないシステムにより、
その問題を解決するものである。 8.1.8. 垂直変位吸収重力復元型免震・滑り支承併用自
動制御型固定ピン装置 8.1.6.また8.1.7.の地震センサー(振幅)による上記自
動制御型固定ピン装置に、重力復元型免震・滑り支
承の効果も合わせ持たせる事も可能で、その場合には、
地震振幅時に、垂直変位のない重力復元型免震・滑り支
承が可能になるものである。 8.1.9. 自動制御型固定ピン装置付き二重免震皿 4.の二重免震皿と、8.1.6.また8.1.7.の地震センサー
(振幅)による上記自動制御型固定ピン装置との一
体化を計ったものである。省スペース化と取付け手間の
省力化を可能にする。 8.2. 風力センサーによる固定ピン装置 8.2.1.一般型 風力センサーにより、風力時にのみ固定ピンが差し込ま
れ、免震される構造体が固定される。この型のメリット
は、前述の8.1.地震動作動による固定ピン装置のように
地震力の大きさによらず、全ての微細な地震まで免震可
能だということである。 8.2.2.油圧型 電気式でないため、停電時でもこの固定ピン装置は作動
可能である。 8.3. 固定ピン装置の設置位置 8.3.1. 一般 固定ピン装置の設置位置として、免震される構造体の重
心位置その近傍に、最低2か所必要であるが、その事に
より安定する。 8.3.2. 2個以上の固定ピン装置の設置 離れた場合の2個以上の固定ピン装置の連動に関して
は、電気式連動でない場合は、8.1.2.簡易連動作動固定
ピンでは難しく、固定ピン装置の感度による差をつける
事でその問題を解決できる。 8.4. 杭折れ防止構法 杭の破壊防止にもなり、上部構造(地上構造物)の地震
力緩和にもなる。杭のあるすべての構造体に使える。 8.5.地震後の残留変位への対処 8.5.1.重力復元型免震・滑り支承の免震皿の形状 重力復元型免震・滑り支承の免震皿の形状としては、す
り鉢形状とすることにより、地震後の残留変位の少なく
できる。 8.5.2.固定ピンの挿入孔孔形状 地震後の残留変位の生じる範囲内のどの位置でもロック
できるように、固定ピンをロックできる範囲(差し込ま
れる側、また挿入孔)を、地震後の予想される残留変位
と同じ範囲とすることにより、地震後の残留変位に対処
できる。さらにすり鉢状等の凹面形状で、最初の点に戻
るように誘うことも可能である。この固定ピンをロック
できる範囲の形状として、球面形状、すり鉢形状、凸凹
の多い摩擦の加わる形状等があげられる。そして、すり
鉢形状等を選択する場合には、8.1.6.また8.1.7.の地震
センサー(振幅)による自動制御型固定ピン装置に
よる方法を選ぶことによって、元の位置に戻すことも可
能になる。 9.免震装置設置と基礎部分の施工に関する合理化 低廉な簡易型の免震装置が可能になる。また、1階の梁
とそれに支えられて床のコスト上の問題も解決する。ま
た、プレハブ・在来・2×4という上部構造の構法の違
いを問題としない。、 上部構造の剛性のない場合の問
題も解決する。 10.免震装置配置と復元装置の復元能力の設計 10.1.免震装置配置 重心位置またその近傍にのみ、2箇所以上の復元装置を
装備し、それ以外は、復元力を持たない免震滑り支承と
することは、経済性をもたらす。また必要に応じて、固
定ピン装置を配する。これも復元装置と同様に、重心位
置またその近傍にのみ、2箇所以上とするのが良い。箇
所数が多いとし固定ピン解除また差込みののタイムラグ
の心配があり、特に固定ピン装置に関しては、数が少な
い事に越したことはないが、一箇所では、風力による回
転の心配がある。それゆえ、2箇所以上が良く、これも
経済性をもたらす。 10.2.復元装置の復元能力の設計 滑り型免震装置の場合、復元が可能な最小限の復元力
が、免震性能上一番良く、凹形状の重力復元型において
は、復元が得られる限り、曲率はできるだけ大きくし、
また、バネ等の復元型においては、復元が得られる限
り、バネ定数はできるだけ小さくし、双方ともに、復元
力を最小限にするためには、免震・滑り支承の擦係数を
下げる事も必要である。そのことは、また、免震性能を
よくする事につながる。 11.新積層ゴム・バネ 従来の積層ゴムは、鋼とゴムとの付着性の問題、鋼とゴ
ムとの付着して積重ねてゆく製法状の問題、耐圧性の問
題、防火状の問題等が解決される。鋼とゴムとを一層ご
とに付着せず、鋼だけを積層させ、鋼の中心部を欠き、
その中心部にゴムまたコイルバネを充填させる方法をと
る事により、鋼と鋼とを積層させるので、鋼とゴムとの
付着性の問題はなくなり、鋼とゴムとを付着して積重ね
てゆく製法状の困難も解消する。耐圧性能に関しては、
ゴムを挟まず鋼と鋼とが積層するので鋼自体の耐圧性性
能が得られ、また、ゴムが内部に封じ込められ、直接外
部に出ないため防火状の問題も解決する。 12.免震構造による構造体設計法 12.1.超高層建物・構造体 滑り型免震等の免震装置上の超高層建構造体は、風力で
はゆれない程度の剛性をもたせる構造とすることによ
り、免震され、風揺れしない超高層建物が可能になる。 12.2.高塔状比建物・構造体 引抜き防止装置によって、従来の積層ゴム免震では不可
能だった引抜き力の働く高塔状比建物・構造体の免震を
可能にする。また、免震・滑り支承の摩擦係数をできる
だけ下げ、1階等の地上に近い階の床等を重くすること
により、ロッキング等の問題も解消する。また、固定ピ
ン装置によって、自重に対して、ある一定以上の風圧見
つけのある構造体の風揺れ問題も解決する。 12.3.軽量建物・構造体 免震・滑り支承等の免震装置によって、従来の積層ゴム
免震では固有周期が延びず、免震効果の得られない軽量
建物・構造体の免震を可能にする。また、摩擦係数を下
げることによる風揺れ問題も、固定ピン装置によって解
決する。また、引抜き力が働く場合には、引抜き防止装
置によって対処もできる。
【図面の簡単な説明】
図1〜9は、十字型免震・滑り支承、また十字重力復元
型免震・滑り支承、また十字重力復元型引抜き防止装置
・滑り支承の発明の実施例である。
【図1】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はその
断面図である。
【図2】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はその
断面図である。
【図3】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はその
断面図である。
【図4】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はその
断面図である。
【図5】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はその
断面図である。
【図6】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はその
断面図である。
【図7】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はその
断面図である。
【図8】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はその
断面図である。
【図8−2】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図である。
【図9】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はその
断面図である。 図10〜14は、十字型免震・滑り支承、十字重力復元
型免震・滑り支承の中間滑り部付きの実施例である。
【図10】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。
【図11】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図、(d)は詳細斜視図、(e)(f)(g)(h)は、振動時
の断面図であり、(g)(h)は最大時、(e)(f)は途中の時で
(e)(g)は基礎方向から見たもの、(f)(h)は基礎方向に
対面する方向から見たものである。
【図12】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。
【図13】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図、(d)は詳細斜視図、(e)(f)(g)(h)は、振動時
の断面図であり、(g)(h)は最大時、(e)(f)は途中の時で
(e)(g)は基礎方向から見たもの、(f)(h)は基礎方向に
対面する方向から見たものである。(a)は免震・滑り支
承の斜視図、(b)(c)はその断面図である。
【図14】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。図15〜19は、積層ゴム/ゴム/バ
ネ付き引抜き防止装置・滑り支承の実施例を示してい
る。
【図15】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図であり、(d)は免震・滑り支承の斜視図、(e)
(f)はその断面図である。(a)(b)(c)は、バネ(空気バネ
含む)またゴムまた積層ゴム25の高さが低い場合、
(d)(e)(f)はバネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴ
ム25の高さが高い場合である。
【図16】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図であり、(d)は免震・滑り支承の斜視図、(e)
(f)はその断面図である。(a)(b)(c)は、バネ(空気バネ
含む)またゴムまた積層ゴム25の高さが低い場合、
(d)(e)(f)はバネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴ
ム25の高さが高い場合である。
【図17】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図であり、
【図18】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図であり、(d)は免震・滑り支承の斜視図、(e)
(f)はその断面図である。(a)(b)(c)は、バネ(空気バネ
含む)またゴムまた積層ゴム25の高さが低い場合、
(d)(e)(f)はバネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴ
ム25の高さが高い場合である。
【図19】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図であり、(d)は免震・滑り支承の斜視図、(e)
(f)はその断面図である。(a)(b)(c)は、バネ(空気バネ
含む)またゴムまた積層ゴム25の高さが低い場合、
(d)(e)(f)はバネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴ
ム25の高さが高い場合である。図20、図21、図2
2は、復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承の
実施例を示している。
【図20】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。
【図21】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。(a-1)(a-2)(a-3)(a-4)は、スライド止
め金4-Pの斜視図である。(a-1)(a-2)でワンセット、(a
-3)(a-4)でワンセットである。(a-1)(a-3)は、上部スラ
イド部材4-aのスライド止め金4-Pであり、(a-2)(a-4)
は、下部スライド部材4-bのスライド止め金4-Pであ
る。
【図22】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。(a-1)(a-2)(a-3)(a-4)は、スライド止
め金4-Pの斜視図である。(a-1)(a-2)でワンセット、(a
-3)(a-4)でワンセットである。(a-1)(a-3)は、上部スラ
イド部材4-aのスライド止め金4-Pであり、(a-2)(a-4)
は、下部スライド部材4-bのスライド止め金4-Pであ
る。図23〜26は、補強引抜き防止装置・滑り支承の
実施例を示している。
【図23】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。
【図24】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。
【図25】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。
【図26】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。(a-1)は係合材繋ぎ部材27の構成を
あらわす斜視図である。図27は、新引抜き防止装置・
滑り支承の実施例を示している。
【図27】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。図28〜29は、重力復元型引抜き防
止装置・滑り支承の実施例を示している。
【図28】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。
【図29】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。図30〜31は、重力復元型免震・滑
り支承振幅時の垂直変位の吸収装置の実施例を示してい
る。
【図30】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。
【図31】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。図32〜33は、滑り型免震・滑り支
承のダンパー機能向上及び初滑動向上の実施例を示して
いる。
【図32】(a)は免震皿の斜視図、(b)はその断面図であ
る。
【図33】(a)は免震皿の斜視図、(b) はその断面図で
ある。図34〜42は、二重(以上)免震皿免震・滑り
支承の実施例を示している。
【図34】(a)(e)(g)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(f)(h)はその断面図である。また、(a)(e)は、(b)(f)の
免震・滑り支承の構成が分かるように、上部免震皿3-a
(また中間免震皿3-m)を持ち上げて見せた構成図で、
実祭は、上部免震皿3-a(また中間免震皿3-m)と下部
免震皿3-bとは接している。図34(a)〜(d)は、二重免
震皿(上部免震皿3-a、下部免震皿3-b)の場合、(c)
(d)は、特許 1844024号での免震復元装置との大きさの
比較図であり、(c)は特許 1844024号での免震復元装
置、 (d)は、二重免震皿の場合であり、図34(e)〜(f)
は、三重免震皿(上部免震皿3-a、中間免震皿3-m、下
部免震皿3-b)の場合である。図34(g)〜(h)は、シー
ルまた防塵カバー付き二重(以上)免震皿免震・滑り支
【図35】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。
【図36】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。
【図37】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図、(d)は詳細斜視図、(e)(f)は、振動時の断面
図である。
【図38】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。
【図39】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図、(d)は詳細斜視図、(e)(f)は、振動時の断面
図である。
【図40】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。
【図41】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図、(d)は詳細斜視図、(e)(f)は、振動時の断面
図である。
【図42】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図、(d)は詳細斜視図、(e)(f)は、振動時の断面
図である。図43〜45は、重力復元型免震・滑り支承
の滑り部の改良の実施例を示している。
【図43】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。
【図44】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図である。
【図45】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図、(d)はその詳細斜視図、(e)(f)は、振動時の
断面図である。 図46は、滑り部垂直変位吸収型の免震復元装置の実施
例を示している。
【図46】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)(c)はそ
の断面図であり、(d)はその断面詳細図である。図47
〜48は、新重力復元型免震装置の実施例を示してい
る。
【図47】免震装置の断面図である。
【図48】免震装置の断面図である。 図49〜57は、垂直免震装置の実施例を示している。
【図49】(a)は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図であり、(d)はその断面詳細図である。
【図50】(a)は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図であり、(d)はその断面詳細図である。
【図51】(a)は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図である。
【図52】(a)は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図である。(a-1)(a-2)(a-3)(a-4)は、スライド止め金4
-Pの斜視図である。(a-1)(a-2)でワンセット、(a-3)(a-
4)でワンセットである。(a-1)(a--3)は、上部スライド
部材4-aのスライド止め金4-Pであり、(a-2)(a--4)
は、下部スライド部材4-bのスライド止め金4-Pであ
る。
【図53】免震装置を装備した建物の構成図である。
【図54】(a)は免震装置を装備した建物の構成図であ
り、(b)はその垂直免震装置の断面図である。
【図55】(a)は免震装置の斜視図、(b) はその断面図
である。
【図56】(a)は免震装置の斜視図、(b) はその断面図
である。
【図57】(a)は免震装置の斜視図、(b) はその断面図
である。図58〜88は、固定ピン装置の実施例を示し
ている。
【図58】免震装置の断面図である。
【図59】免震装置の断面図である。
【図60】(a)は免震装置の断面図、(b)は固定ピンのロ
ック(止め金等)11の平面図である。
【図61】(a)は免震装置の断面図、(b)は固定ピンのロ
ック(止め金等)11の平面図である。
【図62】(a)は免震装置の断面図、(b)は固定ピンのロ
ック(止め金等)11の平面図である。
【図63】免震装置の断面図である。
【図64】免震装置の断面図である。
【図65】(a)は免震装置の断面図、(b)は固定ピンのロ
ック(止め金等)11の平面図である。
【図66】免震装置の斜視図である。
【図67】(a)は免震装置の断面図、(b)は固定ピンのロ
ック(止め金等)11の平面図である。
【図68】(a)は免震装置の断面図、(b)は固定ピンのロ
ック(止め金等)11の平面図である。
【図69】(a)は免震装置の断面図、(b)は固定ピンのロ
ック(止め金等)11の平面図である。
【図70】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断面図で
ある。
【図71】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断面図で
ある。
【図72】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断面図で
ある。
【図73】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断面図で
ある。
【図74】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断面図で
ある。
【図75】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断面図で
ある。
【図76】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断面図で
ある。
【図77】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断面図で
ある。
【図78】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断面図で
ある。
【図79】免震装置の断面図である。
【図80】免震装置の断面図である。
【図81】免震装置の断面図である。
【図82】免震装置の断面図である。
【図83】免震装置の断面図である。
【図84】(a)(b)(c)は免震装置の断面図である。
【図85】免震装置の断面図である。
【図86】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断面図で
ある。
【図87】(a)(b)(c)(d)(e)(f)は免震装置の設置配置図
である。
【図88】(a)(b)(c)(d)は免震装置の断面図である。 図89〜92は、免震装置設置と基礎部分の施工に関す
る合理化と戸建て用免震装置配置の実施例を示してい
る。
【図89】(a)は免震装置の斜視図、(b)はその断面図で
ある。
【図90】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断面図で
ある。
【図91】(a)は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図である。
【図92】(a)は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図である。図93は、縁切り型垂直変位吸収重力復元型
免震・滑り支承の実施例を示している。
【図93】(b)(c)は免震・滑り支承の断面図であり、
(a)はそれらの平面図である。図94は、新積層ゴム・
バネの実施例を示している。
【図94】(a)は免震装置の斜視図、(b)はその断面図で
ある。 図95〜97は、引抜き防止付き三重(以上)免震皿免
震・滑り支承の実施例を示している。
【図95】(a)は免震装置の斜視図、(b)(c)その断面図
である。(b) と(c)とは互いに直交方向での断面図であ
る。
【図96】(a)は免震装置の斜視図、(b)はその断面図で
ある。
【図97】(a)は免震装置の斜視図、(b)はその断面図で
ある。
【符号の説明】
A…支持される構造体また免震される構造体、B…支持
される構造体また免震される構造体Aを支持する構造
体、C…復元装置(重力復元型免震・滑り支承、積層ゴ
ム型またバネ型を含む)、D…免震・滑り支承、E…外
れ防止装置、F…引抜き防止装置・滑り支承、G…固定
ピン装置、G-d…地震感度の敏感な固定ピン装置、G-s
…地震感度の鈍感な固定ピン装置、G-wd…風力センサ
ー感度の敏感な固定ピン装置、G-ws…風力センサー感
度の鈍感な固定ピン装置、H…水平免震装置、I…垂直
免震装置、1…支持され、免震される構造体の梁また床
版・スラブまた柱、1-s…支持され、免震される構造体
のスラブ、2…支持される構造体また免震される構造体
Aを支持する構造体の部材また基礎部分、3…免震皿、
3-a…上部免震皿、3-b…下部免震皿、3-m…中間免震
皿、3-m1…中間免震皿(その1)、3-m2…中間免震皿
(その2)、3-m3…中間免震皿(その3)、3-m4…中
間免震皿(その4)、3-m5…中間免震皿(その5)、
3-m6…中間免震皿(その6)、3-t…免震皿の摩擦係
数の違う滑り部の区分け線(実際は線などない)、3-s
…免震皿同士をつなぐスライド部材 3-c…免震皿の側面の周囲のシールまた防塵カバー 4…スライド部材、4-P…スライド止め金、4-v…真上
のスライド孔、4-a…上部スライド部材、4-b…下部ス
ライド部材、4-av…上部スライド部材の真上のスライ
ド孔、4-bv…下部スライド部材の真上のスライド孔、
4-c…スライド部材押さえプレート等の部材、4-s…ス
ライド部材の押えバネ、4-fs…スライド部材の押え板
バネ5…ローラー・ボール等のベアリング部若しくは滑
り部、5-a…垂直免震装置また滑り部の筒、5-b…垂直
免震装置また滑り部の筒に挿入されるバネ(空気バネ含
む)またゴム、5-c…垂直免震装置また滑り部の筒に挿
入されるバネの先に取付く滑り部先端、5-d…垂直免震
装置また滑り部の筒のバネの押さえ雄ネジ 6…中間滑り部、6-u…滑り部上部、6-l…滑り部下
部、6-a…第一中間滑り部、6-b…第二中間滑り部、6
-c…第三中間滑り部、7…固定ピン 7-a…ピストン7-pの挿入筒(固定ピン取付け部) 7-b…固定ピンの取付け取外しのためのねじ切り 7-c…固定ピンのロック(止め金等)受けの欠き込み 7-d…雄ネジ 7-e…管 7-f…弁 7-h…押出し部 7-i…弁7-fを常に閉じる状態にするバネ 7-j…孔 7-k…第1のピン7-lが差し込まれる溝また窪み 7-l…第1のピン 7-m…第2のピン7-nが差し込まれる溝また窪み 7-n…第2のピン 7-o…バネ(空気バネ含む)またゴム 7-p…ピストン 7-Q…風圧センサー 7-r…風圧を受ける板(風圧板) 7-s…折れピンによる固定ピン、7-t…風圧板と連動す
る油圧ポンプ 7-u…固定ピン装置を作動させる油圧ポンプ 7-v…固定ピンの挿入孔、7-vm…固定ピンのすり鉢形
状等の凹形態の挿入孔、7-w…固定ピン先端 7-x…回転心棒 7-y…尾翼 8…ワイヤー、ロープまたケーブル、8-u…上弦材、8
-l…下弦材、8-r…レリーズ 8-rf…レリーズの固定材 9…バネ、9-c…圧縮された状態のバネ(空気バネ含
む)またゴム 9-t…引張られた状態のバネ(空気バネ含む)またゴム 10…バネ止め(その直下の免震される構造体(逆の場
合は免震される構造体を支持する構造体)等に取付けら
れている) 11…固定ピンのロックプレート(止め金等) 11-s…固定ピンのロックプレート11のスライドを可
能としてスライド方向以外を拘束する固定材 11-v…固定ピンのロックプレートのロック孔 11-x…固定ピンのロックプレート11の回転心棒 12…固定ピンの吊材、12-f…固定ピンの吊材・バネ
等の取付け部 13…地震センサー振幅装置(振り子型) 14…地震センサー振幅装置(免震皿型、重力復元型) 15…地震センサー振幅装置(免震皿型、バネ型) 15-s…地震センサー振幅装置15の感度調整ネジ 16…切断刃 17…固定ピンのロック(止め金等)を押して解除させ
る地震センサー振幅装置の押出し部 18…クッション材、また粘性材等の緩衝材 19…ワイヤー、ロープまたケーブル用滑車 20…重り 21…自動復帰装置 22…自動制御装置 23…電線、23-c…電気接点 24…振幅調整のためのスライド装置 25…バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム、2
6…緩衝材、27…係合材繋ぎ部材、27-p…係合材繋
ぎ部材の押さえワッシャーまたプレート 28…硬質板(積層ゴム)、29…ゴムまたバネ(空気
バネ含む)本体 30…有機溶剤で溶けるプラスチックか、水で溶けるプ
ラスチック 31…新重力復元型免震装置のすり鉢形状の挿入孔 32…滑り部垂直変位吸収のスライド装置 33…地面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図32】
【図33】
【図47】
【図1】
【図2】
【図48】
【図54】
【図3】
【図4】
【図58】
【図59】
【図5】
【図6】
【図60】
【図65】
【図7】
【図10】
【図61】
【図62】
【図8】
【図11−1】
【図63】
【図73】
【図8−2】
【図13−2】
【図64】
【図66】
【図9】
【図15−1】
【図67】
【図74】
【図11−2】
【図17】
【図69】
【図71】
【図12】
【図16−2】
【図70】
【図75】
【図13−1】
【図18−1】
【図72】
【図14】
【図18−2】
【図79】
【図80】
【図15−2】
【図20】
【図81】
【図16−1】
【図24】
【図82】
【図19−1】
【図34−1】
【図34−2】
【図19−2】
【図27】
【図85】
【図21】
【図28】
【図22】
【図31】
【図23】
【図34−3】
【図49−2】
【図25】
【図37−2】
【図26】
【図36】
【図29】
【図39−2】
【図30】
【図41−2】
【図35】
【図42−1】
【図37−1】
【図38】
【図39−1】
【図40】
【図41−1】
【図42−2】
【図43】
【図44】
【図45−1】
【図45−2】
【図46−1】
【図46−2】
【図50−2】
【図49−1】
【図50−1】
【図51】
【図52】
【図53】
【図55】
【図56】
【図76】
【図57】
【図86】
【図68】
【図77】
【図88】
【図78】
【図87】
【図94】
【図83】
【図84】
【図96】
【図89】
【図90】
【図91】
【図92】
【図97】
【図93】
【図95】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】 図1〜9は、十字型免震・滑り支承、また十字重力復元
型免震・滑り支承、また十字重力復元型引抜き防止装置
・滑り支承の発明の実施例である。
【図1】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図2】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図3】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図4】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図5】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図6】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図7】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図8】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図8−2】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図9】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。 図10〜14は、十字型免震・滑り支承、十字重力復元
型免震・滑り支承の中間滑り部付きの実施例である。
【図10】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。 以下の図11−1〜図11−2は、明細書においては、
図11であり、図11−1〜図11−2は連続した一連
の図面である。
【図11−1】(a)は免震・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図である。
【図11−2】(d)はその詳細斜視図、(e)(f)
(g)(h)は、振動時の断面図であり、(g)(h)
は最大時、(e)(f)は途中の時で (e)(g)は
基礎方向から見たもの、(f)(h)は基礎方向に対面
する方向から見たものである。
【図12】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。 以下の図13−1〜図13−2は、明細書においては、
図13であり、図13−1〜図13−2は連続した一連
の図面である。
【図13−1】(a)は免震・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図である。
【図13−2】(d)はその詳細斜視図、(e)(f)
(g)(h)は、振動時の断面図であり、(g)(h)
は最大時、(e)(f)は途中の時で (e)(g)は
基礎方向から見たもの、(f)(h)は基礎方向に対面
する方向から見たものである。
【図14】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。 図15−1〜19−2は、積層ゴム/ゴム/バネ付き引
抜き防止装置・滑り支承の実施例を示している。以下の
図15−1〜図15−2は、明細書においては、図15
であり、図15−1〜図15−2は連続した一連の図面
である。
【図15−1】(a)は免震・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、(a)(b)(c)
は、バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25の
高さが低い場合場合である。
【図15−2】(d)は免震・滑り支承の斜視図、
(e)(f)はその断面図である。(d)(e)(f)
は、バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25の
高さが高い場合である。 以下の図16−1〜図16−2は、明細書においては、
図16であり、図16−1〜図16−2は連続した一連
の図面である。
【図16−1】(a)は免震・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図である。(a)(b)(c)
は、バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25の
高さが低い場合である。
【図16−2】(d)は免震・滑り支承の斜視図、
(e)(f)はその断面図である。(d)(e)(f)
は、バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25の
高さが高い場合である。
【図17】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図であり、以下の図18−1〜図18
−2は、明細書においては、図18であり、図18−1
〜図18−2は連続した一連の図面である。
【図18−1】(a)は免震・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図である。(a)(b)(c)
は、バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25の
高さが低い場合である。
【図18−2】(d)は免震・滑り支承の斜視図、
(e)(f)はその断面図である。(d)(e)(f)
は、バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25の
高さが高い場合である。 以下の図19−1〜図19−2は、明細書においては、
図19であり、図19−1〜図19−2は連続した一連
の図面である。
【図19−1】(a)は免震・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図である。(a)(b)(c)
は、バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25の
高さが低い場合である。
【図19−2】(d)は免震・滑り支承の斜視図、
(e)(f)はその断面図である。(d)(e)(f)
は、バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25の
高さが高い場合である。 図20、図21、図22は、復元・減衰バネ付き引抜き
防止装置・滑り支承の実施例を示している。
【図20】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図21】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。(a−1)(a−2)(a
−3)(a−4)は、スライド止め金4−Pの斜視図で
ある。(a−1)(a−2)でワンセット、(a−3)
(a−4)でワンセットである。(a−1)(a−3)
は、上部スライド部材4−aのスライド止め金4−Pで
あり、(a−2)(a−4)は、下部スライド部材4−
bのスライド止め金4−Pである。
【図22】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。(a−1)(a−2)(a
−3)(a−4)は、スライド止め金4−Pの斜視図で
ある。(a−1)(a−2)でワンセット、(a−3)
(a−4)でワンセットである。(a−1)(a−3)
は、上部スライド部材4−aのスライド止め金4−Pで
あり、(a−2)(a−4)は、下部スライド部材4−
bのスライド止め金4−Pである。 図23〜26は、補強引抜き防止装置・滑り支承の実施
例を示している。
【図23】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図24】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図25】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図26】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。(a−1)は係合材繋ぎ部
材27の構成をあらわす斜視図である。 図27は、新引抜き防止装置・滑り支承の実施例を示し
ている。
【図27】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。図28〜29は、重力復元
型引抜き防止装置・滑り支承の実施例を示している。
【図28】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図29】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。図30〜31は、重力復元
型免震・滑り支承振幅時の垂直変位の吸収装置の実施例
を示している。
【図30】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図31】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。 図32〜33は、滑り型免震・滑り支承のダンパー機能
向上及び初滑動向上の実施例を示している。
【図32】(a)は免震皿の斜視図、(b)はその断面
図である。
【図33】(a)は免震皿の斜視図、(b)はその断面
図である。 図34−1〜42−2は、二重(以上)免震皿免震・滑
り支承の実施例を示している。以下の図34−1〜図3
4−3は、明細書においては、図34であり、図34−
1〜図34−3は連続した一連の図面である。
【図34−1】(a)は免震・滑り支承の斜視図、
(b)はその断面図である。また、(a)は、(b)の
免震・滑り支承の構成が分かるように、上部免震皿3−
aを持ち上げて見せた構成図で、実際は、上部免震皿3
−aと下部免震皿3−bとは接している。図34−1
(a)〜(d)は、二重免震皿(上部免震皿3−a、下
部免震皿3−b)の場合、(c)(d)は、特許184
4024号での免震復元装置との大きさの比較図であ
り、(c)は特許1844024号での免震復元装置、
(d)は、二重免震皿の場合である。
【図34−2】(e)は免震・滑り支承の斜視図、
(f)はその断面図である。また、(e)は(f)の免
震・滑り支承の構成が分かるように、上部免震皿3−a
(また中間免震皿3−m)を持ち上げて見せた構成図
で、実際は、上部免震皿3−a(また中間免震皿3−
m)と下部免震皿3−bとは接している。図34−2
(e)〜(f)は、三重免震皿(上部免震皿3−a)中
間免震皿3−m、下部免震皿3−b)の場合である。
【図34−3】(g)は免震・滑り支承の斜視図、
(h)はその断面図である。また、図34−3(g)〜
(h)は、シールまた防塵カバー付き二重(以上)免震
皿免震・滑り支承である。
【図35】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図36】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。 以下の図37−1〜図37−2は、明細書においては、
図37であり、図37−1〜図37−2は連続した一連
の図面である。
【図37−1】(a)は免震・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図である。
【図37−2】(d)はその詳細斜視図、(e)(f)
は、振動時の断面図である。
【図38】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。 以下の図39−1〜図39−2は、明細書においては、
図39であり、図39−1〜図39−2は連続した一連
の図面である。
【図39−1】(a)は免震・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図である。
【図39−2】(d)はその詳細斜視図、(e)(f)
は、振動時の断面図である。
【図40】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。 以下の図41−1〜図41−2は、明細書においては、
図41であり、図41−1〜図41−2は連続した一連
の図面である。
【図41−1】(a)は免震・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図である。
【図41−2】(d)はその詳細斜視図、(e)(f)
は、振動時の断面図である。 以下の図42−1〜図42−2は、明細書においては、
図42であり、図42−1〜図42−2は連続した一連
の図面である。
【図42−1】(a)は免震・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図である。
【図42−2】(d)はその詳細斜視図、(e)(f)
は、振動時の断面図である。 図43〜45−2は、重力復元型免震・滑り支承の滑り
部の改良の実施例を示している。
【図43】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図44】(a)は免震・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。 以下の図45−1〜図45−2は、明細書においては、
図45であり、図45−1〜図45−2は連続した一連
の図面である。
【図45−1】(a)は免震・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図である。
【図45−2】(d)はその詳細斜視図、(e)(f)
は、振動時の断面図である。 図46−1〜46−2は、滑り部垂直変位吸収型の免震
復元装置の実施例を示している。 以下の図46−1〜図46−2は、明細書においては、
図46であり、図46−1〜図46−2は連続した一連
の図面である。
【図46−1】(a)は免震・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図である。
【図46−2】(d)はその断面詳細図である。 図47〜48は、新重力復元型免震装置の実施例を示し
ている。
【図47】免震装置の断面図である。
【図48】免震装置の断面図である。 図49−1〜57は、垂直免震装置の実施例を示してい
る。以下の図49−1〜図49−2は、明細書において
は、図49であり、図49−1〜図49−2は連続した
一連の図面である。
【図49−1】(a)は免震装置の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図49−2】(d)はその断面詳細図である。 以下の図50−1〜図50−2は、明細書においては、
図50であり、図50−1〜図50−2は連続した一連
の図面である。
【図50−1】(a)は免震装置の斜視図、(b)
(c)はその断面図である。
【図50−2】(d)はその断面詳細図である。
【図51】(a)は免震装置の斜視図、(b)(c)は
その断面図である。
【図52】(a)は免震装置の斜視図、(b)(c)は
その断面図である。(a−1)(a−2)(a−3)
(a−4)は、スライド止め金4−Pの斜視図である。
(a−1)(a−2)でワンセット、(a−3)(a−
4)でワンセットである。(a−1)(a−−3)は、
上部スライド部材4−aのスライド止め金4−Pであ
り、(a−2)(a−−4)は、下部スライド部材4−
bのスライド止め金4−Pである。
【図53】免震装置を装備した建物の構成図である。
【図54】(a)は免震装置を装備した建物の構成図で
あり、(b)はその垂直免震装置の断面図である。
【図55】(a)は免震装置の斜視図、(b)はその断
面図である。
【図56】(a)は免震装置の斜視図、(b)はその断
面図である。
【図57】(a)は免震装置の斜視図、(b)はその断
面図である。 図58〜88は、固定ピン装置の実施例を示している。
【図58】免震装置の断面図である。
【図59】免震装置の断面図である。
【図60】(a)は免震装置の断面図、(b)は固定ピ
ンのロック(止め金等)11の平面図である。
【図61】(a)は免震装置の断面図、(b)は固定ピ
ンのロック(止め金等)11の平面図である。
【図62】(a)は免震装置の断面図、(b)は固定ピ
ンのロック(止め金等)11の平面図である。
【図63】免震装置の断面図である。
【図64】免震装置の断面図である。
【図65】(a)は免震装置の断面図、(b)は固定ピ
ンのロック(止め金等)11の平面図である。
【図66】免震装置の斜視図である。
【図67】(a)は免震装置の断面図、(b)は固定ピ
ンのロック(止め金等)11の平面図である。
【図68】(a)は免震装置の断面図、(b)は固定ピ
ンのロック(止め金等)11の平面図である。
【図69】(a)は免震装置の断面図、(b)は固定ピ
ンのロック(止め金等)11の平面図である。
【図70】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断
面図である。
【図71】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断
面図である。
【図72】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断
面図である。
【図73】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断
面図である。
【図74】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断
面図である。
【図75】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断
面図である。
【図76】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断
面図である。
【図77】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断
面図である。
【図78】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断
面図である。
【図79】免震装置の断面図である。
【図80】免震装置の断面図である。
【図81】免震装置の断面図である。
【図82】免震装置の断面図である。
【図83】免震装置の断面図である。
【図84】(a)(b)(c)は免震装置の断面図であ
る。
【図85】免震装置の断面図である。
【図86】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断
面図である。
【図87】(a)(b)(c)(d)(e)(f)は免
震装置の設置配置図である。
【図88】(a)(b)(c)(d)は免震装置の断面
図である。 図89〜92は、免震装置設置と基礎部分の施工に関す
る合理化と戸建て用免震装置配置の実施例を示してい
る。
【図89】(a)は免震装置の斜視図、(b)はその断
面図である。
【図90】(a)は免震装置の平面図、(b)はその断
面図である。
【図91】(a)は免震装置の斜視図、(b)(c)は
その断面図である。
【図92】(a)は免震装置の斜視図、(b)(c)は
その断面図である。 図93は、縁切り型垂直変位吸収重力復元型免震・滑り
支承の実施例を示している。
【図93】(b)(c)は免震・滑り支承の断面図であ
り、(a)はそれらの平面図である。図94は、新積層
ゴム・バネの実施例を示している。
【図94】(a)は免震装置の斜視図、(b)はその断
面図である。図95〜97は、引抜き防止付き三重(以
上)免震皿免震・滑り支承の実施例を示している。
【図95】(a)は免震装置の斜視図、(b)(c)そ
の立面図である。(b)と(c)とは互いに直交方向で
の立面図である。
【図96】(a)は免震装置の斜視図、(b)はその断
面図である。
【図97】(a)は免震装置の斜視図、(b)はその断
面図である。
【符号の説明】 A…支持される構造体また免震される構造体、B…支持
される構造体また免震される構造体Aを支持する構造
体、C…復元装置(重力復元型免震・滑り支承、積層ゴ
ム型またバネ型を含む)、D…免震・滑り支承、E…外
れ防止装置、F…引抜き防止装置・滑り支承、G…固定
ピン装置、G−d…地震感度の敏感な固定ピン装置、G
−s…地震感度の鈍感な固定ピン装置、G−wd…風力
センサー感度の敏感な固定ピン装置、G−ws…風力セ
ンサー感度の鈍感な固定ピン装置、H…水平免震装置、
I…垂直免震装置、1…支持され、免震される構造体の
梁また床版・スラブまた柱、1−s…支持され、免震さ
れる構造体のスラブ、2…支持される構造体また免震さ
れる構造体Aを支持する構造体の部材また基礎部分、3
…免震皿、3−a…上部免震皿、3−b…下部免震皿、
3−m…中間免震皿、3−m1…中間免震皿(その
1)、3−m2…中間免震皿(その2)、3−m3…中
間免震皿(その3)、3−m4…中間免震皿(その
4)、3−m5…中間免震皿(その5)、3−m6…中
間免震皿(その6)、3−t…免震皿の摩擦係数の違う
滑り部の区分け線(実際は線などない)、3−s…免震
皿同士をつなぐスライド部材 3−c…免震皿の側面の周囲のシールまた防塵カバー 4…スライド部材、4−P…スライド止め金、4−v…
真上のスライド孔、4−a…上部スライド部材、4−b
…下部スライド部材、4−av…上部スライド部材の真
上のスライド孔、4−bv…下部スライド部材の真上の
スライド孔、4−c…スライド部材押さえプレート等の
部材、4−s…スライド部材の押えバネ、4−fs…ス
ライド部材の押え板バネ 5…ローラー・ボール等のベアリング部若しくは滑り
部、5−a…垂直免震装置また滑り部の筒、5−b…垂
直免震装置また滑り部の筒に挿入されるバネ(空気バネ
含む)またゴム、5−c…垂直免震装置また滑り部の筒
に挿入されるバネの先に取付く滑り部先端、5−d…垂
直免震装置また滑り部の筒のバネの押さえ雄ネジ 6…中間滑り部、6−u…滑り部上部、6−l…滑り部
下部、6−a…第一中間滑り部、6−b…第二中間滑り
部、6−c…第三中間滑り部、7…固定ピン 7−a…ピストン7−pの挿入筒(固定ピン取付け部) 7−b…固定ピンの取付け取外しのためのねじ切り 7−c…固定ピンのロック(止め金等)受けの欠き込み 7−d…雄ネジ 7−e…管 7−f…弁 7−h…押出し部 7−i…弁7−fを常に閉じる状態にするバネ 7−j…孔 7−k…第1のピン7−lが差し込まれる溝また窪み 7−l…第1のピン 7−m…第2のピン7−nが差し込まれる溝また窪み 7−n…第2のピン 7−o…バネ(空気バネ含む)またゴム 7−p…ピストン 7−Q…風圧センサー 7−r…風圧を受ける板(風圧板) 7−s…折れピンによる固定ピン、7−t…風圧板と連
動する油圧ポンプ 7−u…固定ピン装置を作動させる油圧ポンプ 7−v…固定ピンの挿入孔、7−vm…固定ピンのすり
鉢形状等の凹形態の挿入孔、7−w…固定ピン先端 7−x…回転心棒 7−y…尾翼 8…ワイヤー、ロープまたケーブル、8−u…上弦材、
8−l…下弦材、8−r…レリーズ 8−rf…レリーズの固定材 9…バネ、9−c…圧縮された状態のバネ(空気バネ含
む)またゴム 9−t…引張られた状態のバネ(空気バネ含む)またゴ
ム 10…バネ止め(その直下の免震される構造体(逆の場
合は免震される構造体を支持する構造体)等に取付けら
れている) 11…固定ピンのロックプレート(止め金等) 11−s…固定ピンのロックプレート11のスライドを
可能としてスライド方向以外を拘束する固定材 11−v…固定ピンのロックプレートのロック孔 11−x…固定ピンのロックプレート11の回転心棒 12…固定ピンの吊材、12−f…固定ピンの吊材・バ
ネ等の取付け部 13…地震センサー振幅装置(振り子型) 14…地震センサー振幅装置(免震皿型、重力復元型) 15…地震センサー振幅装置(免震皿型、バネ型) 15−s…地震センサー振幅装置15の感度調整ネジ 16…切断刃 17…固定ピンのロック(止め金等)を押して解除させ
る地震センサー振幅装置の押出し部 18…クッション材、また粘性材等の緩衝材 19…ワイヤー、ロープまたケーブル用滑車 20…重り 21…自動復帰装置 22…自動制御装置 23…電線、23−c…電気接点 24…振幅調整のためのスライド装置 25…バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム、2
6…緩衝材、27…係合材繋ぎ部材、27−p…係合材
繋ぎ部材の押さえワッシャーまたプレート 28…硬質板(積層ゴム)、29…ゴムまたバネ(空気
バネ含む)本体 30…有機溶剤で溶けるプラスチックか、水で溶けるプ
ラスチック 31…新重力復元型免震装置のすり鉢形状の挿入孔 32…滑り部垂直変位吸収のスライド装置 33…地面

Claims (60)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 免震装置によって免震される構造体とこ
    の免震される構造体を支持する構造体との両者間に設け
    られ、下向きの凹形状滑り面部また平面形状滑り面部を
    有する上部材と上向きの凹形状滑り面部また平面形状滑
    り面部を有する下部材とを、互いに交差する方向にスラ
    イドできるように係合することにより構成され、かつ、
    前記上部材を免震される構造体に、前記下部材をこの免
    震される構造体を支持する構造体に設けることにより構
    成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。
  2. 【請求項2】 前請求項記載の免震装置・滑り支承にお
    いて、下向きの凹形状滑り面部また平面形状滑り面部を
    有する上部材と上向きの凹形状滑り面部また平面形状滑
    り面部を有する下部材の間に、中間滑り部を、設けるこ
    とにより構成されてなることを特徴とする免震装置・滑
    り支承。
  3. 【請求項3】 請求項1項、また2項記載の免震装置・
    滑り支承において、下向きの凹形状滑り面部また平面形
    状滑り面部を有する上部材は、真横に細長く開口したス
    ライド孔を有するスライド部材を形成し、上向きの凹形
    状滑り面部また平面形状滑り面部を有する下部材は、真
    横に細長く開口したスライド孔を有するスライド部材を
    形成し、これらのスライド部材とを、互いに交差する方
    向にスライドできるように双方のスライド孔に係合する
    ことにより構成され、かつ、これらのスライド部材のう
    ち上になるスライド部材を免震される構造体に、下にな
    るスライド部材をこの免震される構造体を支持する構造
    体に設けることにより構成されてなることを特徴とする
    免震装置・滑り支承。
  4. 【請求項4】 前請求項記載の免震装置・滑り支承にお
    いて、上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む上部材
    の下部に下向き凹形状滑り面部を有し、下部スライド部
    材4-bのスライド孔を挟む上部材の上部に当該下向き凹
    形状滑り面部が滑走しうる上向き凹形状滑り面部を有
    し、下部に下向き凸形状滑り面部を有し、かつ、上部ス
    ライド部材4-aのスライド孔を挟む下部材の上部に、当
    該下向き凸形状滑り面部を滑走しうる上向き凸形状滑り
    面部を、下部に下向き凹形状滑り面部を有し、下部スラ
    イド部材4-bのスライド孔を挟む下部材の上部に当該下
    向き凹形状滑り面部が滑走しうる上向き凹形状滑り面部
    を有し、かつ、これらのスライド部材とを、互いに交差
    する方向にスライドできるように双方のスライド孔に係
    合することにより構成され、かつ、これらのスライド部
    材のうち上になるスライド部材を免震される構造体に、
    下になるスライド部材をこの免震される構造体を支持す
    る構造体に設けることにより構成されてなることを特徴
    とする免震装置・滑り支承。
  5. 【請求項5】 免震装置によって免震される構造体とこ
    の免震される構造体を支持する構造体との両者間に設け
    られ、真横に細長く開口したスライド孔を有する上部ス
    ライド部材と下部スライド部材とを、互いに交差する方
    向にスライドできるように双方のスライド孔に係合し、
    係合されたスライド孔の両側にバネまたゴム等の緩衝材
    を設けることにより構成され、かつ、前記上部スライド
    部材を免震される構造体に、下部スライド部材をこの免
    震される構造体を支持する構造体に設けることにより構
    成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。
  6. 【請求項6】 請求項3項また4項記載の免震装置・滑
    り支承において、係合されたスライド孔の両側にバネま
    たゴム等の緩衝材を設けることにより構成されてなるこ
    とを特徴とする免震装置・滑り支承。
  7. 【請求項7】 免震装置によって免震される構造体とこ
    の免震される構造体を支持する構造体との両者間に設け
    られ、真横に細長く開口したスライド孔を有する上部ス
    ライド部材と下部スライド部材とを、互いに交差する方
    向にスライドできるように双方のスライド孔に係合する
    ことにより構成され、かつ、上部スライド部材また免震
    される構造体と下部スライド部材また免震される構造体
    を支持する構造体との間に積層ゴムまたゴムまたバネが
    設けられ、かつ、前記上部スライド部材を免震される構
    造体に、下部スライド部材をこの免震される構造体を支
    持する構造体に設けることにより構成されてなることを
    特徴とする免震装置・滑り支承。
  8. 【請求項8】 免震装置によって免震される構造体とこ
    の免震される構造体を支持する構造体との両者間に設け
    られ、真上及び真横に細長く開口したスライド孔を有す
    る上部スライド部材と下部スライド部材とを、互いに交
    差する方向にスライドできるように双方の真横のスライ
    ド孔に係合し、双方の真上のスライド孔を貫く係合材を
    取り付けることにより構成され、かつ、前記上部スライ
    ド部材を免震される構造体に、下部スライド部材をこの
    免震される構造体を支持する構造体に設けることにより
    構成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。
  9. 【請求項9】 請求項3項、4項、5項、6項、また7
    項において、上部及び下部スライド部材の双方に真上に
    スライド孔を開け、それらのスライド孔を貫く係合材を
    取り付けることにより構成されてなることを特徴とする
    免震装置・滑り支承。
  10. 【請求項10】 免震装置によって免震される構造体と
    この免震される構造体を支持する構造体との両者間に設
    けられ、真上に細長く開口したスライド孔を有する上部
    スライド部材と下部スライド部材とを、互いに交差する
    方向にスライドできるように、双方の真上のスライド孔
    を貫く係合材を取り付けることにより構成され、かつ、
    前記上部スライド部材を免震される構造体に、下部スラ
    イド部材をこの免震される構造体を支持する構造体に設
    けることにより構成されてなることを特徴とする免震装
    置・滑り支承。
  11. 【請求項11】 免震装置によって免震される構造体と
    この免震される構造体を支持する構造体との両者間に設
    けられ、真横に細長く開口したスライド孔を有する上部
    スライド部材と下部スライド部材とを、互いに交差する
    方向にスライドできるように双方のスライド孔に係合す
    ることにより構成され、上部スライド部材と下部スライ
    ド部材のうち一方に凹形状滑り面部を有する免震皿を有
    し、もう一方に当該免震皿の凹形状滑り面部を滑走しう
    るローラー・ボールベアリング若しくは滑り部を有し、
    前記上部スライド部材を免震される構造体に、下部スラ
    イド部材をこの免震される構造体を支持する構造体に設
    けることにより構成されてなることを特徴とする免震装
    置・滑り支承。
  12. 【請求項12】 免震装置によって免震される構造体と
    この免震される構造体を支持する構造体との両者間に設
    けられ、真横に細長く開口したスライド孔を有する上部
    スライド部材と下部スライド部材とを、互いに交差する
    方向にスライドできるように双方のスライド孔に係合
    し、この両方の真横に細長く開口したスライド孔内に、
    他方のスライド部材をバネ等で押さえ込むプレート等の
    部材を取付けることにより構成され、かつ、前記上部ス
    ライド部材を免震される構造体に、下部スライド部材を
    この免震される構造体を支持する構造体に設けることに
    より構成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支
    承。
  13. 【請求項13】 凹面部もしくは平面部をもつ滑り面部
    を有する免震皿とそれを滑るか転がる滑り部を持つ免震
    装置・滑り支承において、凹面部もしくは平面部の滑り
    面部において中心部の摩擦係数を小さくし、また周辺部
    の摩擦係数を大きくした免震皿をもつことにより構成さ
    れてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。
  14. 【請求項14】 凹型の滑り面部を有する免震皿とそれ
    を滑るか転がる滑り部を持つ免震装置・滑り支承におい
    て、凹型の滑り面部において中心部の曲率を大きくし、
    また周辺部の曲率を小さくした免震皿をもつことにより
    構成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。
  15. 【請求項15】 下向きの平面また凹曲面で形成された
    滑り面部をもった上部免震皿と、上向きの平面また凹曲
    面で形成された滑り面部をもった下部免震皿とで構成さ
    れ、また、この上部免震皿と下部免震皿の中間に上面下
    面ともに滑り面部をもった、一個若しくは複数個の中間
    免震皿も挟み込まれる場合もあり、この上部免震皿と下
    部免震皿とが上下に重なり、免震・滑り支承を構成し、
    かつ、上部免震皿を支持され免震される構造体に取付ら
    れ、下部免震皿を構造体を支持する構造体に取付けるこ
    とにより構成されてなることを特徴とする免震装置・滑
    り支承。
  16. 【請求項16】 前請求項記載の免震装置・滑り支承に
    おいて、免震皿の寸法を、地震の最大振幅の半分と、免
    震皿同士で免震される構造体の垂直荷重が伝達できる最
    小限の面積を得られる寸法とを、足し合わせた寸法、ま
    たそれ以上からなる免震皿により構成されてなることを
    特徴とする免震装置・滑り支承。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の上部免震皿と中間免
    震皿と下部免震皿による三重免震皿免震・滑り支承にお
    いて、上部免震皿と中間免震皿とを平行なす対辺同士で
    スライド部材によってつなぎ、それと交差方向に中間免
    震皿と下部免震皿とを平行なす対辺同士でスライド部材
    によってつなぐことにより、上部免震皿と中間免震皿と
    下部免震皿とが相互に連結し、かつ、上部免震皿を支持
    され免震される構造体に取付られ、下部免震皿を構造体
    を支持する構造体に取付けることにより構成してなるこ
    とを特徴とする免震装置・滑り支承。
  18. 【請求項18】 前請求項記載の免震装置・滑り支承に
    おいて、中間免震皿が複数個あり、平行なす対辺同士で
    スライド部材によって、その中間免震皿を相互につな
    ぎ、順次連結してゆくことにより構成してなることを特
    徴とする免震装置・滑り支承。
  19. 【請求項19】 上部に下向きの平面また凹曲面の免震
    皿と下部に上向きの平面また凹曲面の免震皿とで構成さ
    れ、上部免震皿と下部免震皿との間に、中間滑り部が挟
    まれ、上部免震皿は支持され免震される構造体に取付ら
    れ、下部免震皿は構造体を支持する構造体に取付けるこ
    とにより構成してなることを特徴とする免震装置・滑り
    支承。
  20. 【請求項20】 上部下向き凹型の球面また円柱面の滑
    り面部を有する免震皿と同一曲率を持つ凸型滑り部と
    下部上向き凹型の球面また円柱面の滑り面部を有する免
    震皿と同一曲率を持つ凸型滑り部とが合体した中間滑り
    部を持ち、この中間滑り部は、前記上部下向き凹型の滑
    り面部を有する免震皿と下部上向き凹型の滑り面部を有
    する免震皿とにはさみこまれ、この上部下向き凹型の滑
    り面部を有する免震皿は免震される構造体に、下部上向
    き凹型の滑り面部を有する免震皿をこの免震される構造
    体を支持する構造体に設けることにより構成されてなる
    ことを特徴とする免震装置・滑り支承。
  21. 【請求項21】 前請求項記載の免震装置・滑り支承に
    おいて、中間滑り部は第一中間滑り部と第二中間滑り部
    とに分かれ、上また下の凹型の免震皿の一方の凹型と同
    一球面率を持つ凸型をもち、且つその凸型の反対部は凸
    型球面をもつ形状の第一中間滑り部と、その反対部の凸
    型球面と同一球面率を持つ凹型をもち、且つその凹型の
    反対部は、上また下の凹型の免震皿のもう一方の凹型と
    同一球面率を持つ凸型球面をもつ形状の第二中間滑り部
    を有し、この第一中間滑り部及び第二中間滑り部は、上
    及び下の凹型の免震皿にはさみこまれることにより構成
    されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。
  22. 【請求項22】 請求項20項記載の免震装置・滑り支
    承において、中間滑り部は第一中間滑り部と第二中間滑
    り部と第三中間滑り部とに分かれ、上また下の凹型の免
    震皿の一方の凹型と同一球面率を持つ凸型をもち、且つ
    その凸型の反対部は凹型球面をもつ形状の第一中間滑り
    部と、その反対部の凹型球面と同一球面率を持つ凸型を
    もち、且つその凸型の反対部は凸型球面をもつ形状の第
    二中間滑り部と、その反対部の凸型球面と同一球面率を
    持つ凹型をもち、且つその凹型の反対部は、上また下の
    凹型の免震皿のもう一方の凹型と同一球面率を持つ凸型
    球面をもつ形状の第三中間滑り部を有し、この第一中間
    滑り部、第二中間滑り部及び第三中間滑り部は、上及び
    下の凹型の免震皿にはさみこまれることにより構成され
    てなることを特徴とする免震装置・滑り支承。
  23. 【請求項23】 請求項20項記載の免震装置・滑り支
    承において、中間滑り部は第一中間滑り部と第二中間滑
    り部と第三中間滑り部とに分かれ、上また下の凹型の免
    震皿の一方の凹型と同一球面率を持つ凸型をもち、且つ
    その凸型の反対部は凸型球面をもつ形状の第一中間滑り
    部と、その反対部の凸型球面と同一球面率を持つ凹型を
    もち、且つその凹型の反対部は凹型球面をもつ形状の第
    二中間滑り部と、その反対部の凹型球面と同一球面率を
    持つ凸型をもち、且つその凸型の反対部は、上また下の
    凹型の免震皿のもう一方の凹型と同一球面率を持つ凸型
    球面をもつ形状の第三中間滑り部を有し、この第一中間
    滑り部、第二中間滑り部及び第三中間滑り部は、上及び
    下の凹型の免震皿にはさみこまれることにより構成され
    てなることを特徴とする免震装置・滑り支承。
  24. 【請求項24】 請求項、15項、17項、18項、ま
    た19項記載の免震装置・滑り支承において、二重(以
    上)免震皿の側面の周囲全周を、中小地震程度の揺れを
    許容するシールまた防塵カバーで密閉することにより構
    成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。
  25. 【請求項25】 凹型の滑り面部を有する免震皿を有
    し、この免震皿の凹型と同一球面率を持つ凸型をもち、
    且つその凸型の反対部は凹型球面をもつ形状の中間滑り
    部を有し、この中間滑り部の前記凹型球面と同一球面率
    を持つ凸型をもつ滑り部を有し、前記中間滑り部は、前
    記凹型の免震皿とこの滑り部にはさみこまれ、この凹型
    の免震皿と滑り部のうち一方を、免震される構造体に、
    もう一方を、この免震される構造体を支持する構造体に
    設けることにより構成されてなることを特徴とする免震
    装置・滑り支承。
  26. 【請求項26】 凹型球面滑り面部を有する免震皿を有
    し、この免震皿の凹型球面滑り面部と同一球面率を持つ
    凸型球面滑り面部をもち、且つその凸型球面滑り面部の
    反対部は凹型球面滑り面部をもつ第二中間滑り部と、そ
    の反対部の凹型球面滑り面部と同一球面率を持つ凸型球
    面滑り面部をもち、且つその凸型球面滑り面部の反対部
    は凹型球面滑り面部をもつ第一中間滑り部を有し、この
    第一中間滑り部のこの凹型球面滑り面部と同一球面率を
    持つ凹型球面滑り面部をもつ滑り部を有し、この第一中
    間滑り部及び第二中間滑り部は、免震皿と滑り部にはさ
    みこまれ、免震皿と滑り部のうち一方を、免震される構
    造体に、もう一方をこの免震される構造体を支持する構
    造体に設けることにより構成されてなることを特徴とす
    る免震装置・滑り支承。
  27. 【請求項27】 凹型球面滑り面部を有する免震皿を有
    し、この免震皿の凹型球面滑り面部と同一球面率をもつ
    凸型球面滑り面部をもち、且つその凸型球面滑り面部の
    反対部は凸型球面滑り面部をもつ第二中間滑り部と、そ
    の反対部の凸型球面滑り面部と同一球面率を持つ凹型球
    面滑り面部をもち、且つその凹型球面滑り面部の反対部
    は凸型球面滑り面部をもつ第一中間滑り部を有し、この
    第一中間滑り部のこの凸型球面滑り面部と同一球面率を
    持つ凹型球面滑り面部をもつ滑り部を有し、この第一中
    間滑り部及び第二中間滑り部は、免震皿と滑り部にはさ
    みこまれ、免震皿と滑り部の一方を、免震される構造体
    に、もう一方をこの免震される構造体を支持する構造体
    に設けることにより構成されてなることを特徴とする免
    震装置・滑り支承。
  28. 【請求項28】 凹形状滑り面部を有する免震皿と当該
    免震皿の凹形状滑り面部を滑走しうる滑り部を有し、滑
    り部を挿入する筒の中に、バネが挿入され、下部に滑り
    部が突き出る形で構成され、かつ、前記免震皿および滑
    り部を挿入する筒の中のうち、一方を免震される構造体
    に、もう一方をこの免震される構造体を支持する構造体
    に設けることにより構成されてなることを特徴とする免
    震装置・滑り支承。
  29. 【請求項29】 凹滑り面部を有する免震皿と当該免震
    皿の凹滑り面部を滑走しうるローラー・ボールベアリン
    グ若しくは滑り部を有し、かつ、前記免震皿およびロー
    ラー・ボールベアリング若しくは滑り部のうち一方を、
    免震される構造体に、垂直方向にスライドし、水平方向
    は拘束されているスライド装置で繋ぎ、もう一方をこの
    免震される構造体を支持する構造体に設けることにより
    構成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。
  30. 【請求項30】 免震される構造体に吊材等で吊された
    重りを、それを支持する構造体また基礎の孔を経由し
    て、その下で、吊して設置し、その孔の形状は、すり鉢
    状等の形状で、により構成されてなることを特徴とする
    免震装置。
  31. 【請求項31】 前請求項記載の免震装置において、重
    りと免震される構造体を支持する構造体また基礎と間
    に、バネ(空気バネ含む)、ゴム等を付加したものを特
    徴とする免震装置。
  32. 【請求項32】 凹形状滑り面部また平面形状滑り面部
    を有する免震皿と当該免震皿の滑り面部を滑走しうる滑
    り部を有し、滑り部を挿入する筒の中に、バネが挿入さ
    れ、下部に滑り部が突き出る形で構成され、かつ、前記
    免震皿および滑り部を挿入する筒の中のうち、一方を免
    震される構造体に、もう一方をこの免震される構造体を
    支持する構造体に設けることにより構成されてなること
    を特徴とする免震装置・滑り支承。
  33. 【請求項33】 上部スライド部材と下部スライド部材
    とを、互いに交差する方向にスライドできるように係合
    することにより構成され、かつ、上部スライド部材と免
    震される構造体の間、また、下部スライド部材と免震さ
    れる構造体を支持する構造体との間の、片方また両方
    に、垂直方向に弾性のあるバネ(空気バネ含む)またゴ
    ムを設置し、かつ、前記上部スライド部材を、免震され
    る構造体に、下部スライド部材を、この免震される構造
    体を支持する構造体に設けることにより構成されてなる
    ことを特徴とする免震装置・滑り支承。
  34. 【請求項34】 免震される構造体の基部に水平免震装
    置・滑り支承を、かつ、免震される構造体の何階単位か
    の層単位か、階単位かに、垂直免震装置を、装備する事
    により構成されてなることを特徴とする免震装置。
  35. 【請求項35】 免震される構造体の柱また梁また基礎
    等の支持材を支持するために三方向以上に引張材を張
    り、その他端を、支持する構造体また基礎の圧縮部材等
    により構成された3角形以上の各頂点で支え、またこの
    引張材の途中に設けられたバネ等をもうれることにより
    構成されてなることを特徴とする免震装置。
  36. 【請求項36】 風揺れ等を防止する固定ピンが差し込
    まれる挿入孔(差し込まれる側)と当該挿入孔に差し込
    まれる固定ピン(差し込み側)を有し、この固定ピン
    は、一定以上の地震力により折れるか切れるかする構造
    をもつピンにより、地震時に地震力によって前記免震さ
    れる構造体の固定を解除するように取付けられ、かつ、
    前記固定ピンの差し込み側(固定ピン取付け側)と差し
    込まれる側(挿入孔)のうち、一方を免震される構造体
    に、もう一方をこの免震される構造体を支持する構造体
    に設けることにより構成されてなることを特徴とする固
    定ピン装置。
  37. 【請求項37】 前請求項記載の一定以上の地震力によ
    り折れるか切れるかする構造をもつピンが含まれる2つ
    以上の固定ピン装置において、これら固定ピンの上端ま
    た下端で相互にワイヤー、ロープまたケーブル等で繋が
    り、もう一方の端でバネまたゴム等で引っ張られて、地
    震時に地震力によって前記固定ピンが折れるか切れるか
    した場合、もう一方の固定ピンもワイヤー、ロープまた
    ケーブル等で連動してロックが解除し、免震される構造
    体の固定を解除することにより構成されてなることを特
    徴とする固定ピン装置。
  38. 【請求項38】 風揺れ等を防止する固定ピンが差し込
    まれる挿入孔(差し込まれる側)と当該挿入孔に差し込
    まれる固定ピン(差し込み側)を有し、当該固定ピンに
    はロックが差し込まれる溝また窪みを有した2つ以上の
    固定ピン装置において、これらの個々の固定ピンの溝ま
    た窪みに差し込み、ロックできるロック孔をもった、ス
    ライドできるようにされたプレート同士を、ワイヤーま
    たレリーズ等で連結し、地震で振幅する装置が振幅し
    て、当該プレートの一つを、押出しまた引戻して、その
    ロック孔に、はめ込まれた固定ピンの固定と解除が行わ
    れ、さらに、前記ワイヤーまたレリーズ等の連結によ
    り、それ以外の固定ピンの固定と解除も同時に行われ、
    かつ、この固定ピンの差し込み側と差し込まれる側のう
    ち、一方を免震される構造体に、もう一方をこの免震さ
    れる構造体を支持する構造体に設けることにより構成さ
    れてなることを特徴とする固定ピン装置。
  39. 【請求項39】 風揺れ等を防止する固定ピンが差し込
    まれる挿入孔(差し込まれる側)と当該挿入孔に差し込
    まれる固定ピン(差し込み側)を有し、当該固定ピンに
    はロックが差し込まれる溝また窪みを有した2つ以上の
    固定ピン装置において、一方向にスライドできるように
    されたプレートの両端部に、当該固定ピンの溝また窪み
    に差し込み、ロックできるロック孔をもち、地震時にそ
    のプレートの押出し方向また引戻し方向に、地震で振幅
    する装置が振幅して、押出しまた引戻して、そのロック
    孔に、はめ込まれた前記固定ピンの固定と解除が、同時
    に行われ、かつ、この固定ピンの差し込み側と差し込ま
    れる側のうち、一方を免震される構造体に、もう一方を
    この免震される構造体を支持する構造体に設けることに
    より構成されてなることを特徴とする固定ピン装置。
  40. 【請求項40】 風揺れ等を防止する固定ピンが差し込
    まれる挿入孔(差し込まれる側)と当該挿入孔に差し込
    まれる固定ピン(差し込み側)を有し、当該固定ピンに
    はロックが差し込まれる溝また窪みを有した2つ以上の
    固定ピン装置において、その中心において回転できるプ
    レートの両端部に、当該固定ピンの溝また窪みに差し込
    み、ロックできるロック孔をもち、地震で振幅する装置
    が振幅して、そのプレートの回転方向に押出しまた引戻
    して、そのロック孔に、はめ込まれた前記固定ピンの固
    定と解除が、同時に行われ、かつ、この固定ピンの差し
    込み側と差し込まれる側のうち、一方を免震される構造
    体に、もう一方をこの免震される構造体を支持する構造
    体に設けることにより構成されてなることを特徴とする
    固定ピン装置。
  41. 【請求項41】 風揺れ等を防止する固定ピンが差し込
    まれる挿入孔(差し込まれる側)と当該挿入孔に差し込
    まれる固定ピン(差し込み側)を有し、当該固定ピンに
    はロックが差し込まれる溝また窪みを有した3つ以上の
    固定ピン装置において、その中心において回転できる三
    つ又、四つ又、またそれ以上にわかれたプレートの枝別
    れした個々の端部に、当該固定ピンの溝また窪みに差し
    込み、ロックできるロック孔をもち、地震で振幅する装
    置が振幅して、そのプレートの回転方向に押出しまた引
    戻して、そのロック孔に、はめ込まれた前記の固定ピン
    の固定と解除が、同時に行われ、かつ、この固定ピンの
    差し込み側と差し込まれる側のうち、一方を免震される
    構造体に、もう一方をこの免震される構造体を支持する
    構造体に設けることにより構成されてなることを特徴と
    する固定ピン装置。
  42. 【請求項42】 風揺れ等を防止する固定ピンが差し込
    まれる挿入孔(差し込まれる側)と当該挿入孔に差し込
    まれる固定ピン(差し込み側)を有し、かつ、免震皿ま
    た、振り子により、地震時に振幅が自由にされた部材
    に、またその連動された先に、この固定ピンのロックが
    あり、この固定ピンの溝また窪みに差し込まれており、
    この振幅が自由にされた部材の振幅が大きくなり、ある
    一定以上になると、この固定ピンの溝また窪みから、前
    記ロックが解除されることなり、この固定ピンに設けら
    れたバネ等により、この固定ピンの挿入孔からこの固定
    ピンが外れ、免震される構造体の固定を解除し、かつ、
    前記固定ピンの差し込み側と差し込まれる側のうち、一
    方を免震される構造体に、もう一方をこの免震される構
    造体を支持する構造体に設けることにより構成されてな
    ることを特徴とする固定ピン装置。
  43. 【請求項43】 前請求項記載の固定ピン装置におい
    て、免震皿また、振り子により、振幅が自由にされた部
    材に刃が付いた部材の先に、固定ピンの吊材があり、滑
    り部の振幅が大きくなり、ある一定以上になるとその刃
    が、吊材に当たり、吊材を切断する事になり、固定ピン
    に設けられたバネ等により、固定ピンの挿入孔から固定
    ピンが外れ、免震される構造体の固定を解除することに
    より構成されてなることを特徴とする固定ピン装置。
  44. 【請求項44】 請求項42項、また43項記載の固定
    ピン装置において、固定ピンの下部に、固定ピン自動復
    帰装置が設けられ、免震皿型の場合、免震皿上の滑り部
    の(地震後の)静止位置と、滑り部とに電気接点が取付
    けられ、この静止位置に、滑り部が継続的にとどまり、
    通電状態が継続すると、固定ピン自動復帰装置が作動
    し、固定ピンをロック位置に自動復帰させるか、また、
    振り子型の場合、振り子の(地震後の)静止位置と、そ
    の振り子を吊す材か、振り子下の材かの、振り子の静止
    位置と同じ位置とに、電気接点が取付けられ、この静止
    位置に、振り子が継続的にとどまり、通電状態が継続す
    ると、固定ピン自動復帰装置が作動し、固定ピンをロッ
    ク位置に自動復帰させることにより構成されてなること
    を特徴とする固定ピン装置。
  45. 【請求項45】 風揺れ等を防止する固定ピンが差し込
    まれる挿入孔(差し込まれる側)と当該挿入孔に差し込
    まれる固定ピン(差し込み側)を有し、この固定ピンの
    上部また下部に、固定ピン自動制御装置が設けられ、免
    震皿型の場合、免震皿上の滑り部の(地震後の)静止位
    置と、滑り部とに電気接点が取付けられ、この静止位置
    に、滑り部が継続的にとどまる限り、固定ピンは作動せ
    ず、通電状態の継続が破られると、固定ピンを引き抜い
    て、固定を解除し、地震後、この静止位置に、滑り部が
    継続的にとどまり、通電状態が継続すると、固定ピン自
    動制御装置が作動し、固定ピンをロック位置に自動復帰
    させるか、また、振り子型の場合、振り子の(地震後
    の)静止位置と、その振り子を吊す材か、振り子下の材
    かの、振り子の静止位置と同じ位置とに、電気接点が取
    付けられ、この静止位置に、振り子が継続的にとどまる
    限り、固定ピンは作動せず、通電状態の継続が破られる
    と、固定ピンを引き抜いて、固定を解除し、地震後、こ
    の静止位置に、振り子が継続的にとどまり、通電状態が
    継続すると、固定ピン自動制御装置が作動し、固定ピン
    をロック位置に自動復帰させ、かつ、前記固定ピンの差
    し込み側(固定ピン取付け側)と差し込まれる側(挿入
    孔)のうち、一方を免震される構造体に、もう一方をこ
    の免震される構造体を支持する構造体に設けることによ
    り構成されてなることを特徴とする固定ピン装置。
  46. 【請求項46】 風揺れ等を防止する固定ピンが差し込
    まれるすり鉢形状等の挿入孔(差し込まれる側)と当該
    挿入孔に差し込まれる固定ピン(差し込み側)を有し、
    筒中を液体空気等をほぼ漏らさずにスライドするピスト
    ンをもった固定ピンが、その筒に挿入され、その外に固
    定ピン先端が突き出ており、さらに、この筒の上と下と
    は管で繋がれており、このピストンには、この管の孔よ
    り大きい、孔があり、その孔に弁があり、この弁は、こ
    のピストンが引き込まれる時に、開くように付けられて
    おり、また、この筒の中にバネまたゴムが入り、このピ
    ストンをもった固定ピンを押出す役割をする場合もあ
    り、この弁の性格により、前記固定ピン先端は、この筒
    の中に入る方向では、速やかであり、出る方向では、遅
    延され、それにより、地震力が働くと速やかに、この固
    定ピン先端は、この筒の中に入り、地震力が働いている
    間は、出にくくなり、また、この筒と前記管とは、潤滑
    油等で満たされている場合もあり、加えて、この固定ピ
    ン先端には、第1のピンが差し込まれる溝また窪みがあ
    り、この第1のピンは常時、バネで押されており、この
    第1のピンには、さらに第2のピンが差し込まれる溝ま
    た窪みがあり、この第2のピンも常時、バネで押されて
    おり、そしてこの第2のピンにはワイヤー等で、地震で
    振幅する装置と繋がれており、そして、この地震センサ
    ー振幅装置が振幅し、このワイヤー等により、この第2
    のピンが引っ張られ、前記第1のピンのロックが外れ
    て、前記固定ピン先端は、前記筒の中に入り、免震装置
    全体が可動し始め、地震終了時には、重力また前記筒中
    のバネまたゴムにより、徐々にこの固定ピン先端が出始
    め、前記すり鉢形状の挿入孔勾配に従いながら、最も底
    で、前記第1のピンにより、この固定ピン先端がロック
    され、免震される構造体も固定され、かつ、前記固定ピ
    ンの差し込み側と差し込まれる側のうち、一方を免震さ
    れる構造体に、もう一方をこの免震される構造体を支持
    する構造体に設けることにより構成されてなることを特
    徴とする固定ピン装置。
  47. 【請求項47】 前請求項記載の2つ以上の固定ピン装
    置において、固定ピンをロックしている第1のピン同士
    をワイヤー等で繋ぎ、他方が動くと片方も動くように構
    成されてなることを特徴とする固定ピン装置。
  48. 【請求項48】 風揺れ等を防止する固定ピンが差し込
    まれるすり鉢形状等の挿入孔(差し込まれる側)と当該
    挿入孔に差し込まれる固定ピン(差し込み側)を有し、
    筒中を液体空気等をほぼ漏らさずにスライドするピスト
    ンをもった固定ピンが、その筒に挿入され、その外に固
    定ピン先端が突き出ており、この筒の上と下とは管で繋
    がれており、また、この筒の中にバネまたゴムが入り、
    ピストンを押出す役割をする場合もあり、また、この筒
    とこの管とには、潤滑油等で満たされている場合もあ
    り、加えて、地震で振幅する装置をもち、その地震セン
    サー振幅装置には、前記管に設けられた弁を開くための
    押出し部を持ち、この弁は、ピストンを押出す時に開く
    ようにされており、押出し部には、この弁を常に閉じる
    状態にするバネを設ける場合もあり、地震時には、前記
    地震センサー振幅装置が振幅し、この押出し部を押出し
    て、この弁を開き、地震力により前記固定ピン先端が
    (すり鉢形状の挿入孔勾配を上り)持ち上がり、免震装
    置全体が可動し始め、地震終了時には、前記すり鉢形状
    の挿入孔勾配に従いながら、前記筒の中のバネまた重力
    により、この固定ピン先端が突き出る方向に働き、か
    つ、この弁も突き出る方向にしか開かないので、前記す
    り鉢形状の挿入孔勾配に従いながら、最も底で、この固
    定ピン先端が止まり、免震される構造体も固定され、か
    つ、前記固定ピンの差し込み側と差し込まれる側のう
    ち、一方を免震される構造体に、もう一方をこの免震さ
    れる構造体を支持する構造体に設けることにより構成さ
    れてなることを特徴とする固定ピン装置。 【請求項48−2】 請求項46項、また48項記載の
    固定ピン装置において、固定ピンを、滑り部に置き換
    え、固定ピンの挿入孔を、凹形状滑り面部を有する免震
    皿に置き換えることにより構成されてなることを特徴と
    する免震装置。
  49. 【請求項49】 請求項15項、16項、17項、また
    18項記載の免震装置・滑り支承において、平面形状滑
    り面部を有する免震皿と凹形状滑り面部を有する免震皿
    との組合せの二重皿免震において、この平面形状滑り面
    部を有する免震皿の中央部に、請求項46項また48項
    の記載の固定ピン装置の固定ピンの差し込み側を設け、
    他方の凹形状滑り面部を、この固定ピンの鉢形状等をも
    った挿入孔と兼用することにより構成されてなることを
    特徴とする固定ピン装置。
  50. 【請求項50】 風揺れ等を防止する固定ピンが差し込
    まれる挿入孔(差し込まれる側)と当該挿入孔に差し込
    まれる固定ピン(差し込み側)を有し、この固定ピン
    は、風力センサーによってある一定以上の風圧時にのみ
    前記挿入孔に挿入されて前記免震される構造体を固定す
    るように取付けられ、かつ、前記固定ピンの差し込み側
    (固定ピン取付け側)と差し込まれる側(挿入孔)のう
    ち、一方を免震される構造体に、もう一方をこの免震さ
    れる構造体を支持する構造体に設けることにより構成さ
    れてなることを特徴とする固定ピン装置。
  51. 【請求項51】 前請求項記載の固定ピン装置の風力セ
    ンサーにおいて、風圧を受ける板を設け、風圧により、
    この風圧板と連動する油圧ポンプが押され、そのことに
    より、液体が押出され、その押出された液体が、パイプ
    等で、各固定ピン装置を作動させる油圧ポンプに流れだ
    し、油圧ポンプのピストンが押され、免震される構造体
    がロックされ、風が止むと、前記風圧を受ける板は、バ
    ネ等で元の位置にもどり、それにより、この風圧板と連
    動する前記油圧ポンプのピストンも元の位置に戻り、そ
    れにより液体も引き戻され、前記各固定ピン装置の各油
    圧ポンプのピストンを戻し、免震される構造体のロック
    が解除されることにより構成されてなることを特徴とす
    る固定ピン装置。
  52. 【請求項52】 風揺れ等を防止する固定ピンが差し込
    まれる挿入孔(差し込まれる側)と当該挿入孔に差し込
    まれる固定ピン(差し込み側)を有する固定ピン装置
    は、免震される構造体の重心位置またその近傍に設置さ
    れ、かつ、前記固定ピンの差し込み側(固定ピン取付け
    側)と差し込まれる側(挿入孔)のうち、一方を免震さ
    れる構造体に、もう一方をこの免震される構造体を支持
    する構造体に設けることにより構成されてなることを特
    徴とする固定ピン装置。
  53. 【請求項53】 風揺れ等を防止する固定ピンが差し込
    まれる挿入孔(差し込まれる側)と当該挿入孔に差し込
    まれる固定ピン(差し込み側)を有する固定ピン装置
    は、免震される構造体の重心位置また近傍以外の周辺位
    置に、固定ピンが切断されやすいタイプのものまた地震
    センサー振幅装置の感度が敏感なタイプのものを設置
    し、免震される構造体の重心位置また近傍には、前記周
    辺位置に比べて固定ピンが切断されにくいタイプのもの
    また地震センサー振幅装置の感度が鈍感なものを設置
    し、かつ、前記固定ピンの差し込み側(固定ピン取付け
    側)と差し込まれる側(挿入孔)のうち、一方を免震さ
    れる構造体に、もう一方をこの免震される構造体を支持
    する構造体に設けることにより構成されてなることを特
    徴とする固定ピン装置。
  54. 【請求項54】 上部構造(地上構造物)と杭等の基礎
    部とを構造的に縁を切り、その両者間をある一定以上の
    地震力によって折れるピンで繋ぐことにより構成されて
    なることを特徴とする免震構造。
  55. 【請求項55】 風揺れ等を防止する固定ピンが差し込
    まれる挿入孔(差し込まれる側)と当該挿入孔に差し込
    まれる固定ピン(差し込み側)を有し、当該髄固定ピン
    が差し込まれる挿入孔(差し込まれる側)の形状とし
    て、当初の停止点に向かって、すり鉢状等の凹面を施
    し、また、当初の停止点よりも広い範囲で、凸凹の形状
    を施し、かつ、前記固定ピンの差し込み側(固定ピン取
    付け側)と差し込まれる側(挿入孔)のうち、一方を免
    震される構造体に、もう一方をこの免震される構造体を
    支持する構造体に設けることにより構成されてなること
    を特徴とする固定ピン装置。
  56. 【請求項56】 ベタ基礎、また布基礎と地面の上に免
    震装置・滑り支承を配備し、その間を有機溶剤で溶ける
    スタイロフォーム等のプラスチックか、水で溶けるプラ
    スチックで埋めて間隙を作り、それらの上にコンクリー
    トスラブを打ち、コンクリートが固まるとプラスチック
    の間隙を有機溶剤か水で溶かし、空間を作ることにより
    構成されてなることを特徴とする免震構造。
  57. 【請求項57】 免震される構造体の重心位置またその
    近傍にのみ、2箇所以上の復元装置また固定ピン装置を
    装備し、それ以外の免震される構造体の垂直荷重伝達位
    置には、復元力を持たない免震・滑り支承とすることを
    特徴とする免震構造。
  58. 【請求項58】 免震される構造体の内側また重心に向
    かって低く、かつ免震される構造体の外側に向かって高
    く傾斜を持たせる免震・滑り支承を設置することによっ
    て構成されることを特徴とする免震構造。
  59. 【請求項59】 地震後に免震される構造体が元の位置
    に戻る復元力が得られる限りの、復元力をできるだけ小
    さくする復元装置を装備することにより構成されてなる
    ことを特徴とする免震構造。
  60. 【請求項60】 免震装置によって免震される構造体と
    この免震される構造体を支持する構造体との両者間に設
    けられ、中央部の穴が開いた硬質板を積層させ、その中
    央部にゴムまたバネを挿入させることにより構成され、
    かつ、前記最上部硬質板を免震される構造体に、最下部
    硬質板をこの免震される構造体を支持する構造体に設け
    ることにより構成されてなることを特徴とする免震装
    置。
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