JP3033725U - オーバーヘッド・プロジェクタ用安全連動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 オーバーヘッド・プロジェクタ用安全連動装置は、ただ
１つの電気スイッチを利用し、これにより、従来式電源
スイッチと、安全インターロック・スイッチとの両方の
機能を実現する。操作モードにおいて、スイッチは、カ
ム面に対応して作動する。安全インターロック・モード
においては、スイッチは、作動せずに、カム面により生
じせしめられる圧力に応じて回動することができる。

Description

【考案の詳細な説明】考案の分野 本考案は、一般に、電気装置用の安全連動装置に関し、特に、オーバーヘッド
・ プロジェクタ用の安全連動装置に関する。考案の背景 電気装置は、通常、装置が電源に接続されているときに装置のハウジングを開 いた場合に人が電気ショックを受けないようにするために安全インターロック装 置（安全連動装置）を備えている必要がある。従来のインターロック装置は、通 常、装置用電源スイッチと直列に設けた安全電気スイッチを有しており、装置の ハウジングを開いたときに、スイッチが作動して、電気回路を開くようにインタ ーロック・スイッチが配置されている。この構成は、電源スイッチと安全スイッ チとを別体にする必要があるために、コストがかさむことになる。電源スイッチ と安全スイッチとの機能を組み合わせて１つのスイッチにすることによって、装 置の製造コストを低減化することが望ましい。考案の要旨 電源スイッチと安全スイッチとの機能を組み合わせるという目的は、本考案に 係る以下のようなインターロック装置を提供することによって達成される。開位 置と閉位置との間を移動可能なカバーを有するハウジングを備えた電気オーバー ヘッド・プロジェクタ用のインターロック装置は、電気スイッチを備えている。

電気スイッチは、取付開口（穴）と、オン位置で装置に電力を供給する一方オフ 位置で装置から電力を遮断するための接触子（コンタクト）と、スイッチ・ボデ ーと、スイッチ・ボデーから延在（突出）するとともに接触子に接続されて接触 子をオン位置とオフ位置との間で移動させるようにしたアクチュエータとを有し ている。このインターロック装置は、また、機械的ファスナを備えている。この 機械的ファスナは、取付開口を介して、スイッチ・ボデーを回動可能にハウジン グに軸支し、スイッチ・ボデーが、操作位置と安全位置との間で移動できるよう にしている。インターロック装置は、また、突出部を備えている。突出部は、カ バーに取り付けられる。この突出部は、カバーが閉位置にあるとき、スイッチ・ ボデーに接して該スイッチ・ボデーを操作位置に保持する一方、カバーが開位置 にあるとき、スイッチ・ボデーを安全位置に移動させることができる。インター ロック装置は、また、カム面を備えている。このカム面は、ハウジングに回転自 在に取り付けられ、アクチュエータに接することにより、スイッチ・ボデーが操 作位置にあるとき、オフ位置とオン位置との間でアクチュエータを移動させるこ とができる。カバーを開位置に移動させることによって、スイッチ・ボデーは、 アクチュエータに作用する圧力に応答し、安全位置へ回動することができる。こ れにより、アクチュエータが、接触子をオン位置へ移動させることのないように し、その結果、カバーが開位置にあるとき、接触子により装置に電力が供給され ることのないようにしている。図面の簡単な説明 本考案は、添付の図面に関してさらに詳細に説明される。複数の図面中、同一 の符号は、同一の部材を示している。

図１は、本考案を含むオーバーヘッド・プロジェクタの斜視図である。

図２は、図１のオーバーヘッド・プロジェクタの内部の斜視図であり、オーバ ーヘッド・プロジェクタの一部と、プロジェクタのカバーの断面を示している。好ましい実施形態の説明 図１は、全体を符号１０で表したオーバーヘッド・プロジェクタを示してい
る。

このオーバーヘッド・プロジェクタ１０は、ハウジング１２と、支持ポスト１４ と、支持ポスト１４から延在して投射ヘッド１８を支持する投射ヘッド用アーム １６とを有している。投射ヘッド用アーム１６と投射ヘッド１８との間には、高 さ調節部材２０を設け、これにより、投射イメージの焦点合わせが容易になる。

プロジェクタ１０のハウジング１２は、光源（図示せず）を備えている。光源
は、 投射ヘッド１８に光を向け、投射ヘッド１８で、光は、投射レンズによって集光 されて投射面に再び方向付けられる。このようにして、プロジェクタ１０のステ ージ２６に配置したスライドのイメージが拡大され、遠方に投射して多数の人が 見ることができるようになる。プロジェクタは、ステージ２６とハウジング１２ の上面すなわちカバー２８とを、後方へスライドさせることによってハウジング １２を開くことができる手段を有している。

プロジェクタの光源は、建物の電源から得た電気を使用する。光源は、プロジ ェクタ１０の前面に配置したランプ作動装置３０によって作動する。プロジェク タ１０が電源に接続されている時にカバー２８を開いた場合、操作者は、ハウジ ング１２内の多数のポイントに通電している致死量の電力を受ける可能性があ
る。

したがって、カバー２８が開いたときに、プロジェクタ１０に供給される電気の 電源を切ることができる安全インターロックを、プロジェクタ１０に備える必要 がある。

図２に関し、電源スイッチと安全インターロック・スイッチとの機能を組み合 わせ、ハウジング１２内にランプ作動装置３０に近接して設けた、単一の電気ス イッチ３２を構成している。ランプ作動装置３０は、電気スイッチではなく、単 に、回転部材３６の上面に形成したカム面３４を備えた装置である。回転部材３ ６は、ハウジング１２から突出した部分３７を有し、これによって、操作者は、 ハウジング１２の外部から部材３６を回転させることができる。

インターロック・スイッチ３２は、建物の電源からオーバーヘッド・プロジェ クタ１０に供給可能な電力の電源を接続したり切ったりする内部接触子（図示せ ず）を有している。スイッチ３２は、電気が必要なハウジング１２内の部材に電 力を分配する電気ワイヤ（図示せず）に接続される。スイッチ３２の接触子の位 置は、作動レバー３８の位置によって決まる。作動レバー３８の位置は、カム面 ３４の位置によって決まる。

上述した機構は、操作者が、ハウジング１２の前面で装置３０を操作すること により、インターロック作動レバー３８を動かしたり、スイッチ３２を作動させ たりする単純なオン／オフ機構について説明しているという点では、実質的に公 知の技術である。図２中、作動レバー３８を上方へ移動させることにより、スイ ッチ３２内の接触子が接続され、プロジェクタ１０に電力が流れる。作動レバー ３８を下方へ移動させると、プロジェクタ１０への電流が遮断される。

上記装置のインターロック装置への変更は、スイッチ３２の取り付けと、スイ ッチとカバー２８との間の相互作用とによる。スイッチは、開口部４０のところ でハウジング１２に取り付けている。開口部４０を貫通してハウジング１２に係 合する機械的ファスナ（図示せず）を介して、取り付けが達成される。開口部４ ０とファスナは、スイッチ３２がファスナを軸にして回動することができるよう に寸法構成される。ファスナは、ネジ、ボルト、リベット、または、単に適切な 固定部材を有するポスト（支柱）のようなものであってよい。カバー２８には、 突出部４２が備えられている。この突出部４２は、ハウジングの前面の一部の下 方に延在し、スイッチ３２に接触するとともに、スイッチ３２がファスナの周囲 で回転しないようにしている。したがって、カバー２８を閉じたとき、スイッチ ３２は、図２に示した位置に保持され、ランプ作動装置３０とカム面３４の回転 に応じて作動し、これによって、プロジェクタ１０に対して電力を供給したり遮 断したりする。

しかし、カバー２８をスイッチ３２から離れる方向へスライドさせることによ ってカバー２８を開くときには、カバー２８の突出部４２は、スイッチ３２との 接触状態から解放され、スイッチ３２は、ハウジング１２に対して自由に回動す ることができる。したがって、カム３４が移動するのに応じて作動レバー３８が 上方へ移動すると、スイッチ３２に対して作動レバー３８が移動するのではな
く、 スイッチ３２が回動することになる。その結果、スイッチ３２内の接触子は閉じ られず、電気がスイッチ３２に流れない。

カバー２８を再度閉じると、突出部の傾斜面４４が、図示した位置へと下方に スイッチ３２に加圧するようになり、カム面３４を正確に位置決めすることによ って、再度スイッチ３２を作動させることができる。

以上、ただ１つの電気スイッチ３２を利用する安全インターロック装置につい て記載した。この安全インターロック装置は、多数のスイッチを必要とする公知 の装置よりさらに経済的である。上記装置の多数の変形形態が可能であること
は、 当該技術分野に従事している者にとって明らかだろう。例えば、スイッチ３２
は、 レバー３８によって作動させる必要はない。ボタン又は他の突起部材が、カム面 ３４と協働することも可能である。スイッチ・ボデー３２の開口部４０の位置
は、 図示したとおりでなくてもよい。スイッチ３２が回動できさえすればよい。スイ ッチ・ボデー３２に作用する外部のバネを設けることによって、カバー２８が開 いているときに、確実に、スイッチ３２が回動しかつ作動レバー３８がカム３４ に係合しないようにすることができる。そして、最後になるが、安全インターロ ック装置は、オーバーヘッド・プロジェクタに限定されるものではない。類似の ハウジングを有する電気装置は、本考案の利点を活用することができる。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】開位置と閉位置との間で移動自在な部分を
   有するハウジングを備えた電気装置用のインターロック
   装置において オン位置において電力を電気装置に供給する一方オフ位
   置において電力を電気装置から遮断するためのコンタク
   ト手段と、スイッチ本体と、該スイッチ本体から突出し
   コンタクト手段に接続された作動手段であってコンタク
   ト手段をオン位置とオフ位置との間で移動させるための
   作動手段とからなる電気スイッチと、 上記スイッチ本体が操作位置と安全位置との間で移動自
   在となるようにスイッチ本体を上記ハウジングに回動自
   在に取り付けるための手段と、 上記ハウジングの可動部分に取り付けられた手段であっ
   て、該可動部分が閉位置にあるときにスイッチ本体を上
   記操作位置に維持する一方該可動部分が開位置にあると
   きにスイッチ本体を上記安全位置に移動させるための手
   段と、 上記電気装置のハウジングに設けられた手段であって、
   スイッチ本体が上記操作位置にあるときに作動手段を上
   記オン位置と上記オフ位置との間で移動させるための手
   段とを備え、 上記ハウジングの可動部分が上記開位置に移動したと
   き、作動手段に作用する力に応答して、スイッチ本体は
   上記安全位置に回動し、これによって、コンタクト手段
   が作動手段により上記オン位置に移動せしめられること
   が防止され、電力がコンタクト手段により電気装置に供
   給されることが防止されるようにしたインターロック装
   置。
2. 【請求項２】上記ハウジングの上記可動部分に取り付け
   られた上記手段は、該可動部分が上記閉位置にあるとき
   に上記スイッチ本体に接する突起である請求項１記載の
   インターロック装置。
3. 【請求項３】上記作動手段は、上記スイッチ本体から突
   出するレバーであり、 上記作動手段を移動させるための上記手段は、上記ハウ
   ジングに対して回転自在に設けられ上記レバーに係合す
   るカム面である請求項１記載のインターロック装置。
4. 【請求項４】上記スイッチ本体を回動自在に取り付ける
   ための上記手段は、スイッチ本体を貫通する穴と、該穴
   を通して延在しかつ上記ハウジングに取り付けられたフ
   ァスナである請求項１記載のインターロック装置。
5. 【請求項５】開位置と閉位置との間で移動自在なカバー
   を有するハウジングを備えた電気装置用のインターロッ
   ク装置において、 オン位置において電力を電気装置に供給する一方オフ位
   置において電力を電気装置から遮断するためのコンタク
   トと、取り付け穴を有するスイッチ本体と、該スイッチ
   本体から突出しコンタクトに接続されたアクチュエータ
   であってコンタクトをオン位置とオフ位置との間で移動
   させるためのアクチュエータとからなる電気スイッチ
   と、 上記スイッチ本体が操作位置と安全位置との間で移動自
   在となるようにスイッチ本体を上記ハウジングに上記取
   り付け穴の手段によって回動自在に取り付けるための機
   械的ファスナと、 上記カバーに設けられた突起であって、該カバーが閉位
   置にあるときにスイッチ本体に接しかつ該スイッチ本体
   を上記操作位置に維持する一方該カバーが開位置にある
   ときにスイッチ本体を上記安全位置に移動させるための
   突起と、 上記ハウジングに回転自在に設けられたカム面であっ
   て、スイッチ本体が上記操作位置にあるときにアクチュ
   エータに接して該アクチュエータを上記オン位置と上記
   オフ位置との間で移動させるためのカム面とを備え、 上記カバーが上記開位置に移動したとき、アクチュエー
   タに作用する力に応答して、スイッチ本体は上記安全位
   置に回動し、これによって、コンタクトがアクチュエー
   タにより上記オン位置に移動せしめられることが防止さ
   れ、電力がコンタクトにより電気装置に供給されること
   が防止されるようにしたインターロック装置。