JP3033356B2 - 陽極基板の製造方法 - Google Patents

陽極基板の製造方法

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JP3033356B2 JP4238683A JP23868392A JP3033356B2 JP 3033356 B2 JP3033356 B2 JP 3033356B2 JP 4238683 A JP4238683 A JP 4238683A JP 23868392 A JP23868392 A JP 23868392A JP 3033356 B2 JP3033356 B2 JP 3033356B2
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陽極基板の製造方法に関
する。本発明の方法によって製造した陽極基板は、V
D等の表示装置において外囲器の一部を構成する陽極基
板として用いることができる。
【0002】
【従来の技術】FD等の表示装置において、特に薄形
の外囲器を形成する場合等には、構造上の要請から陽極
基板の内面に衝立を形成する場合がある。図2の(1)
〜(7)によって、ガラス基板上に衝立を形成する従来
の方法を説明する。
【0003】(1)図中100は、陽極基板として用い
られるガラス製の基板を示している。 (2)前記基板100の表面に、電極となる導電性薄膜
例えばITO膜101を形成する。このITO膜101
は、例えばEB蒸着等によって成膜し、例えばフォトリ
ソグラフィ等の方法によって所定のパターンに加工して
形成する。
【0004】(3)前記ITO膜101の上にガラスペ
ースト膜102を全面に形成する。スクリーン印刷法で
形成する場合には、適当回数繰り返して重ね塗りし、所
定の厚さを得る。 (4)前記ガラスペースト膜102の上に耐サンドブラ
スト用レジスト103を圧着転写法で被着した後、フォ
トリソグラフィ法によって所望のパターニングを施し、
衝立として残す部分のみをレジストで覆う。
【0005】(5)サンドブラストを行ない、前記ガラ
スペースト膜102のうち、耐サンドブラスト用レジス
ト103で覆われていない部分を削り取っていく。 (6)サンドブラスト終了後、前記レジスト103を剥
離液で除去する。 (7)基板100上に残されたガラスペースト膜102
を560℃で焼成し、バインダを除去して基板100上
に所望パターンの衝立104を形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の製造方
法には次のような問題がある。 焼成工程においてガ
ラスペースト膜102にだれが発生し、衝立104の形
状にくるいが生じ、高さについて十分な均一性が得られ
ない。このだれを防ぐため、ガラスペースト中にアルミ
ナ微粒子等のフィラーを混入すれば、焼成前の形状は保
持されやすいが、膜質が多孔質になってしまう。従っ
て、衝立の内部にガスがたまって抜けにくくなり、この
基板を用いて外囲器を構成すると、後に脱ガスによって
真空度が低下するという問題が発生する。
【0007】 ガラスペースト膜102は数100μ
mの厚さに形成する必要があるので、スクリーン印刷法
等によって重ね刷りをしなければならない。この工程は
きわめて煩雑であり、また焼成前の段階でも高さについ
て十分な精度が得られないという問題がある。
【0008】 電極となるITO膜がサンドブラスト
によって損傷を受けることがある。
【0009】 マスクを介して行なうサンドブラスト
によれば、マスクに近いガラスペースト膜の上部はマス
クのパターン通りの幅に加工されるが、基板に近い部分
はマスクの開口寸法よりも太くなる傾向がある。衝立間
のITO膜上に蛍光体を設けて表示部を形成する場合、
このように衝立の形状が基板近くで太くなっていると、
衝立に近い部分とそれ以外の部分とで表示部の表示特性
に差違が生じてしまう。
【0010】 ITO膜上に蛍光体を設けて衝立間に
表示部を形成する場合、製造の順序としては、基板上に
衝立を形成し、その後に衝立間の基板上に蛍光面を形成
しなければならない。このように基板から突出して形成
された衝立と衝立の間の基板上に蛍光体を印刷法で形成
することは、技術的に困難な作業であった。
【0011】本発明は、基板上の陽極導体に損傷を与え
ることなく高さが均一な衝立を形成でき、衝立間に蛍光
体を形成することも容易な陽極基板の製造方法を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る陽極基板の
製造方法は、所望のパターンの陽極導体を基板上に形成
する工程と、柱状の衝立を接着するための低軟化点ガラ
スパターンを前記基板上に形成する工程と、前記陽極導
体上に蛍光体を被着させる工程と、別基板上に板ガラス
を接着した後に前記板ガラスをサンドブラストで加工
し、前記低軟化点ガラスパターンと同一の配設パターン
で柱状の衝立を別基板上に形成する工程と、前記別基板
上の柱状の衝立を前記低軟化点ガラスパターンに重ね合
せた状態で焼成して前記基板に固着させ、前記別基板か
ら離す工程を有している。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を図1(1)〜(12)に
よって説明する。本実施例は,VFDの陽極基板の製造
方法に関する。この陽極基板は、基板上に形成された
状の衝立の間に、3種類の蛍光体を備えた発光表示部と
しての陽極がそれぞれ設けられている。なお、以下の説
明における項番号(1)〜(12)と図1中の分図番号
(1)〜(12)は対応している。
【0017】(1)ガラス製の基板1の上面に、陽極導
体としてのITO膜2を所望のパターンで形成する。陽
極導体としては、ITO膜のほかにAl薄膜を利用する
こともできる。
【0018】(2)軟化点400℃の低軟化点ガラス粉
末(平均粒径2μm)80%と光重合型感光性樹脂溶液
20%を混合して混練し、感光性ペースト3を得る。こ
れを、ITO膜2が形成された前記基板1にスクリーン
印刷法によって20μmの厚さで塗布する。
【0019】(3)前記感光性ペースト3の上に、製造
すべき衝立のパターンと同一の開口パターンを有するフ
ォトマスク4を設ける。そして、このフォトマスク4を
通して前記感光性ペースト3に50mJ/cm2 の紫外
線を照射する。
【0020】(4)前記感光性ペースト3に現像液をス
プレーして現像した後、450℃で焼成する。直径50
μm、膜厚10μmの柱状の低軟化点ガラスパターン5
が360μmピッチで基板1のITO膜2上に多数形成
される。この低軟化点ガラスパターン5の配設パターン
は、製造すべき衝立の配設パターンと同一である。
【0021】(5)前記基板1のITO膜2上に、スラ
リー法・電着法又は印刷法等の手段によって蛍光体6を
被着させる。本実施例の蛍光体6はR(赤),G
(緑),B(青)の3色の蛍光体からなり、ITO膜2
上の低軟化点ガラスパターン5,5間に所定のパターン
で形成される。さらに、基板1の周縁部にシールガラス
ペースト7をディスペンサで塗布し、乾燥しておく。
【0022】(6)以下の(6)〜(9)は衝立の形成
工程である。まず、ガラス製の衝立保持台8上に有機接
着材としてのアクリル樹脂9を溶液にしてロールコータ
法で5μm厚に塗布し、80℃で10分間乾燥する。こ
の上に0.2mm厚の板ガラス10を載せ、ホットロー
ルを用いて衝立保持台8に貼り付ける。
【0023】(7)前記板ガラス10の表面に膜厚50
μmのドライフィルムレジスト11をラミネータを使っ
てラミネートする。
【0024】(8)低軟化点ガラスパターン5を形成す
るために(3)で用いたフォトマスク4と同一の開口パ
ターンを有するフォトマスク12を前記ドライフィルム
レジスト11上に設ける。このフォトマスク12を通し
て前記ドライフィルムレジスト11に200mJ/cm
2 の紫外線を照射する。その後、現像液をスプレーして
現像し、ドライフィルムレジスト11を前記フォトマス
ク12のパターンに形成する。
【0025】(9)所定パターンに加工した前記ドライ
フィルムレジスト11を介して、平均粒径10μmのア
ルミナをサンドブラスト法によって前記板ガラス10の
露出部分に吹き付けることにより異方性のエッチングを
行ない、前記板ガラス10に衝立13を形成する。この
衝立13は、直径50μm、高さ200μmの柱状であ
り、360μmピッチのパターンで形成されている。こ
の配設パターンは、(4)で説明した低軟化点ガラスパ
ターン5の配設パターンと同一である
【0026】(10)前記柱状の衝立13が形成された
衝立保持台8の上面側を水洗し、フッ酸で軽くエッチン
グしてブラスト面を滑らかにする。この処理により、ブ
ラストの研磨材(アルミナ)や削られたガラス等も除去
される。剥離液でドライフィルムレジスト11を剥離す
る。
【0027】(11)柱状の衝立13が形成された衝立
保持台8を裏返して前記基板1の上面に位置合せし、各
柱状の衝立13を基板1の低軟化点ガラスパターン5の
上に重ねる。この状態でピーク温度450℃で基板1及
柱状の衝立13を焼成し、柱状の衝立13を基板1に
固着させる。
【0028】(12)衝立保持台8を取り除いて陽極基
板14を得る。この陽極基板14上には、直径50μ
m、高さ200μmの柱状の衝立13が360μmピッ
チで形成され、各柱状の衝立13,13間には3色の蛍
光体6が所望のパターンで配設された表示部としての陽
極が構成されている。
【0029】本実施例の方法によれば、均一な高さの
状の衝立13が得られる。また、衝立13は柱状なの
で、この陽極基板14を用いて真空外囲器を構成する
際、排気の抵抗が小さくなる。また、柱状の衝立13は
緻密な板ガラスであり、ブラスト面は酸洗いで平滑化し
てあるのでガス放出が少ない。また、ブラストとマスク
によって柱状の衝立を加工すると、一般に加工対象のマ
スクに近い部分はマスクパターン通りになるが、反対側
は少し太くなる傾向がある。しかしながら本実施例によ
れば、サンドブラストとマスクによって板ガラス10を
加工した柱状の衝立13は、マスクに近い細い方を下に
して基板1上に固着される。従って表示への影響は少な
い。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る陽極基板の製造方法によれ
ば、基板上に低軟化点ガラスパターンを形成し、これと
は別の基板上に設けた板ガラスからサンドブラストによ
って柱状の衝立を形成し、これを前記基板上に固着させ
ている。従って、本発明によれば次のような効果が得ら
れる。
【0031】1)高さの均一な理想的な柱状の衝立が得
られる。 2)基板上の柱状の衝立間に蛍光面を形成する場合に
は、柱状の衝立のない状態で蛍光面を形成できるので、
均一な蛍光面が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である陽極基板の製造方法の
工程図である。
【図2】従来の衝立付陽極基板の製造工程図である。
【符号の説明】
1 基板 2 陽極導体としてのITO膜 4,12 フォトマスク 5 低軟化点ガラスパターン 6 蛍光体 8 衝立保持板 9 接着材としてのアクリル樹脂 10 板ガラス 13 柱状の衝立 14 陽極基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浪川 衛 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株 式会社内 (72)発明者 吉村 智志 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株 式会社内 (56)参考文献 特開 平1−137534(JP,A) 特開 平3−263731(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望のパターンの陽極導体を基板上に形
    成する工程と、柱状の衝立を接着するための低軟化点ガ
    ラスパターンを前記基板上に形成する工程と、前記陽極
    導体上に蛍光体を被着させる工程と、別基板上に板ガラ
    スを接着した後に前記板ガラスをサンドブラストで加工
    し、前記低軟化点ガラスパターンと同一の配設パターン
    で柱状の衝立を別基板上に形成する工程と、前記別基板
    上の柱状の衝立を前記低軟化点ガラスパターンに重ね合
    せた状態で焼成して前記基板に固着させ、前記別基板か
    ら離す工程を有する陽極基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01137534A (ja) * 1987-11-25 1989-05-30 Oki Electric Ind Co Ltd プリズマディスプレイの隔壁形成方法
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