JP3033349B2 - 耐ピッチング性に優れた浸炭鋼部品 - Google Patents

耐ピッチング性に優れた浸炭鋼部品

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JP3033349B2
JP3033349B2 JP4183868A JP18386892A JP3033349B2 JP 3033349 B2 JP3033349 B2 JP 3033349B2 JP 4183868 A JP4183868 A JP 4183868A JP 18386892 A JP18386892 A JP 18386892A JP 3033349 B2 JP3033349 B2 JP 3033349B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐ピッチング性に優れ
た浸炭鋼部品に関し、詳細には浸炭若しくは浸炭窒化処
理および焼入れ・焼戻し処理を施し、表層部に平均粒径
が5μm以下で組成がM73 の炭窒化物が30%以上
となる粒状炭化物を析出させ、殊に表面硬さがHV80
0以上で且つ焼戻し軟化抵抗性を高めた浸炭鋼部品に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車,建設機械および産業機械等にお
ける歯車,シャフト,軸受等の様に、高い繰り返し応力
や面圧のかかる機械構造用部品には、高い耐疲労性や耐
摩耗性が要求される。この様な機械構造用部品には、浸
炭若しくは浸炭窒化等の表面強化法の適用がその寿命を
延ばすのに有効であるとされ、広く適用されている。ま
た機械構造用部品の素材としては、JIS G4104
やG4105に規定されるクロム鋼やクロムモリブデン
鋼等の浸炭用鋼が用いられている。
【0003】しかしながら近年になって、部品の小型軽
量化,エンジンの高出力化等に対応して機械構造用部品
にもより高強度化が要求される様になってきた。こうし
た状況のもとで、機械構造用部品である歯車やシャフト
等に対して、特に曲げ疲労強度や耐ピッチング性を更に
向上させることが必要になっている。
【0004】ところで浸炭鋼部品の曲げ疲労強度を向上
させるには、表層部の圧縮残留応力を増大させることが
有効であるとして、例えば特開平1−306521号の
様な技術も提案されている。この技術は浸炭鋼部品の化
学成分を調整して、浸炭後の表層部の不完全焼入層の発
生を抑え、その後強力なショットピーニングを施すこと
によって曲げ疲労強度を大幅に向上させるものである。
【0005】一方耐ピッチング性を向上させる手段とし
て、高炭素浸炭が知られている。高炭素浸炭は、浸炭材
表層部の炭素量を従来の0.8〜1重量%よりも高い1
〜3重量%程度とし、浸炭材表層部のマルテンサイト中
に炭化物を生成,分散させる表面硬化処理法である。し
かしながら従来のクロム鋼やクロムモリブデン鋼を用い
て高炭素浸炭した場合、浸炭層で炭化物は球状化せずに
網目状に析出し、焼き割れが発生しやすくなったり、か
えって耐ピッチング性が低下するという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこうした状況
のもとになされたものであって、その目的は、耐ピッチ
ング性に優れ、機械構造用部品として最適な浸炭鋼部品
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得た本
発明とは、C:0.05〜0.3重量%,Si:0.0
5〜2重量%,Mn:0.3〜2重量%,Cr:2〜8
重量%,S:0.03重量%以下,Al:0.015〜
0.06重量%,N:0.005〜0.02重量%を各
々含有し、残部Feおよび不可避不純物からなり、該不
可避不純物中Pを0.02重量%以下,Oを0.002
重量%以下に夫々制御してなる鋼を素材とし、該素材に
よって作製された部品に、浸炭若しくは浸炭窒化処理及
び焼入れ・焼戻し処理を施し、表層部に平均粒径が5μ
m以下の炭化物または炭窒化物を析出させたものであ
り、これら炭化物または炭窒化物の面積率が2〜60%
で、且つ該炭化物または炭窒化物中の30%以上がM7
3 (但し、Mは含有金属元素)の組成を有するもので
ある点に要旨を有するものである。また本発明の浸炭鋼
部品は、上記の元素を基本成分とするものであるが、必
要に応じてNb,V,Ni,Mo,W等を含有させても
よい。更に、耐ピッチング性をより高める手段として、
部品を浸炭または浸炭窒化処理を施した後Ar1 点以下
に冷却し、更にAr1 点以上の温度で浸炭または浸炭窒
化雰囲気中に再加熱し、その後焼入れ、焼戻し処理を施
すことが挙げられる。
【0008】
【作用】本発明は上述の如く構成されるが、要するに、
耐ピッチングに影響を及ぼす表面硬度を向上させるため
に、各種合金元素量を調整するとともに、浸炭または浸
炭窒化処理を施すことによって、表層部に微細な所定量
の球状炭化物を析出させれば、表層部の硬さをHV80
0以上に達成でき、極めて優れた耐ピッチング性が得ら
れることを見出し、本発明を完成した。まず本発明の浸
炭鋼部品における化学成分限定理由は、下記の通りであ
る。
【0009】C:0.05〜0.3重量% Cは芯部硬さを確保するため、0.05重量%以上含有
させる必要がある。しかしながらCの含有量が0.3重
量%を超えると、硬さが過大となって靭性が低下し、ま
た被削性も低下する。
【0010】Si:0.05〜2重量% Siは溶鋼の脱酸に有効な元素であり、その為には0.
05重量%以上含有させる必要がある。しかし2重量%
を超えて含有させても、浸炭性が阻害され、表面炭素濃
度が低下し、炭化物の生成が阻害される。また粒界酸化
層が深くなって曲げ疲労強度も低下する。よってSi含
有量は、0.05〜2重量%とする。
【0011】Mn:0.3〜2重量% Mnは溶鋼の脱酸元素であり、また焼入性を向上させる
元素である。このような効果を得るには、0.3重量%
以上添加させる必要がある。しかしMnの含有量が2重
量%を超えると、焼入性が過大となって芯部硬さが高く
なり過ぎて靭性を低下させ、また被削性を低下させる。
このためMn含有量は、0.3〜2重量%にする。
【0012】Cr:2〜8重量% Crは芯部硬さを向上させるとともに、高炭素浸炭した
時の炭化物を形成し、高い表面硬さを確保するのに有効
な元素である。Cr含有量が2重量%以上では、炭化物
の球状化が促進されるが、2重量%未満ではこれらの効
果が不十分である。一方8重量%を超えて含有されても
その効果は飽和する。このため、Cr含有量は2〜8重
量%にする。
【0013】S:0.03重量%以下 Sは殆どが鋼中において硫化物系介在物として含有され
ており、被削性向上に有効な元素である。しかしS含有
量が0.03重量%を超えると、MnSが起点となって
ピッチングを発生させ、且つ靭性を劣化させる。このた
めS含有量は0.03重量%以下とする。
【0014】Al:0.015〜0.06重量% Alは脱酸と結晶粒度の微細化に有効な元素である。A
l含有量が0.015重量%未満ではこのような効果が
少なく、0.06重量%を超えると結晶粒度の微細化効
果は飽和する。このためAl含有量は0.015〜0.
06重量%とする。
【0015】N:0.005〜0.02重量% NはAlやV等と結合して窒化物を生成し、結晶粒度を
微細化して鋼の強靭性を図るのに有効な元素である。N
含有量が0.005重量%未満ではこのような効果は少
なく、また0.02重量%を超えて含有させてもその効
果は飽和する。よってN含有量は0.005〜0.02
重量%とする。
【0016】本発明の浸炭鋼部品は、以上の元素を基本
成分とし、残部鉄および不可避不純物からなるものであ
るが、該不可避不純物のうちPおよびOは下記の範囲に
抑えるべきである。
【0017】P:0.02重量%以下 Pは靭性を低下させる元素であり、含有量は極力低減さ
せる必要がある。このためP含有量は0.02重量%以
下に抑制する。
【0018】O:0.002重量%以下 OはAlやSiと結合して鋼中で酸化物系介在物(Al2O
3,SiO2)を生成する有害な元素である。O含有量が高く
なると、上記硬質の酸化物系介在物が多く生成され、疲
労破壊の起点となったり被削性に悪影響を及ぼす。この
ためO含有量は、0.002重量%以下とする。
【0019】本発明の浸炭鋼部品には、必要に応じてN
b,V,Ni,Mo,W等の元素を含有させてもよいの
は上述したとおりであるが、これらの元素を含有させる
ときの量は下記の通りである。
【0020】Nb:0.01〜0.5重量%,V:0.
05〜2重量% NbおよびVは共に鋼中のCやNと結合して炭窒化物を
生成し、結晶粒を微細化させて靭性を増大せるのに有効
な元素である。またNbとVはMoと同様に複合炭化物
を生成し表面硬さを高める。Nb含有量が0.01重量
%未満,V含有量が0.05重量%未満ではこのような
効果は少なく、Nb含有量が0.5重量%,N含有量が
2重量%を夫々超えて添加されても、これらの効果は飽
和する。このためNb含有量は0.01〜0.5重量
%、V含有量は0.05〜2重量%とする。
【0021】Ni:0.5〜4重量% Niは浸炭層の靭性増大と、浸炭層および芯部の焼入性
確保に有効な元素である。Ni含有量が0.5重量%未
満ではこれらの効果が少なく、4重量%を越えて添加し
ても効果が飽和する。このためNi含有量は0.5〜4
重量%とする。
【0022】Mo:0.05〜1重量% Moは浸炭層の焼入性を大幅に増大させ、不完全焼入層
の生成を抑制するのに有効な元素である。また炭化物形
成元素であり、Crとの複合炭化物を形成し、炭化物の
硬さを増大させ、浸炭材の表面硬さをより高める。この
ためにはMoは0.05重量%以上添加する必要があ
る。しかし1重量%を超えて添加しても、これらの効果
は飽和する。このためMo含有量は0.05〜1重量%
にする。
【0023】W:0.3〜1重量% Wは浸炭層でWCの硬質化合物を生成し、表面硬さを増
大させるのに有効な元素であり、0.3重量%未満では
このような効果が少なく、1重量%を超えて添加されて
その効果は飽和する。このためW含有量は0.3〜1重
量%とする。
【0024】次に、本発明の浸炭鋼部品の組織限定理由
について説明する。まず本発明の浸炭鋼部品の表層部に
析出する炭化物または炭窒化物の平均粒径は5μm以下
とする必要がある。即ち、炭化物または炭窒化物の平均
粒径が5μmを越えると、曲げ疲労の起点となり疲労強
度を低下させる。また炭化物または炭窒化物の面積率が
2%未満では、高い表面硬さが得られず、軟化抵抗性が
低くなり、60%を超えると焼割れやスポーリングが発
生し易くなる。更に炭化物中または炭窒化物中の組成M
73 が30%未満では、粒状化せず応力集中源となり
曲げ疲労強度を低下させる。
【0025】本発明の浸炭鋼部品において、表面硬さを
高めて耐ピッチング性を向上させる手段として、部品を
浸炭または浸炭窒化処理を施した後Ar1 点以下に冷却
し、更にAr1 点以上の温度で浸炭または浸炭窒化雰囲
気中に再加熱し、その後焼入れ、焼戻し処理を施す様な
構成を採用することは有効である。また表層部の残留オ
ーステナイト(残留γ)量を30面積%以下とすること
も、表面硬さを高めて曲げ疲労強度を高めて耐ピッチン
グ性を向上させるという観点から有効である。尚浸炭ま
たは浸炭窒化処理を施す際の雰囲気については、特に限
定するものではないが、安定して炭化物を生成させる為
に、平衡炭素濃度を1重量%以上とするのが望ましい。
【0026】以下本発明例を実施例によって更に詳細に
説明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のもの
ではなく、前・後記の主旨に徴して設計変更することは
いずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【0027】
【実施例】
実施例1 表1に示す化学組成の本発明鋼No. 1〜14および比
較鋼No.15〜23を小型炉で溶製し、熱間鍛造・焼
きならし後、直径30mmの棒鋼から直径25mm×長さ100
mmに機械加工し、高炭素浸炭焼入後焼もどし処理して試
験片を得た。当該試験片について表層部の炭素濃度、硬
さおよび表面から0.05mmの炭化物生成状況を調査し
た。
【0028】ピッチング試験は、直径80mmの棒鋼より
円筒試験片(直径70mm×長さ24mm)に機械加工し、
上記と同様な浸炭処理を施し、回転数1364rpm 、す
べり率−40%、面圧4165MPa の試験条件により各
条件3個の試験片でピッチングが3個発生するまでの繰
り返しの中央値でもって評価した。これらの結果を表2
に一括して示す。
【0029】尚高炭素浸炭焼入処理は、機械加工した試
験片を平衡炭素濃度が1重量%以上である浸炭雰囲気中
において、870℃で5時間保持して油焼入し、さらに
同様な浸炭雰囲気となるようガス組成を調整して850
℃で1時間保持して油焼入れ後、180℃で2時間保持
して焼もどし処理することにより行った。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】これらの結果から、次の様に考察できる。
No.1〜14は本発明の実施例であり、いずれも表面
炭素濃度が1重量%以上であり、表面硬さはHV800以
上と高く、炭化物平均粒径も5μm以下の粒状炭化物面
積率が8〜39%であり、更にM73 型の炭化物が3
3%以上占有して、耐ピッチング性も著しく優れてい
る。
【0033】これに対し、No.15〜23は本発明で
規定する要件のいずれかを満足していない場合の比較例
である。No.15はMn含有量が高くCr含有量が低
い場合、No.16はCr含有量が低い場合、No.1
7はC含有量が高くCr含有量が低い場合、No.18
はSi含有量が高い場合の夫々の比較例で、いずれも表
面炭素濃度が低く炭化物の析出量も少なく、耐ピッチン
グ性は本発明鋼の2分の1以下である。No.19はN
i含有量、No.20はMo含有量、No.21はW含
有量が夫々高い場合であり、耐ピッチング性の向上効果
は、本発明鋼No.6,No.8,No.14と比べほ
とんど差は認められない。またNo.22はS含有量、
No.23はO含有量が夫々高い場合であり、耐ピッチ
ング性は鋼No.1に比べ劣っている。
【0034】比較例 表1に示した本発明鋼No.2,8,14および比較鋼
No.16,20の5種の鋼を用い、平衡炭素濃度が
0.8%の浸炭雰囲気中において、925℃で3時間保
持して油焼入れし、180℃で2時間保持して焼もどし
処理した以外は実施例1と同様にして試験片を得た。当
該試験片について表層部の炭素濃度、硬さおよび表面か
ら0.05mmの炭化物生成状況と残留γ量を調べ、ピッ
チング試験を行った。その結果を表3に示すが、これら
は平衡炭素濃度が1重量%以上の高炭素雰囲気下で浸炭
処理を行なわない場合であり、いずれも表面炭素濃度が
1重量%未満で、表面硬さが低く、粒状炭化物の生成が
少ないので耐ピッチング性は劣っていることがわかる。
【0035】
【表3】
【0036】実施例2 表1に示した本発明鋼No.2,8,14および比較鋼
No.15,20の5種の鋼を用いて試験片を加工し、
平衡炭素濃度が1重量%以上である浸炭雰囲気中におい
て、925℃で5時間保持して油焼入れし、更に850
℃の(RXガス+NH3 )雰囲気中で1時間保持して油
焼入れ後、180℃で2時間保持して焼もどし処理し
た。尚試験片の加工は実施例1と同様にして行った。当
該試験片について、表層部の炭素濃度、表面硬さ、表面
から0.05mmの炭窒化物生成状況および残留γ量を調
べると共に、ピッチング試験を行った。その結果を表4
に示す。
【0037】
【表4】
【0038】上記の鋼は浸炭窒化処理した場合であり、
本発明鋼はいずれも表面炭素濃度は2重量%以上あり、
表面硬さもHV800以上と高く、炭窒化物の平均粒径
が5μm以下の粒状炭窒化物面積率が34〜43%であ
り、更にM73 型の炭化物が30%以上占有し、且つ
残留γ量は20〜27%生成し、耐ピッチング性も著し
く優れている。一方比較鋼No.15は表面炭素濃度、
表面硬さとも低く、炭化物は網目状で平均粒径も大き
く、残留γ量は60%を越えて、耐ピッチング性が劣っ
ている。またNo.20は本発明鋼と耐ピッチング性の
差は認められない。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
浸炭または浸炭窒化処理により表層部に微細な炭化物ま
たは炭窒化物を析出させることによって、耐ピッチング
性を大幅に向上し得る浸炭鋼部品が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−104065(JP,A) 特開 平6−17225(JP,A) 特開 平6−17224(JP,A) 特開 平6−17189(JP,A) 特開 平1−234554(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 8/22,8/32 C22C 38/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.05〜0.3重量%,Si:
    0.05〜2重量%,Mn:0.3〜2重量%,Cr:
    2〜8重量%,S:0.03重量%以下,Al:0.0
    15〜0.06重量%,N:0.005〜0.02重量
    %を各々含有し、残部Feおよび不可避不純物からな
    り、該不可避不純物中Pを0.02重量%以下,Oを
    0.002重量%以下に夫々制御してなる鋼を素材と
    し、該素材によって作製された部品に、浸炭若しくは浸
    炭窒化処理および焼入れ・焼戻し処理を施し、表層部に
    平均粒径が5μm以下の炭化物または炭窒化物を析出さ
    せたものであり、これら炭化物または炭窒化物の面積率
    が2〜60%で、且つ該炭化物または炭窒化物中の30
    %以上がM73 (但し、Mは含有金属元素)の組成を
    有するものであることを特徴とする耐ピッチング性に優
    れた浸炭鋼部品。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の浸炭鋼部品において、
    更にNb:0.01〜0.5重量%およびV:0.05
    〜2重量%から選ばれる1種以上を含有する鋼を素材と
    するものである浸炭鋼部品。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の浸炭鋼部品に
    おいて、更にNi:0.5〜4重量%を含有する鋼を素
    材とするものである浸炭鋼部品。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の浸炭鋼
    部品において、更にMo:0.05〜1重量%を含有す
    る鋼を素材とするものである浸炭鋼部品。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の浸炭鋼
    部品において、更にW:0.3〜1重量%を含有する鋼
    を素材するものである浸炭鋼部品。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の浸炭鋼
    部品において、部品を浸炭または浸炭窒化処理を施した
    後Ar1 点以下に冷却し、更にAr1 点以上の温度で浸
    炭または浸炭窒化雰囲気中に再加熱し、その後焼入れ、
    焼戻し処理を施したものである浸炭鋼部品。
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