JP3033267B2 - 冷凍菓子用スポンジケーキの製造法及び冷凍菓子 - Google Patents

冷凍菓子用スポンジケーキの製造法及び冷凍菓子

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JP3033267B2
JP3033267B2 JP3204970A JP20497091A JP3033267B2 JP 3033267 B2 JP3033267 B2 JP 3033267B2 JP 3204970 A JP3204970 A JP 3204970A JP 20497091 A JP20497091 A JP 20497091A JP 3033267 B2 JP3033267 B2 JP 3033267B2
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sponge cake
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frozen confectionery
dough
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哲司 湊
直子 倉本
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Fuji Oil Co Ltd
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Fuji Oil Co Ltd
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  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アイスケーキやセミ
フレッドなどマイナスの温度域で食される菓子に用いる
冷凍菓子用スポンジケーキの製造法に関する。またこの
発明は、冷凍菓子用スポンジケーキとアイスクリームや
セミフレッドとを組み合わせた冷凍菓子に関する。
【従来の技術】従来のスポンジケーキは冷凍すると固
く、口溶けも悪くなり、アイスケーキなどと組み合わせ
た場合、アイスクリームなどクリームの部分が先に口中
で溶けるのに、スポンジケーキの部分だけがいつまでも
口に残るという違和感があった。これを解決する手段と
して、従来スポンジケーキにシロップを塗布する等の方
法がとられているが、シロップの糖度が低いと冷凍時に
氷結晶ができて食感が固くなるため、糖度の高いシロッ
プ(通常は50Brix以上)が使用され、スポンジケ
ーキが甘ったるくなっていた。また、そのスポンジケー
キを底の部分に使用した場合、シロップでスポンジケー
キの底がべたべたして、商品価値を損ねていた。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、シロップ
を塗布しなくても、或は少量のシロップを塗布するだけ
で、冷凍域で、ソフトで口溶けのよいスポンジケーキ及
びこのようなスポンジケーキを使用した冷凍菓子を提供
することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明の1つは、小麦
粉100重量部中強力粉成分10重量部以上及び熱凝固
性蛋白を粗蛋白として2〜10重量部含む生地比重0.
40以下の生地を焼成することを特徴とする冷凍菓子用
スポンジケーキの製造法である。この発明に使用する強
力粉及び熱凝固性蛋白はスポンジケーキのボデイ形成力
の強化のためである。通常、スポンジケーキには薄力粉
を用いるが薄力粉だけだとスポンジケーキの比重を0.
40未満にした場合、焼成時のボデイ形成力の強化が不
十分となり、焼成後焼け縮みして冷凍下では固くなり、
食感の悪いものとなる。この発明では小麦粉100重量
部中強力粉成分10重量部以上好ましくは10〜30重
量部用いる。10重量部未満ではボデイ形成力の強化が
不十分であり、30重量部を越えるとボデイが固くなり
過ぎる。この発明に使用する熱凝固性蛋白としては、例
えば大豆蛋白、卵白等が挙げられる。その使用量は、小
麦粉100重量部に対する粗蛋白として2〜10重量部
好ましくは3〜7重量部用いるのが好ましい(例えば生
卵白の重量でいうと20〜100重量部好ましくは30
〜70重量部)。
【0004】生地中には、油脂を使用して口溶けを向上
させることができ、油脂は液状である方がソフト感を出
させるうえで好ましい。このような液状油としては、例
えば液体マーガリン、サラダ油、液体ショートニング、
O/W型のエマルジョン(クリーム)等が挙げられる
が、特にW/O型の液体マーガリンがソフトさと口溶け
の点で好ましい。液体マーガリンは、W/O型エマルジ
ョン(液体マーガリン)の水相部分が焼成前のスポンジ
ケーキ生地中では油脂に包まれ、次いでオーブンでの焼
成中に初めて水として働くことにより小麦粉のα化を促
進する役目を果たしているのではないかと思われる。液
状油として菜種白絞油を使用するとスポンジケーキのき
めが粗く、膜が厚くなって、冷凍下での食感が固くな
る。これは液体マーガリンのように乳化されたエマルジ
ョンではないために、油脂の分散性が悪いからである。
液体ショートニングを使用した場合は、菜種白絞油を使
用した場合よりは優れているが、液体マーガリンを使用
した場合と比較すると、冷凍下での食感がやや固く、口
溶けもやや悪い。O/W型のエマルジョン(クリーム)
を使用した場合はオールインミックス法ではエアレーシ
ョンが悪く、焼き上がったスポンジケーキの生地は重
く、口溶けも悪い。液状油の代わりに、固形油を含むW
/O型エマルジョン(マーガリン)を使用した場合、オ
ールインミックス法ではエアレーションが悪い。また、
固形油の特徴として、後油法で比重を調整しても焼成し
たスポンジケーキ生地は冷凍下では液体マーガリンより
も食感が固い。
【0005】使用する油脂の量は小麦粉100重量部に
対し20重量部以上(好ましくは35重量部以上)50
重量部以下がよい。20重量部未満だと口溶けの悪いス
ポンジケーキが出来、50重量部を越えると生地の目が
詰まりスポンジケーキが重くなる。この発明で使用する
スポンジケーキの生地は泡立てして比重は0.40以下
とするのが重要であり、好ましくは0.35以下に調整
する。生地比重が0.40を越えると冷凍下でソフトで
口溶けのよいスポンジケーキが得られない。0.40以
下への生地比重の低下は起泡性乳化剤と卵の多用の組み
合わせにより容易に行ことができる。このようにして得
た生地は常法により焼成してスポンジケーキとする。得
られたスポンジケーキは冷凍しても良好な食感でありア
イスクリームやセミフレッドと組み合わせた冷凍菓子と
して違和感もなく食することができる。
【0006】
【実施例】以下、実施例、比較例によりこの発明を説明
する。 実施例1及び比較例1〜6 下表1の配合、製法により泡立てし焼成してスポンジケ
ーキを作成し、生地焼成後の収縮(1.多い〜5.少な
い)、冷凍下でのソフトさ(1.硬い〜5.ソフト)、
口溶け(1.悪い〜5.良い)、ねたつき(1.ねたつ
く〜5.良好)、ぱさつき(1.ぱさつく〜5.しっと
り)について5段階評価を行った。結果を表1に示す
【0007】
【表1】
【0008】表1に示すように、比較例1から4になる
にしたがって全卵液成分量が多くなっており、そのため
生地比重が0.50から0.39に低下し、ソフトさ、
口溶け等は改善され実施例1のものに近づいてきている
が、焼成後の収縮が実施例1のものと比べ大きくなって
きている。比較例5は比較例4に比べ、焼成後の収縮が
少なくなりソフトになっているものの実施例1に比べて
ねたつき感があり、ソフトさでもやや劣っていた。比較
例6は乳化油脂の使用が生地比重低下に効果があり、冷
凍下でのソフトさに効果があるが、焼成後の収縮がひど
くなりやはりねたついた食感になった。実施例1のもの
は、卵成分量等を多くすることにより生地比重を下げて
ソフトさ、口溶け等を改善し、一方生地比重の低下に起
因する焼成後の収縮は、卵白と強力粉を用いることによ
り防いでいるので、焼成後の収縮の程度が低くボデイ形
成力が強化されており、かつ冷凍下でのソフトさ、口溶
け、ねたつき、ぱさつきについても優れたものであっ
た。
【0009】実施例2〜5.参考例1〜2 実施例1で使用した液体マーガリンに変えて、菜種白絞
油、液体ショートニング、クリーム及びマーガリンを使
用して 下表2の組成、製法によりスポンジケーキ生地
を作成し、生地焼成後の収縮(1.多い〜5.少な
い)、冷凍下でのソフトさ(1.硬い〜5.ソフト)、
口溶け(1.悪い〜5.良い)、ねたつき(1.ねたつ
く〜5.良好)、ぱさつき(1.ぱさつく〜5.しっと
り)について5段階評価を行った。結果を表2に示す。
【0010】
【表2】
【0011】表2から明らかなように、液体マーガリン
を使用した実施例1のものは、実施例2〜5ものとこと
なり総合評価において優れていた。 実施例6 実施例1で得たスポンジケーキを1cm厚にスライスし、
パッション風味セミフレッドの底部と中間層に用いた冷
菓を製造した。比較として比較例3で得たスポンジケー
キを用いた冷菓も調整した。品温−15℃に置いた両冷
菓を試食したところ本例の冷菓は全体がソフトで口溶け
よく、スポンジ部分とセミフレッド部分とがよく調和し
た好ましいものであったのに対して、比較例の冷菓は、
セミフレッド部分が先に口中で溶け、スポンジ部分だけ
がいつまでも口中に残る違和感があった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−293334(JP,A) 特開 昭61−85134(JP,A) 特開 平2−222639(JP,A) 特開 昭58−36335(JP,A) 特開 平3−19644(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21D 13/00 A21D 2/00 A23D 7/00 - 9/00 A23G 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小麦粉100重量部中強力粉成分10重
    量部以上及び熱凝固性蛋白を粗蛋白として2〜10重量
    部含む比重0.40以下の生地を焼成することを特徴と
    する冷凍菓子用スポンジケーキの製造法。
  2. 【請求項2】液体マーガリンを使用する請求項1のスポ
    ンジケーキの製造法。
  3. 【請求項3】請求項1の方法により製造されたスポンジ
    ケーキを、セミフレッドまたはアイスクリームと組み合
    わせたことを特徴とする冷凍菓子。
JP3204970A 1991-07-20 1991-07-20 冷凍菓子用スポンジケーキの製造法及び冷凍菓子 Expired - Lifetime JP3033267B2 (ja)

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JP2008136430A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Fuji Oil Co Ltd 折り曲げ耐性のあるスポンジケーキの製造法
JP6705166B2 (ja) * 2015-12-25 2020-06-03 不二製油株式会社 スポンジ菓子及びそれを使用した複合菓子

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