JP3033096U - 半分の厚みに折り畳めるティシュペーパー紙箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ティシュペーパー残量が半分位に減った時点
で、その紙箱を半分の厚みに折り畳んでペーパーを取り
出し易くし、併せて使用済みの紙箱の処分も楽にしよう
とするものである。 【構成】 本考案のティシュペーパー紙箱は、従来の箱
のサイズや形を変更する必要はなく現状の箱の製造工程
に於て、新たにいくつかの折線や、切り込みが入った切
り線、切取り線を追加加工しておくだけで、後は定めら
れた順序に従って組み立てるだけで半分の厚みに折り畳
める紙箱となるものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ティシュペーパー等を入れる紙箱の利用に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の紙箱は一般的なサイズのほかに薄型のものや小型なサイズのも のが利用されているが、一般的なサイズの箱では厚みがあるのでティシュペーパ ーが減ってくるにつれて次のペーパーが取り出しにくくなるため、箱の底に切り 込みを設けて下から突起状に紙片を押し上げることによって、ペーパーを下から 持ち上げて使うものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたように一般的なサイズの紙箱では、ティシュペーパーが減 るにつれて箱の内部のペーパー上部と箱の天井との間の隙間が広くなるため次の ペーパーが取り出しにくくなり、時には取り出し口から外に出ているペーパーが 紙箱の中に落ちてしまうという問題点があった。

【０００４】 本考案は、従来のこのような紙箱が有する問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、ティシュペーパーの残量が半分位になった時点で簡 単に折り畳んで、箱の厚みを半分にして取り出しにくくなることを防止するとと もに、使い終わった紙箱の処分も楽にしようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案における紙箱は上記目的を達成するために、従来の箱のサイズや形を変 更する必要はなく、現状の箱の製造工程の折り目やミシン目を入れる段階に於て 、新たにいくつかの折線や切り込みが入った切り線、切取り線の加工を追加して おくだけで、後は定められた順序に従って箱を組み立てれば、簡単に箱を半分の 厚みに折り畳むことができるのである。

【０００６】

【作用】

この紙箱は定められた順序に従って不要な紙片を切取りながら接着部分を剥が し、各切り線に沿って切っていきます。そして折線に沿って折ってから最後に接 合部となる突起部を切り込みに差し込むことによって、半分の厚みになった紙箱 が完成する。

【０００７】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 図１は紙箱（Ａ）の製造工程に於ける、各折線、切り線、切取り線の追加加工 位置を示したものである。まずティシュペーパー（Ｃ）の残量が半分位になった 紙箱（Ａ）を、図２と図３に示すように逆さにして切取り線１の中央部を指で押 して穴を開け、接着部Ｂを剥がしながら切取り線３、４に沿って切取り部７を取 り除きます。同様に反対側も切取り線２、５、６の順で切取り部８を取り除きま す。そして図４に示すように箱底部の切り線１３沿って突起部１４を残すように して切ってから、切り線９、１０、１１、１２に沿って切ります。切り線９、１ ０、１１、１２を切ったことによって生じた各紙片を箱の内側に軽く押すように して、折線１５、１６に沿って箱の底となる部分を切り線１７のある方を先に、 突起部１４のある方を後から内側へ折り畳みます。そして最後に突起部１４を切 り線１７でできる切れ目に差し込んで図５に示す箱を完成させます。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は上述の通り、はさみやのりを使わずに簡単に紙箱を半分の厚みに折り 畳めるので、ティシュペーパーが減ってきても取り出しにくくならず最後まで楽 に取り出せる上に、紙箱を捨てるときも分解が容易にできるので処分するのも簡 単になります。尚、箱の底部となる切り線１３や接合部となる突起部１４の形状 も色々変えることによって絵合わせゲームや懸賞等のスペースとしての利用価値 も見逃せません。

【図面の簡単な説明】

【図１】紙箱製造工程に於ける各折線、切り線、切取り
線の追加位置を示した分解図である。

【図２】紙箱の底を上にした図である。

【図３】紙箱作成第１段階の箱の切取り部を取り除いた
図である。

【図４】紙箱作成第２段階の底を開いた図である。

【図５】紙箱作成第３段階の底を閉じた完成図である。

【符号の説明】

Ａ 紙箱 Ｂ 接着部 Ｃ ティシュペーパー １、２、３、４、５、６ 切取り線 ７、８ 切取り部 ９、１０、１１、１２、１３、１７ 切り線 １４ 突起部 １５、１６ 折線

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 折線（１５、１６）、切り込みの入った
   切り線（９、１０、１１、１２、１３、１７）及び切取
   り線（１、２、３、４、５、６）を設けた紙箱（Ａ）。
2. 【請求項２】 紙箱（Ａ）の底部の切り線（１３）に切
   り線（１７）の切れ目に接合する突起部（１４）を設
   け、互いに固定できるようにした請求項１記載の紙箱。