JP3032970U - 食 器 - Google Patents
食 器Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 食器に容れられた汁等をこぼさずに飲むこと
ができるようにすること。 【解決手段】 一般に円形の外周縁を有する食器におい
て、人間の下唇におおむね対応する弧状凹所を前記外周
縁に形成した。
ができるようにすること。 【解決手段】 一般に円形の外周縁を有する食器におい
て、人間の下唇におおむね対応する弧状凹所を前記外周
縁に形成した。
Description
【0001】
本考案は食器に関する。
【0002】
食器に汁等を容れ、食事をする人がこれを食するとき、食器の外周縁の一部を 口につけ、そしてこの食器を傾けて汁等が口中に流入するようにする。
【0003】
一般に円形の食器の外周縁は、食器を傾けて汁等を口中に流入させようとする ときに汁等が口の中に入るように案内する役目をしている。汁等を十分に残して 食器を口から離す時には食器を元の姿勢に戻すのであるが、人は微妙で高度な調 節を行って(しかし無意識下である)、食器が元の姿勢に完全に戻る前に食器を 口から離すことがしばしばある。これは食器の周縁部の円形形状が人の唇の形状 とは互いに反対の向きになっていて下唇が食器の周縁部の下側に位置し、しかし て下唇が汁等の位置を敏感に感じることが出来ないからである。従って無意識の うちに食器を口から離し、そのため、時々汁等をこぼすことがある。 本考案はかかる点に鑑みてなされたものである。
【0004】
本考案の食器は一般に円形の外周縁を有する食器において、人間の下唇におお むね対応する弧状凹所が前記外周縁に設けられていることを特徴とする。
【0005】
本考案の前記特徴は、湯飲み、汁椀、グラス、コーヒカップ、皿、丼鉢あるい はジョッキ等の食器に適用でき、また、食器の材質は陶器、磁器、ガラス、プラ スチック、金属、紙等から選択できる。
【0006】
以下図面を参照して本考案の種々の実施例を説明する。図1は本考案の特徴を 適用した磁器製湯飲みを示し、図1の(a)は縦断面図、(b)は平面図、(c )は右側面図である。これらの図から判る通り、おおむね円形の外周縁11を有 する湯呑み10は人間の下唇におおむね対応する弧状凹所12を有する。この弧 状凹所12は外周縁の高さを変えずに上から見た円形の輪郭を変えることにより 形成されていて湯飲みの側壁が内側へ斜めになっている遷移部13を伴う。
【0007】 参考までにこの湯飲みの寸法は、高さHは8cm、直径Dは6.5cm、遷移 部13の垂直高さLは1cm、弧状凹所の広がり量Wは3cm、弧状凹所のへこ み量Pは6mmである。
【0008】 これにより、人はその下唇の中央部を弧状凹所12に当てることにより、下唇 でお茶等の熱さを感じながら非常に良い感触でお茶等を飲むことができ、お茶等 をこぼすことがなくなるのである。
【0009】 図2は本考案の特徴を適用した磁器製皿を示し、図2の(a)は縦断面図、( b)は平面図、(c)は右側面図である。これらの図から判る通り、おおむね円 形の外周縁11を有する皿10′は人間の下唇におおむね対応する弧状凹所12 を有する。この弧状凹所12は外周縁の高さを変えずに上から見た円形の輪郭を 変えることにより形成されていて皿の周壁がほぼ直立する遷移部13を伴う。
【0010】 参考までにこの皿の寸法について述べると、遷移部13の垂直高さLは5mm 、弧状凹所の広がり量Wは2cm、弧状凹所のへこみ量Pは3mmである。皿の 直径D、高さHは種々選択できよう。
【0011】 これにより、人はその下唇の中央部を弧状凹所12に当てることにより、非常 に良い感触で料理の美味なエキスを飲むことができる。またこの皿を料理人(あ るいは亭主)が使用すれば残り汁をも食することを言外にすすめることにもなる 。
【0012】 図3は本考案の特徴を適用したグラスを示し、図3の(a)は縦断面図、(b )は平面図、(c)は右側面図である。これらの図から判る通り、おおむね円形 の外周縁11を有するグラス10″は人間の下唇におおむね対応する弧状凹所1 2を有する。この弧状凹所12は外周縁の上から見た円形の輪郭を変えずに前記 外周縁の高さを変えることにより形成されていて、グラスの側壁がほぼ垂直であ る故に、前記の湯飲みや皿におけるが如き遷移部13を伴わないのである。
【0013】 参考までにこのグラスの寸法について述べると、弧状凹所の広がり量Wは3c m、弧状凹所のへこみ量Pは6mmである。グラス10″の直径D、高さHは種 々選択できよう。
【0014】 これにより、普通、大人はその下唇の中央部を弧状凹所12に当てることによ り、非常に良い感触でジュース等を飲むことができる。
【0015】 図4は本考案の特徴を適用した皿を示し、図4の(a)は縦断面図、(b)は 平面図、(c)は右側面図である。これらの図から判る通り、おおむね円形の外 周縁11を有する皿10′′′は人間の下唇におおむね対応する弧状凹所12を 有する。この弧状凹所12は外周縁の高さを変えかつ上から見た円形の輪郭をも 変えることにより形成されていて、皿の周壁がおおむね斜めになっている故に、 前記の湯飲みや前記の皿におけるが如き遷移部13を伴わないのである。
【0016】 参考までにこの皿の寸法を示すと、高さHは4cm、直径Dは15cm、弧状 凹所の広がり量Wは3cm、弧状凹所のへこみ量Pは4mmである。
【0017】 これにより、人はその下唇の中央部を弧状凹所12に当てることにより、非常 に良い感触で残り汁等を飲むことができ、汁等をこぼすことがなくなるのである 。
【0018】 なお、前記寸法は例示にすぎず、子供用には小さな寸法の高さHと直径Dの食 器となろうし、また弧状凹所12もそれなりに小さなものとなろう。 また、大人用としても女性と男性とに応じて種々に寸法を変えうるものである ことは明白であろう。
【0019】
本考案は一般に円形の外周縁を有する食器において、人間の下唇におおむね対 応する弧状凹所が前記外周縁に設けられているので、食器に口をつけて飲み物等 を食する際に食器の前記弧状凹所に弧状凸形の唇が適合して下唇の感触が良く、 かつ下唇は直接飲み物等の流れの先端を感じることが出来るので飲み物等をこぼ すことはなくなるのである。
【提出日】平成8年7月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【0005】
本考案の前記特徴は、湯飲み、汁椀、グラス、コーヒカップ、皿、丼鉢あるい はジョッキ等の食器に適用でき、また、食器の材質は陶器、磁器、ガラス、プラ スチック(発泡スチロール等を含む)、金属、紙等から選択できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
本考案は一般に円形の外周縁を有する食器において、人間の下唇におおむね対 応する弧状凹所が前記外周縁に設けられているので、食器に口をつけて飲み物等 を食する際に食器の前記弧状凹所に弧状凸形の唇が適合して下唇の感触が良く、 かつ下唇は直接飲み物等の流れの先端を感じることが出来るので飲み物等をこぼ すことはなくなるのである。従って例えば子供達がグラスに入ったジュース等を 飲むときにストローを必要としなくなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による一実施例の湯飲みの縦断面図、平
面図および側面図を示す。
面図および側面図を示す。
【図2】本考案による一実施例の皿の縦断面図、平面図
および側面図を示す。
および側面図を示す。
【図3】本考案による一実施例のグラスの縦断面図、平
面図および側面図を示す。
面図および側面図を示す。
【図4】本考案による別の実施例の皿の縦断面図、平面
図および側面図を示す。
図および側面図を示す。
10 食器(湯飲み) 11 ほぼ円形の外周縁 12 弧状凹所 13 遷移部
Claims (4)
- 【請求項1】 一般に円形の外周縁を有する食器におい
て、人間の下唇におおむね対応する弧状凹所が前記外周
縁に設けられていることを特徴とする食器。 - 【請求項2】 前記弧状凹所は前記外周縁の高さを変え
ずに上から見た円形の輪郭を変えることにより形成され
ていることを特徴とする請求項1の食器。 - 【請求項3】 前記弧状凹所は前記外周縁を上から見た
円形の輪郭を変えずに前記外周縁の高さを変えることに
より形成されていることを特徴とする請求項1の食器。 - 【請求項4】 前記弧状凹所は前記外周縁の高さを変え
かつ上から見た円形の輪郭をも変えることにより形成さ
れていることを特徴とする請求項1の食器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996006961U JP3032970U (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 食 器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996006961U JP3032970U (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 食 器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3032970U true JP3032970U (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=43167864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996006961U Expired - Lifetime JP3032970U (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 食 器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3032970U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010193981A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Sanshin Kako Kk | 頭部動作抑制型食器 |
-
1996
- 1996-06-27 JP JP1996006961U patent/JP3032970U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010193981A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Sanshin Kako Kk | 頭部動作抑制型食器 |
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