JP3031429U - フロアマット - Google Patents

フロアマット

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JP3031429U
JP3031429U JP1996004369U JP436996U JP3031429U JP 3031429 U JP3031429 U JP 3031429U JP 1996004369 U JP1996004369 U JP 1996004369U JP 436996 U JP436996 U JP 436996U JP 3031429 U JP3031429 U JP 3031429U
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floor mat
protrusion
floor
diameter
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功夫 藤本
清一 中西
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Hayakawa Rubber Co Ltd
Japan Vilene Co Ltd
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Hayakawa Rubber Co Ltd
Japan Vilene Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロアマットの滑り止め用突起を改良し、
滑り止め効果の高いフロアマットを提供する。 【解決手段】 本考案のフロアマットは、床面カーペッ
ト上に置敷するためのフロアマットである。このフロア
マットは、表面カーペットと裏打ち材とからなり、少な
くとも裏打ち材がゴム又は熱可塑性エラストマーよりな
る。また、このフロアマットは、床面カーペットと接触
する裏打ち材の面に、滑り止め用突起4が配置されてい
る。本考案では、この滑り止め用突起4を円錐台部4aと
円柱部4bとから形成する。また、本考案では、滑り止め
用突起4の円柱部4bが円錐台部4aと段差を形成せずに側
周面で連続し、突起4全体の高さn:円柱部4bの高さm
が、100:27〜 100:33の範囲内にあり、突起4の基面
の直径q:円錐台部4aの高さpが、 100:60〜 100:95
の範囲内にあり、突起4の基面の直径q:円柱部4bの高
さm及び突起4の基面の直径q:円柱部4bの直径rが、
いずれも 100:20〜 100:45の範囲内にある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、フロアマットが床面カーペット上で滑ってずれるのを防止する、フ ロアマット裏面に設けられる滑り止め用突起の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車フロア、玄関等の床面上には、カーペットが貼付け施工されている。こ れらの床面カーペット上には、カーペット表面が汚れるのを防止するために、フ ロアマットが用いられている。このフロアマットは、置敷式のフロアマットとし て知られており、容易に取外して掃除することができる。このフロアマットが床 面カーペット上でずれるのを防止する方法として、フロアマットの裏面にマジッ クテープの雄片を接着剤等を用いて貼付けるか、またはミシン縫製等により取付 けて用いる方法が行われている。このようなマジックテープ雄片を用いる方法は 、ループパイルまたはニードルパンチカーペットのような引っ掛かりのある起毛 を有する床面においては、非常に有効である。しかし、カットパイルカーペット のようなマジックテープ雄片の引っ掛かりのない床面には効果がない。このため 、このようなフロアマットは、一部のカーペットについて用いられているに過ぎ ない。
【0003】 自動車運転席フロアのような、高い安全性が要求される分野においては、フロ ア床面に雄金具を設置し、これに対応する位置のフロアマットに雌金具を設けて 、この両者を結合させて、滑りを防止する方法が用いられている。この方法によ れば、アクセルやブレーキペダル上にフロアマットが覆い被さるのを防止するこ とができる。しかし、このような方法は、雌及び雄金具を対応位置に取付ける困 難さと、脱着操作が煩雑であることから、一部のわずかな車種にしか実施されて いない。
【0004】 円錐形の滑り止め用突起をカーペット裏面のほぼ全面に整列して設けたフロア マットが知られている。この円錐形の滑り止め用突起は、ゴム又は熱可塑性エラ ストマーを用いて、フロアマットを成形するときに、そのカーペット裏面のほぼ 全面に整列させて設けられる。また、この突起は、カーペット裏面にゴム若しく は熱可塑性エラストマーの裏打ち材を積層するときか、又はこのような裏打ち材 を成形するときに、そのカーペット裏面のほぼ全面に整列させて設けられる。こ のような円錐形の滑り止め用突起を設けたフロアマットは、製造コスト、脱着の 容易さ、及び互換性に優れることから、滑り止め効果は少し不足するものの、現 在最も広く多用されている。
【0005】 また、円錐形の突起の滑り止め効果を高めた、実開昭59−149539号に示したよ うな、二段構造の滑り止め用突起も用いられている。
【0006】 さらに、特公平4−33265 号に示されているような、低いT字形の滑り止め用 突起を有するフロアマットも用いられている。このようなフロアマットは、ルー プパイルやニードルパンチカーペットに対する滑り止め効果に優れている。しか し、引っ掛かり部のないカットパイルカーペットに対しては、突起の高さが低い ために、滑り止め効果が低いといった問題がある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、前述した従来法の中で、最も広く用いられている滑り止め用突起の 改良を目的とし、特に、滑り止め効果が低い、従来の滑り止め用突起の欠点を解 消することを目的とする。また、本考案では、ループパイルやニードルパンチカ ーペット上での、滑り止め用突起の滑り抵抗力を強めることを目的とする。さら に、本考案は、次第に使用量の増加しつつある、カットパイルカーペット面上に おいても、実用上問題のない滑り抵抗力が得られる、滑り止め用突起を有するフ ロアマットを得ようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、上記課題を解決すべく、鋭意研究した結果、本考案を完成するに 至った。 すなわち、本考案は、 表面カーペットと裏打ち材とからなり、少なくとも裏打ち材がゴム又は熱可塑 性エラストマーよりなる、床面カーペット上に置敷するためのフロアマットであ って、床面カーペットと接触する裏打ち材の面に、滑り止め用突起を配置したフ ロアマットにおいて、 前記滑り止め用突起が円錐台部と円柱部とからなり、前記円柱部が前記円錐台 部と段差を形成せずに側周面で連続し、前記突起全体の高さ:前記円柱部の高さ が 100:27〜 100:33の範囲内にあり、前記突起の基面の直径:前記円錐台部の 高さが 100:60〜 100:95の範囲内にあり、前記突起の基面の直径:前記円柱部 の高さ及び前記突起の基面の直径:前記円柱部の直径がいずれも 100:20〜 100 :45の範囲内にあるフロアマットである。
【0009】 また、本考案は、 滑り止め用突起が、突起の基面の直径の 2.5〜5倍のピッチで配置されている 、前記フロアマットである。
【0010】 さらに、本考案は、 円柱部を縦断面で見た場合、円柱部の角が尖っている、前記フロアマットであ る。
【0011】 また、本考案は、円柱部を縦断面で見た場合、円柱部の角が直角である前記フ ロアマット、又は円柱部の角が鋭角である、前記フロアマットである。
【0012】 円錐形の滑り止め用突起は不十分な滑り止め効果しか発揮しない。本考案者は 、その原因について研究した。その原因は、円錐形の滑り止め用突起の先端部が 滑り力により屈折することにあった。突起先端部の屈折は、滑り抵抗力(摩擦抵 抗値)を低下させる。また、このような滑り止め用突起を用いたフロアマットは 、十分な滑り止め効果を発揮しない。
【0013】 このため、本考案では、突起先端部の屈折を防止し、より十分な滑り止め効果 を発揮する突起先端部の形状を検討した。結果として、滑り止め用突起の先端部 に円柱部を設け、滑り力により生じる突起先端部の屈折を防止することが最良で あると考えられた。実際、この円柱部を使用した突起は、フロアマットに用いた 場合、床面カーペットの起毛中に侵入し易く、滑り抵抗力が大きい。
【0014】 また、本考案者は、二段構造の滑り止め用突起には、2段目の突起が成形中に 壊れて切れ、成形型内に残る欠点があることを見出した。2段目の突起が切れた 滑り止め用突起は、滑り抵抗値が著しく低下する。したがって、このような欠陥 のある突起をフロアマットに用いても、滑り止め効果は極めて小さい。
【0015】 このため、本考案者は、この欠陥の原因についても研究した。結果として、こ の欠陥は、二段構造の滑り止め用突起に生じる構造上の弱さに起因すると考えら れた。円錐台部と円柱部との間に形成された段差は、円柱部が床面カーペットの 起毛内に侵入し易い点では好ましい。しかし、このような段差を有する突起は、 成形時に一体化するのが困難で、成型後の強度に問題が生じ易い。
【0016】 本考案では、このような突起の構造上の不連続性に基づく問題を解消するため に、一体成形するのが容易で、成型後の強度も十分保証されるような突起の形状 を検討した。結果として、段差を無くした突起が、前述した問題を十分に解決す ることがわかった。このため、本考案では、滑り止め用突起の円錐台部と円柱部 とを側周面で段差を形成しないように連続させ、成形時にも十分な強度を有する 構造を採用した。
【0017】 本考案に係る突起の円柱部は、滑り止め用突起全体の高さ:その円柱部の高さ が 100:27〜 100:33の範囲内にある。突起全体の高さ:円柱部の高さが 100: 27から外れると、突起の円柱部が床面のカーペット起毛中に十分侵入せず、滑り 抵抗力が小さくなり、所望のフロアマットの滑り抵抗値が得られないからである 。また、突起全体の高さ:円柱部の高さが 100:33から外れると、滑り力により 突起の円柱部が屈折し、滑り抵抗力が低下し、結果的に所望の滑り止め効果が得 られないからである。
【0018】 また、本考案に係る円錐台部は、滑り止め用突起の基面の直径:その円錐台部 の高さが 100:60〜 100:95の範囲内にある。突起の基面の直径:円錐台部の高 さが 100:60から外れると、突起が床面のカーペット起毛中に十分侵入せず、滑 り抵抗力が小さくなり、不適当だからである。また、突起の基面の直径:円錐台 部の高さが 100:95から外れると、滑り力により突起が屈折し、滑り抵抗力が低 下するため、かえって逆効果になるからである。
【0019】 さらに、本考案に係る円柱部は、滑り止め用突起の基面の直径:その円柱部の 高さ及び滑り止め用突起の基面の直径:その円柱部の直径がいずれも 100:20〜 100:45の範囲内にあるのが好ましい。これらの設定範囲を超えると、以下の問 題が発生し、滑り止め効果が低下するため、不適切である。突起の基面の直径: 円柱部の高さが 100:20から外れると、突起の円柱部が床面のカーペット起毛中 に十分侵入せず、滑り抵抗力が小さくなる。また、突起の基面の直径:円柱部の 高さが 100:45から外れると、滑り力により突起の円柱部が屈折し、滑り抵抗力 が低下する。さらに、突起の基面の直径:円柱部の直径が 100:20から外れると 、滑り力により突起の円柱部が屈折し、滑り抵抗力が低下する。また、突起の基 面の直径:円柱部の直径が 100:45から外れると、突起の円柱部の腰は強くなる が、円柱部が床面のカーペット起毛中に十分侵入せず、滑り抵抗力が小さくなる 。
【0020】 本考案の好適例では、滑り止め用突起を、突起の基面の直径の 2.5〜5倍のピ ッチで配置する。2.5 倍に満たないピッチでは、使用する突起の数が多いにもか かわらず、得られる滑り止め効果が小さいため、経済的でなく、不適切だからで ある。また、5倍を超えるピッチでは、所望の滑り止め効果が得られないからで ある。
【0021】 本考案の好適例では、前記円柱部を縦断面で見た場合、円柱部の角が尖ってい る。本考案者は、円柱部の側壁面と先端面とによる角形成部が尖っている程、滑 り止め用突起の滑り抵抗力が大きくなることを見出した。このような形状の滑り 止め用突起は、床面カーペットの起毛中に侵入し易く、滑り抵抗に対する突起の 傾きが小さくなるからである。結果として、この突起を用いたフロアマットは、 大きな滑り防止力を発揮する。
【0022】 また、本考案では、円柱部を縦断面で見た場合、円柱部の角が直角又は鋭角で あるのが好ましい。円柱部の角を直角にすると、Rのない、鋭く尖った角を製造 し易く、このような角の円柱部を有する滑り止め用突起は、床面カーペット内へ の立ち込みが容易だからである。また、円柱部の角が直角だと、成型後の強度が 十分保証され易く、円柱部の屈折が起こりにくい。さらに、円柱部の角が鋭角の 滑り止め用突起は、直角の場合よりも床面カーペット内への立ち込みが容易で、 一層大きな滑り防止力を発揮する。
【0023】
【考案の実施の形態】
本考案を、図面を参照してより詳細に説明する。 図1、2及び3には、本考案の一実施例に係るフロアマット1を図示する。 図1は、本考案の一実施例に係るフロアマット1の全体図である。フロアマッ ト1は、起毛2aを有するゴム又は熱可塑性エラストマーよりなるカーペット2 からなる。フロアマット1の外周には、飾り縫い部5が設けられている。フロア マット1の裏面には、ゴム又は熱可塑性エラストマーよりなる裏打ち材3が積層 されている。
【0024】 図2には、このフロアマット1の裏面の一部を示す。裏面には、本考案に係る 滑り止め用突起4が整列して設けられている。滑り止め用突起4は、円錐台部4 aと円柱部4bとからなる。飾り縫い部5は、裏糸5aにより固定されている。 本考案では、滑り止め用突起4が、突起の基面の直径の 2.5〜5倍のピッチsの 間隔で配置されているのが好ましい。
【0025】 図3は本考案の一実施例に係るフロアマット1の縦断面図である。基布2b上 に起毛2aを有するカーペット2の裏面には、本考案に係る滑り止め用突起4が 整列して設けられている。この縦断面図の右端は、フロアマット1の縁部であり 、飾り縫い部5が設けられている。
【0026】 図4は、本考案に係る滑り止め用突起4の縦断面拡大図である。滑り止め用突 起4は、円錐台部4aと円柱部4bとからなる。本考案では、滑り止め用突起4 の寸法は、突起全体の高さn:円柱部の高さmが 100:27〜 100:33の範囲内に あり、突起の基面の直径q:円錐台部の高さpが 100:60〜 100:95の範囲内に あり、突起の基面の直径q:円柱部の高さm及び突起の基面の直径q:円柱部の 直径rが 100:20〜 100:45の範囲内にある。
【0027】 図4には、円柱部4bの角部4cが直角となった滑り止め用突起4を図示する 。しかし、本考案に係る滑り止め用突起4の円柱部4bは、縦断面で見た場合、 その角部4cの角が尖っているのが好ましい。また、本考案では、円柱部4bを 縦断面で見た場合、円柱部の角部4cが直角又は鋭角であるのが好ましい。
【0028】 本考案に係る滑り止め用突起を配置するフロアマットには、表面カーペット及 び裏打ち材がともにゴム又は熱可塑性エラストマーよりなるフロアマット、又は 表面カーペットの裏面にゴム又は熱可塑性エラストマーよりなる裏打ち材を積層 したフロアマットを用いることができる。本考案では、滑り止め用突起を配置す るために、フロアマットの裏面には、少なくともゴム又は熱可塑性エラストマー よりなる裏打ち材が積層されている必要がある。ゴムは、特に限定されないが、 スチレン−ブタジエンゴム等を主体とした加硫ゴム(SBR) を用いることができる 。また、スチレン−ブタジエン熱可塑性樹脂等の、熱可塑性エラストマー(TPE) を用いることもできる。また、本考案に係る滑り止め用突起も、ゴム又は熱可塑 性エラストマー等の材料を用いて製造することができる。
【0029】 フロアマット1は、従来の円錐形の滑り止め用突起を有するフロアマットと同 様に、公知の製造方法により製造することができる。しかし、本考案に係る滑り 止め用突起4を、この形状のまま、従来通り穿設せしめた成形用型において製造 することはできない。その理由は、ゴム等の材料を注入することでは、突起形状 の穿設穴内の空気を成形時に完全に排出することが不可能であるからである。穿 設穴内に空気が残存すると、得られる滑り止め用突起4の円柱形部4bの角部4 cは少し丸くなる。したがって、突起の円柱部を縦断面で見た場合、円柱部の角 部が尖っている本考案に係る滑り止め用突起は、このような方法では製造するこ とができない。
【0030】 本考案に用いる成形用型においては、滑り止め用突起4の高さに対応する厚み の型用鋼板に、滑り止め用突起4の形状を貫通した状態で穿設する。本考案では 、この型用鋼板に底用鋼板を合せた形態の成形用型を用いる。これらの成形用型 は、ゴム材料が加圧され、突起成形穴内に流入すると、成形用型の合せ目から空 気が流出する。したがって、本考案では、このような成形用型を用い、滑り止め 用突起4の円柱部4bを、その角部4cが尖っているように成形するのが好まし い。
【0031】 本考案に係る滑り止め用突起は、フロアマットの裏面のほぼ全面に、千鳥柄又 は格子柄のような従来の形態に整列させることができる。
【0032】
【実施例】
以下、本考案を、実施例を参照して説明する。 本実施例で用いた本考案に係る滑り止め用突起を、図5(c)に示す。図5( a)及び(b)に示す滑り止め用突起は、比較例として使用した。これらの滑り 止め用突起は、前述した方法で製造した。これらの突起は、いずれも円柱部を縦 断面で見た場合、角部が尖った直角である。
【0033】 図6(a)及び(b)に示す突起は、それぞれ従来の二段構造の滑り止め用突 起であり、従来例として使用した。また、図7(a)〜(d)に示す突起は、そ れぞれ市販の滑り止め用突起であり、これらも従来例として使用した。
【0034】 これらの滑り止め用突起を、所定のピッチでフロアマットの裏面に配置し、本 考案のフロアマットの摩擦抵抗値(滑り抵抗値)と、従来のフロアマットの摩擦 抵抗値とを比較した。試験条件としては、荷重:100g、接触面積: 100×125mm 、引張強度: 100mm/分を使用した。得られた結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】 表1からわかるように、本考案のフロアマット〔図5(c)〕は、比較例及び 従来例のフロアマットに比べ、著しく高い摩擦抵抗値を有する。
【0037】 また、本考案のフロアマットを、上記と同様の試験条件下にカットパイル面上 で使用した。得られた抵抗値は、動摩擦抵抗値が0.38kgf 、静摩擦抵抗値が0.42 kgf であった。この結果は、本考案のフロアマットが、カットパイルカーペット 面上でも十分に使用することができることを示す。なお、本考案のフロアマット では、円錐形又は二段構造の滑り止め用突起を有する、従来のフロアマットの長 所が損なわれることはなかった。
【0038】
【考案の効果】
本考案に係る滑り止め用突起は、従来の円錐形又は二段構造の突起を有するフ ロアマットより、床面のカーペット起毛中への立ち込みが容易で、しかも滑り抵 抗に対しての突起の傾きが少なく、大きな滑り防止力を発揮することができる。 また、本考案に係る滑り止め用突起によれば、従来の二段構造突起の2段目の突 起が、成形中に型内に切れて残るといった欠点も改善される。これより、フロア マットの滑り止め効果を更に向上させることができる。
【0039】 本考案に係る滑り止め用突起を用いた、本考案のフロアマットは、床面カーペ ット上での滑り止め効果を大幅に改善することができる。また、本考案のフロア マットは、安価に容易に製造することができ、取扱いが容易で、互換性があり、 従来の円錐形又は二段構造の滑り止め用突起を有するフロアマットの長所を保有 する。
【0040】 本考案のフロアマットは、車の運転席等のような、一層高い安全性が要求され る床面に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るフロアマットの全体を示
す斜視図である。
【図2】本考案の実施例に係る図1の裏面の一部分を示
す平面図である。
【図3】本考案の実施例に係る図2の一部位の状態を示
す縦断面図である。
【図4】本考案に係る滑り止め用突起の縦断面拡大図で
ある。
【図5】比較例及び実施例で用いた滑り止め用突起の縦
断面形態図である。 (a)比較例に係る滑り止め用突起の縦断面形態図であ
る。 (b)比較例に係る滑り止め用突起の縦断面形態図であ
る。 (c)本考案の実施例に係る滑り止め用突起の縦断面形
態図である。
【図6】従来例で用いた二段構造の滑り止め用突起の縦
断面形態図である。 (a)従来の二段構造の滑り止め用突起の縦断面形態図
である。 (b)従来の二段構造の滑り止め用突起の縦断面形態図
である。
【図7】従来例で用いた市販の滑り止め用突起の縦断面
形態図である。 (a)市販の滑り止め用突起の縦断面形態図である。 (b)市販の滑り止め用突起の縦断面形態図である。 (c)市販の滑り止め用突起の縦断面形態図である。 (d)市販の滑り止め用突起の縦断面形態図である。
【符号の説明】
1 フロアマット 2 カーペット 2a 起毛 2b 基布 3 裏打ち材 4 滑り止め用突起 4a 円錐台部 4b 円柱部 4c 角部 5 飾り縫い部 5a 飾り縫い部裏糸 m 円柱部の高さ n 突起全体の高さ p 円錐台部の高さ q 突起の基面の直径 r 円柱部の直径

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面カーペットと裏打ち材とからなり、
    少なくとも裏打ち材がゴム又は熱可塑性エラストマーよ
    りなる、床面カーペット上に置敷するためのフロアマッ
    トであって、前記床面カーペットと接触する前記裏打ち
    材の面に、滑り止め用突起を配置したフロアマットにお
    いて、 前記滑り止め用突起が円錐台部と円柱部とからなり、前
    記円柱部が前記円錐台部と段差を形成せずに側周面で連
    続し、前記突起全体の高さ:前記円柱部の高さが 100:
    27〜 100:33の範囲内にあり、前記突起の基面の直径:
    前記円錐台部の高さが 100:60〜 100:95の範囲内にあ
    り、前記突起の基面の直径:前記円柱部の高さ及び前記
    突起の基面の直径:前記円柱部の直径がいずれも 100:
    20〜 100:45の範囲内にあることを特徴とする、フロア
    マット。
  2. 【請求項2】 前記滑り止め用突起が、前記突起の基面
    の直径の 2.5〜5倍のピッチ間隔で配置されていること
    を特徴とする、請求項1記載のフロアマット。
  3. 【請求項3】 前記円柱部を縦断面で見た場合、円柱部
    の角が尖っていることを特徴とする、請求項1又は2記
    載のフロアマット。
  4. 【請求項4】 前記円柱部を縦断面で見た場合、円柱部
    の角が直角であることを特徴とする、請求項1〜3のい
    ずれか一項記載のフロアマット。
  5. 【請求項5】 前記円柱部を縦断面で見た場合、円柱部
    の角が鋭角であることを特徴とする、請求項1〜3のい
    ずれか一項記載のフロアマット。
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