JP3030726U - 船舶用回転数可変形ポンプユニット - Google Patents

船舶用回転数可変形ポンプユニット

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JP3030726U
JP3030726U JP1994017412U JP1741294U JP3030726U JP 3030726 U JP3030726 U JP 3030726U JP 1994017412 U JP1994017412 U JP 1994017412U JP 1741294 U JP1741294 U JP 1741294U JP 3030726 U JP3030726 U JP 3030726U
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Japan
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pump
valve
ballast
seawater
automatic adjustment
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JP1994017412U
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English (en)
Inventor
信義 米倉
敏義 中谷
Original Assignee
エムイーシーエンジニアリングサービス株式会社
中谷造船株式会社
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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 船舶における複数台(約5〜6台)のポンプ
の台数切替により、要求される吐出量に対応するのでは
なく、1〜2台のポンプの回転数をインバーターにより
増減させ、必要な吐出量を確保することを目的としたポ
ンプユニットである。 【構成】 船体の吃水を下げる為にバラスト水が必要の
場合、通常運転時より多い海水流量が必要とされるの
で、バラストモード選択リレー15を作動させると、イ
ンバーター3に伝達される。インバーター3の出力によ
り、海水ポンプ1の吐出量が170m/hと増加する
が、主機関自動調整弁7及び空調自動調整弁8のライン
は、自動流量調整によって合計120m/hの流量し
か流さない為、海水ポンプ1の吐出圧はポンプの特性に
従って上昇する。海水ポンプ1の吐出量が増大すると、
バラストタンク弁10及びバラスト弁11を全開するこ
とにより、50m/hの海水はバラストタンク弁10
及びバラスト弁11を通ってバラストタンクに注水され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分解】
船舶用海水給水、清水給水、空気供給及び油圧供給システムに利用される。
【0002】
【従来の技術】
従来は、給水量や給油量に応じたポンプを独立して設けていた。従って、吐出 量が2倍必要な場合はポンプを2台設備する必要があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
吐出量の増減に伴い、ポンプの運転台数を増減する方式では、ポンプが複数台 必要であり、設備費が高い。同時に据付スペース的に大きな面積も必要である。 機器が複数台になれば監視項目も増加し、信頼性も落ちる。コスト競走力の面か ら、小さな据付面積に、監視機能も少なく、据付労力の少ないポンプシステムが 要求されていた。
【0004】
【課題を解決する為の手段】
ポンプの吐出量は回転数に比例することに着目し、従来のポンプにインバータ ー駆動のモーターを取付け、要求量に応じて回転数を可変する事とした。
【0005】 ところが、吐出口に設けてある従来形の弁は、開度が一定である為、ポンプの 吐出量の増減に従って、吐出量も増減することとなるので、自動的に設定された 流量を調整する自動流量調整弁を吐出側に設けた。
【0006】
【作用】
船舶用回転数可変形ポンプユニットの基本図を図1に示す。操舵室4にインバ ーター3の入力信号発生器13及び通常モード選択リレー14及びバラストモー ド選択リレー15があり、オペレータによりモードを選択する。通常モード選択 リレー14を選択すると、入力信号発生器13からはバラストモード選択リレー 15が作動した場合の半分の電圧が出力する様に、入力信号発生器13の電圧を あらかじめセットしておく。
【0008】 通常モード選択リレー14及びバラストモード選択リレー15のいずれかが選 択されると、信号はインバーター3に伝達され、インバータ3はその信号レベル に応じて、低速回転出力,又は高速回転出力をモーター2に伝える。モーター2 は、インバーター3の出力レベルに応じて回転する。この回転は海水ポンプ1に 伝えられ、モーター2の回転に応じて回転し、結果として海水ポンプ1の吐出量 を決定する。
【0009】 海水ポンプ1の入口には吸入弁5、出口にはポンプ吐出弁9を配置してポンプ 運転中は手動にて全開しておく。主機関自動調整弁7及び空調自動調整弁8は常 時開の自動弁であり、船外弁6は海水を船外へ吐出させる場合のみ、手動で開く 弁である。海水ホンプ1の吐出流体は、主機関自動調整弁7及び空調自動調整弁 8に伝えられ、必要なシステムへ吐出される。
【0010】 ところが、主機関自動調整弁7及び空調自動調整弁8の開度は普通の手動弁で あれば開度が一定である為、海水ポンプ1の吐出量に応じて排出流量が増減する こととなる。この不具合点を解決する為に、主機関自動調整弁7及び空調自動調 整弁8を自動開度調整弁とする。
【0011】
【実施例】
海水ポンプユニットの場合の実施例について説明する。 図2に実施例を示す。始動前に吸入弁5及びポンプ吐出弁9は、手動にて全開 としておく。通常モード選択リレー14を閉とすると、電圧約5Vが出力され、 インバーター3に伝達される。インバーター3では、入力電圧約5Vに等しい初 期設定された周波数約50Hzを出力する。このインバーター3の出力によりモ ーター2は約950r.p.mで回転し、海水ポンプ1より約120m/hの 海水を吐出する。
【0012】 船外弁6及びバラスト弁11は全閉となっている為、海水ポンプ1の吐出量は 主機関自動調整弁7及び空調自動調整弁8を通って、主機関冷却ライン及び空調 冷却水ラインへ供給される。モーター2の回転数約950r.p.mで海水ポン プ1より約120m/hの海水が吐出され、主機関自動調整弁7及び空調自動 調整弁8により自動流量調整されて運転される。
【0013】 ところが、船体の吃水を下げる為にバラスト水が必要の場合、通常運転時より 多い海水流量が必要とされるので、バラストモード選択リレー15を作動させる 。バラストモード選択リレー15が作動すると電圧約10Vが出力され、インバ ーター3に伝達される。インバーター3では、入力電圧約10Vに等しい初期設 定された周波数約66Hzを出力する。このインバーター3の出力により、モー ター2は約1350r.p.mで回転し、海水ポンプ1より約170m/hの 海水が吐出される。
【0014】 海水ポンプ1の吐出量が170m/hと増加しても、主機関自動調整弁7及 び空調自動調整弁8のラインは、自動流量調整によって合計120m/hの流 量しか流さない為、海水ポンプ1の吐出圧はポンプの特性に従って上昇する。渦 巻ポンプの場合は約10%位吐出圧が上昇する。
【0015】 海水ポンプ1の吐出量が増大すると、バラストタンク弁10及びバラスト弁1 1を手動にて全開とする。バラストタンク弁10及びバラスト弁11を全開する ことにより、50m/hの海水はバラストタンク弁10及びバラスト弁11を 通ってバラストタンクに注水される。
【0016】 船外弁6はバラストタンク内の海水を排水する場合に必要な弁である。 バラストタンクより排水する場合、バラスト弁11を全閉とし、バラスト吸水弁 弁17を全開とし、吸入弁5を通って海水ポンプ1より吸引する。バラストタン ク内の海水は、吸水口16より吸引される海水とミックスされ、主機関自動調整 弁7及び空調自動調整弁8を経由して、主機関冷却ライン及び空調冷却水ライン へ供給される。
【0017】 バラストタンクよりの排水の場合も、バラストモード選択リレー15の信号で 、海水ポンプ1の吐出量が増加するので、バラストタンクの排水の場合でも使用 可能である。
【0018】
【実施例】
油圧ポンプシステムの場合の実施例について説明する。 図3に実施例を示す。油圧ポンプ12はインバーター3及びモーター2により、 回転数が可変され、その回転に応じて吐出量が変化する。
【0019】 主機関制御用油圧モーター22及び操舵機用油圧モーター23はそれぞれ主機 関制御及び操舵機回路に組込まれている油圧モーターである。通常航海中は主機 関制御用油圧モーター22及び操舵機用油圧モーター23のみ使用するので、油 圧ポンプ12の吐出量はある値で一定で良い。
【0020】 ところが、ウインチ用油圧モーター21を運転する場合は、油圧ポンプ12の 吐出量が不足するので、海水ポンプと同様にインバーター3の入力をウインチモ ード選択リレー24を選択し、油圧ポンプ12の回転を上昇させ、ウインチ用油 圧モーター21にも油を供給することが出来る。本システムには、油タンク26 及び油ポンプ吸入弁25を付属させ、油を保有しておく。
【0021】
【考案の効果】
一定固定速度の海水ポンプや油圧ポンプを使用した従来のシステムでは、吐出 量に応じたポンプ台数が必要であるが、本考案ではポンプはインバータにより増 速し、ポンプの吐出量を増す為、ポンプの台数が少なくて済む。
【0022】 ポンプの台数が少なくて済むと言うことは、据付面積,配線本数,起動器及び モーターの台数が小さくて済み、材料費の削減が可能である。
【0023】 材料費の削減に伴い、取付工費も削減出来る点、廉価建造が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】船舶用回転数可変形ポンプユニットの基本図で
ある。
【図2】海水ポンプシステムに利用した実施例である。
【図3】油圧ポンプシステムに利用した実施例である。
【符号の説明】
1 海水ポンプ 2 モーター 3 インバーター 4 操舵室 5 吸入弁 6 船外弁 7 主機関自動調整弁 8 空調自動調整弁 9 ポンプ吐出弁 10 バラストタンク弁 11 バラスト弁 12 油圧ポンプ 13 入力信号発生器 14 通常モード選択リレー 15 バラストモード選択リレー 16 吸入口 17 バラスト吸水弁 18 ウインチ用手動弁 19 主機関制御用自動調整弁 20 操舵機用自動調整弁 21 ウインチ用油圧モーター 22 主機関制御用油圧モーター 23 操舵機用油圧モーター 24 ウインチモード選択リレー 25 油ポンプ吸入弁 26 油タンク

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海水ポンプ(1)や油圧ポンプ(12)
    等のポンプにインバータモーター(2)、通常モード選
    択リレー(14)及びバラストモード選択リレー(1
    5、24)を設け、吐出量が制御されるポンプユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 海水ポンプ(1)及び油圧ポンプ(1
    2)の吐出量の増減に関係なく、分岐回路流量を一定と
    する主機関自動調整弁(7)、空調自動調整弁(8)、
    主機関制御用自動調整弁(19)及び操舵機用自動調整
    弁(20)等に吐出側を接続しているポンプユニット。
JP1994017412U 1994-12-22 1994-12-22 船舶用回転数可変形ポンプユニット Expired - Lifetime JP3030726U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170027848A (ko) * 2014-08-01 2017-03-10 아이엠오 인더스트리스 인크. 지능형 해수 냉각 시스템

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