JP3030720B2 - 防滴型ロビーインターホン - Google Patents

防滴型ロビーインターホン

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JP3030720B2
JP3030720B2 JP2414281A JP41428190A JP3030720B2 JP 3030720 B2 JP3030720 B2 JP 3030720B2 JP 2414281 A JP2414281 A JP 2414281A JP 41428190 A JP41428190 A JP 41428190A JP 3030720 B2 JP3030720 B2 JP 3030720B2
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純二 妹尾
英夫 戸川
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マンション等の共同玄
関に設置されて、来訪者が居住者の呼出しを行って通話
のできる機能を備えたロビーインターホンに関する。
【0002】
【従来の技術】マンションの玄関先に設けられる防滴型
ロビーインターホンの一例として、図10及び図11に
示すものが知られている。このロビーインターホンは、
埋込ボックス21、内器ボックス22及び表パネルボッ
クス23からなるもので、壁面Wに取り付けられるよう
になっている。壁面Wへの取付けの際には、予め壁面W
に設けた穴部に埋込ボックス21を固定し、信号線Lを
引き込んで内器ボックス22に設けたクランプ25に仮
止めし、ドアホン7、テンキー8、呼出しボタン9等に
接続する。そして、内器ボックス22を固定するとき、
図11に示したように、防水のため壁面Wとフランジ部
との間にパッキンP1を介在させる。この状態で内器ボ
ックス22を収容し、ネジ(不図示)を螺入することに
より、埋込ボックス21に内器ボックス22を固着し、
この後、表パネルボックス23を固着するに際し、内器
ボックス22のフランジ部と外周との間にパッキンP2
を介在させた状態で、化粧ビス24を表面より挿通して
フランジ部のネジ穴に螺入する。これにより、表パネル
ボックス23を壁面Wより露出させた状態に装着するこ
とが出来る。しかし、このような従来のロビーインター
ホンは、防水のためにシールパッキンP1、P2を使用
しているが、このパッキンP1、P2を壁面Wと各ボッ
クス22、23間に密着するように介在させる作業は困
難であり、しかも部品点数が増すので、コスト高になる
という欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決しようとする問題点は、パッキンを使用しなくても
防滴が可能な防滴型ロビーインターホンを提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決しようとするための手段】上記目的を達成
するために提案される請求項1に記載の本発明の防滴型
ロビーインターホンは、下向の傾斜部を有した上端縁を
形成した嵌合孔を周囲に穿孔するとともに、下側には少
なくとも1組の切欠部を形成したフランジ部を有し、そ
の内部にドアホン,テンキー,制御用の回路基板などの
電気部品を内蔵させ、その底面に水抜孔を形成した内器
ボックスと、壁面に形成された穴部に取付けられる埋込
ボックスと、上記内器ボックスの上記嵌合孔に対応し
て、上向に傾斜した係止片と、上記内器ボックスのフラ
ンジ部の下側に形成された切欠部に対応した1組の受止
片とを有したベース金具と、上記内器ボックスに取付け
られた表示部、該ボックスより突出したテンキー,逆マ
スターキーなどの一部分を露出させる対応した窓孔を表
面に有し、裏面を開口させた表パネル枠と、該表パネル
枠の周縁の内方よりネジを螺入して、該表パネル枠の周
縁に固着される飾縁とから成る表パネルボックスとを組
み合わせてなり、上記埋込ボックスに固着されたベース
金具の上記係止片を、上記表パネルボックスに固着され
た内器ボックスのフランジ部の上記嵌合孔に嵌入させ係
止させてから、上記表パネルボックスの下側端に固着さ
れた飾縁の下方より一対の取付ネジを螺入させることに
よって、上記内器ボックスのフランジ部の下方に形成さ
れた一対の受止片を上記取付ネジで押上げて、上記表パ
ネルボックスを壁面に密着させた状態に取付ける構造と
している。また、請求項2に記載の本発明の防滴型ロビ
ーインターホンは、埋込ボックスの上方より導入した信
号線を、上記ベース金具の下方に取付けた端子台より下
方に引き込み、Uターン状に上向きに反転させて、上記
端子台に接続した構成にしている。
【0005】
【作用】このような本発明のロビーインターホンでは、
予め表パネル枠13の内方からネジ19を螺入して、表
パネル枠13の周縁に飾縁14〜17を四方より組み付
けて表パネルボックス4を形成し、さらにその表パネル
ボックス4の裏面に内器ボックス3を固着して一体化す
る(図4、図8参照)。一方、埋込ボックス1は壁面に
形成した穴部に取付けておいて、この埋込ボックス1に
ベース金具2をネジなどで固着し、埋込ボックス1に導
入した信号線をベース金具2に取付けた端子台2cに接
続しておく。そして、ベース金具2の係止片2fに内器
ボックス3の嵌合孔3dを挿入して係止させ、更に、表
パネルボックス4の下側端に固着された飾縁17の下方
に形成されたネジ孔17cより取付ネジ20を螺入させ
ると、この取付ネジ20は、ベース金具2の下部に形成
した受止片2dを押上げ、ベース金具2に固定された内
器ボックス3と一体となった表パネルボックス4を壁面
より露出した状態で固定させることが出来る。すなわ
ち、図5を参照して説明すると、表パネルボックス4の
下側端に固着された飾縁17の下方に形成されたネジ孔
17cより取付ネジ20を螺入させると、この取付ネジ
20は、ベース金具2の下部に形成した受止片2dを押
上げる。そのため、内器ボックス3のフランジ部に形成
された嵌合孔3dの上端縁に形成された下向の傾斜部3
hは、ベース金具2に形成した上向に傾斜した係止片2
fの根元に食い込み、内器ボックス3はベース金具2側
に引き寄せられ、その結果、内器ボックス3と一体とな
った表パネルボックス4は、壁面に隙間なく密着した状
態に固定される。また、この表パネルボックスの外部に
おいては、固定ネジが表パネルボックスの下端縁の下方
に隠れて外部に露出することはないから、美観が保たれ
る。更に、表パネルボックスの周囲には、飾縁が組み付
けられているので、壁面からの水が内器ボックス側に流
れ込むのが防止され、万一埋込ボックス内に水が浸入
し、水が信号線に伝わる場合があっても、Uターン接続
により水切りがなされるので、電気部品側に流れて行く
ことはなく、絶縁不良や短絡が防止される。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明のロビーインターホンの要部構造
説明図、図2は内器ボックスの埋込ボックスへの取付状
態を示した縦断面構造図であり、図8は分解斜視図、図
9はその外観構成図を示している。このロビーインター
ホンは、ドアホン7、テンキー8、呼出ボタン9及び逆
マスターキー11を配した表パネルボックス4が内器ボ
ックス3に一体化されて、埋込ボックス1に固着される
ベース金具2に取り付けられることにより、マンション
の共同玄関の壁面などに装着される構成となっている。
埋込ボックス1は、矩形状の金属枠で、前面の周縁に複
数のネジ穴1aが設けられており、上面には穴径の異な
る複数のノッキング穴1bが形成され、下面は開口部1
cを設けていて、ボックス内の水気が排出し易いように
なっている。ベース金具2は、金属製板枠からなるもの
で、裏面の下部側に保持枠2aが一体成形され、この保
持枠2aには信号線LをU字接続するための端子台2c
が固着されている。そして、前面の下部には、後述の表
パネルボックス4を保持するための一対の受止片2dが
一体形成されている。また、各コーナー部は切り欠かれ
ており、前記埋込ボックス1のネジ穴1aに対応して固
定ネジ5用のネジ挿通孔2eが形成されている。更に、
各辺の中央には、上向きに傾斜した係止片2fが切越形
成されて、表パネルボックス4を装着可能としている。
【0007】内器ボックス3は、金属製箱体であって、
後面に囲枠3aが一体形成されており、内部にはテンキ
ー8、ドアホン7が共にこれらを接続する制御用の回路
基板等が収容されている。そして、外周のフランジ部3
bには、前記ベース金具2の受止片2dに対応して切欠
部3cを設けると共に、ベース金具2の各係止片2fに
対向する位置に、下向の傾斜部3hを有した上端縁を形
成した嵌合孔3dが穿孔されている。また、フランジ部
3bには、ベース金具2側から固定ネジ6を挿通して表
パネルボックス4に螺入するためのネジ挿通孔3eが穿
設されている。3fは、マスターキー穴であり、7はド
アホン、8はテンキー、9は呼出ボタン、10は表示
部、11は丸ナット11aを備えたマスターキー、12
は防水用の不織布である。なお、前記囲枠3aには、図
3に示したように、底面側には水抜孔3gが穿孔されて
いる。また図7に示すように、表示部10の周囲には雨
水浸入防止のための受け止めリブ10aが形成されてい
る。表パネルボックス4は、埋込ボックス1を覆う形状
に硬質樹脂材等で形成された表パネル枠13と、この表
パネル枠13の外周に固着される4本の飾縁14〜17
とで構成されている。前記表パネル枠13は、図4に示
した如く裏面側、つまりベース金具2側が開口したボッ
クス形状をなしており、表面側には表示部10に対応し
た窓孔13aが形成されると共に、内器ボックス3より
突出するテンキー8、呼出ボタン9、および逆マスター
キー11を一部露出させるための窓孔13b〜13dが
形成されている。そして、表示パネル枠13の各側壁1
3eには、取付ネジ19を挿通するための複数個の取付
ネジ挿通孔13fが穿孔されている。前記飾縁14〜1
7は、表パネル枠13の左右側壁及び側壁に対応した長
さに形成され、それぞれの内側面には取付枠14a、1
5a、16a、17aが複数個設けられている。また、
各飾縁14〜17の両端には、係合孔14b〜17bが
形成されており、この係合孔14b〜17bにL字状の
連結具18が嵌入されて、各飾縁14〜17が連結され
るようになっている。そして、下側端の飾縁17は、図
5に示すように、下面側にネジ孔17cが穿孔され、取
付ネジ20が螺入されている。
【0008】次に、このロビーインターホンを壁面Wに
取り付ける作業について説明すると、予め表パネルボッ
クス4を組み立てて内器ボックス3に装着しておく。ま
ず、図4に示す如く4本の飾縁14〜17に設けた係合
孔14a、17bに、連結具18を嵌入し、表パネル枠
13の周側壁に当接して、この内側から飾縁14〜17
のネジ孔14a〜17aに取付ネジ19を螺入すること
により固着する。つぎに、表パネルボックス4と内器ボ
ックス3とを一体化するが、このときはスピーカ7とス
ピーカ孔13eとの間に不織布12を挟むようにし(図
8参照)、内器ボックス3側から逆マスターキー孔13
dに逆マスターキー11を挿入して表パネルボックス4
側に突出させ、そのネジに丸ナット11aを螺入する。
この状態でネジ挿通孔3eから固定ネジ6を挿通して飾
縁14〜17に設けたネジ孔に螺入し、表パネルボック
ス4に内器ボックス3を固着させる。一方、図1に示し
たように、壁面Wに設けた孔部に埋込ボックス1を収容
して固定し、続いて、この埋込ボックス1にベース金具
2を当接してネジ挿通孔3eから固定ネジ5を挿通し、
ネジ孔1aに螺入することにより、埋込ボックス1にベ
ース金具2を固着しておく。そして、埋込ボックス1に
配管されたパイプPから信号線Lを導入し、一旦端子台
2cより下方に引き入れた後、そこでUターン状に上方
に反転させてから端子台2cに接続する。なお、この端
子台2cは、コネクタを介して前記ドアホン7、テンキ
ー8、呼出ボタン9に接続された制御用の回路基板に接
続されるようになっており、接続端子に対して信号線は
接続容易で、コネクタも着脱容易であるから、接続作業
がきわめて簡単となっている。この状態でベース金具2
の前面より上方に傾斜した係止片2fに内器ボックス3
の嵌合孔3dを嵌入し、図1に示したように、表示パネ
ルボックス4を下方にスライドさせつつ密着させる。こ
のとき、フランジ部3bの切欠部3cを介してベース金
具2の受止片2dが飾縁17の内方に嵌り込む状態とな
る。そして、図2、図5に示したように表パネルボック
ス4の飾縁17に設けたネジ孔17cに取付ネジ20を
螺入し、この取付ネジ20の先端部にて受止片2dを上
方に押上げて表パネルボックス4を強固に装着する。こ
れにより、埋込ボックス1内に内器ボックス3が収容さ
れて、この内器ボックス3は飾縁14〜17を四方に取
付けた表パネルボックス4で覆われる。このようにして
取付けが終了した状態では、埋込ボックス1内の端子台
2cが下向きとなっているので、芯線の切り屑等が接続
端子ネジ部に付着して短絡が生じるといった不具合はな
くなる(図6参照)。また、表パネルボックス4は、内
器ボックス3を介してベース金具2に保持されている
が、前記取付ネジ20および内器ボックス3側からの固
定ネジ6は外部から見えないので、美観が保たれる(図
9参照)。更に、表示パネルボックス4と内器ボックス
3との接合部には、飾縁14〜17が介在しこれら飾縁
14〜17は壁面Wに対し強固に密着するので、隙間が
なく水滴の浸入するのが防止される。また、テンキー8
は図示省略しているが、裏面にゴム剤を用いており、テ
ンキー保持金具にて動作部以外の周辺部を内器ボックス
3側に押圧するように固定するので、水滴の浸入等を防
止できる。また、スピーカ孔13eは不織布によって覆
われているので、水滴の浸入を排除することができる。
さらに、逆マスターキー11の表面部には、部品がなく
内器ボックス3の下面に水抜き孔3gを形成しているか
ら、図1の矢印Aのように水滴がボックス内に浸入する
ことがあっても、水抜き孔3gから排出される。埋込ボ
ックス1の上部やパイプP等から同図矢印B、Cのよう
に水が伝わってくることがあっても、信号線LをU字状
に曲げて接続しているので、水切りがなされ、端子台2
cの接続端子2gに伝わってくるといった問題が回避さ
れる。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
本発明によれば、従来の如く壁面との間にパッキン材を
介在させる必要がないので、取付け作業がきわめて簡単
となるうえに部品点数が減少するから、製作費が廉価に
なる。また、内器ボックスに雨水などが浸入しても、底
面に形成した水抜孔から容易に排出できる。また、請求
項2に記載の本発明によれば、埋込ボックスより引き込
んだ信号線はUターン接続して端子台に接続しているの
で、信号線に水滴が伝わってきても、Uターンされた信
号線の反転部の水切り作用によって、端子台に流れ込む
ことはなく、短絡や絶縁不良の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロビーインターホンの要部構造を示し
た縦断面構造図である。
【図2】内器ボックスの埋込ボックスの取付状態を示し
た説明図である。
【図3】内器ボックスの下面図である。
【図4】表パネルボックスの組立斜視図である。
【図5】表示パネルボックス、内器ボックス、ベース金
具の接合状態を示す説明図である。
【図6】端子台の信号線接続を示す説明図である。
【図7】表パネルボックスの表示部の説明図である。
【図8】本発明のロビーインターホンの分解斜視図であ
る。
【図9】本発明のロビーインターホンの外観構成図であ
る。
【図10】従来の防滴型ロビーインターホンの外観構成
図である。
【図11】従来の防滴型ロビーインターホンの防滴構造
部の拡大縦断面である
【符号の説明】
1・・・埋込ボックス 2・・・ベース金具 2c・・・端子台 2f・・・上向に傾斜した係止片 2d・・・受止片 3・・・内器ボックス 3b・・・フランジ部 3c・・・切欠部 3d・・・嵌合孔 3g・・・水抜孔 3h・・・下向の傾斜部を有した上端縁 4・・・表示パネルボックス 8・・・テンキー 10・・・表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 1/02 - 1/23 H05K 5/00 - 5/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下向の傾斜部を有した上端縁を形成した
    嵌合孔を周囲に穿孔するとともに、下側には少なくとも
    1組の切欠部を形成したフランジ部を有し、その内部に
    ドアホン,テンキー,制御用の回路基板などの電気部品
    を内蔵させ、その底面に水抜孔を形成した内器ボックス
    と、 壁面に形成された穴部に取付けられる埋込ボックスと、 上記内器ボックスの上記嵌合孔に対応して、上向に傾斜
    した係止片と、上記内器ボックスのフランジ部の下側に
    形成された切欠部に対応した1組の受止片とを有したベ
    ース金具と、上記内器ボックスに取付けられた表示部、該ボックスよ
    り突出したテンキー ,逆マスターキーなどの一部分を露
    出させる対応した窓孔を表面に有し、裏面を開口させた
    表パネルと、該表パネル枠の周縁の内方よりネジを螺
    入して、該表パネル枠の周縁に固着される飾縁とから成
    表パネルボックスとを組み合わせてなり、上記埋込ボックスに固着されたベース金具の上記係止片
    を、上記表パネルボックスに固着された内器ボックスの
    フランジ部の上記嵌合孔に嵌入させ係止させてから、上
    記表パネルボックスの下側端に固着された飾縁の下方よ
    り一対の取付ネジを螺入させることによって、上記内器
    ボックスのフランジ部の下方に形成された一対の受止片
    を上記取付ネジで押上げて、上記表パネルボックスを壁
    面に密着させた状態に取付ける構造とした ことを特徴と
    する防滴型ロビーインターホン。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記埋込ボックスの上方より導入した信号線を、上記ベ
    ース金具の下方に取付けた端子台より下方に引き込み、
    Uターン状に上向きに反転させて、上記端子台に接続し
    た構成にしている防滴型ロビーインターホン。
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