JP3030574U - 魚肉とチーズの嗜好食品 - Google Patents

魚肉とチーズの嗜好食品

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JP3030574U
JP3030574U JP1996003379U JP337996U JP3030574U JP 3030574 U JP3030574 U JP 3030574U JP 1996003379 U JP1996003379 U JP 1996003379U JP 337996 U JP337996 U JP 337996U JP 3030574 U JP3030574 U JP 3030574U
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cheese
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sheet
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JP1996003379U
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Inventor
和紀 大久保
Original Assignee
株式会社カンキュー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚肉シートからチーズが剥がれにくい嗜好食
品を提供する。 【解決手段】 魚肉シート1のチーズ2が密着する裏面
に、切刻みを魚肉シート1を切り離すことのない位置ま
で形成する。二枚の魚肉シート1の裏面同士を対向さ
せ、それらの間にチーズ2を挟み、加熱によりチーズ2
を溶かして各魚肉シート1に密着させる。溶けたチーズ
は切刻みに入り込むので、魚肉シート1とチーズ2との
密着部分の面積が大となって、魚肉シート1とチーズ2
は強固に密着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、魚肉を主原料としてシート状に成形した魚肉シートとこれに風味が 調和するチーズとからなる嗜好食品に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、魚肉シートとチーズとを組み合わせて、さきいか風やかに足風に仕上げ た嗜好食品がビールや酒の摘まみとして数多く製造販売されている。この種の嗜 好食品は、擂り潰した魚肉に澱粉、食塩、調味料、かにエキス等を加えて混練し 、これをシート状に成形することによって魚肉シートを作り、この魚肉シートの 間にチーズを挟んだものを適宜加圧および加熱することにより、チーズの表面を 溶かしてチーズを魚肉シートに密着させ、これを所定の形状に切り離すことによ り製造されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の嗜好食品においては、平坦できめの細かい魚肉シートに チーズを密着させているので、チーズの密着性が悪く、魚肉シートからチーズが 簡単に剥がれるといった不具合があった。このため、商品として取り扱うことが できなかったり、また包装して商品として出荷した後にチーズが剥がれた場合に は、見た目が悪く売れ行きに影響を与える恐れもあった。
【0004】 また、魚肉シートは、主に擂り潰した魚肉を練って加熱乾燥したものであるた め、比較的硬い歯ざわりで噛切りにくい感があった。
【0005】 本考案は、上記に鑑み、魚肉シートからチーズが剥がれにくく、しかも柔らか くて食べ易い嗜好食品の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案による課題解決手段は、魚肉を主原料としてシート状に成形した魚肉シ ートの裏面にチーズを重ね合わせ、加熱により前記チーズを溶かして前記魚肉シ ートに密着させた嗜好食品、あるいは二枚の前記魚肉シートの裏面同士を対向さ せ、それらの間にチーズを挟み、加熱により前記チーズを溶かして各魚肉シート に密着させた嗜好食品であって、前記魚肉シートの裏面に、前記チーズとの密着 性を高めるための切刻みが前記魚肉シートを切り離すことのない位置まで形成さ れたものである。
【0007】 これにより、チーズを溶かして魚肉シートに密着させる際に、溶けたチーズが 切刻みに入り込むので、魚肉シートとチーズとの密着部分は凹凸状となり、単に チーズを溶かして魚肉シートに密着させた従来のものと比べて密着部分の面積が 大となって、魚肉シートとチーズは強固に密着する。
【0008】 また、魚肉シートの表面にも切刻みを形成したり、魚肉シートの表面を着色し たり、嗜好食品の形状を棒状やサイコロ状として、歯ざわりや見た目を良くする 。
【0009】
【考案の実施の形態】
本考案の実施形態における第一の嗜好食品は、図1に示すように、二枚の魚肉 シート1の裏面同士を対向させ、それらの間にチーズ2を挟み、加熱によりチー ズ2を溶かして各魚肉シート1に密着させ、これを棒状に切り離したものである 。
【0010】 前記魚肉シート1は、擂り潰した魚肉を主原料として、これに澱粉、食塩、調 味料等を添加して混練し、かに風味を与えるためにかにフレバー、かにエキス等 を適宜添加したものを厚さ5mm程度のシート状に成形したものである。この魚 肉シート1の表面には、赤褐色に着色3がなされており、魚肉シート1の裏面( チーズ2との密着面)には、チーズ1との密着性を高めるための切刻みが形成さ れている。該切刻みは、魚肉シート1の裏面から表面に向かって魚肉シート1が 切り離れることのない位置、具体的には魚肉シート1の表面の約1mm手前まで 、0.3mm〜2mmの間隔で複数の切込み4を入れることにより形成されてい る。前記チーズ2は、厚さ3mm〜5mmのシート状のものが用いられている。
【0011】 ここで、上記嗜好食品の製造方法について説明する。まず、擂り潰した魚肉に 澱粉、食塩、調味料、かにフレバーやかにエキス等を添加してミキサーで充分に 混練し、これを厚さ5mm程度のシート状に成形してかに風味の魚肉シート1を 得る。なお、いか風味等のその他の風味を与える場合には、その風味に合った添 加物を適宜添加すればよい。
【0012】 そして、着色ローラにより魚肉シート1の表面に赤褐色の着色3を行ってかに の足の身に見たて、さらにヒータにより魚肉シート1が約75℃になるように1 分間加熱し、魚肉シート1に含まれる水分量を調整するとともに殺菌する。なお 、魚肉シート1の表面の着色3は、赤褐色に限らず風味に合った色を適宜選択す ればよく、また加熱して若干焦げた魚肉シート1の色そのものを利用する場合に は、着色3は必要ない。
【0013】 次に、刻みカッターにより魚肉シート1の裏面に、0.3mm〜2mmの間隔 で複数の切込み4を入れて切刻みを施す。各切込み4は、魚肉シート1の裏面か ら表面に向かって表面の約1mm手前まで入れられており、魚肉シート1が切り 離れることはない。
【0014】 このように裏面が切刻まれた状態の魚肉シート1を二枚用意し、これら二枚の 魚肉シート1の裏面同士を対向させ、厚さ3mm〜5mmのシート状にスライス したチーズ2をサンドイッチ状に挟み、二枚の魚肉シート1の裏面にチーズ2の 表裏面を夫々接触させた状態とする。
【0015】 そして、このサンドイッチ状のものを両魚肉シート1およびチーズ2の三者が 密接する程度の小さな加圧力で加圧するとともに、ヒータにより両魚肉シート1 の表面を60℃〜80℃の温度にて5分間加熱する。
【0016】 すると、両魚肉シート1の裏面に密接するチーズ2の表裏面が溶けて、両魚肉 シート1の裏面の切刻みに入り込み、その後水分含有率が30%〜45%となる ように冷却調整し、チーズ2が固まると、両魚肉シート1とチーズ2とが一体的 に密着した平板状の嗜好食品となる。このとき、両魚肉シート1とチーズ2との 密着部分は、溶けたチーズ2が両魚肉シート1の切刻みに入り込むことによって 凹凸状となり、単にチーズを溶かして魚肉シートに密着させた従来のものと比べ て密着部分の面積が大となって、両魚肉シート1とチーズ2はきっちりと強固に 密着することになる。
【0017】 そして、平板状の嗜好食品は、定寸切りカッターにより幅2mm〜15mm、 長さ30mm〜150mmの棒状に切り離なされて図1に示すような完成品とな る。
【0018】 上記においては、二枚の魚肉シート1でチーズ2を挟んで棒状に切り離した第 一の嗜好食品について述べたが、以下、その他の嗜好食品を図面に基づいて説明 する。
【0019】 まず、一枚の魚肉シート1の裏面にチーズ2を密着させて棒状に切り離した第 二の嗜好食品を図2に示す。この第二の嗜好食品においては、魚肉シート1が一 枚となっただけで、それ以外の構成および製造方法は第一の嗜好食品と同様であ る。
【0020】 また、二枚の魚肉シート1の夫々の表裏面に切刻みを形成し、これら二枚の魚 肉シート1でチーズ2を挟んで密着させて棒状に切り離した第三の嗜好食品を図 3に示す。切刻みは、一対の刻みローラにより魚肉シート1を挟んで魚肉シート 1の表裏面に複数の切込み4を入れることにより形成されている。一対の刻みロ ーラにおいては、夫々の刃が互いに異なる方向に螺旋状に配されているので、表 裏面からの切込み4は互いに異なった斜め方向に入って交差した状態となり、切 刻みによって魚肉シート1が切り離れることはない。それ以外の構成および製造 方法は、第一の嗜好食品と同様である。
【0021】 さらに、一枚の魚肉シート1の表裏面に切刻みを形成し、この魚肉シート1の 裏面にチーズ2を密着させて棒状に切り離した第四の嗜好食品を図4に示す。こ の第四の嗜好食品においては、魚肉シート1が一枚となっただけで、それ以外の 構成および製造方法は第三の嗜好食品と同様である。
【0022】 また、第一ないし第四の嗜好食品の夫々の形状を棒状に代えて一辺が5mm〜 20mmのサイコロ状とした第五ないし第八の嗜好食品を図5ないし図8に示す 。
【0023】 第五の嗜好食品は、図5に示すように、二枚の魚肉シート1の裏面に切刻みを 形成し、これら二枚の魚肉シート1でチーズ2を挟んで密着させてサイコロ状に 切り離したものである。第六の嗜好食品は、図6に示すように、一枚の魚肉シー ト1の裏面に切刻みを形成し、この魚肉シート1の裏面にチーズ2を密着させて サイコロ状に切り離したものである。第七の嗜好食品は、図7に示すように、二 枚の魚肉シート1の表裏面に切刻みを形成し、これら二枚の魚肉シート1でチー ズ2を挟んで密着させてサイコロ状に切り離したものである。第八の嗜好食品は 、図8に示すように、一枚の魚肉シート1の表裏面に切刻みを形成し、この魚肉 シート1の裏面にチーズ2を密着させてサイコロ状に切り離したものである。な お、各嗜好食品において、その形状以外の構成および製造方法は対応する棒状の 夫々の嗜好食品と同様である。
【0024】 なお、本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の範囲内で 上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、魚 肉シート、チーズおよび嗜好食品の大きさや形状、切刻みの間隔や深さ等は自由 に変更可能である。
【0025】
【考案の効果】
以上の説明から明らかな通り、本考案の嗜好食品によると、魚肉シートのチー ズが密着する裏面に、切刻みが魚肉シートを切り離すことのない位置まで形成さ れているので、チーズを溶かして魚肉シートに密着させる際に溶けたチーズが切 刻みに入り込み、魚肉シートとチーズとの密着部分の面積が大となって密着性が 高まり、魚肉シートとチーズとを強固に密着させることができ、しかも魚肉シー トとチーズとを密着させる際の加圧力は小さくて済んで形状が崩れない。
【0026】 したがって、従来のようなチーズが魚肉シートから簡単に剥がれることによっ て生じる問題を解消でき、商品価値の高い嗜好食品を提供することができる。し かも、切刻みによって魚肉シートは簡単にほぐれ、かにの足の身に似たしかも柔 らかな歯ざわりとなり、食べ易くて豊かな風味の嗜好食品を提供することができ る。
【0027】 また、二枚の魚肉シートでチーズを挟むことにより、加熱により溶かしたチー ズがヒータやその他の部分に付着したり、食べるときにチーズがべたつくことが ない。
【0028】 さらに、魚肉シートの表裏面に切刻みを形成すると、より一層柔らかな歯ざわ りとなり、しかも露出した表面側の切刻みによって外観をかにの足の身に見たて ることができる。
【0029】 さらにまた、魚肉シートの表面を着色することによって、美味しそうに見せる ことができ、特に赤色系の着色をした場合には、外観をより一層かにの足の身に 見たてることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態における第一の嗜好食品の斜
視図
【図2】第二の嗜好食品の斜視図
【図3】第三の嗜好食品の斜視図
【図4】第四の嗜好食品の斜視図
【図5】第五の嗜好食品の斜視図
【図6】第六の嗜好食品の斜視図
【図7】第七の嗜好食品の斜視図
【図8】第八の嗜好食品の斜視図
【符号の説明】
1 魚肉シート 2 チーズ 3 着色 4 切込み

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚肉を主原料としてシート状に成形した
    魚肉シートの裏面にチーズを重ね合わせ、加熱により前
    記チーズを溶かして前記魚肉シートに密着させた嗜好食
    品であって、前記魚肉シートの裏面に、前記チーズとの
    密着性を高めるための切刻みが前記魚肉シートを切り離
    すことのない位置まで形成されたことを特徴とする魚肉
    とチーズの嗜好食品。
  2. 【請求項2】 魚肉を主原料としてシート状に成形した
    二枚の魚肉シートの裏面同士を対向させ、それらの間に
    チーズを挟み、加熱により前記チーズを溶かして各魚肉
    シートに密着させた嗜好食品であって、各魚肉シートの
    裏面に、前記チーズとの密着性を高めるための切刻みが
    各魚肉シートを切り離すことのない位置まで形成された
    ことを特徴とする魚肉とチーズの嗜好食品。
  3. 【請求項3】 魚肉シートの表面に、切刻みが前記魚肉
    シートを切り離すことのない位置まで形成されたことを
    特徴とする請求項1または2記載の魚肉とチーズの嗜好
    食品。
  4. 【請求項4】 魚肉シートの表面が着色されていること
    を特徴とする請求項1,2または3記載の魚肉とチーズ
    の嗜好食品。
  5. 【請求項5】 形状が棒状とされたことを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかに記載の魚肉とチーズの嗜好
    食品。
  6. 【請求項6】 形状がサイコロ状とされたことを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれかに記載の魚肉とチーズ
    の嗜好食品。
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