JP3029987U - 宝石箱等の開閉上蓋付きケース - Google Patents

宝石箱等の開閉上蓋付きケース

Info

Publication number
JP3029987U
JP3029987U JP1996000426U JP42696U JP3029987U JP 3029987 U JP3029987 U JP 3029987U JP 1996000426 U JP1996000426 U JP 1996000426U JP 42696 U JP42696 U JP 42696U JP 3029987 U JP3029987 U JP 3029987U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper lid
box body
lid
box
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996000426U
Other languages
English (en)
Inventor
勉 山岡
Original Assignee
株式会社正和
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社正和 filed Critical 株式会社正和
Priority to JP1996000426U priority Critical patent/JP3029987U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3029987U publication Critical patent/JP3029987U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】趣が有り、収納した宝石類や貴金属類の高級感
を引き出すことのできる宝石箱を提供する。 【構成】箱本体1と、上蓋2と、箱本体1と上蓋2とを
接続する接続部材とを備えている。上蓋2は、上面に窓
孔を有し、その窓孔21bを介してその下方に設けられ
た時計の文字盤等の模様が現されたものからなる。接続
部材は、左右一対の前部接続片31と、前部接続片31
より長い左右一対の後部接続片32とから構成され、各
接続片31、32の両端部が上蓋2の側面と箱本体1と
の各々の側面に軸支されることにより、上蓋2の開操作
に伴って上蓋2の前端側が箱本体1に対して後方側に移
動して箱本体1の上面を開放するとともに、上蓋2の後
部側が箱本体1に対して上方側に回動して上蓋2の上面
側が略前方側を向くように配位されるものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本願考案は、宝石類等の各種物品を内部に収納する宝石箱等の開閉上蓋付きケ ースの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、宝石類を貴金属類等を内部に収納する開閉上蓋付きのケースとして、例 えば図18に示すような宝石箱が広く知られている。この宝石箱は、内部に宝石 類を貴金属類等を収納し得る箱本体aと、箱本体aの上面を開閉自在に覆う上蓋 bとを備え、そして、箱本体aの後面及び上蓋bの後面各々に蝶番c、cによっ て接続し、上蓋bを箱本体aに対して蝶番c、cを介して開閉できるようにした ものである。 しかしながら、上蓋bを、単に蝶番c、cを介して開閉するようにしたものは 、種々の用途の箱類等に使用されており、高級な宝石類や貴金属類を収納する宝 石箱としては趣がない。そのため、宝石類や貴金属類を入れておいても高級感を 出すことができない。 又、従来の宝石箱によっては、上蓋bの上面に絵等の模様を施したものもある が、このようなものにおいては、上蓋bを閉めた状態では、絵等の模様をみるこ とができるが、上蓋bを開けた状態では、上蓋bの上面が後方側を向き、上蓋b の内面が前方側を向いてしまい、模様をみることができない。この場合、上蓋b を開けた状態においても模様を見えるようにするには、上蓋bの内面にも絵等の 模様を施さなければならず、面倒なものとなるという課題がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本願考案は、以上の実情に鑑み提案されたもので、趣が有り、収納した宝石類 や貴金属類等の高級感を引き出すことのできる宝石箱等の開閉上蓋付きケースを 提供することを目的とする。 本願考案は、上蓋の上面に現した模様を、上蓋を開けた状態においても収納し た宝石類や貴金属類等とともに見ることのできる宝石箱等の開閉上蓋付きケース を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本願考案は、次の特徴を有する宝石箱等の開閉上蓋付きケースを提供すること により、上記課題を解決する。 本願第1の考案に係る宝石箱等の開閉上蓋付きケースは、内部に宝石類等の各 種物品を収納し得る箱本体1と、箱本体1の上面を開閉自在に覆う上蓋2と、こ れらの箱本体1と上蓋2とを接続する接続部材3とを備える。 接続部材3は、両端側に箱本体取付部33、36と上蓋取付部34、37とを 夫々備え、これらの箱本体取付部33、36と上蓋取付部34、37とが、箱本 体1及び上蓋2各々に回動自在に取り付けられることにより、箱本体1と上蓋2 とが接続される。 そして、これらの箱本体取付部33、36と上蓋取付部34、37とにより、 上蓋2が箱本体1に対して箱本体取付部33、36及び上蓋取付部34、37を 軸に回動して箱本体1の上面を開閉できるようになされたものであることを特徴 とするものである。
【0005】 本願第2の考案に係る宝石箱等の開閉上蓋付きケースは、本願第1の考案に係 る接続部材3が、箱本体1の左側面及び上蓋2の左側面各々に取り付けられた少 なくとも一つの左方側の接続片31、32と、箱本体1の右側面及び上蓋2の右 側面各々に取り付けられた少なくとも一つの右方側の接続片31、32とを備え たものから構成される。そして、これらの左右の両接続片32、32、33、3 3各々の上蓋取付部34、37が、上蓋2を閉めた状態において箱本体取付部3 3、36より前方側に配位されることにより、上蓋2の開操作に際して上蓋2の 前部側が箱本体1に対して後方側に移動し箱本体1の上面を開放するように配位 されるものであることを特徴とするものである。
【0006】 本願第3の考案に係る宝石箱等の開閉上蓋付きケースは、本願第2の考案に係 る左右の両接続片31、31、32、32各々が、前部接続片31、31と、前 部接続片31、31の後方側に配設された後部接続片32、32とを夫々備え、 各後部接続片32の箱本体取付部36と上蓋取付部37との距離L2が、前部接 続片31における箱本体取付部33と上蓋取付部34との距離L1より長くなさ れることにより、上蓋2の後部側が箱本体1に対して上方側に回動して上蓋2の 上面を略前方側から見うるようになされたものであることを特徴とするものであ る。
【0007】 本願第4の考案に係る宝石箱等の開閉上蓋付きケースは、本願第2又は第3の 考案に係る上蓋2が、蓋本体部40と、この蓋本体部40に係脱自在に係合する 係合部材44とを備える。そして、蓋本体部40の内部には、係合部材44を嵌 挿し得る嵌挿部42aが備えられ、蓋本体部40の上面には、嵌挿部42aを上 面側から見得るように穿設された窓孔42bが備えられる。 又、係合部材44は、表面に図絵等の模様を現した薄板状部材5を載置し得る 載置部44cを備える。そして、この係合部材44が蓋本体部40の嵌挿部42 aに嵌挿されるに伴い載置部44cが窓孔42bを下方側から覆うように配位さ れることにより、載置部44cに載置された薄板状部材5の模様が窓孔42bか ら現されるようになされたものであることを特徴とするものである。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、図面に基づき、本願考案の一実施形態を説明する。 図1は、本願考案の一実施形態の宝石箱等の開閉上蓋付きケースの分解斜視図 であり、図2は、上蓋を開けた状態の斜視図である。
【0009】 本願考案の宝石箱等の開閉上蓋付きケースは、箱本体1と、箱本体1の上面を 開閉自在に覆う上蓋2と、これらの箱本体1と上蓋2とを接続する接続部材3と を備えてたものからなり、本実施形態では、時計付の宝石箱からなる。
【0010】 箱本体1は、外枠体11と、外枠体11内に嵌挿される内枠体12とを備えて いる。外枠体11は、図3(A)(B)(B) に示すように前側面側から後側面側にかけ て漸次高さが高くなるように形成されている。又、上面は開口され、上面から内 部に内枠体12を収納し得るようになされている。
【0011】 内枠体12は、図4(A)(B)に示すように外枠体11と略同形状を呈しており、 上面及び下面が開口されている。又、内部には、内枠体12の側面より高さの低 い区画壁12aが備えられており、この区画壁12aによって内部が右後部に形 成されたオルゴール収納用部14と、三つの収納室13…13との計四つの室に 区画形成されている。一方、左右の両外側面各々における上部の中央やや後端寄 りの部分及び後端部に、接続部材3を接続するための軸ピン15a、15bが夫 々左右対称位置に備えられている。
【0012】 上蓋2は、本実施形態では、図1に示すように蓋外枠21と、蓋内枠22と、 これらの間に配設される硝子板23及び仕切り板24とを備えている。蓋外枠2 1は、図5(A)(B)(C) に示すように所定の幅及び高さで形成された周縁部21a を有し、上面から下面に貫通した窓孔21bを備えた筒状のものから構成されて おり、外周形状は、箱本体1の外枠体11の上面全体をちょうど覆える大きさ及 び形状をなしている。
【0013】 蓋内枠22は、図6(A)(B)に示すように下面から左右両側面及び前後両側面が 上方に延設された上面開口の箱体状をなしている。又、内部における左部側には 、時計収納部22aが備えられている。この時計収納部22aは、時計本体部( 図示せず)を収納するためのもので、下面を下方側に四角形状に窪ませることに より形成されている。又、蓋内枠22における左右の両外側面には、下部の前端 部及び中央やや前端寄りの部分に接続部材3を接続するための軸ピン25a、2 5bが夫々左右対称位置に備えられている。
【0014】 仕切り板24は、蓋内枠22内に嵌挿されて蓋内枠22内の下面全体を覆うた めのもので、図1に示すように仕切り板24の上面における左部側には、時計文 字盤24aが描かれ、右部側には、魚を現した絵24bが描かれており、これら が仕切り板24の模様24cをなしている。
【0015】 硝子板23は、仕切り板24を上方側から覆い、仕切り板24を保護等する役 目をなす。
【0016】 接続部材3は、図1に示すように一対の板状体からなる左方側の前部接続片3 1、右方側の前部接続片31と、一対の板状体からなる左方側の後部接続片32 、右方側の後部接続片32との、計四つの接続片から構成されている。左方側の 前部接続片31と右方側の前部接続片31とは同一形状をなし、左方側の後部接 続片32と右方側の後部接続片32とは同一形状をなす。前部接続片31、31 各々は、図7(A)(B)に示すように前後の中央部の2箇所を略直角に折り曲げられ ることにより、左方部の下方に凹部状の上蓋逃がし部31aが形成されている。 この上蓋逃がし部31aは、上蓋2の開操作に際して上蓋2の前端が当たらない ようにするためのものであり、更に後述する。前部接続片31、31各々の後端 (この図7(A)(B)では右端)には、箱本体1に回動自在に取り付けられる箱本体 取付け部33が備えられ、前端(この図の左端)には、上蓋2に回動自在に取り 付けられる上蓋取付け部34が備えられている。箱本体取付け部33は、ピン嵌 挿孔33aが備えられ、このピン嵌挿孔33aが図9に示すように箱本体1にお ける内枠体12の前方側の軸ピン15aに嵌挿されることにより軸ピン15aに 軸支され、これにより、前部接続片31の後端側が箱本体1に回動自在に取り付 けられる。同様に、上蓋取付け部34は、ピン嵌挿孔34aが備えられ、このピ ン嵌挿孔34aが上蓋2における蓋内枠22の前方側の軸ピン25aに嵌挿され ることにより軸ピン25aに軸支され、これにより、前部接続片31の前端側が 上蓋2に回動自在に取り付けられる。
【0017】 一方、後部接続片32、32各々は、図7(C)(D)に示すように側面視がへの字 状を呈し、前部接続片31と同様に、各々の後端(この図7(C)(D)では右端)に は、箱本体1に軸支されるピン嵌挿孔36aを有する箱本体取付け部36が備え られ、前端(この図の左端)には、上蓋2に軸支されるピン嵌挿孔37aを有す る上蓋取付け部37が備えられている。そして、図9に示すように箱本体取付け 部36のピン嵌挿孔36aが箱本体1の後方側の軸ピン15bに嵌挿されること により軸ピン15bに軸支される。同様に、上蓋取付け部37のピン嵌挿孔37 aが上蓋2の後方側の軸ピン25bに嵌挿されることにより軸ピン25bに軸支 される。又、この後部接続片32、32における箱本体取付け部36のピン嵌挿 孔36aから上蓋取付け部37のピン嵌挿孔37aまでの距離L2は、上記の前 部接続片31における箱本体取付け部33のピン嵌挿孔33aから上蓋取付け部 34のピン嵌挿孔34aまでの距離L1より長くなるように設定されている。
【0018】 以上のように構成された本実施形態の時計付き宝石箱の組付け方法について説 明する。 まず、前部接続片31、31及び後部接続片32、32各々の箱本体取付け部 33、36を、箱本体1における内枠体12の軸ピン15a、15b夫々に嵌挿 し、内枠体12に取り付ける。その後、外枠体11を、内枠体12に下方側から 嵌挿させ、その状態から、内枠体12の左右両外側面各々における下部の四箇所 に設けられたネジ取付け部16a…16a(図4(A) に示す) と、ネジ取付け部 16a…16aに対応するように外枠体11の下面の四箇所に設けられたネジ嵌 挿孔16b…16b(図3(A)(B)(C) に示す)とを、ネジを介して固定する。こ れにより、図8、9に示すように外枠体11と内枠体12とで左右の両端部に隙 間部6が形成され、その隙間部6に軸支した前部接続片31、31、後部接続片 32、32各々の箱本体取付け部33、36が配設されることにより、各々の箱 本体取付け部33、36が抜け止めされる。
【0019】 その後、箱本体1に取り付けた前部接続片31、31及び後部接続片32、3 2各々の上蓋取付け部34、37に、上蓋2における蓋内枠22の軸ピン25a 、25b夫々を嵌挿し、前部接続片31、31及び後部接続片32、32に蓋内 枠22を取り付ける。これにより、左右の両前部接続片31、31同士、左右の 両後部接続片32、32同士が左右対称に配位された状態で蓋内枠22が箱本体 1に接続される。尚、この蓋内枠22の取付けは、箱本体1の内枠体12に前部 接続片31、31及び後部接続片32、32を取付けと同時に行っても良い。
【0020】 そして、その後、蓋内枠22内に時計本体部、仕切り板24を入れ、仕切り板 24から突出した時計本体部の時計針用軸に時計針をセットし、更に、硝子板2 3を蓋内枠22の上端に載せた状態で、蓋外枠21を覆い被せるようにする。そ して、蓋外枠21の内側における隅部四箇所に設けられたネジ取り付け部26a …26a(図5(B)(C)に示す)と、これらのネジ取り付け部26a…26aに対 応するように蓋内枠22に設けられたネジ取り付け部26b…26b(図6(A) に示す)とを、ネジを介して固定する。これにより、図8、9に示すように蓋外 枠21と蓋内枠22とで左右の両端部に隙間部6が形成され、その隙間部6に軸 支された前部接続片31、31、後部接続片32、32各々の上蓋取付け部34 が配設されることにより、各々の上蓋取付け部34、37が蓋内枠22の軸ピン 25a、25bから抜け止めされる。以上により、組み付けが完了する。この組 み付けが完了した状態では、図2に示すように前部接続片31、31、後部接続 片32、32各々の箱本体取付け部33、36及び上蓋取付け部34、37が外 部から隠されて外観的に優れたものにできる。又、上蓋2の窓孔21bには、硝 子板23を通して仕切り板24の時計等の模様が現されている。
【0021】 次に、上述のようにして組み付けられた上蓋2の開閉に際しての動きを図9〜 図13に基づいて説明する。 上蓋2を閉めた状態では、図9に示すように上蓋2の上面が略上方側を向いて おり、上蓋2の窓孔21bに現された時計及び模様が見える状態となり、内部に 収納した宝石等が見えなくても使用者等に楽しませることができる。一方、この 上蓋2を閉めた状態では、前部接続片31、後部接続片32各々の上蓋取付け部 34、37が箱本体取付け部33、36より夫々前方側に配位されている。
【0022】 上蓋2を開ける場合は、上蓋2の前端を略後方側に押すように操作する。これ により、上蓋2と前部接続片31、後部接続片32各々の上蓋取付け部34、3 7とが、及び箱本体1と箱本体取付け部33、36とが夫々回動する結果、図1 0〜図12に示すように上蓋2が箱本体1に対して略後方側に移動して徐々に箱 本体1の上面を開放する。更に、上蓋2を押圧していくと、前部接続片31が後 部接続片32より短く形成されているため、前部接続片31の上蓋取付け部34 と箱本体取付け部33、及び後部接続片32の上蓋取付け部34とが一直線上に 並び、三者が並んだ後は、図13に示すように上蓋2を押圧していくと、前部接 続片31がそれまでと同方向(図示のX方向)に回動するのに対し、後部接続片 32がそれまでとは反対方向(図示のY方向)に回動し始め、その結果、上蓋2 の前端側が下方に回動して箱本体1の上面から沈み込むとともに、上端が上方側 に回動して押し上げられる。又、その際、前部接続片31に上蓋逃がし部31a が形成されているため、上蓋2の前側面における端部21cが前部接続片31に 当たることなく回動することができる。(図9〜図13は、説明の都合上、箱本 体1及び上蓋2の左右中央部の縦端面を表しているため、上蓋2の前側面におけ る端部が表れないため、図13中に斜線部で表示している。)
【0023】 そして、上蓋2の前側面が箱本体1の後側面に当たるまで回動して止まり、上 蓋2の上面が略前方を向いた状態で上蓋2が完全に開いた状態となる(図2)。 従って、例えば従来品のように上蓋2を箱本体1を蝶番で接続したものでは、例 え上蓋2に綺麗な模様等を施し上蓋2を閉めた状態でその模様等を見せるように しておいも、上蓋2を開けた状態では、上蓋2の上面が後方側を向いて上蓋2の 内面が略前方を向いてしまい、その模様等を見せることができない。しかし、本 実施形態においては、上蓋2を開けると内部に収納した宝石等が現れるとともに 、同時に上面の窓孔21bに現された時計及び絵の模様を見ることができ、宝石 等を引き立たせることができ、より一層、宝石等の高級感を出させることができ るとともに、使用者等を楽しませることができる趣のあるものとなる。又、上蓋 2を開ける際には、上蓋2の左右両部を、夫々二本ずつの接続片32、33で支 持しているため、常時安定した状態で保持できる。
【0024】 次に、他の実施形態について説明する。 この実施形態のものは、上蓋2の上面に現される模様を適宜交換できるように したものに係り、箱本体1及び接続部材3は、先の実施形態のものと同構成を採 り、上蓋2だけが異なる構成を採っている。
【0025】 上蓋2は、図14に示すように蓋本体部40と、この蓋本体部40に係脱自在 に係合する係合部材44とを備えている。
【0026】 蓋本体部40は、蓋外枠41と、蓋内枠42と、これらの間に配設される硝子 板43とを備えている。蓋外枠41及び硝子板43は、先の実施形態で使用した ものと同一のものが用いられていおり、蓋外枠41の上面には窓孔41aが備え られている。
【0027】 蓋内枠42は、図15(A)(B)(C) に示すように左右両側面と前後両側面を有す る筒状をなしており、これらの側面によって内部に係合部材44を嵌挿し得る嵌 挿部42aが形成されている。左右の両外側面には、先の実施形態における蓋内 枠22と同様に、下部の前端部と、中央やや前端寄りの部分とに接続部材3を接 続するための軸ピン45a、45bが夫々備えられている。又、前側面には、左 部と右部とに係止片用孔46、46を夫々備え、後側面には、左右中央部に係止 爪用孔47を備えている。
【0028】 係合部材44は、図16に示すように左右両側面及び前後両側面が、上面から 下方側に延設され、下面が開口されたものからなる。上面は、表面に図絵等の模 様51を現した薄板状部材5を載置するための載置面44cをなす。係合部材4 4の前側面には、蓋内枠42の二つの係止片用孔46、46夫々に対応する位置 に、係止片44a、44aが前方に突設されている。一方、後側面には、蓋内枠 42の係止爪用孔47に対応する位置に、係止爪44bが後方に突設されている 。又、この係止爪44bは、弾性を有するものとされており、係止爪44bが前 方側に押圧力がかかると弾性によって前方側に移動し、その押圧力が除去される と元の状態に復元し得るようになされている。
【0029】 そして、この係合部材44は、蓋内枠42の嵌挿部42aに下方側から嵌め入 れられる。詳しくは、係合部材44の係止片44a、44a各々を蓋内枠42の 各係止片用孔46、46に入れ、その状態から係合部材44の後部側を上方側に 押圧する。その際、図17に示すように係止爪44bが蓋内枠42の後側面に当 接するが、係止爪44bが蓋内枠42の後側面に押し付けられると前方側に撓み 、蓋内枠42の係止爪用孔47に入り込む。そして、入り込んだ後は、係止爪4 4b自身の有する弾性によって元の状態に戻り、これにより、係合部材44が蓋 内枠42の内方側に嵌まり込んだ状態で係合する。この係合した状態では、係合 部材44の載置面44cが蓋内枠42の窓孔42b全体を下方側から覆った状態 になっている。一方、係合部材44を蓋内枠42から外す場合は、係止爪44b を前方側に押圧して前方側(内方側)に撓ませる。これにより、係止爪44bの 係合が外れ、その状態で係合部材44の後端側を下方に押圧すれば係合部材44 を蓋内枠42から外れる。
【0030】 以上のように構成された宝石箱は、次のようにして使用される。 先ず、先の実施形態で説明したと同様に、蓋内枠42を、箱本体1に取り付け た接続部材4に接続し、蓋内枠42の上に硝子板43を配してその上方側から蓋 外枠41を被せるように蓋内枠42と蓋外枠41とをネジを介して固定しておく 。そして、例えば表面に図絵等の模様を現した薄板状部材5を係合部材44の載 置面44cに載置し、その状態で、係合部材44を、蓋内枠42に係合させる。 これにより、図17に示すように載置面44cに載置した薄板状部材5は、載置 面44cと硝子板43とに挾持され、蓋外枠41の窓孔42bからその模様51 が現れる。
【0031】 又、例えば載置した薄板状部材5を異なるもの、例えば写真に交換する場合は 、係合部材44を蓋内枠42から外し、写真を係合部材44の載置面に載せ、同 様に係合部材44を、蓋内枠42に係合させる。これにより、容易に、上蓋2の 上面から写真を現すことができ、使用者の好みに応じた模様に交換できる。
【0032】 尚、本実施形態では、接続部材3を、一対の前部接続片31、31と、一対の 後部接続片32、32との、計四つの接続片から構成しているが、この形態のも のに限らず、例えば一対の後部接続片32、32から構成する、或いは、一本の ものから構成するようにしても良い。
【0033】 又、上蓋2は、上面から左右両側面及び前後両側面を下方側に一体的に延設し たもの、或いは、板状体のものから構成するようにし、その上面に直接、絵等の 模様を描くようにしても良い。また、箱本体1についても、外枠体11と内枠体 12とから構成するものに限らず、例えば一体的に形成しても良い。
【0034】 更に、本実施形態では、硝子板23、43を配設しているが、設けなくても良 い。
【0035】
【考案の効果】
本願第1の考案は、上蓋2が箱本体1に対して箱本体取付部33、36及び上 蓋取付部34、37を軸に回動して箱本体1の上面を開閉できるものとするため 、従来のように上蓋が単に上蓋の後端を軸に回動して開くのではなく、上蓋2全 体が、箱本体1に対して移動しながら開かせることができ、従来にない趣のある ものにできる。これにより、収納した宝石類や貴金属類の高級感を引き出すこと のでき、宝石箱等としての使用に適したものにできる。
【0036】 本願第2の考案は、本願第1の考案の効果に加え、接続部材3を、左方側の接 続片31、32と、右方側の接続片31、32とを備えたものから構成し、両接 続片31、32各々の上蓋取付部34、37を、上蓋2を閉めた状態において箱 本体取付部33、36より前方側に配位したものとすることにより、上蓋2の開 操作に際して上蓋2の前部側が箱本体1に対して後方側に移動し箱本体1の上面 を開放するものとする。これにより、上蓋2を開けた状態で、上蓋2の後部側を 箱本体1に対して上方側に回動させ上蓋2の上面が略前方側を向くように配位さ せることもでき、例えば上蓋2の上面に絵等の模様を描いておけば、その模様を 、内部に収納した宝石類等と共に、現すことができる。従って、より一層、収納 した宝石類や貴金属類の高級感を引き出すことができるとともに、上蓋2の内面 に模様を施す必要もなく、経済的なものにできる。
【0037】 本願第3の考案は、本願第2の考案の効果に加え、左右の両接続片31、32 各々を、前部接続片31と、前部接続片31の後方側に配設された後部接続片3 2とを夫々備えたものとし、又、後部接続片32の箱本体取付部36と上蓋取付 部37との距離L2を、前部接続片31における箱本体取付部33と上蓋取付部 34との距離L1より長くしたものとする。こうすることにより、上蓋2を開け る場合にも、上蓋2の左右両部を、夫々二本ずつの接続片31、32で支持して いるため、常時安定した状態で保持できる。しかも、後部接続片33の箱本体取 付部36と上蓋取付部37との距離L2を、前部接続片32における箱本体取付 部33と上蓋取付部34との距離L1より長くしているため、上蓋2の開操作に 際して上蓋2の前部側が箱本体1に対して後方側に移動し箱本体1の上面を開放 するとともに、上蓋2の後部側が箱本体1に対して上方側に回動して上蓋2の上 面が略前方側を向くように配位させることができ、上蓋2の上面に絵等の模様を 描いておけば、その模様を、内部に収納した宝石類等と共に、現すことができる 。
【0038】 本願第4の考案は、本願第2又は第3の考案の効果に加え、表面に図絵等の模 様を現した薄板状部材5を載置し得る載置部44cを有する係合部材44を、蓋 本体部40の嵌挿部42aに嵌挿するに伴い載置部44cを窓孔42bを下方側 から覆うように配位するものとするため、載置部44cに載置された薄板状部材 5の模様を窓孔42bから現すことができる。これにより、任意な模様の薄板状 部材5を載置部44cに載置すれば、その模様を窓孔42bから現すことができ る。従って、薄板状部材5を交換して、異なる種々の模様を容易に現すことがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の一実施形態の宝石箱の分解斜視図で
ある。
【図2】上蓋を開けた状態の斜視図である。
【図3】(A) は、外枠体の平面図、(B) は、外枠体の一
部を断面にした正面図、(C) は、外枠体の一部を断面に
した側面図である。
【図4】(A) は、内枠体の平面図、(B) は、内枠体の側
面図である。
【図5】(A) は、蓋外枠の平面図、(B) は、蓋外枠の底
面図、(C) は、蓋外枠の縦断面である。
【図6】(A) は、蓋内枠の平面図、(B) は、蓋内枠の側
面図である。
【図7】(A) は、前部接続片の側面図、(B) は、(A) の
平面図、(C) は、後部接続片の側面図、(D) は、(C) の
平面図である。
【図8】箱本体、上蓋各々に、前部接続片及び後部接続
片を取り付けた状態の部分拡大断面説明図である。
【図9】上蓋を閉めた状態における前部接続片及び後部
接続片の位置を示す説明図である。
【図10】図9の状態から上蓋を開け始めた状態におけ
る前部接続片及び後部接続片の位置を示す説明図であ
る。
【図11】図10の状態から上蓋を更に開けた状態にお
ける前部接続片及び後部接続片の位置を示す説明図であ
る。
【図12】図11の状態から上蓋を更にもうすこし開け
た状態における前部接続片及び後部接続片の位置を示す
説明図である。
【図13】上蓋が略全開した状態における前部接続片及
び後部接続片の位置を示す説明図である。
【図14】他の実施形態における上蓋の分解斜視図であ
る。
【図15】(A) は、他の実施形態における上蓋の蓋内枠
の平面図、(B) は、その蓋内枠の一部を断面にした正面
図、(C) は、その側面図である。
【図16】(A) は、他の実施形態における上蓋の係合部
材の平面図、(B) は、その正面図、(C) は、一部を断面
にした側面図である。
【図17】他の実施形態における上蓋の中央縦断面図で
ある。
【図18】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1 箱本体 2 上蓋 3 接続部材 5 薄板状部材 11 外枠体 12 内枠体 21 蓋外枠 21b、42b 窓孔 22 蓋内枠 23 硝子板 24 仕切り板 24c、51 模様 31 前部接続片 32 後部接続片 33、36 箱本体取付け部 34、37 上蓋取付け部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に宝石類等の各種物品を収納し得る箱
    本体(1) と、箱本体(1) の上面を開閉自在に覆う上蓋
    (2) と、これらの箱本体(1) と上蓋(2) とを接続する接
    続部材(3) とを備え、 接続部材(3) が、両端側に箱本体取付部(33)(36)と上蓋
    取付部(34)(37)とを夫々備え、これらの箱本体取付部(3
    3)(36)と上蓋取付部(34)(37)とが、箱本体(1)及び上蓋
    (2) 各々に回動自在に取り付けられることにより、箱本
    体(1) と上蓋(2) とが接続され、 これらの箱本体取付部(33)(36)と上蓋取付部(34)(37)と
    により、上蓋(2) が箱本体(1) に対して箱本体取付部(3
    3)(36)及び上蓋取付部(34)(37)を軸に回動して箱本体
    (1) の上面を開閉できるようになされたものであること
    を特徴とする宝石箱等の開閉上蓋付きケース。
  2. 【請求項2】接続部材(3) が、箱本体(1) の左側面及び
    上蓋(2) の左側面各々に取り付けられた少なくとも一つ
    の左方側の接続片(31)(32)と、箱本体(1) の右側面及び
    上蓋(2) の右側面各々に取り付けられた少なくとも一つ
    の右方側の接続片(31)(32)とを備えたものから構成さ
    れ、 これらの左右の両接続片(31)(31)(32)(32)各々の上蓋取
    付部(34)(34)(37)(37)が、上蓋(2) を閉めた状態におい
    て箱本体取付部(33)(33)(36)(36)より前方側に配位され
    ることにより、上蓋(2) の開操作に際して上蓋(2) の前
    部側が箱本体(1) に対して後方側に移動して箱本体(1)
    の上面を開放するように配位されるものであることを特
    徴とする請求項1記載の宝石箱等の開閉上蓋付きケー
    ス。
  3. 【請求項3】左右の両接続片(31)(31)(32)(32)各々が、
    前部接続片(31)(31)と、前部接続片(31)(31)の後方側に
    配設された後部接続片(32)(32)とを夫々備え、各後部接
    続片(32)の箱本体取付部(36)と上蓋取付部(37)との距離
    (L2)が、前部接続片(31)における箱本体取付部(33)と上
    蓋取付部(34)との距離(L1)より長くなされたとともに、
    上蓋(2) の後部側が箱本体(1) に対して上方側に回動し
    て上蓋(2) の上面を略前方側から見得るようになされた
    ものであることを特徴とする請求項2記載の宝石箱等の
    開閉上蓋付きケース。
  4. 【請求項4】上蓋(2) が、蓋本体部(40)と、この蓋本体
    部(40)に係脱自在に係合する係合部材(44)とを備え、 蓋本体部(40)の内部には、係合部材(44)を嵌挿し得る嵌
    挿部(42a) が備えられ、蓋本体部(40)の上面には、嵌挿
    部(42a) を上面側から見得るように穿設された窓孔(42
    b) が備えられ、 係合部材(44)が、図絵等の模様を現した薄板状部材(5)
    を載置し得る載置部(44c) を備え、この係合部材(44)が
    蓋本体部(40)の嵌挿部(42a) に嵌挿されるに伴い載置部
    (44c) が窓孔(42b) を下方側から覆うように配位される
    ことにより、載置部(44c) に載置された薄板状部材(5)
    の模様が窓孔(42b) から現されるようになされたもので
    あることを特徴とする請求項2又は3記載の宝石箱等の
    開閉上蓋付きケース。
JP1996000426U 1996-01-12 1996-01-12 宝石箱等の開閉上蓋付きケース Expired - Lifetime JP3029987U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996000426U JP3029987U (ja) 1996-01-12 1996-01-12 宝石箱等の開閉上蓋付きケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996000426U JP3029987U (ja) 1996-01-12 1996-01-12 宝石箱等の開閉上蓋付きケース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3029987U true JP3029987U (ja) 1996-10-18

Family

ID=43164998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996000426U Expired - Lifetime JP3029987U (ja) 1996-01-12 1996-01-12 宝石箱等の開閉上蓋付きケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3029987U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6050373A (en) Suitcase with variable capacity
JP3029987U (ja) 宝石箱等の開閉上蓋付きケース
JP2664526B2 (ja) 自動販売機
JPH0847418A (ja) レフィル容器
JPH0852027A (ja) レフィル容器
JP3069921U (ja) 工具箱
JPS5853801Y2 (ja) リモ−トコントロ−ル操作器の保持装置
JPH066726Y2 (ja) 多態様に使用できる時計セット
JP3792754B2 (ja) コンパクト容器
JPH0136412Y2 (ja)
JPH0769359A (ja) 蓋体及びその開閉構造
KR200284614Y1 (ko) 액자가 구비된 수납장
USD408657S (en) Display box for watches and accessories
JP2519659Y2 (ja) 扉装置
JPS6036930Y2 (ja) リモ−トコントロ−ル操作器の保持装置
JP2582969Y2 (ja) レフィル容器
JPH0637764Y2 (ja) コンパクト容器
JPH0333292Y2 (ja)
JP2547669Y2 (ja) コンパクトディスクの収納容器におけるディスク支持装置
JP4266649B2 (ja) 化粧料容器
JPS6212366Y2 (ja)
JP2640074B2 (ja) ビデオテープカセット用カバーケース
JP2003325286A (ja) 宝飾箱を兼ねる陳列台
JPS646732Y2 (ja)
JPS6316342Y2 (ja)