JP3029919U - 突張部材 - Google Patents

突張部材

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伸宏 坂口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に設置でき、土留め壁部と支持部との夫
々に対して安定した状態に突張力を作用させることがで
きるようにする。 【解決手段】 突張部材本体4を、一対の第一楔部材4
Aと第二楔部材4Bとを備えて構成し、第一楔部材4A
の一対の傾斜楔面5の内、一方の傾斜楔面5aに、土留
め壁部1に押付自在な第一接当部6を形成すると共に、
他方の傾斜楔面5bに第二楔部材4Bとの摺り合せ部7
を設け、第二楔部材4Bの一対の傾斜楔面8の内、一方
の傾斜楔面8aに第一楔部材4Aとの摺り合せ部9を設
けると共に、他方の傾斜楔面8bに、土留め壁部1を支
持自在な支持部2に押付自在な第二接当部10を形成し
てある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、土留め壁部に押付自在な第一接当部と、前記土留め壁部を支持自在 な支持部に押付自在な第二接当部とを設け、前記土留め壁部と前記支持部との隙 間に介在させて、前記土留め壁部と前記支持部との相互間の力の伝達を図る突張 部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
地下構造物の築造に伴う地盤掘削工事においては、例えば鋼矢板や連続柱列杭 等からなる土留め壁部を地中に設置した後、掘削作業を行い、掘削した空間側に 、掘削の進行に伴って前記土留め壁部を支持するための腹起こしや切梁等の支持 部を順次設置し、前記土留め壁部と支持部との間に相互間の力の伝達を図れるよ うに処理して実施されることが多い。 当該突張部材は、この土留め壁部と支持部との間に設置されるものであり、従 来、この種の突張部材としては、図10に示すように、単なる楔部材20のみで 構成してあるものがあり、土留め壁部1と支持部(例えば、腹起こし)2との隙 間Vに、上から打ち込むことによって、楔部材20の一対の傾斜楔面21が、土 留め壁部1と支持部2とに各別に押し当たり、土留め壁部1と支持部2との相互 間の力の伝達を図るように構成してあった。 即ち、一対の傾斜楔面21の内の、一方の傾斜楔面21aに前記第一接当部2 2を設け、他方の傾斜楔面21bに前記第二接当部23を設けてあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の突張部材によれば、前記両接当部22,23が、一対の傾斜楔 面21に各別に設けてあるから、例えば、ほぼ平行な状態になっている前記土留 め壁部1と支持部2との隙間Vに、従来の突張部材を打ち込んだ場合、図10に 示すように、一方の傾斜楔面21aが土留め壁部1に沿う状態になり易く、他方 の傾斜楔面21bは、支持部2の一部分にしか接当しなくなる。即ち、第二接当 部23が、極めて小さな部分になってしまい、その第二接当部23に突張反力が 集中することになる。その結果、前記第二接当部23の部分が歪んで変形したり 破損したりし、突張効果を発揮し難くなるという問題点があった。 更には、突張部材による突張力が、支持部2に対して偏芯した状態で加わるこ とになり、不安定な突張状態となり易い問題点がある。また、この問題点を解消 するためには、一箇所の突張部分に、複数の突張部材(例えば、上下両方から前 記隙間に打ち込む)を使用しなければならなくなり、設置に手間がかかり、作業 効率が低下することになりかねない。
【0004】 従って、本考案の目的は、上記問題点を解消し、簡単に設置でき、土留め壁部 と支持部との夫々に対して安定した状態に突張力を作用させることができる突張 部材を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕 請求項1に係わる本考案の特徴構成は、突張部材本体を、一対の第一楔部材と 第二楔部材とを備えて構成し、前記第一楔部材の一対の傾斜楔面の内、一方の傾 斜楔面に、土留め壁部に押付自在な第一接当部を形成すると共に、他方の傾斜楔 面に前記第二楔部材との摺り合せ部を設け、前記第二楔部材の一対の傾斜楔面の 内、一方の傾斜楔面に前記第一楔部材との摺り合せ部を設けると共に、他方の傾 斜楔面に、前記土留め壁部を支持自在な支持部に押付自在な第二接当部を形成し てあるところにある。
【0006】 請求項2に係わる本考案の特徴構成は、隙間(前記土留め壁部と前記支持部と の隙間)への前記第一楔部材の打込み方向とは反対方向に第二楔部材楔先端部が 向く状態に前記第二楔部材を前記支持部に係止自在な係止部を、前記第二楔部材 に設けてあるところにある。
【0007】 請求項3に係わる本考案の特徴構成は、前記隙間への前記第二楔部材の打込み 方向とは反対方向に第一楔部材の楔先端部が向く状態に前記第一楔部材を前記土 留め壁部に係止自在な係止部を、前記第一楔部材に設けてあるところにある。
【0008】 請求項4に係わる本考案の特徴構成は、前記第一楔部材と前記第二楔部材とを 近接離間自在に連結する連結手段が設けてあるところにある。
【0009】 請求項5に係わる本考案の特徴構成は、前記連結手段が、前記両楔部材,の摺 り合せ部に、楔打込み方向に沿って各別に形成したホゾ溝と、そのホゾ溝に嵌合 自在なホゾであるところにある。
【0010】 請求項6に係わる本考案の特徴構成は、前記連結手段が、前記両楔部材,にわ たって取り付けられた紐体であるところにある。
【0011】 請求項7に係わる本考案の特徴構成は、前記両楔部材の内の、少なくとも一方 が、木製であるところにある。
【0012】 〔作用及び効果〕 請求項1に係わる本考案の特徴構成によれば、突張部材本体を、一対の第一楔 部材と第二楔部材とを備えて構成し、一方の傾斜楔面に、土留め壁部に押付自在 な第一接当部を形成すると共に、他方の傾斜楔面に前記第二楔部材との摺り合せ 部を設け、前記第二楔部材の一対の傾斜楔面の内、一方の傾斜楔面に前記第一楔 部材との摺り合せ部を設けると共に、他方の傾斜楔面に、前記土留め壁部を支持 自在な支持部に押付自在な第二接当部を形成してあるから、両楔部材を、互いの 楔先端方向が反対方向を向く状態で且つ互いの摺り合せ部どうしが摺り合う状態 にして、前記摺り合せ部に沿って相対的にずらせることによって、突張部材本体 の外側に位置する両傾斜楔面(第一・第二接当部を設けてある傾斜楔面)どうし の相対的な角度を変えずに、突張部材本体の全体として厚みを変化させることが 可能となる。 即ち、上述のような両楔部材どうしの配置状態で、前記土留め壁部と支持部と の間の隙間に突張部材本体を配置し、厚みが増える方向に両楔部材どうしを相対 移動(例えば、何れか一方の楔部材を打ち込んで摺り合せ部に沿ってずらせる) させることによって、第一・第二接当部が、土留め壁部と支持部とに各別に押し つけられ両者間で突っ張り、力の伝達を行うことが可能となる。そして、その際 、第一・第二接当部を設けてある両傾斜楔面どうしは、その相対的な角度を変え ずにずれるから、前記土留め壁部と支持部とがなす角度(例えば、平行)に合う ように両楔部材どうしを形成(例えば、摺り合せ部を合わせた状態で第一接当部 と第二接当部とが平行)しておけば、前記第一・第二接当部が、土留め壁部と支 持部とに対して面で接当することが可能となり、広い接当部を確保した状態で突 っ張ることができるようになる。従って、接当部を形成してある傾斜楔面に応力 集中が起こって楔部材が歪んだり破損したりすることを防止しやすくなり、安定 した状態で突張力を作用させることが可能となる。また、何れか一方の楔部材を 打込み操作するだけの簡単な操作によって設置することが可能となり、設置作業 の効率低下を防止することが可能となる。
【0013】 請求項2に係わる本考案の特徴構成によれば、隙間(前記土留め壁部と前記支 持部との隙間)への前記第一楔部材の打込み方向とは反対方向に第二楔部材楔先 端部が向く状態に前記第二楔部材を前記支持部に係止自在な係止部を、前記第二 楔部材に設けてあるから、第二楔部材の前記係止部を支持部に係止させた状態で 第一楔部材を打ち込み操作することが可能となり、突張部材本体の設置作業をよ り簡単な操作で実施できるようになって、設置作業の効率をより向上させること が可能となる。
【0014】 請求項3に係わる本考案の特徴構成によれば、前記隙間への前記第二楔部材の 打込み方向とは反対方向に第一楔部材の楔先端部が向く状態に前記第一楔部材を 前記土留め壁部に係止自在な係止部を、前記第一楔部材に設けてあるから、第一 楔部材の前記係止部を土留め壁部に係止させた状態で第二楔部材を打ち込み操作 することが可能となり、突張部材本体の設置作業をより簡単な操作で実施できる ようになって、設置作業の効率をより向上させることが可能となる。
【0015】 請求項4に係わる本考案の特徴構成によれば、前記第一楔部材と前記第二楔部 材とを近接離間自在に連結する連結手段が設けてあるから、両楔部材どうしを前 記連結手段によって連結しておくことが可能となり、両楔部材を一対として取り 扱うことができるから、一方の楔部材を紛失したり、設置時に落としたりするこ とを防止して、部材の保管や取り扱い上での管理を容易にすることが可能となる 。
【0016】 請求項5に係わる本考案の特徴構成によれば、前記連結手段が、前記両楔部材 ,の摺り合せ部に、楔打込み方向に沿って各別に形成したホゾ溝と、そのホゾ溝 に嵌合自在なホゾであるから、前記ホゾ溝とホゾとを嵌合させるだけで、両楔部 材の相対姿勢が決まり、設置時の作業性が向上すると共に、ホゾ溝の長手方向に 沿ってのみ両楔部材を相対的にずらせることができるようになって、両楔部材ど うしが不用意な状態に横ずれするのを防止して、誰が操作してもより好ましい状 態に設置することが可能となる。
【0017】 請求項6に係わる本考案の特徴構成によれば、前記連結手段が、前記両楔部材 ,にわたって取り付けられた紐体であるから、比較的容易に形成することが可能 となり、製品のコストアップを抑えやすくなる。
【0018】 請求項7に係わる本考案の特徴構成によれば、前記両楔部材の内の、少なくと も一方が、木製であるから、金属材料に比べて適度な弾性を備えており、例えば 、土留め壁部や支持部から受ける振動や衝撃を、弾性的に吸収することが可能と なり、外れ難い。更には、木そのものの膨潤作用(水を含んで膨張する作用)を 発揮できるから、湿度の高い設置部環境においては、設置した後に両楔部材の内 の少なくとも一方が膨潤して緩み難くなる。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下に本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来 例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
【0020】 図2は、土留め壁部1を支持部2で支持させてある状況を示すものであって、 本考案の一実施形態による突張部材3を、前記土留め壁部1と支持部2との隙間 Vに介在させてある。
【0021】 前記土留め壁部1は、例えば、柱列杭を連続させて壁状に設置する土留め工法 や、親杭(H形鋼やI形鋼)と横矢板とを組み合わせた土留め工法や、地中連続 壁を築造する土留め工法等の方法によって地中に形成された土留め壁である。
【0022】 前記支持部2は、背面の土圧が作用した前記土留め壁部1を支持するものであ って、腹起こしや切梁に相当する。土留め壁部1を地中に形成した後、土留め壁 部1で仕切られた部分の掘削を行い、予め設定された深度まで掘削が進行する度 に、前記土留め壁部1に支持部受け用のブラケット(不図示)を設け、その上に 、支持部2が載置される。
【0023】 前記突張部材3は、土留め壁部1と支持部2との隙間Vに介在させて、前記土 留め壁部1と前記支持部2との相互間の力の伝達を図るものである。この突張部 材3について詳しく説明すると、図1・2に示すように、第一楔部材4Aと第二 楔部材4Bとの二つの楔状の部材を組み合わせてなる木製の突張部材本体4で構 成してある。 前記第一楔部材4Aは、土留め壁部1側に配置され、一対の傾斜楔面5の内の 一方の傾斜楔面5aに、土留め壁部1に押付自在な第一接当部6を形成すると共 に、他方の傾斜楔面5bに、前記第二楔部材4Bとの摺り合せ部7を設けて構成 してある。また、前記第一楔部材4Bは、支持部2側に配置され、一対の傾斜楔 面8の内の一方の傾斜楔面8aに、前記第一楔部材4Aとの摺り合せ部9を設け 、他方の傾斜楔面8bに、支持部2に押付自在な第二接当部10を形成して構成 してある。 また、前記第一楔部材4Aと前記第二楔部材4Bとには、互いを近接離間自在 に連結する連結手段11が設けてある。この連結手段11を説明すると、前記両 楔部材4A,4Bの摺り合せ部7,9に、楔打込み方向に沿って各別に形成した ホゾ溝11aと、そのホゾ溝11aに嵌合自在なホゾ11bで構成してある。 一方、前記第二楔部材4Bには、図3に示すように、前記隙間Vへの前記第一 楔部材4Aの打込み方向(下向き)とは反対方向(上向き)に第二楔部材4Bの 楔先端部が向く状態に前記第二楔部材4Bを前記支持部2に係止自在な係止部1 2を着脱自在に設けてある。具体的には、この係止部12は、フック状に形成さ れた針金12aで構成してあり、その両端部を、第二楔部材4Bの両側部に形成 してある複数の取付用穴Hに対して選択的に係入させることによって取り付ける ことができ、前記取付用穴Hから両端部を抜くことによって取り外すことができ る。前記支持部2への係止は、前記針金12aを取り付けた第二楔部材4Bを前 記隙間Vに配置しながら、前記針金12aのフック部を、支持部の縁部に引っか けることによって実施できる。 また、前記両楔部材4A,4Bの一方の傾斜楔面と他方の傾斜楔面とのなす角 度は、共に等しく(又は、ほぼ等しく)形成してあり、両楔部材4A,4Bの摺 り合せ部7,9どうしを、図3に示すように合わせた状態においては、第一・第 二接当部6,10は、平行(又は、ほぼ平行)になるように構成してある。従っ て、前記隙間Vに面する土留め壁部1と支持部2との該当部が平行(又は、ほぼ 平行)である時には、当該突張部材3を土留め壁部1と支持部2とに面接当させ ることが可能となる。また、仮に、前記隙間Vに面する土留め壁部1と支持部2 との該当部が平行でなかったにしても、両楔部材4A,4Bが共に木製であるか ら、楔部材の打込み伴って両該当部に馴染む状態に楔部材が変形して、面接当さ せることが可能である。因に、第一楔部材4Aは、隙間Vに配置した第二楔部材 4Bと土留め壁部1との間に打ち込む関係上、打込み代を確保するために、その 全長を、前記第二楔部材4Bの全長より長めに設定してある。
【0024】 次に、当該突張部材3の設置及び撤去方法について簡単に説明する。 [1] 図3(イ)に示すように、前記ホゾ溝11aとホゾ11bとで連結した 両楔部材4A,4Bを、第二楔部材4Bが支持部2側になるように且つその楔先 端部が上方向に向くようにして、土留め壁部1と支持部2との隙間Vに配置する と共に、第二楔部材4Bに取り付けてある係止部12を、支持部2の上縁部に係 止させる。 [2] 次に、第一楔部材4Aを、下方に打ち込むことによって、両接当部6, 10が、土留め壁部1と支持部2とに確実に押し付けられ、両者間に突っ張った 状態に設置することができる(図3(ロ)参照)。 [3] また、当該突張部材3の撤去方法は、図3(ハ)に示すように、前記係 止部12の両端部を、まず、第二楔部材4Bの前記取付用穴Hから抜き出して、 その穴Hより上に位置する別の穴Hに嵌入させた後、前記第二楔部材4Bの上端 部を上から打撃して下方へずらす。前記第二楔部材4Bが、下方にずれることに よって、突張部材3の全体厚みが小さくなる方向(摺り合せ部に沿う方向)に両 楔部材4A,4Bどうしもずれ、突張力が解除されて容易に取り外すことが可能 となる。また、第二楔部材4Bが下方にずれる際には、前記係止部12が、支持 部2の上縁部に係止するから、突張部材3が、落下することを防止できる(図3 (ニ)参照)。 〔別実施形態〕 以下に他の実施の形態を説明する。
【0025】 〈1〉 前記係止部12は、先の実施形態で説明したに針金12aによって構成 するものに限るものではなく、例えば、板金製であってもよい(図5参照)。ま た、係止部12は、第二楔部材4Bに設けるものに限らず、例えば、図4に示す ように、第一楔部材4Aに設けることも可能で、この場合には、前記隙間Vへの 前記第二楔部材4Bの打込み方向とは反対方向に第一楔部材4Aの楔先端部が向 く状態に突張部材を配置することが好ましい。 〈2〉 前記連結手段は、先の実施形態で説明したホゾ溝11aとホゾ11bと からなるものに限るものではなく、例えば、図5に示すように、両楔部材にわた って取り付けられた紐体11cであってもよい。要するに、両楔部材どうしを一 体的に取り扱えるものであればよい。また、連結手段を、ホゾ溝11aとホゾ1 1bとで構成する場合でも、両楔部材の全長にわたって設けることに限らず、例 えば、両楔部材の上端側にのみ設けるものであってもよい。 〈3〉 前記両楔部材は、先の実施形態で説明した木製に限るものではなく、例 えば、合成樹脂製であってもよい。 〈4〉 前記両摺り合せ部7,9は、先の実施形態で説明した平滑面に形成して あるものに限らず、例えば、図6・7・8・9に示すように、縦断面視形状が、 鋸刃形状の凹凸面に形成することによって、設置時には打込みの障害になり難く 、且つ、設置した後には、両摺り合せ部7,9どうしが戻り方向にずれるのを、 両摺り合せ部の凹凸が嵌合して阻止することが可能となり、緩み難くすることが できる。 〈5〉 前記第二楔部材4Bと、前記支持部2との間に、前記隙間Vの寸法に応 じたスペーサ用板材を介在させることによって、隙間Vの寸法の大小にかかわら ず、種々の設置条件を満足することが可能となる。
【0026】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に、図面との対照を便利にするために符号を 記すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】突張部材を示す分解斜視図
【図2】突張部材の設置状況を示す斜視図
【図3】突張部材の設置・撤去の手順を示す説明図
【図4】別実施形態の突張部材の設置・撤去の手順を示
す説明図
【図5】別実施形態の突張部材を示す斜視図
【図6】別実施形態の突張部材を示す斜視図
【図7】別実施形態の突張部材の設置状況を示す断面図
【図8】別実施形態の摺り合せ部を示す断面図
【図9】別実施形態の突張部材の要部を示す断面図
【図10】従来例の突張部材を示す側面図
【符号の説明】
1 土留め壁部 2 支持部 4 突張部材本体 4A 第一楔部材 4B 第二楔部材 5 傾斜楔面 5a 傾斜楔面 5b 傾斜楔面 6 第一接当部 7 摺り合せ部 8 傾斜楔面 8a 傾斜楔面 8b 傾斜楔面 9 摺り合せ部 10 第二接当部 11 連結手段 11a ホゾ溝 11b ホゾ 11c 紐体 12 係止部 V 隙間

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土留め壁部(1)に押付自在な第一接当
    部(6)と、前記土留め壁部(1)を支持自在な支持部
    (2)に押付自在な第二接当部(10)とを設け、前記
    土留め壁部(1)と前記支持部(2)との隙間(V)に
    介在させて、前記土留め壁部(1)と前記支持部(2)
    との相互間の力の伝達を図る突張部材であって、 突張部材本体(4)を、一対の第一楔部材(4A)と第
    二楔部材(4B)とを備えて構成し、前記第一楔部材
    (4A)の一対の傾斜楔面(5)の内、一方の傾斜楔面
    (5a)に前記第一接当部(6)を形成すると共に、他
    方の傾斜楔面(5b)に前記第二楔部材(4B)との摺
    り合せ部(7)を設け、前記第二楔部材(4B)の一対
    の傾斜楔面(8)の内、一方の傾斜楔面(8a)に前記
    第一楔部材(4A)との摺り合せ部(9)を設けると共
    に、他方の傾斜楔面(8b)に前記第二接当部(10)
    を形成してある突張部材。
  2. 【請求項2】 前記隙間(V)への前記第一楔部材(4
    A)の打込み方向とは反対方向に第二楔部材(4B)の
    楔先端部が向く状態に前記第二楔部材(4B)を前記支
    持部(2)に係止自在な係止部(12)を、前記第二楔
    部材(4B)に設けてある請求項1に記載の突張部材。
  3. 【請求項3】 前記隙間(V)への前記第二楔部材(4
    B)の打込み方向とは反対方向に第一楔部材(4A)の
    楔先端部が向く状態に前記第一楔部材(4A)を前記土
    留め壁部(1)に係止自在な係止部(12)を、前記第
    一楔部材(4A)に設けてある請求項1に記載の突張部
    材。
  4. 【請求項4】 前記第一楔部材(4A)と前記第二楔部
    材(4B)とを近接離間自在に連結する連結手段(1
    1)が設けてある請求項1〜3の何れか一項に記載の突
    張部材。
  5. 【請求項5】 前記連結手段(11)が、前記両楔部材
    (4A),(4B)の摺り合せ部(7),(9)に、楔打込
    み方向に沿って各別に形成したホゾ溝(11a)と、そ
    のホゾ溝(11a)に嵌合自在なホゾ(11b)である
    請求項4に記載の突張部材。
  6. 【請求項6】 前記連結手段(11)が、前記両楔部材
    (4A),(4B)にわたって取り付けられた紐体(11
    c)である請求項4に記載の突張部材。
  7. 【請求項7】 前記両楔部材(4A),(4B)の内の、
    少なくとも一方が、木製である請求項1〜6の何れか一
    項に記載の突張部材。
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