JP3029633B2 - シリコーンゴム組成物およびシリコーンゴム成形品 - Google Patents

シリコーンゴム組成物およびシリコーンゴム成形品

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JP3029633B2 JP2083985A JP8398590A JP3029633B2 JP 3029633 B2 JP3029633 B2 JP 3029633B2 JP 2083985 A JP2083985 A JP 2083985A JP 8398590 A JP8398590 A JP 8398590A JP 3029633 B2 JP3029633 B2 JP 3029633B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は成形性に優れ、かつ、成形後は低分子オルガ
ノシロキサンの除去が容易であり、電気開閉接点導電障
害等低分子オルガノシロキサンに起因する問題を起こさ
ないシリコーンゴム成形品となり得る硬化性シリコーン
ゴム組成物および該シリコーンゴム組成物を加熱硬化し
てなるシリコーンゴム成形品に関する。
[従来の技術] ジオルガノポリシロキサンを主成分とするシリコーン
ゴム組成物は、耐熱性、耐寒性、耐薬品性が良く、電気
絶縁性に優れていることから耐熱絶縁材料として多くの
電気機器に使用されている。また、これらの組成物に導
電性充填剤を添加配合して導電性材料として電気機器に
使用されている。ところが、これらのシリコーンゴム組
成物から得られた成形品は、近傍で使用されている電気
開閉接点に悪影響を及ぼし、しばしば、電気接点の導電
障害を起こしている。これはシリコーンゴム成形品中に
残存している低分子オルガノシロキサンが常温下または
加熱下で蒸発し、このガスが電気開閉接点に達して接点
開閉時の放電エネルギーを受け、化学変化を起こして二
酸化けい素、炭化けい素等の絶縁物質を形成するためで
あると報告されている[例えば電気通信学会技術研究報
76(226)29〜38('77)参照]。
かかる低分子オルガノシロキサンガスに起因する電気
開閉接点導電障害を防止する方法としては、通常のシリ
コーンゴム組成物を加熱硬化させ(1次加硫)成形品と
した後、その硬化を完結させる時点(2次加硫)で加熱
温度を通常の2次加硫温度(150℃〜220℃)より高く
し、かつ、加熱時間を通常の2次加硫時間(1〜12時
間)より長くして成形品中に含まれる低分子シロキサン
を除去する方法が行なわれている。また低分子オルガノ
シロキサン量を低減したジオルガノポリシロキサンを主
原料としたシリコーンゴム組成物を使用して電気接点導
電障害を起こさないシリコーンゴム成形品を得る方法の
検討が行なわれている。
ところが、前者の方法は、通常の2次加硫条件ではシ
リコーンゴム成形品から低分子オルガノシロキサンを充
分に除去することが困難であり、電気接点導電障害を起
こさない程度に低分子オルガノシロキサンを除去するに
は高温(220℃〜270℃)で長時間(24時間以上)の加熱
処理が必要であり、生産性が低く製品コストも高くなる
という不利があった。
また、後者の方法は、この方法で使用されているシリ
コーンゴム組成物を一般のシリコーンゴム成形用金型に
適用すると、意図した成形品より寸法の大きい成形品と
して得られるという欠点があった。そのため、このシリ
コーンゴム組成物のみに適した専用金型を新たに設計し
制作して、これを使用することにより寸法精度の良好な
成形品を得る方法が試みられているが、この方法は新た
な設備投資が必要でありコスト的に不利であった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者らは上記問題点を解決すべく鋭意研究した結
果、ジオルガノポリシロキサンを主原料としたシリコー
ンゴム組成物の上記のような成形性不良問題は、2次加
硫後のシリコーンゴム成形品の線収縮率が通常のシリコ
ーンゴム組成物から得られるシリコーンゴム成形品の2
次加硫後の線収縮率に比べて著しく小さいために起こる
ということを見出し、一方、低分子オルガノシロキサン
量を低減したジオルガノポリシロキサンを主原料とした
シリコーンゴム組成物に予め低分子オルガノシロキサン
の1種である沸点の低い特定の低分子オルガノシロキサ
ンを配合すれば、上記のような問題点は解消することを
見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の目的は成形性に優れたシリコーン
ゴム組成物であり、一般のシリコーンゴム成形用金型を
使用しても通常の2次加硫条件下で意図した寸法の成形
品が得られ、電気開閉接点不良阻害等の問題のないシリ
コーンゴム成形品となり得るシリコーンゴム組成物およ
びシリコーンゴム成形品を提供するにある。
[課題の解決手段とその作用] 上記目的は、 (A)平衡化重合法によって得られたジオルガノポリシ
ロキサンから、200℃における蒸気圧が10mmHg以上の低
分子オルガノシロキサンを除去することにより、該低分
子オルガノシロキサン含有量を0.3重量%以下としたジ
オルガノポリシロキサン100重量部に、760mmHgにおける
沸点が250℃以下の低分子オルガノシロキサン0.1〜5重
量部を添加配合して得られたジオルガノポリシロキサン
であって、200℃における蒸気圧が10mmHg以上の低分子
オルガノシロキサンを0.1〜5重量%含有し、かつ、該
低分子オルガノシロキサンの内90重量%以上は760mmHg
における沸点が250℃以下の低分子オルガノシロキサン
であるジオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)充填剤 0〜300重量部、 (C)硬化剤 本組成物を硬化させるのに十分な量 からなるシリコーンゴム組成物によって達成される。
これを説明すると、(A)成分のジオルガノポリシロ
キサンは、200℃における蒸気圧が10mmHg以上の低分子
オルガノシロキサンを0.1〜5重量%含有することが必
要である。これは、この量が0.1重量%未満になると2
次加硫後の線収縮率が小さくなりすぎ、一方、5重量%
を越えると2次加硫時に低分子オルガノシロキサンを除
去することが困難になるからである。ここで、200℃に
おける蒸気圧が10mmHg以上の低分子オルガノシロキサン
としては 式、[(CH32SiO]n (式中、nは3〜25の整数である。)で表わされる環状
のジオルガノシロキサンがあり、またこれらのメチル基
の一部が他の有機基で置換されたものがある。さらに、 式、 CH3[(CH32SiO]mSi(CH3 (式中、mは1〜25の整数である。)で表わされる直鎖
状のジオルガノシロキサンがあり、またこれらのメチル
基の一部が他の有機基で置換されたものがある。
この(A)成分は、上記低分子オルガノシロキサンの
内90重量%以上は760mmHgにおける沸点が250℃以下であ
ることが必要である。これはこの760mmHgにおける沸点
が250℃以下である低分子オルガノシロキサンの量が90
重量%未満になると2次加硫時に低分子オルガノシロキ
サンを除去することが困難になるからである。ここで、
760mmHgにおける沸点が250℃以下の低分子オルガノシロ
キサンとしては、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、
オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシク
ロペンタシロキサン,ドデカメチルシクロヘキサシロキ
サン、 (CH33SiOSi(CH3、 (CH33SiO[(CH32SiO]Si(CH3、 (CH33SiO[(CH32SiO]2Si(CH3、 (CH33SiO[(CH32SiO]3Si(CH3、 等が挙げられる。
このような(A)成分の分子構造は直鎖状分岐鎖状の
いづれでもよく、重合度は25℃において100センチポイ
ズのものから100000000センチポイズのものまで使用さ
れる。これらの中でもシリコーン生ゴムと称されている
高重合度のジオルガノポリシロキサンが好ましい。この
ようなジオルガノポリシロキサンとしては分子鎖両末端
がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリ
シロキサン、分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基
で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルビニルシロキ
サン共重合体、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で
封鎖されたジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサ
ン共重合体、分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基
で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルフェニルシロ
キサン・メチルビニルシロキサン共重合体等が挙げられ
る。
尚、上記のような低分子オルガノシロキサンの含有量
は、ジオルガノポリシロキサンから低分子オルガノシロ
キサンを溶媒抽出し、その抽出量をガスクロマトグラフ
により分析することにより測定できる。
このような(A)成分は、周知の方法である平衡化重
合法によって得られるジオルガノポリシロキサンから上
記のような低分子オルガノシロキサンを除去して、200
℃における蒸気圧が10mmHg以上の低分子オルガノシロキ
サン含有量を0.3重量%以下としたジオルガノポリシロ
キサン100重量部に、上記のような760mmHgにおける沸点
が250℃以下の低分子オルガノシロキサン0.1〜5重量部
を添加配合することによって製造される。ここで平衡化
重合法によって得られるジオルガノポリシロキサンから
200℃における蒸気圧が10mmHg以上の低分子オルガノシ
ロキサンを除去する方法としては数多くの方法があり、
またオルガノポリシロキサンの種類によって好適な方法
はそれぞれ異なる。例えば、直鎖状ジオルガノシロキサ
ンについてその除去方法の一例を挙げれば、比較的粘度
の低いものであれば、該オルガノポリシロキサンを薄膜
化して0.5mmHg以下の減圧下において180〜300℃の加熱
条件下でストリッピングするか、あるいは該ジオルガノ
ポリシロキサンに、低分子オルガノシロキサンを溶解し
高分子オルガノシロキサンを溶解しない有機溶剤、例え
ばメタノール,エタノール等の有機溶剤を加えて低分子
オルガノシロキサンを抽出除去する方法がある。高粘度
のものであれば、まず該ジオルガノポリシロキサンをト
ルエンに溶解しこれにメタノール,エタノール等を加え
て、高分子オルガノシロキサンを沈降させた後、低分子
オルガノシロキサンを上層の溶剤相から分離する方法が
ある。ここで低分子オルガノシロキサンはこの溶剤相中
に抽出される。次に、この高分子オルガノシロキサン中
に残存する有機溶剤をストリッピングにより除去する等
の方法が採用できる。
(B)成分は、シリコーンゴム成形物に所定の硬度と
強度を付与するために必要に応じて添加配合される充填
剤であり、ヒュームドシリカ,沈降性シリカまたはこれ
らをオルガノハロゲノシラン類,オルガノジシラザン類
もしくは低重合度オルガノシロキサン類により表面処理
したもの、石英微粉末あるいはカーボンブラックが例示
される。本成分の配合量は0〜300重量部である。
(C)成分は、本発明組成物を硬化させるための成分
であり、通常、有機過酸化物、またはオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンと白金系化合物触媒とを併用した
ものが使用される。ここで、有機過酸化物としては、ジ
クミルパーオキサイド,ジ−(t−ブチル)パーオキサ
イド,2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン,1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン,ベンゾイルパーオキサ
イド,2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド,パラク
ロルベンゾイルパーオキサイドが例示される。
オルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、一
般式 (式中、Rはメチル基,エチル基,プロピル基等のアル
キル基,フェニル基等のアリール基で例示される1価炭
化水素基であり、cは0〜3,dは1〜3,c+dは1〜3で
ある。)で表わされるオルガノハイドロジェンポリシロ
キサンがあり、その分子構造は直鎖状,分枝鎖状,環状
あるいは網状のいずれでもよい。また、その重合度は特
に限定されないが、通常25℃における粘度が1〜10,000
センチストークスの範囲のものが使用される。
また、白金系化合物としては、微粉状白金,炭素粉末
上に吸着させた微粉状白金,塩化白金酸,塩化白金酸の
アルコール変性物,白金のジケトンキレート化合物,塩
化白金酸とオレフィン類の配位化合物,塩化白金酸とジ
ビニルテトラメチルジシロキサンとの配位化合物が例示
される。このような(C)成分の配合量は、本発明組成
物を硬化させるのに十分な量であり、これは有機過酸化
物については、(A)成分100重量部に対して通常0.05
〜10重量部の範囲内であり、オルガノハイドロジェンポ
リシロキサンについては、通常(A)成分中のビニル基
1モルに対してオルガノハイドロジェンポリシロキサン
中のけい素原子結合水素原子のモル数が通常0.5〜10モ
ルに相当する量であり、白金系化合物については(A)
成分100万重量部に対して白金金属として通常0.1〜100
重量部の範囲内で使用される。
本発明のシリコーンゴム組成物は、上記(A)成分〜
(C)成分からなる組成物であるが、これには必要に応
じて耐熱剤,難燃剤,顔料などをさらに添加してもよ
い。またシリコーンゴム組成物が白金系化合物触媒使用
の付加反応硬化型である場合には、3−メチル−1−ブ
チン−3−オール,3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−
オール,3−メチル−1−ペンテン−1−イン,3,5−ジメ
チル−3−ヘキセン−1−イン,メチルビニルシロキサ
ン環状体などの硬化遅延剤をさらに添加してもよい。
本発明の組成物は、前記した(A)成分〜(C)成分
または(A)成分と(C)成分の所定量を2本ロール,
ニーダー,バンバリーミキサーなどで混練りすることに
よって得られる。
このような本発明のシリコーンゴム組成物をシリコー
ンゴム成形用金型に充填して加熱硬化することにより、
本発明のシリコーンゴム成形品が得られる。一般に、次
に示すような、1次加硫した後、2次加硫を行う方法に
より、電気開閉接点導電障害等低分子オルガノシロキサ
ンに起因する問題を起こさないシリコーンゴム成形品を
得ることができる。
(A)平衡化重合法によって得られたジオルガノポリシ
ロキサンから、200℃における蒸気圧が10mmHg以上の低
分子オルガノシロキサンを除去することにより、該低分
子オルガノシロキサン含有量を0.3重量%以下としたジ
オルガノポリシロキサン100重量部に、760mmHgにおける
沸点が250℃以下の低分子オルガノシロキサン0.1〜5重
量部を添加配合して得られたジオルガノポリシロキサン
であって、200℃における蒸気圧が10mmHg以上の低分子
オルガノシロキサンを0.1〜5重量%含有し、かつ、該
低分子オルガノシロキサンの内90重量%以上は760mmHg
における沸点が250℃以下の低分子オルガノシロキサン
であるジオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)充填剤 0〜300重量部、 (C)硬化剤 本組成物を硬化させるのに十分な量 からなるシリコーンゴム組成物を成形用金型に充填し加
熱硬化せしめてシリコーンゴム成形品を成形し、しかる
後該成形品を150℃〜250℃に加熱することにより前記76
0mmHgにおける沸点が250℃以下の低分子オルガノシロキ
サンを除去することを特徴とするシリコーンゴム成形品
の製造方法である。
この方法について説明すると(A)成分、(B)成分
および(C)成分はそれぞれ前述した(A)、(B)成
分、(C)成分と同じものである。この方法においては
上記のようなシリコーンゴム組成物をシリコーンゴム成
形用金型に充填し加熱硬化させてシリコーンゴム成形品
を成形するのであるが、ここで使用される金型は特別な
金型でなく、通常シリコーンゴムの成形用に使用されて
いるものであればよい。次いで、この成形品を加熱して
前記760mmHgにおける沸点が250℃以下の低分子オルガノ
シロキサンを除去するのであるが、この加熱温度と加熱
時間は通常の2加硫条件の範囲内で可能であり、通常の
加熱温度は150℃〜250℃、加熱時間は1時間〜12時間で
行なわれる。
以上のような本発明の硬化性シリコーンゴム組成物は
成形性に優れ、特に1次加硫後、2次加硫により低分子
オルガノシロキサンを除去した時点における線収縮率が
一般のシリコーンゴム組成物の線収縮率と同程度である
ので、一般のシリコーンゴム成形用金型を使用しても寸
法精度の良好なシリコーンゴム成形品が得られ、かつ、
このシリコーンゴム成形品から低分子オルガノシロキサ
ンを除去することが極めて容易であるので、電気開閉接
点導電障害等の問題のないシリコーンゴム成形用シリコ
ーンゴム組成物として有用である。
[実施例] 次に実施例にて本発明を説明する。実施例中、部とあ
るのは重量部のことであり、粘度は25℃の値であり、CS
はセンチストークスである。低分子オルガノシロキサン
含有量および線収縮率の測定は以下のようにして行なっ
た。
○低分子オルガノシロキサン含有量の測定方法 試料1.00gを10mlの四塩化炭素に12時間浸漬した後、
内部標準物質としてn−ウンデカンを添加し、これを抽
出液とした。この抽出液を用いてガスクロマトグラフィ
ー分析を行い、低分子オルガノシロキサン含有量を定量
した。装置は『島津GC−9APF』を用いた。
○線収縮率の測定法 実施例1ではJIS K2123に従って測定を行なった。
実施例2では試料の成形に際し、厚さ4mm大きさ130×
130mmである金型を使用した以外はJIS K2123に従って
測定を行なった。
実施例1 カリウムシラノレート触媒を使用して平衡化重合法に
より製造したジメチルシロキサン単位99.8モル%,メチ
ルビニルシロキサン単位0.2モル%からなり、両末端が
ジメチルビニルシロキシ基で封鎖され、平均重合度3000
のジメチルポリシロキサン系生ゴムを減圧加熱処理し
て、200℃における蒸気圧が10mmHg以上の低分子オルガ
ノシロキサン含有量が0.2重量%の両末端ジメチルビニ
ルシロキシ基封鎖のジメチルシロキサン・メチルビニル
シロキサン共重合体生ゴムを得た。得られたジメチルポ
リシロキサン系生ゴム100部と粘度400CSの両末端ジメチ
ルヒドロキシシロキシ基封鎖のジメチルポリシロキサン
4部,湿式法シリカ40部をニーダーミキサーで均一に混
合し、さらに170℃/2時間加熱混合を行なって、シリコ
ーンゴムベースを得た。このシリコーンゴムベース100
部にオクタメチルシクロテトラシロキサン0.9部,2,5−
ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
0.5部を添加し、均一に混合してシリコーンゴム組成物
を得た。次いで、この組成物を170℃、圧力25kg/cm2
条件下で10分間プレス成形して厚さ2mmのシート状ゴム
成形物を得た。これを1次加硫成形物とした。この1次
加硫成形物を200℃の熱風循環式オーブン中で加熱し、
1時間おきにこの1次加硫成形物に含まれる低分子オル
ガノシロキサン含有量と、線収縮率を測定した。これら
の測定結果を第1表に示した。
比較のため、上記においてオクタメチルシクロテトラ
シロキサンを添加しない以外は上記と同様にしてシリコ
ーンゴム組成物を得た。このシリコーンゴム組成物につ
いて上記と同様の測定を行い、その測定結果を比較例1
として第1表に併記した。
比較のため、上記において低分子オルガノシロキサン
含有量が0.2重量%のジメチルポリシロキサン系生ゴム
の代わりに、低分子オルガノシロキサン含有量が0.9重
量%であり、ジメチルシロキサン単位99.8モル%,メチ
ルビニルシロキサン単位0.2モル%からなり、両末端が
ジメチルビニルシロキシ基で封鎖された平均重合度が30
00のジメチルポリシロキサン系生ゴムを使用し、オクタ
メチルテトラシクロシロキサンを使用しない以外は上記
と同様にして、シリコーンゴム組成物を得た。このシリ
コーンゴム組成物について上記と同様の測定を行い、そ
の測定結果を比較例2として第1表に併記した。
本発明のシリコーンゴム組成物は、低分子オルガノシ
ロキサンを完全に除去するには加熱時間(2次加硫時
間)が2時間であり、かつ低分子オルガノシロキサンが
除去された時点における線収縮率は3.2%であった。こ
れに対して、比較例2のシリコーンゴム組成物は、通常
のシリコーンゴム組成物に相当し、低分子オルガノシロ
キサンを完全に除去するには200℃において4時間の加
熱を必要とし、低分子オルガノシロキサンが除去された
時点の線収縮率は3.2%であり、本発明のそれと同一で
あった。比較例1のシリコーンゴム組成物は、本発明の
シリコーンゴム組成物からオクタメチルシクロテトラシ
ロキサンを除いたシリコーンゴム組成物であり、低分子
オルガノシロキサン除去に要する2次加硫時間は比較例
2の半分の2時間であったが、低分子オルガノシロキサ
ンが除去された時点における線収縮率は2.8%であり、
本発明および比較例2の3.2%に比べて0.4%の差があっ
た。
実施例2 カリウムシラノレート触媒を使用して平衡化重合法に
より製造したジメチルシロキサン単位99.9モル%,メチ
ルビニルシロキサン単位0.1モル%からなり、両末端が
ジメチルビニルシロキシ基で封鎖された平均重合度3000
のジメチルシロキサン系生ゴムをストリップ処理して、
200℃における蒸気圧が10mmHg以上の低分子オルガノシ
ロキサン含有量が0.2重量%の両末端ジメチルビニルシ
ロキシ基封鎖のジメチルポリシロキサン系生ゴムを得
た。得られたジメチルポリシロキサン系生ゴム100部
と、粘度が40CSの両末端ジメチルヒドロキシ基封鎖のジ
メチルポリシロキサン3部、湿式法シリカ30部を均一に
なるまでニーダーミキサーで混合し、さらに170℃/2時
間の加熱混合を行ない、シリコーンゴムベースを得た。
このシリコーンゴムベース100部にオクタメチルシクロ
テトラシロキサン1.1部, 式、 で示される両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシ
ロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体0.
3部,塩化白金酸を白金換算で10ppm、硬化反応抑制剤と
してメチルトリス(3−メチル−1−ブチン−3−オキ
シ)シラン0.077部を添加し、均一に混合してシリコー
ンゴム組成物を得た。次いで、この組成物を170℃、圧
力25kg/cm2の条件下10分間プレス成形して厚さ4mmのシ
ート状ゴム成形物を得た。これを1次加硫成形物とし
た。この1次加硫成形物を200℃の熱風循環式オーブン
中で加熱し、2時間おきに低分子オルガノシロキサン含
有量と線収縮率を測定した。これらの測定結果を第2表
に示した。比較例のため、上記においてオクタメチルシ
クロテトラシロキサンを添加しない以外は上記と同様に
してシリコーンゴム組成物を得た。また、上記において
低分子オルガノシロキサン含有量が0.2重量%のジメチ
ルポリシロキサン系生ゴムに代えて、低分子オルガノシ
ロキサン含有量が0.9重量%であり、ジメチルシロキサ
ン単位99.9モル%メチルビニルシロキサン単位0.1モル
%からなる平均重合度が3000のジメチルポリシロキサン
系生ゴムを使用し、かつ、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサンを添加しないシリコーンゴム組成物を得た。こ
れらの組成物の特性を上記と同様にして測定した。これ
らの測定結果を比較例3,比較例4として第2表に併記し
た。
比較例4のシリコーンゴム組成物は通常のシリコーン
ゴム組成物に相当し、低分子オルガノシロキサンの除去
には200℃において8時間の2次加硫を必要とし、低分
子オルガノシロキサンが除去された時点の線収縮率は3.
5%であった。本発明のシリコーンゴム組成物は低分子
オルガノシロキサン除去に要する2次加硫時間が4時間
であり、かつ、低分子オルガノシロキサンが除去された
時点における線収縮率は3.5%であった。比較例3のシ
リコーンゴム組成物は、低分子オルガノシロキサン除去
に要する2次加硫時間は4時間であったが、低分子オル
ガノシロキサンが除去された時点における線収縮率は3.
1%であり、比較例4のシリコーンゴム組成物の3.5%に
比べて0.4%の差があった。
[発明の効果] 本発明のシリコーンゴム組成物は、(A)成分〜
(C)成分または(A)成分と(C)成分からなるの
で、成形性に優れたシリコーンゴム組成物であり、一般
のシリコーンゴム成形用金型を使用して成形しても意図
した寸法のシリコーンゴム成形品が得られるという特徴
を有し、かつ、成形後は2次加硫時に低分子オルガノシ
ロキサンの除去が非常に容易であるという特徴を有す
る。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)平衡化重合法によって得られたジオ
    ルガノポリシロキサンから、200℃における蒸気圧が10m
    mHg以上の低分子オルガノシロキサンを除去することに
    より、該低分子オルガノシロキサン含有量を0.3重量%
    以下としたジオルガノポリシロキサン100重量部に、760
    mmHgにおける沸点が250℃以下の低分子オルガノシロキ
    サン0.1〜5重量部を添加配合して得られたジオルガノ
    ポリシロキサンであって、200℃における蒸気圧が10mmH
    g以上の低分子オルガノシロキサンを0.1〜5重量%含有
    し、かつ、該低分子オルガノシロキサンの内90重量%以
    上は760mmHgにおける沸点が250℃以下の低分子オルガノ
    シロキサンであるジオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)充填剤 0〜300重量部、 (C)硬化剤 本組成物を硬化させるのに十分な量 からなるシリコーンゴム組成物。
  2. 【請求項2】760mmHgにおける沸点が250℃以下であるオ
    ルガノシロキサンが、オクタメチルシクロテトラシロキ
    サン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチ
    ルシクロヘキサシロキサンおよびこれらの混合物から選
    ばれたものである、特許請求の範囲第1項記載のシリコ
    ーンゴム組成物。
  3. 【請求項3】金型成形用である特許請求の範囲第1項記
    載のシリコーンゴム組成物。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項記載のシリコーンゴ
    ム組成物を加熱硬化してなるシリコーンゴム成形品。
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